JP2008212128A - 米の食味向上手段 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Vは稲籾R1と所定量の天然水を投入するための容器であり、NWは稲籾R1に対して投入する十分な量の天然水であり、MW1は天然水NWにコロイド状ミネラル水溶液CMWが十分に溶解しているコロイド状ミネラル溶解水であり、T1は循環ポンプPに接続されコロイド状ミネラル溶解水MW1を吸引するチューブであり、T2は循環ポンプPに接続され空気に接触させたコロイド状ミネラル溶解水MW1を排出するチューブであり、Hはコロイド状ミネラル溶解水MW1の水温を所定の温度に調節する手段を備えたヒーター制御手段であり、H1はヒーター制御手段Hに接続されコロイド状ミネラル溶解水MW1を加熱するヒーターである。
【選択図】図1
Description
発芽期に関しては、稲の種子は、発芽に必要な栄養素はすべて種子内に蓄えられており、本来水のみで、生命体として組み込まれている自己発芽を開始することが知られている。
稲の生育期間には、窒素、リン酸、カリ(肥料の三要素)が不可欠であり、化学肥料を主にした稲の育成方法や、有機質肥料を主にした稲の育成方法や、これらを組合わせた育成方法などが知られている。
そこで、米の食味について、詳しく検討する。
まず、米の食味とは、収穫した米に誰しも求める「おいしさ」のことであり、品種、土地・気象条件、栽培法や精米法、保存法によって食味は変化することが一般的に知られており、本発明では、米の栽培法に着目するものとする。
食味を判断する方法には、官能検査と、タンパク値を測ったり、食味計を使い食味値などを測定する理化学検査、などが知られている。
例えば、厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の玄米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム230mg、カルシウムが9mg、マグネシウム110mg、リン290mg、鉄2.1mg、亜鉛1.8mg、銅0.27mg、マンガン2.05mg、である。
また、例えば、厚生省が公表している水稲穀粒(標準米)の精白米の可食部100g当たりの無機質(ミネラル成分)の数値は、ナトリウム1mg、カリウム88mg、カルシウムが5mg、マグネシウム23mg、リン94mg、鉄0.8mg、亜鉛1.4mg、銅0.22mg、マンガン0.80mg、である。
ここで、まず、カリウムとマグネシウムの化学当量を説明すると、カリウム含量を、その1化学当量である39.1で除して、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)を求め、マグネシウム含量も、その1化学当量である12.16で除して、マグネシウムの化学当量(単位:同前)を求める。
次に、Mg・mEq/100gをK・mEq/100gで除して、Mg/K・mEq比を得る(以下、この比を「Mg/K化学当量比」と表記する)。
そこで、Mg/K化学当量比は、米・小麦・大麦等の穀物種ごとに一定の範囲に収束する傾向にあり、玄米の場合、いくつかの品種群の平均値でみると1.39〜1.73にあることが報告されている(社団法人農山漁村文化協会のホームページを参照する)。
また、次に、前記標準米の精白米のカリウムとマグネシウムの「Mg/K化学当量比」を求めてみると、前記標準米の精白米可食部100g当たりのカリウムは88mgであり、マグネシウムは23mgであり、まずカリウム88mgをその1化学当量である39.1で除すると、カリウムの化学当量(単位:mEq/100g)は2.25(mEq/100g)であり、次にマグネシウム23mgをその1化学当量である12.16で除すると、マグネシウムの化学当量(単位:mEq/100g)は1.89(mEq/100g)であり、次に、1.89(mEq/100g)を2.25(mEq/100g)で除することで、Mg/K・mEq比である0.84(mEq比)を得る。
一般的に食味値の計測は「食味計」という計測器具を用いるが、「食味計」メーカも複数知られている。(株式会社ケット科学研究所の成分分析計や株式会社サタケの食味計などが知られている)
また、同じお米を計測しても、使用する「食味計」の機種により数値に大きな開きが出てくる場合があることも知られている。
また、また、精米したお米の食味値を計測した場合、精米の方法(時間など)によっても食味値が変動することも知られている。つまり、測定するときに意識的に高い数値が出るように工夫することもある程度可能であることも知られている。
