JP2008220928A - 介護用人力車椅子。 - Google Patents

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JP2008220928A
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Susumu Kasahara
進 笠原
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Abstract

【課題】電気に頼ることなく、手動で走行可能な車椅子であって、而も車輪を直接手に触れることによる衛生上の課題、更には肘の内側の衣服(袖口)が接することとを解決する。
【解決手段】 介護用車椅子本体の前方で而も介護者である操作者の腰部から肩部の前方範囲内に設置された回転手動ハンドルの回転駆動力を前輪に伝達する様にし、後輪は勿論、同軸の小径操作用輪に頼ることなく手動により走行させることができることとした。
【選択図】図1

Description

本発明は電源動力に頼ることなく、介護者自らが走行操作する介護用車椅子に関する。
従来、この種電源動力に頼ることなく人力による介護用車椅子としては、両手にて介護用車椅子の左右後輪を直接回転操作させたものが存在する。
然しながら、この種のものは車輪の汚れが直接手に触れ不衛生である。
勿論、走行用後輪と同軸にその外側に小径の操作用輪を併設、上記に配慮したものも存在するが、これとても満足行くものではない。即ち、走行用車輪は大径であるから肘の内側の衣服(袖口)が接することとなる。
本発明は、走行用後輪は勿論、同軸の小径操作用輪に頼ることなく手動により走行させる。
以上を解決するため本発明は、介護用車椅子本体の前方で而も介護者である操作者の腰部から肩部の前方範囲内に設置された回転手動ハンドルの回転駆動力を前輪に伝達する様にし、後輪は勿論、同軸の小径操作用輪に頼ることなく手動により走行させることができる。
(1)請求項1により、回転手動ハンドルの回転駆動力を前輪に伝達する様にしたので、後輪は勿論、同軸の小径操作用輪に接することがないから、車輪の汚れが直接手に触れることがなく極めて衛生的である。
(2)請求項3により、回転手動ハンドルは、前進方向回転に対し逆転回転すれば、直ちに回転手動ハンドルのブレーキ装置が作用し、誤ってバックすることなく、特に下り坂でのパニッツク状態に陥ることはなく、且つ簡単に車椅子を停止することも出来る。
(3)請求項4により、回り込みによる左右前輪回転数の相違はその差動装置によって対応でき、特に非力な介護者への負担を解消できる。
(4)請求項5により、後輪軸の左右に左右後輪が独自に上下動するユニバーサルジョイントによって、走行面の多少の凹凸にも対応できる。
を備えたことを特徴とする請求項1記載の介護用人力車椅子。
以下に本発明を実施例に基づいて説明すると、図1は介護用人力車椅子を示す斜視図であって、介護用車椅子本体Zは、シャーシ1と座椅子2及び左右の前後輪3、4とで構成されている。又、座椅子2には健常者である介護人が手押する握り手Hを有する。
具体的には、シャーシ1の前部に支持腕1aを設け、前輪軸5を包む前輪用中空軸受6を支持固定している。シャーシ1の後部に支持腕1bを設け、後輪軸7を包む後輪用中空軸受8を支持固定している。又、後輪7及びシャーシ1より夫々座椅子2の支持脚9を直立している。更に前輪用中空軸受6には左右前輪3の回転数の相違に対応す差動装置10を有している。
而して、このシャーシ1は金属板にて構成されているが、勿論、金属パイプにて四辺形としてもよい。
この差動装置10はチエンSのホイル11をギャーボックス12に連結し、前輪軸5をこのギャーボックス12内にて二分し、夫々の分割軸5a、5bにギャー13、14を備え、且つ両ギャー13、14間に少ギャー15、16が介在する。従って、チエンSの下ホイル11の回転に伴なってギャーボックス12が追随回転し、且つ前輪用中空軸受6内のにボス17が回転自在に挿通している。又、ギャーボックス12の外周に一方前輪3のスポーク18のボス19を固定している。
而して、夫々の分割軸5a、5bは左右の一定角度傾斜直立するフレーム20に軸支持されている。このフレーム20の直立は、介護者である操作者の腰部から肩部の前方範囲内であって、ボックスタイプとして内室21とカバー20aとで成されている。左右直立フレーム20の上端には回転手動ハンドル22が夫々装備されている。この左右回転手動ハンドル22の共通軸23は中空軸受24に挿通されている。更に共通軸23には前記チエンSの上ホイル25が装備されている。
従って、回転手動ハンドル22の操作力は上ホイル25を介して共通軸2、チエンS、下ホイル11、前後輪3、4にて伝達装置Xを構成する。
更に中空軸受24の中間には回転手動ハンドル22が前進方向の回転に対し逆転回転することによって前輪にブレーキが作用する所謂、ブレーキ装置26を有している。具体的には図4、5に示す如く、共通軸23を外筒体27の軸孔28に挿通し、その内周に回転方向Yに対し広くなるスリット29を複数本形成し、このスリット29にロッド30を夫々共通軸23の外周に平行して沿わせ、図5に示す如く回転方向Yを前進とすれば、共通軸23とロッド30とはそのスリット29の広い部分29aにて相互に抵抗なく回転する。この回転方向Yに対し反対方向に回転すれば、スリット29の狭い部分29bにロッド30が移行する様に共通軸23が作用させ、両者23、29の摩擦抵抗が拡大し、遂には共通軸23が回転を阻止される。即ち車椅子にブレーキが掛かることとなる。
後輪軸7の左右にはユニバーサルジョイント31が装備される。具体的には図3、6に示す如く、後輪軸7の左右端に一方コ字型継手32を設け、後輪4のスポーク18のボス33に他方コ字型継手34を夫々挿入固定し、両者32、34を自在子35及びクロスピン36、37にて連結している。これにより、後輪4が走行面の多少の凹凸に対応できる。
勿論、このユニバーサルジョイント31は前輪3側にも装備してもよい。
作用
次に本発明介護用人力車椅子の操作使用について説明すると、先ず介護者である操作者が座椅子2に着座し、手動ハンドル22の回転操作によって、上ホイル25の回転がチエンSを介して下ホイル11に伝達され、左右前輪3が前進回転する。勿論、左右何れかにカーブする場合は差動装置10によってスムーズに行える。
また車椅子を停止させる場合は、手動ハンドル22を上記前進回転とは反対方向に回転させれば、ブレーキ装置26にて直ちにブレーキが掛かることとなる。
同様に、後輪4側にはユニバーサルジョイント31が装備されているので、走行面の多少の凹凸にも対応できる。
本発明介護用人力車椅子を示す斜視図 前輪側の拡大断面図 後輪側の拡大断面図 バンド側の拡大断面図 ブレーキ装置の拡大断面図 ユニバーサルジョイントの分解斜視図
符号の説明
Z 介護用車椅子本体
X 伝達装置
3 前輪
4 後輪
10 差動装置
22 回転手動ハンドル
26 ブレーキ装置
31 ユニバーサルジョイント

