JP2008215283A - エンジン用オイルストレーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の走行中にオイルパン内のオイル分布に偏りが生じた場合であっても、オイルストレーナの流入口近傍に滞留するオイル量を十分に確保する。
【解決手段】流入口13bを有するケーシング第1半体3と流出口19bを有するケーシング第2半体5とを内部に流路27を有するように重合一体化し、流路27内にフィルタ7が配設されたケーシング本体18を有するオイルストレーナ1において、内部にチャンバーCを有するタンク30をケーシング本体18の両側に一体に延設し、チャンバーC内とチャンバーC外とを連通する連通口32をタンク30に形成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両等のエンジンの循環オイルを濾過するエンジン用オイルストレーナの改良に関するものである。
一般に、車両等のエンジンでは、エンジン本体下方にオイルパンが配設され、このオイルパン内にはオイルストレーナが配設されている。そして、オイルパンに貯溜されているオイルをオイルポンプで吸い上げてエンジン各部に送給する際に、前記オイルストレーナを通過させることで、オイルに混入したゴミや金属粉等の異物を濾過している。
例えば、特許文献1には、流入口を有する第1半体と流出口を有する第2半体とを内部に流路が形成されるように重合一体化し、且つ両者間にフィルタを配置して前記流路内をフィルタで仕切り、流路内に前記流入口から流入したオイルを前記流出口から外部に流出する過程でフィルタで濾過するようにしたオイルストレーナが開示されている。
特開2002−364325号公報
ところで、車両のコーナリング走行中、急勾配の道路を走行中等には、オイルパン内のオイルが移動してオイル分布に偏りが生じることがある。すなわち、オイルストレーナの流入口近傍に滞留するオイル量が一時的に少なくなり、その結果、エンジン各部に送給するオイルが不足して十分な潤滑がなされないおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の走行中にオイルパン内のオイル分布に偏りが生じた場合であっても、オイルストレーナの流入口近傍に滞留するオイル量を十分に確保することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、オイルを一時的に貯留しておくタンクをオイルストレーナに設けたことを特徴とする。
具体的に、本発明は、流入口を有するケーシング第1半体と流出口を有するケーシング第2半体とを、内部に流路を有するように重合一体化して形成したケーシング本体と、前記ケーシング本体の流路内に配設され、前記流入口から該流路内に流入したオイルを前記流出口に向けて流通させる過程でオイルを濾過するフィルタとを備えたエンジン用オイルストレーナを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記ケーシング第1半体の少なくとも一側に一体に延設されたタンク第1構成体と、該タンク第1構成体に対応して前記ケーシング第2半体の少なくとも一側に一体に延設されたタンク第2構成体とにより前記ケーシング本体の少なくとも一側に形成されて内部にチャンバーを有するタンクを備え、
前記ケーシング本体内部の流路と前記タンク内部のチャンバーとは、前記ケーシング第1半体と前記ケーシング第2半体とを重合一体化させた重合部によって遮断され、
前記タンクには、前記チャンバー内とチャンバー外とを連通する連通口が形成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記タンクは、前記タンク第1構成体及び前記タンク第2構成体のうち少なくとも一方から他方側へ折り曲げて形成されたタンク側壁を有し、
前記連通口は、前記タンク側壁の端面とそれに対向する他方のタンク構成体との間に開口していることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記ケーシング本体の流入口と流出口とは、互いに鉛直方向でオーバーラップしない位置にそれぞれ開口しており、
前記タンクは、その上面及び下面が水平方向に対して傾斜して配設され、
前記連通口は、前記タンクの上面及び下面のうち少なくとも一方の面において、前記流入口と流出口との間で傾斜方向に間隔をあけて形成された複数の連通孔であることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1項において、前記ケーシング第1半体と前記ケーシング第2半体とがそれぞれ樹脂で構成され、
前記ケーシング第1半体と前記ケーシング第2半体との重合部が熱溶着されて接合されていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、内部にチャンバーを有し且つチャンバー内とチャンバー外とを連通する連通口が形成されたタンクが、ケーシング本体の少なくとも一側に形成されているから、車両の走行中にオイルパン内のオイルが急激に移動してしまい、ケーシング本体の流入口近傍に滞留しているオイル量が一時的に少なくなったとしても、タンク内に貯留されているオイルが連通口からケーシング本体の流入口近傍に供給されるため、エンジン各部に送給するオイルが不足することを抑制することができる。
