JP2008219595A - リーダライタ装置のアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 長方形の通信エリア内にその長辺方向の磁界に交差するよう配置した媒体との非接触通信を行うリーダライタ装置に設けられ、前記通信エリア内に磁界を発生させるアンテナにおいて、非接触通信に用いる長辺方向の磁界を前記通信エリアの短辺方向の端部分まで十分に発生させることができるアンテナを実現する。
【解決手段】 本発明に係るアンテナ14は、通信エリアの短辺方向に縦長な複数のアンテナ要素を前記通信エリアの長辺方向に連接した形状に導線を形成し、各アンテナ要素の接続点で導線を非接触に交差させ、隣接するアンテナ要素間の対向する互いの導線部分に前記通信エリアの短辺方向の直線部を設け、前記通信エリア内の隣接するアンテナ要素の直線部間に非接触通信に十分な磁界が発生する距離に互いの直線部を近づけ、各直線部を前記通信エリアの短辺方向の端部分まで有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ICカードやICタグを添付した図書等の物品を管理する物品管理システム等におけるリーダライタ装置のアンテナに関する。
ICカードやICタグを用いた非接触型リーダライタシステムは、一般にRF−IDシステムと呼ばれており、交通カードシステムや物品管理システム等に実用化されている。
例えば、ICタグを用いた非接触型リーダライタシステムでは、主要な構成として、ICチップにループアンテナを備えた電源非内蔵のICタグと、ループアンテナを備えたリーダライタ装置と、を有する。リーダライタ装置では、そのループアンテナにより、ICタグ内のICチップを駆動する電力と質問データとを常時又は間欠に送信し、当該電力及び当該質問データを受信できる範囲内に存在するICタグからの応答データを受信して得る。以下、ICタグのループアンテナをタグアンテナ、リーダライタ装置のループアンテナをRWアンテナと記す。
RF−IDシステムの一例として、13.56MHzの周波数を用いた電磁誘導型リーダライタ装置及びそのRWアンテナとICタグについて説明する。
電源を内蔵しないICタグがリーダライタ装置と無線通信するためには、図8に示すように、リーダライタ装置が有する送信アンテナ(RWアンテナ71)により発生する磁界が、ICタグ72内部の回路を駆動するための起電力を発生することができる空間的距離範囲内にあり、且つタグアンテナ73のループ面を鎖交する方向性をもつ位置関係でなければならない。
しかしながら、1つのRWアンテナ71と1枚のICタグ72との関係においては、その距離が十分に小さくとも空間的に磁界が鎖交しない方向性をもつ位置が存在しており、これをNull点という。
通常、1つのRWアンテナ71には、図9に示すように、1つのタグアンテナ72との位置や向きに対して1つ以上のNull点が存在する。そして、RWアンテナ71の形状などによってはNull点が連続し、広範囲の不読エリアが形成されてしまう。
ここで、図10(a)に示すように、長方形の平面上に対してICタグ72が垂直で、長辺方向の磁界成分74をICタグ読取方向75として固定した一様な平面読取エリア73を形成するRWアンテナ71を実現することを考える。
例えば、従来の簡易的な方式である単ループ形状のループアンテナを用いる場合、同図(b)に示すように、単ループ形状のRWアンテナ71による磁界76は、ループ開口部では所望とする読取エリア73の平面に対して垂直な磁界成分が支配的であるため、特にループ開口部の中心付近は長辺方向の磁界成分が無い不読エリア78となり、前記平面における長辺方向の両端部分だけが実際の読取エリア77となって、所望とする平面読取エリア73を得ることができない。
そこで、所望とする読取平面上に長辺方向の磁界を分布させるために、図11(a)に示すRWアンテナ81について考える。このRWアンテナ81は、二等辺三角形を単位とした複数のアンテナ要素を連結した形状に導線を形成したものであり、連結部である頂角で導線を拠る(捻る)ことで、隣接するアンテナ要素間の対向する導線同士に流れる電流方向を同一にしているのが特長である。
このRWアンテナ81によると、所望とする長方形の読取エリアの短辺方向に対して平行もしくは45度傾けた直線からなるアンテナ要素だけを有しているため、所望とする長方形の読取エリアに生成される磁界は、同図(b)に示すように長辺方向の成分が平面上に分布したものとなる。
したがって、ICタグを長辺方向の磁界を読取方向とする向きで配置する場合、このRWアンテナ81による磁界の方向はICタグに対して直交或いは略直交であるため、部分的なNullエリアを除いて読取エリアを形成することができる(特許文献1参照)。
