JP2008212586A - 歯科補綴物維持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可撤性の歯科補綴物を、支台歯に緩圧可能に維持するとともに、支台歯となる歯牙に作用する負担の軽減と歯科補綴物の安定支持を図る。
【解決手段】 歯根に立設されたアンカーピンと、内部に収容されたあらかじめズレを付与して巻回されたコイルスプリングにより、アンカーピンを弾性支持する、歯冠内に埋設された筒状容器とで、歯冠を支台歯上に維持させる維持機構と、歯根に設置された支持部と、支持部と係合可能な歯冠側の支持受け部とで構成された支持構造とを有し、歯冠を歯根上に保持する際に、コイルスプリングでアンカーピンを挟持して定着し、この定着時に生ずるコイルスプリングの抵抗力で、歯冠内の筒状容器を支台歯上のアンカーピンで維持し、咀嚼時等に加えられる圧力に対して、コイルスプリングの変形によって歯根に対する側方緩圧、垂直緩圧作用が果たされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は歯科補綴物維持装置に係り、特に可撤性の歯科補綴物の維持を目的とし、支台歯となる、歯牙に作用する負担軽減及び歯科補綴物の維持、安定を図る歯科補綴物維持装置に関する。
従来、天然歯を支台歯とする、可撤性の歯科補綴物(歯冠ブリッジ及び局部義歯)の維持装置として、機械維持を実現するスタッドアタッチメントや、磁力維持を実現する磁性アタッチメント(特許文献1)や、ゴムスプリング素子による弾性維持を実現した装置(特許文献2)等、種々の提案がなされている。特許文献1には、支台歯やインプラントにネジ止めにより取り付けられる磁性体キーパーと、この磁性体キーパーと磁力吸着するキャップ付きマグネットとからなる磁性アタッチメントが開示されている。キャップ付きマグネットは義歯側に固着されることにより、キャップがキーパーと一体化することにより、義歯の正確な位置での結合が可能となる。特許文献2には、顎に係止され得る雄構成要素と、この雄構成要素に嵌合する、ゴム弾性保持用リングが装着された雌構成要素が開示されている。
特開平9−224959号公報参照。 特開平10−290813号公報参照。
ところが、義歯を維持する作用として、機械維持、磁力維持では、支台歯側と義歯との間における緩圧機能を見込むことはできず、維持に関しては装着時固定と脱着のみの作用しか実現していない。また、特許文献2に示した弾力維持の場合にも、雄構成要素を保持する部位において、ゴム等の弾性保持用リングが利用されているが、この弾性保持用リング自体は、雄構成要素の先端支持形状が雌構成要素の支持面とが密着するような構成となっているため、軸方向の移動は抑止され、弾性保持用リングの横方向変形に追従した緩圧が実現するのみであった。また、維持装置の設置個所も歯冠内に限定されていた。このような維持装置によって維持された歯科補綴物は、咀嚼時の咬合圧等により維持装置の破損を引き起こす原因となっていた。また、これらの部位が破損を免れても支台歯となる歯牙には過度な荷重が加わっていた。そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、歯科補綴物維持装置として重要な要素となる、維持、緩圧、構造の各機能をすべて備え、特に咀嚼時の緩圧機能を有する歯科補綴物維持装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は歯科可撤性補綴物を、雄構成要素と、該雄構成要素を内部に挿入可能であって、内部に収容された弾性体により前記雄構成要素を弾性支持する雌構成要素とで歯根側に維持させる維持機構と、前記歯根に設置された支持部と、該支持部と係合可能な可撤性補綴物側の支持受け部とで構成された支持構造とで前記歯科可撤性補綴物を前記歯根上に保持するようにしたことを特徴とする。
前記雄構成要素は歯根内に設けられたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記可撤性補綴物の歯冠内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされることが好ましい。
