JP2008223504A - 診断装置、診断方法及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱電変換モジュールで生成される電力に基づいて熱電変換モジュールの故障や劣化を容易に判断することができる診断装置、診断方法及び制御プログラムを提供することにある。
【解決手段】 電力測定部20が、熱電変換モジュール3で生成される電力を実測し(ステップS24)、ECU7が熱電変換モジュール3で生成される電力を推定し(ステップS22)、熱抵抗成分が実測される電力に与える電力測定誤差を、推定された電力に付加し、電力の正常範囲を確定する(ステップS23)。実測された電力が電力の正常範囲に含まれない場合に、表示部16又は音声出力部17を介して警告がなされる(ステップS26)。
【選択図】 図11

Description

本発明は、車両の排気系に配設された熱電変換モジュールの故障や劣化を診断する診断装置、診断方法及び制御プログラムに関する。
従来より、熱電変換モジュールを備え、触媒の活性化を図り、内燃機関の排気ガスの浄化性能を向上させる廃熱回収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この廃熱回収装置の熱電変換モジュールは、高温側端部と、低温側端部と、高温側端部と低温側端部との温度差を電気に変換する熱電素子を備え、排気ガスの温度が所定の温度未満の場合には、熱電変換素子に電力を供給して高温側端部を加熱し、排気ガスの温度が所定の温度以上の場合には、熱電変換素子が発電を行う。これにより、熱電変換モジュールの機能を使い分けると共に内燃機関の排気ガスの浄化性能を向上させている。
特開平2006−170181号公報
しかしながら、上記廃熱回収装置の熱電変換モジュールは、熱電変換素子において、排気温度に対して熱電変換によりどれぐらいの電力が生成されているのか理解することができなかった。このため、生成される電力に基づいて熱電変換モジュールの故障や劣化を判断することが困難であった。
本発明の目的は、熱電変換モジュールで生成される電力に基づいて熱電変換モジュールの故障や劣化を容易に判断することができる診断装置、診断方法及び制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の診断装置は、内燃機関の排気ガスを通す排気経路上に配設され、且つ当該排気ガスを浄化する排気浄化装置よりも上流に配設されていると共に、高温側端部と低温側端部とを備える熱電変換モジュールの診断を実行する診断装置であって、前記熱電変換モジュールで生成される電力を実測する測定手段と、前記熱電変換モジュールで生成される電力を推定する推定手段と、熱抵抗成分が前記測定手段により実測される電力に与える電力測定誤差を、前記推定手段により推定された電力に付加し、電力の正常範囲を確定する確定手段と、前記測定手段により実測された電力が前記電力の正常範囲に含まれない場合に警告する警告手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、推定電力に電力測定誤差を付加した電力の正常範囲に、実測された電力値が含まれない場合に、警告がなされるので、熱電変換モジュールで生成される電力に基づいて熱電変換モジュールの故障や劣化を容易に判断することができる。
本発明によれば、熱電変換モジュールで生成される電力に基づいて熱電変換モジュールの故障や劣化を容易に判断することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る診断装置を含む排気系システムの構成図である。
排気系システム100は、エンジンで構成される内燃機関1、内燃機関1内を冷却して高温になった冷却水を外気で冷やすラジエーター2、内燃機関1の排気ガスの熱から発電を行う熱電変換モジュール3、内燃機関1の排気ガスを浄化する排気浄化装置4、ラジエーター2や熱電変換モジュール3を環流する冷却水の水温を計測する温度センサ5、排気浄化装置4を通過する排気ガスの温度を計測する温度センサ6、各要素の電気的な制御を行うECU(electronic control unit)7(推定手段、確定手段、警告手段、第1〜第3の算出手段)、ECU7の指示に基づいて、熱電変換モジュール3の発電モードと加熱モードとの回路の切り換えを行う変換回路8、バッテリ9、内燃機関1から熱電変換モジュール3と排気浄化装置4とを介して車両外部に排気ガスを排出する排気ガス通路10、ラジエーター2と熱電変換モジュール3等に冷却水を環流させるための冷却水通路11、内燃機関1に空気を吸入するための吸気通路12、吸気通路12を介して内燃機関1に吸入される空気量を測定する吸気量センサ13、外気温を測定する外気温センサ14、車両の車速を測定する車速センサ15、ナビゲーション装置等で使用されるタッチパネル式の表示部16(警告手段)、CD−ROMの音声データやラジオの音声等を出力する音声出力部17(警告手段)、及び熱電変換モジュール3で実際に生成される電力を測定する電力測定部20(測定手段)を備えている。