特開2006−319563号公報
上記方式の場合、RWアンテナ81による磁界の長辺方向成分の強度は、場所によって大きく異なる。すなわち、短辺方向のエリア端に向かうに従って、隣接するアンテナ要素間の対向する導線同士の間隔が広がって長辺方向の磁界が弱くなるため、特に、サイズの小さなICタグでは駆動電力を得るには磁界の強度が不十分となる。また、複数のICタグを配して一括読取する場合、その条件は厳しくなる。
その結果、図11(c)に示すように、所望とする長方形の読取エリアに対して、実際の読取エリア82が短辺方向の中心部分だけとなり、短辺方向の両側部分に不読エリア83が広く形成されてしまうため、RWアンテナの平面全体を読取エリアとすることが困難である。
本発明は、上記従来の事情に鑑みなされたものであり、長方形の通信エリア内にその長辺方向の磁界に交差するよう配置した媒体との非接触通信を行うリーダライタ装置に設けられ、前記通信エリア内に磁界を発生させるアンテナにおいて、非接触通信に用いる長辺方向の磁界を前記通信エリアの短辺方向の端部分まで十分に発生させることができるアンテナを実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るアンテナは、前記通信エリアの短辺方向に縦長な複数のアンテナ要素を前記通信エリアの長辺方向に連接した形状に導線を形成し、各アンテナ要素の接続点で導線を非接触に交差させ、隣接するアンテナ要素間の対向する互いの導線部分に前記通信エリアの短辺方向の直線部を設け、前記通信エリア内の隣接するアンテナ要素の直線部間に非接触通信に十分な磁界が発生する距離に互いの直線部を近づけ、各直線部を前記通信エリアの短辺方向の端部分まで有する。
本発明によると、各アンテナ要素が通信エリアの短辺方向に縦長で、隣接するアンテナ要素に対向する導線部分に通信エリアの短辺方向の直線部を有し、この直線部を通信エリアの短辺方向の端部分まで有するため、各々のアンテナ要素により、通信エリアの短辺方向の端部分まで長辺方向の磁界を十分に発生させることができる。また、各アンテナ要素の接続点で導線を非接触に交差させると共に、隣接するアンテナ要素の直線部間の距離を近づけたため、互いの直線部に流れる同一方向の電流によりこれら直線部間にも長辺方向の磁界を十分に発生させることができる。したがって、長方形の通信エリアの略全面に亘って長辺方向の磁界を十分に発生させることができる。
本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
なお、以下の実施例では、書籍に付されたICタグにより書籍を管理する書籍管理システムを例に説明するが、他の物品を管理するシステムなど種々なシステムに本発明に係るアンテナを使用することができる。また、ICタグに代えて、例えばICカード等の他の媒体を用いてもよい。
図1には、本発明に係る一実施例である書籍管理システムの構成例を示しており、本例の書籍管理システムは、書籍に付されたICタグ21と、当該ICタグ21との非接触通信を行うリーダライタ装置11と、を備えている。
本例のリーダライタ装置11は、書棚の棚板内部に設けたアンテナ収納部13にRWアンテナ14を収納し、当該RWアンテナ14により棚板の形状に応じた長方形の読取エリア(通信エリア)を棚板上に形成しており、制御部12による制御の下、棚板に置かれた書籍のICタグ21との間でRWアンテナ14を用いて非接触通信を行う。
本例の制御部12は、RWアンテナ14を用いてICタグ21に対して電力を無線送信する機能、RWアンテナ14を用いてICタグ21に対して質問データを無線送信する機能、RWアンテナ14を用いてICタグ21から送信された応答データを無線受信する機能、各種のデータをメモリに記憶する機能などを有している。
また、本例では、書籍の表紙(の表側或いは裏側)に平面上のICタグ21が貼られており、当該表紙の面にICタグ21のタグアンテナ22が収められている。
そして、ICタグ21は、リーダライタ装置11のRWアンテナ14から送信される電力や質問データをタグアンテナ22を用いて受信する機能や、当該質問データに対する応答データをタグアンテナ22を用いて送信する機能を備えている。
本例では、書籍が棚板の上に置かれる方向などの配置はおおよそ決まっており、通常は、書籍が棚板の左右の面に並行に出し入れされることから、ICタグ21の面であり且つそのタグアンテナ22の面は、棚板(アンテナ収納部13)の面であり且つ内部に収納されたRWアンテナ14の面と、直交或いは略直交する位置関係となる。
本例の書籍管理システムによる処理の概略を説明する。
