JP2008211638A - 処理実行装置、処理要求装置、それらの制御方法及びそれらのプログラム - Google Patents

処理実行装置、処理要求装置、それらの制御方法及びそれらのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。
【解決手段】携帯して移動するデジタルカメラ30からアドホックモードで印刷用の通信を行うリクエストを受信したときにはプリンタ20がインフラストラクチャモードからアドホックモードに切り替え、動的に今回の印刷処理用の暗号化に関する情報を含む無線設定を生成し、この無線設定を、デジタルカメラ30から取得した暗号化キーを用いて暗号化してこれに送信する。そして、無線設定に基づく暗号化アドホックモードでプリンタ20とデジタルカメラ30とが情報を送受信する。このように、デジタルカメラ30からアドホックモードでの通信要求を受信するだけで、プリンタ20がアドホックモードの無線通信に切り替わるし、今回の印刷通信に用いる無線設定を動的に生成するため、次回以降に同じ設定で通信するのを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理実行装置、処理要求装置、それらの制御方法及びそれらのプログラムに関する。
従来、処理実行装置としては、インフラストラクチャモードとアドホックモードとに対応する無線LANを利用可能な無線LANインタフェースと、画像を印刷可能なプリントエンジンとを備え、暗号化に関する情報を含む無線LANの設定を二次元バーコードとして印刷出力し、この印刷された二次元バーコードをデジタルカメラが撮影するという比較的簡単な方法で無線LANの設定に関する情報をデジタルカメラに伝えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−1063号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された処理実行装置では、無線LANインタフェースがインフラストラクチャモードとアドホックモードとに対応してはいるが、この両モードの使い分けについては考慮されておらず、インフラストラクチャモードとアドホックモードとを切り替える際には、様々な入力が必要であり、簡便ではなかった。また、携帯して移動した先でデジタルカメラをLANに接続しようとすると、その移動先のLANの設定を二次元バーコードに印刷し、デジタルカメラが撮影して入力することになるが、そうすると、携帯して外部で利用するようなものに、暗号化に関する情報を含むLANの設定を入れてしまうことになるため、LANのセキュリティが下がってしまう問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができる処理実行装置、処理要求装置、それらの制御方法及びそれらのプログラムを提供することを目的の一つとする。また、より高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる処理実行装置、処理要求装置、それらの制御方法及びそれらのプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の処理実行装置は、
携帯して移動可能である処理要求装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行する処理実行装置であって、
アドホックモードとインフラストラクチャモードとを切替可能であり無線により前記処理要求装置へ情報を送信及び受信可能な切替送受信手段と、
前記切替送受信手段が前記処理要求装置からアドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を受信したときには前記切替送受信手段をアドホックモードに切り替える切替実行手段と、
前記切替送受信手段が前記処理要求装置から前記アドホック要求を受信したあと前記処理要求装置との間で今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を動的に生成する暗号生成手段と、
前記アドホック要求に対する応答のいずれかに前記生成した実行側暗号情報を含めて前記処理要求装置へ送信し、その後前記切替実行手段によって切り替えられたアドホックモードで前記実行側暗号情報を用いて前記処理要求装置と情報を送受信するよう前記切替送受信手段を制御する実行制御手段と、
を備えたものである。
この処理実行装置では、アドホックモードとインフラストラクチャモードとを切り替えて無線により処理要求装置へ情報を送信及び受信可能であり、処理要求装置からアドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を受信したときにはアドホックモードに切り替える一方、処理要求装置からアドホック要求を受信したあと処理要求装置との間で今回の所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を動的に生成し、アドホック要求に対する応答のいずれかにこの生成した実行側暗号情報を含めて処理要求装置へ送信し、その後、切り替えられたアドホックモードで実行側暗号情報を用いて処理要求装置と情報を送受信する。したがって、処理要求装置からアドホックモードでの通信要求を受信するだけでアドホックモードの無線通信に切り替わるため、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、アドホック要求があると動的に今回の処理用の実行側暗号情報を生成するため、次回には処理要求装置が今回の実行側暗号情報を用いることができないから、携帯可能な処理要求装置との間の通信に対してより高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、携帯して移動可能な処理要求装置との間では、固定的に用いられるインフラストラクチャモードの無線の設定をこのような処理要求装置に入力して通信するよりも、1対1によるアドホックモードを用いて通信する方がセキュリティの面からみて好ましい。