前記雄構成要素は前記支持構造間の架設部材上に立設されたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記可撤性補綴物の歯冠内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされるようにすることが好ましい。
前記雄構成要素は前記可撤性補綴物の歯冠内に設けられたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記歯根内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされるようにすることが好ましい。
前記雄構成要素は前記可撤性補綴物の歯冠内に設けられたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記支持構造間の架設部材内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされるようにすることが好ましい。
前記コイル状弾性体は、形状記憶金属に初期ズレを付与して巻回され、前記筒状容器内に収容されたコイルスプリングであり、該初期ズレが前記アンカーピンの挿入定着により整列変形した際に、前記抵抗力が付与されるようにすることが好ましい。
前記支持構造は、ピン状突起と、該ピン状突起を収容可能な凹所とからなるようにすることが好ましい。
低位咬合発生時に、前記雄構成要素にスペーサーを装着し、前記歯科可撤性補綴物を所定量だけ全体挙上し、顎位を中心位に誘導させて中心位咬合状態に改善するようにすることが好ましい。
本発明によれば、咀嚼時の補綴物に対して、緩圧作用を考慮することができるため、補綴物による咀嚼作用が、より自然な状態で可能になり、また歯牙の支持力低下を考慮した補綴物維持や、補綴物の形状、支台歯数、支台歯の位置を考慮した柔軟性をもった補綴物維持が可能になり、ひいては歯牙の保護、支台歯への負担軽減による咀嚼機能の向上、及び支台歯の長期保存を図ることができ、また低位咬合から中心位咬合への改善も違和感なく行うことができ、生理的で機能的な理想的な補綴物を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の歯科補綴物維持装置の実施するための最良の形態として、以下の実施例について添付図面を参照して説明する。
図1は、支台歯3側に鑞着等により、設置される雄構成要素10と、歯科補綴物2側に固着される雌構成要素20の構成と、雄構成要素10に雌構成要素20を装着した状態を示した断面図である。図2は、雌構成要素20の内部を説明するために、切欠いて内部を示した断面斜視図である。図1に示したように、雄構成要素10は、歯根4を支台歯3として利用するために、所定の高さの根面板11と合釘12とを一体化させた支台部材13と、この支台部13の根面板11のほぼ中央に立設されたアンカーピン14とから構成されている。支台部13は、合釘12により支台歯3の歯根4中に安定して保持されるとともに、根面板11は形成された歯根4の上面に密着して合着される。材質としては、白金加金またはパラジウム等の歯科用金属が使用されている。支台部13の合釘12は、根面板11のほぼ中央位置に配置され、根面板11に垂直な長軸方向に形成され、歯根4内に合着されている。アンカーピン14は、本実施例では、全長約3.5〜5mmで、根元部がわずかに太径となり、根面板11に形成されたポケットに鑞着されている。アンカーピン14の材質としては、本実施例では、コバルトクロム合金が用いられている。
一方、雌構成要素20は、図1,図2に示したように、蓋22付きの円筒形容器21内に所定巻回数の金属製のコイルスプリング23が収容された補綴物の維持体として構成され、この円筒形容器21の蓋22と底面24にはアンカーピン14が挿通する開孔25,26が形成されている。蓋22の開孔25の直径は底面24の開孔26の直径よりわずかに大きく設定されている。具体的には、図3(b)に示したように、底面24の開孔26の位置を支点としてわずかに傾くことができる程度の直径に設定されている。また、内部に収容されたコイルスプリング23は、初期の巻回形状が図2に示したように、内径がアンカーピン14に等しく、コイル螺旋の巻回中心が巻き位置によって、半径方向の各方向に所定のズレ量が生じるように巻回されている。