JP2008220425A - クランプ装置 - Google Patents

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Yoshitaka Yasuda
良隆 安田
Yukihisa Furukawa
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Abstract

【課題】可撓性チューブと着脱自在となり、使用時に所望する位置に簡単に移動することができるクランプ装置を提供する。
【解決手段】凹状直線部の本体側チューブ挟持部3、該挟持部のほぼ中央部にT字状に接する凹状直線部の押し子スライド部、該スライド部底面のT字状分岐部分が切り欠き部からなる押し子挿入部、及び本体側押圧部7を有する本体部1と、本体部の押し子スライド部内で移動可能な押し子2からなるクランプ装置において、押し子2は、前記本体側チューブ挟持部3から押し子挿入部を経て本体側押圧部7の裏側へつづく凹状の押し子側チューブ挟持部、本体側押圧部7と対向する位置に押し子側押圧部8を有しており、押し子で可撓性チューブの挟持又は開放を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、人工透析治療等で使用される血液回路や輸液チューブ等の可撓性チューブを挟持し、その内腔を閉塞してその部位における流体の流れを遮断する、あるいはチューブ内腔の流路断面積を調整してその部位における流体の流れを調整する可撓性チューブ用クランプ装置に関するものである。
一般に人工透析治療等で使用される血液回路や輸液チューブ等は、患者の血液や生理食塩水又は投与する薬剤などの流体を流通させる樹脂製の可撓性チューブで主に構成されており、例えば、血液回路は、ダイアライザやエアトラップチャンバといった治療に必要な構成要素を含んでおり、これらの各構成要素間を可撓性チューブが連結して血液等の流通路を成すものである。然るに、医療現場においては、かかる可撓性チューブの所望部位をクランプし、血液や薬剤等の流れを遮断、あるいは流体の流れ調整する必要が生じる場合があり、このような場合に鉗子やクランプ装置が使用されている。
これらのうち鉗子は鋏に似た形状の医療器具で、鋏の刃物部分に相当する部分に刃が無く、該部分で可撓性チューブを挟んで内腔を閉塞して、その部位における流体の流れを遮断する。この鉗子は金属製鉗子であり、コストが高い、重い等の欠点があり、最近ではプラスチック製のものも採用されるようになった(例えば、特許文献1参照)。
またクランプ装置としては、例えば特許文献2に、一端部、他端部、及び該両端部に連なる中間部からなり、該中間部に二つ対向する押圧部の第1突起部と第2突起部を有し、一端部が他端部の係合部に係止するときに第1突起部と第2突起部とで可撓性チューブの内腔を遮断して、その部位における流体の流れを遮断するものがある(図9参照)。このクランプ装置は他端部に複数の係止部からなる係合部を有しており、係止部の位置を変更することで大小の可撓性チューブを挟んで内腔を遮断することができるものである。
更に、他の形状のクランプ装置としては、例えば特許文献3に、チューブを閉塞するための押圧部材として機能するローラを、ハウジング中に移動可能に装着したものがあり、ローラの位置に応じてローラとハウジングの底面とのクリアランスが変化するので、ローラを指で回転させて位置を変化させて、可撓性チューブの内腔を遮断もしくは内腔の流路断面積を調整することで、流体の遮断や流れを調整するものである。またこのクランプ装置は、可撓性チューブに着脱自在であり、該装置を所望する可撓性チューブの位置に移動することができる。

実開平7−27592号 特開2006−51084号 実開平4−90352号
しかし、従来の特許文献1の鉗子では、可撓性チューブに取り付ける(固定する)には可撓性チューブを強く挟むことが必要であり、血液回路や輸液チューブ等に鉗子を取り付けて販売するには、滅菌時の加熱や出荷から使用までの長時間の挟みつけにより可撓性チューブが変形して、鉗子を外したときに可撓性チューブの内腔が充分に元の大きさに戻らなくなり、必要な流体の流れが回復しない。またこのタイプの鉗子は可撓性チューブの
