JP2008223256A - 長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体およびその施工方法 - Google Patents

長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体およびその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】美麗な外壁装飾を実現することができるうえに、設置状態の安全性が高く、台風や地震等において、長尺陶器製化粧材の落下を防止することができ、さらに足場組を要さずに簡易に施工することができる実用的な外壁化粧体およびその施工方法を提供する。
【解決手段】長尺の陶器製化粧材を利用し建造物の外壁に設置されるルーバー型の化粧体であり、該化粧体が、外壁に設けた固定用金具に対する固定用部を有する左右の枠プレートと、前記枠プレート間に所要ピッチで配列された複数本の長尺陶器製化粧材と、各長尺陶器製化粧材の長手方向空洞部に挿通され、端部が前記枠プレートに連結固定された支持ロッドと、各長尺陶器製化粧材の空洞部に挿通され端部が前記枠プレートに連結固定されたロープとを備えたユニットから構成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は長尺陶器製化粧材を用いた建築物外壁へ装飾構造とその施工方法に関する。
ビルの外壁がコンクリート製である場合、装飾のためタイルを貼ることが多いが、そうしたタイルは平盤状をなしているので、平面的で審美感が不十分となりやすいうらみがあった。また、施工上もモルタル等によって壁に貼り付けるので、足場を組みここでの高所作業となり、工期が長くコストも高くなる問題があった。
前記平面タイル外装に代わるものとして、最近、1500mm以上といった長尺の陶器製化粧材(テラコッタ)を用い、これを建物の外壁と適度の間隔をおいてルーバー状に配列する装飾法が現われている。これによれば、長尺の陶器製化粧材が外壁面から突出しているので、立体感に富み、豪華さを発現することができる。
しかし、従来の長尺の陶器製化粧材をルーバー状にした外壁化粧体の施工は、空洞内面に飛散防止用の合成高分子製シートを貼着し、長手方向両端部に外壁への取付け金具を固定した1000〜2000mmの長尺陶器製化粧材の単品を用い、これを一枚づつ施工部位に運び、外壁に列状に配設したレールのごとき固定金具に前記取付金具を連結固定する方法が採られていた。
しかしこの構造や施工法では、外壁に沿って足場を組み、この足場を利用して設置作業を行うことが不可欠となるので、非常に手間と時間がかかるとともに工費が高くなり、また、長尺陶器製化粧材の支持が両端のボルト締めでの固定だけであるため、地震等が発生したときや台風時に他物が衝突したときに、破損して高所から落下する危険があり、安全上問題があった。
本発明は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、美麗な外壁装飾を実現することができるうえに、設置状態の安全性が高く、台風や地震等において、長尺陶器製化粧材の落下を防止することができ、さらに足場組を要さずに簡易に施工することができる実用的な外壁化粧体およびその施工方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の外壁化粧体は、長尺の陶器製化粧材を利用し建造物の外壁に設置されるルーバー型の化粧体であって、該化粧体が、外壁に設けた固定用金具に対する固定用部を有する左右の枠プレートと、前記枠プレート間に所要ピッチで配列された複数本の長尺陶器製化粧材と、各長尺陶器製化粧材の長手方向空洞部に挿通され、端部が前記枠プレートに連結固定された支持ロッドと、各長尺陶器製化粧材の空洞部に挿通され端部が前記枠プレートに連結固定されたロープとを備えたユニットから構成されていることを特徴としている。
