JP2008219118A - Ofdm通信システム、ofdm信号送信装置およびofdm信号受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 各サブキャリアの変調方式と送信電力を伝搬状況に応じて制御することにより高い伝送容量を維持しつつ、各サブキャリアの変調方式の情報伝送方法を工夫する。
【解決手段】 OFDM信号送信装置は、適応変調演算器で得られる各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを送信する構成であり、OFDM信号受信装置は、適応変調演算器と同じアルゴリズムで各サブキャリアの変調方式と送信電力を推定し、この推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出する適応変調推定器と、各サブキャリアのパリティとOFDM信号送信装置から送信された各サブキャリアのパリティとを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式と送信電力は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式と送信電力は推定に誤りがあったものとして訂正し、それぞれパラレル−シリアル変換器に与える変調方式訂正器とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 OFDM信号送信装置は、適応変調演算器で得られる各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを送信する構成であり、OFDM信号受信装置は、適応変調演算器と同じアルゴリズムで各サブキャリアの変調方式と送信電力を推定し、この推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出する適応変調推定器と、各サブキャリアのパリティとOFDM信号送信装置から送信された各サブキャリアのパリティとを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式と送信電力は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式と送信電力は推定に誤りがあったものとして訂正し、それぞれパラレル−シリアル変換器に与える変調方式訂正器とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、送信側で送信データをサブキャリア変調した後に逆フーリエ変換を行って送信し、受信側でこの信号を受信した後にフーリエ変換を行い、送信データを復元するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信システム、OFDM信号送信装置ならびにOFDM信号受信装置に関する。
送受信アンテナが見通しでない場合の無線通信の伝搬環境では、送信アンテナから送信された信号は反射や回折を繰り返して複数の経路かつ異なる遅延時間をもって受信アンテナに到達する。これをマルチパス伝搬という。マルチパス伝搬の結果、受信信号は遅延時間の異なる信号が合成されて符号間干渉を生じ、良好な通信を行うことができない。そこで、この符号間干渉の発生を低減することが可能なOFDM通信が無線LANや地上ディジタル放送などで広く用いられている。OFDM通信は、信号を複数の狭帯域信号に分割し、遅延波対策のためのガードインターバルを付加した後に送信する方式である。
図13は、OFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の基本構成を示す。図14は、マルチパス環境における受信信号の例を示す。以下、図13,14を参照してOFDM通信の原理について説明する。
図13において、OFDM信号送信装置100では、入力端子101から入力する時系列の送信データをシリアル−パラレル変換器102で各サブキャリアにマッピングする(サブキャリア変調)。サブキャリア変調には、2ビット/シンボルを伝送するQPSK(Quadri-phase Shift Keying)、4ビット/シンボルを伝送する16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、6ビット/シンボルを伝送する64QAMなどが用いられる。QPSKのマッピング例を図15に示す。次に、IFFT演算器103は、各サブキャリアにマッピングされた信号を逆フーリエ変換(IFFT演算)して時系列信号に変換する。GI付加器104は、IFFT演算後の信号にガードインターバル(GI)を付加し、増幅器105はその信号を増幅して送信アンテナ106から送信する。なお、GIとは、IFFT演算器出力信号の後尾の部分をIFFT演算器出力信号の直前に付加したものである。送信アンテナ106から送信されたOFDM信号は、マルチパス伝搬した後にOFDM信号受信装置200の受信アンテナ201に到達する。
ここで、受信アンテナ201に到来した信号は、図14に示す遅延時間の異なる複数の信号が合成された信号である。図14に示す例は、受信アンテナ201に到来する遅延時間の異なる4波を示し、A,Bは連続するIFFT演算器出力信号を表し、GI(A),GI(B) はA,Bのガードインターバルを表す。
OFDM信号受信装置200のGI除去器202は受信信号からGIを除去し、FFT演算器203は受信信号から送信された各サブキャリアのマッピングを得るためのフーリエ変換(FFT演算)を行う。図14の4波が合成された受信信号のFFT演算は、信号Aに対しては図中のFFT演算区間で行われる。この例では、1番上の信号はGI(A) が完全に除去され、残りの3波は遅延時間の違いからGI(A) を含む。しかし、到来波の遅延時間よりもGIの時間が長い場合には、このFFT演算区間にAまたはG(A) のみが含まれるため、BやGI(B) のような隣接するIFFT演算器出力からの干渉(符号間干渉)を受けない。最後にFFT演算器203の出力は、パラレル−シリアル変換器204に入力されて送信信号が復元され、出力端子205に出力される。
