JP4746420B2 - 無線通信装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置及び方法に関し、特にOFDM方式を用いた空間多重伝送方式における無線通信装置及び方法に関する。
無線通信を高速化する技術として送信すべき信号を複数の無線機に分配し、複数のアンテナのそれぞれから同一の周波数を有する信号を同時に送信する手法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この手法では、各送信信号はそれぞれ異なるディジタルビームで送信されるため、受信端末はそれぞれ異なる経路を経た送信信号を受信し各信号を分離することによって多重化された信号を復号する。
この結果、通信に用いる周波数帯域幅を広げることなく、多重化した信号の数に応じて伝送速度を高速化することが可能となる。したがって、この方式によれば、周波数利用効率を高め、スループットを向上することが可能となる。
一方、マルチパス伝搬路において、送受信間の伝搬遅延時間が異なる複数の信号が到来する環境では、符号間干渉による波形歪みが通信品質を劣化させる大きな要因となる。このような環境において直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下OFDMと記述)方式を用いるシステムは伝搬遅延時間の異なる信号を受信しても符号間干渉に起因する波形歪みを補償することができる方式として知られている。
OFDM伝送方式では、サブキャリアごとに伝搬路応答が異なるため、OFDM伝送方式に特許文献1や特許文献2で提案されている手法を適用する場合には、サブキャリアごとに異なるディジタルビームを適用することになる。この場合、従来では全てのサブキャリアで受信電力が大きくなるディジタルビームを特定の信号にのみ割り当ててしまうため、多重化して送信する信号の特性差が大きくなっている。このため、信号には変調多値数の高い信号や符号化率の大きい信号を割り当てる必要があり、精度の高い無線機が要求されている。
米国特許第6058105号明細書 米国特許第6144711号明細書
このように従来の無線通信装置においては、多重化している信号間の受信電力差が増大するという問題があり、受信電力の大きな信号に対しては伝送レートの高い変調方式や符号化率を適用しないと伝搬路の特性を十分に利用できないという問題点がある。その結果、伝送レートの高い信号を送受信することが可能な精度の高い装置を用いなければならず、装置の低価格化やチップ面積の低減などが課題となっている。
本発明は、これら従来における問題点に鑑み、高精度の装置を使用することなく、多重化する信号全体で伝送速度を向上する無線通信装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置によれば、送信すべき情報を複数の無線機を具備した受信端末に送信する複数の無線機を具備した無線通信装置において、送信すべき情報を第1の系統と第2の系統に分配する手段と、分配された情報を直並列変換する手段と、前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の特異値λ (k)、λ (k)を算出する手段と、λ (k)≧λ (k)とした場合、λ (k)に対応するウエイトを前記第1の系統に割り当てるサブキャリアから、λ (k) に対応するウエイトを前記第2の系統に割り当てるサブキャリアの直前のサブキャリアまでのサブキャリアの間隔が、ブロックインターリーブのインターリーブ前の連続した信号が割り当てられるサブキャリア間隔と同一の間隔になるように、前記ウエイトの割り当てを行うウエイト割り当て手段と、前記第1及び第2の系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる複数の無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、前記第1の系統で乗算された変調信号と前記第2の系統で乗算された変調信号とを各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の無線通信装置によれば、送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、分配された情報を直並列変換する手段と、前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値λ (k)、λ (k)、…、λ (k) を算出する算出手段と、λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、λ (k)に対応するウエイトとλ (k) (i:自然数かつ2<i≦m)に対応するウエイトを、サブキャリアに異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の系統にλ (k) およびλ (k) 以外の特異値に対応するウエイトを割り当てるウエイト割り当て手段と、記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の無線通信装置によれば、送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、分配された情報を直並列変換する手段と、前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値λ (k)、λ (k)、…、λ (k) を算出する算出手段と、λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、最大特異値λ (k) の複数のサブキャリアにわたる平均値第3特異値λ (k)複数のサブキャリアにわたる平均値の比が予め定められた閾値以上の場合はλ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを、サブキャリアに異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の特異値に対応するウエイトを前記2つの系統以外の系統に割り当てるウエイト割り当て手段と、記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の無線通信装置によれば、送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、分配された情報を直並列変換する手段と、前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値λ (k)、λ (k)、…、λ (k) を算出する算出手段と、λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、最大特異値λ (k) の複数のサブキャリアにわたる平均値第3特異値λ (k)複数のサブキャリアにわたる平均値の比が予め定められた閾値未満の場合はλ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の特異値に対応するウエイトを前記2つの系統以外の系統に割り当てるウエイト割り当て手段と、記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の無線通信装置及び方法によれば、高精度の装置を使用することなく、多重化する信号全体で伝送速度を向上することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態にかかる無線通信装置及び方法について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の無線通信装置について図1を参照して説明する。図1は本発明の実施形態にかかる無線通信装置についてのブロック図の一例であり、多重化する符号化信号数2、無線機数4の場合を例として説明する。
本実施形態の無線通信装置は、直並列変換機101,102、変調機103,104、ウエイト行列乗算部105、逆フーリエ変換機106〜109、並直列変換機110〜113、GI挿入部114〜117、無線機118〜121、送信アンテナ122〜125、ウエイト行列生成部126、ウエイト制御部127を備えている。また、図1の例では、多重化数2の場合であり、2つの符号化された信号である符号化信号1及び符号化信号2にOFDM変調を施し、ウエイト行列乗算部105で重み付けをした後、複数の無線機に分配する。
直並列変換機101,102は、入力した符号化信号をOFDM変調のデータサブキャリア数分の並列信号に変換し、それぞれ入力した符号化信号1,2を各サブキャリアに分配する。例えば、OFDMのデータサブキャリア数が100の場合、各直並列変換機の出力数は100になる。
ここで、符号化信号1,2の符号化方式は、例えば、リード・ソロモン符号、畳み込み符号、ターボ符号、LDPC(Low Density Parity Check)符号などいかなる符号化方式を使用しても構わない。また、本発明における符号化方式はこれらの方式に制限するものではなく、受信端末が復号できる符号化方式でさえあればいかなる方式を用いても構わない。また、符号化信号1,2を得るための符号化機の例については後に図2及び図3を参照して説明する。
変調機103,104は、それぞれ、直並列変換機101,102の出力信号の並列信号をOFDM変調する。すなわち、変調機103,104は、符号化信号1,2をサブキャリアごとに変調する。変調機103,104で使用される変調方式は、例えば、BPSKやQPSKなどのPSK(Phase Shift Keying)方式でも16QAMや32QAM、64QAM、256QAMなどのQAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式でも構わない。また、本提案における変調方式は上記2つの変調方式に制限されるものではなく、その他いかなる変調方式を用いても構わない。送信装置を有する送信端末の送信相手である受信端末が復調することのできる変調方式であればいかなる変調方式を用いても構わない。なお、各変調機は全てのサブキャリアに同一の変調方式を施すものとする。
ウエイト行列生成部126は、送信端末と受信端末との間の伝搬路応答に基づいて、ウエイトを生成する。ウエイト制御部127は、ウエイト行列生成部126で生成されたウエイトをウエイト行列乗算部105に割り当てる。
