JP2008212128A - 米の食味向上手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】稲の種籾の発芽時に、適切な状態のミネラルを供給し、適切なミネラル吸収手段を供給することによって、米の食味を向上させることを可能にした手段の提供する。
【解決手段】Vは稲籾R1と所定量の天然水を投入するための容器であり、NWは稲籾R1に対して投入する十分な量の天然水であり、MW1は天然水NWにコロイド状ミネラル水溶液CMWが十分に溶解しているコロイド状ミネラル溶解水であり、T1は循環ポンプPに接続されコロイド状ミネラル溶解水MW1を吸引するチューブであり、T2は循環ポンプPに接続され空気に接触させたコロイド状ミネラル溶解水MW1を排出するチューブであり、Hはコロイド状ミネラル溶解水MW1の水温を所定の温度に調節する手段を備えたヒーター制御手段であり、H1はヒーター制御手段Hに接続されコロイド状ミネラル溶解水MW1を加熱するヒーターである。
【選択図】図1

Description

本発明は、稲の種籾の発芽期において、コロイド状ミネラルの水溶液または(及び)イオン化ミネラルの水溶液を活用することによって、種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段に関するものである。
従来、米は、発芽期、苗代期、生育期間を経て稲となり収穫されるものであり、一般的には、稲の種籾を適当な水分と酸素の存在する環境で、約10℃〜約30℃を維持することで発芽させ、発芽した苗を苗代で6〜7葉期になるまで育ててから水田に植え付けて稲の穂が出るころに自花受粉し、子房の胚嚢の中で胚と胚乳が発達し、同時に子房の全体も発達を始めて籾殻の中で米粒として成長して完熟期に稲の刈り取りを行ない、その後精米することによって得ることができるものである。
発芽期に関しては、稲の種子は、発芽に必要な栄養素はすべて種子内に蓄えられており、本来水のみで、生命体として組み込まれている自己発芽を開始することが知られている。
稲の生育期間には、窒素、リン酸、カリ(肥料の三要素)が不可欠であり、化学肥料を主にした稲の育成方法や、有機質肥料を主にした稲の育成方法や、これらを組合わせた育成方法などが知られている。
ところで、コメには栄養機能性を有する成分が多数含まれており、ミネラルもその一つである。例えば、米に含有され、人体に有用に作用するミネラル成分に関しては、カルシウム(Ca)、リン(P)、鉄(Fe:ただし2価鉄、3価鉄も含むものとする。)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、セレン(Se)、珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、チタン(Ti)、銀(Ag)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、バナジウム(Ba)、硫黄(S)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)、などが一般的に知られており、これらのミネラル成分が稲に吸収されて米の内部に入っていく途中で澱粉の生成や蛋白質の生成やアミノ酸の生成に関与し、食味に大きく関係していることが一般的に知られるようになってきた。
そこで、米の食味について、詳しく検討する。
まず、米の食味とは、収穫した米に誰しも求める「おいしさ」のことであり、品種、土地・気象条件、栽培法や精米法、保存法によって食味は変化することが一般的に知られており、本発明では、米の栽培法に着目するものとする。
食味を判断する方法には、官能検査と、タンパク値を測ったり、食味計を使い食味値などを測定する理化学検査、などが知られている。
また、近年、米の食味と含有されるカリウムの化学当量とマグネシウムの化学当量の間に化学的な相互関係があるという特許文献(特許第3621991号「コメのミネラル組成を改質した食品素材及びその製造法」を参照する)が注目されており、この理論を参考にし、以下、米のミネラルと食味について、詳しく検討することにする。
例えば、厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の玄米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム230mg、カルシウムが9mg、マグネシウム110mg、リン290mg、鉄2.1mg、亜鉛1.8mg、銅0.27mg、マンガン2.05mg、である。
また、例えば、厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の精白米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム88mg、カルシウムが5mg、マグネシウム23mg、リン94mg、鉄0.8mg、亜鉛1.4mg、銅0.22mg、マンガン0.80mg、である。
ここで、まず、カリウムとマグネシウムの化学当量を説明すると、カリウム含量を、その1化学当量である39.1で除して、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)を求め、マグネシウム含量も、その1化学当量である12.16で除して、マグネシウムの化学当量(単位:同前)を求める。
次に、Mg・mEq/100gをK・mEq/100gで除して、Mg/K・mEq比を得る(以下、この比を「Mg/K化学当量比」と表記する)。
そこで、Mg/K化学当量比は、米・小麦・大麦等の穀物種ごとに一定の範囲に収束する傾向にあり、玄米の場合、いくつかの品種群の平均値でみると1.39〜1.73にあることが報告されている(社団法人農山漁村文化協会のホームページを参照する)。
そこで、前記標準米の玄米のカリウムとマグネシウムの「Mg/K化学当量比」を求めてみると、前記標準米の玄米可食部100g当たりのカリウムは230mgであり、マグネシウムは110mgであり、まずカリウム230mgをその1化学当量である39.1で除すると、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)は5.88(mEq/100g)であり、次にマグネシウム110mgをその1化学当量である12.16で除すると、マグネシウムの化学当量(単位:mEq/100g)は9.05(mEq/100g)であり、次に、9.05(mEq/100g)を5.88(mEq/100g)で除することで、Mg/K・mEq比である1.54(mEq比)を得る。
また、次に、前記標準米の精白米のカリウムとマグネシウムの「Mg/K化学当量比」を求めてみると、前記標準米の精白米可食部100g当たりのカリウムは88mgであり、マグネシウムは23mgであり、まずカリウム88mgをその1化学当量である39.1で除すると、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)は2.25(mEq/100g)であり、次にマグネシウム23mgをその1化学当量である12.16で除すると、マグネシウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.89(mEq/100g)であり、次に、1.89(mEq/100g)を2.25(mEq/100g)で除することで、Mg/K・mEq比である0.84(mEq比)を得る。
上述したように、米の食味と含有されるカリウムの化学当量とマグネシウムの化学当量の間に化学的な相互関係があるという特許文献(特許第3621991号)を参照すると、カリウムは米の食味にマイナス要因であり、マグネシウムは米の食味にプラス要因であるとするから、対象となる米の食味を比較する場合にはMg/K化学当量比を比較検討することで一つの指針として利用できるという理論を展開している。そこで、本発明においても、対象となる米の食味を比較する場合において、一つの指針として利用するものとする。
ところが、米の食味を向上させるためには食味向上の要因となるこれらのミネラル成分を有効に稲に付与すればよいが、従来は、一般的には肥料として圃場に散布したり、水田に溶解させたりする方法でミネラル成分を稲に吸収させる手段しかやられてこなかった。