書籍が棚板の上に収納された状態で、リーダライタ装置11からRWアンテナ14により電力が無線送信されると、当該書籍に付されたICタグ21のタグアンテナ22がこれを受信してICタグ21の電源がオンとなり、リーダライタ装置11からRWアンテナ14により質問データが無線送信されると、当該ICタグ21のタグアンテナ22がこれを受信して応答データを無線送信する。リーダライタ装置11はこの応答データをRWアンテナ14により受信して棚板上に収納されている書籍を認識してこれを管理する。
例えば、ICタグ21は、書籍情報を内部メモリに記憶保持しており、当該書籍情報を応答データに含めてリーダライタ装置11へ送信する。リーダライタ装置11は、この応答データに含まれる書籍情報に基づいて、当該ICタグ21が貼られた書籍に関する情報を取得する。
書籍情報としては、例えば、タイトルや筆者やカテゴリ等の属性情報や、貸出回数や貸出期間等の貸出履歴情報などをそのまま用いてもよく、或いは、属性情報や貸出履歴情報を識別する書籍番号等のデータ量の少ない識別情報を用いてもよい。なお、書籍情報として識別情報を用いる場合は、例えば、識別情報と属性情報や貸出履歴情報とを対応付けて記憶保持した外部のデータベースにICタグ21から読み取った識別情報を用いて照会し、当該識別情報に対応する属性情報や貸出履歴情報を取得するように構成できる。
次に、本例のリーダライタ装置11に設けたRWアンテナ14について説明する。
本例のRWアンテナ14は、長方形の単一平面(本例では、アンテナ収納部13である棚板の平面)に、複数の同一形状のループ(アンテナ要素)をアンテナ収納部13の長辺方向に連続して含む形状に導線を形成したものである。
各アンテナ要素はアンテナ収納部13の短辺方向に縦長であり、短辺方向の直線部をアンテナ収納部13の短辺方向の端部分まで設けたため、棚板上(読取エリア)における各アンテナ要素部分に、ICタグとの通信に最適な長辺方向の磁界が読取エリアの短辺方向の端部分まで十部に発生できる。
また、各アンテナ要素の接続点で導線を非接触に交差させることで、図2(a)に示すように、隣接するアンテナ要素間の導線部分に流れる電流の向きを一致させると共に、隣接するアンテナ要素の直線部間の距離を近づけたため、互いの直線部に流れる同一方向の電流によりこれら直線部間にも長辺方向の磁界を十分に発生できる。
したがって、図2(b)に示すように、所望とする長方形の読取エリアには、断続的に向きが互い違いで局部的に強い長辺方向の磁界が生成される。これにより、図2(c)に示すように、読取エリアの略全面に亘って長辺方向の磁界が強いエリア31が形成される。なお、各アンテナ要素毎に短辺方向に平行な直線状の磁界Nullエリアが形成されるが、後述する複数アンテナの切替通信により磁界Nullエリアを補完できる。
そして、このような形状のRWアンテナ14を用いることで、図3(a)に示すように、棚板上の短辺方向の端の直近(アンテナ端33)でも、長辺方向の磁界が強い読取エリア31であれば十分に強い磁界をICタグ21に供給できるため、例えば、書籍の表紙の手前や奥の端にICタグ21が添付されたことで当該ICタグ21がアンテナ端33上に置かれた場合でも無線通信を行うことができ、また例えば、ICタグ21のサイズが小さい場合でもリーダライタ装置11の出力を上げることなく無線通信を行うことができる。
また、長辺方向の磁界が弱い不読エリア32(磁界Nullエリアも含む)を除いて、図3(b)に示すように、複数配置されたICタグ21との無線通信を一括して行うことができ、図3(c)に示すように、多重に配列されたICタグ21との無線通信も一括して行うことができる。
図4は、2つのアンテナを用いることで互いの磁界Nullエリアを補完する例を示している。
図4(a)及び(b)に示すように、アンテナ#1によって読取エリア31aと磁界Nullエリア(不読エリア)32aとが交互に生じ、アンテナ#2によって読取エリア31bと磁界Nullエリア(不読エリア)32bとが交互に生じる。そして、本例では、それぞれのアンテナをアンテナ要素が半パターンずれる位置に配置することで、アンテナ#1による磁界Nullエリア32aをアンテナ#2による読取エリア31b内に収め、アンテナ#2による磁界Nullエリア32bをアンテナ#2による読取エリア31a内に収めており、通信に使用するアンテナを切り替えることで、図4(c)に示すように、互いの磁界Nullエリアを補完している。
図5は、2つのアンテナを切り替えて無線通信を行うリーダライタ装置の構成例を、本発明に係る他の実施例として示している。
本例のリーダライタ装置は、上位システム41と、リーダライタ部42と、アンテナ切替器43と、2個のアンテナ装置A1、A2と、を備えている。