ウエイト行列乗算部105は、サブキャリアごとに変調された各変調信号を入力し、この各変調信号にウエイト制御部127によって割り当てられたウエイト(重み)を乗算し、多重化する信号を合成する。図1の例では、ウエイト行列乗算部105は、4つの無線機118〜121に対応して符号化信号を分配する。図1のウエイト行列乗算部105は、サブキャリアごとに変調された信号に対して、無線機の数だけ異なるウエイトをそれぞれ乗算する。ウエイト行列乗算部105が行う乗算の詳細については後に図4を参照して説明する。
逆フーリエ変換機106〜109は、それぞれウエイト行列乗算部105からの出力信号を逆離散フーリエ変換する。ここで、逆フーリエ変換機106〜109は逆離散フーリエ変換を行いさえすれば、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を用いてもIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)を用いても構わない。
並直列変換機110〜113は、それぞれ逆離散フーリエ変換された信号を並直列変換する。すなわち、並直列変換機110〜113は、並列に入力した信号を時系列の信号に変換する。
GI挿入部114〜117は、それぞれ時系列信号にガードインターバル(GI)を付加する。ガードインターバルはOFDM伝送方式で一般的に用いられている手法であり、本発明の本質になんら影響を与えないため、詳細な説明は省略する。
無線機118〜121は、入力した信号をデジタルアナログ(D/A)変換機(図示せず)でアナログ信号に変換し、周波数変換機(図示せず)でRadio Frequency(RF)信号に変換した後、電力増幅機(Power Amplifier:以下PA)(図示せず)を介して各送信アンテナに出力する。ここで、本実施形態における無線機118〜121は一般的な無線機で特別な機能を有するものではないため、詳細については省略する。また、送信アンテナ122〜125についても所望の周波数で信号を送信することができるアンテナであればいかなるアンテナを用いても構わない。
以上で説明したように、本実施形態の無線通信装置及び方法は各サブキャリアの変調信号ごとに異なるウエイトを用いて送信する。この結果、各変調信号は異なる指向性のビームで送信される。したがって、無線通信装置及び方法は、伝送特性を送信に用いるウエイトに応じて大きく異ならせることができる。最適なウエイトを送受信端末間の伝搬路応答によって決定すれば、本実施形態の無線通信装置及び方法は最適なウエイトを用いて伝送を行うことが可能になる。伝送路応答を推定することについては後に図5及び図6を参照して説明する。
次に、符号化信号1,2の生成について図2及び図3を参照して説明する。
図1の直並列変換機101,102に入力される符号化信号1,2は、図2又は図3に示す信号分配機201,302、符号化機202,203,301、インターリーバ1 204,303、インターリーバ2 205,304によって得られる。
符号化機で用いられる符号化方式は、例えば、リード・ソロモン符号、畳み込み符号、ターボ符号、LDPC符号である。ここで、符号化信号1及び2は送信する1つの情報系列が符号化された信号であり、図2のように信号分配機で2つの系統に分割された後、2つの符号化機でそれぞれ符号化されても、図3のように1つの符号化機で符号化された後に信号分配機で2つに分割されても構わない。2つの符号化された信号が生成されてさえいれば構わない。また、バースト誤りを防ぐために、符号化後の信号に対してインターリーバ1及びインターリーバ2でインターリーブを施し、受信端末が既知の順序で信号の順序を入れ替える。ここで、インターリーバ1とインターリーバ2とは、同じ規則で順序の入れ替えを行っても異なる規則で順序の入れ替えを行っても、受信端末が既知である規則で順序の入れ替えが行われていれば、いかなる順序で入れ替えられていても構わない。
次に、図1のウエイト行列乗算部105が出力する信号について図4を参照して説明する。図4は、ウエイト行列乗算部105が計算する第k(kはある自然数)サブキャリアのみに注目した場合である。
変調機103で変調された第kサブキャリアの変調信号をs (k)、変調機104で変調された第kサブキャリアの変調信号をs (k)とおく。各変調信号は4つの無線機118〜121で処理され4つの送信アンテナ122〜125から送信されるため、図4に示すように変調信号ごとに4つのウエイトが乗算される。以上の結果、ウエイト行列乗算部105が逆フーリエ変換機n(n=1,2,3,4)に出力する信号x (k)は次式(1)で表すことができる。
Figure 0004746420
したがって、第kサブキャリアにおける各逆フーリエ変換機106〜109への出力信号を各要素とする送信信号ベクトルは次式(2)のように表すことができる。
Figure 0004746420
ただし、W(k)はウエイト行列であり、各要素は次式で表すことができる。
Figure 0004746420
ここで、Tは転置することを示す。ウエイト行列乗算部105は、これらx (k)を逆フーリエ変換機nに出力する。ウエイトを決定する手法については後に図5及び図6を参照して伝送路応答を求める手法を説明した直後に説明する。
次に、本実施形態の無線通信装置に伝送路応答を通知する受信端末における伝送路応答推定機の一例について図5を参照して説明する。
無線通信装置に伝搬路応答を通知するための手法の一つとして受信端末で推定した伝搬路応答を無線通信装置に通知する方式が挙げられる。一般に無線通信では、伝搬路応答推定用の既知信号がデータ信号に付加して送信されるため、受信端末はこの既知信号を用いて伝搬路応答を推定することができる。
本実施形態の無線通信装置に伝送路応答を通知する受信端末は、図5に示すように、受信アンテナ501,502、無線機503,504、GI除去機505,506、直並列変換機507,508、FFT509,510、伝搬路応答推定部511を備えている。
無線機503,504は、それぞれ受信アンテナ501,502を介して受信した信号をデジタル信号に変換する。各無線機503,504は、低雑音増幅機、周波数変換機、フィルタ、A/D変換機からなる一般的な無線機であるため詳細な説明は省略する。
GI除去機505,506は、それぞれ無線機503,504の出力信号であるデジタル信号からガードインターバルを除去する。
直並列変換機507,508は、ガードインターバルが除去された時系列信号を並列信号に変換する。
FFT509,510は、並列信号を周波数領域の信号に変換する。ここで、周波数領域の信号にFFTを用いているが、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換さえすればよいので、必ずしもFFTを用いる必要はなく、DFTを用いてもよい。
伝搬路応答推定部511は、FFT509,510の出力信号に基づいて、伝搬路応答を推定する。以下詳細に説明する。
送信信号を受信する受信端末の受信アンテナm、無線機mで受信した信号をFFTで周波数領域の信号に変換した信号におけるサブキャリアkの受信信号をy (k)とおくと、各無線機503,504における受信信号を要素とする受信ベクトルy(k)は次式(4)で表すことができる。
Figure 0004746420
ここで、n(k)は各要素が受信端末に含まれるそれぞれの無線機における雑音をあらわす雑音ベクトルである。また、式(4)において受信端末の無線機の数を2とした例を示しているが、本発明の受信端末における無線機の数は2に制限されるものではない。無線通信装置において多重化されて送信された信号を受信することができさえすれば無線機の数はいくつでも構わない。
式(4)のH(k)は第kサブキャリアにおける送受信端末間の伝搬路応答を要素とする伝搬路行列である。この伝搬路行列の次元は、(受信端末における無線機の数)×(無線通信装置において用いる無線機の数)である。図1及び図5の例では、式(2)及び式(4)に示したように無線通信装置の無線機118〜121の数が4、受信端末の無線機503,504の数が2の場合であるので、伝搬路行列は2×4の行列になる。
一般に、無線通信では伝搬路応答H(k)が未知の場合、受信した信号を復調することができない。したがって、無線通信装置は、伝搬路応答推定用に式(4)の送信信号x(k)として受信端末で既知の信号を送信する。この結果、伝搬路応答推定部511は、得られたy(k)とx(k)を用いて伝搬路応答H(k)を推定することができる。
次に、本実施形態の無線通信装置に伝送路応答を通知する受信端末における伝送路応答推定機の図5とは別の一例として、インパルス応答を推定し、インパルス応答をフーリエ変換する方式を図6を参照して説明する。
本実施形態の無線通信装置に伝送路応答を通知する受信端末は、図6に示すように、受信アンテナ501,502、無線機503,504、インパルス応答推定機601,602、FFT507,508を備えている。図5の受信端末と同様な部分は同一の符号を付し説明を省略する。
インパルス応答推定機601,602は、無線機503,504の出力信号であるデジタル信号を入力し、このデジタル信号からインパルス応答を推定する。FFT509,510がインパルス応答にフーリエ変換を施すことによって伝搬路応答を得る。また、図6ではフーリエ変換としてFFTを用いているが本実施形態におけるフーリエ変換はFFTに制限されるものではない。時間領域の信号を周波数領域に変換することができればいかなる方式を用いても構わない。
なお、ここでも図5を参照して説明したように無線通信装置が送信する既知信号を用いてインパルス応答を推定する。また、インパルス応答推定機601,602は、既知の信号からインパルス応答を推定する方式として最小自乗法を用いる方式や平均自乗誤差最小法などがあるが、本実施形態の本質ではないため詳細な説明は省略する。また、インパルス応答推定機601,602での推定方式はこれらの最小自乗法、平均自乗誤差最小法に制限されるものではない。インパルス応答推定機601,602は、インパルス応答が推定できればいかなる推定方式を用いても構わない。
以上の図5及び図6を参照して示したように、受信端末で得られた伝搬路応答をデータとして無線通信装置に送信することにより、無線通信装置に伝搬路応答を通知することができる。放送などを除いて通常、無線通信では本実施形態で説明している無線通信装置のみが送信を行っているのではなく、ここで述べた無線通信装置、受信端末が交互に通信を行っている。したがって、ある時刻で送信を行っていた端末が異なる時刻では受信を行うため、受信端末が無線通信装置に向けて推定した伝搬路応答を送信することができる。このように、受信端末が無線通信装置に向けて推定した伝搬路応答をフィードバックすることにより無線通信装置は伝搬路応答を知ることができる。