本実施の形態に係る診断装置は、熱電変換モジュール3、温度センサ5,6、ECU7、変換回路8、吸気量センサ13、外気温センサ14、車速センサ15、表示部16、音声出力部17、及び電力測定部20で構成される。
熱電変換モジュール3は、排気浄化装置4の上流に配設されている。熱電変換モジュール3の発電モードでは、冷却水の水温と排気ガスの温度との温度差を利用して発電して、変換回路8を介してバッテリ9を充電し、熱電変換モジュール3の加熱モードでは、排気ガスの加熱を実行する。
排気浄化装置4は、触媒を担持する媒体担体4aと触媒を加熱するヒータ4bとを備えている。温度センサ5,6は、ECU7に接続されており、各々測定した温度データをECU7に送信する。ECU7は、CPU7a、RAM7b、不揮発性ROM7c、及びインターフェース(不図示)等で構成されており、当該不揮発性ROM7cに格納されたプログラムに従って所定の制御を実行する。また、ECU7は、吸気量センサ13、外気温センサ14及び車速センサ15で測定された各測定値を示す信号を受信する。不揮発性ROM7cは、各センサから取得した測定値の他、測定値に基づいてECU7で演算された値(後述する補正係数やマップ等)も記憶する。変換回路8は、熱電変換モジュール3、ECU7、及びバッテリ9に接続されている。
図2は、熱電変換モジュール3近傍の装置構成を示す図であり、図3は、熱電変換モジュール3の構成を示す図である。
熱電変換モジュール3は、熱交換ブロック20(熱伝導部材)と冷却ブロック21(冷却部材)との間に挟持されている。冷却ブロック21の吸熱面21bは、熱交換ブロック20の放熱面20bと所定の間隙を設けて対面している。熱交換ブロック20は、略平板状に構成されており、その内部の長手方向に貫通孔20aが設けられおり、その貫通孔20aに排気ガス通路10が設けられている。熱交換ブロック20は、排気ガス通路10を流動する排気ガスの熱量を効率良く回収するため、熱伝導率の高い材質SUSにより形成されている。熱交換ブロック20で回収された排気ガスの熱は、熱電変換モジュール3を構成する熱電変換素子40の高温側端部31を加熱する。
冷却ブロック21は、略平板状に構成されており、その内部の長手方向に貫通孔21aが設けられおり、その貫通孔21aに冷却水通路11が設けられている。冷却ブロック21は、熱伝導性に優れる材質SUSより形成され、熱電変換モジュール3を構成する熱電変換素子40の低温側端部32を冷却する。
図3に示すように、熱電変換モジュール3は、p型半導体素子402とn型半導体素子401とを組み合わせてなる熱電変換素子40を複数、配設したものである。本実施の形態では、n型半導体401としてBiTeを用い、p型半導体402としてBiTeを用いる。
熱電変換モジュール3は、熱交換ブロック20の放熱面20bと、冷却ブロック21の吸熱面21bとが相互に対面する隙間に、p型半導体素子402とn型半導体素子401とを並設した熱電変換素子40を複数、配置したものである。各熱電変換素子40をなすp型半導体素子402とn型半導体素子401とは、上記放熱面20b側の高温側端部31において高温側電極33aを介して電気的に接続されている。そして、上記吸熱面21b側の低温側端部32においては、p型半導体素子402は、隣り合う他の熱電変換素子40のn型半導体素子401と低温側電極33bを介して電気的に接続されており、n型半導体素子401は、隣り合う他の熱電変換素子40のp型半導体素子402と低温側電極33bを介して電気的に接続されている。そして、各熱電変換素子40は、高温側端部31と低温側端部32との間に生じた温度差に応じて起電力を発生する。また、高温側電極33a、及び低温側電極33bは、それぞれ接合層(はんだ層)35a,35bを介して、n型半導体素子401及びp型半導体素子402に電気的に接続(接合)されている。
また、熱交換ブロック20の放熱面20b及び冷却ブロック21の冷却面21bには、電気的絶縁を図ると共に熱伝導性を維持するためのアルミナの溶射膜34a,34bがそれぞれ形成されている。
次に、熱電変換モジュール3で生成される電力の推定方法について説明する。
熱電変換モジュール3で生成される電力は、ECU7が温度センサ5,6、吸気量センサ13、外気温センサ14及び車速センサ15で測定された各測定値を示す信号を受信し、その受信された信号の示す測定値を使って、所定の演算を実行することで、推定される。まず、下記式(1)のhightempの算出方法を説明する。
hightemp ← hightempi + supply −exhaust ……(1)
ここで、式(1)は、熱電変換素子40の高温側端部31の温度を算出する式であり、「hightempi」は、高温側端部31の初期温度や、内燃機関1に吸入される空気量(吸気量)及び高温側端部31の温度の関係を示す、後述するマップに基づいて順次算出される高温側端部31の温度を示す。「supply」は、加熱係数を示し、「exhaust」は放熱係数を示す。