各アンテナ装置A1、A2は、整合回路(マッチング回路)B1、B2と、同調回路C1、C2と、スイッチ回路(SW回路)D1、D2と、アンテナコイル(RWアンテナのコイル)E1、E2と、を備えている。
上位システム41は、リーダライタ部42の上位のシステムであり、例えばパーソナルコンピュータにより構成され、本例のリーダライタ装置を統括的に制御する。
リーダライタ部42は、アンテナ装置A1、A2を使用して、ICタグからの情報の読取動作や、ICタグへの情報の書込動作などを行う。
本例では、上位システム41及びリーダライタ部42は、各アンテナ装置A1、A2による読取動作を切り替えるために、アンテナ切替器43及びループアンテナを有する各アンテナ装置A1、A2に対して切替信号を出力する機能を有している。なお、これら機能は、例えば、主に上位システム41に備えてもよく、或いは、主にリーダライタ部42に備えてもよく、或いは、上位システム41とリーダライタ部42とに機能を分散して備えてもよい。
アンテナ切替器43は、上位システム41及びリーダライタ部42からの切替信号に基づいて、2個のアンテナ装置A1、A2の中から使用するアンテナ装置を切り替える機能を有しており、例えば、使用するアンテナ装置とリーダライタ部42とを接続する一方、他のアンテナ装置とリーダライタ部42とが非接続(接続されない状態)となるように切り替える。
各アンテナ装置A1、A2は同様な機能を有している。
マッチング回路B1、B2は、回路の整合を取るものである。
同調回路C1、C2は、回路を同調させるものである。
SW回路D1、D2は、上位システム41及びリーダライタ部42からの切替信号に基づいて、例えば同調回路C1、C2の回路定数などを切り替えることにより、アンテナコイルE1、E2の共振状態を切り替える機能を有している。
なお、アンテナ切替器43への切替信号及び各SW回路D1、D2への切替信号としては、それぞれ異なる信号を用いてもよく、或いは、2以上について共通な信号を用いてもよい。
図6には、各アンテナ装置A1、A2の内部の構成例を示してある。
図示の構成は、RWアンテナを構成するアンテナコイル53のインダクタと、pinダイオード52と、共振素子のコンデンサ51と、を直列に接続した直列共振回路となっている。
なお、アンテナコイル53によりアンテナコイルE1、E2が構成され、pinダイオード52によりSW回路D1、D2が構成され、コンデンサ51及びpinダイオード52により同調回路C1、C2が構成される。また、マッチング回路B1、B2については省略してある。
各アンテナ装置A1、A2では、リーダライタ部42側からの制御信号である切替信号に応じて、pinダイオード52の両端子に与えるバイアス電圧を制御する。
pinダイオード52は、順バイアス電圧が印加される場合には、低インピーダンス状態となる。
一方、pinダイオード52は、逆バイアス電圧が印加される場合や、或いは、バイアス電圧が0Vである場合には、キャパシタンスを持つことで、リアクタンス成分が主となり、高インピーダンス状態となる。このため、pinダイオード52に印加されたバイアス電圧によって、現れたり消えたりするキャパシタンスと共振素子のコンデンサ51との作用により、アンテナの共振周波数を変化させることができる。つまり、pinダイオード52へのバイアス電圧を制御することで、アンテナコイル53(RWアンテナ)の共振周波数をシフトさせる(例えば、基準となる13.56MHzからシフトさせる)ことにより、RWアンテナの共振状態を制御することができる。
図7には、RWアンテナの共振周波数の変化の一例を示してある。
本例では、SW回路D1、D2を構成するpinダイオード52に印加するバイアス電圧を制御することにより、RWアンテナの共振周波数を変化させることができる。図示の例では、周波数f1に共振する特性61と、周波数f2に共振する特性62とを示してあり、共振周波数が異なる特性の状態を切り替えることができる。
このように、逆バイアス電圧時におけるpinダイオード52で発生するキャパシタンスを利用して、バイアス電圧制御により、基準となる例えば13.56MHzとは別の所望の周波数でRWアンテナを共振させることが可能となる。
本例のリーダライタ装置では、アンテナ切替器43により各アンテナ装置A1、A2の中から使用するアンテナ装置を切り替え、例えば使用しないアンテナ装置のSW回路(SW回路D1又はSW回路D2)を制御してその共振周波数を基準値からずらす構成により、例えば、従来においては密結合を起こし得るような位置関係で、複数のRWアンテナ(アンテナコイルE1、E2)を配置することを可能となる。