内腔を遮断するのみで、流体の流れを調整することができないという欠点がある。
特許文献2のクランプ装置では、可撓性チューブの所望する位置に取り付け(固定し)て出荷することはできるが、クランプ装置を可撓性チューブから外せないので、血液回路や輸液チューブ等の使用時にクランプ装置を所望する位置に移動することができない。またこのタイプのクランプ装置は、可撓性チューブをクランプ装置に通して取り付け(固定)するので、該チューブの端部に取り付け(固定)はできるが、血液回路や輸液チューブ等中間部には血液回路や輸液チューブ等の製造時にのみしか取り付けることができない。要するに容易に可撓性チューブに着脱・移動ができないという欠点が有している。
特許文献3のクランプ装置では、可撓性チューブへの取り付け、血液回路や輸液チューブ等の使用時にクランプ装置を所望する位置への移動が可能となっている。しかし、該文献2頁記載の図3に示されているように、開閉可能側の側部のローラの回転軸を受ける部分の下側に挿通空間部分を設けることになり、該部分で可撓性チューブの内腔を充分・確実に遮断することは困難となるとの欠点がある。
これらの点を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、(1)可撓性チューブが着脱可能であり、血液回路や輸液チューブ等に取り付けて出荷でき、それらの使用時には使用者が所望する位置に移動可能であり、(2)可撓性チューブ内の流体の流れを確実に遮断する、あるいはチューブ内腔の流路断面積を調整して、その部位における流体の流れを調整し得る可撓性チューブ用クランプ装置を提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の各発明によってそれぞれ達成される。
(1)凹状直線部の本体側チューブ挟持部、該挟持部のほぼ中央部にT字状に接する凹状直線部の押し子スライド部、T字状の分岐点部分もしくは該分岐点近傍に位置する押し子挿入孔、及び押し子スライド部に面する位置の前記挟持部に本体側押圧部を有する本体部と、前記本体部の押し子スライド部内で移動可能な押し子からなるクランプ装置にあって、押し子は、前記押し子挿入孔に挿入される切り欠き部となっている押し子側チューブ挟持部、本体側押圧部と対向する押し子側チューブ挟持部に面した押し子側押圧部、及び係合部を有することを特徴とするクランプ装置。
(2)押し子挿入孔は押し子スライド部の底面の少なくともT字状の分岐点部分が切り欠き部からなり、かつ押し子側チューブ挟持部は本体側チューブ挟持部から押し子挿入孔を経て本体側押圧部の裏側へつづくように形成された凹状の切り欠き部となっていることを特徴とする前記第1項に記載のクランプ装置。
(3)押し子の係合部は本体部と係止する複数の係止突起を有し、該係合部は、押し子側チューブ挟持部から押し子側押圧部と逆方向の端部の上面もしくは下面に位置し、かつ該係合部の裏側部分もしくは両側から裏側の部分が空間を介して壁を有すること、または該端部から突出していることのいずれかを特徴とする前記第1項または第2項に記載のクランプ装置。
(4)押し子側押圧部の上部から押し子側チューブ挟持部方向に突起部を有していることを特徴とする前記第1項乃至は前記第3項のいずれかに記載のクランプ装置。
(5)押し子側押圧部及び本体側押圧部のいずれか、もしくは両部は凸状であり、該凸状の断面形状が三角、弧状または棒状のいずれかであることを特徴とする前記第1項乃至前記第4項のいずれかに記載のクランプ装置。
(6)押し子側押圧部もしくは本体側押圧部の凸状部分の先端のいずれかは両端側より中央側が凹状であることを特徴とする前記第5項に記載のクランプ装置。