また、本発明の外壁化粧体の施工方法は、建造物外壁に長尺の陶器製化粧材を利用したルーバー型装飾を施すにあたり、外壁に設けた固定用金具に対する固定用部を突設した左右の枠プレートと、前記枠プレート間に所要ピッチで配列された長尺陶器製化粧材と、各長尺陶器製化粧材の長手方向空洞部に挿通され、端部が前記枠プレートに連結固定された支持ロッドおよびロープとを備えたユニットを用い、該ユニットの前記枠プレートの端部にシャックルを含む吊具を取り付け、建造物に配したクレーンからのロープを前記吊具に連結してユニットを吊り上げ、左右の枠プレートの固定用部を外壁に設けた固定用金具に連結する作業を繰り返すことを特徴としている。
本発明によるときには、建築物の外壁に長尺陶器製化粧材を利用した立体的な装飾を施すことができ、しかもその装飾体が、所要面積あたり相当な本数の長尺陶器製化粧材を配列したユニットになっているので、外壁に足場を組むことなくクレーンで吊ったまま装着でき、大幅な工期短縮とコストダウンを図ることができる。
また、ユニットは予め工場で組立てることができ、それをトラックなどで運搬してそのまま吊り上げて設置できるので、現場での作業スペースも不要にすることができ、また、梱包材の処理など廃棄物が生じない利点もある。
また、長尺陶器製化粧材は内部に挿通した剛性の支持ロッドで安定して位置保持されるだけでなく、ロープが並列状に挿通されて両端を枠プレートに連結しているので、設置時および設置後の地震、強風などの外力により長尺陶器製化粧材が破損し、支持ロッドが折れたりずれたり外れたりしたような場合にも、ロープの柔軟性と伸びにより長尺陶器製化粧材の落下を防止することができ、安全性を高くすることができるというすぐれた効果が得られる。
また、本発明の施工方法によれば、広い面積の外壁に、長尺陶器製化粧材を用いた立体的装飾を簡易、迅速に施すことができ、吊具は繰り返し使用できるので経済的であるというすぐれた効果が得られる。
左右の枠プレート間に中間枠プレートを有し、これを境として左右に長尺陶器製化粧材が配され、支持ロッドとロープが中間枠プレートを通過して端部の枠プレートに連結されている。
これによれば、長尺陶器製化粧材列が複列配置された大型ユニットとすることができ、設置作業を減じて、能率化を図ることができる。
枠プレートが支持ロッドの端部に対応する位置に穴を有し、支持ロッド端部に前記穴を通してねじが螺合して固定されており、ロープが端部に筒状圧着金具を有し、その筒状圧着金具の先端が枠プレートに設けた穴にてねじ止めされている。
これによれば、簡単、確実に長尺陶器製化粧材を位置決めおよび支持することができる。
吊具が、枠プレートの端部に着脱可能に取り付けられる支点部と、枠プレートの端部よりも外方に位置したシャックル取付け部と、前記支点部とシャックル取付け部間にあって最端の長尺陶器製化粧材またはロープ連結部との接触を避けるための逃げ部を有するプレートからなり、かつ、プレートの端部には、前記シャックル取付け部が牽引されたときに枠プレートの幅方向端面に当するストッパとを有している。
これによれば、クレーンでユニットを吊ったときに、長尺陶器製化粧材を壊さずに安全に起立させ、安定して垂直に吊り上げることができる。
以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図3は本発明による長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾例を示しており、Bはビルディング、Aは本発明にかかる外壁装飾体であり、ビルディングBの所望範囲の外壁bに設置されている。
前記外壁装飾体Aは、多数のセグメント(ユニット)1から構成されており、それぞれのセグメント1は、外壁bに設けた固定金具4,4にボルト・ナット5で強固に固定されている。固定金具4,4は必要かつ十分な強度があれば材質、形状、構造は特に限定されない。
前記セグメント1は、この実施例では、2タイプからなっており、第1のタイプは、左右の枠プレート(ガイドプレート)2、2と中間枠プレート2´と、左枠プレート2と中間枠プレート2´間、右左枠プレート2と中間枠プレート2´間にそれぞれ、しかも各列では相互に所要の間隔をあけて支架された複数本の長尺陶器製化粧材3を備えている。各長尺陶器製化粧材3は枠プレート2,2に支持ロッド6とロープ7にて支持されている。
第2のタイプは、左右の枠プレート2,2間に一列相互に所要の間隔をあけてルーバー状に配され、枠プレート2,2に支持ロッド6とロープ7にて支架された複数本の長尺陶器製化粧材3とを備えている。