具体的には、一のアンテナ装置のRWアンテナによりICタグの情報を読み取る動作時に、他のアンテナ装置のRWアンテナとの距離乃至方向に依存して発生する密結合を回避するために、読取動作状態にするRWアンテナを所望の周波数で共振させ、読取動作状態にしないRWアンテナを別の周波数で共振させるように、各アンテナ装置の共振状態を制御する。
以上のように、本例のリーダライタ装置では、pinダイオード52による周波数シフト機能を備え、読取動作中のRWアンテナ以外のRWアンテナの共振周波数を異なる周波数へシフトさせることにより、複数のループアンテナ間での密結合に起因して生じる同一周波数での共振によるアンテナ特性劣化を回避することができる。
したがって、複数のRWアンテナを同一平面上に配置しても、互いに干渉することなく読取動作を行わせることができるため、上述したように例えばアンテナ要素が半パターンずれる位置に2つのRWアンテナを配置することで、互いのRWアンテナにより生ずる磁界Nullエリアを補完できるようになる。これにより、例えば、2式のRWアンテナを1つのユニットに収納した薄型の平面上アンテナを提供することができる。
なお、同様の原理で、3式以上のRWアンテナを組み合わせることも可能であり、より長い長方形の読取エリアをもつ平面上アンテナを提供することができる。この場合は、読取動作中のRWアンテナ以外の2個以上の全てのRWアンテナの共振周波数を異なる周波数へシフトさせればよい。
なお、上記の各実施例ではアンテナ要素の形状を、短辺方向の直線部をアンテナ収納部の短辺方向の端部分でループの内側に約45度傾けて結合しているが、本発明は当該形状に限定するものではなく、他の形状としてもよい。例えば、当該直線部をアンテナ収納部の短辺方向の端でループの内側に直角に曲げて結合し、アンテナ収納部の短辺方向の端に長辺方向の直線部を形成してもよく、この場合に長辺方向の直線部により生じる磁界Nullエリアは、複数のRWアンテナを組み合わせることで補完すればよい。
また、1つのRWアンテナを、ICタグへの電力送信、ICタグへの質問データ送信、ICタグからの応答データ受信に共用する他、例えば、それぞれを別のRWアンテナで行う等、種々の構成を採用することができる。
ここで、本発明に係るシステムや各装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや各装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係るリーダライタ装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係るRWアンテナを説明する図である。 本発明の一実施例に係るRWアンテナによる読取特性を説明する図である。 本発明の他の実施例に係るリーダライタ装置による磁界Nullエリアの補完を説明する図である。 本発明の他の実施例に係るリーダライタ装置の構成例を示す図である。 本発明の他の実施例に係るアンテナ装置の構成例を示す図である。 本発明の他の実施例に係るRWアンテナの共振周波数の変化の一例を示す図である。 RWアンテナによる磁界とICタグとの位置関係を説明する図である。 RWアンテナとICタグとの位置関係により生ずる磁界Null点を説明する図である。 単ループ形状のRWアンテナを説明する図である。 二等辺三角形を単位としたアンテナ要素を連接した形状のRWアンテナを説明する図である。
符号の説明
11:リーダライタ装置、
12:制御部、
13:アンテナ収納部、
14:RWアンテナ、
21:ICタグ、
22:タグアンテナ、
31、31a、31b:読取エリア、
32、32a、32b:不読エリア、
33:アンテナ端、
41:上位システム、
42:リーダライタ部、
43:アンテナ切替器、
A1、A2:アンテナ装置、
B1、B2:マッチング回路、
C1、C2:同調回路、
D1、D2:SW回路、
E1、E2:アンテナコイル

Claims (1)

  1. 長方形の通信エリア内にその長辺方向の磁界に交差するよう配置した媒体との非接触通信を行うリーダライタ装置に設けられ、前記通信エリア内に磁界を発生させるアンテナにおいて、
    前記通信エリアの短辺方向に縦長な複数のアンテナ要素を前記通信エリアの長辺方向に連接した形状に導線を形成し、各アンテナ要素の接続点で導線を非接触に交差させ、隣接するアンテナ要素間の対向する互いの導線部分に前記通信エリアの短辺方向の直線部を設け、前記通信エリア内の隣接するアンテナ要素の直線部間に非接触通信に十分な磁界が発生する距離に互いの直線部を近づけ、各直線部を前記通信エリアの短辺方向の端部分まで有することを特徴とするアンテナ。
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