ECU7は、高温側端部31の初期温度を算出するために、温度センサ5から現在の水温(thw)を示す信号を受信すると共に不揮発性ROM7cに格納されている、前回測定された水温を読み出す。
現在の水温(thw)/前回測定された水温<1.0の場合には、ECU7は、「hightempi」に前回測定された水温を代入する。一方、現在の水温(thw)/前回測定された水温≧1.0の場合には、ECU7は、「hightempi」に(現在の水温(thw)+外気温(tha))/2で求められる値を代入する。ここで、外気温(tha)は、外気温センサ14から受信する信号が示す外気温の値を用いる。
次いで、ECU7は、高温側端部31の温度(即ち、初期温度以外の演算で推定される温度)を下記式(5)に基づいて推定する。
hightempi = ga (map) ……(2)
ここで、「ga」は内燃機関1に吸入される空気量(吸気量)を示し、「ga (map)」は、吸気量及び高温側端部31の温度の関係を示すマップと、実際に計測された吸気量とに基づいて、高温側端部31の温度を算出することを示す。尚、実際に計測される吸気量(ga)は、吸気量センサ13から受信する信号が示す吸気量の値を用いる。
上記式(2)により、実験により算出された「hightempi」と吸気量(ga)との関係を示す表を図4(A)に示し、当該関係を示すマップを図4(B)に示す。尚、図4(B)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
次に、ECU7は、「supply」を算出する。この「supply」は、加熱係数であり、より具体的には、排気浄化装置4のヒータ4aの有無が高温側端部31の温度に与える影響、又はヒータ4aのオン時又はオフ時に高温側端部31の温度に与える影響(ヒータ4aのオン/オフ時に生じる熱電変換モジュールに対する熱移動)を示す。
「supply」は、下記式(3)で算出される。
supply = ga (map) × heath1 × ヒータ係数 ……(3)
ここで、ga (map)は、上記式(2)で求められる値を示す。heath1は、熱電変換モジュール3の熱伝導率を示す係数であり、この係数は実験により算出される固定値又は吸気量等に応じて所定のマップから決定される値を使用する。ヒータ係数は、ヒータ4aのオン/オフ時に生じる、高温側端部31の温度に与える影響(熱電変換モジュールに対する熱移動)を係数として示したものである。このヒータ係数は、実験により算出する。
上記式(3)により、実験により算出された「supply」と吸気量(ga)との関係を示す表を図5(A)に示し、当該関係を示すマップを図5(B)に示す。尚、図5(B)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
次いで、ECU7は、「exhaust」を算出する。「exhaust」は、下記式(4)で算出される。この「exhaust」は、放熱係数であり、より具体的には、外気による熱電変換モジュール3の放熱が高温側端部31の温度に与える影響を示す。
exhaust = (hightempi − tha)× heath2 × kspd ……(4)
ここで、thaは、外気温センサ14から受信する信号が示す外気温の値を示す。heath2は、熱電変換モジュール3の熱伝導率を示す係数であり、この係数は実験により算出される固定値又は吸気量等に応じて所定のマップから決定される値を使用する。尚、固定値や所定のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。kspdは、車速に応じた補正係数を示す。車両の走行中は外気による熱電変換モジュール3の放熱が一段と生じやすくなるため、車速に応じた補正係数が加味されている。尚、実験により車速とkspdの補正係数との関係を求め、マップ化して不揮発性ROM7cに予め格納しておく。これにより、ECU7は車速センサ15から受信する信号が示す車速の値と当該マップに応じてkspdを適宜決定する。
上記hightempの算出において、燃料カット(Fuel Cut)のオン/オフ時、内燃機関1のアイドル状態のオン/オフ時の補正が必要である場合には、補正条件としてこれらの補正係数を上記式(2)に適宜追加する。これらの補正係数は、予め実験により算出しておき、固定値又はマップ化して、不揮発性ROM7cに予め格納しておく。
例えば、内燃機関1がアイドル状態である場合には、上記式(2)に基づいて算出されるhightempiと、実際の高温側端部31の温度との間にズレが生じる可能性があるので、この場合には、上記式(2)に補正係数を追加する。即ち、上記式(2)は、hightempi = ga (map) × 補正係数となる。また、長い下り坂の走行中に、燃料カット(Fuel Cut)の設定がオンになった場合には、排気温度が低下するため、同様に、上記式(5)に補正係数を追加する。
次に、ECU7は、下記式(5)のlowtempを算出する。
lowtemp = thw × heatc ± C ……(5)