本発明によれば、前記第1項において、凹状直線部の本体側チューブ挟持部、該挟持部のほぼ中央部にT字状に接する凹状直線部の押し子スライド部、T字状の分岐点部分もしくは該分岐点近傍に位置する押し子挿入孔、及び押し子スライド部に面する位置の前記挟持部に本体側押圧部を有する本体部と、前記本体部の押し子スライド部内で移動可能な押し子からなるクランプ装置にあって、押し子は、前記押し子挿入孔に挿入される切り欠き部となっている押し子側チューブ挟持部、本体側押圧部と対向する押し子側チューブ挟持部に面した押し子側押圧部、及び係合部を有していることにより、押し子がチューブ開放の位置では、前記の両チューブ挟持部はほぼ一列に並ぶことで可撓性チューブが着脱可能となり、血液回路や輸液チューブ等の使用時に、それらに取り付けられたクランプ装置を使用者が所望する位置に移動できるという効果を奏し、また該位置から押し子を本体側チューブ挟持部へ移動して対向する両押圧部間のクリアランスを変更することにより、チューブ内腔の流路断面積を調整でき、チューブ内の流体の流れを確実に遮断若しくは調整するという優れた効果を奏するものでもある。
前記第2項において、押し子挿入孔は押し子スライド部の底面の少なくともT字状の分岐点部分が切り欠き部からなり、かつ押し子側チューブ挟持部は本体側チューブ挟持部から押し子挿入孔を経て本体側押圧部の裏側へつづくように形成された凹状の切り欠き部となっていることにより、押し子は本体部から外れることなく押し子は押し子スライド部内で移動可能となる。このことにより前記の可撓性チューブが着脱可能となり、血液回路や輸液チューブ等の使用時に、それらに取り付けられたクランプ装置を使用者が所望する位置に移動できるという効果やチューブ内腔の流路断面積を調整でき、チューブ内の流体の流れを確実に遮断若しくは調整するという効果をより確実なものにするという効果を奏するものである。
前記第3項において、押し子の係合部は本体部と係止する複数の係止突起を有し、該係合部は、押し子側チューブ挟持部から押し子側押圧部と逆方向の端部の上面もしくは下面に位置することにより、本体部に押し子を係合部の各係止突起の位置で係止することできる。このことにより本体側押圧部と押し子側押圧部のクリアランスの調整が広い範囲でできる。該クリアランスを調整して、クランプ装置を血液回路や輸液チューブ等の可撓性チューブに取り付ける際にこれらチューブを少ししか潰さずに、出荷後から使用時までに可撓性チューブに取り付けられた位置から移動することや脱落することを防ぐという効果を奏する。そして該クリアランスを更に調整して、可撓性チューブの内腔の流路断面積を調整し、チューブ内の流体の流れを遮断若しくは調整するという効果を奏するものである。更に該係合部の裏側部分もしくは両側から裏側の部分が空間を介して壁を有すること、または該端部から突出していることにより、該係合部の肉厚は薄くなり、曲げ易くなる。このことにより、押し子の係合部は本体部に係合部の各係止突起で係止すること、または係止解除することが容易となり、前記クリアランスの調整がより簡単容易となるという効果を奏するものである。
前記第4項において、押し子側押圧部の上部から押し子側チューブ挟持部方向に突起部を有していることにより、押し子がチューブ開放の位置で本体側及び押し子側の両チューブ挟持部はほぼ一列に並び、可撓性チューブが本発明のクランプ装置から着脱自在となるとき、可撓性チューブの内腔を広くするとき、及びクランプ装置から外して移動するとき等にクランプ装置が可撓性チューブから脱落/落下する等の機会を減じるという効果を奏するものである。
前記第5項において、押し子側押圧部及び本体側押圧部のいずれか、もしくは両部は凸状であり、該凸状の断面形状が三角、弧状または棒状のいずれかであることにより、前記押圧部による可撓性チューブの被押圧範囲は狭くなることで該被押圧範囲の圧力はより高くなる。すなわち、より少ない力でより大きな圧力を可撓性チューブに掛けることがで
きる。その結果、押し子側押圧部及び本体側押圧部による可撓性チューブの内腔の流路断面積を調整は容易になり、チューブ内の流体の流れの遮断若しくは調整をより確実にするという効果を奏するものである。
前記第6項において、押し子側押圧部もしくは本体側押圧部の凸状部分の先端のいずれかは両端側より中央側が凹状であることにより、可撓性チューブを挟んで潰すときの被押圧部ではチューブの両端側は中央側より潰されることに抗する力がより大きく働くが、この潰れにくい両端側のほうにより高く押圧の圧力を掛けることができる。その結果、押し子側押圧部及び本体側押圧部による可撓性チューブの内腔の流路断面積を調整はより容易となり、チューブ内の流体の流れの遮断若しくは調整をより確実にするという効果を奏するものである。