このような巻回形状に加工されたコイルスプリング23を円筒形容器21に収容した状態で、アンカーピン14を挿通させると、図1に示したように、コイルスプリング23の巻回形状が弾性的に矯正され、アンカーピン14の周囲において整列した状態になる。このとき、コイルスプリング23には初期形状に戻ろうとする弾性復元力が生じるため、アンカーピン14を各方向の周囲からほぼ水平方向に押圧することになり、コイルスプリング23が収容された円筒形容器21はコイルスプリング23の弾性拘束力により、アンカーピン14から簡単に抜けない程度に弾性保持される。このように、コイルスプリング23は、初期状態に戻るように作用する微量な応力の抵抗としての弾性拘束力により実現し、補綴物の水平方向および垂直方向の安定した維持が図られる。コイルスプリング23の材質としては、コバルトクロム合金、ニッケルクロム合金、ステンレス材等が好適であるがニッケルチタン合金を加工した形状記憶合金を用いることで、より強力で安定した弾性拘束力が発揮できる。
なお、維持体としての円筒形容器21内に、口腔内の食物残渣が入り込んだり、歯垢が石灰化するのを防ぐため、円筒形容器21内のコイルスプリング23は雄構成要素10としてのアンカーピン14との着脱時及び側方緩圧機能時に装置内のスプリング23周囲空間を交互に埋め合っている。したがって、維持体を反復して着脱することにより、スプリング23同士の擦れ合いにより、容器21内部およびアンカーピン14の表面の歯垢を排除し、石灰化を防止するセルフクリーニング機能を有する。
ここで、アンカーピン14に弾性保持された雌構成要素20が歯科補綴物2の維持体として組み込まれたときの作用について、図3各概略図を参照して説明する。
図3(a)は、根面板11上に立設された雄構成要素10の一部としてのアンカーピン14と、このアンカーピン14に取付可能な雌構成要素20としての円筒形容器21が嵌合支持された状態を示している。円筒形容器21は、歯科補綴物2としての歯冠6の底面の所定位置に、歯科補綴物2を確実に保持する維持体として、即時重合レジン5で周囲が固められて堅固に固着されている。このとき、図3(a)に示したように、円筒形容器21の開孔25から突出したアンカーピン14の先端の周囲には、その先端形状に倣ったポケット状の空隙27が充填芯部としての即時重合レジン5との間に形成されている。この空隙27は、後述するように、補綴物としての歯冠6の垂直方向あるいは側方の緩圧作用を奏するためのクリアランスとして機能する。この空隙27を形成するには、雄構成要素側の根面板11と雌構成要素としての円筒形容器21(維持体)の底部との間にスペーサー(図示せず)を介在させておき、その状態でアンカーピン14に雌構成要素2として維持体が、固化する前の即時重合レジン5で周囲が覆われた状態で歯冠6を、円筒形容器21にアンカーピン14を挿通させるように被せて固定し、即時重合レジン硬化後ラウンドバーを用い空隙27を削除、拡大し確保する。また、即時重合レジン5の固化後、スペーサー(図示せず)を取り除くことにより、所定の空隙28を円筒形容器21の底部側に形成する。この空隙28は、補綴物としての歯冠6の沈下に対応する緩衝空隙の役割、将来的に歯冠6の挙上を図るために、段階的に円筒形容器21の底部と根面板11との間にスペーサー(図示せず)を介在させる際の挙上用のスペースとしての役割を有する。
図3(b)〜(d)は、本発明の補綴物維持装置1における緩圧作用と、維持装置と協働して補綴物を支持する支持構造30による支持作用とを説明した部分断面図である。
図3(a)は補綴物の維持および支持状態を示した断面図である。図3(a)には補綴物の維持装置と支持構造30とが示されている。補綴物の支持構造30としては、内冠としての支持構造30の底部外周面テーパー11aに形成されたテーパ部に相対する外冠テーパ面が外冠内周囲に形成されている。これにより、補綴物の安定支持を図ることができる。そして、根面板11に形成された低位支点35によって補綴物としての歯冠6への荷重を支持するようになっている。
支持構造30は対象歯の種類(形状)によって異なるが、その構成として、支台歯3を覆うように形成された根面板11の、歯牙(歯根)中心長軸にほぼ一致する位置に細径のピン支持孔32が形成され、このピン支持孔32に歯冠6の一部に突設された支持ピン31が嵌合され、この支持ピン31の先端がピン支持孔32の底部に当接して歯冠6全体を低位支点として支持するようになっている。したがって、補綴物としての歯冠6の機能上の維持は維持装置1が負担し、歯冠6全体の咬合圧等の荷重支持は支持構造30が負担することを特徴としている。なお、支持構造30で、歯冠6を滑らかに支持するために、支持ピン31の下端およびピン支持孔32の底部は丸め加工されている。