式(5)は、熱電変換素子40の低温側端部32の温度を算出する式であり、「thw」は冷却水の水温を示す。冷却水の水温は温度センサ5から受信する信号が示す水温の値を用いる。「heatc」は冷却ブロック21の熱伝導率を示す。「heatc」は、冷却ブロック21の材質や構造から決定される。「C」は他の素子や部材からの温度伝播の影響を考慮した補正係数を示す。特に、補正係数「C」を決定する際には、ヒータ4aのオン時又はオフ時に低温側端部31の温度に与える影響(ヒータ4aのオン/オフ時に生じる熱電変換モジュールに対する熱移動)を考慮する。図6に、他の素子等がオン/オフ時に消費する電力と他の素子等が低温側端部32に与える温度との関係を示す。
式(5)によるlowtempの算出工程を図7に示す。図7中の左側のグラフの実線は、thw × heatcの値を示し、左側のグラフの上段の実線がthw × heatc + Cの値を示し、左側のグラフの下段の実線がthw × heatc − Cの値を示す。
尚、実験により「heatc」と「C」を求め、マップ化して不揮発性ROM7cに予め格納しておく。これにより、ECU7は必要に応じて不揮発性ROM7cからマップを読み出し、「heatc」と「C」を決定する。
次いで、ECU7は、下記式(6)のlowtempを算出する。
diftemp = hightemp − lowtemp ……(6)
式(6)は、熱電変換素子40の高温側端部31と低温側端部32の間の温度差を算出する式であり、ECU7は、上記式(1)で算出されたhightempと上記式(5)で算出されたlowtempの差分を算出する。
最後に、ECU7は、下記式(7)のWを算出する。
W = diftemp (map) ……(7)
式(7)は、熱電変換モジュール3で生成される電力を算出する式であり、「diftemp (map)」は、高温側端部31と低温側端部32の間の温度差及び熱電変換モジュール3で生成される電力の関係を示すマップと、式(6)で算出された温度差とに基づいて、熱電変換モジュール3で生成される電力を算出することを示す。
上記式(7)により、実験により算出された「diftemp」と電力(w)との関係を示す表を図8(A)に示し、当該関係を示すマップを図8(B)に示す。
熱電変換モジュール3で生成される電力を算出する際に、図8(B)に示すマップを利用する理由は、熱電変換素子40のゼーベック係数の温度依存性や熱電変換モジュール3の内外の構造によって、出力(電力)は、温度差の2乗から外れることがあるからである。尚、熱電変換素子40のゼーベック係数の温度依存性や熱電変換モジュール3の内外の構造によっても、出力(電力)が、温度差の2乗から外れない場合(即ち、温度差の2乗に比例する場合)には、電力は、W = 係数 × (diftemp)2により算出してもよい。
図9は、ECU7で実行される、熱電変換モジュール3で生成される電力の算出処理を示すフローチャートである。
まず、ECU7は、不図示のイグニッションスイッチ(IG)がオンになり、電源が供給されると(ステップS1)、不揮発性ROM7cから前回測定された水温の値を取得する(ステップS2)。これは、上述したように高温側端部31の初期温度を決定するために必要だからである。
次いで、ECU7は、上記式(1)、(5)に従って、熱電変換素子40の高温側端部31の温度及び低温側端部32の温度の初期値を、「hightemp」及び「lowtemp」に設定する(ステップS3)。
その後、ECU7は、所定時間毎(例えば、2、3秒毎に)に温度センサ5,6、吸気量センサ13、外気温センサ14及び車速センサ15で測定された各測定値を示す信号を受信し(ステップS4)、その受信された信号の示す測定値及び不揮発性ROM7cに格納されている各種のマップ等を使って、上記式(1)、(5)に従って、「hightemp」及び「lowtemp」の算出を行う(ステップS5)。
次に、ECU7は、ステップS5で算出された「hightemp」及び「lowtemp」を用いて、上記式(6)に従って「diftemp」を算出し(ステップS6)、この算出された「diftemp」と不揮発性ROM7cに格納されている図7(B)のマップとを用いて、熱電変換モジュール3で生成される電力wを算出する(ステップS7)。そして、ステップS7で算出された電力wは不揮発性ROM7cに格納する(ステップS8)。その後、ステップS4に戻り、イグニッションスイッチ(IG)がオフになるまで、ステップS4〜ステップS8の処理を繰り返し実行し、電力wの値は不揮発性ROM7cに更新記憶される。イグニッションスイッチ(IG)がオフになると(ステップS9)、次の処理のためにステップS1に戻る。
尚、ユーザが、タッチパネル式の表示部16から、不揮発性ROM7cに記憶された電力wの値の表示指示を入力すると、ECU7は、不揮発性ROM7cに記憶された電力wの値を読み出し、表示部16に出力する。これにより、ユーザは、熱電変換モジュール3で生成される電力を確認することができる。また、熱電変換モジュール3の駆動状態を把握することができる。