以下、本発明を図面を用いて具体的に説明するが、本発明は、以下に説明する具体的事例に限定されるものではない。図1は本発明のクランプ装置の斜視図であり、図2及び図3はそれぞれ本発明を構成する本体部1及び押し子2の斜視図である。図1乃至第図3に示されるように、本体部1は、ほぼ長方体であり、この長方体の短軸方向に凹状直線部の本体側チューブ挟持部3を有し、該挟持部のほぼ中央部にT字状となるように接する凹状直線部の押し子スライド部5、押し子スライド部の底面のT字状の分岐点部分に押し子挿入孔13が設けられている。この押し子挿入孔13は切り欠き部からなっている。押し子スライド部の側壁には、固定凹部6を有しており、この押し子スライド部の前方で該押し子スライド部の先端が面する位置の本体側チューブ挟持部3には、本体側押圧部7を有している。前記本体側チューブ挟持部3で血液回路や輸液チューブ等の可撓性チューブを挟持することができる(図2)。一方、押し子2は、押し子手元部17、押し子側チューブ挟持部4及び係合部10からなり、押し子側チューブ挟持部4は、これら押し子手元部17と係合部10との間に位置している。押し子手元部17の前方、即ち押し子側チューブ挟持部4に面する側には、押し子側押圧部8を有し、その先端には、押し子側押圧部先端12を有している。図1に示されるように、本体部1に押し子2を嵌め込むと、押し子4は、押し子スライド部5から本体側押圧部7を境にして、その右側までに取り付けられており、押し子の押し子側チューブ挟持部4は本体側チューブ挟持部7を跨いで該挟持部7の左右に位置している(図6(c)参照)。本体側押圧部7の右側の押し子部分には押し子スライド部5に沿って移動する押し子2を本体部1に係止する係止突起101を複数有する係合部10を有している。本体側押圧部7の左側の押し子部分、即ち押し子手元部17には、押し子側チューブ挟持部4の本体側押圧部7に対向する位置に押し子側押圧部8と、該押圧部の上面には、血液回路や輸液チューブ等の可撓性チューブが着脱自在となるときのそれらチューブの外れや本発明のクランプ装置がチューブからの脱落/落下等を防止するための突起部9を有すると共に、押し子2を本体部1に取り付けた後、押し子スライド部5の側壁に設けられた固定凹部6と連携して押し子スライド部内で移動するための固定突起11を有している。尚、これら本体部1または押し子2は、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネートや硬質ポリエチレンその他の適度な弾性と剛性を兼ね備えている合成樹脂で作製することができる。
図4(a)は図2に記載の本体部1のA−A´断面図であり、図5(b)は図3に記載の押し子2のB−B´断面図であり、図6は本体部1及び押し子2を用いた本発明のクランプ装置の組立図である。本体部1は、本発明を組み立てるときに押し子2を本体部1に押し子2を嵌め込む際、押し子2の先端部にある係合部10を挿入するための押し子挿入孔13を有し、該挿入孔13は本体側チューブ挟持部3と押し子スライド部5とが形成する凹状のT字状の分岐点部分の底面に裏面に貫通して設けられる切り欠き部として形成されている。押し子挿入孔13よりやや小さい押し子2の係合部側が押し子挿入孔13に挿入
された後に押し子1の先端側は本体突起部16を有し、押し子挿入孔13の左側の本体部1及び押し子2は、それぞれ固定凹部6と固定突起11を有しており、固定凹部6は、長状凹部からなり、固定突起11が係合した後は、固定突起11は、固定凹部内を摺動することができる。本発明のクランプ装置の組立は図6の(a)乃至(c)に示されるように、押し子2を本体部1の押し子挿入孔13に斜め方向(垂直でも可能)から(a)、押し子2の係合部10から押し子チューブ挟持部4まで挿入し(b)、その状態で押し子2を上方へ回転させて、押し子2の固定凹部11を本体部1の押し子スライド部5の両側面にある固定凹部6に係合させると共に、押し子の係合部10側を本体部の本体突起16で係合させる(c)。前記これらの係合により押し子2は本体に取り付けられ、これらの係合部の連携により押し子2は押し子スライド部5内で移動し得るものとなる。また押し子スライド部5の底面には、縞状の凹凸部からなるスライド調整部51が設けられ、また前記押し子スライド部5に位置する押し子2の裏面には、該凹凸部の大きさに対応する突起状のスライド調整突起52が設けられており、両者が係合していることにより押し子2を細かく制御して移動し得るようになる。