図4ないし図9は前記第1のタイプのセグメント1を単体の状態で詳細に示している。
左右の枠プレート2、2と中間枠プレート2´は、機械的強度が高くかつ耐食性がすぐれた金属、たとえばステンレスで代表される鋼材で作られ、それぞれ所要本数(この例では8本)の長尺陶器製化粧材3を平行状に配設可能な長さと、長尺陶器製化粧材3の幅と同等程度の幅を有している。枠プレート2、2、2´の所要高さ位置には、外壁bに設けた固定金具4,4に装着するための側方に延出した固定用部2aが設けられており、この例ではブラケット状をなし、ボルト挿通用の長孔20が設けられている。
長尺陶器製化粧材3は、テラコッタと称されるたとえば1000mm以上の長尺の陶磁器を主材とするものであり、表面に所望の仕上げが施されており、図3などで示すように、長手方向を貫通する空洞30を有している。表明にはその断面形状は任意であるが、この例では長円状ないしそれに類する形状をなしており、隔壁で区画された3つの空洞301〜303を有している。そして、長尺陶器製化粧材3の端面には、前記枠プレート2、2、2´との接触による損傷と共振を防止するために、空洞に対応する窓孔を形成したゴムなどの緩衝シート8が添着されている。
支持ロッド6とロープ7は前記長尺陶器製化粧材3の空洞30を貫通して端部が左右の枠プレート2、2に連結される。この例では1本の長尺陶器製化粧材3あたり支持ロッド6が2本用いられ、3つの空洞301〜303のうち左右のもの301,303に挿通されており、ロープ7は中央の空洞302に挿通されている。
前記左右の枠プレート2、2には、図4(c)や長尺陶器製化粧材3の空洞延長線上の部位に、前記支持ロッド6を連結固定するための止め穴21が設けられ、また、ロープ7の連結固定用穴22が設けられている。また、中間枠プレート2´には、支持ロッド6の挿通を許す通し穴23と、ロープ7の挿通を許す通し穴24が設けられている。通し穴24は後述する端末金具7bの外径と同等程度の大きさを有している。
さらに、左右の枠プレート2、2と中間枠プレート2´のそれぞれの頂部付近には、地上に配されたセグメント1をビルディングBの所望範囲の外壁bに吊り上げるための吊具取付け穴25が設けられている。
前記支持ロッド6は長尺陶器製化粧材3を支持する手段であり、機械的強度の高い材料たとえば鋼材などからなり、円形、角など任意の断面形状を有している。そして、連結固定部分が枠プレート2,2から大きく突出することを避けるため、この例では、図6のように両端に雌ねじ穴60を設け、枠プレート2,2に端面を当接させた状態で枠プレート2,2の止め穴21を通してねじ9を雌ねじ穴60に螺合することで支持ロッド6を架設し、長尺陶器製化粧材3を位置決め支架している。
ロープ7は落下防止手段であり、衝撃的な外力が作用して長尺陶器製化粧材3が破損して支持ロッド6までもが折損した場合や、支持ロッド6が何らかの原因で枠プレート2,2から外れた場合にも、長尺陶器製化粧材3の離脱と落下を防止すべく、長尺陶器製化粧材3内に配され、張力が全くかかっていないかあるいはほとんどかかっていない状態で両端が枠プレート2,2に連結支持される。
前記ロープ7は、任意の構造のワイヤロープ、あるいは合成繊維、炭素繊維などの繊維ロープが用いられ、ロープ本体7cの両端に筒状の端末金具7a、7bを圧着している。この例では、図6と図7のように、一端側の端末金具7aには枠プレート2の連結固定用穴22の外面に当接されるストッパ用鍔70が設けられ、他端側の端末金具7bには、基部に回り止め用の非円形部710を有する雄ねじロッド部71が延設されている。雄ねじロッド部71の端面から所要長さには、引き出し用の穴(雌ねじまたは角穴)711が穿設されている。
一方の枠プレート2には、図6と図7のように、連結固定用穴22として、前記非円形部710に対応する異形穴220が設けられるとともに、これより外方にはテーパー付きのロック用ナット10を据えることが可能なテーパー穴221が形成されており、回り止め用の非円形部710を有する雄ねじロッド部71を異形穴220に挿入し、雄ねじロッド部71にナット10を螺合し、穴711に引き出し用の棒状治具11を螺合しまたは嵌合して回転することで、雄ねじロッド部71を所要長さ延出させ、それにより端末金具7bを枠プレート2の内側面に当接挿せ、ロープ本体7cを適度に緩んだ状態にしながらしっかりと両端を固定するようにしている。