上記電力の算出処理によれば、ECU7が、内燃機関1の吸入空気量に基づいて算出された温度に対して、排気浄化装置4の取付け位置における加熱又は放熱を加味して熱電変換素子40の高温側端部31の温度を算出し、熱電変換モジュール3を冷却する冷却水の温度に冷却ブロック21の熱伝導率を乗算し、排気浄化装置4の取付け位置における加熱又は放熱を加味して熱電変換素子40の低温側端部32の温度を算出し、高温側端部31及び低温側端部31の温度の差分と、当該差分と電力との関係を規定した情報(図7(B)のマップ)とに基づいて、熱電変換モジュール3で生成される電力を算出する。よって、熱電変換モジュール3に温度測定素子や電力計測装置を取り付けずに、熱電変換モジュール3で生成される電力を算出することができる。即ち、上記電力の算出処理によれば、熱電変換モジュール3で生成される電力を推測することができる。
また、熱電変換素子40の低温側端部32の温度を算出する場合に、従来の車両にも搭載されているラジエータを環流する冷却水やその水温センサを使用できるため、新たな機器や装置等を車両に搭載することなく、即ち、製造コストを上昇させることなく、熱電変換モジュールで生成される電力を算出することができる。
さらに、不揮発性ROM7cに記憶された電力wの値を表示部16に表示することができるので、ユーザは熱電変換モジュール3の駆動状態を把握することができる。また、ヒータ4aのオン/オフ時に生じる熱電変換モジュール3に対する熱移動を考慮して、高温側端部31及び低温側端部32の温度が算出されるので、熱電変換モジュール3で生成される電力をより正確に算出することができる。
次に、熱電変換モジュール3の熱抵抗成分について説明する。
熱電変換モジュール3には、各種の熱抵抗成分があり、実際に熱と接触する部分(例えば、排気ガス通路10)から、熱電変換素子40に到達するまでに様々な熱抵抗成分により熱のロスが発生する。そのため、本実施の形態では、不図示の実験装置を用いて、熱抵抗成分が生成電力に与える電力測定誤差を予め実験により算出し、当該電力測定誤差の値を不揮発性ROM7cに格納する。
上記熱抵抗成分には、1)強制対流熱伝達、2)汚れ、3)ブロックの熱伝導、4)電気絶縁層及び電極の熱伝導、5)接合層の熱伝導、6)熱電変換素子の熱伝導の6種類がある。
「1)強制対流熱伝達」は、排気ガス通路10を流れる排気ガスの対流による熱抵抗である。排気ガス通路10と熱交換ブロック20の接触部分では、排気ガスの対流により熱伝達にばらつきが生じる。よって、熱電変換モジュール3に加わる熱量がばらつき、結果的に、生成電力にばらつきが発生する。
「1)強制対流熱伝達」による電力測定誤差を算出するため、実験では、排気ガスの流量を逐次変更して、そのときの高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係をプロットしてマップ化し、当該関係を求める。このマップの一例を図10(A)に示す。
図10(A)において、生成電力Wは、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)をパラメータとした関数f(diftemp)で表すことができる。aは、高温側端部31と低温側端部32との任意の差分温度を示し、f(a)は、差分温度aに対応する生成電力を示す。電力測定誤差は±A1であり、電力測定誤差を含めた生成電力Wは、f(diftemp)±A1である。
尚、図10(A)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
「2)汚れ」は、排気ガス通路10に付着したチリ等の付着物による熱抵抗である。排気ガスに含まれるチリ等が排気ガス通路10に付着すると、熱抵抗が増加する。結果として、熱電変換モジュール3の生成電力は低下する。
「2)汚れ」による電力測定誤差を算出するため、実験では、チリ等の付着度合いや劣化度合いが異なる複数の排気ガス通路10を用いて、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係をプロットしてマップ化し、当該関係を求める。このマップの一例を図10(B)に示す。
図10(B)において、生成電力Wは、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)をパラメータとした関数f(diftemp)で表すことができる。aは、高温側端部31と低温側端部32との任意の差分温度を示し、f(a)は、差分温度aに対応する生成電力を示す。電力測定誤差は±A2であり、電力測定誤差を含めた生成電力Wは、f(diftemp)±A2である。
尚、図10(B)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
「3)ブロックの熱伝導」は、熱交換ブロック20及び冷却ブロック21による熱抵抗である。熱交換ブロック20及び冷却ブロック21では、時間経過に伴い、材質の厚みや材質の劣化などで熱抵抗が変化する。よって、熱電変換モジュール3に加わる熱量がばらつき、結果的に、生成電力にばらつきが発生する。