本発明の処理実行装置において、前記実行制御手段は、前記切替送受信手段が前記処理要求装置から前記アドホック要求と一緒に又は別々に該処理要求装置が情報を復号化可能な要求側暗号情報を受信し、前記暗号生成手段が生成した実行側暗号情報を前記要求側暗号情報に基づいて暗号化し該暗号化した実行側暗号情報を前記処理要求装置へ送信するよう前記切替送受信手段を制御するものとしてもよい。こうすれば、処理要求装置で解析可能な暗号化を行い実行側暗号情報を処理要求装置へ送信するため、実行側暗号情報をそのまま処理要求装置へ送信するものに比して、携帯可能な処理要求装置との間の通信に対して一層高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。
本発明の処理実行装置において、前記切替実行手段は、前記切替送受信手段が受信した前記処理実行装置との通信の開始に用いられるプローブリクエストの拡張領域に前記アドホック要求が格納されているときには、前記切替送受信手段をアドホックモードに切り替えるものとしてもよい。こうすれば、プローブリクエストの拡張領域を確認すればよいため、比較的容易に受信した情報がアドホック要求であるか否かを判定することができる。
本発明の処理実行装置は、前記所定の処理として画像情報を印刷媒体へ印刷処理する印刷実行手段、を備え、前記実行制御手段は、前記切替送受信手段がアドホックモードで前記処理要求装置から受信した画像情報を前記印刷媒体へ印刷処理するよう前記印刷実行手段を制御するものとしてもよい。このように、携帯して移動可能な処理要求装置から画像を受信して印刷する際には、アドホックモードで情報の送受信を行うのが、セキュリティの面から好ましい。
本発明の処理要求装置は、
携帯して移動可能であり、処理実行装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行させる処理要求装置であって、
アドホックモードで無線により前記処理実行装置へ情報を送信及び受信可能なアドホック送受信手段と、
アドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御したあと、前記アドホック送受信手段が前記処理実行装置から今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を受信したときには、前記処理実行装置へ送信する前記所定の処理に用いる情報に該受信した実行側暗号情報に基づいて暗号化を施し該暗号化した情報を前記処理実行装置へアドホックモードで送信するよう前記アドホック送受信手段を制御する要求制御手段と、
を備えたものである。
この処理要求装置では、アドホックモードで無線により処理実行装置へ情報を送信及び受信可能であり、アドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を処理実行装置へ送信したあと、処理実行装置から今回の所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を受信したときには、処理実行装置へ送信する所定の処理に用いる情報にこの受信した実行側暗号情報に基づいて暗号化を施しこの暗号化した情報を処理実行装置へアドホックモードで送信する。したがって、アドホックモードでの通信要求を送信するだけで処理実行装置側でアドホックモードの無線通信に切り替わるため、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、処理実行装置から受信した今回の処理用の実行側暗号情報を用いて通信を実行するため、携帯可能な処理要求装置との間の通信に対してより高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、処理要求装置は、携帯して移動可能であるため、固定的に用いられる処理実行装置のインフラストラクチャモードの無線の設定を入力して通信するよりも、1対1によるアドホックモードを用いて通信する方がセキュリティの面からみて好ましい。
本発明の処理要求装置において、前記要求制御手段は、該要求制御手段が情報を復号化可能な予め定められた要求側暗号情報を前記アドホック要求と一緒に又は別々に前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御し、前記処理実行装置が生成し前記要求側暗号情報に基づいて暗号化された実行側暗号情報を前記アドホック送受信手段が前記処理実行装置から受信したときには、該受信した実行側暗号情報を前記要求側暗号情報に基づいて復号化し、該復号化した実行側暗号情報を用いて今回の前記所定の処理を実行する情報を暗号化し該暗号化した情報を送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するものとしてもよい。こうすれば、処理要求装置で復号化可能な暗号化を行った実行側暗号情報を処理実行装置から受信するため、携帯可能な処理要求装置との間の通信に対して一層高いセキュリティが得られる。
本発明の処理要求装置において、前記要求制御手段は、前記処理実行装置との通信の開始に用いられるプローブリクエストの拡張領域に前記アドホック要求を格納し該格納したプローブリクエストを前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するものとしてもよい。こうすれば、比較的容易にアドホック要求を処理実行装置へ送信することができる。
本発明の処理要求装置は、被写体を撮像し該撮像した情報に基づき画像情報を生成する撮像手段、を備え、前記要求制御手段は、前記撮像手段によって生成された画像情報を前記所定の処理に用いる情報として前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するものとしてもよい。撮像装置は、携帯して移動可能であり、アドホックモードでネットワークに参加したいことが多いため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の処理要求実行システムは、上述したいずれかに記載の処理実行装置と、上述したいずれかに記載の処理要求装置と、を備えたものである。上述した処理実行装置や上述した処理要求装置は、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができるものであり、より高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができるものであるから、本発明の処理要求実行システムも同様の効果を奏する。