また、「魚沼産コシヒカリ」などは、食味値では飛び抜けて高いわけではないのに、炊いてごはんにして食べてみると(銘柄を伏せておいても)、とにかくおいしい、という報告も受けている。
以上のことから「食味値」は、言葉で説明しにくい「おいしさの目安」として便利なものであるが、同じ条件で計測しないと、「高い食味値=高い品質」とは限らないものらしい。(この段落で記述した内容に関しては、「ニッシン生活センター」のホームページを参照にした)
そこで、まず、課題を解決するための第一の手段で記述した所定の容器内に所定量の稲籾を投入することに関しては、公知の手段で十分であり、前記容器の材質や寸法は特に制限は設けないものとする。
課題を解決するための第一の手段で記述したミネラル(鉱物)に関しては、地殻を構成する無機物質の最小単位であり、化学成分がある範囲内で一定で、均質な物質である。自然界では、一種または二種以上の鉱物が集合して岩石を形成しており、日本に産出する鉱物種はおよそ700種以上が知られている。通常は生物内や食品や水溶液の中では無機化合物として存在し、一般的にはカルシウム化合物、リン化合物、2価鉄化合物、3価鉄化合物、ナトリウム化合物、カリウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、マンガン化合物、銅化合物、珪素化合物、セレン化合物、ゲルマニウム化合物、ホウ素化合物、などが一例として知られている。本発明では、上述した無機化合物を少なくとも2種以上含まれた岩石を利用するものとする。
また、本発明で用いる天然ミネラル水に関しては、水道水以外でカルシウム(Ca)、リン(P)、鉄(Fe)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)のいずれか1種類のミネラルを1mM以上で含有する自然水であれば何を用いても構わない。
例えば、カルシウムが水溶液中においてカルシウムイオンとなるためのカルシウム化合物が、塩化カルシウム、ケイ酸カルシウム、酢酸カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。リンが水溶液中においてリンイオンとなるためのリン化合物が、各種リン酸化合物として1mM以上で含有することが好ましい。鉄が水溶液中において鉄イオンとなるための鉄化合物が、各種(2価、3価、4価)酸化鉄、塩化鉄、リン酸鉄、クエン酸鉄、硫酸鉄、水酸化鉄、炭酸鉄、鉄ミョウバンなどから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。カリウムが水溶液中においてカリウムイオンとなるためのカリウム化合物が、塩化カリウム、クエン酸カリウム、ケイ酸カリウム、酸化カリウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸カリウム、リン酸カリウム、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。マグネシウムが水溶液中においてマグネシウムイオンとなるためのマグネシウム化合物が、塩化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。亜鉛が水溶液中において亜鉛イオンとなるための亜鉛化合物が、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、リン酸亜鉛、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。マンガンが水溶液中においてマンガンイオンとなるためのマンガン化合物が、塩化マンガン、酸化マンガン、水酸化マンガン、炭酸マンガン、硫酸マンガン、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。銅が水溶液中において銅イオンとなるための銅化合物が、塩化銅、クエン酸銅、酢酸銅、酸化銅、水酸化銅、硫酸銅、などから少なくとも一種が選択され1mM以上で含有することが好ましい。
前記手段により、前記ミネラル添加水溶液は循環作用と空気接触作用との相乗効果により稲の体内に吸収され、また前記ミネラルの働きにより稲体内にアミノ酸も生成され、このアミノ酸の生成に前記ミネラル成分が役立ち、「うまい」といわれる米や玄米の収穫に大きく寄与する。
課題を解決するための第二の手段で記述した所定の容器内に所定量の稲籾を投入することに関しては、公知の手段で十分であり、前記容器の材質や寸法は特に制限は設けないものとする。
課題を解決するための第二の手段で記述したミネラルに関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