また、稲籾の発芽期の病原菌対策として、「種子消毒」をしたり、病原菌を抑えたりする「種モミ処理」を行なったりすることによって、雑菌の増殖を防ぐことはできるが、稲籾の発芽を阻害する可能性があり、このため、発芽時間が長引くおそれがあるという問題点を指摘されている。
また、食味値の信頼性について検討してみる。
一般的に食味値の計測は「食味計」という計測器具を用いるが、「食味計」メーカも複数知られている。(株式会社ケット科学研究所の成分分析計や株式会社サタケの食味計などが知られている)
また、同じお米を計測しても、使用する「食味計」の機種により数値に大きな開きが出てくる場合があることも知られている。
また、また、精米したお米の食味値を計測した場合、精米の方法(時間など)によっても食味値が変動することも知られている。つまり、測定するときに意識的に高い数値が出るように工夫することもある程度可能であることも知られている。
また、「魚沼産コシヒカリ」などは、食味値では飛び抜けて高いわけではないのに、炊いてごはんにして食べてみると(銘柄を伏せておいても)、とにかくおいしい、という報告も受けている。
以上のことから「食味値」は、言葉で説明しにくい「おいしさの目安」として便利なものであるが、同じ条件で計測しないと、「高い食味値=高い品質」とは限らないものらしい。(この段落で記述した内容に関しては、「ニッシン生活センター」のホームページを参照にした)
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、稲の種籾の発芽時(発芽前、発芽直前、発芽直後、発芽後、の状態)に、適切な状態のミネラルを供給し、適切なミネラル吸収手段を供給することによって、同時に抗菌剤や殺菌剤や殺菌光線などを用いずに雑菌の繁殖を抑制しつつ、米の食味を向上させることを可能にした手段の提供を目的とする。
課題を解決するための第一の手段は、稲の種籾の発芽手段において、所定の容器内に所定量の稲籾を投入し、前記稲籾が十分に浸水するように天然ミネラル水を投入し、前記稲籾浸水水に所定量のコロイド状ミネラルの水溶液または(及び)所定量のイオン化ミネラルの水溶液を投入し、前記稲籾を所定の期間浸水させ、前記ミネラル添加水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにして、発芽期の種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段を提供することである。
課題を解決するための第一の手段で記述した稲籾の発芽手段に関しては、本発明では、米の栽培法、特に発芽時期に着目して、稲の種籾が発芽に十分な水分が存在し発芽に十分な温度の環境の下でいま正に発芽しようという瞬間においては稲籾内の栄養分や各種ミネラルを相当量消費することが公知になっているが、この時には米の食味を構成する骨格が形成されるらしいことを発明者は稲籾の発芽とミネラルの関係と稲籾が稲に成長していくプロセスの関係を体験的に見出し本発明に至った次第であり、また稲籾の発芽の前後に、稲籾の外部から相当な種類のミネラルをスムーズに吸収させるようにすることで、米の食味を向上させることが可能になるということを発明者が見出し本発明に至った次第である。
そこで、まず、課題を解決するための第一の手段で記述した所定の容器内に所定量の稲籾を投入することに関しては、公知の手段で十分であり、前記容器の材質や寸法は特に制限は設けないものとする。
課題を解決するための第一の手段で記述したミネラル(鉱物)に関しては、地殻を構成する無機物質の最小単位であり、化学成分がある範囲内で一定で、均質な物質である。自然界では、一種または二種以上の鉱物が集合して岩石を形成しており、日本に産出する鉱物種はおよそ700種以上が知られている。通常は生物内や食品や水溶液の中では無機化合物として存在し、一般的にはカルシウム化合物、リン化合物、2価鉄化合物、3価鉄化合物、ナトリウム化合物、カリウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、マンガン化合物、銅化合物、珪素化合物、セレン化合物、ゲルマニウム化合物、ホウ素化合物、などが一例として知られている。本発明では、上述した無機化合物を少なくとも2種以上含まれた岩石を利用するものとする。
また、本発明で用いる天然ミネラル水に関しては、水道水以外でカルシウム(Ca)、リン(P)、鉄(Fe)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)のいずれか1種類のミネラルを1mM以上で含有する自然水であれば何を用いても構わない。
課題を解決するための第一の手段で記述した所定量のコロイド状ミネラルの水溶液に関しては、例えばミネラル成分がコロイド状態であることに関しては、液体中で平均直径が約1μm〜0.001μmの微粒子としてのミネラル成分が分散している状態であり、この状態が保持されている液体を本発明ではコロイド状ミネラル水溶液と称する。また、ミネラル成分がコロイド状態であることに関しては、液体中でコロイド微粒子は、負の電気(電荷)を持ち、稲籾の細胞中の細胞壁は正の電気(電荷)を帯びていることが公知であり、すなわち両者は電気的に引き合うことになり結果的に吸収率がよいことになり、本発明ではこの現象を利用するものである。また、コロイド状ミネラルは、自然界においては植物中の水分に含まれていることが公知であり、本発明では、植物(構成する全ての要素を含む)の絞り汁をコロイド状ミネラルの水溶液として利用できることを特徴とする。なお、植物の絞り汁をそのままで使用してもよいし、所定の濃度に濃縮して使用しても構わないものとする。
課題を解決するための第一の手段で記述した所定量のイオン化ミネラルの水溶液に関しては、例えば水溶液中において、ミネラルの一例であるカルシウムがカルシウムイオンとして、ミネラルの一例であるリンがリンイオンとして、ミネラルの一例である鉄が鉄イオンとして、ミネラルの一例であるナトリウムがナトリウムイオンとして、ミネラルの一例であるカリウムがカリウムイオンとして、ミネラルの一例であるマグネシウムがマグネシウムイオンとして、ミネラルの一例である亜鉛が亜鉛イオンとして、ミネラルの一例であるマンガンがマンガンイオンとして、ミネラルの一例である銅が銅イオンとして、少なくとも一種以上かつ所定量存在している状態であればよい。
例えば、カルシウムが水溶液中においてカルシウムイオンとなるためのカルシウム化合物が、塩化カルシウム、ケイ酸カルシウム、酢酸カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。リンが水溶液中においてリンイオンとなるためのリン化合物が、各種リン酸化合物として1mM以上で含有することが好ましい。鉄が水溶液中において鉄イオンとなるための鉄化合物が、各種(2価、3価、4価)酸化鉄、塩化鉄、リン酸鉄、クエン酸鉄、硫酸鉄、水酸化鉄、炭酸鉄、鉄ミョウバンなどから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。カリウムが水溶液中においてカリウムイオンとなるためのカリウム化合物が、塩化カリウム、クエン酸カリウム、ケイ酸カリウム、酸化カリウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸カリウム、リン酸カリウム、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。マグネシウムが水溶液中においてマグネシウムイオンとなるためのマグネシウム化合物が、塩化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。亜鉛が水溶液中において亜鉛イオンとなるための亜鉛化合物が、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、リン酸亜鉛、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。マンガンが水溶液中においてマンガンイオンとなるためのマンガン化合物が、塩化マンガン、酸化マンガン、水酸化マンガン、炭酸マンガン、硫酸マンガン、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。銅が水溶液中において銅イオンとなるための銅化合物が、塩化銅、クエン酸銅、酢酸銅、酸化銅、水酸化銅、硫酸銅、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。