「3)ブロックの熱伝導」による電力測定誤差を算出するため、実験では、材質の厚みや材質の劣化度合いが異なる複数の熱交換ブロック20及び冷却ブロック21を用いて、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係をプロットしてマップ化し、当該関係を求める。このマップの一例を図10(C)に示す。
図10(C)において、生成電力Wは、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)をパラメータとした関数f(diftemp)で表すことができる。aは、高温側端部31と低温側端部32との任意の差分温度を示し、f(a)は、差分温度aに対応する生成電力を示す。電力測定誤差は±A3であり、電力測定誤差を含めた生成電力Wは、f(diftemp)±A3である。
尚、図10(C)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
「4)電気絶縁層及び電極の熱伝導」は、溶射膜34a,34b、高温側電極33a及び低温側電極33bによる熱抵抗である。溶射膜34a,34b、高温側電極33a及び低温側電極33bでは、時間経過に伴い、材質の劣化などで熱抵抗が変化する。よって、熱電変換モジュール3に加わる熱量がばらつき、結果的に、生成電力にばらつきが発生する。
「4)電気絶縁層及び電極の熱伝導」による電力測定誤差を算出するため、実験では、材質の劣化度合いが異なる複数の溶射膜34a,34b、高温側電極33a及び低温側電極33bを用いて、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係をプロットしてマップ化し、当該関係を求める。このマップの一例を図10(D)に示す。
図10(D)において、生成電力Wは、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)をパラメータとした関数f(diftemp)で表すことができる。aは、高温側端部31と低温側端部32との任意の差分温度を示し、f(a)は、差分温度aに対応する生成電力を示す。電力測定誤差は±A4であり、電力測定誤差を含めた生成電力Wは、f(diftemp)±A4である。
尚、図10(D)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
「5)接合層の熱伝導」は、接合層(はんだ層)35a,35bによる熱抵抗である。接合層(はんだ層)35a,35bは、熱による膨張収縮等により、クラックが発生する場合がある。クラックが発生すると、断線状態又はハーフショート状態となり、電圧や電流を熱電変換素子40に印加することができなくなる又は印加しがたくなる。これにより、生成電力は、著しく低下することになる。
「5)接合層の熱伝導」による電力測定誤差を算出するため、実験では、厚みが異なる複数の接合層(はんだ層)35a,35bを含む熱電変換素子40を用いて、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係をプロットしてマップ化し、当該関係を求める。このマップの一例を図10(E)に示す。
図10(E)において、生成電力Wは、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)をパラメータとした関数f(diftemp)で表すことができる。aは、高温側端部31と低温側端部32との任意の差分温度を示し、f(a)は、差分温度aに対応する生成電力を示す。電力測定誤差は±A5であり、電力測定誤差を含めた生成電力Wは、f(diftemp)±A5である。
尚、図10(E)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
「6)熱電変換素子の熱伝導」は、熱電変換素子40による熱抵抗である。熱電変換素子40は、材質や厚みにより熱抵抗が様々である。また、材質の劣化により、熱抵抗は変化し、さらに電気抵抗が変化するため、生成電力にばらつきが発生する。
「6)熱電変換素子の熱伝導」による電力測定誤差を算出するため、実験では、材質の劣化度合いや材質の厚みが異なる複数の熱電変換素子40を用いて、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係をプロットしてマップ化し、当該関係を求める。このマップの一例を図10(F)に示す。
図10(F)において、生成電力Wは、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)をパラメータとした関数f(diftemp)で表すことができる。aは、高温側端部31と低温側端部32との任意の差分温度を示し、f(a)は、差分温度aに対応する生成電力を示す。電力測定誤差は±A6であり、電力測定誤差を含めた生成電力Wは、f(diftemp)±A6である。