一方、前述したように無線通信装置と受信端末は相互に送受信を一般的に繰り返すため、無線通信装置が受信端末からの送信信号を受信することもある。この場合、信号に付加された伝搬路応答推定用の既知信号を用いて図5や図6を参照して説明した手法により受信端末から無線通信装置への伝搬路応答を推定することができる。通信に用いる周波数が同一周波数の場合、無線通信装置と受信端末の性能差による若干の差は生じるものの、受信端末から無線通信装置への伝搬路応答と無線通信装置から受信端末への伝搬路応答はほぼ等価である。したがって、受信時に推定した伝搬路応答から送信時の伝搬路応答を推測することが可能である。
このように無線通信装置において伝搬路応答を既知とする方式はいくつか考えられるが、本実施形態における無線通信装置は伝搬路応答を入手する手法になんら制限を与えるものではなく、いかなる手法を用いても構わない。
次に、以上のようにして得られた伝搬路応答を基にウエイトを決定する手法について説明する。ウエイト行列生成部126がウエイトを決定する。
図1の無線通信装置に対応する各ウエイトベクトルw (k)及びw (k)は伝搬路行列を特異値分解(Singular Value Decomposition:以下SVDと称する)することによって最適化できることが知られており、伝搬路行列H(k)はSVDにより次式(5)のようにあらわすことができる。
Figure 0004746420
ただし、Hは複素共役転置、diag[]は対角行列を表している。また、u (k)、u (k)は要素数が受信端末の無線機の数に等しいベクトルであり、v (k)、v (k)は要素数が無線通信装置の無線機の数に等しいベクトルであり、それぞれが次式(6−1)、(6−2)を満たす直交するベクトルである。
Figure 0004746420
ただし、δijは次式(7)で表されるクロネッカのデルタである。
Figure 0004746420
無線通信装置は以上のようにして求められたv (k)、v (k)をウエイトベクトルとして用いて各変調信号を送信する。送信信号s (k)のウエイトとしてv (k)(w (k)=v (k))、s (k)のウエイトとしてv (k)(w (k)=v (k))を適用すると式(4)の受信信号は次式(8)で表すことができる。
Figure 0004746420
式(6)より、u (k)とu (k)は直交するので、受信信号y(k)にu (k)H、u (k)Hを乗じることによって次式(9−1)、(9−2)のようにs (k)、s (k)をそれぞれ抽出することができる。
Figure 0004746420
その他にも受信信号から送信された信号を抽出する手法として、伝搬路応答行列の一般化逆行列を乗じるZF法や誤差の自乗平均値を最小にするウエイト行列を乗じるMMSE法、レプリカ信号を用いて最尤判定を行う方式等が挙げられる。実施形態では受信手段を特定の手法に制限するものではなく、上記又は上記以外のいかなる手法を用いても構わない。
以上のように受信信号から抽出された信号s (k)及びs (k)の受信端末におけるSN比は以下の式(10−1)、(10−2)のように表すことができる。
Figure 0004746420
ただし、n(k)を囲む絶対値の記号はベクトルの自乗ノルムを表している。変調信号の平均電力は多重化する信号によらず一定なので、サブキャリアkにおける多重化された信号ごとのSN比はサブキャリアkの伝搬路行列の特異値λ (k)とλ (k)によって決定することがわかる。一般に伝搬路行列の特異値はそれぞれ異なる値となるため、多重化される信号ごとにSN比が異なる。また、遅延時間の異なる複数の多重波が到来する環境ではサブキャリアごとに伝搬路行列が異なるため、サブキャリアごとにSN比も異なる。
全てのサブキャリアで特定の変調機で変調された信号にのみ特異値の大きいウエイトベクトルを割り当て、つまり、λ (k)≧λ (k)とし、信号s (k)のウエイトw (k)をv (k)とした場合、全サブキャリアにわたり図1の変調機103で変調された信号のSN比が変調機104で変調された信号のSN比より大きくなり、変調機103で変調された信号と変調機104で変調された信号の格差が大きくなってしまう。
このような環境で効率よく通信を行うためには図1の符号化信号1の伝送レートを符号化信号2の伝送レートよりも高くして送信する必要がある。伝送レートを高くするには符号化率を高くする、若しくは変調機における変調多値数を高くしなければならない。変調方式を高くすると高い精度で信号を生成することが要求されるため、PAの非線形歪みなどのアナログ回路の不完全性の影響を強く受けてしまい、伝搬路特性が良好でも十分な性能が得られなくなってしまう。
そこで本発明の実施形態では、系統ごとの受信側での特性が同程度となるようにウエイト制御部127でウエイトを分散させて割り当てるように制御する。
図7を参照して本実施形態における無線通信装置でのウエイトの割り当て制御について説明する。図7ではサブキャリア数を8としており、変調機103で変調された信号に対してはサブキャリアf、f、f、fに対してそれぞれ特異値の大きいλ (k)に対応するベクトルであるv (1)、v (2)、v (3)、v (4)がウエイトベクトルとして用いられ、サブキャリアf、f、f、fに対して特異値の小さいλ (k)に対応するベクトル、v (5)、v (6)、v (7)、v (8)が割り当てられる。
逆に、変調機104で変調された信号に対してはサブキャリアf、f、f、fに対しては特異値の小さいλ (k)に対応するウエイトベクトルv (1)、v (2)、v (3)、v (4)が割り当てられ、サブキャリアf、f、f、fに対しては特異値の大きいλ (k)に対応するウエイトベクトルv (5)、v (6)、v (7)、v (8)が割り当てられる。この結果、サブキャリアf、f、f、fでは変調機103で変調された信号すなわち符号化信号1が、符号化信号2よりも高いSN比で受信されるのに対し、サブキャリアf、f、f、fでは逆に符号化信号2の方が高いSN比で受信される。その結果、本実施形態では信号全体でみると符号化信号1と符号化信号2が同程度のSN比で伝送されることがわかる。
上述した本実施形態のサブキャリアの割り当て方と、全サブキャリアにわたり特定の信号にのみ大きい特異値に対応する特異ベクトルをウエイトベクトルとして適用し、他の信号に特異値の小さい特異ベクトルをウエイトとして適用した場合と比較する。後者では、大きい特異値を割り当てられた信号の伝搬特性が他の信号の伝搬特性に比べて大幅に優れたものとなり、その伝搬特性に適した変調方式として256QAMが選択されこの変調方式で送信され、小さい特異値の割り当てられた信号が16QAMで送信されるとする。
この場合、本実施形態の無線通信装置及び方法では各信号の特性が同程度に分散されるため、両信号とも64QAMで送信することができるようになる。この結果、全サブキャリアにわたり特定の信号にのみ大きい特異値に対応する特異ベクトルをウエイトベクトルとして適用し、他の信号に特異値の小さい特異ベクトルをウエイトとして適用した場合では256QAMを送受信することができる無線機を送信端末及び受信端末が備えておかなければならない。一般に、変調多値数が大きくなるに従い無線機は高い精度が要求され、伝搬特性の高い信号と低い信号の格差が大きくなるため無線機に与える負荷は大きい。一方、本実施形態の無線通信装置及び方法では、伝搬特性の優劣を各信号に分散させることができるため、装置全体としてのスループットを低下させることなく無線機に過剰な負荷がかかることを制限することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、多重化する信号間の特性差を小さくすることにより、送信端末や受信端末への負荷を軽減することができる。したがって、高精度の装置を必要としないので、特定の信号の伝送速度のみを向上させるのではなく、多重化する信号全体で伝送速度を向上させることができ、さらに、チップ面積の肥大化を抑制することができる。さらに、受信端末で伝搬路応答を推定する際に推定精度を高めるため、伝搬路応答がサブキャリア間で相関を持つことを利用して周囲のサブキャリアで推定された伝搬路応答を加重合成することによって伝搬路応答を推定する場合がある。図7のようにウエイトベクトルを適用することによって、f〜f及びf〜fの伝搬路応答の相関はそれぞれ高くなるため、これらの間では伝搬路応答を加重合成することが可能になる利点がある。なお、本実施形態はサブキャリア数を8として説明したが、サブキャリア数は特に8に制限するものではない。
(第2の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の構成は図1と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて信号を多重して送信を行う点も第1の実施形態と同様である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、大きい特異値に対する特異ベクトルをサブキャリアごとに多重化する信号に割り当てる際の割り当て方である。
周波数選択性フェージング環境下では伝搬路応答はサブキャリアごとに異なり、サブキャリアf〜fまでの平均電力とf〜fまでの平均電力が等しくなるとは限らない。平均電力の高いサブキャリアで高い特異値に対応する特異ベクトルを割り当てられた変調信号の特性が高くなってしまう可能性もある。
本実施形態はこのような場合での各変調信号間の特性差の不均一を解決するための割り当て方であり、図8に本実施形態におけるサブキャリアの割り当て方の一例を示す。図8の例では隣接するサブキャリアごとに交互に大きい特異値に対する特異ベクトルが割り当てられるように各変調信号にウエイトを割り当てており、変調機103で変調された信号に対しては、f、f、f、fに特異値の大きい特異ベクトルv (1)、v (3)、v (5)、v (7)を割り当て、f、f、f、fにv (2)、v (4)、v (6)、v (8)を割り当てている。
伝搬路応答は、サブキャリアごとに異なるが、一般に完全に無相関にはならず、近接するサブキャリアほど相関が高い。したがって、本実施形態のように隣接するサブキャリアで異なる変調信号に特異値が大きい特異ベクトルをウエイトとして割り当てることにより、第1の実施形態よりも各変調信号間の特性差を均等にすることができる。