この態様の利点は、ナット10のテーパー部分が枠プレート2内に没入して枠プレート2の外面に大きな突起物が現れないため、外観をよくすることができるとともに、左右のセグメント1の間隔を狭めることができることである。
図9は第1のタイプの分解状態を示しており、図10は第2のタイプのそれを示している。
第1のタイプにおいては、左右の枠プレート2と中間枠プレート2´を所要の間隔に配材し、左と中間の枠プレート間、右と中間の枠プレート間に長尺陶器製化粧材3を介装する。このときに、一方の枠プレートは距離をおいて配材しておく。
この状態で支持ロッド6,6を長尺陶器製化粧材3の長手方向一端から挿入し、中間枠プレート2´の通し穴23を通過させながら空洞301,303を貫通させ、支持ロッド先端に枠プレート2を通してねじ9を挿入し、雌ねじ穴60に螺合する。これで支持ロッド6、6の一端が枠プレート2に連結固定され、中間が中間枠プレート2´に支持される。
一方、ロープ7を用意し、これをストッパ70が枠プレート2の外面に位置するようにして、他端側の端末金具7bを連結固定用穴22を通して長尺陶器製化粧材3の空洞302に挿入し、中間枠プレート2´の通し穴24を貫通させ、さらに長尺陶器製化粧材3の他端を貫かせ、他端の枠プレート2の連結固定用穴22に挿入する。
こうしたならば、支持ロッド6,6の他端に前記と同様にねじ9を螺合して緊締する。これにより、支持ロッド6,6が架設され、長尺陶器製化粧材3、3が安定支持される。そして、連結固定用穴22に延在している雄ねじロッド部71にロックナット10を螺合し、穴711に引き出し用の棒状治具11を螺合し、または嵌合して回転する。これで、雄ねじロッド部71が所要長さ延出させられ、ロックナット10の螺合をきつくすることでロープ7はテンションがゼロかまたは弱テンション状態で枠プレート2,2に連結される。
以上の作業を長尺陶器製化粧材3に対して繰り返すことで図4,5に示すセグメントが得られる。
第2のタイプにおいては、支持ロッド6,6を長尺陶器製化粧材3の長手方向一端から挿入し、中間枠プレート2´の通し穴23を通過させながら空洞301,303を貫通させ、支持ロッド先端に枠プレート2を通してねじ9を挿入し、雌ねじ穴60に螺合する。これで支持ロッド6、6の一端が枠プレート2に連結固定され、長尺陶器製化粧材3.3は水平に支持される。
ロープ7をストッパ70が枠プレート2の外面に位置するようにして、他端側の端末金具7bを連結固定用穴22を通して長尺陶器製化粧材3の空洞302に挿入し、長尺陶器製化粧材3の他端を貫かせ、他端の枠プレートの連結固定用穴22に挿入し、支持ロッド6,6の他端に前記と同様にねじ9を螺合して緊締する。以上の作業を繰り返すことでセグメントが得られる。
次に、得られたセグメント1をビルディングBの所望範囲の外壁bに設置する工程について説明すると、図11ないし図14のごとくである。
本発明においては、セグメント1を地上に配置しあるいはトラックの荷台載せたまま、クレーンCを用いて吊り上げ、枠プレート2、2,2´に設けてある各固定用部2aを、外壁bに予め設けてある固定用金具4,4に連結固定するもので、原則として足場を組む必要はなく、固定用部2aと固定用金具4の連結も、外壁bに沿ってゴンドラなどを吊り下げ、これに乗った作業員が腕を伸ばして工具操作を行うことで実行できるため、簡易、能率的である。
かかる目的を実現するために、好ましくは、特殊な吊具(吊り治具)12,13を枠プレート2、2,2´に着脱自在に装備させる。このため、枠プレート2の上端付近に板厚を貫いて前記のように吊具取付け穴25を設けておく。
図12は枠プレート2、2に対する吊具12を示しており、端部が枠プレート2の上端部の前方と上方に突出する形状寸法を持つ鋼材からなるプレート12aからなっており、長手方向一端部付近には、前記吊具取付け穴25に合致してボルト・ナットなどの支点部材14が挿脱可能に挿通されることにより得られる支点部120を有しており,枠プレート2の上端部の前方に突出する他端部付近にはシャックル取付け部121が設けられている。