また、上記の遅延波が発生する伝搬環境では、周波数ごとに異なる位相関係で信号が合成され、その結果として帯域内に振幅誤差が発生する。この現象は周波数選択性フェージングと呼ばれる。図16は、周波数選択性フェージングの例である。横軸は周波数に対応するサブキャリア番号であり、縦軸は受信装置における瞬時信号電力対雑音電力比(以下C/N)であり、各サブキャリアの雑音電力の期待値を一定とみなした場合には受信電力レベルの相対値に相当する。ここに示すように、周波数ごとにC/Nが大きく異なることがわかる。
このような帯域全体を使ってシングルキャリア伝送を行った場合、この帯域内の振幅偏差が原因となってビット誤り率は悪化する。これに対してOFDM通信は、この帯域を複数の狭帯域信号(サブキャリア)に分割して信号を伝送する。したがって、十分に多数のサブキャリアを使用すれば各サブキャリアの帯域内で発生する振幅偏差は小さく、一定の振幅と見なすことができるため、OFDM信号は帯域内の振幅偏差に起因するビット誤り率を改善することができる。
ただし、図16に示すように、周波数選択性フェージング環境下における各サブキャリアの受信電力レベルは大きく異なる。このような周波数選択性フェージング環境において、複数のサブキャリアに対して単一のサブキャリア変調方式を用いて信号を伝送すると、C/Nの低いサブキャリアのビット誤り率(BER)が極端に悪化し、結果として全体の通信品質が劣化する恐れがある。この対策の1つとして、C/Nが最も低いサブキャリアにおいても十分なC/Nを確保できるように、OFDM信号送信装置100の増幅器105で全体の送信電力を増加することが考えられる。しかし、一般に送信電力は有限であり、また全体の送信電力を増加する方法では良好なサブキャリアに対しては過剰品質となって電力効率が悪化するため、現実的な対応ではない。また、C/Nが低いサブキャリアの送信電力のみを増加する方法も考えられるが、伝送能力の低いサブキャリアに送信電力が集中することになって伝送効率は悪化する。
別の対策として、送信側で各サブキャリアの伝搬状況を把握し、最小の電力で所望の伝送速度を満足するように、各サブキャリアに変調方式と送信電力とを配分することができれば、上記の問題を発生せずにビット誤り率(BER)を改善することが可能である。これを実現する方法は、Greedy water-filling algorithmと呼ばれ、非特許文献1に記載されている。
図17は、Greedy water-filling algorithmを用いた従来のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の構成例を示す。
本構成例は、図13に示すOFDM信号送信装置100に適応変調演算器110を追加し、サブキャリアごとに変調方式と送信電力を設定する。ここでは、サブキャリア変調にQPSK、16QAM、64QAMを用いるものとする。まず、適応変調演算器110は、入力端子101から入力する送信ビット列を取り込み、Greedy water-filling algorithmに従って各サブキャリアの変調方式(1シンボル当たりの送信ビット数)と送信電力を決定する。すなわち、適応変調演算器110は、変調方式の決定と送信電力の配分の両機能を備えているものとする。
適応変調演算器110の処理手順について、図2を参照して説明する。まず、各サブキャリアに配分する送信電力P(n) をすべて0、変調方式番号M(n) を0として初期化する(S1)。ここで、nはサブキャリア番号であり1〜Nの整数とする。M(n) が0の場合は番号nのサブキャリアへのビットの割り当てなし、1の場合は2ビット割り当て(QPSK)、2の場合は4ビット割り当て(16QAM)、3の場合は6ビット割り当て(64QAM)とする。
次に、各サブキャリアごとに現在の状態よりも2ビット多く伝送する、すなわち変調方式を1段階増加するために必要な加算電力ΔP(n) を次式に基づいて計算する(S2)。
ΔP(n) ={C(M(n)+1)−C(M(n))}/H(n) …(1)
ここで、C(M(n)) は変調方式番号M(n) のときに必要な受信電力、H(n) は伝搬パラメータである。伝搬パラメータH(n) は、受信装置から送出されるリバースリンクのトレーニング信号から推定する構成であり、送信装置において既知であるものとする。
ΔP(n) ={C(M(n)+1)−C(M(n))}/H(n) …(1)
ここで、C(M(n)) は変調方式番号M(n) のときに必要な受信電力、H(n) は伝搬パラメータである。伝搬パラメータH(n) は、受信装置から送出されるリバースリンクのトレーニング信号から推定する構成であり、送信装置において既知であるものとする。
次に、式(1) から求めた各サブキャリアの加算電力ΔP(1) 〜ΔP(N) の最小値をΔPmin と、そのときのサブキャリア番号nmin を探索する(S3)。なお、ステップS3のarg(min(ΔP(n))) は、ΔPmin におけるnを出力する関数である。
次に、これまで割り当てられた各サブキャリアの送信電力P(1) 〜P(N) の合計sum(P(n))とステップS3で用いたΔPmin の和と、増幅器の最大送信電力Pmax を比較し(S4)、sum(P(n))+ΔPmin がPmax を超えない場合には、加算電力が最小となるサブキャリアnmin に変調方式番号および電力を割り当てる。すなわち、サブキャリアnmin の送信電力P(nmin) にΔPmin を増加し、変調方式番号M(nmin) に1を増加する(S5)。これにより、サブキャリア番号nmin に対して、常に品質を一定に保ったまま、変調方式番号(M(nmin)+1) と送信電力(P(nmin)+ΔPmin)の割り当てが行われる。そして、再度ステップS2からの手順を繰り返す。以下、加算電力ΔP(n) が最小となるサブキャリア番号nmin について、変調方式番号M(nmin)を1増加し、送信電力P(nmin)をΔPmin 増加していく。