課題を解決するための第一の手段で記述した前記ミネラル添加水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにすることに関しては、所定量の前記ミネラル添加水溶液を電磁気を利用したポンプまたはモーターを利用したポンプに接続した吸引用チューブまたは吸引用パイプを介して吸い上げ空気に接触させるようにした後に前記ポンプに接続した排出チューブまたは排出パイプまたは排出口を介して前記容器に落下させるようにした手段であれば何を用いても構わない。
前記手段により、前記ミネラル添加水溶液は循環作用と空気接触作用との相乗効果により稲の体内に吸収され、また前記ミネラルの働きにより稲体内にアミノ酸も生成され、このアミノ酸の生成に前記ミネラル成分が役立ち、「うまい」といわれる米や玄米の収穫に大きく寄与する。
課題を解決するための第二の手段は、稲の種籾の発芽手段において、所定の容器内に所定量の稲籾を投入し、前記稲籾が十分に浸水するように天然ミネラル水を投入し、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉体物を投入し、前記稲籾を所定の期間浸水させ、前記水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにして、発芽期の種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段を提供することである。
課題を解決するための第二の手段で記述した稲籾の発芽手段に関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
課題を解決するための第二の手段で記述した所定の容器内に所定量の稲籾を投入することに関しては、公知の手段で十分であり、前記容器の材質や寸法は特に制限は設けないものとする。
課題を解決するための第二の手段で記述したミネラルに関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
前記天然ミネラル水に関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
課題を解決するための第一の手段で記述した前記ミネラル添加水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにすることに関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
課題を解決するための第二の手段で記述した所定量の多種ミネラル含有鉱石に関しては、それを構成するミネラル成分が少なくとも2種以上含まれている岩石や土状の鉱物のことを指し、例えば、安山岩、角閃石(類似鉱石として、直閃石、カミントン閃石、透閃石、緑閃石、普通角閃石、藍閃石、曹閃石、などが知られている)、角礫岩(類似鉱石として、火山角礫岩、砕屑性堆積岩、凝灰角礫岩、断層角礫岩、などが知られている)、花崗岩(類似鉱石として、アダメロ岩、花崗閃緑岩、石英閃緑岩、などが知られている)、長石(類似鉱石として、カリ長石、曹長石、灰長石、サニデイン、曹微斜長石、亜灰長石、正長石氷長石、天河石、アマゾン石、月長石、ムーンストーン、ペグマタイト、微斜カリ長石、中性長石、などが知られている)、斑レイ岩(類似鉱石として、ノーライト、ユークライト、トロクトライト、角閃石斑レイ岩、アリバライト、斜長岩、石英斑レイ岩、鉄斑レイ岩、変斑レイ岩、などが知られている)、封印木(類似鉱石として、シダ植物の化石、シギラリア、などが知られている)、ベズゼリ石(類似鉱石として、荒川石、神岡石、キプシ石、などが知られている)、ベスプ石、泥質変成岩(泥岩や頁岩のような細粒堆積岩は、化学組成において、AlやKOが多く、CaOやMgOが少ない)、砂質変成岩(SiOが多く、FeOやMgOが少ない)、塩基性変成岩(SiOが少なく、FeOやMgOやCaOが多い)、石灰質変成岩(CaCOが多く、SiOやFeOやMgOを不純物として含むタイプが多い)、苦土質変成岩(MgOが多い)、方解石(主成分はCaCOで、菱苦土石(MgCO)、菱鉄鉱(ZnCO)、菱マンガン鉱(MnCO)、菱亜鉛鉱(ZnCO)、などの方解石族を構成している)、モンモリロナイト(類似鉱物として、バイデライト、ノントロン石、サポー石、ヘクトライト、ソーコナイト、スメクタイト、などが知られている。また、モンモリロナイトは粘土として産出される場合があり、その場合粉砕化処理や粉体化処理をしなくても利用できる場合がある)、緑泥石(一般的には(Mg,Fe,Al)(Si,Al)10(OH)10の化学組成式で表される鉱物の総称であり、広域変成岩、特に緑泥片岩の主要構成鉱物として多量に算出するほか、超塩基性岩、変質火山岩類、堆積岩、熱水鉱脈、花崗岩質ペグマタイト、接触変成岩などにも普通に見られる)、鱗木(古生代後期に森林を形成していた重要な化石シダ植物。根の化石をステイグマリアという)、珪化木(樹木の化石、化石林とも呼ばれる)、雲母(成分は、XY2〜310(OH,F)で、X=K,Na,Ca,Ba、Y=Fe,Mg,Al,Mn、Z=Si,Alで表される層状ケイ酸塩鉱物の総称であり、XがCaやBaを主成分とする脆雲母、Feを多く含むタイプを鉄雲母、Mgを多く含むタイプを白雲母、Kを多く含むタイプをリチア雲母、などが知られている)、花崗岩(石英や長石や黒雲母や角閃石などの複合鉱石であり僅かながら燐灰石やくさび石やジルコンや褐廉石や磁鉄鉱などを含み、類似鉱石として、アダメロ岩、花崗閃緑岩、石英閃緑岩、花崗斑岩、などが知られている)、カルクアルカリ岩(KとNaとCaを主成分としMgを含む火成岩である)、橄欖石(成分は、XSiO(X=Mg,Fe,Mn,Niなどを複合する鉱物)であり、Mg>Feタイプを苦土橄欖石、Fe>Mg>Mnタイプを鉄橄欖石、Mn>Fe>Mgタイプをテフロ石、と呼ばれている)、輝石(成分がXSiO(X=Mg,Fe)で表される斜方輝石、成分がXYZ(X=Ca,Na,Li、Y=Mg,Fe,Mn,Zn、Z=Si,Al)で表される単斜輝石、成分がXSi(X=Ca,Mg,Fe)で表される透輝石、成分がXSi(X=Ca>Fe>Mg)で表される灰鉄輝石、などが知られている)、魚岩石(成分は、KFCaSi20・8HOである)、苦灰岩(ほとんど苦灰石からなる堆積岩であり、ドロマイト、ドロストーン、白雲岩、などと呼ばれていて、従来から肥料として用いられている)、苦灰石(主成分は、CaMg(Coであるが、FeやMnを含むタイプが多い)、珪灰石(主成分は、CaSiOであるが、FeやMgやMnを含むタイプが多い)、玄武岩(塩基性火山岩の総称であり、化学組成上は斑レイ岩に相当する。類似鉱石として、FeやCaを比較的多く含むソレアイト質と、アルカリに富むアルカリ橄欖石玄武岩質の2つのタイプに区別される)、紅簾石(成分は、HCa(Mn,Fe)AlSi13である。)、紅簾片岩(紅簾石を主成分とし、曹長石、石英、白雲母、方解石などを含む、結晶片岩である)、斜灰簾石(主成分は、CaAl(Si)(SiO)(O,OH)であるが、FeやMnを含むタイプが多い)、蛇紋岩(主成分は蛇紋石(アンチゴライト、クリソタイル、リザーダイト)で、磁鉄鉱、クロム鉄鉱、滑石、褐鉄鉱、方解石、緑泥岩、透角閃石などを含む岩石であり、従来から肥料に用いられている)、准長石(霞石、カルシライト、白榴石、方ソーダ石、ノゼアン、藍方石など、アルカリ岩の中でも、特にアルカリが多くSiOの少ない岩石中で、長石とともにあるいは長石のかわりに産出する珪長質鉱物の総称であり、類似鉱石として、成分が(Na,K)AlSi16)である霞石、成分がKAlSiOであるカルシライト成分がKAlSiである白榴石、成分がNaAlSi24Clである方ソーダ石、成分がNaAlSi24SOであるノゼアン、成分が(Na,Ca)4〜8AlSi24(SO4.S)1〜2である藍方石、などが知られている。)、神保石(主成分は、Mn(BOであるが、FeやMgを含むタイプが多い)、須藤石(緑泥石族の粘土鉱物であり、成分は(Al,Fe,Mg)4〜5(Si,Al)10(OH)である。)、セラドン石(成分は、K(Mg,Fe,Al)Si10(OH)であり、結晶系を成すことはなく通常は土状である。)、などを用いることができる。
