JP2008223044A - 耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品、3価クロムめっき防食方法及び3価クロムめっき防食液 - Google Patents
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Abstract
【課題】3価クロムめっきの耐食性を向上させる。
【解決手段】鉄基板10の表面に施された3価クロムめっき30上にシランカップリング剤とシリカゾルとからなる耐食性皮膜40を形成した。
【選択図】図1
【解決手段】鉄基板10の表面に施された3価クロムめっき30上にシランカップリング剤とシリカゾルとからなる耐食性皮膜40を形成した。
【選択図】図1
Description
この発明は耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品、3価クロムめっき防食方法及び3価クロムめっき防食液に関する。
従来、アルミニウム、マグネシウム等の化成処理やクロムめっきの処理液や防錆塗料の顔料として6価クロムが広く用いられている。
しかし、6価クロムは人体に悪影響を及ぼすことが指摘されている。その悪影響としては、例えば発がん性や、皮膚・粘膜に接触することによるアレルギー、潰瘍等が挙げられる。近年、環境問題がクローズアップされ、地球環境保護の観点からヨーロッパを中心に有害物質の使用の規制の動きが強まっている。EPA米国環境庁は1990年代半ばに6価クロムの厳しい排出規制を定めている。RoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令(特定有害物質使用禁止令)は、2006年7月以降に製造される電子電気機器に6価クロム化合物を含有させてはならないと定められた。また、ELV(End of Life Vehicle)規制では、6価クロム化合物の2003年7月以降の使用が禁止になった。
そこで、6価クロムの代替物質として毒性の少ない3価クロムが用いられ始めた。3価クロムめっきには、6価クロムめっきに比べ、着きまわり性・均一電着性(周辺と中心部とでめっき厚の差が少ないこと)が高く、焼け・ホワイトウォシュを発生しない等の優れた性質がある。
特開平8−232081号公報
しかし、3価クロムめっきには、6価クロムに比べて耐食性に劣るという問題がある。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は3価クロムめっきの耐食性を向上させることである。
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、めっき対象物上に施された3価クロムめっきの表面に耐食性皮膜が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品において、前記耐食性皮膜はシランカプリング剤とシリカゾルとからなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品において、前記耐食性皮膜の厚さは10nm以上であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、めっき対象物の表面に施された3価クロムめっき上に耐食性皮膜を形成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、めっき対象物の表面に施された3価クロムめっき上に耐食性皮膜を形成するための3価クロムめっき防食液であって、シランカプリング剤とシリカゾルとからなる混合液がメタノール溶液に0.1重量%以上かつ10重量%以下の割合で添加されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品において、前記耐食性皮膜はフッ素系樹脂で形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品において、前記耐食性皮膜の厚さは10nm以上であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、めっき対象物の表面に施された3価クロムめっき上に耐食性皮膜を形成するための3価クロムめっき防食液であって、フッ素系樹脂を含むフッ素系コート剤がフッ素系溶媒に添加されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1,2,3,6,7のいずれか1項記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品において、前記めっき対象物は非金属であり、前記3価クロムめっきは金属皮膜を介して前記めっき対象物の表面に施されていることを特徴とする。
この発明によれば、3価クロムめっきの耐食性を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態に係る耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の断面を示す概念図である。
この耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品は鉄ハルセル板等の鉄基板(めっき対象物)10とニッケルめっき20と3価クロムめっき30と耐食性皮膜40とからなる。
ニッケルめっき20は鉄基板10の表面に形成されている。ニッケルめっき20の厚さは5μmである。
3価クロムめっき30はニッケルめっき20の表面に形成されている。3価クロムめっき30の厚さは0.5μmである。