図3(b)は補綴物としての歯冠6に作用する側方圧への緩圧作用状態を示した模式断面図である。咬合時や咀嚼時に歯冠6に側方から力が作用すると、アンカーピン14に挿通され保持された円筒形容器21は下面の開孔26位置を支点として、上部の開孔25とアンカーピン14との間の間隙分だけわずかに傾斜することができる。これにより、側方からの力を逃がすことができ、歯冠6へ加わる圧力を軽減する(緩圧)することができる。このときコイルスプリング23がその側方圧に抵抗するが、その弾性変形量だけ再び初期状態まで回復することができる。
図3(c),(d)は雌構成要素20が雄構成要素10のアンカーピン14に対して長手方向にわずかなストロークでずれることで垂直方向への緩圧も図ることができることを示した模式図である。図3(c)に示したように、円筒形容器21と根面板11との間には初期の装着状態において所定の空隙28が設けられている。またアンカーピン14の上方にも上述したような凹所状の空隙27が形成されている。したがって、不用意に固い物を噛んだ場合等に歯冠6全体がアンカーピン14に沿ってわずかに下方にスライドすることができる。これにより垂直方向の緩圧が可能となる。また、反対に図3(d)に示したように、たとえばガムなどの粘着性のある食物を噛んで、歯冠6に付着して歯冠6が上方に持ち上げられそうになってもコイルスプリング23がアンカーピン14に十分な弾性締め付け力で挿入されているため、それが引き抜き抵抗となり、歯冠6がはずれてしまうのを確実に防止することができる。
以下、図4〜図7を参照して、各種の形状からなる歯科補綴物2における補綴物を支持する支持構造30および補綴物維持装置1の構成について、各図を参照して説明する。
図4は、一実施例として、大臼歯に本発明の補綴物維持装置1を装着した構成を示した歯冠6の装着前の支台歯3と歯冠6(補綴物)とを示した斜視図(図4(a))と、歯冠6の装着時における断面構造を模式的に示した状態を示した(図4(b))を示した断面図である。
図4(a)において、歯冠6内には本発明の補綴物維持装置1と支持構造30の支持ピン31とが設けられている。歯冠6には公知の歯科用金属、セラミックスあるいは硬質レジンが主として用いられている。荷重負担部として被覆金属8が歯冠材を支持し、被覆金属内は即時重合レジン5で充填されている。その際、被覆金属としては、メタルボンド用金属及び公知の歯科用金属が使用され、図示した2本の歯根4に相当する位置に、上述した支持ピン31が突設されている。また、近心側に位置するように、補綴物維持装置1の円筒形容器21が図3(a),図4(b)に示したような、空隙28を底面に設けた状態で即時重合レジン5内に埋設されている。
このとき、支台歯3の根面板11は歯列方向の中心位置付近で近心側が低くなった段差状に形成され、上顎大臼歯は舌側に上段11Aと下段11Bとの中間位置にピン支持孔32が形成され、下段側の根面板11のほぼ中央位置にアンカーピン14が立設されている。この根面板11と合釘12との複合形成部は図4(b)に示したように、アンカーピン14の下方に所定の合釘12が形成され、補綴物の維持の際に確実に荷重支持が果たされる。
図4(b)は、図4(a)に示した補綴物が歯根4の根面板11と支持構造30および補綴物維持装置1によって固定された状態を示している。図示したように、この歯科補綴物2は、支台歯3の根面板11の外周面テーパ11aと、支持ピン31とに支持されるとともに、歯冠6側に装着された補綴物維持装置1の円筒形容器21に支台歯3側のアンカーピン14が収容され、歯冠6は支台歯3に一体的に支持されている。このとき、上述したように、歯冠6は補綴物維持装置1の雌構成要素20が雄構成要素10の作用により、咬合圧を緩和する緩圧作用を有する補綴物の保持が可能となる。
図5は、他の実施例として、歯冠に本発明の補綴物維持装置1を装着した構成を示した歯冠6と、歯冠6の装着前の支台歯3とを示した斜視図(図5(a))と、歯冠6の装着時の断面構造を模式的に示した状態を示した(図5(b))とを示した断面図である。