前記天然ミネラル水に関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
課題を解決するための第一の手段で記述した前記ミネラル添加水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにすることに関しては、課題を解決するための第一の手段で記述した内容に順ずるものとする。
なお、前記ミネラル含有鉱石を複数種類用いる場合は、以下のミネラル成分が少なくとも3種以上含有されるように選択することが好ましく、この場合のミネラル成分に関しては、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、鉄(Fe:ただし2価鉄、3価鉄も含むものとする。)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、セレン(Se)、珪素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、チタン(Ti)、銀(Ag)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、バナジウム(Ba)、硫黄(S)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)、などが人体に有用なミネラルとして一般的に知られている。
また、本発明において、前記ミネラル含有鉱石を使用する場合は、国内の産出地域、国外の産出地域、の区別無く使用することができる。
なお前記多種ミネラル含有鉱石の粉体化手段に関しては、業界で一般的に知られた方法であれば特に制限無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉体物の所定量に関しては、例えば、製造するミネラル水の容量が1リットルだとすると、抽出に使用する前記水を1000gから1200g用意し、その重量の10重量%〜50重量%の範囲であることが好ましい。
課題を解決するための第三の手段で記述した水温を32℃以下を維持する手段に関しては、一般的にこの国では稲籾の発芽時期の平均気温は約10℃〜約20℃であるから水の温度も概ね約10℃〜約20℃であるから、前記水温を32℃以下を維持するためにはヒーター手段が好ましく、例えば、水温を所定の温度に向上させる手段や所定の温度を保持する手段や所定の温度になると作動を停止する手段を備えたヒーター制御手段や、前記ヒーター制御手段に接続され前記水溶液を加熱するヒーターの使用が好ましい。
前記水温を32℃以下に制御すること関しては、前記水温が32℃以上になると前記水の雑菌対策上好ましくないからである。
前記循環手段に関しては、課題を解決するための第一の手段に記述した内容に順ずるものとする。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物に関しては、粉砕物の平均粒径に関しては基本的には制限は設けなくても構わないが、平均粒径が略10mm〜略1mmの範囲での使用が好ましい。例えば、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の平均粒径が略10mm以上であれば前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物から前記多種ミネラルを抽出させる場合の効率が悪くなるからである。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の平均粒径が略1mm以下であれば前記多種ミネラル含有鉱石を粉砕化させるコストが上昇し経済的に好ましくないからである。
なお前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕手段に関しては、業界で一般的に知られた方法であれば特に制限無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の所定量に関しては、例えば、製造するミネラル水の容量が1リットルだとすると、抽出に使用する水または温水または熱水を1100gから1500g用意し、その重量の10重量%〜50重量%の範囲であることが好ましい。
なお、前記所定量の水に関しては、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を十分に浸水させる量または浸水を保持させる量の水をいう。なお、前記浸水で使用する水の水温に関しては、前記浸水時の水温を保持させるようにし、そのための保持手段を使用しても構わない。前記保持手段に関しては、ヒーター手段や温度制御手段の使用が一般的であるが、ヒーター手段に関しての熱源の制限は特に設けないものとする。