尚、図10(F)のマップは、不揮発性ROM7cに格納され、ECU7により必要に応じて読み出される。
また、高温側端部31と低温側端部32との差分温度(diftemp)と生成電力Wとの関係が熱電変換素子40の仕様により予め決められている場合には、その仕様のデータを不揮発性ROM7cに格納し、ECU7により必要に応じて読み出されるようにしてもよい。
図11は、熱電変換モジュール3の診断処理を示すフローチャートである。
まず、イグニッションスイッチがオンになると(ステップS21)、ECU7は、上記式(1)〜(7)に従って、熱電変換モジュール3で生成される電力(以下、推定電力という)を算出する(ステップS22)。
次いで、ECU7は、不揮発性ROM7cに格納された図10(A)〜図10(F)のマップを読み出し、推定電力に対応する電力測定誤差±A1〜±A6を決定し、当該電力測定誤差を推定電力に加算して、電力の正常範囲を確定する(ステップS23)。このように、電力測定誤差±A1〜±A6は、電力の正常範囲を確定するための閾値となる。ここで、推定電力の値をi_Wとし、電力測定誤差の加算値をR(=+A1+A2+A3+A4+A5+A6),−R(=−A1−A2−A3−A4−A5−A6)とすると、電力の正常範囲は下記式(8)で表すことができる。尚、R,−Rは一定値となる。
(i_W)−R≦電力の正常範囲≦(i_W)+R …(8)
次に、ECU7は、電力測定部20に熱電変換モジュール3で実際に生成される電力(以下、実電力という)を測定させ、その測定値を電力測定部20から受信する(ステップS24)。
その後、ECU7は、実電力の測定値が電力の正常範囲に含まれるか否かを判別する(ステップS25)。ステップS25でYESの場合には、ECU7は、熱電変換モジュール3が正常であると判断して、ステップS22に戻る。尚、ステップS22〜ステップS25のループは、所定時間毎(例えば、10分間)に実行される。
ステップS25でNOの場合には、ECU7は、熱電変換モジュール3が異常であると判断して、熱電変換モジュール3が異常である旨の情報を表示部16又は音声出力部17に出力して(ステップS26)、本処理を終了する。
これにより、ユーザは、表示部16又は音声出力部17を介して熱電変換モジュール3に異常が発生していることを認識できる。
尚、上記実施の形態では、電力測定誤差の加算値R(=+A1+A2+A3+A4+A5+A6),−R(=−A1−A2−A3−A4−A5−A6)を推定電力に加算して、電力の正常範囲を確定したが、電力測定誤差±A1〜±A6のうち、少なくともいずれか1組(例えば、+A1と−A1のみ)を推定電力に加算することにより電力の正常範囲を確定してもよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、電力測定部20が、熱電変換モジュール3で生成される電力を実測し(ステップS24)、ECU7が、熱電変換モジュール3で生成される電力を推定し(ステップS22)、熱抵抗成分が実測される電力に与える電力測定誤差を、推定された電力に付加し、電力の正常範囲を確定する(ステップS23)。実測された電力が電力の正常範囲に含まれない場合に、表示部16又は音声出力部17を介して警告がなされる(ステップS26)。よって、熱電変換モジュールで生成される電力に基づいて熱電変換モジュールの故障や劣化を容易に判断することができる。
また、上記熱抵抗成分は、排気ガス通路10を流れる排気ガスの対流による熱抵抗、排気ガス通路10に付着したチリ等の付着物による熱抵抗、熱交換ブロック20及び冷却ブロック21による熱抵抗、溶射膜34a,34b、高温側電極33a及び低温側電極33bによる熱抵抗、接合層(はんだ層)35a,35bによる熱抵抗、熱電変換素子40による熱抵抗のうち、少なくともいずれか1つが、実測される電力に与える電力測定誤差を考慮して、電力の正常範囲が確定されるので、熱電変換モジュールの故障や劣化を正確に判断することができる。
上記診断装置の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体を、不図示の車載機器(カーオディオ装置、ナビゲーション装置等)に供給し、診断装置のコンピュータ(即ち、ECU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、又はSDカードなどがある。
