JP2008215662A - 燃焼装置、ガス処理方法 - Google Patents

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Akiyasu Okamoto
章泰 岡元
Yuichi Ide
雄一 井手
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秀朗 福田
Takashi Uchino
隆 内野
Koichi Matsushita
浩市 松下
Takazumi Terahara
貴澄 寺原
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Abstract

【課題】燃焼装置本体内の火炎の温度差を低減し、安定な着火が可能な燃焼装置、ガス処理方法を提供する。
【解決手段】本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aは、液化天然ガス(LNG)が気化したBOG11中のメタンを燃焼する燃焼装置であって、本体上部側に絞り部12を有する燃焼装置本体13と、該燃焼装置本体13内の底部に設けられる四本の上向きのバーナ15−1〜15−4と、前記燃焼装置本体13の側壁部16に設けられてなる冷却用空気17を供給する四列の空気孔18−1〜18−4を有してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液化ガスタンク内にて発生するBOGを処理するために用いる燃焼装置、ガス処理方法に関するものである。
従来より、液化ガスタンク内の液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:LNG)から発生するBOG(Boil Off Gas)は、例えばLNG船等の液化ガス運搬船内で処理されている。
液化ガス運搬船として、例えば、LNG船におけるLNGタンク内では、積載量に対して一日当り例えば約0.14%の割合でBOG(Boil Off Gas)が発生している。このため、発生したBOGを船内にて処理することが必要となる。特に、大型のLNG船ではBOGの発生量も多くなり、タンク圧を調整するためには、BOGを効率よく処理することが重要である。
前記LNGタンクで発生するBOGを処理するための従来の手法としては、前記LNGタンク内にて発生したBOGを燃焼装置へ供給し、該燃焼装置にて燃焼させることにより焼却処理させる方式が採用されている。
このときの燃焼装置の構成を示す一例を図11に示す。図11は、従来の燃焼装置の構成の一例を示す概略図である。図11に示すように、従来の燃焼装置100は、例えば図示しないLNGタンク内の液化天然ガス(LNG)が気化して発生したBOG11を燃焼する燃焼装置であって、本体上部側に絞り部12を有する燃焼装置本体13と、該燃焼装置本体13内の底部に設けられ、前記BOG11及び燃焼用空気14を前記燃焼装置本体13内に吹き出して燃焼させる上向きのバーナ15と、前記燃焼装置本体13の側壁部16の前記絞り部12近傍に設けられてなる冷却用空気17を供給する空気孔18と、燃焼装置本体13を冷却し、燃焼装置本体13内上部に向けて供給される空気供給通路19とを有してなるものである。
従来の燃焼装置100では、BOG供給管20から供給される前記BOG11を前記燃焼装置本体13内に送給し、燃焼用空気供給管21から供給される燃焼用空気14で燃焼し、前記空気供給通路19から供給される前記冷却用空気17によって、燃焼ガス25を冷却し、燃焼ガス排出管22から前記燃焼ガス25を排出する方法が提案されている(特許文献1)。
また、燃焼装置本体13内底部には、耐火材23を設け、耐熱性を維持するようにしている。
国際公開第2006/051315号パンフレット
しかしながら、前記燃焼用空気14の吹き出し時に流速が急激に減少するため、従来の燃焼装置100では、設置される前記バーナ15が1本であるため前記バーナ負荷を小さくできない、という問題がある。
例えば、一本の前記バーナ15で約5t/h程度の前記BOG11を放出する場合、前記燃焼用空気14吹き出し時には約500kg/h程度となり、流速が約1/10程度にまで減少する、という問題がある。
また、前記燃焼ガス25と前記冷却用空気17との混合不良が生じ、前記燃焼用空気14により形成される火炎24の火炎長が長くなるため、前記燃焼ガス25の上流側から下流側にかけて温度差が生じる、という問題がある。
また、従来の燃焼装置100は、前記燃焼装置本体13の前記燃焼ガス25後流側より前記冷却用空気17を投入しているため、前記火炎24の火炎温度の高い前記燃焼ガス25上流側では前記燃焼装置本体13の内壁の温度が上昇してしまう、という問題がある。
また、前記燃焼装置本体13に耐火材を使用すると前記燃焼装置本体13の重量が増加するため、コンパクト化が図れず、製造コストも増大する、という問題がある。