そして、プレート12aの長手方向後端には、シャックルSが吊りロープを介してクレーンにより上方に牽引されたときに枠プレート2の幅方向端面に当接するストッパ122が固設されている。前記支点部120とシャックル取付け部121の間には、吊り上げ時にロープ7の端部連結固定部との接触を避けるための逃げ部123が欠設されている。
図13と図14は中間枠プレート2´に対する吊具13を示しており、端部が枠プレート2の上端部の前方と上方に突出する形状寸法を持つ鋼材からなる左右2枚1組のプレート13a、13aからなっており、中間枠プレート2´の板厚方向両側に接近して配される。
前記プレート13a、13aの長手方向一端部付近には、前記吊具取付け穴25に合致してボルト・ナットなどの支点部材14が挿脱可能に挿通されることにより得られる支点部130を有しており,枠プレート2の上端部の前方に突出する他端部付近にはシャックル取付け部131が設けられている。そして、プレート13a、13aの長手方向後端には、シャックルSがクレーンにより上方に牽引されたときに枠プレート2D´の幅方向端面に当接するストッパ132が固設されている。このストッパ132はプレート13a、13aを連結する手段も兼ねている。
そして、前記支点部130とシャックル取付け部131の間には、長尺陶器製化粧材3との接触を避けるための逃げ部133が欠設され、したがって、吊具13は、全体として下向きコ状となっている。
セグメント1の吊り上げ設置に当たっては、これが水平状に配置されているときには、図11(a)(b)のように、クレーンCの吊りロープRに取り付けたバー状吊り部体Dからのロープrの先端部を枠プレート2、2,2´の上端部に取り付けてある吊具12,13のシャックルSに繋ぎ、クレーンCを駆動して吊りロープRを引き上げる。
これにより、吊具12,13は支点部120,130を支点として転回しようとするが、吊り作用点と反対側にあるストッパ122,132が枠プレート2、2,2´の上端縁に当接するため、梃子の作用によりセグメント1は水平状態から傾斜状に姿勢が変えられる。
このときに、吊具12,13には中間部分に逃げ部123、133が欠設されているので、落下防止用のロープ7の端部連結固定部および長尺陶器製化粧材3と衝突することがなく、引き続く持ち上げにより、図11(c)や図14(b)のようにセグメント1は垂直状に牽引され、クレーンロープの巻収によりビルディングBの外壁bにほぼ沿うように所定位置まで持ち上げられる。そこで、このようにクレーンで吊ったまま、枠プレート2、2,2´の固定用部2aを外壁bの固定用金具4,4とあわせ、ボルト・ナット5を操作することにより、図2,図3のように設置される。
設置後は、支点部120,130の支点部材14を吊具12,13から取り外すことにより吊具は繰り返し使用することができ、以下、他のセグメント1について上記作業を反復することで、長尺陶器製化粧材による外壁装飾を能率的に施すことができる。
得られた外壁装飾においては、左右と中間の枠プレート2、2,2´がたとえば7〜12mmの薄い厚さであるため目立たず、あたかも長尺陶器製化粧材3が並列されているような良好な外観を呈する。この状態においては、各長尺陶器製化粧材3,3は、空洞内30を貫通している支持ロッド6,6により重量が支持され、水平状に安定して架設されている。
そして、地震による振動で変形が生じ、あるいは台風などにより硬質の物体が長尺陶器製化粧材3に衝突し、それらにより長尺陶器製化粧材3が破損したときに、支持ロッド6,6が長尺陶器製化粧材3の破損されていない残部の落下を防止する。そして、支持ロッド6,6が折れたり、支持ロッド6,6と枠プレート2、2との連結が取れたりした場合も、それまで張力がかかっていないか弱い張力であったロープ7により長尺陶器製化粧材の重量が支持され、伸びにより荷重を支持する。したがって、長尺陶器製化粧材の落下が的確に防止され、安全性を高いものにすることができる。
図15と図16は本発明の第2実施例を示している。
この実施例は、長尺陶器製化粧材3の断面積が比較的小さい場合を示しており、1本の支持ロッド6が空洞部30を貫通して左右の枠プレート2、2に架設されるとともに、ロープ7が空洞部30を貫通して左右の枠プレート2、2に架設されている。
そして、長尺陶器製化粧材3の位置ないし姿勢を保持するため、枠プレート2には差込み片2bが屈曲形成され、これが長尺陶器製化粧材3の空洞部端部部位(支持ロッド6と反対側)に挿入されている。