以上のように、本実施形態では隣接するサブキャリアでは異なる変調信号に大きい特異値に対応する特異ベクトルを割り当てることを提案したが、伝搬路の相関は隣接するサブキャリアだけでなく近接するいくつかのサブキャリアで相関は比較的高いと考えられる。したがって、図9に示すように複数のサブキャリアごとに割り当てを切り替えても構わない。この結果、受信端末で伝搬路応答を推定する際に第1の実施形態と同様に一部のサブキャリア間で伝搬路応答の加重合成を行うことができるようになり、第1の実施形態で得られる効果も得られるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、多重化する信号間の特性差を小さくし、無線機の負担を軽減することができる。
(第3の実施形態
本実施形態における無線通信装置の構成は図1と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて信号を多重して送信を行う点も第1及び第2の実施形態と同様である。本実施形態が第1及び第2の実施形態と異なる点は、大きい特異値に対する特異ベクトルをサブキャリアごとに多重化する信号に割り当てる際に、インターリーブ前の連続した符号化信号が割り当てられるサブキャリア間隔で割り当てを切り替える点である。
本実施形態の無線装置における符号化方式として畳み込み符号を適用すると、畳み込み符号は連続した誤りに弱く、誤り訂正能力が劣化してしまうためインターリーバの適用が必要になる。この結果、符号化機の出力の連続した信号が隣接するサブキャリアにそれぞれ割り当てられることはなく、離れたサブキャリアに割り当てられることになる。
一方、既に実施形態に示したようにサブキャリアごとに受信電力が高いウエイトと低いウエイトが割り当てられる場合、ウエイト制御部127でインターリーバの割り当てを考慮せずに割り当てを行うと、符号化機の出力に対して連続して受信電力が低いウエイトを割り当ててしまう場合がある。その結果、インターリーバを適用した効果を打ち消し、誤り訂正能力が劣化してしまう。
そこで、連続した符号化信号が割り当てられるサブキャリア間隔と、ウエイトの割り当てを切り替えるサブキャリア間隔とを同一間隔にすることで、符号化後の信号の強弱が交互に現れるように制御することができる。
以上の方式をIEEE802.11aで用いられているインターリーバを例に説明する。IEEE802.11aでは符号化方式として畳み込み符号が採用されており、符号化後の信号はインターリーバを介して順序を入れ替えられた後、各サブキャリアに分配され、サブキャリアごとに変調が施される。その結果、IEEE802.11aのインターリーバにおける順序の入れ替え規則では符号化後の信号は3サブキャリア間隔で各サブキャリアに分配される。よって、符号化後の出力はf,f,f,…の順にサブキャリアに分配される。
このようなインターリーバを用いている場合、本実施形態におけるウエイト制御部127は、図10に示すように、f,f,fに受信電力が高いウエイトを変調機103で変調される信号に割り当て、f,f,fの変調機103で変調される信号に受信電力が低いウエイトを割り当てる。この結果、符号化後の信号は交互に受信電力の強弱が生じるため、誤り訂正能力の劣化を防ぐことができる。同様の現象は変調機104で変調される信号にも生じ、各変調機103,104で変調される信号の帯域全体での電力を同程度に保ち、かつ、符号機出力の電力に交互に強弱が生じるため誤り訂正能力の劣化を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、多重化する信号間の特性差を小さくすることにより、送信端末や受信端末への負荷を軽減することができる。したがって、高精度の装置を必要としないので、特定の信号の伝送速度のみを向上させるのではなく、多重化する信号全体で伝送速度を向上させることができ、さらに、チップ面積の肥大化を抑制することができる。さらに、符号化機の出力に連続して低い電力が割り当てられず、交互に強弱が現れるため、誤り訂正の効果を有効に利用することができる。なお、本実施形態は図10を用いてサブキャリア数を12として説明したが、サブキャリア数を特に12に制限するものではない。
(第4の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の基本的な構成は図1と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて信号を多重して送信を行う点も第1及至第3の実施形態と同様である。本実施の形態が第1及至第3の実施の形態と異なる点は、伝搬路応答行列の特異値が予め定められた閾値を超える場合のみ、第1及至第3の実施の形態のように受信電力が高いウエイトをサブキャリアごとに異なる変調機で変調された信号に割り当てる点である。
第1の実施形態で説明したように、全サブキャリアで特定の変調機で変調された信号にのみ受信電力が高くなるウエイトを割り当てると、当該変調機で変調された信号にのみ受信電力が集中してしまう。しかし、伝搬路応答の絶対値が小さい場合は、特定の変調機で変調された信号に電力が集中しても高次の多値変調方式を割り当てることができない場合もあり、その場合はここで考慮しているような問題は生じない。よって、第1及至第3の実施の形態で示したような手法でウエイトの割り当てを制御しても得られる効果は小さい。
そこで、本実施形態ではウエイト制御部127はウエイト行列生成部で得られる伝搬路応答行列の最大特異値の平均値を調べ、平均値が予め定めた閾値以上の場合のみ、第1及至第3の実施形態で述べたいずれかの手法を用いてウエイトの制御を行う。
第1の実施形態で説明したように、伝搬路応答行列の特異値は受信電力に比例するため、特異値から受信電力を推測することができ、推測される受信電力に適した変調方式を選定することも可能である。よって、特異値から変調方式を決定できるため、特異値がある閾値を超えた時に実用が困難な高次の多値変調を割り当てる必要があると判断できる。このように、必要な場合のみウエイトの割り当てを制御することによって無駄な処理を省略することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、送信する信号の受信電力が高く、高次の変調方式が必要とされる環境においてのみ多重化する信号間の特性差を小さくし、送信端末や受信端末への負荷を軽減することができる。したがって、高精度の装置を必要としないので、特定の信号の伝送速度のみを向上させるのではなく、多重化する信号全体で伝送速度を向上させることができ、さらに、チップ面積の肥大化を抑制することができる。さらに、受信電力が小さく、高次の変調方式を適用する必要が無い場合はウエイトの制御を行わないため無駄な処理を防ぐことができ、消費電力の低減を実現することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の構成の一例を図11に示す。本実施形態における無線通信装置の基本的な構成は図1と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて信号を多重して送信を行う点は同一であり、伝搬路応答行列の特異値が閾値を超える場合のみ受信電力が高いウエイトをサブキャリアごとに異なる変調機で変調された信号に割り当てる点も第4の実施形態と同一である。本実施形態が第4の実施の形態と異なる点は、無線機の特性に応じて前記閾値の値を変更する点である。
本実施形態では図11に示すように無線機118〜無線機121の特性を観測する無線機性能観測部1101において無線機の性能を観測し、得られた無線機の特性に応じてウエイト制御部127において受信電力が高いウエイトをサブキャリアごとに異なる変調機に割り当てる際の閾値の値を修正する。以下、無線機118〜無線機121に含まれる電力増幅器の特性が変動した場合の制御を例に本実施形態について説明を行う。
図12に電力増幅器の電力特性の一例を示す。図12において横軸は入力電力を表し、縦軸は出力電力を表している。電力増幅器における出力電力は入力電力に比例して増加するのが理想であり、図12の破線で表したような特性になるのが望ましい。しかし、一般に入力電力が一定以上になると出力電力は飽和してしまい、ある一定以上出力が得られなくなり、図12に実線で示したような入出力特性になってしまう。このように出力電力が非線形特性を含む場合、通信品質が劣化してしまう。一般に変調多値数が高い信号ほど非線形歪みの影響を強く受けてしまい、品質劣化が顕著になる。
このような非線形歪みを防ぐため、一般に電力増幅器を線形性が高い領域で動作させるため、歪みが生じる入力電力よりも小さい信号が入力されるように入力の平均電力を設定する。この時の歪みが生じる電力と平均入力電力の差をバックオフ電力と呼び、一般にバックオフ電力を大きくすると非線形歪みを小さくすることができる反面、バックオフ電力を大きくすると電力効率が低下してしまう問題があり、必要以上にバックオフ電力を大きくすることは好ましくない。
なお、以上の入出力特性は回路の性質上、装置の温度によって特性が変化してしまう。よって、装置の温度によっては図12の一点鎖線で示すように入出力特性が変化し、出力電力が増加してしまう場合がある。一般に、無線通信システムでは送信電力が既定されているため、以上のような現象が生じると送信電力が既定を超えてしまう恐れがある。このような問題を回避するため、一般に無線機118〜121から出力される電力を測定し、出力電力が大きい場合は平均入力電力を小さくし、出力電力が小さい場合は平均入力電力を大きくして出力される信号電力を一定に保つ補正がなされる。よって、図12に示したように出力電力が大きいと判断された場合は平均入力電力が小さくなるように制御される。
この結果、バックオフ電力が大きくなり、結果として電力増幅器が線形特性を示す領域が拡大されることになる。この場合、高次の多値変調を適用しても電力増幅器の非線形歪みの影響が小さくなり、第1及至第3の実施形態のようにサブキャリアごとに異なる変調機で変調される信号に受信電力が大きいウエイトを割り振る必要がなくなる。よって、第4の実施形態における閾値を高くし、特定の変調機で変調された信号にのみ受信電力が高いウエイトを割り当てるように制御する領域を広く設けることができる。