また、従来の燃焼装置100は前記燃焼装置本体13内に前記絞り部12を設けても、前記燃焼装置本体13内の中央部分での高温は除去することができず、前記燃焼装置本体13の前記燃焼ガス25後流側にまで前記火炎24の温度差が生じるため、前記燃焼装置本体13の炉出口付近でできる限り前記燃焼ガス25の温度差を小さくし、均一なガス温度として排出することはできない、という問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、燃焼装置本体内の火炎の温度差を低減し、安定な着火が可能な燃焼装置、ガス処理方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、揮発性液体燃料が気化したガスを燃焼する燃焼装置であって、本体上部側に絞り部を有する燃焼装置本体と、該燃焼装置本体内の底部に設けられ、前記揮発性液体燃料が気化したガス及び燃焼ガスを前記燃焼装置本体内に吹き出して燃焼させる少なくとも一つ以上の上向きバーナと、前記燃焼装置本体の側壁部に少なくとも一つ以上設けられてなる冷却用空気を供給する空気孔、又は前記絞り部近傍に設けられてなる空気供給管の何れか一方又は両方を有してなることを特徴とする燃焼装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記上向きバーナが、前記燃焼装置本体内底部の中央に設けられる主バーナと、該主バーナの周囲に設けられる少なくとも二つ以上の従バーナとからなることを特徴とする燃焼装置にある。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記空気供給管に設けられ、前記燃焼装置本体内に形成される火炎に向かって冷却用空気を供給する流量分散部材を有してなることを特徴とする燃焼装置にある。
第4の発明は、第3の発明において、前記流量分散部材が、火炎に向かって漸次縮径すると共に、冷却用空気を供給する複数の空気噴出孔を有することを特徴とする燃焼装置にある。
第5の発明は、第1乃至4の発明の何れか一つにおいて、前記揮発性液体燃料が、液化天然ガスであることを特徴とする燃焼装置にある。
第6の発明は、第1乃至5の発明の何れか一つの燃焼装置が、液化ガス運搬船に用いられるものであることを特徴とする燃焼装置にある。
第7の発明は、第1乃至6の発明の何れか一つの燃焼装置を用いて、揮発性液体燃料が気化したガスの燃焼を行うことを特徴とするガス処理方法にある。
本発明によれば、燃焼装置本体の側壁部に少なくとも一つ以上設けられてなる冷却用空気を供給する空気孔、又は前記燃焼装置本体上部側の絞り部近傍に設けられてなる空気供給管の何れか一方又は両方を有しているため、低負荷条件において前記燃焼装置本体内の前記揮発性液体燃料が気化したガスの上流側から下流側にかけての火炎の温度差を低減し、安定に着火することができる。また、高負荷条件において各々の前記バーナにより形成される前記火炎の火炎長を短くして前記冷却用空気の拡散を向上させることができるため、前記燃焼装置本体の出口ガス温度を均一にすることができる。また、前記燃焼装置本体の炉壁部から前記冷却用空気を投入することで火炎温度を低減し、炉壁温度を下げることができる。
また、前記燃焼装置本体内に形成される火炎に向かって冷却用空気を供給する流量分散部材を前記空気供給管に設けているため、前記燃焼装置本体内の中央部の高温ガスを周囲に拡散させることができると共に、前記冷却用空気を燃焼ガスに向かって吹き込むことができ、より前記燃焼ガスのガス温度の希釈効果を高めることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第一の実施の形態]
本発明による第一の実施の形態に係る燃焼装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置の構成を示す概略図である。図2は、図1に示す第一の燃焼装置のA−A断面図である。本実施の形態に係る第一の燃焼装置は、前記図11に示した従来の燃焼装置100の構成と略同様であるため、前記図11に示した従来の燃焼装置100と同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
また、本実施の形態においては、揮発性液体燃料として液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:LNG)を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aは、液化天然ガス(LNG)が気化したBOG(Boil Off Gas)11を燃焼する燃焼装置であって、本体上部側に絞り部12を有する燃焼装置本体13と、該燃焼装置本体13内の底部に設けられる四本の上向きのバーナ15−1〜15−4と、前記燃焼装置本体13の側壁部16に設けられてなる冷却用空気17−1〜17−4を供給する四列の空気孔18−1〜18−4を有してなるものである。
また、上向きの前記バーナ15−1〜15−4は、前記燃焼装置本体13内底部の中央に設けられる主バーナ15―1と、該主バーナ15−1の周囲に設けられる三つの従バーナ15−2〜15−4とからなる。
また、BOGとは、LNGタンクへの自然入熱等により液化天然ガスが気化した元の天然ガスをいう。