このように、ステップS2〜S5の手順を繰り返し、ステップS4においてsum(P(n))+ΔPmin が増幅器の最大送信電力Pmax を超えた時点で処理を終了する。この段階で、変調方式番号M(n) が初期値0のままのサブキャリアは送信電力P(n) も0であり、送信ビットおよび送信電力が配分されないサブキャリアである。
シリアル−パラレル変換器102は適応変調演算器110の結果を参照し、各サブキャリアに対してそれぞれ割り当てられた変調方式および送信電力でマッピングを行う。この出力は、IFFT演算器103で時系列信号に変換される。IFFT演算後の信号は、GI付加器104でガードインターバル(GI)が付加された後に増幅器105で増幅され、送信アンテナ106から送信する。このとき、各サブキャリアで用いている変調方式番号M(n) も合わせて送信する。送信信号のフレーム構造は、図3に示すように、1フレームがプリアンブル、制御情報、データで構成されるが、データを伝送する各サブキャリアの変調方式番号M(n) はこの制御情報に含めて伝送されることになる。
受信アンテナ201で受信した信号は、GI除去器202でガードインターバルを除去した後にFFT演算器203でフーリエ変換を行い、各サブキャリアのマッピングを得る。FFT演算器203の出力はパラレル−シリアル変換器204に入力され、別途伝送された変調方式番号M(n) を参照して各サブキャリアの変調方式を判断し、それぞれに対応してマッピングから復元したビット数を出力端子205に出力する。以上により、高い伝送容量が実現できる。
ところで、図17に示す従来のOFDM通信システムは、多くの情報ビットの伝送を実現できるが、各サブキャリアごとに送信に用いた変調方式番号M(n) を別途伝送する必要がある。
一方、特許文献1または非特許文献2には、送信側から受信側に変調方式を通知せず、受信側で受信信号の統計的性質から変調方式を推定する方法が提案されている。
特開2002−64577号公報
G.Zhang,"Subcarrier and bit allocation for real-time services in multiuser OFDM systems", IEEE Int Conf Commun., pp.2985-2989, 2004
梅林、石井、河野、「ソフトウェア無線のための雑音電力を考慮したブラインド変調方式推定の一検討」、電子情報通信学会技術研究報告、CS2001-43 、pp.63-70, June 2001
図17に示す従来のOFDM通信システムのように、送信に用いた各サブキャリアの変調方式番号M(n) を受信側に伝送する構成では、伝送した変調方式番号M(n) が誤りであった場合、パラレル−シリアル変換器204は本来とは異なるビット数を出力し、それ以降の信号は次に回線が初期化されるまで全て誤りとなる。したがって、変調方式番号M(n) の伝送には非常に高い信頼性が要求される。このため、変調方式番号M(n) の伝送に強力な誤り訂正符号を適用したり、変調多値数の小さい変調方式を用いたりする必要があり、周波数または時間の利用効率が低下することになる。
一方、特許文献1または非特許文献2のように受信側で変調方式を推定する方法は、変調方式が変化せず、推定に十分な時間の平均処理を行うことができることを前提としており、時間変動する伝搬路の状況に応じて変調方式を変更していく通信システムへの適用は難しい。また、受信信号の統計値が変調方式の境界付近であった場合には正確な判定ができず、推定誤りを生じるおそれがあった。
本発明は、各サブキャリアの変調方式と送信電力を伝搬状況に応じて制御することにより高い伝送容量を維持しつつ、各サブキャリアの変調方式の情報伝送方法を工夫し、周波数および時間の利用効率の優れたOFDM通信システム、OFDM信号送信装置およびOFDM信号受信装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、時系列の送信データを入力し、既知の伝搬パラメータと最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を決定するアルゴリズムで動作する適応変調演算器と、時系列の送信データを入力し、適応変調演算器で決定した各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づき、OFDM信号を構成する各サブキャリアの信号点を出力するシリアル−パラレル変換器と、シリアル−パラレル変換器の出力に対して逆フーリエ変換(IFFT変換)を行うIFFT演算器と、IFFT演算器の出力を無線信号として送信する送信手段とを備えたOFDM信号送信装置と、無線信号を受信する受信手段と、受信手段の受信信号をフーリエ変換(FFT変換)して復調するFFT演算器と、FFT演算器の出力を入力し、各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づいて時系列信号に変換し、送信データを復元するパラレル−シリアル変換器とを備えたOFDM信号受信装置とを有する構成であるOFDM通信システムにおいて、OFDM信号送信装置は、適応変調演算器で得られる各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出し、各サブキャリアのパリティを無線信号に含めて送信する構成であり、OFDM信号受信装置は、FFT演算器の出力を入力し、適応変調演算器と同じ入力条件に対して推定結果が同じになるアルゴリズムで、受信信号のプリアンブルから推定される伝搬パラメータと既知の最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を推定し、この推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出する適応変調推定器と、適応変調推定器で算出された各サブキャリアのパリティと、OFDM信号送信装置から送信されFFT演算器の出力から抽出される各サブキャリアのパリティとを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式と送信電力は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式と送信電力は推定に誤りがあったものとして訂正し、それぞれパラレル−シリアル変換器に与える変調方式訂正器とを備えた構成である。