なお、前記ミネラル含有鉱石を複数種類用いる場合は、以下のミネラル成分が少なくとも3種以上含有されるように選択することが好ましく、この場合のミネラル成分に関しては、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、鉄(Fe:ただし2価鉄、3価鉄も含むものとする。)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、セレン(Se)、珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、チタン(Ti)、銀(Ag)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、バナジウム(Ba)、硫黄(S)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)、などが人体に有用なミネラルとして一般的に知られている。
また、本発明において、前記ミネラル含有鉱石を使用する場合は、国内の産出地域、国外の産出地域、の区別無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉体物に関しては、粉体物の平均粒径に関しては基本的には制限は設けなくても構わないが、平均粒径が略1μm〜略1mmの範囲での使用が好ましい。例えば、前記多種ミネラル含有鉱石の粉体物の平均粒径が略1mm以上であれば前記多種ミネラル含有鉱石の粉体物から前記多種ミネラルを抽出させる場合の効率が悪くなるからである。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石の粉体物の平均粒径が略1μm以下であれば前記多種ミネラル含有鉱石を粉体化させるコストが上昇し経済的に好ましくないからである。
なお前記多種ミネラル含有鉱石の粉体化手段に関しては、業界で一般的に知られた方法であれば特に制限無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉体物の所定量に関しては、例えば、製造するミネラル水の容量が1リットルだとすると、抽出に使用する前記水を1000gから1200g用意し、その重量の10重量%〜50重量%の範囲であることが好ましい。
課題を解決するための第三の手段は、前記稲籾の浸水期間が5日〜10日間であり、その時の水溶液の液温が常温であり、その後に、水温を32℃以下を維持する手段を介しながら、約6時間〜24時間、前記循環手段を作動させることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段または課題を解決するための第二の手段に記載の米の食味向上手段を提供することである。
課題を解決するための第三の手段で記述した水溶液の液温が常温であることに関しては、約10℃〜約20℃であることが好ましい。例えば、前記液温が10℃以下であれば、前記稲籾の発芽に好ましくなく、前記液温が20℃以上であれば前記水溶液の雑菌対策上において好ましくないからである。
課題を解決するための第三の手段で記述した水温を32℃以下を維持する手段に関しては、一般的にこの国では稲籾の発芽時期の平均気温は約10℃〜約20℃であるから水の温度も概ね約10℃〜約20℃であるから、前記水温を32℃以下を維持するためにはヒーター手段が好ましく、例えば、水温を所定の温度に向上させる手段や所定の温度を保持する手段や所定の温度になると作動を停止する手段を備えたヒーター制御手段や、前記ヒーター制御手段に接続され前記水溶液を加熱するヒーターの使用が好ましい。
前記水温を32℃以下に制御すること関しては、前記水温が32℃以上になると前記水の雑菌対策上好ましくないからである。
前記循環手段に関しては、課題を解決するための第一の手段に記述した内容に順ずるものとする。
課題を解決するための第四の手段は、前記コロイド状ミネラル水溶液が、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を所定量の水または温水または熱水で所定期間抽出し、前記抽出水をろ過して生成されたものであることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段または課題を解決するための第二の手段に記載の米の食味向上手段を提供することである。
課題を解決するための第四の手段で記述した多種ミネラル含有鉱石に関しては、課題を解決するための第一の手段に記述した内容に順ずる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物に関しては、粉砕物の平均粒径に関しては基本的には制限は設けなくても構わないが、平均粒径が略10mm〜略1mmの範囲での使用が好ましい。例えば、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の平均粒径が略10mm以上であれば前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物から前記多種ミネラルを抽出させる場合の効率が悪くなるからである。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の平均粒径が略1mm以下であれば前記多種ミネラル含有鉱石を粉砕化させるコストが上昇し経済的に好ましくないからである。
なお前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕手段に関しては、業界で一般的に知られた方法であれば特に制限無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の所定量に関しては、例えば、製造するミネラル水の容量が1リットルだとすると、抽出に使用する水または温水または熱水を1100gから1500g用意し、その重量の10重量%〜50重量%の範囲であることが好ましい。
課題を解決するための第四の手段で使用する水または温水または熱水に関しては、例えば水に関しては約20〜30℃の範囲が好ましく、例えば温水に関しては約30〜50℃の範囲が好ましく、例えば熱水に関しては約50〜100℃の範囲が好ましい。
なお、前記所定量の水に関しては、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を十分に浸水させる量または浸水を保持させる量の水をいう。なお、前記浸水で使用する水の水温に関しては、前記浸水時の水温を保持させるようにし、そのための保持手段を使用しても構わない。前記保持手段に関しては、ヒーター手段や温度制御手段の使用が一般的であるが、ヒーター手段に関しての熱源の制限は特に設けないものとする。
また、前記所定量の温水に関しては、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を十分に浸水させる量または浸水を保持させる量の温水をいう。なお、前記浸水で使用する温水の水温に関しては、前記浸水時の水温を保持させるようにし、そのための保持手段を使用しても構わない。前記保持手段に関しては、ヒーター手段や温度制御手段の使用が一般的であるが、ヒーター手段に関しての熱源の制限は特に設けないものとする。
さらに、前記所定量の熱水に関しては、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を十分に浸水させる量または浸水を保持させる量の熱水をいう。なお、前記浸水で使用する熱水の水温に関しては、前記浸水時の水温を保持させるようにし、そのための保持手段を使用しても構わない。前記保持手段に関しては、ヒーター手段や温度制御手段の使用が一般的であるが、ヒーター手段に関しての熱源の制限は特に設けないものとする。