押し子の固定突起11、本体部の固定凹部6、係合部10及びスライド調整突起51,52の連携により、押し子2は押し子スライド部5に沿って移動可能であり、固定突起11が固定凹部6の手元側端部辺り(図2では左側)に位置し、本体側押圧部7と押し子側押圧部8のクリアランスが最大となる状態を「押し子2がチューブ開放の位置にある」という。またそのとき、押し子側押圧部8の押し子側押圧部先端12が本体側チューブ挟持部3に面している状態を「本体側及び押し子側の両チューブ挟持部はほぼ一列に並ぶ」という。押し子がチューブ開放の位置では、本体側及び押し子側の両チューブ挟持部はほぼ一列に並び、本発明のクランプ装置から血液回路や輸液チューブ等の可撓性チューブが着脱自在となる。該位置から押し子を本体側チューブ挟持部へ移動して対向する両押圧部間のクリアランスを変更することで、両押圧部間にある可撓性チューブ内の流体の流れを遮断若しくは調整する。そして、その位置で押し子の係合部10の各係止突起101が本体部に係止することで、移動した位置で押し子2を本体部1に固定し、チューブの内の流体の流れを遮断若しくは調整を維持することができる。
固定突起11と本体突起16の突出の長さは1から1.5mmまで、高さ(厚さ)は根元部で1から2mmまでで片側に傾斜を設けて先端部を薄くすることで係合するときの抵抗が少なくし、そして幅は2から3mmまでであればよい。固定凹部6の高さを固定突起11の根元部の大きさに対応させ、高さは1から2mmまで、深さは固定突起11の突出の長さに対応させ1.2から1.8mmまでとするが、固定凹部6は凹部でなく貫通孔であってもよい。押し子2は押し子の固定突起11と本体部の固定凹部6の連携により押し子スライド部5に沿って移動可能であり、この移動距離は、固定凹部6及び固定突起11の幅に応じて決まる。このことを考慮して固定凹部6の幅の大きさを決めることができる。例えば、人工透析用血液回路用の本発明のクランプ装置では、可撓性チューブのサイズは太径のメインチューブφ6.8mmから細径のオーバーフローラインチューブのφ3.6mmであり、押し子2の移動距離は太径に応じて約7mmとなり、この移動距離(長さ)に固定突起11の幅(仮に3mmとする)を加えた10mmを固定凹部6の幅とする。そして細径チューブが対象となる場合は、押し子の係合部10の係止突起101で位置を調整する。
図6では、押し子挿入孔13に挿入される押し子側チューブ挟持部4は、断面が凹状の切り欠き部となっており、図6に向かって見た場合、凹状切り欠き部の右側壁が本体側押圧部7の右側に位置している(図6(c))。この構成により押し子2を押し子スライド部5へ移動するときの押し子2が本体部1から外れることを防止している。また押し子挿入孔13を本体側チューブ押圧部4の壁の下部に一字状の形状からなる切り欠き部と(図4(b))し、この形状に応じて押し子側チューブ挟持部4の断面形状を凹状からL字
状(図5(b))にし、押し子挿入孔13に挿入されるL字状部分に、前記凹状切り欠き部の右側壁の代わりとなる小さな突起18を設けて押し子2が本体部1から外れることを防止してもよい。また、この場合、係合部10を前記押し子挿入孔13に挿入されるL字状部分の裏面に設け、押し子スライド部5で移動した押し子2は本体突起16で係合部10を係止する。