OFDM信号受信装置の変調方式訂正器は、パリティが不一致のサブキャリアについて、2つのパリティが一致するように適応変調推定器で推定した変調方式を訂正し、訂正した変調方式に応じて送信電力の訂正を行う構成としてもよい。
OFDM信号送信装置は、適応変調演算器のアルゴリズムに基づいて繰り返し計算するループ回数を無線信号に含めて送信する構成であり、OFDM信号受信装置は、適応変調推定器のアルゴリズムに基づく繰り返し計算のループ回数を、OFDM信号送信装置から送信されたループ回数を用いて設定する構成としてもよい。
OFDM信号送信装置およびOFDM信号受信装置は、複数のサブキャリアをグループ化し、各グループを構成する複数のサブキャリアの伝搬パラメータの代表値を用いてグループ単位で変調方式および送信電力を割り当てるものとし、OFDM信号送信装置は、各サブキャリアのパリティに代えて各グループのパリティを算出し、無線信号に含めて送信する構成であり、OFDM信号受信装置は、各グループのパリティを算出し、OFDM信号送信装置から通知された各グループのパリティと照合する構成としてもよい。
各グループを構成する複数のサブキャリアの伝搬パラメータの代表値は、グループ内の特定位置のサブキャリアの伝搬パラメータを用いる構成としてもよい。また、各グループを構成する複数のサブキャリアの伝搬パラメータの代表値は、グループ内の各サブキャリアの伝搬パラメータの平均値を用いる構成としてもよい。また、各グループを構成する複数のサブキャリアの伝搬パラメータの代表値は、グループ内の各サブキャリアの伝搬パラメータの最悪値を用いる構成としてもよい。
第2の発明は、時系列の送信データを入力し、既知の伝搬パラメータと最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を決定するアルゴリズムで動作する適応変調演算器と、時系列の送信データを入力し、適応変調演算器で決定した各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づき、OFDM信号を構成する各サブキャリアの信号点を出力するシリアル−パラレル変換器と、シリアル−パラレル変換器の出力に対して逆フーリエ変換(IFFT変換)を行うIFFT演算器と、IFFT演算器の出力を無線信号として送信する送信手段とを備えたOFDM信号送信装置において、適応変調演算器で得られる各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出し、各サブキャリアのパリティを無線信号に含めて送信する構成である。
第3の発明は、第2の発明のOFDM信号送信装置から送信された無線信号を受信する受信手段と、受信手段の受信信号をフーリエ変換(FFT変換)して復調するFFT演算器と、FFT演算器の出力を入力し、各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づいて時系列信号に変換し、送信データを復元するパラレル−シリアル変換器とを備えたOFDM信号受信装置において、FFT演算器の出力を入力し、適応変調演算器と同じアルゴリズムで、受信信号のプリアンブルから推定される伝搬パラメータと既知の最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を推定し、この推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出する適応変調推定器と、適応変調推定器で算出された各サブキャリアのパリティと、OFDM信号送信装置から送信されFFT演算器の出力から抽出される各サブキャリアのパリティとを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式と送信電力は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式と送信電力は推定に誤りがあったものとして訂正し、それぞれパラレル−シリアル変換器に与える変調方式訂正器とを備える。
第3の発明のOFDM信号受信装置の変調方式訂正器は、2つのパリティが不一致のサブキャリアについて、2つのパリティが一致するように適応変調推定器で推定した変調方式を訂正し、訂正した変調方式に応じて送信電力の訂正を行う構成としてもよい。
本発明のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)は、送信側および受信側で同じアルゴリズムを用いて各サブキャリアの変調方式と送信電力を算出および推定し、マッピング処理およびデマッピング処理を行っている。このとき、送信側で設定した変調方式の情報に対するパリティを算出して受信側に伝送し、受信側でも推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出し、2つのパリティを比較して受信側で推定した変調方式に誤りがあれば訂正する。また、変調方式の訂正に応じて送信電力の訂正も行う。
すなわち、送信側から受信側に変調方式の情報を伝送しなくても、それよりも少ないビット数のパリティを伝送することにより、受信側で推定した変調方式の誤りを訂正することができる。これにより、送信側と受信側と各サブキャリアの変調方式と送信電力を一致させてマッピング処理およびデマッピング処理を行うことができ、高い伝送容量を維持しつつ、周波数、時間の利用効率の優れたOFDM信号の伝送を行うことができる。
また、送信側で各サブキャリアの変調方式を算出するアルゴリズムのループ回数を受信側に通知することにより、受信側で各サブキャリアの変調方式を推定するときのアルゴリズムのループ回数が同じになるように設定でき、パリティの一致度の高い変調方式の推定が可能になる。