また、ケーシング本体の少なくとも一側にタンクを設けたことで、該タンクは、タンクの下面がオイルの油面に接触し、オイルの油面が波打って揺れることを抑制できるという、いわゆるバッフル機能をも有することになり、車両の走行中におけるオイルのエンジンへの供給不足をさらに抑制することができる。
また、ケーシング本体の少なくとも一側にタンクを一体に延設したから、タンクのみを別体で製造する場合に比べて製造コストを低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、タンク側壁の端面とそれに対向する他方のタンク構成体との間に連通口が開口しているから、オイルの油面よりも下方の連通口からタンク内にオイルが流入する一方、オイルの油面よりも上方の連通口からタンク内の空気が排出されて、タンク内にオイルを貯留することができる。なお、タンク第1構成体及びタンク第2構成体のそれぞれにタンク側壁が形成されている場合は、タンク側壁の端面同士が対向する対向面間に連通口を開口させておけば同様の効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、タンクの上面及び下面のうち少なくとも一方の面に傾斜方向に間隔をあけて複数の連通孔を形成したから、オイルの油面よりも下方の連通孔からタンク内にオイルが流入する一方、オイルの油面よりも上方の連通孔からタンク内の空気が排出されて、タンク内にオイルを貯留することができる。
請求項4に係る発明によれば、ケーシング第1半体とケーシング第2半体とをそれぞれ樹脂成形し、その重合部を熱溶着により接合したから、例えば、樹脂の溶融温度以上に加熱した熱板を重合部に密着又は近接させて溶融させ、この溶融状態でケーシング第1半体をケーシング第2半体に重ね合わせて圧接して重合一体化する、いわゆる熱板溶着によりケーシング本体を成形することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的な例示に過ぎず、本発明を制限することを意図するものではない。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係るエンジン用オイルストレーナの構成を示す側面図、図2は図1のII−II線における断面図、図3は分解斜視図である。
図1〜図3に示すように、このオイルストレーナ1は、互いに溶着により接合(重合一体化)されるケーシング第1半体3及びケーシング第2半体5と、これらケーシング第1及び第2半体3,5間に配置されるフィルタ7とで構成されている。なお、これら3つの部材はそれぞれ樹脂成形品である。
前記ケーシング第1半体3は、略縦長矩形で浅皿状の本体部9と、この本体部9全周に亘って一体に形成されたフランジ部11とを備えている。前記本体部9外面の下端には、流入通路13aを有する流入管部13が一体に突設され、前記流入通路13aの上流端には流入口13bが形成され、流入通路13aの下流端はケーシング第1半体3の内面側に開口している。前記フランジ部11のケーシング第2半体5との接合面側には、溶着用の突条部11aが全周に亘って突設されている。
そして、前記ケーシング第1半体3の長手方向の略中央で且つ幅方向の両側には、略縦長矩形で浅皿状のタンク第1構成体31が一体に延設されている。このタンク第1構成体31は、図示しないエンジン本体下方に配設されたオイルパンP内のオイルを一時的に貯留するタンク30の下面及び下側のタンク側壁31aを構成するものである。
前記タンク第1構成体31のタンク側壁31aの端面は、ケーシング第1半体3の突条部11aの端面よりも低い高さに形成されている。また、タンク第1構成体31の底面には、ケーシング第1半体3の長手方向に間隔をあけて2つの連通孔31b,31bが形成されている。
一方、前記ケーシング第2半体5も、略縦長矩形で浅皿状の本体部15と、この本体部15に一体に形成されたフランジ部17とを備えている。前記本体部15外面の上端には、流出通路19aを有する流出管部19が一体に突設され、前記流出通路19aの下流端には流出口19bが形成され、流出通路19aの上流端はケーシング第2半体5の内面側に開口している。前記流出管部19の両側には、ボルト挿通孔21aを有する張出片部21が前記流出口19bを挟むように一体に突設されている。前記フランジ部17のケーシング第1半体3との接合面側にも、溶着用の突条部17aが全周に亘って突設されている。この突条部17aの幅は、前記ケーシング第1半体3の突条部11aの幅よりも狭くなっている。また、前記突条部17aの内側には、フィルタ受け段部17bが突条部17aの先端よりも下がった低位置になるように形成されている。
そして、前記ケーシング第2半体5の長手方向の略中央で且つ幅方向の両側には、略縦長矩形で浅皿状のタンク第2構成体35が前記タンク第1構成体31に対応して一体に延設されている。このタンク第2構成体35は、タンク30の上面及び上側のタンク側壁35aを構成するものである。