また本発明のクランプ装置は、押し子2がチューブ開放の位置では本体側押圧部7と押し子側押圧部8のクリアランスが最大となり、本体側及び押し子側の両チューブ挟持部はほぼ一列に並ぶようになる。このように両挟持部が一列に並ぶことで、両挟持部と血液回路や輸液チューブ等の可撓性チューブと着脱自在となると同時に可撓性チューブから本発明のクランプ装置は脱落/落下等の恐れがある。そこで、本発明では、図1に示されるように、押し子側押圧部8の上面に押し子側チューブ挟持部4の空間に突出する突起部9を設けることで、クランプ装置の脱落/落下等を防止している。また押し子側押圧部8の上面の位置に突起部9を設けることで、押し子2を移動させるとき、突起部9は本体側押圧部7に当たらずに該押圧部7の上側に移動し、押し子側押圧部8と本体側押圧部7のクリアランスの調整に対する差し支えは生じない。
突起部9が押し子側チューブ挟持部4の空間に突出する長さは、押し子がチューブ開放の位置で本体側押圧部7と押し子側押圧部8のクリアランスが最大となる幅の3分の1から2分の1までの幅であればよい。本発明の対象となる可撓性チューブはチューブ自体の弾性により変形するので、突起部9の先端と本体側押圧部7の広さがチューブ外径よりも小さくても、本体側押圧部7と押し子側押圧部8との間へ挿入できる。突起部9の先端と本体側押圧部7の広さがチューブ外径の2分の1より大きいときは可撓性チューブを押し込みにくくなり、逆に4分の3より小さいとき可撓性チューブはクランプ装置から脱落/落下する可能性が生じてくるので好ましくない。そこで突起部8の先端と本体側押圧部7の広さがチューブ外径の4分の1より大きく、2分の1より小さくなるように突起部9が押し子側チューブ挟持部4の空間に突出する長さを設定する。尚、市場に流通している可撓性チューブは外径・内径及び弾性が多種多様であるので、対象となる可撓性チューブに対応して、突起部9が押し子側チューブ挟持部4の空間に飛び出ている長さを設定すればよい。
図7の(a)乃至(d)は押し子の係合部10の他の形状や固定突起11の異なる位置を示している。これら図において、係合部10は三つの係止突起101を有しているが、更に多くの係止突起101を有するほど可撓性チューブの内腔の流路断面積を調整がより細かくできることになるので、係止突起101の数を多くすることは好ましく、係合部10の長さは可撓性チューブの外径より大きくし、透析用血液回路の可撓性チューブが対象となる場合は、係合部10の長さは4〜8mm、係止突起101の数は4〜8とする。可撓性チューブが肉薄の場合は、この係止突起101の数を更に多くする。また係止突起101より小さい縞状の凹凸部からなるスライド調整部51と該凹凸部の大きさに対応する突起状のスライド調整突起52を押し子スライド部5の底面と該部51に対応する押し子2の位置とにそれぞれ設けることで押し子2が押し子スライド部5内での移動を細かく制御し得るようになる。これらのサイズはスライド調整部51の長さ(押し子の移動方向の大きさ)10mmで12の縞(突起)に対し、スライド調整突起52の突出部の長さは、適宜決定しうるが、好ましくは約1mmであればよい。そして本体部1に係止した係合部10の係止/係止解除を容易にするために、より少ない力で係合部10が曲げられるように係合部10を薄くする。そのための形状としては、係合部10の裏側部分に空間を介して壁を有するもの(図3)、係合部10の両側から裏側の部分に空間を介して壁を有するもの(a)、係合部10が突出しているもの(b)、それら((a)と(b))の複合したもの(c)、係合部10の裏側の部分に空間を介して断面凹状の壁を有するもの(d)等がある。これらの壁は押し子2自体の強度を高め、かつ本体突起16で押し子を本体部1
に取り付けることが容易となる。
押し子の固定突起11の位置は、押し子2と本体部1の取り付け状態が不安定とならなければ範囲で変更ができる。図6のように、押し子挿入孔13を押し子スライド部5の底面に設けるクランプ装置では、該挿入部13の左右に押し子2と本体部の取り付け部分、例えば固定突起部11と固定凹部6の係合と、本体突起部16による押し子2の係止の二つを設けることで、押し子2と本体部1の取り付け状態が安定となる。同じように、固定凹部6の位置を図2の押し子スライド部5の両側の壁内に設けると押し子2と本体部1の取り付けは不安定とならず、固定凹部6とともに固定突起11を例えば、上側(図7(d))や左側(図7(c))の位置に設けることができる。また押し子挿入孔13の切り欠き部を本体側押圧部7の下部に一字状に設けるときは、押し子挿入孔13と該部に挿入される押し子側チューブ挟持部(断面L字状)が押し子2と本体部1の取り付けの機能を有するので、後は固定突起部11と固定凹部6の係合のみで、押し子2と本体部1の取り付けは安定する。このときの固定突起部11と固定凹部6の位置は押し子スライド部5の両側の壁内となり、該壁内の下側に位置することが好ましい。