耐食性皮膜40は3価クロムめっき30の表面に形成されている。耐食性皮膜40としては例えばシランカプリング剤とシリカゾルとからなる膜(以下ハードコート膜という)やフッ素系コート膜がある。ハードコート膜、フッ素系コート膜の厚さは10nm以上である。なぜなら、シリカゾルの径やフッ素系コート膜の分子の長さが10nm程度であるので、10nm以上の膜厚にすることで、耐食性を有するハードコート膜やフッ素系コート膜にする場合、10nm以上の膜厚が必要である。
次に、耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の製造方法を説明する。
まず、耐食性皮膜40としてハードコート膜を形成する方法を説明する。
1.ハードコート液の作成
a)シランカップリング剤の加水分解
所定量のシランカップリング剤(S510:チッソ社製)をビーカ(図示せず)に入れ、スターラで攪拌する。このとき、0.01規定塩酸を少量ずつ添加して加水分解を行う。加水分解が終了した後、6℃に設定された冷蔵庫内に1昼夜(24時間)保管し、加水分解物を得る。シランカップリング剤としては、例えばビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グルシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N−2(アミノエチル)γ―アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメトキシシラン、3―アミノプロピルトリメトキシシラン、3―アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランがある。
b)メタノールシリカゾル(日産化学)とシランカップリング剤の加水分解物とを1:1重量比で混合し、スターラで攪拌する。
c)メタノール液中に上記b)の工程で得られた混合液を0.1重量%以上かつ10重量%以下の割合で添加する。最も好ましい添加の割合は1重量%である。メタノール溶液に対する混合液の添加割合が0.1重量%未満であるとコーティング時に皮膜の形成が困難になり、10重量%を越えると液垂れが生じ始める。
d)界面活性剤(Fluorad FC4430:住友3M社製)を添加する。
e)触媒としてアセチルアセトン鉄(アセチルアセトンと鉄との反応物)をシランカップリング剤に対して0.2重量%添加する。
a)シランカップリング剤の加水分解
所定量のシランカップリング剤(S510:チッソ社製)をビーカ(図示せず)に入れ、スターラで攪拌する。このとき、0.01規定塩酸を少量ずつ添加して加水分解を行う。加水分解が終了した後、6℃に設定された冷蔵庫内に1昼夜(24時間)保管し、加水分解物を得る。シランカップリング剤としては、例えばビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グルシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N−2(アミノエチル)γ―アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメトキシシラン、3―アミノプロピルトリメトキシシラン、3―アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランがある。
b)メタノールシリカゾル(日産化学)とシランカップリング剤の加水分解物とを1:1重量比で混合し、スターラで攪拌する。
c)メタノール液中に上記b)の工程で得られた混合液を0.1重量%以上かつ10重量%以下の割合で添加する。最も好ましい添加の割合は1重量%である。メタノール溶液に対する混合液の添加割合が0.1重量%未満であるとコーティング時に皮膜の形成が困難になり、10重量%を越えると液垂れが生じ始める。
d)界面活性剤(Fluorad FC4430:住友3M社製)を添加する。
e)触媒としてアセチルアセトン鉄(アセチルアセトンと鉄との反応物)をシランカップリング剤に対して0.2重量%添加する。
上記a〜eの工程を経て、ハードコート液が作成される。
2.3価クロムめっき品の作成
a)鉄基板10の表面にニッケルめっき20を形成する。ニッケルめっき20の厚さは5μmである。
b)ニッケルめっき20の表面に3価クロムめっき30を形成する。3価クロムめっき30の厚さは0.5μmである。
a)鉄基板10の表面にニッケルめっき20を形成する。ニッケルめっき20の厚さは5μmである。
b)ニッケルめっき20の表面に3価クロムめっき30を形成する。3価クロムめっき30の厚さは0.5μmである。
3.コーティング
a)上記1.で作成されたハードコート液が入ったビーカを引き上げ装置(図示せず)のチャンバ(図示せず)内にセットする。
b)引き上げ装置の稼動アーム(図示せず)に上記2.で作成した3価クロムめっき品を取り付ける。
c)稼動アームに取り付けられた3価クロムめっき品をビーカ内のハードコート液に漬けた後、600mm/minの速度で引き上げ、ビーカから取り出す。このときのハードコート膜の膜厚は10nm程度である。なお、引き上げ速度は100〜600mm/minの範囲内であればよく、引き上げ速度が速くなると膜厚は厚くなる。
d)3価クロムめっき品を100℃に設定された恒温槽(図示せず)内に1時間入れて、ハードコート膜を乾燥させる。
a)上記1.で作成されたハードコート液が入ったビーカを引き上げ装置(図示せず)のチャンバ(図示せず)内にセットする。
b)引き上げ装置の稼動アーム(図示せず)に上記2.で作成した3価クロムめっき品を取り付ける。