また、複数のサブキャリアをグループ化して変調方式および送信電力を割り当てることにより、送信側における変調方式および送信電力の算出処理、受信側における変調方式および送信電力の推定処理を簡単化することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の第1の実施形態を示す。
図1は、本発明のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の第1の実施形態を示す。
図1において、OFDM信号送信装置100を構成する入力端子101、シリアル−パラレル変換器102、IFFT演算器103、GI付加器104、増幅器105、送信アンテナ106、適応変調演算器110と、OFDM信号受信装置200を構成する受信アンテナ201、GI除去器202、FFT演算器203、パラレル−シリアル変換器204、出力端子205は、図17に示す従来構成と同様である。
本実施形態の特徴は、OFDM信号送信装置100が各サブキャリアの変調方式番号M(n) に代えてM(n) よりもビット数の少ないパリティR(n) を送信し、OFDM信号受信装置200は新たに設置した適応変調推定器210を用いて各サブキャリアの変調方式番号Mrx(n) とそのパリティRrx(n) を推定し、変調方式訂正器211が推定したパリティRrx(n) とOFDM信号送信装置100から通知されたパリティR(n) とを比較し、その比較結果が不一致の場合に推定した各サブキャリアの変調方式番号Mrx(n) をパリティが一致するようにシフトして訂正し、訂正した変調方式番号Mrx(n) と電力Prx(n) をパラレル−シリアル変換器204に与えるところにある。
OFDM信号送信装置100において、変調方式の決定と送信電力の配分の両機能を備える適応変調演算器110の機能および動作は従来と同じである。すなわち、適応変調演算器110では、すでに図2を参照して説明したGreedy water-filling algorithmにより、各サブキャリアの変調方式(1シンボル当たりの送信ビット数)と送信電力が決定される。その結果に基づいて、シリアル−パラレル変換器102は各サブキャリアに対してそれぞれ割り当てられた変調方式および送信電力でマッピングを行い、IFFT演算器103で時系列信号に変換し、GI付加器104でガードインターバル(GI)を付加し、増幅器105で増幅して送信アンテナ106から送信する。このとき、各サブキャリアで用いている変調方式番号M(n) のパリティR(n) も合わせて送信される。具体的には、図3に示すフレーム構成の制御情報に含めて伝送される。
ここで、パリティR(n) は、変調方式番号M(n) を例えば2で除算した剰余と定義すると、M(n) が0(ビット割り当てなし)の場合はR(n) は0、M(n) が1(QPSK)の場合はR(n) は1、M(n) が2(16QAM)の場合はR(n) は0、M(n) が3(64QAM)の場合はR(n) は1である。この場合のパリティR(n) の長さは1ビットであり、変調方式番号M(n) そのものよりもビット数が少なくなる。
OFDM信号受信装置200において、受信アンテナ201で受信した信号は、GI除去器202でガードインターバルを除去した後にFFT演算器203でフーリエ変換を行い、各サブキャリアのマッピングを得る。
適応変調推定器210は、FFT演算器203の出力のうち、図3に示すフレーム構成のプリアンブルを用いて伝搬路の推定を行う。各サブキャリアのプリアンブルの送信電力をD(n) 、受信電力をDrx(n) とすると、各サブキャリアの伝搬パラメータHrx(n) は、
Hrx(n) =Drx(n) /D(n) (n=1,2,…,N)
と推定される。なお、プリアンブルの送信電力D(n) は既知である。
Hrx(n) =Drx(n) /D(n) (n=1,2,…,N)
と推定される。なお、プリアンブルの送信電力D(n) は既知である。
次に、適応変調推定器210は、推定した伝搬パラメータHrx(n) と、増幅器105の最大送信電力Pmax (既知)を用いて、各サブキャリアに配分されている変調方式(ビット数)と送信電力を推定する。本実施形態における変調方式と送信電力の推定アルゴリズムは、送信側の適応変調演算器110と同一であり、図2のH(n) をHrx(n) と読み替えればよい。この結果、各サブキャリアの変調方式番号Mrx(n) と送信電力Prx(n) が推定される。さらに、適応変調推定器210は、各サブキャリアの変調方式番号Mrx(n) からパリティRrx(n) を算出する。このパリティRrx(n) は、上記の送信側と同じく変調方式番号Mrx(n) を2で除算した剰余とする。
ここで、OFDM信号送信装置100の適応変調演算器110では、OFDM信号受信装置200から送出されるリバースリンクのトレーニング信号から伝搬パラメータH(n) を推定し、各サブキャリアの変調方式番号M(n) と送信電力P(n) を算出している。一方、OFDM信号受信装置200の適応変調推定器210では、各サブキャリアのプリアンブルを用いて伝搬パラメータHrx(n) を推定し、各サブキャリアの変調方式番号Mrx(n) と送信電力Prx(n) が推定している。したがって、双方向の伝搬路が同じであっても、伝搬パラメータの推定に用いる信号の違いから、各サブキャリアの変調方式番号M(n) とMrx(n) 、送信電力P(n) とPrx(n) にそれぞれ違い(推定誤り)が生じ、その結果としてパリティR(n) とRrx(n) との間にも違いが生じる場合がある。
変調方式訂正器211は、適応変調推定器210で得られた各サブキャリアのパリティRrx(n) と、送信側から通知された各サブキャリアのパリティR(n) とを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式番号Mrx(n) は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式番号Mrx(n) は推定に誤りがあったものとして訂正を行う。この訂正の手順について以下に説明する。