本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aにおいては、前記主バーナ15―1と、該主バーナ15−1の周囲に設けられる三つの前記従バーナ15−2〜15−4とを設け、前記BOG11及び前記燃焼用空気14を安定に着火燃焼することを目的とする主バーナ15−1に供給する主バーナ系統と、残りの三本の従バーナ15−2〜15−4に前記BOG11及び前記燃焼用空気14を供給する従バーナ系統とに2系統化している。
これにより、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aでは、前記主バーナ15−1では例えば2t/hで前記BOG11を放出し、前記従バーナ15−2〜15−4で各々例えば1t/hで前記BOG11を放出することができる。
よって、従来の燃焼装置100に設けられている前記バーナ15によって前記BOG11を約5t/hで放出する必要はなく、前記主バーナ15−1及び前記従バーナ15−2〜15−4の全体として約5t/hで前記BOG11を放出するように調整することができる。
また、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aのように、前記燃焼装置本体13内に主バーナ15−1を一本と従バーナ15−2〜15−4を三本設けることにより、負荷を下げる際には、前記主バーナ15−1と前記従バーナ15−2〜15−4との2系統間で切り替えることができる。これにより、低負荷の状態でも前記燃焼装置本体13内の前記燃焼ガス25上流側から下流側にかけて前記冷却用空気17との混合を良好にすることができるため、温度差を低減し、安定な着火を確保することができる。
また、高負荷条件においても前記主バーナ15−1と前記従バーナ15−2〜15−4とにより各々に形成される前記火炎24の火炎長を短くし、前記冷却用空気17の拡散を向上させることができるため、前記燃焼装置本体13の前記燃焼ガス25の出口ガス温度を均一にすることができる。
また、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aにおいては、前記燃焼装置本体13の側壁部16に冷却用空気17−1〜17−4を速やかに供給する四列の空気孔18−1〜18−4を設けている。
本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aのように、前記燃焼装置本体13の側壁部16に前記空気孔18−1〜18−4を設け、前記燃焼装置本体13の測壁部15から前記冷却用空気17を速やかに供給することにより、前記燃焼ガス25との混合を良好にすることができる。また、着火に影響を与えないようにすることができる共に、前記燃焼ガス25の火炎温度を低減し、炉壁温度を下げることができる。
また、前記測壁部15は、例えば図11に示すような空気供給通路19を設け、完全空冷構造としてもよい。また、完全空冷構造としては、特に図11に示すような空気供給通路19を設けるような方法に限定されない。
このように、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aによれば、前記主バーナ15―1と、該主バーナ15−1の周囲に設けられる三つの前記従バーナ15−2〜15−4とを設け、前記燃焼装置本体13の側壁部16に前記空気孔18−1〜18−4を設けることにより、低負荷条件において前記燃焼装置本体13内の前記燃焼ガス25の上流側から下流側にかけての温度差を低減することができるため、前記主バーナ15−1及び前記従バーナ15−2〜15−4の安定着火燃焼を実現することができる。また、高負荷条件において各々の前記主バーナ15−1と前記従バーナ15−2〜15−4とにより形成される前記火炎24の火炎長を短くし、前記冷却用空気17の拡散を向上させ、前記燃焼ガス25と前記冷却用空気17との混合性能を強化することができる。また、前記燃焼装置本体13の炉壁部から前記冷却用空気17を投入することで火炎温度を低減し、炉壁温度を下げることができるため、前記燃焼装置本体13に耐火材等を使用する必要はなく、装置のコンパクト化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aにおいては、揮発性液体燃料としては、液化天然ガスを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aにおいては、前記主バーナ15−1及び前記従バーナ15−2〜15−4からなる四本のバーナを配設してなるが、本発明はこれに限定されるものではなく、図3に示すようにバーナ15を一本からなる第一の燃焼装置10Bとしてもよい。または、それ以上設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る第一の燃焼装置10Aにおいては、四列の空気孔18−1〜18−4を配設してなるが、本発明はこれに限定されるものではなく、二つ以上七つ以下、又は四列以上設けるようにしてもよい。
[第二の実施の形態]