また、前記所定量の温水に関しては、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を十分に浸水させる量または浸水を保持させる量の温水をいう。なお、前記浸水で使用する温水の水温に関しては、前記浸水時の水温を保持させるようにし、そのための保持手段を使用しても構わない。前記保持手段に関しては、ヒーター手段や温度制御手段の使用が一般的であるが、ヒーター手段に関しての熱源の制限は特に設けないものとする。
さらに、前記所定量の熱水に関しては、前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を十分に浸水させる量または浸水を保持させる量の熱水をいう。なお、前記浸水で使用する熱水の水温に関しては、前記浸水時の水温を保持させるようにし、そのための保持手段を使用しても構わない。前記保持手段に関しては、ヒーター手段や温度制御手段の使用が一般的であるが、ヒーター手段に関しての熱源の制限は特に設けないものとする。
なお、前記抽出水または前記抽出温水または前記抽出熱水の前記ミネラル成分の濃度に関しては、含有されるミネラル成分が所定の濃度になるよう濃縮することも可能である。
また、前記抽出水または前記抽出温水または前記抽出熱水をろ過することに関しては、前記抽出水のろ過手段は水温が約20〜30℃の範囲で水質が中性または弱酸性または弱アルカリ性という条件で使用できるろ過手段であれば一般的に使用されているタイプであれば特に制限なく使用できる。また、前記抽出温水のろ過手段は水温が約30〜50℃の範囲で水質が中性または弱酸性または弱アルカリ性という条件で使用できるろ過手段であれば一般的に使用されているタイプであれば特に制限なく使用できる。また、前記抽出熱水のろ過手段は水温が約50〜100℃の範囲で水質が中性または弱酸性または弱アルカリ性という条件で使用できるろ過手段であれば一般的に使用されているタイプであれば特に制限なく使用できる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物に関しては、前記粉砕物の平均粒径に関しては基本的には制限は設けなくても構わないが、平均粒径が略略1mm〜略10mmの範囲での使用が好ましい。例えば、前記粉砕物の平均粒径が略10mm以上であれば前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物から前記イオン化ミネラルを抽出させる場合の効率が悪くなるからである。また、例えば、前記粉砕物の平均粒径が略1μm以下であれば前記多種ミネラル含有鉱石を粉砕物させるコストが上昇し経済的に好ましくないからである。
なお前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕手段に関しては、業界で一般的に知られた方法であれば特に制限無く使用することができる。
前記多種ミネラル含有鉱石の粉砕物の所定量に関しては、例えば、製造する前記イオン化ミネラル水溶液の容量が1リットルだとすると、抽出に使用する酸性水または酸性温水または酸性熱水を1100gから1500g用意し、その重量の10重量%〜50重量%の範囲であることが好ましい。
また、前記酸性水または前記酸性温水または前記酸性熱水で所定時間抽出することに関しては、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を前記酸性水で抽出する場合の抽出時間は、約12時間〜48時間の設定が好ましく、この場合、12時間以下では抽出濃度は十分ではなく、48時間以上では抽出濃度が飽和状態になり、また製造時間の費用対コストの関係で不利である。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を前記酸性温水で抽出する場合の抽出時間は、約3時間〜12時間の設定が好ましく、この場合、3時間以下では抽出濃度は十分ではなく、12時間以上では抽出濃度が飽和状態になり、また加熱コストの費用対コストの関係で不利である。また、例えば、前記多種ミネラル含有鉱石を前記酸性熱水で抽出する場合の抽出時間は、約30分間〜3時間の設定が好ましく、この場合、30分間以下では抽出濃度は十分ではなく、3時間以上では抽出濃度が飽和状態になり、また加熱コストの費用対コストの関係で不利である。
なお、前記酸性水または前記酸性温水または前記酸性熱水の前記ミネラル成分の濃度に関しては、含有されるミネラル成分が所定の濃度になるよう濃縮させることが必要な場合が生じた場合は、濃縮することが好ましい。