まず、適応変調推定器210で推定した各サブキャリアの伝搬パラメータHrx(n) から変調方式の送信電力の閾値(隣接する変調方式の境界レベル)を推定する。図4は、推定した伝搬パラメータHrx(n) に対して図2のアルゴリズムで推定される変調方式の関係を示す。グラフの横軸は伝搬パラメータHrx(n) を電力に換算した相対値である。また、Nullは、ビットを割り当てないことを示す。0dB以下は全てNull、30dB以上は全て64QAMである。この例では、NullとQPSKとの閾値Th(1)は9dB、QPSKと16QAMの閾値Th(2)は16dB、16QAMと64QAMの閾値Th(3)は23dBである。なお、図5に示すように受信レベルが低く、16QAMと64QAMの境界レベルである閾値Th(3)が推定できない場合には、閾値Th(3)が存在する以前のフレームにおける閾値Th(3)や、閾値Th(2)からの換算値を近似値として規定する。例えば換算値は、図2のアルゴリズムで用いた64QAMに必要な受信電力C(3) と16QAMに必要な受信電力C(2) の比を閾値Th(2)に乗算した値とする。
次に、パリティR(n),Rrx(n) の不一致から変調方式の推定誤りと判定したときに、推定した変調方式番号Mrx(n) および配分される電力Prx(n) の訂正について図6を参照して説明する。まず、伝搬パラメータHrx(n) と隣接する閾値Th(Mrx(n)),Th(Mrx(n) +1) との差の絶対値をD1,D2 を計算する(S11) 。なお、ここではパリティR(n),Rrx(n) が変調方式番号M(n) を2で除算した剰余とし、推定した変調方式番号Mrx(n) を−1または+1すればパリティR(n),Rrx(n) が一致する場合を想定している。これは、パリティの出し方に依存するので、一般には変調方式番号Mrx(n) をΔMrx- 減少させてパリティR(n),Rrx(n) が一致した変調方式の閾値Th(Mrx(n)−(ΔMrx-−1)) と伝搬パラメータHrx(n) との差の絶対値をD1 とし、変調方式番号Mrx(n) をΔMrx+ 増加させてパリティR(n),Rrx(n) が一致した変調方式の閾値Th(Mrx(n)+ΔMrx+) と伝搬パラメータHrx(n) との差の絶対値をD2 とする。
次に、D1,D2 の大きさを比較し(S12)、D1 <D2 の場合には推定した変調方式番号Mrx(n) の変化ΔMrx(n) を−1(−ΔMrx- )とし(S13)、D1 ≧D2 の場合には推定した変調方式番号Mrx(n) の変化ΔMrx(n) を+1(+ΔMrx+ )とする(S14)。次に、変調方式を1段階減少または増加させる(ΔMrx- 段階減少またはΔMrx+ 段階増加させる)ために必要な電力ΔPrx(n) を次式に基づいて計算する(S15)。
ΔPrx(n) ={C(Mrx(n)+ΔMrx(n)) −C(Mrx(n))}/H(n) …(2)
最後に、ΔMrx(n) とΔPrx(n) をそれぞれ変調方式番号Mrx(n) と配分されている電力Prx(n) に反映させ(S16) 、変調方式の推定の誤りを訂正する。
ΔPrx(n) ={C(Mrx(n)+ΔMrx(n)) −C(Mrx(n))}/H(n) …(2)
最後に、ΔMrx(n) とΔPrx(n) をそれぞれ変調方式番号Mrx(n) と配分されている電力Prx(n) に反映させ(S16) 、変調方式の推定の誤りを訂正する。
図7は、変調方式の推定誤り率の例を示す。横軸の平均C/Nはサブキャリア全体を平均したC/Nを表す。破線は、適応変調推定器210の出力における誤り率であり、この段階では10-2から10-1程度の推定誤りを含んでいる。実線は、変調方式訂正器211の出力における誤り率であり、適応変調推定器210の出力に比べて誤り率特性が大きく改善していることがわかる。
FFT演算器203の出力はパラレル−シリアル変換器204に入力され、推定(訂正)した変調方式番号Mrx(n) および送信電力Prx(n) を参照し、それぞれに対応してマッピングから復元したビット数を出力端子206に出力する。以上により、高い伝送容量を維持しつつ、周波数、時間の利用効率の優れた信号の伝送が実現できる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の第2の実施形態を示す。本実施形態の構成要素は図1に示す第1の実施形態と同一である。
図8は、本発明のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の第2の実施形態を示す。本実施形態の構成要素は図1に示す第1の実施形態と同一である。
本実施形態の特徴は、OFDM信号送信装置100の適応変調演算器110の演算アルゴリズムにおけるループ回数Lを算出し、このループ回数LをパリティR(n) とともに送信し、OFDM信号受信装置200の適応変調推定器210において、適応変調演算器110の演算アルゴリズムと同様の推定アルゴリズムでこのループ回数Lを利用するところにある。
図9は、適応変調演算器110の処理手順を示す。基本的な処理手順は、図2に示すGreedy water-filling algorithmであり、ステップS1でループ回数Lの初期化を行い、ステップS5でループ回数Lをカウントする処理が加わっているだけである。なお、この処理手順をループするごとに、いずれかのサブキャリアの変調方式番号M(n) が必ず1つアップするので、M(n) の合計をループ回数Lとして求めてもよい。