課題を解決するための第四の手段で記述した、水または温水または熱水で所定期間抽出することに関しては、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を水で抽出する場合の抽出期間は、1日〜30日の抽出期間の設定が好ましく、この場合、1日以下では抽出濃度は十分ではなく、30日以上では抽出濃度の追加は望めずまた、コスト的に不利である。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を温水で抽出する場合の抽出期間は、1日〜10日の抽出期間の設定が好ましく、この場合、1日以下では抽出濃度は十分ではなく、10日以上では抽出濃度の追加は望めずまた、コスト的に不利である。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を熱水で抽出する場合の抽出期間は、1時間〜24時間の抽出期間の設定が好ましく、この場合、1時間以下では抽出濃度は十分ではなく、24時間以上では抽出濃度の追加は望めずまた、コスト的に不利である。
なお、前記抽出水または前記抽出温水または前記抽出熱水の前記ミネラル成分の濃度に関しては、含有されるミネラル成分が所定の濃度になるよう濃縮することも可能である。
また、前記抽出水または前記抽出温水または前記抽出熱水をろ過することに関しては、前記抽出水のろ過手段は水温が約20〜30℃の範囲で水質が中性または弱酸性または弱アルカリ性という条件で使用できるろ過手段であれば一般的に使用されているタイプであれば特に制限なく使用できる。また、前記抽出温水のろ過手段は水温が約30〜50℃の範囲で水質が中性または弱酸性または弱アルカリ性という条件で使用できるろ過手段であれば一般的に使用されているタイプであれば特に制限なく使用できる。また、前記抽出熱水のろ過手段は水温が約50〜100℃の範囲で水質が中性または弱酸性または弱アルカリ性という条件で使用できるろ過手段であれば一般的に使用されているタイプであれば特に制限なく使用できる。
課題を解決するための第五の手段は、前記イオン化ミネラル水溶液が、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を所定量の酸性水または酸性温水または酸性熱水で所定時間抽出し、前記抽出水をろ過して生成されたものであることを特徴とする、課題を解決するための第一の手段または課題を解決するための第二の手段に記載の米の食味向上手段を提供することである。
課題を解決するための第五の手段で記述した多種ミネラル含有鉱石に関しては、課題を解決するための第一の手段に記述した内容に順ずる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物に関しては、前記粉砕物の平均粒径に関しては基本的には制限は設けなくても構わないが、平均粒径が略略1mm〜略10mmの範囲での使用が好ましい。例えば、前記粉砕物の平均粒径が略10mm以上であれば前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物から前記イオン化ミネラルを抽出させる場合の効率が悪くなるからである。また、例えば、前記粉砕物の平均粒径が略1μm以下であれば前記多種ミネラル含有鉱石を粉砕物させるコストが上昇し経済的に好ましくないからである。
なお前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕手段に関しては、業界で一般的に知られた方法であれば特に制限無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の所定量に関しては、例えば、製造する前記イオン化ミネラル水溶液の容量が1リットルだとすると、抽出に使用する酸性水または酸性温水または酸性熱水を1100gから1500g用意し、その重量の10重量%〜50重量%の範囲であることが好ましい。
課題を解決するための第五の手段で記述した酸性水または酸性温水または酸性熱水で所定時間抽出することに関しては、例えば前記酸性水に関しては、約20〜30℃の範囲で、かつpH3〜pH5を示す水溶液であれば特に制限無く使用することができるが、塩酸水溶液、硫酸水溶液、硝酸水溶液、有機酸(酢酸、クエン酸、リンゴ酸、など)水溶液、などの中から選択して用いることができる。また、例えば前記酸性温水に関しては、約30〜50℃の範囲で、かつpH3〜pH5を示す水溶液であれば特に制限無く使用することができるが、塩酸水溶液、硫酸水溶液、硝酸水溶液、有機酸(酢酸、クエン酸、リンゴ酸、など)水溶液、などの中から選択して用いることができる。また、例えば前記酸性熱水に関しては、約50〜100℃の範囲で、かつpH3〜pH5を示す水溶液であれば特に制限無く使用することができるが、塩酸水溶液、硫酸水溶液、硝酸水溶液、有機酸(酢酸、クエン酸、リンゴ酸、など)水溶液、などの中から選択して用いることができる。
また、前記酸性水または前記酸性温水または前記酸性熱水で所定時間抽出することに関しては、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を前記酸性水で抽出する場合の抽出時間は、約12時間〜48時間の設定が好ましく、この場合、12時間以下では抽出濃度は十分ではなく、48時間以上では抽出濃度が飽和状態になり、また製造時間の費用対コストの関係で不利である。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を前記酸性温水で抽出する場合の抽出時間は、約3時間〜12時間の設定が好ましく、この場合、3時間以下では抽出濃度は十分ではなく、12時間以上では抽出濃度が飽和状態になり、また加熱コストの費用対コストの関係で不利である。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を前記酸性熱水で抽出する場合の抽出時間は、約30分間〜3時間の設定が好ましく、この場合、30分間以下では抽出濃度は十分ではなく、3時間以上では抽出濃度が飽和状態になり、また加熱コストの費用対コストの関係で不利である。
なお、前記酸性水または前記酸性温水または前記酸性熱水の前記ミネラル成分の濃度に関しては、含有されるミネラル成分が所定の濃度になるよう濃縮させることが必要な場合が生じた場合は、濃縮することが好ましい。
本発明の米の食味向上手段によって、稲籾の発芽の前後に、コロイド状態のミネラルを少なくとも2種以上含有させた水溶液に稲籾を浸水させこの水溶液を空気に接触させるようにして循環手段を介して循環させることで前記コロイド状態のミネラルと十分な酸素を溶解させた水溶液によって稲籾のミネラル吸収率が向上し、さらに稲籾の細胞内に米の食味を向上させる骨格を形成させることができ、前記骨格を形成させたままで苗代期、生育期間を経て稲となり収穫され、脱穀した後に玄米か精白米の状態で加熱調理され食されることで、食味を向上させた米の提供が可能になる。
本発明の米の食味向上手段によって、稲籾の発芽の前後に、イオン化状態のミネラルを少なくとも2種以上含有させた水溶液に稲籾を浸水させこの水溶液を空気に接触させるようにして循環手段を介して循環させることで前記イオン化状態のミネラルと十分な酸素を溶解させた水溶液によって稲籾のミネラル吸収率が向上し、さらに稲籾の細胞内に米の食味を向上させる骨格を形成させることができ、前記骨格を形成させたままで苗代期、生育期間を経て稲となり収穫され、脱穀した後に玄米か精白米の状態で加熱調理され食されることで、食味を向上させた米の提供が可能になる。
本発明の米の食味向上手段による稲の生育方法によれば、稲籾の生育肥料に用いた前記コロイド状態のミネラルまたは前記イオン化状態のミネラルまたは前記コロイド状態のミネラルおよび前記イオン化状態のミネラルが稲籾の細胞内に効率よく吸収されて微量要素の働きにより細胞内にアミノ酸が生成され、「うまい」といわれる米(玄米)の生成に寄与する。