前記タンク第2構成体35のタンク側壁35aの端面は、ケーシング第2半体5の突条部17aの端面よりも低い高さに形成されている。また、タンク第2構成体35の底面には、ケーシング第2半体5の長手方向に間隔をあけて2つの連通孔35b,35bが形成されている。
そして、詳しくは後述するが、前記ケーシング第1及び第2半体3,5のフランジ部11,17同士を重合一体化することで、タンク第1構成体31とタンク第2構成体35とが対向して配置され、内部にチャンバーCを有するタンク30が構成される。このタンク30内部のチャンバーCとケーシング本体18内部の流路27とは、フランジ部11,17同士を重合一体化させた重合部によって遮断されている。
また、前記タンク30には、タンク第1及び第2構成体31,35のタンク側壁31a,35aの端面同士が対向する対向面間に、チャンバーC内とチャンバーC外とを連通する連通口32が開口されている。
前記フィルタ7は、環状枠部23aと、この環状枠部23a内側に一体に形成されたメッシュ部23bとからなる略縦長矩形の本体部23を備え、この本体部23の全周にはフランジ部25が一体に形成されている。このフランジ部25にも溶着用の突条部25aが全周に亘って突設されている。この突条部25aの幅は、ケーシング第2半体5の突条部17aの幅と合わせるとケーシング第1半体3の突条部11aの幅と略等しくなるように設定されている。また、前記フランジ部25の突条部25aと反対側の面は、前記ケーシング第2半体5のフィルタ受け段部17bで支持されるようになっている。
以下、ケーシング第1半体3、ケーシング第2半体5及びフィルタ7を組み付けてオイルストレーナ1を構成する手順について説明する。まず、フィルタ7のフランジ部25の突条部25aと反対側の面をケーシング第2半体5のフィルタ受け段部17bに重ね、フィルタ7をケーシング第2半体5にセットする。この状態で、ケーシング第2半体5の突条部17aとフィルタ7の突条部25aとが内外に重なる。
次いで、これらの突条部17a,25aとケーシング第1半体3の突条部11aとに樹脂の溶融温度以上に加熱した熱板を密着又は近接させてこれら突条部11a,17a,25aを溶融させ、この溶融状態でケーシング第1半体3をケーシング第2半体5に重ね合わせ、ケーシング第1半体3の突条部11aとケーシング第2半体5及びフィルタ7の突条部17a,25aとを圧接してケーシング第1半体3とケーシング第2半体5とを溶着して重合一体化する。これにより、内部に流路27が形成され、流路27内にフィルタ7が配置されたケーシング本体18と、ケーシング本体18の両側に一体に延設されたタンク30,30とを有するオイルストレーナ1が組み付けられる。これにより、前記流路27内がフィルタ7で流入管部13側と流出管部19側とに略半分に分けられて、流路27内に流入口13bから流入したオイルを流出口19bから外部に流出する過程で前記フィルタ7で濾過するようになっている。
以下、本発明の特徴部分である、タンク30の構造について説明する。このタンク30は、前記ケーシング第1及び第2半体3,5を重合一体化する際に、タンク第1構成体31とタンク第2構成体35とが対向するように配置され、このタンク第1構成体31の下面及びタンク側壁31aと、タンク第2構成体35の上面及びタンク側壁35aとで内部にチャンバーCを有するように区画されることで構成されている。
前記タンク第1構成体31のタンク側壁31aはケーシング第1半体3の突条部11aの端面よりも低い高さに形成される一方、タンク第2構成体35のタンク側壁35aはケーシング第2半体5の突条部17aの端面よりも低い高さに形成されており、タンク側壁31a,35aの端面同士が対向する対向面間に、タンク30のチャンバーC内とチャンバーC外とを連通する連通口32が開口している。前記連通口32は、タンク第1構成体31の突条部11aとタンク第2構成体35の突条部17aとの重合部(溶着部)を除く各タンク側壁31a,35aに連続して形成されている。
また、前記タンク30は、その上面及び下面が水平方向に対して上流側端部(図1では左側)が下流側端部(図1では右側)よりも鉛直方向に低くなるように傾斜して配設されている。そして、図3に示すように、タンク30の下面、すなわち、タンク第1構成体31の下面には、傾斜方向に間隔をあけて連通口としての2つの連通孔31b,31bが形成されている。一方、タンク30の上面、すなわち、タンク第2構成体35の上面には、傾斜方向に間隔をあけて2つの連通孔35b,35bが形成されている。
このように、前記タンク第1構成体31及びタンク第2構成体35のタンク側壁31a,35aの端面同士が対向する対向面間に連通口32が開口しているから、このオイルストレーナ1をオイルパンP内に配設したときに、オイルの油面よりも下方の連通口32からタンク30内にオイルが流入する一方、オイルの油面よりも上方の連通口32からタンク30内の空気が排出されて、タンク30内にオイルを貯留することができる。