図1は本発明の実施の形態例を示す概略説明図であり、図2は本発明の実施の形態例を示す概略説明図であり、図3は本発明の実施の形態例を示す概略説明図である。
実施例1で使用するコロイド状ミネラル水溶液CMWに関しては、米国ユタ州南部で産出される植物腐食頁岩(または植物腐食堆積岩)100gを平均粒径約1mmに粉砕した後に1.5l収納可能なビーカーに投入し天然水約1200gを投入し十分に混合させそのまま30日間漬け置きし、植物腐食頁岩100gから十分にコロイド状態のミネラルを抽出させる。このミネラル抽出水をろ過手段を介してろ過することで、コロイド状ミネラル水溶液CMWが約1000g得られる。なお、前記植物腐食頁岩(または植物腐食堆積岩)に関して葉は米国産以外でも使用可能である。
実施例2で使用するイオン化ミネラル水溶液IMWに関しては、前記多種ミネラル含有鉱石から、花崗岩と方解石と緑泥石を選択し、平均粒径約1mmに粉砕した花崗岩100gと方解石100gと緑泥石100gを3l容積の耐熱ホウロウ容器に投入し、この容器に約10%濃度に調整した塩酸水約1500gを投入し液温が80℃以上にならないように制御しながら約2時間加熱することで、カルシウムイオンやカリウムイオンやマグネシウムイオンや鉄イオンが十分に溶解した水溶液が得られ、この水溶液の液温が約30℃以下になった段階でろ過手段を用いてろ過することで、イオン化ミネラル水溶液IMWが約約1200g得られる。
実施例3で使用するミネラル鉱石粉体物MSPに関しては、前記多種ミネラル含有鉱石から、花崗岩と方解石とモンモリロナイト粘土を選択し、前記花崗岩500gを粉体手段を用いて平均粒径約0.1mmに粉体処理した花崗岩粉体500gを得る。次に、前記方解石500gを粉体手段を用いて平均粒径約0.1mmに粉体処理した方解石粉体500gを得る。次に、前記モンモリロナイト粘土700gを乾燥させた後に平均粒径約0.1mm以下に粉体処理したモンモリロナイト粉体500gを得る。花崗岩粉体500gと方解石粉体500gとモンモリロナイト粉体500gを任意の容器に投入し十分に混合させて、1500gのミネラル鉱石粉体物MSPを得る。
下記の方法で、実施例10で得たコロイド状ミネラル米を用いた食味の官能試験を行った。試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢30〜55歳)をサンプリングし、実施例10で得たコロイド状ミネラル米五合分を通常の方法で炊飯した後に、市販されている炊飯ジャーの中に入れ、1時間経過した後に電源をオフにし、その後8時間経過した後に得た冷や飯を一人当たり0.5合分を食してもらいその食味を、5段階食味判定基準を設定し食味官能試験を実施した。なお、5段階食味判定基準の詳細は以下のとおりである。
食味判定1:美味しくなかった。
食味判定2:美味しいか美味しくないか分からない。
食味判定3:美味しいと感じられる。
食味判定4:甘味も感じられ美味しい。
食味判定5:食感も甘味も申し分なく大変美味しい。
上述した食味官能試験を実施した結果から下記のことが明らかとなった。
男性A35歳(判定4.4)、男性B38歳(判定4.0)、男性C43歳(判定4.8)、男性D47歳(判定4.1)、男性E52歳(判定4.2)、女性F30歳(判定4.5)、女性G32歳(判定4.3)、女性H41歳(判定4.4)、女性I45歳(判定4.6)、女性J55歳(判定4.2)。
以上の結果から本発明の米の食味向上手段によって得られた米が食味的に大変優れていることが官能的にも明らかとなった。
下記の方法で、実施例11で得たイオン化ミネラル米を用いた食味の官能試験を行った。試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢30〜55歳)をサンプリングし、実施例11で得たイオン化ミネラル米五合分を通常の方法で炊飯した後に、市販されている炊飯ジャーの中に入れ、1時間経過した後に電源をオフにし、その後8時間経過した後に得た冷や飯を一人当たり0.5合分を食してもらいその食味を、5段階食味判定基準を設定し食味官能試験を実施した。なお、5段階食味判定基準の詳細は以下のとおりである。
食味判定1:美味しくなかった。
食味判定2:美味しいか美味しくないか分からない。
食味判定3:美味しいと感じられる。
食味判定4:甘味も感じられ美味しい。
食味判定5:食感も甘味も申し分なく大変美味しい。
上述した食味官能試験を実施した結果から下記のことが明らかとなった。