本発明の米の食味向上手段による稲の生育方法によれば、例えば、マグネシウムとカリウムのバランスが米の食味に影響を与えることが一般的に知られているので、マグネシウムまたはマグネシウム化合物を含有する鉱物や岩石やカリウムまたはカリウム化合物を含有する鉱物や岩石をバランスよく選択して使用することにより、マグネシウムとカリウムのバランスであるMg/K化学当量比を調節した米を得ることができる。(特許文献である特許第3621991号公報を参照する)
本発明の米の食味向上手段による稲の生育方法によれば、例えば、米中のマグネシウムの含有量が米の食味に影響を与えることが一般的に知られているので、マグネシウムまたはマグネシウム化合物を含有する鉱物を選択またはマグネシウムまたはマグネシウム化合物を含有する鉱物の使用量を調節しながら使用することにより、マグネシウム分の増加した米を得ることができる。(特許文献である特許第3621991号公報を参照する)
本発明の米の食味向上手段によって、稲籾の発芽の前後に、コロイド状態のミネラルを少なくとも2種以上含有させた水溶液に稲籾を浸水させることで、前記コロイド状態のミネラルまたは前記イオン化状態のミネラルまたは前記コロイド状態のミネラルおよび前記イオン化状態のミネラルが稲籾の表皮に付着している種々の菌類を吸着し、この水溶液を空気に接触させるようにして循環手段を介して循環させることで稲籾に付着している種々の菌類を剥離させるので稲籾を有機性または塩素化合物の殺菌剤を使用することなく食味を向上させる稲を育成させることが可能となる。
以下、本発明である米の食味向上手段の実施の形態について、図1〜図3に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態例を示す概略説明図であり、図2は本発明の実施の形態例を示す概略説明図であり、図3は本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
図1より、R1は本実施例のために準備された所定量の稲の種籾であり、Vは稲籾R1と所定量の天然水を投入するための容器であり、NWは稲籾R1に対して投入する十分な量の天然水であり、CMWは所定量のコロイド状ミネラルの水溶液であり、MW1は天然水NWにコロイド状ミネラル水溶液CMWが十分に溶解しているコロイド状ミネラル溶解水であり、Pはコロイド状ミネラル溶解水MW1を循環させ空気に接触させるための循環ポンプであり、T1は循環ポンプPに接続されコロイド状ミネラル溶解水MW1を吸引するチューブであり、T2は循環ポンプPに接続され空気に接触させたコロイド状ミネラル溶解水MW1を排出するチューブであり、Hはコロイド状ミネラル溶解水MW1の水温を所定の温度に向上させる手段や所定の温度を保持する手段や所定の温度になると作動を停止する手段を備えたヒーター制御手段であり、H1はヒーター制御手段Hに接続されコロイド状ミネラル溶解水MW1を加熱するヒーターである。
図2より、R2は本実施例のために準備された所定量の稲の種籾であり、Vは稲籾R2と所定量の天然水を投入するための容器であり、NWは稲籾R2に対して投入する十分な量の天然水であり、IMWは所定量のイオン化ミネラルの水溶液であり、MW2は天然水NWにイオン化ミネラル水溶液IMWが十分に溶解しているイオン化ミネラル溶解水であり、Pはイオン化ミネラル溶解水MW2を循環させ空気に接触させるための循環ポンプであり、T1は循環ポンプPに接続されイオン化ミネラル溶解水MW2を吸引するチューブであり、T2は循環ポンプPに接続され空気に接触させたイオン化ミネラル溶解水MW2を排出するチューブであり、Hはイオン化ミネラル溶解水MW2の水温を所定の温度に向上させる手段や所定の温度を保持する手段や所定の温度になると作動を停止する手段を備えたヒーター制御手段であり、H1はヒーター制御手段Hに接続されイオン化ミネラル溶解水MW2を加熱するヒーターである。
図3より、R3は本実施例のために準備された所定量の稲の種籾であり、Vは稲籾R3と所定量の天然水を投入するための容器であり、NWは稲籾R3に対して投入する十分な量の天然水であり、MSPは所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉体物であり、MW3は天然水NWにミネラル鉱石粉体物MSPが十分に抽出されているミネラル鉱石粉体物抽出水であり、Pはミネラル鉱石粉体物抽出水MW3を循環させ空気に接触させるための循環ポンプであり、T1は循環ポンプPに接続されミネラル鉱石粉体物抽出水MW3を吸引するチューブであり、T2は循環ポンプPに接続され空気に接触させたミネラル鉱石粉体物抽出水MW3を排出するチューブであり、Hはミネラル鉱石粉体物抽出水MW3の水温を所定の温度に向上させる手段や所定の温度を保持する手段や所定の温度になると作動を停止する手段を備えたヒーター制御手段であり、H1はヒーター制御手段Hに接続されミネラル鉱石粉体物抽出水MW3を加熱するヒーターである。
(コロイド状ミネラル水溶液CMWの製造方法)
実施例1で使用するコロイド状ミネラル水溶液CMWに関しては、米国ユタ州南部で産出される植物腐食頁岩(または植物腐食堆積岩)100gを平均粒径約1mmに粉砕した後に1.5l収納可能なビーカーに投入し天然水約1200gを投入し十分に混合させそのまま30日間漬け置きし、植物腐食頁岩100gから十分にコロイド状態のミネラルを抽出させる。このミネラル抽出水をろ過手段を介してろ過することで、コロイド状ミネラル水溶液CMWが約1000g得られる。なお、前記植物腐食頁岩(または植物腐食堆積岩)に関して葉は米国産以外でも使用可能である。
(イオン化ミネラル水溶液IMWの製造方法)
実施例2で使用するイオン化ミネラル水溶液IMWに関しては、前記多種ミネラル含有鉱石から、花崗岩と方解石と緑泥石を選択し、平均粒径約1mmに粉砕した花崗岩100gと方解石100gと緑泥石100gを3l容積の耐熱ホウロウ容器に投入し、この容器に約10%濃度に調整した塩酸水約1500gを投入し液温が80℃以上にならないように制御しながら約2時間加熱することで、カルシウムイオンやカリウムイオンやマグネシウムイオンや鉄イオンが十分に溶解した水溶液が得られ、この水溶液の液温が約30℃以下になった段階でろ過手段を用いてろ過することで、イオン化ミネラル水溶液IMWが約約1200g得られる。
(ミネラル鉱石粉体物MSPの製造方法)
実施例3で使用するミネラル鉱石粉体物MSPに関しては、前記多種ミネラル含有鉱石から、花崗岩と方解石とモンモリロナイト粘土を選択し、前記花崗岩500gを粉体手段を用いて平均粒径約0.1mmに粉体処理した花崗岩粉体500gを得る。次に、前記方解石500gを粉体手段を用いて平均粒径約0.1mmに粉体処理した方解石粉体500gを得る。次に、前記モンモリロナイト粘土700gを乾燥させた後に平均粒径約0.1mm以下に粉体処理したモンモリロナイト粉体500gを得る。花崗岩粉体500gと方解石粉体500gとモンモリロナイト粉体500gを任意の容器に投入し十分に混合させて、1500gのミネラル鉱石粉体物MSPを得る。
図1と実施例4より、高さが20cm程度で約200l容積の容器Vに約200gの稲籾R1を投入し次に100lの天然水NWを投入した後に、実施例4のコロイド状ミネラル水溶液CMWを約100gを投入し十分に撹拌しコロイド状ミネラル溶解水MW1を得る。ヒーター制御手段Hを介してコロイド状ミネラル溶解水MW1の水温が約20℃を保持するよう調節しながらコロイド状ミネラル溶解水MW1の中で発芽前の稲籾R1を約5日間保持し発芽させる。次に、ヒーター制御手段Hを介してコロイド状ミネラル溶解水MW1の水温が約32℃以上にならないように調節しながら循環ポンプPを作動させ空気に接触させたコロイド状ミネラル溶解水MW1の中で稲籾R1を約1日間保持させることで、発芽後の種籾R1に十分なコロイド状ミネラルを吸収させることを特徴とする。