このように、本実施形態では第4の実施形態における閾値を無線機118〜121の特性に応じて変化させる。具体的には、無線機118〜121で出力される信号の電力を無線機性能観測部1101で測定し、無線機118〜121の電力増幅器への平均入力電力を制御する信号をウエイト制御部127に入力する。さらにウエイト制御部127では平均入力電力が小さい場合は閾値を大きくし、平均入力電力が大きい場合は閾値が小さくなるように第4の実施形態における閾値を制御する。
以上説明したように、本実施形態によれば、無線機の特性に応じて高次の変調方式の適用可否を判断することによって適用可能な場合のみ高次の変調方式を適用でき、通信品質の劣化を防ぐことができるとともに、ウエイトの制御部での処理が簡略化され、消費電力の低減を実現することができる。一方、送信する信号の受信電力が高いにもかかわらず高次の変調方式が適用できない場合は多重化する信号間の特性差を小さくし、特定の信号の伝送速度のみを向上させるのではなく、多重化する信号全体で伝送速度を向上させることによって通信速度の減少を抑えることができる。
(第6の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の基本的な構成は図1と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて信号を多重して送信を行う点も第1乃至第5の実施形態と同様である。また、本実施形態における無線通信装置及び方法は大きい特異値に対応する特異ベクトルをサブキャリアごとに異なる変調信号に割り当てる点も第1乃至第5の実施形態と同一である。本実施形態が第1乃至第5の実施形態と異なる点は多重化する信号の数(図2で送信すべき情報系列を分配する分配数)が3以上になっている点である。よって、この実施形態では送信すべき情報が3系統以上に分けられる。
多重化する信号が増加すると、図1における符号化信号数が増加する。したがって、図1には符号化信号1及び2までしか記されていないが、多重化する信号の数だけ符号化信号が入力される。この場合、図2のように複数の符号化機を用いて符号化信号を生成する場合は図2の信号分配機の出力数が多重化する信号の数に応じて増加し、それぞれに接続される符号化機も同様に増加する。一方、図3のように1つの符号化機だけで複数の符号化信号を生成する場合は図3における信号分配機の出力数が多重化する信号の数に応じて増加する。
さらに、図1における複数の符号化信号が入力される直並列変換機の数も多重化する信号の数に応じて増加し、各直並列変換機が接続される変調機の数も同様に増加する。なお、ウエイト行列乗算部105以降の装置部分は変わらないが、ウエイト行列乗算部105ではサブキャリアごとに逆フーリエ変換機106〜109の数と等しい数の異なるウエイトが乗算された後、多重化する信号全てが合成され、出力される。
この場合、無線通信装置に含まれる無線機の数や受信端末に含まれる無線機の数は多重化する信号の数よりも多い必要があり、無線通信装置に含まれる無線機の数をN、受信端末に含まれる無線機の数をM、多重化数する信号の数をLとおくと式(5)に示した第kサブキャリアの伝搬路行列H(k)は次式(11)で表すことができる。
Figure 0004746420
ただし、
Figure 0004746420
である。多重化する信号の数がRよりも小さい場合は特異値の大きいL個の特異ベクトルをウエイトベクトルとして用いる。
多重化する信号数が3以上の場合も第1の実施形態や第2の実施形態と同様にサブキャリアごとに異なる変調信号に大きい特異値に対応する特異ベクトルをウエイトベクトルとして割り当ててゆく。
ここで、多重化数が3である場合の特異ベクトルの割り当て例について図13を参照して説明する。図13の例ではサブキャリア数を8としており、変調機103で変調された信号に対してはサブキャリアf、f、fに最も大きい特異値に対応する特異ベクトル、サブキャリアf、f、fに2番目に大きい特異値に対応する特異ベクトル、サブキャリアf、fに3番目に大きい特異値に対応する特異ベクトルを割り当てている。同様に、変調機2や3で変調された信号には図13に示すようにウエイトベクトルを割り当てている。
このように、多重化する信号の数が3の場合も第1の実施形態と同様に多重化する信号間の格差を減少させることができる。さらに、図14に示したようにウエイトベクトルを割り当てることにより、第2の実施形態と同様な効果を得ることもできる。
以上、多重化する信号数が3の場合を例に説明を行ったが、多重化する信号数が4以上の場合も全く同様に第1乃至第5の実施形態を拡張することができる。また、サブキャリア数が8の場合を例に説明を行ったが、実施形態にかかる無線通信装置がサブキャリア数を8に限定しないことは第1乃至第5の実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば多重化する信号の数が3以上の場合でも信号間の特性差を小さくすることができ、無線機の負担を軽減することができる。この時、信号帯域幅を多重化する信号数に分割し、分割した単位で制御を行うことによって隣接するサブキャリアの伝搬路応答の相関が高くなるため、受信端末が伝搬路応答推定時に周波数方向に平均化処理を施すことが可能になり、伝搬路応答行列の推定精度を高めることができる。また、隣接するサブキャリアごとに異なる変調機で変調される信号に受信電力が大きいウエイトを割り当てることにより各変調機で変調される信号間の受信特性をより均一に揃えることが可能になる。その他、ウエイトを切り替えるサブキャリアの間隔とインターリーバによって符号化信号が各サブキャリアに割り当てられるサブキャリア間隔を同一にすることにより符号化器出力の受信電力が交互に強弱を持つようになり、連続して電力が弱くなることを防ぎ、復号の性能劣化を防ぐことができる。一方、伝搬路応答行列の特異値が予め定める閾値以上になった場合のみウエイトの割り当て制御を行うことによって、制御が不要な場合は処理を施さないように設定できるため、消費電力を低減することができる。さらに、上記閾値を無線機の性能に応じて制御することによって、無線機の状態に適した制御を行うことができる。
(第7の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の基本的な構成は第6の実施形態と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて3以上の信号を多重して送信を行う点も第6の実施形態と同様である。本実施形態が第6の実施形態と異なる点はウエイトベクトルの割り当て方である。
本実施形態におけるウエイトベクトルの割り当て方の一例を多重化する信号数が3の場合を例として図15に示す。
図15の例ではk番目のサブキャリアの伝搬路応答における特異値λ (k)、λ (k)、λ (k)に以下の関係が成り立つものとする。
Figure 0004746420
各特異値λ (k)(i=1,2,3)の大小関係が式(13)に示す関係を満たす時、変調機1と変調機3で変調される信号に図15に示すように最大特異値λ (k)に対応する特異ベクトルと最小特異値λ (k)に対応する特異ベクトルをサブキャリアごとに割り当てる。この結果、全てのサブキャリアに2番目の大きさの特異値に対応する特異ベクトルを割り当てた変調機2で変調される信号と、全サブキャリアの合計電力は同程度の電力になることが期待される。
このように、全ての特異値に対応する特異ベクトルを全ての変調機で変調される信号に均等に割り当てず、一部の特異値に対応する特異ベクトルを一部の変調機で変調される信号間で均等に割り当てるだけで、各変調機で変調される信号の受信電力がほぼ同程度になるように制御することができる。
また、図16に示すように、隣接するサブキャリアで交互に最大特異値に対応する特異ベクトルが割り当たるように各変調機へのウエイトの割り当てを行うことにより、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
その他、図15及び図16では変調機2で変調される信号には2番目に大きい特異値λ (k)に対応する特異ベクトルを全サブキャリアにわたって割り当て、変調機1と変調機3で変調する信号間でウエイトの割り当てを切り替えたが、図17及び図18に示すように変調機1と変調機2に最大特異値に対応する特異ベクトルを割り当てても同一の効果が得られる。
さらに、最大特異値に対するウエイトの割り当てを切り替えるサブキャリア間隔をインターリーバによって符号化機出力の信号が各サブキャリアに割り振られる間隔と同一の間隔にすることによって第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
その他、特異値の値を予め定められた閾値と比較し、特異値が閾値を超える場合のみサブキャリアごとに異なる変調機で変調される信号に最大特異値に対応する特異ベクトルを割り当てることにより、上記割り当てが不要な場合はウエイトを制御する動作を停止させることが可能であり、第4の実施形態と同様に消費電力の増加を防ぐことができる。また、上記閾値を無線機の状態に応じて制御することにより、無線機の状態に応じた制御を行うことができ、第5の実施形態と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、多重化する信号間の受信性能の格差を小さくすることができるので、無線機の負担を軽減することができる。また、全ての変調機で変調される信号に対してウエイトの振り分けを行わずに、各変調機で変調される信号間の受信特性差を減少させることができるため、制御を簡易化することができる。この時、信号帯域幅を多重化する信号数に分割し、分割した単位で制御を行うことによって隣接するサブキャリアの伝搬路応答の相関が高くなるため、受信端末が伝搬路応答推定時に周波数方向に平均化処理を施すことが可能になり、伝搬路応答行列の推定精度を高めることができる。また、隣接するサブキャリアごとに異なる変調機で変調される信号に受信電力が大きいウエイトを割り当てることにより各変調機で変調される信号間の受信特性をより均一に揃えることが可能になる。その他、ウエイトを切り替えるサブキャリアの間隔とインターリーバによって符号化信号が各サブキャリアに割り当てられるサブキャリア間隔を同一にすることにより符号化器出力の受信電力が交互に強弱を持つようになり、連続して電力が弱くなることを防ぎ、復号の性能劣化を防ぐことができる。一方、伝搬路応答行列の特異値が予め定める閾値以上になった場合のみウエイトの割り当て制御を行うことによって、制御が不要な場合は処理を施さないように設定できるため、消費電力を低減することができる。さらに、上記閾値を無線機の性能に応じて制御することによって、無線機の状態に適した制御を行うことができる。