Claims (5)

  1. 介護用車椅子本体と、この本体の前後部に装備された左右一対の前輪及び後輪と、この本体の前方で而も介護者である操作者の腰部から肩部の前方範囲内に設置された回転手動ハンドルと、この回転駆動力を前輪に伝達する伝達装置とでなしたことを特徴とする介護用人力車椅子。
  2. 伝達装置を、チェーンと回転手動ハンドル及び前輪の夫々のホイルとで成したことを特徴とする請求項1記載の介護用人力車椅子。
  3. 回転手動ハンドルは、前進方向の回転に対し逆転回転することによって前輪にブレーキが作用するブレーキ装置を備えたことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の介護用人力車椅子。
  4. 回転手動ハンドルは、前進方向にのみ回転すると共に、而もその左右方向への回り込みにより生じる左右前輪回転数の相違に対応す差動装置を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の介護用人力車椅子。
  5. 後輪軸の左右に左右後輪が独自に上下動するユニバーサルジョイントを備えたことを特徴とする請求項1記載の介護用人力車椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102010011367A1 (de) * 2010-03-12 2011-09-15 Motion-Center Holger Otto Gmbh Rollstuhl

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010011367A1 (de) * 2010-03-12 2011-09-15 Motion-Center Holger Otto Gmbh Rollstuhl
DE102010011367B4 (de) * 2010-03-12 2013-11-07 Motion-Center Holger Otto Gmbh Rollstuhl

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