図2と実施例5より、高さが20cm程度で約200l容積の容器Vに約200gの稲籾R2を投入し次に100lの天然水NWを投入した後に、実施例5のイオン化ミネラル水溶液IMW約200gを投入し十分に撹拌しイオン化ミネラル溶解水MW2を得る。ヒーター制御手段Hを介してイオン化ミネラル溶解水MW2の水温が約20℃になるよう調節しながらイオン化ミネラル溶解水MW2の中で発芽前の稲籾R2を約5日間保持し発芽させる。次に、ヒーター制御手段Hを介してイオン化ミネラル溶解水MW2の水温が約32℃以上にならないように調節しながら循環ポンプPを作動させ空気に接触させたイオン化ミネラル溶解水MW2の中で稲籾R2を約1日間保持させることで、発芽後の種籾R2に十分なイオン化ミネラルを吸収させることを特徴とする。
図3と実施例6より、高さが20cm程度で約200l容積の容器Vに約200gの稲籾R3を投入し次に100lの天然水NWを投入した後に、実施例6のミネラル鉱石粉体物MSP300gを投入し十分に撹拌しミネラル鉱石粉体物抽出水MW3を得る。ヒーター制御手段Hを介してイオン化ミネラル溶解水MW2の水温が約20℃になるよう調節しながらミネラル鉱石粉体物抽出水MW3の中で発芽前の稲籾R3を約5日間保持し発芽させる。次に、ヒーター制御手段Hを介してミネラル鉱石粉体物抽出水MW3の水温が約32℃以上にならないように調節しながら循環ポンプPを作動させ空気に接触させたミネラル鉱石粉体物抽出水MW3の中で稲籾R3を約1日間保持させることで、発芽後の種籾R3に十分なミネラル成分を吸収させることを特徴とする。
実施例7による発芽後の種籾R1を、生育させ水田に植え付けて成長させて完熟期に稲の刈り取りを行ない、その後精米することによって、コロイド状ミネラル水溶液CMWを活用したコロイド状ミネラル米を得た。
実施例8による発芽後の種籾R2を、生育させ水田に植え付けて成長させて完熟期に稲の刈り取りを行ない、その後精米することによって、イオン化ミネラル水溶液IMWを活用したイオン化ミネラル米を得た。
実施例9による発芽後の種籾R3を、生育させ水田に植え付けて成長させて完熟期に稲の刈り取りを行ない、その後精米することによって、ミネラル鉱石粉体物MSPを活用した鉱石ミネラル抽出米を得た。
実施例10のコロイド状ミネラル米を、(社)県央研究所(新潟県三条市)に分析を依頼し下記のような分析値を得た。実施例10のコロイド状ミネラル米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム64mg、カルシウムが3mg、マグネシウム18mg、リン66mg、鉄0.2mg、亜鉛1.3mg、銅0.13mg、マンガン0.60mg、であった。
実施例11のイオン化ミネラル米を、(社)県央研究所(新潟県三条市)に分析を依頼し下記のような分析値を得た。実施例10のコロイド状ミネラル米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム65mg、カルシウムが3mg、マグネシウム20mg、リン65mg、鉄0.2mg、亜鉛1.3mg、銅0.13mg、マンガン0.50mg、であった。
実施例12の鉱石ミネラル抽出米を、(社)県央研究所(新潟県三条市)に分析を依頼し下記のような分析値を得た。実施例10のコロイド状ミネラル米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム66mg、カルシウムが3mg、マグネシウム19mg、リン64mg、鉄0.2mg、亜鉛1.3mg、銅0.13mg、マンガン0.60mg、であった。
実施例10のコロイド状ミネラル米と実施例13の分析値により、カリウムとマグネシウムの「Mg/K化学当量比」を求めてみると、実施例10のコロイド状ミネラル米の精白米可食部100g当たりのカリウムは64mgであり、マグネシウムは18mgであり、まずカリウム64mgをその1化学当量である39.1で除すると、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.64(mEq/100g)であり、次にマグネシウム18mgをその1化学当量である12.16で除すると、マグネシウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.48(mEq/100g)であり、次に、1.48(mEq/100g)を1.64(mEq/100g)で除することで、Mg/K・mEq比である0.90(mEq比)を得る。
実施例11のイオン化ミネラル米と実施例14の分析値により、カリウムとマグネシウムの「Mg/K化学当量比」を求めてみると、実施例11のイオン化ミネラル米の精白米可食部100g当たりのカリウムは65mgであり、マグネシウムは20mgであり、まずカリウム65mgをその1化学当量である39.1で除すると、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.66(mEq/100g)であり、次にマグネシウム20mgをその1化学当量である12.16で除すると、マグネシウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.65(mEq/100g)であり、次に、1.65(mEq/100g)を1.66(mEq/100g)で除することで、Mg/K・mEq比である0.99(mEq比)を得る。
実施例12の鉱石ミネラル抽出米と実施例15の分析値により、カリウムとマグネシウムの「Mg/K化学当量比」を求めてみると、実施例12の鉱石ミネラル抽出米の精白米可食部100g当たりのカリウムは66mgであり、マグネシウムは19mgであり、まずカリウム66mgをその1化学当量である39.1で除すると、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.69(mEq/100g)であり、次にマグネシウム19mgをその1化学当量である12.16で除すると、マグネシウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.56(mEq/100g)であり、次に、1.56(mEq/100g)を1.69(mEq/100g)で除することで、Mg/K・mEq比である0.92(mEq比)を得る。
実施例16より、実施例10のコロイド状ミネラル米のMg/K化学当量比は0.90(mEq比)であり、上述した厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の精白米のMg/K化学当量比は0.84(mEq比)であり、上記の特許文献(特許第3621991号)のカリウムは米の食味にマイナス要因であり、マグネシウムは米の食味にプラス要因であるとする理論と、対象となる米の食味を比較する場合にはMg/K化学当量比を比較検討することで一つの指針として利用できるという理論を活用することで、前記標準米よりも食味が改善された実施例10のコロイド状ミネラル米が得られた。
実施例17より、実施例11のイオン化ミネラル米のMg/K化学当量比は、0.99(mEq比)であり、上述した厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の精白米のMg/K化学当量比は0.84(mEq比)であり、上記の特許文献(特許第3621991号)のカリウムは米の食味にマイナス要因であり、マグネシウムは米の食味にプラス要因であるとする理論と、対象となる米の食味を比較する場合にはMg/K化学当量比を比較検討することで一つの指針として利用できるという理論を活用することで、前記標準米よりも食味が改善された実施例11のイオン化ミネラル米が得られた。
実施例18より、実施例12の鉱石ミネラル抽出米のMg/K化学当量比は、0.92(mEq比)であり、上述した厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の精白米のMg/K化学当量比は0.84(mEq比)であり、上記の特許文献(特許第3621991号)のカリウムは米の食味にマイナス要因であり、マグネシウムは米の食味にプラス要因であるとする理論と、対象となる米の食味を比較する場合にはMg/K化学当量比を比較検討することで一つの指針として利用できるという理論を活用することで、前記標準米よりも食味が改善された実施例12の鉱石ミネラル抽出米が得られた。