図8は押し子側押圧部8の断面図である。本発明で用いられる押し子側押圧部8の先端部の断面形状が凸状の三角81、弧状82または棒状83のいずれかであり、このような形状により、先端の押圧面積は小さくなり、したがって該押圧部8による可撓性チューブの被押圧範囲は狭くなり、該チューブの被押圧範囲への圧力はより高くなる。その結果、より少ない力で押し子側押圧部8よる可撓性チューブの内腔の流路断面積の調整ができ、チューブ内の流体の流れの遮断若しくは調整をより確実にすることができるという格別優れた効果を奏する。また図2に記載の本体部1の本体側押圧部7は、該部の中央が突起状に形成しているが、押し子側押圧部8が図8に記載の断面形状が凸状の三角、弧状または棒状のいずれかの形状を有することにより、本体側押圧部7は平面であっても、これら押圧部による可撓性チューブの被押圧範囲は狭くなり、該チューブの被押圧範囲への圧力はより高くなり、より少ない力で押し子側押圧部8よる可撓性チューブの内腔の流路断面積の調整ができ、チューブ内の流体の流れの遮断若しくは調整をより確実に行うことができるという格別顕著な効果を奏する。逆に、押し子側押圧部8が平面で、本体側押圧部7が凸状であっても同様である。すなわち、押し子側押圧部8、本体側押圧部7の少なくともいずれかが凸状であればよい。従って、本体側押圧部7の断面形状も凸状の三角、弧状または棒状のいずれかであることによっても同様の効果を奏する。
以下に本発明のクランプ装置の実施例を記載する。実施例1に使用する本発明のクランプ装置として、ポリプラスチックス株式会社製ポリアセタール、M270−44(ジュラコン)にて本発明の本体部1及び押し子2を作成し、次のとおりのクランプ装置を組み立てて準備した。押し子2は押し子側チューブ挟持部の幅Dを9mm、該挟持部の高さCを14mmのサイズで、本体部1の本体側チューブ挟持部の幅を7mm、該挟持部の高さ(本体側押圧部の高さ)を12mmのサイズで作成し、本体部1に押し子2を取り付けて、チューブ開放の位置で、両挟持部が一列に並び、本体側及び押し子側の両押圧部間のクリアランスが7mm、挟持部の高さは12mmとなるようにした。またこのとき、突起9の押し子側挟持部の空間へ突出する長さは3mmとし、固定突起11の幅は3mm、固定凹部6の幅は11mmとして、押し子2の移動可能距離は8mmとした。押し子2の係合部10は図3の形状で、係合部10の長さは8mm、係止突起の数は7とした。また該クラランプ装置の押し子側押圧部7の押し子側押圧部先端12の中央側を0.5mm凹状にへこませたもの(実施例2)も準備した。
実施例1及び2のクランプ装置を用いて、人工透析用血液回路の可撓性チューブの動脈側メインチューブ太径(内径φ4.7×外径φ6.8)、エポジンラインチューブ(内
径φ1.0×外径φ4.8)、オーバーフローラインチューブ(内径φ1.8×外径φ3.4)及び輸液ライン(内径φ3.2×外径φ4.8)を、実施例1及び2のクランプ装置を取り付けて製造したものを大阪府・埼玉県間を宅配業者に3往復させ、クランプ装置のチューブからの脱落・移動等の有無の確認する輸送試験を行った。該輸送試験では、実施例1及び2共に、輸送中の脱落・移動は確認できなった。該試験の結果を表1にまとめる。