図5(a)において、鋭角に尖った歯冠6内には、図4(a)に示した大臼歯と同様の構成からなる、本発明の補綴物維持装置1と支持構造30の支持ピン31とが設けられている。歯冠6にはセラミックス、硬質レジンあるいは歯科用金属が使用されている。被覆金属8を荷重負担部とし公知の金属が歯冠材を支持し、被覆金属8内は即時重合レジン5で充填されている。この被覆金属8の舌側面下端には、舌側受溝8aが形成され、その近傍には支持ピン31が突設されている。これに対し、同図(a)に示したように、支台歯3の根面板11には、上面端部の対応位置に、舌側側受溝8a内に収容される舌側支持壁11bが、舌側支持壁11bの近傍には、この舌側支持壁11bとともに低位支点35として機能するピン支持孔32が形成されている。さらに、支台歯3の中心付近に位置するように、アンカーピン14が、その下端が根面板11に鑞着され立設されている。一方、このアンカーピン14が収容される補綴物維持装置1の円筒形容器21が図5(a),(b)に示したように、空隙28を底面に設けた状態で即時重合レジン5内に埋設されている。
図5(b)は、図5(a)に示した補綴物2(歯冠6)が支台歯3の根面板11上に支持構造30および補綴物維持装置1によって形成された状態を示している。図示したように、この補綴物2(歯冠6)は、支台歯3の根面板11の外周面テーパ11aと、支持ピン31からなる低位支点35で支持されるとともに、歯冠6側に固着された補綴物維持装置1の円筒形容器21に、支台歯3側のアンカーピン14が収容され、歯冠6は支台歯3に一体的に支持されている。このとき、上述したように、歯冠6は補綴物維持装置1の雌構成要素20としての円筒形容器21と、雄構成要素10としてのアンカーピン14との係合作用により、咬合圧を緩和する緩圧作用を有する補綴物の保持が可能となる。
次に、他の実施例として、複数本からなる歯冠ブリッジに組み込まれた歯冠外の補綴物維持装置1と、支持構造30を組み合わせた構成について図6を参照して説明する。図6は、義歯床40に6本の歯冠41を並べた歯科補綴物2の実施例を示した補綴物装着前の一部の支台歯3と歯科補綴物2とを示した斜視図である。
図6(a)において、6本の歯冠41は連結により一体化が図られており、両端の歯冠41a,41bには、下顎の所定範囲の歯肉42上に密着するように型どりされた義歯床40がビス43により取り付けられている。さらに義歯床40上に配列された歯冠ブリッジ41のうち、小臼歯41dと、1本あけた位置の大臼歯41cの歯冠6の即時重合レジン5には、雌構成要素20としての円筒形容器21が取り付けられている。そしてその隣の歯冠41e,41fには低位支点としての支持構造30の支持ピン31が補綴物2の下面に形成されている。これに対し、同図(a)に示したように、義歯床40が密着する下顎歯肉42側には2本の歯根4,4が残存しており、これら2本の歯根4,4間を連結するように、金属バー45が架け渡されている。この金属バー45を連結した歯根4上には2箇所に支持構造30のピン支持孔32が形成され、支持構造に連結された金属バー45上に2本のアンカーピン14,14が立設されている。本実施例では、ピン支持孔32は公知の歯科用金属が用いられ、金属バー45にはコバルトクロム合金が用いられ、この金属バー45上にコバルトクロム合金のアンカーピン14が鑞着等により、所定の位置、高さを保持して固定されている。
このような構成からなる歯冠ブリッジ41が固着された義歯床40を、アンカーピン14と、ピン支持孔32とをガイドとして下顎歯肉42上の所定位置に確実に装着することができる。このとき、この義歯床40上に配置された歯冠ブリッジ2は、2本の支持ピン31,31からなる低位支点35で支持されるとともに、6本の歯冠ブリッジ41の歯冠6(ポンティック)内に装着された補綴物維持装置1の円筒形容器21に、金属バー45に立設されたアンカーピン14が挿通され、義歯床40は支台歯3に一体的に支持されている。このとき、上述したように、義歯床40に配列された6本の歯冠ブリッジ41は、低位支点35で安定して保持されるとともに、2本の補綴物維持装置1の雌構成要素としての円筒形容器21と、雄構成要素10としての2本のアンカーピン14との係合作用により、咬合圧を緩和する緩圧作用を有するように装着することができる。