この例では枠プレート2、2はビル外壁に面する端部に直角状の屈曲板部200を有しているが、第1実施例と同じように帯板状をなしていてもよい。
また、この例では、落下防止用ロープ7の連結固定構造として、枠プレート2、2に雄ねじロッド部71の挿通を許す矩形状穴22´を設け、ここに矩形状の座金14を嵌め、雄ねじロッド部71の端面の穴711に引き出し用の棒状治具11を螺合しまたは嵌合して回転することで牽引し、雄ねじロッド部71にロックナット10を螺合することでロープ7をテンションがほぼゼロの状態で連結固定している。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採用し得ることはいうまでもない。
1)長尺陶器製化粧材3は長手方向を貫通する空洞部を有している限り、形状に限定はなく、断面円形、角形(長円形、台形状など)、彎曲形、流線形、異形タイプなど任意である。空洞部は単一である場合、隔壁を有して複数である場合、空洞が穴である場合などさまざまなケースがあり得る。
2)左右の枠プレート2、2に加えて、これと直角方向に枠プレートを組みつけていてもよい。この場合には、セグメントは周枠に配列された形態となる。
3)セグメントは横使いすなわち枠プレート2、2を上下方向にし、長尺陶器製化粧材3を縦方向に配列させた形態としてもよい。
支持ロッド6の枠プレート2に対する固定方式は任意であり、上記実施例の態様に限定されない。
すなわち、実施例では、セグメント間隔を狭めるために、支持ロッド6の端面に雌ねじ穴60を穿設し、枠プレート2、2の通孔21を通して外面側からねじ9を雌ねじ穴60にねじ込むことで架設固定しているが、支持ロッド6の端部が枠プレート2、2の外面に突出することが許される場合には、たとえば、支持ロッド6の端部に雄ねじを設け、枠プレート2、2の通孔を通して雄ねじ部を突出させ、ナットで緊締するようにしてもかまわない。
落下防止用のロープ7は、1本の長尺陶器製化粧材3に複数本用いられていてもよい。また、ひとつのセグメントにおいて、ロープ7が用いられていない部分が適当本数あってもよい。
ロープ7の枠プレート2に対する連結固定方式も任意であり、上記実施例の態様に限定されない。いくつかの例を示すと次のとおりである。
1)たとえば、図17のように、端末金具7bの雄ねじロッド部71を枠プレート2から突き出し、ロックナット10で緊締してもよい。
2)また、図18のような態様としてもよい。すなわち、片側の枠プレート2に板厚を貫通する開口22´を設け、内径が前記開口と同じ程度のカップ状部材16の口端部を枠プレート2の内面側に固着し、カップ状部材16の底部に端末金具7bの雄ねじロッド部71を挿通する通孔160を形成しておく。
この場合には、カップ状部材16にロックナット10を配し、雄ねじロッド部71をこれに螺通し、雄ねじロッド部71の端面の雌ねじまたは角孔711に引き出し用の棒状治具を螺合しまたは嵌合して回転することで端末金具7bを引き出し、ロックナット10で緊締する。そして、開口22´から奥の空隙にコーキング材17を充填する。
この図18の形態は、端末金具7bが枠プレート2から突出しないので、体裁がよいとともに、セグメントを接近して配置することができる利点がある。なお、カップ状部材16は枠プレートをプレス加工して膨出部を形成することで得てもよい。
3)各態様において、落下防止用のロープ7の一端側をストッパ70を有する端末金具7aとしているが、これに代えて、雄ねじロッド部71を有する端末金具7bとしてもよい。
本発明の施工状態の一例を示す部分切欠斜視図である。 図1の部分的拡大図である。 (a)は図2の外壁との取り合いを示す拡大斜視図、(b)は(a)のX−X線に沿う断面図である。 (a)は本発明におけるユニットの一例を示す正面図、(b)は(a)のY−Y線に沿う断面図、(c)は(a)の端面図である。 本発明におけるユニットの一例を示す部分切欠平面図である。 図5の部分切欠拡大横断面図である。 図4(a)の部分切欠拡大縦断面図である。 図7の連結固定部の部分的断面図である。 (a)は本発明の第1実施例における第1のタイプを分解状態で示す斜視図、(b)は長尺陶器製化粧材と支持ロッドとロープの取り合いを示す斜視図である。 