図10は、適応変調推定器210の処理手順を示す。基本的な処理手順は、図9に示すGreedy water-filling algorithmであるが、ステップS5でループ回数Uをカウントし、ステップS4の各サブキャリアの送信電力P(n) の合計sum(P(n))と増幅器の最大送信電力Pmax を比較する処理に代えて、ステップS4でカウントされたループ回数Uが通知されたループ回数Lになるまで繰り返すようにしている。これにより、送信側と同じループ回数Lに応じた変調方式番号Mrx(n) と配分されている電力Prx(n) を推定することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態のOFDM通信システム(OFDM信号送信装置、OFDM信号受信装置)の構成は、図1に示す第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、複数のサブキャリアをグループ化し、グループ番号k(kは1〜Kの整数)内の複数のサブキャリアに同じ変調方式番号M(k) および送信電力P(k) を割り当てるものとする。本実施形態の特徴は、OFDM信号送信装置100が各グループの変調方式番号M(k) に代えてM(k) よりもビット数の少ないパリティR(k) を送信し、OFDM信号受信装置200は新たに設置した適応変調推定器210を用いて各グループの変調方式番号Mrx(k) とそのパリティRrx(k) を推定し、変調方式訂正器211が推定したパリティRrx(k) とOFDM信号送信装置100から通知されたパリティR(k) とを比較し、その比較結果が不一致の場合に推定した各グループの変調方式番号Mrx(k) および電力Prx(k) を訂正し、パラレル−シリアル変換器204に与えるところにある。
図11は、サブキャリアのグループ化の例を示す。ここでは、10サブキャリアを1グループとし、130 のサブキャリアに対して13のグループが形成される。図12は、グループ番号kとサブキャリア番号nの関係を示す。
適応変調演算器110および適応演算推定器210の動作は、図2のサブキャリア番号nをグループ番号kに読み替えることにより、第1の実施形態と同一になる。図11,図12のグループ化を行った場合、あるグループ番号kの伝搬パラメータH(k) ,Hrx(k) は、10本のサブキャリアの代表値を用いることになる。この伝搬パラメータH(k) ,Hrx(k) の代表値の決定には、グループ内の特定位置のサブキャリアの伝搬パラメータ(例えば、グループ内で一番若番、グループ番号k=1ではH(n=1))を用いる。あるいは、グループ内の各伝搬パラメータ(例えばグループ番号k=1ではH(n=1),H(n=2) ,…,H(n=10) )の平均値を用いる。あるいは、グループ内の各伝搬パラメータ(例えばグループ番号k=1ではH(n=1),H(n=2) ,…,H(n=10) )の最悪値を用いる。
このようにグループ番号k内で代表値の伝搬パラメータH(k) ,Hrx(k) を用いて、変調方式番号M(k) ,Mrx(k) および電力P(k) ,Prx(k) が演算・推定される。変調方式訂正器211は、適応変調推定器210で得られた各グループのパリティRrx(k) と、送信側から通知された各グループのパリティR(k) とを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式番号Mrx(k) は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式番号Mrx(k) は推定に誤りがあったものとして、第1の実施形態と同様にグループごとに変調方式番号Mrx(k) および電力Prx(k) の訂正を行う。
100 OFDM信号送信装置
101 入力端子
102 シリアル−パラレル変換器
103 IFFT演算器
104 GI付加器
105 増幅器
106 送信アンテナ
110 適応変調演算器
200 OFDM信号受信装置
201 受信アンテナ
202 GI除去器
203 FFT演算器
204 パラレル−シリアル変換器
205 出力端子
210 適応変調推定器
211 変調方式訂正器
101 入力端子
102 シリアル−パラレル変換器
103 IFFT演算器
104 GI付加器
105 増幅器
106 送信アンテナ
110 適応変調演算器
200 OFDM信号受信装置
201 受信アンテナ
202 GI除去器
203 FFT演算器
204 パラレル−シリアル変換器
205 出力端子
210 適応変調推定器
211 変調方式訂正器
Claims (8)
- 時系列の送信データを入力し、既知の伝搬パラメータと最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を決定するアルゴリズムで動作する適応変調演算器と、
前記時系列の送信データを入力し、前記適応変調演算器で決定した各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づき、OFDM信号を構成する各サブキャリアの信号点を出力するシリアル−パラレル変換器と、
前記シリアル−パラレル変換器の出力に対して逆フーリエ変換(IFFT変換)を行うIFFT演算器と、
前記IFFT演算器の出力を無線信号として送信する送信手段とを備えたOFDM信号送信装置と、
前記無線信号を受信する受信手段と、
前記受信手段の受信信号をフーリエ変換(FFT変換)して復調するFFT演算器と、
前記FFT演算器の出力を入力し、各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づいて時系列信号に変換し、前記送信データを復元するパラレル−シリアル変換器とを備えたOFDM信号受信装置と
を有する構成であるOFDM通信システムにおいて、
前記OFDM信号送信装置は、前記適応変調演算器で得られる各サブキャリアの前記変調方式の情報に対するパリティを算出し、各サブキャリアのパリティを前記無線信号に含めて送信する構成であり、
前記OFDM信号受信装置は、
前記FFT演算器の出力を入力し、前記適応変調演算器と同じ入力条件に対して推定結果が同じになるアルゴリズムで、前記受信信号のプリアンブルから推定される伝搬パラメータと前記既知の最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を推定し、この推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出する適応変調推定器と、