なお、支台歯となる歯根4に取り付けるピン支持孔32とアンカーピン14とが配列されている金属バー45は、同図(b)に示したように、ピン支持孔32と金属バー45を一体成形した鋳造体とすることも可能である。その場合にもアンカーピン14はその金属バー45上に上述した材質の部材を所定位置、高さを保持して取り付けることが好ましい。
図7は、他の実施例として、補綴物維持装置1を、歯牙内に設置した例を示した斜視図である。たとえば下顎前歯のように、歯冠6が小さい場合、歯冠長が短い場合には歯冠6内に補綴物維持装置1の円筒形容器21を装着するのが困難な場合がある。その場合には、図7に示したように、歯牙に合着する根面支持構造30内に樹脂8で保持した、内部にコイルスプリング23が収容された円筒形容器21を固着することが好ましい。この場合には、同図に示したように、歯根4のほぼ中心軸に沿って円筒形容器21を埋設する。一方、歯冠6は表面にセラミックス等が一体形成された鋳造体9内にアンカーピン14が付設されている。この実施例では、補綴物維持装置1と、支持構造30とがそれぞれの機能を兼ね備えた構造からなるため、たとえばアンカーピン14の先端は丸め加工され、円筒形容器21に挿入された際に支持ピンとしても機能する。
図8各図は、補綴物維持装置1を、歯牙外に設置した例を示した斜視図である。本実施例では、補綴物として義歯床40上に一体化された2本の臼歯の歯冠41内に補綴物維持装置1のアンカーピン14が付設され、その義歯40の歯冠41の外側面にピン状の支持構造30の支持ピン31が突設されている。一方、この補綴物としての義歯41を支持するとともに、補綴物維持装置1を構成するために、図8(a)に示したように、2本の支台歯3,3間に、それぞれの歯冠6の側面にピン支持孔32が形成され、架設部材としての金属バー45が架設されている。この金属バー45には義歯床40が図示した歯牙欠損部に装着された際に、各歯冠内の下面から突出したアンカーピン14を挿通させて円筒形容器21内のコイルスプリング23で保持可能な補綴物維持装置1としての円筒形容器21が位置保持された状態で取り付けられている。このような構成からなるため、図8(b)に示したように、義歯床40を装着した際に、歯冠41は義歯床40が歯肉42に密着するとともに、両側の支持ピン31がそれぞれ外側で支台歯3,3のピン支持孔32に支持される。その際、歯冠41のアンカーピン14は金属バー45の所定位置に配置された円筒形容器21内に挿通され、円筒形容器21内のコイルスプリング23による弾性支持により、各歯冠41を緩圧可能に維持することができる。また、支台歯間が広い場合には十分なスペース46をアンカーピン14と円筒形容器21との間に確保し支台歯への荷重を軽減する(図8(c)。なお、図8(a)に示した歯冠41は一体化していれば義歯床40を用いない場合にも適用可能である。
図9(a)は、補綴物維持装置1を活用し、補綴物全体の挙上を図る手法を示した説明図である。たとえば加齢による咬耗による低位咬合改善のために、雄構成要素、雌構成要素からなる維持装置の機能活用を図ることができる。図9(a)に仮想線で示したように、一体化して構成された歯冠41全体が低位咬合となった場合、基準となる支台歯3,3に挙上の目安となる厚さのリング状の薄い厚さの樹脂製スペーサー48を適当枚数重ねて、アンカーピン14と円筒形容器21との間に介在させ、義歯床40と歯肉42の表面及び他の支台歯の雄構成要素10と雌機能装置20との間に生じた空隙を、合成樹脂49等により埋め、樹脂硬化後に基準としたスペーサー48を取り外し、その空隙も埋める。そして目標となる高さまで同じ手順を繰り返すことにより、患者にほとんど違和感を与えることなく、補綴物の全体挙上が可能となる。なお、この挙上によって維持力が低下するおそれがある場合には、円筒形容器21を一旦取り外し、アンカーピン14にリセットし、再度維持装置1の位置関係を補正して円筒形容器21の位置決めを行えばよい。また、この挙上操作は、テンポラリー補綴物を活用して行うことが望ましい。
以上に説明した歯科補綴物維持装置1の特性を活かした維持装置及び、支持構造の各種の活用及びその効果について、以下説明する。
[設置基準に基づく維持装置及び支持構造の活用]
上述した各歯科補綴物の維持装置と支持構造を用いた場合、従来の歯科補綴物としての機能に加えて、以下のような活用法が見込まれる。