男性A35歳(判定4.3)、男性B38歳(判定4.0)、男性C43歳(判定4.6)、男性D47歳(判定4.2)、男性E52歳(判定4.1)、女性F30歳(判定4.4)、女性G32歳(判定4.2)、女性H41歳(判定4.5)、女性I45歳(判定4.3)、女性J55歳(判定4.3)。
以上の結果から本発明の米の食味向上手段によって得られた米が食味的に大変優れていることが官能的にも明らかとなった。
下記の方法で、実施例12で得た鉱石ミネラル抽出米を用いた食味の官能試験を行った。試験方法として、健康な成人10名(男性5名、女性5名、年齢30〜55歳)をサンプリングし、実施例12で得た鉱石ミネラル抽出米五合分を通常の方法で炊飯した後に、市販されている炊飯ジャーの中に入れ、1時間経過した後に電源をオフにし、その後8時間経過した後に得た冷や飯を一人当たり0.5合分を食してもらいその食味を、5段階食味判定基準を設定し食味官能試験を実施した。なお、5段階食味判定基準の詳細は以下のとおりである。
食味判定1:美味しくなかった。
食味判定2:美味しいか美味しくないか分からない。
食味判定3:美味しいと感じられる。
食味判定4:甘味も感じられ美味しい。
食味判定5:食感も甘味も申し分なく大変美味しい。
上述した食味官能試験を実施した結果から下記のことが明らかとなった。
男性A35歳(判定4.1)、男性B38歳(判定4.0)、男性C43歳(判定4.2)、男性D47歳(判定4.0)、男性E52歳(判定4.2)、女性F30歳(判定4.3)、女性G32歳(判定4.0)、女性H41歳(判定4.2)、女性I45歳(判定4.4)、女性J55歳(判定4.5)。
以上の結果から本発明の米の食味向上手段によって得られた米が食味的に大変優れていることが官能的にも明らかとなった。
V 容器
NW 天然水
CMW コロイド状ミネラル水溶液
IMW イオン化ミネラル水溶液
MSP ミネラル含有鉱石粉体物
MW1 コロイド状ミネラル溶解水
MW2 イオン化ミネラル溶解水
MW3 ミネラル鉱石粉体物抽出水
P 循環ポンプ
T1 吸引チューブ
T2 排出チューブ
H ヒーター制御手段
H1 ヒーター
Claims (5)
- 稲の種籾の発芽手段において、所定の容器内に所定量の稲籾を投入し、前記稲籾が十分に浸水するように天然ミネラル水を投入し、前記稲籾浸水水に所定量のコロイド状ミネラルの水溶液または(及び)所定量のイオン化ミネラルの水溶液を投入し、前記稲籾を所定の期間浸水させ、前記ミネラル添加水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにして、発芽期の種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段。
- 稲の種籾の発芽手段において、所定の容器内に所定量の稲籾を投入し、前記稲籾が十分に浸水するように天然ミネラル水を投入し、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉体物を投入し、前記稲籾を所定の期間浸水させ、前記水溶液を所定の時間循環手段を用いて循環させるようにして、発芽期の種籾のミネラル吸収率を向上させたことを特徴とする、米の食味向上手段。
- 前記稲籾の浸水期間が5日〜10日間であり、その時の水溶液の液温が常温であり、その後に、水温を32℃以下を維持する手段を介しながら、約6時間〜24時間、前記循環手段を作動させることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の米の食味向上手段。
- 前記コロイド状ミネラル水溶液が、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を所定量の水または温水または熱水で所定期間抽出し、前記抽出水をろ過して生成されたものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の米の食味向上手段。
- 前記イオン化ミネラル水溶液が、所定量の多種ミネラル含有鉱石の粉砕物を所定量の酸性水または酸性温水または酸性熱水で所定時間抽出し、前記抽出水をろ過して生成されたものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の米の食味向上手段。
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- 2007-02-28 JP JP2007085637A patent/JP2008212128A/ja active Pending
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