また、コンピュータ(即ち、ECU)が、診断装置の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態に係る診断装置を含む排気系システムの構成図である。 熱電変換モジュール近傍の装置構成を示す図である。 熱電変換モジュールの構成を示す図である。 (A)は「hightempi」と吸気量(ga)との関係を表で示す図であり、(B)は当該関係を示すマップを示す図である。 (A)は「supply」と吸気量(ga)との関係を表で示す図であり、(B)は当該関係を示すマップを示す図である。 他の素子等がオン/オフ時に消費する電力と他の素子等が低温側端部に与える温度との関係を示す図である。 lowtempの算出工程を示す図である。 (A)は「diftemp」と電力(w)との関係を表で示す図であり、(B)は当該関係を示すマップを示す図である。 ECUで実行される、熱電変換モジュールで生成される電力の算出処理を示すフローチャートである。 (A)〜(F)は、高温側端部と低温側端部との差分温度(diftemp)と、生成電力Wとの関係を規定するマップを示す図である。 熱電変換モジュールの診断処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 ラジエーター
3 熱電変換モジュール
4 排気浄化装置
4a 媒体担体
4b ヒータ
5 温度センサ
6 温度センサ
7 ECU(推定手段、確定手段、警告手段、第1〜第3の算出手段)
10 排気ガス通路
11 冷却水通路
12 吸気通路
13 吸気量センサ
14 外気温センサ
15 車速センサ
16 表示部(警告手段、表示手段)
17 音声出力部(警告手段、音声出力手段)
20 電力測定部(測定手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気ガスを通す排気経路上に配設され、且つ当該排気ガスを浄化する排気浄化装置よりも上流に配設されていると共に、高温側端部と低温側端部とを備える熱電変換モジュールの診断を実行する診断装置であって、
    前記熱電変換モジュールで生成される電力を実測する測定手段と、
    前記熱電変換モジュールで生成される電力を推定する推定手段と、
    熱抵抗成分が前記測定手段により実測される電力に与える電力測定誤差を、前記推定手段により推定された電力に付加し、電力の正常範囲を確定する確定手段と、
    前記測定手段により実測された電力が前記電力の正常範囲に含まれない場合に警告する警告手段と
    を備えることを特徴とする診断装置。
  2. 前記熱電変換モジュールは、前記排気経路を流れる排気ガスの熱を伝導する熱伝導部材と前記熱電変換モジュールを冷却する冷却部材との間に挟持され、電気絶縁層、電極、接合層、及び熱電変換素子を備え、
    前記熱抵抗成分は、前記排気経路を流れる排気ガスの対流による熱抵抗、前記排気経路に付着した付着物による熱抵抗、前記熱伝導部材及び前記冷却部材による熱抵抗、前記電気絶縁層及び電極による熱抵抗、前記熱電変換素子による熱抵抗、及び前記接合層による熱抵抗のうち、少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載の診断装置。
  3. 前記推定手段は、
    前記内燃機関の吸入空気量に基づいて算出された温度に対して、前記排気浄化装置の取付け位置における加熱又は放熱を加味して前記高温側端部の温度を算出する第1の算出手段と、
    前記熱電変換モジュールを冷却する媒体の温度に前記熱電変換モジュールを冷却する冷却部材の熱伝導率を乗算し、前記排気浄化装置の取付け位置における加熱又は放熱を加味して前記低温側端部の温度を算出する第2の算出手段と、
    前記高温側端部及び前記低温側端部の温度の差分と、当該差分と電力との関係を規定した情報とに基づいて、前記熱電変換モジュールで生成される電力を算出する第3の算出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の診断装置。
  4. 内燃機関の排気ガスを通す排気経路上に配設され、且つ当該排気ガスを浄化する排気浄化装置よりも上流に配設されていると共に、高温側端部と低温側端部とを備える熱電変換モジュールの診断を実行する診断方法であって、
    前記熱電変換モジュールで生成される電力を実測する測定工程と、
    前記熱電変換モジュールで生成される電力を推定する推定工程と、
    熱抵抗成分が前記測定工程により実測される電力に与える電力測定誤差を、前記推定工程により推定された電力に付加し、電力の正常範囲を確定する確定工程と、
    前記測定工程により実測された電力が前記電力の正常範囲に含まれない場合に警告する警告工程と
    を含むことを特徴とする診断方法。
  5. 内燃機関の排気ガスを通す排気経路上に配設され、且つ当該排気ガスを浄化する排気浄化装置よりも上流に配設されていると共に、高温側端部と低温側端部とを備える熱電変換モジュールの診断を実行するコンピュータを、
    前記熱電変換モジュールで生成される電力を実測する測定手段、
    前記熱電変換モジュールで生成される電力を推定する推定手段、
    熱抵抗成分が前記測定手段により実測される電力に与える電力測定誤差を、前記推定手段により推定された電力に付加し、電力の正常範囲を確定する確定手段、及び
    前記測定手段により実測された電力が前記電力の正常範囲に含まれない場合に警告する警告手段
    として機能させることを特徴とする制御プログラム。
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