(1)咬合時の補綴物に対する緩圧作用を考慮した活用
(2)歯牙の支持力低下を考慮した活用
(3)支台歯の数、支台歯の位置を考慮可能な柔軟性をもった活用
(4)維持装置及び支持構造の設置、配置を考慮した活用
[設置基準に基づく維持装置、及び支持構造の活用による効果]
本発明によれば、本発明を上述のように活用することにより、以下の効果を得ることができる。
(1)歯科補綴物を可撤性補綴物とし、緩圧機能により支台歯が受ける咬合圧を歯牙個々による直接分担から、複数支点での支持分散させることが可能となる。
(2)垂直緩圧装置の緩衝空隙、自在設定機能を活用し、支持力低下した支台歯、歯冠外装置、咬合挙上が可能となる。
(3)側方緩圧装置としての機能は、天然歯の動きに類似した緩圧機能を有し、歯冠に作用する側方圧を緩和することができる。この効果は、インプラントの上部構造に応用したり、歯槽膿漏により歯牙を支持する組織の吸収が顕著となったような場合の固定装置等に活用することが可能となる。
(4)維持装置及び支持構造の支点を、低位支点とし、維持装置を各歯牙の平断面中央に形成する際、支点を歯牙の近・遠心側の舌側及び機能咬頭寄りに形成することで支台歯への荷重を和らげながら補綴物の支持安定を図ることができる。なお、大臼歯では歯牙の中央に低位支点を確保し、非機能側及び欠損部の咬合圧による沈下に同調する側方緩圧が支台歯への負担を軽減可能な構造とすることができる。
(5)多数歯欠損のため、離れた支台歯間に金属バーを活用し、各歯冠を連結、維持を歯冠外維持として確保することが可能であり、その際、大臼歯以外の支台歯にも歯牙の中央に低位支点を確保し、支持構造とすることができる。また、その際、維持装置は、補綴物全体のバランスを考慮し、個数、位置設定を適宜設定することが好ましい。
以上に述べたように、本発明の補綴物維持装置と支持構造とを補綴物(歯冠ブリッジ局部義歯)に活用することにより、支台歯への緩圧効果を図ることができる。これにより、支台歯としての歯牙の長期保存及び咀嚼機能の向上を図り、咀嚼力の強化に繋げることが可能となる。
上述したように、難症例と言われている支持力低下が顕著な骨植の悪い支台歯を利用した補綴も可撤性ブリッジの活用により可能になる。さらに補綴物の装着後に起きる口腔内の変化、支台歯の痛み、動揺、喪失にも迅速に対応し、部分的補修も可能である。
また、粘膜負担に移行する手段として歯冠ブリッジに義歯床付着も事前設計により容易に対応でき、義歯床の調整、床交換も容易に行える。また、義歯の維持確保の観点により床は、咬合圧対応の外形縮小型とし、支台歯になることを予測して、予めアンカーピンを植立しておくことで、後日チェアーサイドで新たな維持の確保が、改善操作により容易に行うことが可能となる。
さらに、維持装置の有する緩圧機能により、咬合時の生理的な影響をソフトにすることで機能的かつ審美的で、装着による違和感の少ない、耐久性に富んだ補綴物を提供することができる。
ところで、口腔内疾患が全身疾患に関与すると言う考えがある。したがって、口腔内疾患を治癒させることにより、全身疾患を改善させることができると言われている。しかし、たとえば咬耗による低位咬合を改善するには、咬合挙上が必要となるが、挙上による違和感も伴う。したがって、従来、咬合高径改善には消極的な立場が多く、十分な成果は得られなかった。ところが、上述したようにアンカーピンにスペーサーを介在させる調整手法を行うことで、従来の咬合面改善法を改めリベース法を施すことが可能になり、これによりほとんど違和感を与えることなく、挙上が可能となる。このように挙上が容易に行えることにより、問題点であった顎位変化を中心位に誘導でき、これにより、安定した中心位咬合が回復し、咀嚼筋を活発にすることが可能となる。
この改善の効果として、中心位咬合時の咀嚼筋の緊張反復刺激が大脳生理活動を促進することが見込まれる。これにより、不正な咬合により低下していた思考力、集中力、判断力、運動神経活動等の回復、促進が図られ、しいては身体的には筋力、瞬発力、持続力の強化にも繋がり、口腔疾患改善が心身の活性化に寄与することも期待できる。
なお、本発明は上述した各実施例の構成に限定されるものではなく、維持装置の各部材の材質、アンカーピンの素材及び形態、加工法は適宜変更可能であり、特にアンカーピンを拘束する弾性体としてのスプリングは、コイルスプリングに限定されず、各種の合成ゴム製品、合成樹脂材料等を代替利用することも可能である。