本発明による第二の実施の形態に係る燃焼装置について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施の形態に係る第二の燃焼装置の構成を示す概略図である。図5は、図4に示す流量分散部材の拡大図である。図6は、図4のA−A断面図である。図7は、図6の部分拡大図である。
本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aは、前記図1に示した第一の燃焼装置10Aの構成と略同様であるため、前記図1に示した第一の燃焼装置10Aと同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
図4乃至図7に示すように、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aは、前記図1に示した第一の燃焼装置10Aの構成において、前記燃焼装置本体13内に形成される火炎24に向かって冷却用空気17を供給する流量分散部材31Aが、空気供給管32に設けられ、火炎24に向かって漸次縮径すると共に、前記冷却用空気17を供給する複数の空気噴出孔33を有してなるものである。
また、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいては、前記燃焼装置本体13の底部の幅D1は、前記燃焼装置本体13の前記燃焼ガス25排出側の幅D2より大きくし、前記燃焼装置本体13の底部の幅D1が例えば3.1m程度とした時、前記燃焼装置本体13の前記燃焼ガス25排出側の幅D2が例えば2.5m程度としているが、これに限定されるものではない。
本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいては、図4に示す流量分散部材31Aの円錐側面39の幅dは、前記燃焼ガス25の中央部付近に形成される高温部分の幅Xに対する0.3〜0.6の範囲内であるにあるのが好ましく、更には前記流量分散部材31Aの円筒側面39の幅dは、前記燃焼ガス25の中央部付近に形成される高温部分の幅Xの0.4程度であるのがより好ましい。
これは、抵抗があまり大きくならず、熱拡散に影響を与えない範囲であって、効率よく温度差を低減できる範囲だからである。
前記燃焼ガス25の中央部付近に形成される高温部分の幅Xが例えば0.8m程度である時、燃焼装置本体13の前記燃焼ガス25排出側の幅D2が例えば0.4m程度としているが、これに限定されるものではない。
これにより、前記流量分散部材31Aの圧力損失を低くすることができるため、前記燃焼ガス25の中央部付近に形成される高温部分を周囲に分散させることができる。
また、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいて、前記流量分散部材31Aの前記空気噴出孔33は、円錐先端面34に設けられている複数の円錐先端噴出孔35と、円錐台側面36に設けられている複数の円錐台側面噴出孔37とを有している。
このように、前記円錐先端噴出孔35及び円錐台側面噴出孔37から前記冷却用空気17を前記燃焼ガス25に向かって噴出することにより、前記燃焼装置本体13内の中央部の高温ガスを周囲に拡散させることができると共に、前記燃焼ガスのガス温度の希釈効果を高め、温度差を低減することができる。
また、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいては、図4及び図6に示すように、各々の前記空気供給管32に前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を噴出する空気供給管噴出孔38を三つ設けるようにしているが、これに限定されるものではない。前記空気供給管噴出孔38からも前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を噴出することにより、前記燃焼ガス25のガス温度の希釈効果を更に高めることができる。
また、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいては、図5に示すように、前記円筒側面39に前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を噴出する円筒側面噴出スリット40を複数設けるようにしている。前記円筒側面噴出スリット40から前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を噴出することにより、前記燃焼ガス25のガス温度の希釈効果を更に高めることができる。
また、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいては、流量分散部材31Aとして円錐型のものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図8に示すような楔型の構造とし、前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を供給する流量分散部材31Bを用いるようにしてもよい。