(実施例10のコロイド状ミネラル米を用いた食味の官能試験)
下記の方法で、実施例10で得たコロイド状ミネラル米を用いた食味の官能試験を行った。試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢30〜55歳)をサンプリングし、実施例10で得たコロイド状ミネラル米五合分を通常の方法で炊飯した後に、市販されている炊飯ジャーの中に入れ、1時間経過した後に電源をオフにし、その後8時間経過した後に得た冷や飯を一人当たり0.5合分を食してもらいその食味を、5段階食味判定基準を設定し食味官能試験を実施した。なお、5段階食味判定基準の詳細は以下のとおりである。
食味判定1:美味しくなかった。
食味判定2:美味しいか美味しくないか分からない。
食味判定3:美味しいと感じられる。
食味判定4:甘味も感じられ美味しい。
食味判定5:食感も甘味も申し分なく大変美味しい。
上述した食味官能試験を実施した結果から下記のことが明らかとなった。
男性A35歳(判定4.4)、男性B38歳(判定4.0)、男性C43歳(判定4.8)、男性D47歳(判定4.1)、男性E52歳(判定4.2)、女性F30歳(判定4.5)、女性G32歳(判定4.3)、女性H41歳(判定4.4)、女性I45歳(判定4.6)、女性J55歳(判定4.2)。
以上の結果から本発明の米の食味向上手段によって得られた米が食味的に大変優れていることが官能的にも明らかとなった。
(実施例11のイオン化ミネラル米を用いた食味の官能試験)
下記の方法で、実施例11で得たイオン化ミネラル米を用いた食味の官能試験を行った。試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢30〜55歳)をサンプリングし、実施例11で得たイオン化ミネラル米五合分を通常の方法で炊飯した後に、市販されている炊飯ジャーの中に入れ、1時間経過した後に電源をオフにし、その後8時間経過した後に得た冷や飯を一人当たり0.5合分を食してもらいその食味を、5段階食味判定基準を設定し食味官能試験を実施した。なお、5段階食味判定基準の詳細は以下のとおりである。
食味判定1:美味しくなかった。
食味判定2:美味しいか美味しくないか分からない。
食味判定3:美味しいと感じられる。
食味判定4:甘味も感じられ美味しい。
食味判定5:食感も甘味も申し分なく大変美味しい。
上述した食味官能試験を実施した結果から下記のことが明らかとなった。
男性A35歳(判定4.3)、男性B38歳(判定4.0)、男性C43歳(判定4.6)、男性D47歳(判定4.2)、男性E52歳(判定4.1)、女性F30歳(判定4.4)、女性G32歳(判定4.2)、女性H41歳(判定4.5)、女性I45歳(判定4.3)、女性J55歳(判定4.3)。
以上の結果から本発明の米の食味向上手段によって得られた米が食味的に大変優れていることが官能的にも明らかとなった。
(実施例12の鉱石ミネラル抽出米を用いた食味の官能試験)
下記の方法で、実施例12で得た鉱石ミネラル抽出米を用いた食味の官能試験を行った。試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢30〜55歳)をサンプリングし、実施例12で得た鉱石ミネラル抽出米五合分を通常の方法で炊飯した後に、市販されている炊飯ジャーの中に入れ、1時間経過した後に電源をオフにし、その後8時間経過した後に得た冷や飯を一人当たり0.5合分を食してもらいその食味を、5段階食味判定基準を設定し食味官能試験を実施した。なお、5段階食味判定基準の詳細は以下のとおりである。
食味判定1:美味しくなかった。
食味判定2:美味しいか美味しくないか分からない。
食味判定3:美味しいと感じられる。
食味判定4:甘味も感じられ美味しい。
食味判定5:食感も甘味も申し分なく大変美味しい。
上述した食味官能試験を実施した結果から下記のことが明らかとなった。
男性A35歳(判定4.1)、男性B38歳(判定4.0)、男性C43歳(判定4.2)、男性D47歳(判定4.0)、男性E52歳(判定4.2)、女性F30歳(判定4.3)、女性G32歳(判定4.0)、女性H41歳(判定4.2)、女性I45歳(判定4.4)、女性J55歳(判定4.5)。
以上の結果から本発明の米の食味向上手段によって得られた米が食味的に大変優れていることが官能的にも明らかとなった。
上記実施の形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の米の食味向上手段は、稲籾の発芽時のミネラル成分吸収手段としての他にも、稲籾の発芽後のミネラル成分吸収手段、稲の生育中のミネラル成分吸収手段、としても使用可能であり、食味を向上させた高品質の米を安定して供給可能なので、我が国の農業の発展に寄与できるので、産業上の利用価値が高い。
本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。 本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。 本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
符号の説明
R1,R2,R3 稲の種籾
V 容器
NW 天然水
CMW コロイド状ミネラル水溶液
IMW イオン化ミネラル水溶液
MSP ミネラル含有鉱石粉体物
MW1 コロイド状ミネラル溶解水
MW2 イオン化ミネラル溶解水
MW3 ミネラル鉱石粉体物抽出水
P 循環ポンプ
T1 吸引チューブ
T2 排出チューブ
H ヒーター制御手段
H1 ヒーター

Claims (5)

  1. 稲の種籾の発芽手段において、所定の容器内に所定量の稲籾を投入し、前記稲籾が十分に浸水するように天然ミネラル水を投入し、前記稲籾浸水水に所定量のコロイド状ミネラルの水溶液または(及び)所定量のイオン化ミネラルの水溶液を投入し、前記稲籾を所定の期間浸水させ、前記ミネラル添加水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにして、発芽期の種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段。
  2. 稲の種籾の発芽手段において、所定の容器内に所定量の稲籾を投入し、前記稲籾が十分に浸水するように天然ミネラル水を投入し、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉体物を投入し、前記稲籾を所定の期間浸水させ、前記水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにして、発芽期の種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段。
  3. 前記稲籾の浸水期間が5日〜10日間であり、その時の水溶液の液温が常温であり、その後に、水温を32℃以下を維持する手段を介しながら、約6時間〜24時間、前記循環手段を作動させることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の米の食味向上手段。
  4. 前記コロイド状ミネラル水溶液が、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を所定量の水または温水または熱水で所定期間抽出し、前記抽出水をろ過して生成されたものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の米の食味向上手段。
  5. 前記イオン化ミネラル水溶液が、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を所定量の酸性水または酸性温水または酸性熱水で所定時間抽出し、前記抽出水をろ過して生成されたものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の米の食味向上手段。
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