c)稼動アームに取り付けられた3価クロムめっき品をビーカ内のハードコート液に漬けた後、600mm/minの速度で引き上げ、ビーカから取り出す。このときのハードコート膜の膜厚は10nm程度である。なお、引き上げ速度は100〜600mm/minの範囲内であればよく、引き上げ速度が速くなると膜厚は厚くなる。
d)3価クロムめっき品を100℃に設定された恒温槽(図示せず)内に1時間入れて、ハードコート膜を乾燥させる。
以上の工程を経て、ハードコート膜(耐食性皮膜40)で被覆された耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品が完成する。
次に、耐食性を評価するため、この耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品に対して以下の促進試験を行った。なお、めっき品を実際に使用される環境下において試験を行うと、さびの発生までに長時間かかるので、一般に次のような促進試験が行われる。
4.促進試験
a)耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品を塩水噴霧試験機(図示せず)に取り付ける。
b)35℃に設定された塩水(塩:水=500g:10L)を耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の表面に24時間噴霧する。
c)腐食の確認を行った後、再度塩水を耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の表面に24時間噴霧する。
a)耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品を塩水噴霧試験機(図示せず)に取り付ける。
b)35℃に設定された塩水(塩:水=500g:10L)を耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の表面に24時間噴霧する。
c)腐食の確認を行った後、再度塩水を耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の表面に24時間噴霧する。
この48時間を1サイクルとする塩水の噴霧後、腐食の確認を行ったが、耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品の表面にさび(赤錆)を発見することはできなかった。
次に、耐食性皮膜40としてフッ素系コート膜を形成する方法を説明する。
1.フッ素系コート液の作成
フッ素系コート剤をフッ素系溶媒に添加する。その結果、フッ素系コート液が作成される。
フッ素系コート剤をフッ素系溶媒に添加する。その結果、フッ素系コート液が作成される。
フッ素系コート剤としては、例えばデュラサーフDS−5300(株式会社ハーベス製)、デュラサーフHD−2101(株式会社ハーベス製)、X71−130(信越化学工業株式会社製)がある。
また、フッ素系溶媒としては、例えばノベックHFE7100(住友3M社製)、ノベックHFE7200(住友3M社製)、ノベックHFE7300(住友3M社製)がある。
2.3価クロムめっき品の作成
3価クロムめっき品の作成方法はハードコート膜を形成する方法の場合と同じであるので、その説明を省略する。
3価クロムめっき品の作成方法はハードコート膜を形成する方法の場合と同じであるので、その説明を省略する。
3.コーティング
a)上記1.で作成されたフッ素系コート液が入ったビーカを引き上げ装置のチャンバ内にセットする。
b)引き上げ装置の稼動アームに上記2.で作成した3価クロムめっき品を取り付ける。
c)稼動アームに取り付けられた3価クロムめっき品をビーカ内のフッ素系コート液に漬けた後、所定の速度で引き上げ、ビーカから取り出す。引き上げ速度と膜厚との関係は以下のようにフッ素系コート剤の種類によって変化する。なぜなら、フッ素系コート膜は単分子膜で形成されるため、分子の長さによって膜厚が決まる。
a)上記1.で作成されたフッ素系コート液が入ったビーカを引き上げ装置のチャンバ内にセットする。
b)引き上げ装置の稼動アームに上記2.で作成した3価クロムめっき品を取り付ける。
c)稼動アームに取り付けられた3価クロムめっき品をビーカ内のフッ素系コート液に漬けた後、所定の速度で引き上げ、ビーカから取り出す。引き上げ速度と膜厚との関係は以下のようにフッ素系コート剤の種類によって変化する。なぜなら、フッ素系コート膜は単分子膜で形成されるため、分子の長さによって膜厚が決まる。
フッ素系コート剤がデュラサーフDS−5300(10%濃度)の場合
100mm/minの速度でフッ素系コート液から引き上げたとき、フッ素系コート膜の膜厚は100nmであった。
100mm/minの速度でフッ素系コート液から引き上げたとき、フッ素系コート膜の膜厚は100nmであった。
フッ素系コート剤がデュラサーフHD−2101(1%濃度)の場合
100mm/minの速度でフッ素系コート液から引き上げたとき、フッ素系コート膜の膜厚は20nmであった。
100mm/minの速度でフッ素系コート液から引き上げたとき、フッ素系コート膜の膜厚は20nmであった。
フッ素系コート剤がX71−130(0.1%濃度)の場合
100mm/minの速度でフッ素系コート液から引き上げたとき、フッ素系コート膜の膜厚は10nmであった。
100mm/minの速度でフッ素系コート液から引き上げたとき、フッ素系コート膜の膜厚は10nmであった。
したがって、引き上げ速度はフッ素系コート剤の種類に応じて決定される。
d)3価クロムめっき品を所定の温度に設定された恒温槽内に所定時間入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。なお、温度、時間等はフッ素系コート剤の種類に応じて以下のように設定される。