前記流量分散部材31Bを楔型の構造とすることにより、前記燃焼装置本体13内の燃焼ガス25の中央部付近に形成される高温部分を周囲に拡散させると共に、前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を噴出し、燃焼ガスの希釈効果を高めることができる。
また、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aにおいては、前記主バーナ15−1及び前記従バーナ15−2〜15−4からなる四本のバーナを配設してなるが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すようにバーナ15を一本からなる第二の燃焼装置30Bとしてもよい。または、それ以上設けるようにしてもよい。
このように、本実施の形態に係る第二の燃焼装置30A、30Bによれば、空気供給管32に前記燃焼ガス25向かって漸次縮径すると共に、前記冷却用空気17を供給する複数の空気孔18−1〜18−4を有する流量分散部材31A、31Bを設けることにより、前記燃焼装置本体13内の中央部の高温ガスを周囲に拡散させることができると共に、前記燃焼ガス25に向かって前記冷却用空気17を噴出することができ、前記燃焼ガスのガス温度の希釈効果を更に高めることができる。
また、本発明は、第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置10A、又は第二の実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aの何れかを液化ガス運搬船に用いるようにしてもよい。
[第三の実施の形態]
本発明による第三の実施の形態に係るLNG船について、図10を参照して説明する。
図10は、第三の実施の形態に係るLNG船の構成を示す概念図である。本発明の第三の実施の形態に係るLNG船に用いられる燃焼装置56は、図1に示す第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置10A、又は図2に示す第二の実施の形態に係る第二の燃焼装置30Aの何れかを用いるため、重複した説明は省略する。
図10に示すように、LNG船51には液化天然ガス(LNG)52を貯蔵するLNGタンク53が設けられている。このLNGタンク53内では、低温液体状態のLNG52が気化し、LNGタンク53内上部空間内には、気化したBOG11が充満している。前記LNGタンク53内において発生する前記BOG11は前記LNGタンク53の貯蔵容量にもよる。
LNGタンク53内上部には、前記BOG11を抜き出すためのBOG採取管54が接続され、このBOG採取管54はBOG昇圧機55に接続され、前記LNGタンク53で自然発生したBOG11を抜き出している。
そして、抜き出した前記BOG11を燃焼装置56に送給し、燃焼処理している。この燃焼装置56には、第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置10A、10B又は第二の実施の形態に係る第二の燃焼装置30A、30Bの何れかを用いるため、前記燃焼装置56をコンパクト化することができるため、前記LNG船51に設置する前記燃焼装置56を軽量化することができる。
また、前記LNGタンク53内にて発生したBOG11は、前記LNG船51内に設けられている図示しないボイラ及び蒸気タービンと組み合わせて推進用燃料として消費させるようにしてもよい。即ち、前記LNGタンク53内にて発生した前記BOG11は、前記燃焼装置56へ供給し、該燃焼装置56にて燃焼させて焼却処理する際、前記燃焼装置56にて発生する蒸気を前記蒸気タービンに送給して該蒸気タービンを作動させることができる。これにより、図示しないプロペラを回転駆動させて前記LNG船51の推進動力を得ることができ、前記BOG11を推進用燃料として消費することができる。
また、前記LNGタンク53内にて発生した前記BOG11は、前記LNG船51の推進動力として消費させるようにしてもよい。即ち、前記LNGタンク53内にて発生した前記BOG11を図示しないガス焚きディーゼル機関に燃料として供給されることにより、前記ディーゼル機関にて前記BOG11を推進用燃料として燃焼させて焼却処理すると共に、前記LNG船51の推進動力を得るようにすることができる。
更には、前記LNGタンク53内にて発生した前記BOG11は、図示しない再液化装置を用いて再液化させることにより、前記LNG52に変態させて前記LNGタンク53に戻すこともできる。
よって、LNG船51に設置する燃焼装置56として第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置10A、10B又は第二の実施の形態に係る第二の燃焼装置30A、30Bの何れかを用いることで、前記燃焼装置56のコンパクト化が可能となり前記LMG船51に設置する装置の軽量化を図ることができると共に、前記LNGタンク53内にて発生した前記BOG11を簡単に処理することもできる。