発明の第1実施例における第2のタイプを分解状態で示す斜視図である。 (a)は設置施工時の初段階を示す部分的斜視図、(b)は吊り上げ開始状態の部分的斜視図、(c)は吊り上げ中の状態の斜視図である。 (a)は枠プレートに吊り上げ治具を装着した状態の側面図、(b)はその平面図、(c)は吊り上げ開始状態の斜視図である。 (a)は中間枠プレートに吊り上げ治具を装着した状態の側面図、(b)はその平面図である。 (a)は吊り上げ開始状態の側面図、(b)は吊り上げ中の状態の側面図である。 (a)は本発明の第2実施例の正面図、(b)はその断面図である。 第2実施例の分解状態を示す斜視図である。 本発明における枠プレートに対するロープの連結方式の他の例を示す断面図である。 本発明における枠プレートに対するロープの連結方式のさらに他の例を示す断面図である。
符号の説明
1 長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体セグメント(ユニット)
2 枠プレート
2´中間枠プレート
2a 固定用部
3 長尺陶器製化粧材
4 固定金具
6 支持ロッド
7 ロープ
12,13 吊具(吊り治具)
120。130 支点部
121、131 シャックル取付け部
122,132 ストッパ
123、133 逃がし部

Claims (5)

  1. 長尺の陶器製化粧材を利用し建造物の外壁に設置されるルーバー型の化粧体であって、該化粧体が、外壁に設けた固定用金具に対する固定用部を有する左右の枠プレートと、前記枠プレート間に所要ピッチで配列された複数本の長尺陶器製化粧材と、各長尺陶器製化粧材の長手方向空洞部に挿通され、端部が前記枠プレートに連結固定された支持ロッドと、各長尺陶器製化粧材の空洞部に挿通され端部が前記枠プレートに連結固定されたロープとを備えたユニットから構成されていることを特徴とする長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体。
  2. 左右の枠プレート間に中間枠プレートを有し、これを境として左右に長尺陶器製化粧材が配され、支持ロッドとロープが中間枠プレートを通過して端部の枠プレートに連結されている請求項1に記載の長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体。
  3. 枠プレートが支持ロッドの端部に対応する位置に穴を有し、支持ロッド端部に前記穴を通してねじが螺合して固定されており、ロープが端部に筒状圧着金具を有し、その筒状定着金具の先端が枠プレートに設けた穴にてねじ止めされている請求項1に記載の長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体。
  4. 建造物外壁に長尺の陶器製化粧材を利用したルーバー型装飾を施するにあたり、外壁に設けた固定用金具に対する固定用部を突設した左右の枠プレートと、前記枠プレート間に所要ピッチで配列された長尺陶器製化粧材と、各長尺陶器製化粧材の長手方向空洞部に挿通され、端部が前記枠プレートに連結固定された支持ロッドおよびロープとを備えたユニットを用い、該ユニットの前記枠プレートの端部にシャックルを含む吊具を取付け、建造物に配したクレーンからのロープを前記吊具に連結してユニットを吊り上げ、左右の枠プレートの固定用部を外壁に設けた固定用金具に連結する作業を繰り返すことを特徴とする長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体の施工方法。
  5. 吊具として、枠プレートの端部に着脱可能に取り付けられる支点部と、枠プレートの端部よりも外方に位置したシャックル取付け部と、前記支点部とシャックル取付け部間にあって最端の長尺陶器製化粧材またはロープ連結部との接触を避けるための逃げ部を有するプレートからなり、かつ、プレートの端部には、前記シャックル取付け部が牽引されたときに枠プレートの幅方向端面に当接するストッパとを有しているものを用いる請求項4に記載の長尺陶器製化粧材を用いた外壁装飾体の施工方法。
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