d)3価クロムめっき品を所定の温度に設定された恒温槽内に所定時間入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。なお、温度、時間等はフッ素系コート剤の種類に応じて以下のように設定される。
フッ素系コート剤がデュラサーフDS−5300の場合
3価クロムめっき品を50℃に設定された恒温槽内に1時間入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。
3価クロムめっき品を50℃に設定された恒温槽内に1時間入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。
フッ素系コート剤がデュラサーフHD−2101の場合
3価クロムめっき品を常温(15℃)に設定された恒温槽内に1時間入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。
3価クロムめっき品を常温(15℃)に設定された恒温槽内に1時間入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。
フッ素系コート剤がX71−130の場合
3価クロムめっき品を60℃、相対湿度80%に設定された恒温槽内に2時間以上入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。
3価クロムめっき品を60℃、相対湿度80%に設定された恒温槽内に2時間以上入れて、フッ素系コート膜を乾燥させる。
以上の工程を経て、フッ素系コート膜(耐食性皮膜40)で被覆された耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品が完成する。
次に、この耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品に対して以下の促進試験を行った。
4.促進試験
上述のハードコート膜で被覆された耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品に対して行った試験と同じ試験を行った。試験の結果もハードコート膜の場合と同様であった。
上述のハードコート膜で被覆された耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品に対して行った試験と同じ試験を行った。試験の結果もハードコート膜の場合と同様であった。
この実施形態によれば、3価クロムめっきの表面に耐食性皮膜40が形成されているので、3価クロムめっきの耐食性を向上させることができる。また、3価クロムめっきの表面に金属不純物が付着しないので、電食反応によって表面が暗色になることを防止できる。
なお、上記実施形態ではめっき対象物の一例として鉄基板を挙げたが、めっき対象物には例えば非金属基板(例えばプラスチック基板)等も含まれる。プラスチック基板の場合、その表面にニッケルめっき層を形成する前に銅めっき層(金属皮膜)を形成する。
また、耐食性皮膜40は、シランカップリング剤の分子でできた膜やフッ素系コート剤の分子でできた膜になるので、1μm以上の厚い膜にならず、そのため3価クロムめっきの表面光沢が発現する皮膜である。
10:鉄基板(めっき対象物)、20:ニッケルめっき層、30:3価クロムめっき層、40:耐食性皮膜。
Claims (9)
- めっき対象物上に施された3価クロムめっきの表面に耐食性皮膜が形成されていることを特徴とする耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品。
- 前記耐食性皮膜はシランカプリング剤とシリカゾルとからなることを特徴とする請求項1記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品。
- 前記耐食性皮膜の厚さは10nm以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品。
- めっき対象物の表面に施された3価クロムめっき上に耐食性皮膜を形成することを特徴とする3価クロムめっき防食方法。
- めっき対象物の表面に施された3価クロムめっき上に耐食性皮膜を形成するための3価クロムめっき防食液であって、シランカプリング剤とシリカゾルとからなる混合液がメタノール溶液に0.1重量%以上かつ10重量%以下の割合で添加されていることを特徴とする3価クロムめっき防食液。
- 前記耐食性皮膜はフッ素系樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品。
- 前記耐食性皮膜の厚さは10nm以上であることを特徴とする請求項6記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品。
- めっき対象物の表面に施された3価クロムめっき上に耐食性皮膜を形成するための3価クロムめっき防食液であって、フッ素系樹脂を含むフッ素系コート剤がフッ素系溶媒に添加されていることを特徴とする3価クロムめっき防食液。
- 前記めっき対象物は非金属であり、前記3価クロムめっきは金属皮膜を介して前記めっき対象物の表面に施されていることを特徴とする請求項1,2,3,6,7のいずれか1項記載の耐食性皮膜被覆3価クロムめっき品。
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JP2016006866A (ja) * | 2014-05-28 | 2016-01-14 | 日東電工株式会社 | 金属筐体及びそれを用いた通気構造 |
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