(第8の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の基本的な構成は第7の実施形態と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて3以上の信号を多重して送信を行う点も第7の実施形態と同一であり、一部の多重化する信号間のみでウエイトの振り分けを行う点も同様である。本実施形態が第7の実施形態と異なる点は、全ての多重化する信号間の特性が均一になるようにウエイトの振り分けを行うのではなく、一部の信号間のみの特性差が減少するようにウエイトベクトルの割り当てを行う点である。
本実施形態におけるウエイトベクトルの割り当て方の一例を多重化する信号数が3の場合を例として図19に示す。
第6の実施形態においては最大特異値に対応する特異ベクトルが全ての変調機で変調された信号に割り当たるように、サブキャリアごとのウエイトベクトルの割り当てを制御していた。また、第7の実施の形態では最大特異値に対応する特異ベクトルと3番目の大きさの特異値に対応する特異ベクトルを同一の変調機において異なるサブキャリアに割り当てることによって、全ての多重化する信号の受信電力が均等になるように制御を行っていた。
しかし、アンテナ間の伝搬路応答の相関が高い場合は最大特異値と最小特異値の差が大きくなるため、第6の実施形態や第7の実施形態のように1つの変調機で変調される信号に最大特異値と最小特異値に対応する特異ベクトルを割り当てると、サブキャリア間の受信電力差が大きくなってしまう。その結果、全サブキャリアに共通の変調方式を割り当てなければならない場合は特性劣化が生じ、特に符号化率が高い場合は劣化が顕著になる。
そこで、k番目のサブキャリアの伝搬路応答の特異値λ (k)、λ (k)、λ (k)に以下の関係が成り立つ場合に、図19に示すようにウエイトの割り当てを制御する。
Figure 0004746420
この結果、第1の実施形態と同様に変調機1及び変調機2で変調される信号の受信特性は同程度の特性とすることができる。また、第6の実施形態や第7実施形態と異なり、変調機1と変調機2で変調される信号には最大特異値及び2番目に大きい第2特異値に対応する特異ベクトルのみが割り当てられるため、変調機1で変調される信号及び変調機2で変調される信号のサブキャリア間の電力差は小さくなる。一方、変調機3で変調される信号については第2特異値よりも小さい第3特異値に対応する特異ベクトルのみが全てのサブキャリアで割り当てられるため、サブキャリア間の電力差は従来の方式と同一であり、従来方式に比べて劣化は生じない。
以上説明したように本実施形態によれば、多重化する信号間の特性差を小さくし、無線機の負担を軽減することができる。また、アンテナ間の伝搬路の相関が高い場合や符号化率が高い場合にサブキャリア間の電力差が小さくなるため、特性の劣化を防ぐことができる。
また、図20に示すように、変調機1と変調機2で変調する信号において隣接するサブキャリアごとに交互にウエイトを振り分けることによって、第2の実施の形態と同様の効果も得られる。
さらに、ウエイトの割り当てを切り替えるサブキャリア間隔をインターリーバによって符号化機出力の信号が各サブキャリアに割り振られる間隔と同一の間隔にすることによって第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
その他、特異値の値を予め定められた閾値と比較し、特異値が閾値を超える場合のみサブキャリアごとに異なる変調機で変調される信号に最大特異値に対応する特異ベクトルを割り当てることにより、上記割り当てが不要な場合はウエイトを制御する動作を停止させることが可能であり、第4の実施形態と同様に消費電力の増加を防ぐことができる。また、上記閾値を無線機の状態に応じて制御することにより、無線機の状態に応じた制御を行うことができ、第5の実施形態と同様の効果が得られる。
(第9の実施形態)
本実施形態における無線通信装置の基本的な構成は第6及至第8の実施の形態と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて3以上の信号を多重して送信を行う点も第6及至第8の実施形態と同一である。本実施形態が第6及至第8の実施形態と異なる点は、全ての多重化する信号間の特性が均一になるようにウエイトの振り分けを行うか、一部の信号間のみの特性差が減少するようにウエイトベクトルの割り当てを行うかの選択を伝搬路応答の特異値に応じて制御する点である。
第8の実施形態で述べたように最大特異値と第3特異値の差が大きい場合は復号性能が劣化する可能性があるが、伝搬路応答行列が直交行列に近い場合、最大特異値と第3特異値の差は小さくなり、上述の問題は生じない。このような場合は第6の実施形態又は第7の実施形態のようにウエイトを割り振る方が特定の信号に電力が集中しにくくなり、第8の実施形態よりも優れた特性を示す。
よって、本実施形態では最大特異値の平均値と第3特異値の平均値の比を計算し、予め定められた閾値以上の場合は第8の実施形態のように特定の変調機で変調される信号に最大特異値と第3特異値に対応するウエイトが割り当たらないように制御し、最大特異値と第3特異値の比が上記閾値以下の場合は第6の実施形態又は第7の実施形態と同様に最大特異値と第3特異値に対応するウエイトが割り当てられるように制御を行う。
このように制御を行うことによって、最大特異値と第3特異値の差が大きい場合は最大特異値と第3特異値よりも大きい第2特異値に対応するウエイトを変調機1及び変調機2で変調される信号に割り当てるため、変調機1又は変調機2で変調される信号のサブキャリア間の受信電力差が第6の実施形態又は第7の実施形態に比べ小さくなり、復号性能の劣化を防ぐことができる。また、最大特異値と第3特異値の差が小さい場合は最大特異値と第3特異値に対応するウエイトが変調機1及び変調機2で変調される信号に割り振られることになり、各変調機で変調される信号間の受信電力差を第8の実施形態よりも小さくすることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、多重化する信号間の特性差を小さくし、無線機の負担を軽減することができる。また、最大特異値と第3特異値の差に応じてウエイトの制御を切り替えることによりサブキャリア間の電力差が小さくなり、復号性能の劣化を防ぐことができる。
また、図20に示すように、各変調機で変調する信号において隣接するサブキャリアごとに交互にウエイトを振り分けることによって、第2の実施の形態と同様の効果も得られる。
さらに、ウエイトの割り当てを切り替えるサブキャリア間隔をインターリーバによって符号化機出力の信号が各サブキャリアに割り振られる間隔と同一の間隔にすることによって第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
その他、特異値を予め定められた閾値と比較し、特異値が閾値を超える場合のみサブキャリアごとに異なる変調機で変調される信号に最大特異値に対応する特異ベクトルを割り当てることにより、上記割り当てが不要な場合はウエイトを制御する動作を停止させることが可能であり、第4の実施形態と同様に消費電力の増加を防ぐことができる。また、上記閾値を無線機の状態に応じて制御することにより、無線機の状態に応じた制御を行うことができ、第5の実施形態と同様の効果が得られる。
(第10の実施形態)
本実施形態における送信装置の構成や多重化する信号の特性が均一になるようにサブキャリアごとに異なる信号に大きな特異値に対応する特異ベクトルを割り当てる点は第1〜第5の実施形態と同様である。本実施形態が第1〜第9の実施形態と異なる点は各送信信号の送信電力がそれぞれ異なる点である。
上式(10−1)、(10−2)で示したように、各信号の送信電力が等しい場合でも受信端末における受信電力はそれぞれ異なる。このような場合に、伝搬特性の良好な信号により多くの送信電力を割り当てることによって全ての信号を等電力で送信する場合と比べて通信路容量を増加できることが知られている。総送信電力が一定の場合に各送信信号に割り当てる送信電力は最適な値が理論的に既に導出されており、以下の式(15)で表すことができる。
Figure 0004746420
式(15)において、γはi番目に大きい特異値λに対応する特異ベクトルをウエイトとして送信する信号に割り当てられる送信電力であり、Nは受信端末における雑音電力密度、Eは変調信号の平均電力を表す。また、μは総送信電力が一定となるように定められた定数である。式(15)から、特異値の大きさが大きいほど大きな送信電力が割り当てられることがわかる。
次に、各送信信号に割り当てられる送信電力が異なる場合について図21を参照して説明する。図21に示すように本実施形態においては第1〜第9の実施形態と同様に大きい特異値に対する特異ベクトルをサブキャリアごとに異なる信号に割り当てる。従来方式では送信電力制御を行うことによってさらに多重化する信号間の特性差が大きくなるのに対し、本実施形態における手法を用いると、送信電力の制御を行うことによって通信路容量を増加し、かつ多重化する信号間の特性差が小さくなるように制御することができる。また、図21においては図13に示したウエイトベクトル割り当て方式のみを説明したが、図7〜図10、図13〜図20に示した割り当て手法又はその他の割り当ての際に送信信号電力を制御しても構わない。
以上説明したように、本実施形態によれば通信路容量を最大にするように送信電力制御を行い、通信路容量を減少させることなく多重化する信号間の特性差を小さくすることができる。
(第11の実施形態)
本発明の実施形態における送信装置の構成は図1と同一であり、伝搬路応答に基づきウエイトベクトルを決定し、サブキャリアごとに異なるビームを用いて信号を多重して送信を行う点も第1〜第10の実施形態と同様である。本実施形態が第1〜第10の実施形態と異なる点は伝搬路応答からウエイトベクトルを求める際の求める手法である。
第1〜第10の実施形態では伝搬路応答を特異値分解し、特異ベクトル又は第10の実施形態のように特異ベクトルをスカラー倍したものをウエイトベクトルとして用いていた。しかし、本発明におけるウエイトベクトルはこれらの手法に制限されるものではない。一例として伝搬路行列H(k)の行ベクトルの複素共役転置ベクトルを用いる方式が挙げられる。
ここでは具体的に伝搬路行列が次式で表されるとする。