次に、前記輸送試験の人工透析用血液回路及び該回路に取り付けられた本発明のクランプ装置を用いて、メインチューブ太径、エポジンラインチューブ及びオーバーフローラインチューブを対象に流路の遮断試験、そして輸液ラインを対象に流量調整試験を行った。各チューブの遮断試験において、実施例1及び2共に流路の遮断はできた。エポジンラインの遮断において、実施例1で係合部の段は4番目だが、実施例2は係合部の段は3番目で流路遮断ができ、押し子側押圧部の中央側を凹ます構成の効果が確認できた。流量調整試験では、実施例1及び2ともに、流量は係合部の段は同じ位置で調整ができた。またこれらの試験の後に、実施例1及び2のクランプ装置の着脱・移動の可否の確認も行った。着脱・移動はメインチューブ太径、エポジンラインチューブ、オーバーフローラインチューブ及び輸液ライン間で行った。これら試験及び確認結果を表2、表3及び表4にまとめる。

本発明のクランプ装置を示す斜視図である。 本発明のクランプ装置を構成する本体部の斜視図のである。 本発明のクランプ装置を構成する押し子の斜視図である。 (a)は図2のA−A´の断面図であり、(b)は本体部の他の実施例を示す断面図である。 (a)は図3のB−B´の断面図であり、(b)は押し子の他の実施例を示す断面図である。 本発明のクランプ装置の組み立てを説明する図である。(a)は押し子を本体部に挿入する前を示す、(b)は押し子を本体部に挿入直後を示す、(c)は挿入後に押し子を回転して本体部に取り付けた本発明のクランプ装置を示す断面図である。 本発明のクランプ装置の押し子の他の実施例の斜視図である。 本発明のクランプ装置の押し子の押し子側押圧部の形状の他の実施例を示す断面図である。 従来のクランプ装置を示す正面図である。
符号の説明
1 本体部
2 押し子
3 本体側チューブ挟持部
4 押し子側チューブ挟持部
5 押し子スライド部
51 スライド調整部
52 スライド調整突起
6 固定凹部
7 本体側押圧部
8、81、82,83 押し子側押圧部
9 突起部
10 係合部
101 係止突起
11 固定突起
12 押し子側押圧部先端
13 押し子挿入孔(切り欠き部)
14 第一突起部
15 第二突起部
16 本体突起
17 押し子手元部
18 小さな突起

Claims (6)

  1. 凹状直線部の本体側チューブ挟持部、該挟持部のほぼ中央部にT字状に接する凹状直線部の押し子スライド部、T字状の分岐点部分もしくは該分岐点近傍に位置する押し子挿入孔、及び押し子スライド部に面する位置の前記挟持部に本体側押圧部を有する本体部と、前記本体部の押し子スライド部内で移動可能な押し子からなるクランプ装置にあって、押し子は、前記押し子挿入孔に挿入される切り欠き部となっている押し子側チューブ挟持部、本体側押圧部と対向する押し子側チューブ挟持部に面した押し子側押圧部、及び係合部を有することを特徴とするクランプ装置。
  2. 押し子挿入孔は押し子スライド部の底面の少なくともT字状の分岐点部分が切り欠き部からなり、かつ押し子側チューブ挟持部は本体側チューブ挟持部から押し子挿入孔を経て本体側押圧部の裏側へつづく凹状の切り欠き部となっていることを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 押し子の係合部は本体部と係止する複数の係止部を有し、該係合部は、押し子側チューブ挟持部から押し子側押圧部と逆方向の端部の上面もしくは下面に位置し、かつ該係合部の裏側部分もしくは両側から裏側の部分が空間を介して壁を有すること、または該端部から突出していることのいずれかを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 押し子側押圧部の上部から押し子側チューブ挟持部方向に突起部を有していることを特徴とする請求項1乃至は請求項3のいずれかに記載のクランプ装置。
  5. 押し子側押圧部及び本体側押圧部のいずれか、もしくは両部は凸状であり、該凸状の断面形状が三角、弧状または棒状のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のクランプ装置。
  6. 押し子側押圧部もしくは本体側押圧部の凸状部分の先端部のいずれかは両端側より中央側が凹状であることを特徴とする請求項5に記載のクランプ装置。
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