以上のように、本発明に係る燃焼装置、ガス処理方法は、燃焼装置本体の側壁部に少なくとも一つ以上設けられてなる冷却用空気を供給する空気孔、又は前記燃焼装置本体上部側の絞り部近傍に設けられてなる空気供給管の何れか一方又は両方を有しているため、前記燃焼装置本体内の火炎の温度差を低減し、安定着火させることができ、前記冷却用空気の拡散を向上させることで、前記燃焼装置本体の出口ガス温度を均一にすることができるので、例えばLNG船等の液化ガス運搬船における液化ガスタンク内にて発生するBOGを船内処理するために用いる液化ガス運搬船用のBOG処理に用いることができ、前記焼装置本体内の火炎の温度差を低減し、安定な着火が可能な燃焼装置、ガス処理方法に用いるのに適している。
また、前記燃焼装置本体内に形成される火炎に向かって冷却用空気を供給する流量分散部材を前記空気供給管に設けているため、前記燃焼装置本体内の中央部の高温ガスを周囲に拡散させ、前記冷却用空気を燃焼ガスに向かって吹き込むことで前記燃焼ガスのガス温度の希釈効果を高めることができるので、例えばLNG船等の液化ガス運搬船における液化ガスタンク内にて発生するBOGを船内処理するために用いる液化ガス運搬船用のBOG処理に用いることができ、前記焼装置本体内の火炎の温度差を低減し、安定な着火が可能な燃焼装置、ガス処理方法に用いるのに適している。
本発明による第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置の構成を示す概略図である。 図1に示す第一の燃焼装置のA−A断面図である。 本発明による第一の実施の形態に係る第一の燃焼装置の他の構成を示す概略図である。 本発明による第二の実施の形態に係る第二の燃焼装置の構成を示す概略図である。 図4に示す流量分散部材の拡大図である。 図4のA−A断面図である。 図6の部分拡大図である。 流量分散部材の他の構成を示す概略図である。 本発明による第二の実施の形態に係る第二の燃焼装置の他の構成を示す概略図である。 本発明による第三の実施の形態に係るLNG船の構成を示す概念図である。 従来の燃焼装置の構成の一例を示す概略図である。
符号の説明
10A、10B 第一の燃焼装置
11 BOG
12 絞り部
13 燃焼装置本体
14 燃焼用空気
15 バーナ
15−1 主バーナ
15−2〜15−4 従バーナ
16 側壁部
17、17−1〜17−4 冷却用空気
18、18−1〜18−4 空気孔
19 空気供給通路
20 BOG供給管
21 燃焼ガス供給管
22 燃焼ガス排出管
23 耐火材
24 火炎
25 燃焼ガス
30A、30B 第二の燃焼装置
31A、31B 流量分散部材
32 空気供給管
33 空気噴出孔
34 円錐先端面
35 円錐先端噴出孔
36 円錐台側面
37 円錐台側面噴出孔
38 空気供給管噴出孔
39 円筒側面
40 円筒側面噴出スリット
51 LNG船
52 液化天然ガス
53 LNGタンク
54 BOG採取管
55 BOG昇圧機
56 燃焼装置
1 燃焼装置本体の底部の幅
2 燃焼装置本体の燃焼ガス排出側の幅
d 流量分散部材の円錐側面の幅
X 燃焼ガスの中央部付近に形成される高温部分の幅

Claims (7)

  1. 揮発性液体燃料が気化したガスを燃焼する燃焼装置であって、
    本体上部側に絞り部を有する燃焼装置本体と、
    該燃焼装置本体内の底部に設けられ、前記揮発性液体燃料が気化したガス及び燃焼ガスを前記燃焼装置本体内に吹き出して燃焼させる少なくとも一つ以上の上向きバーナと、
    前記燃焼装置本体の側壁部に少なくとも一つ以上設けられてなる冷却用空気を供給する空気孔、又は前記絞り部近傍に設けられてなる空気供給管の何れか一方又は両方を有してなることを特徴とする燃焼装置。
  2. 請求項1において、
    前記上向きバーナが、前記燃焼装置本体内底部の中央に設けられる主バーナと、該主バーナの周囲に設けられる少なくとも二つ以上の従バーナとからなることを特徴とする燃焼装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記空気供給管に設けられ、前記燃焼装置本体内に形成される火炎に向かって冷却用空気を供給する流量分散部材を有してなることを特徴とする燃焼装置。
  4. 請求項3において、
    前記流量分散部材が、火炎に向かって漸次縮径すると共に、冷却用空気を供給する複数の空気噴出孔を有することを特徴とする燃焼装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一つにおいて、
    前記揮発性液体燃料が、液化天然ガスであることを特徴とする燃焼装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つの燃焼装置が、液化ガス運搬船に用いられるものであることを特徴とする燃焼装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一つの燃焼装置を用いて、揮発性液体燃料が気化したガスの燃焼を行うことを特徴とするガス処理方法。
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