Figure 0004746420
ただし、
Figure 0004746420
ここで、無線通信装置の無線機の数を4、受信端末の無線機の数を2とした。ただし、実施形態において無線通信装置及び受信端末の無線機の数はそれぞれ4及び2に制限されず、任意の数に対応することができる。
この場合、ウエイトベクトルとして、
Figure 0004746420
を使用する。これらのウエイトベクトルを使用すると、受信端末に向けて位相をそろえて信号を送信することができる。なお、これらのウエイトベクトルを用いた際の受信端末における受信電力の大小はベクトルノルムで比較することができ、
Figure 0004746420
の場合は、
Figure 0004746420

Figure 0004746420
よりも強い電力で受信端末に受信される。したがって、サブキャリアkがs (k)に強い電力で受信されるウエイトベクトルを割り当てるサブキャリアの場合は、
Figure 0004746420
と設定され、s (k)に強い電力で受信されるウエイトベクトルが割り当てられる場合は
Figure 0004746420
と設定される。また、式(22−1)、(22−2)、式(23−1)、(23−2)では各ウエイトベクトルの送信電力が等しくなっているが、第10の実施形態のように送信電力に差を設けても構わない。
以上のように、本実施形態によればSVDを用いない場合でも第1の実施形態〜第6の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態にかかる無線通信装置のブロック図。 図1の符号化信号を得るための一例を示すブロック図。 図1の符号化信号を得るための別の一例を示すブロック図。 図1のウエイト行列乗算部が行う演算を示す図。 受信端末における伝送路応答推定をするためのブロック図。 受信端末における伝送路応答推定をするための図5とは異なるブロック図。 第1の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての一例を示す図。 第2の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての一例を示す図。 第2の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての別の一例を示す図。 第3の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての一例を示す図。 本発明の第5の実施形態にかかる無線通信装置のブロック図。 図11の無線機に含まれる電力増幅器の電力特性の一例を示す図。 第6の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての一例を示す図。 第6の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての別の一例を示す図。 第7の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての一例を示す図。 第7の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての別の一例を示す図。 第7の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当てのさらに別の一例を示す図。 第7の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当てのまたさらに別の一例を示す図。 第8の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての一例を示す図。 第8の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当ての別の一例を示す図。 第10の実施形態でのウエイトベクトルのサブキャリアごとの割り当てと送信電力の割り当ての一例を示す図。
符号の説明
101,102…直並列変換機、103,104…変調機、105…ウエイト行列乗算部、106〜109…逆フーリエ変換機、110〜113…並直列変換機、114〜118…GI挿入部、118〜121、503,504…無線機、122〜125…送信アンテナ、126…ウエイト行列生成部、127…ウエイト制御部、201,302…信号分配機、202,203,301…符号化機、204,205,303,304…インターリーバ、501,502…受信アンテナ、505,506…GI除去機、507,508…直並列変換機、509,510…フーリエ変換機、511…伝搬路応答推定部、601,602…インパルス応答推定機、1101…無線機性能観測部。

Claims (13)

  1. 送信すべき情報を複数の無線機を具備した受信端末に送信する複数の無線機を具備した無線通信装置において、
    送信すべき情報を第1の系統と第2の系統に分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の特異値λ (k)、λ (k)を算出する手段と、
    λ (k)≧λ (k)とした場合、λ (k)に対応するウエイトを前記第1の系統に割り当てるサブキャリアから、λ (k)に対応するウエイトを前記第2の系統に割り当てるサブキャリアの直前のサブキャリアまでのサブキャリアの間隔が、ブロックインターリーブのインターリーブ前の連続した信号が割り当てられるサブキャリア間隔と同一の間隔になるように、前記ウエイトの割り当てを行うウエイト割り当て手段と、
    前記第1及び第2の系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる複数の無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記第1の系統で乗算された変調信号と前記第2の系統で乗算された変調信号とを各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む送信手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記送信すべき情報は、リード・ソロモン符号、畳み込み符号、LDPC符号(Low Density Parity Check符号)符号のいずれか一つの符号で符号化される前に第1と第2の系統に分配されることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 送信すべき情報を複数の無線機を具備した受信端末に送信する複数の無線機を具備した無線通信装置において、
    送信すべき情報を第1の系統と第2の系統に分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の特異値λ (k) 、λ (k) を算出する手段と、
    λ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトをサブキャリア単位で交互に割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記第1及び第2の系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる複数の無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記第1の系統で乗算された変調信号と前記第2の系統で乗算された変調信号とを各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む送信手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  4. 送信すべき情報を複数の無線機を具備した受信端末に送信する複数の無線機を具備した無線通信装置において、
    送信すべき情報を第1の系統と第2の系統に分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の特異値λ (k) 、λ (k) を算出する手段と、
    λ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを2以上のサブキャリアを単位として交互に割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記第1及び第2の系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる複数の無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記第1の系統で乗算された変調信号と前記第2の系統で乗算された変調信号とを各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む送信手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  5. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k)、λ (k)、…、λ (k))を算出する算出手段と、
    λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、λ (k)に対応するウエイトとλ (k)(i:自然数かつ2<i≦m)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の系統にλ (k)およびλ (k)以外の特異値に対応するウエイトを割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  6. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k)、λ (k)、…、λ (k))を算出する算出手段と、
    λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、最大特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値と第3特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値の比が予め定められた閾値以上の場合はλ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の特異値に対応するウエイトを前記2つの系統以外の系統に割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  7. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k)、λ (k)、…、λ (k))を算出する算出手段と、
    λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、最大特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値と第3特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値の比が予め定められた閾値未満の場合はλ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の特異値に対応するウエイトを前記2つの系統以外の系統に割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  8. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k) 、λ (k) 、…、λ (k) )を算出する算出手段と、
    λ (k)、λ (k)、…、λ (k)のそれぞれに対応するウエイトをサブキャリア単位で代わる代わる割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  9. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配する手段と、
    分配された情報を直並列変換する手段と、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調する手段と、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得する手段と、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k) 、λ (k) 、…、λ (k) )を算出する算出手段と、
    λ (k)、λ (k)、…、λ (k)のそれぞれに対応するウエイトを2以上のサブキャリアを単位として代わる代わる割り当てるウエイト割り当て手段と、
    前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成する手段と、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算する手段と、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換する手段と、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信する複数の無線機を含む手段と、を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  10. 送信すべき情報を複数の無線機を具備した受信端末に送信する複数の無線機を具備した無線通信装置で使用される無線通信方法において、
    送信すべき情報を第1の系統と第2の系統に分配し、
    分配された情報を直並列変換し、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調し、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得し、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の特異値λ (k)、λ (k)を算出し、
    λ (k)≧λ (k)とした場合、λ (k)に対応するウエイトを前記第1の系統に割り当てるサブキャリアから、λ (k)に対応するウエイトを前記第2の系統に割り当てるサブキャリアの直前のサブキャリアまでのサブキャリアの間隔が、ブロックインターリーブのインターリーブ前の連続した信号が割り当てられるサブキャリア間隔と同一の間隔になるように、前記ウエイトの割り当て、
    前記第1及び第2の系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成し、
    前記第1の系統で乗算された変調信号と前記第2の系統で乗算された変調信号とを各無線機に対応する信号毎に加算し、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換し、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信することを特徴とする無線通信方法。
  11. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置で使用される無線通信方法において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配し、
    分配された情報を直並列変換し、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調し、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得し、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k)、λ (k)、…、λ (k))を算出し、
    λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、λ (k)に対応するウエイトとλ (k)(i:自然数かつ2<i≦m)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の系統にλ (k)およびλ (k)以外の特異値に対応するウエイトを割り当て、
    各前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成し、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算し、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換し、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信することを特徴とする無線通信方法。
  12. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置で使用される無線通信方法において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配し、
    分配された情報を直並列変換し、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調し、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得し、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k)、λ (k)、…、λ (k))を算出し、
    λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、最大特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値と第3特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値の比が予め定められた閾値以上の場合はλ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の特異値に対応するウエイトを前記2つの系統以外の系統に割り当て、
    各前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成し、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算し、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換し、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信することを特徴とする無線通信方法。
  13. 送信すべき情報を3個以上の無線機を具備した受信端末に送信する3個以上の無線機を具備した無線通信装置で使用される無線通信方法において、
    少なくとも3つ以上のm個(m:自然数かつm≧3)以上の系統に前記送信すべき情報を分配し、
    分配された情報を直並列変換し、
    前記直並列変換された情報を、複数のサブキャリアを用いてサブキャリア毎に同一の変調方式を用いて変調し、
    前記無線通信装置と前記受信端末との間の伝搬路応答を取得し、
    前記取得した伝搬路応答に基づいて、第k(kは或る自然数)サブキャリアの伝搬路行列の最大特異値からm番目に大きな特異値までのm個の特異値(λ (k)、λ (k)、…、λ (k))を算出し、
    λ (k)≧λ (k)≧…≧λ (k)とした場合、最大特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値と第3特異値λ (k)の複数のサブキャリアにわたる平均値の比が予め定められた閾値未満の場合はλ (k)に対応するウエイトとλ (k)に対応するウエイトを、サブキャリア毎に異なる対応関係になるように、前記系統のうちの2つの系統に割り当て、その他の特異値に対応するウエイトを前記2つの系統以外の系統に割り当て、
    前記系統のそれぞれで、前記割り当てられたウエイトを前記サブキャリア毎に変調された信号に乗算し、前記サブキャリア毎に送信に用いる無線機の数と同数の変調信号を生成し、
    前記系統でそれぞれウエイトが乗算された変調信号を各無線機に対応する信号毎に加算し、
    前記加算された複数の信号をそれぞれ逆フーリエ変換し、
    前記逆フーリエ変換された、各無線機に対応する信号を前記受信端末にそれぞれ送信することを特徴とする無線通信方法。
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