さらに、前記タンク30の上面及び下面に傾斜方向に間隔をあけて複数の連通孔31b,35bを形成したから、オイルの油面よりも下方の連通孔31b,35bからタンク30内にオイルが流入する一方、オイルの油面よりも上方の連通孔31b,35bからタンク30内の空気が排出されて、タンク30内にオイルを貯留することができる。
また、ケーシング本体18の両側にタンク30,30を一体に延設することで、タンク30のみを別体で製造する場合に比べて製造コストを低減することができる。また、タンク30は、該タンク30の下面がオイルの油面に接触し、オイルの油面が波打って揺れることを抑制できるという、いわゆるバッフル機能をも有することになり、車両の走行中におけるオイルのエンジンへの供給不足を抑制することができる。
上述の如く構成されたオイルストレーナ1を車両等のエンジンの潤滑系に適用する場合には、ボルト挿通孔21aにボルトを挿通してエンジンに締結され、流出口19bがエンジンのオイルポンプに接続される。このとき、タンク30(オイルストレーナ1)の上面及び下面は水平面に対して傾斜した状態となっている。
そして、エンジンが始動状態となってオイルポンプが作動すると、オイルパンP内のオイルが流入口13bから流路27内の下端(上流)領域に流入する。
ここで、車両の走行中に車体が地面に対して傾いたときに、オイルパンP内のオイルが急激に移動してしまい、オイルストレーナ1の流入口13b近傍に滞留するオイル量が一時的に少なくなることがある。しかし、本発明のオイルストレーナ1では、ケーシング本体18にタンク30を設けた構成としているため、流入口13b近傍のオイル量が少なくなったときに、タンク30内に貯留していたオイルが連通口32及び連通孔31b,35bを介してオイルパンP内の流入口13b近傍に流出するようになっている。これにより、オイルストレーナ1の流入口13b近傍にオイルが供給され、エンジン各部に送給するオイルが不足することを抑制することができる。
前記オイルストレーナ1の流入口13bから流入したオイルは、流出口19bから流出してオイルポンプに吸引される。この間、オイルはフィルタ7のメッシュ部23bを通過して濾過される。
なお、本実施形態では、ケーシング第1半体3とケーシング第2半体5とを重合一体化する際に熱板を用いて行うようにしたが、これに限らず、振動溶着や高周波溶着等により行ってもよい。
また、本実施形態では、タンク30のチャンバーCとチャンバーC外とを連通するために、タンク側壁31a,35aの端面同士を対向する対向面間に連通口32を開口し、さらにタンク30の上面及び下面に複数の連通孔31b,35bを形成した形態について説明したが、このような連通口32や連通孔31b,35bを全てタンク30に形成する必要はなく、例えば、タンク側壁31a,35aの対向面間の連通口32のみを開口したり、前記連通口32を設けずに、タンク30の上面及び下面の連通孔31b,35bのうち少なくとも一方のみを形成するようにしても構わない。要は、タンク30内にオイルが流入したり、該タンク30内からオイルが流出したりする連通口を形成すればよい。
<変形例>
図4は、本発明の変形例に係るオイルストレーナの構成を示す図2相当図である。前記実施形態との違いは、タンク50を構成するタンク第1及び第2構成体51,55の形状を変更した点であるため、以下、実施形態と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図4に示すように、オイルストレーナ10は、ケーシング第1及び第2半体3,5を内部に流路27を有するように重合一体化させたケーシング本体18と、ケーシング本体18の両側に一体に延設されたタンク50,50とを備えている。
前記ケーシング第1半体3は、略縦長矩形で浅皿状の本体部9と、この本体部9全周に亘って一体に形成されたフランジ部11とを備えている。前記フランジ部11のケーシング第2半体5との接合面側には、溶着用の突条部11aが全周に亘って突設されている。また、前記突条部11aの内側には、フィルタ保持段部11bが突条部11aの先端よりも下がった低位置になるように形成されている。一方、前記ケーシング第2半体5は、略縦長矩形で浅皿状の本体部15を備えている。
前記フィルタ7は、環状枠部23aと、この環状枠部23a内側に一体に形成されたメッシュ部23bとからなる略縦長矩形の本体部23を備え、この環状枠部23aには溶着用の突条部23cが全周に亘って外方に突設されている。この突条部23cの板厚は、ケーシング第1半体3のフィルタ保持段部11bの段差と略等しくなるように設定されている。これにより、フィルタ7の突条部23cがケーシング第2半体5の本体部15の開口周縁で支持され、突条部23cの前記支持面とは反対側の面がケーシング第1半体3のフィルタ保持段部11bで保持される。
前記タンク50は、ケーシング第1半体3の長手方向の略中央で且つ幅方向の両側に一体に延設された略縦長矩形で浅皿状のタンク第1構成体51と、ケーシング第2半体5の長手方向の略中央で且つ幅方向の両側に一体に延設され且つタンク第1構成体51に対応した略縦長矩形で偏平形状のタンク第2構成体55とで構成されている。