前記適応変調推定器で算出された各サブキャリアのパリティと、前記OFDM信号送信装置から送信され前記FFT演算器の出力から抽出される各サブキャリアのパリティとを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式と送信電力は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式と送信電力は推定に誤りがあったものとして訂正し、それぞれ前記パラレル−シリアル変換器に与える変調方式訂正器とを備えた構成である
ことを特徴とするOFDM通信システム。 - 請求項1に記載のOFDM通信システムにおいて、
前記OFDM信号受信装置の変調方式訂正器は、前記パリティが不一致のサブキャリアについて、前記2つのパリティが一致するように前記適応変調推定器で推定した変調方式を訂正し、訂正した変調方式に応じて送信電力の訂正を行う構成である
ことを特徴とするOFDM通信システム。 - 請求項1に記載のOFDM通信システムにおいて、
前記OFDM信号送信装置は、前記適応変調演算器のアルゴリズムに基づいて繰り返し計算するループ回数を前記無線信号に含めて送信する構成であり、
前記OFDM信号受信装置は、前記適応変調推定器のアルゴリズムに基づく繰り返し計算のループ回数を、前記OFDM信号送信装置から送信されたループ回数を用いて設定する構成である
ことを特徴とするOFDM通信システム。 - 請求項1に記載のOFDM通信システムにおいて、
前記OFDM信号送信装置および前記OFDM信号受信装置は、複数のサブキャリアをグループ化し、各グループを構成する複数のサブキャリアの伝搬パラメータの代表値を用いてグループ単位で変調方式および送信電力を割り当てるものとし、
前記OFDM信号送信装置は、各サブキャリアのパリティに代えて各グループのパリティを算出し、前記無線信号に含めて送信する構成であり、
前記OFDM信号受信装置は、前記各グループのパリティを算出し、前記OFDM信号送信装置から通知された前記各グループのパリティと照合する構成である
ことを特徴とするOFDM通信システム。 - 請求項4に記載のOFDM通信システムにおいて、
前記各グループを構成する複数のサブキャリアの伝搬パラメータの代表値は、グループ内の特定位置のサブキャリアの伝搬パラメータを用いる構成、またはグループ内の各サブキャリアの伝搬パラメータの平均値を用いる構成、またはグループ内の各サブキャリアの伝搬パラメータの最悪値を用いる構成である
ことを特徴とするOFDM通信システム。 - 時系列の送信データを入力し、既知の伝搬パラメータと最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を決定するアルゴリズムで動作する適応変調演算器と、
前記時系列の送信データを入力し、前記適応変調演算器で決定した各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づき、OFDM信号を構成する各サブキャリアの信号点を出力するシリアル−パラレル変換器と、
前記シリアル−パラレル変換器の出力に対して逆フーリエ変換(IFFT変換)を行うIFFT演算器と、
前記IFFT演算器の出力を無線信号として送信する送信手段と
を備えたOFDM信号送信装置において、
前記適応変調演算器で得られる各サブキャリアの前記変調方式の情報に対するパリティを算出し、各サブキャリアのパリティを前記無線信号に含めて送信する構成である
ことを特徴とするOFDM信号送信装置。 - 請求項6に記載のOFDM信号送信装置から送信された無線信号を受信する受信手段と、
前記受信手段の受信信号をフーリエ変換(FFT変換)して復調するFFT演算器と、
前記FFT演算器の出力を入力し、各サブキャリアの変調方式と送信電力に基づいて時系列信号に変換し、前記送信データを復元するパラレル−シリアル変換器と
を備えたOFDM信号受信装置において、
前記FFT演算器の出力を入力し、前記適応変調演算器と同じアルゴリズムで、前記受信信号のプリアンブルから推定される伝搬パラメータと前記既知の最大送信電力に応じて各サブキャリアの変調方式と送信電力を推定し、この推定した各サブキャリアの変調方式の情報に対するパリティを算出する適応変調推定器と、
前記適応変調推定器で算出された各サブキャリアのパリティと、前記OFDM信号送信装置から送信され前記FFT演算器の出力から抽出される各サブキャリアのパリティとを比較し、両者が一致したサブキャリアの変調方式と送信電力は推定が正しいものとし、不一致のサブキャリアの変調方式と送信電力は推定に誤りがあったものとして訂正し、それぞれ前記パラレル−シリアル変換器に与える変調方式訂正器と
を備えたことを特徴とするOFDM信号受信装置。 - 請求項7に記載のOFDM信号受信装置において、
前記変調方式訂正器は、前記2つのパリティが不一致のサブキャリアについて、前記2つのパリティが一致するように前記適応変調推定器で推定した変調方式を訂正し、訂正した変調方式に応じて送信電力の訂正を行う構成である
ことを特徴とするOFDM信号受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007049886A JP2008219118A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | Ofdm通信システム、ofdm信号送信装置およびofdm信号受信装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007049886A Withdrawn JP2008219118A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | Ofdm通信システム、ofdm信号送信装置およびofdm信号受信装置 |
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