支台歯側の雄構成要素と歯科補綴物の雌構成要素との装着状態を示した断面図。 雌構成要素内部を切欠いて示した断面斜視図。 アンカーピンに支持された雌構成要素の維持体としての緩圧作用について模式的に示した説明図。 大臼歯に補綴物維持装置を装着した構成を示した斜視図、断面図。 切歯に補綴物維持装置を装着した構成を示した斜視図、断面図。 義歯床に保持された歯冠ブリッジに補綴物維持装置を装着した構成を示した斜視図。 下顎前歯等の歯牙内に補綴物維持装置を装着した構成を示した斜視図。 義歯床に保持された歯冠ブリッジにおいて、歯牙外に補綴物維持装置を装着した構成を示した斜視図。 義歯床に保持された歯冠ブリッジの全体挙上を行うためにに補綴物維持装置を用いた実施例を示した斜視図。
符号の説明
1 歯科補綴物維持装置
3 支台歯(歯牙)
4 歯根
10 雄構成要素
11 根面板
14 アンカーピン
20 雌構成要素
21 円筒形容器
23 コイルスプリング
27 クリアランススペース
28 緩衛空隙
30 支持構造
31 支持ピン
32 ピン支持孔
35 低位支点
40 義歯床
41 歯冠
48 スペーサー

Claims (8)

  1. 歯科可撤性補綴物を、雄構成要素と、該雄構成要素を内部に挿入可能であって、内部に収容された弾性体により前記雄構成要素を弾性支持する雌構成要素とで歯根側に維持させる維持機構と、前記歯根に設置された支持部と、該支持部と係合可能な可撤性補綴物側の支持受け部とで構成された支持構造とで前記歯科可撤性補綴物を前記歯根上に保持するようにしたことを特徴とする歯科補綴物維持装置。
  2. 前記雄構成要素は歯根内に設けられたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記可撤性補綴物の歯冠内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされることを特徴とする請求項1に記載の歯科補綴物維持装置。
  3. 前記雄構成要素は前記支持構造間の架設部材上に立設されたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記可撤性補綴物の歯冠内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされることを特徴とする請求項1に記載の歯科補綴物維持装置。
  4. 前記雄構成要素は前記可撤性補綴物の歯冠内に設けられたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記歯根内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされることを特徴とする請求項1に記載の歯科補綴物維持装置。
  5. 前記雄構成要素は前記可撤性補綴物の歯冠内に設けられたアンカーピンであり、前記雌構成要素は、前記支持構造間の架設部材内に埋設された筒状容器内に収容された、あらかじめズレを付与して巻回されたコイル状弾性体であり、該コイル状弾性体に前記アンカーピンが挟持されるように定着され、この定着時に生ずる抵抗力で前記筒状容器が前記アンカーピンに維持され、前記コイル状弾性体の変形に応じて、前記歯根に対して側方緩圧、垂直緩圧が果たされることを特徴とする請求項1に記載の歯科補綴物維持装置。
  6. 前記コイル状弾性体は、形状記憶金属に初期ズレを付与して巻回され、前記筒状容器内に収容されたコイルスプリングであり、該初期ズレが前記アンカーピンの挿入定着により整列変形した際に、前記抵抗力が付与されることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の歯科補綴物維持装置。
  7. 前記支持構造は、ピン状突起と、該ピン状突起を収容可能な凹所とからなることを特徴とする請求項1に記載の歯科補綴物維持装置。
  8. 低位咬合発生時に、前記雄構成要素にスペーサーを装着し、前記歯科可撤性補綴物を所定量だけ全体挙上し、顎位を中心位に誘導させて中心位咬合状態に改善することを特徴とする請求項1記載の歯科補綴物維持装置。
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