前記タンク第1構成体51は、タンク50の下面及びタンク側壁51aを構成するものである。また、前記タンク第2構成体55は、タンク50の上面を構成するものである。
前記タンク第1構成体51のタンク側壁51aの端面は、ケーシング第1半体3の突条部11aの端面よりも低い高さに形成されており、タンク側壁51aの端面とそれに対向するタンク第2構成体55との間に、タンク50のチャンバーC内とチャンバーC外とを連通する連通口52が開口している。
なお、本変形例では、タンク第1構成体51を略縦長矩形で浅皿状な形状とし、タンク第2構成体55をタンク第1構成体51に対応した略縦長矩形な形状としているが、これとは逆に、タンク第2構成体55を略縦長矩形で浅皿状な形状とし、タンク第1構成体51をタンク第2構成体55に対応した略縦長矩形な形状としても構わない。
また、前記タンク第1及び第2構成体51,55の上面及び下面に、前記実施形態と同様に複数の連結孔を形成するようにしても構わない。
また、本実施形態及び変形例では、タンク30,50をケーシング本体18の両側に形成したが、一側のみに形成するようにしてもよい。
さらに、前記連通口32は、各タンク第1及び第2構成体31,35の突条部11a,17aとの溶着部を除く各タンク側壁31a,35aに連続して形成したが、連続させることなく間欠的に開口するようにしてもよい。この場合、開口しないタンク側壁31a,35aは溶着一体化してもよく、単に当接させるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、車両の走行中にオイルパン内のオイル分布に偏りが生じた場合であっても、オイルストレーナの流入口近傍に滞留するオイル量を十分に確保することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係るオイルストレーナの構成を示す側面図である。 図1のII−II線における断面図である。 本実施形態に係るオイルストレーナの分解斜視図である。 変形例に係るオイルストレーナの構成を示す図2相当図である。
符号の説明
1 オイルストレーナ
3 ケーシング第1半体
5 ケーシング第2半体
7 フィルタ
13b 流入口
18 ケーシング本体
19b 流出口
27 流路
30 タンク
31 タンク第1構成体
31a タンク側壁
31b 連通孔
32 連通口
35 タンク第2構成体
35a タンク側壁
35b 連通孔
C チャンバー

Claims (4)

  1. 流入口を有するケーシング第1半体と流出口を有するケーシング第2半体とを、内部に流路を有するように重合一体化して形成したケーシング本体と、
    前記ケーシング本体の流路内に配設され、前記流入口から該流路内に流入したオイルを前記流出口に向けて流通させる過程でオイルを濾過するフィルタとを備えたエンジン用オイルストレーナであって、
    前記ケーシング第1半体の少なくとも一側に一体に延設されたタンク第1構成体と、該タンク第1構成体に対応して前記ケーシング第2半体の少なくとも一側に一体に延設されたタンク第2構成体とにより前記ケーシング本体の少なくとも一側に形成されて内部にチャンバーを有するタンクを備え、
    前記ケーシング本体内部の流路と前記タンク内部のチャンバーとは、前記ケーシング第1半体と前記ケーシング第2半体とを重合一体化させた重合部によって遮断され、
    前記タンクには、前記チャンバー内とチャンバー外とを連通する連通口が形成されていることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
  2. 請求項1において、
    前記タンクは、前記タンク第1構成体及び前記タンク第2構成体のうち少なくとも一方から他方側へ折り曲げて形成されたタンク側壁を有し、
    前記連通口は、前記タンク側壁の端面とそれに対向する他方のタンク構成体との間に開口していることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ケーシング本体の流入口と流出口とは、互いに鉛直方向でオーバーラップしない位置にそれぞれ開口しており、
    前記タンクは、その上面及び下面が水平方向に対して傾斜して配設され、
    前記連通口は、前記タンクの上面及び下面のうち少なくとも一方の面において、前記流入口と流出口との間で傾斜方向に間隔をあけて形成された複数の連通孔であることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1項において、
    前記ケーシング第1半体と前記ケーシング第2半体とがそれぞれ樹脂で構成され、
    前記ケーシング第1半体と前記ケーシング第2半体との重合部が熱溶着されて接合されていることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63164513A (ja) * 1986-12-25 1988-07-07 Nec Corp 自動利得制御回路
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