本発明の処理実行装置の制御方法は、
携帯して移動可能である処理要求装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行し、アドホックモードとインフラストラクチャモードとを切替可能であり無線により前記処理要求装置へ情報を送信及び受信可能な切替送受信手段を備えた処理実行装置のコンピュータプログラムによる制御方法であって、
(a)前記切替送受信手段が前記処理要求装置からアドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を受信したときには前記切替送受信手段をアドホックモードに切り替えるステップと、
(b)前記切替送受信手段が前記処理要求装置から前記アドホック要求を受信したあと前記処理要求装置との間で今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を動的に生成するステップと、
(c)前記アドホック要求に対する応答のいずれかに前記ステップ(b)で生成した実行側暗号情報を含めて前記処理要求装置へ送信し、その後前記ステップ(a)で切り替えられたアドホックモードで前記実行側暗号情報を用いて前記処理要求装置と情報を送受信するよう前記切替送受信手段を制御するステップと、
を含むものである。
この処理実行装置の制御方法では、アドホックモードとインフラストラクチャモードとを切り替えて無線により処理要求装置へ情報を送信及び受信可能であり、処理要求装置からアドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を受信したときにはアドホックモードに切り替える一方、処理要求装置からアドホック要求を受信したあと処理要求装置との間で今回の所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を動的に生成し、アドホック要求に対する応答のいずれかにこの生成した実行側暗号情報を含めて処理要求装置へ送信し、その後、切り替えられたアドホックモードで実行側暗号情報を用いて処理要求装置と情報を送受信する。したがって、処理要求装置からアドホックモードでの通信要求を受信するだけでアドホックモードの無線通信に切り替わるため、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、アドホック要求があると動的に今回の処理用の実行側暗号情報を生成するため、次回には処理要求装置が今回の実行側暗号情報を用いることができないから、携帯可能な処理要求装置との間の通信に対してより高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、携帯して移動可能な処理要求装置との間では、固定的に用いられるインフラストラクチャモードの無線の設定をこのような処理要求装置に入力して通信するよりも、1対1によるアドホックモードを用いて通信する方がセキュリティの面からみて好ましい。なお、この処理実行装置の制御方法において、上述した処理実行装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した処理実行装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明の処理要求装置の制御方法は、
携帯して移動可能であり、処理実行装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行させ、アドホックモードで無線により前記処理実行装置へ情報を送信及び受信可能なアドホック送受信手段を備えた処理要求装置のコンピュータプログラムによる制御方法であって、
(a)アドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するステップと、
(b)前記ステップ(a)のあと、前記アドホック送受信手段が前記処理実行装置から今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を受信したときには、前記処理実行装置へ送信する前記所定の処理に用いる情報に該受信した実行側暗号情報に基づいて暗号化を施し該暗号化した情報を前記処理実行装置へアドホックモードで送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するステップと、
を含むものである。
この処理要求装置の制御方法では、アドホックモードで無線により処理実行装置へ情報を送信及び受信可能であり、アドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を処理実行装置へ送信したあと、処理実行装置から今回の所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を受信したときには、処理実行装置へ送信する所定の処理に用いる情報にこの受信した実行側暗号情報に基づいて暗号化を施しこの暗号化した情報を処理実行装置へアドホックモードで送信する。したがって、アドホックモードでの通信要求を送信するだけで処理実行装置側でアドホックモードの無線通信に切り替わるため、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、処理実行装置から受信した今回の処理用の実行側暗号情報を用いて通信を実行するため、携帯可能な処理要求装置との間の通信に対してより高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、処理要求装置は、携帯して移動可能であるため、固定的に用いられる処理実行装置のインフラストラクチャモードの無線の設定を入力して通信するよりも、1対1によるアドホックモードを用いて通信する方がセキュリティの面からみて好ましい。なお、この処理要求装置の制御方法において、上述した処理要求装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した処理要求装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した処理実行装置の制御方法又は上述した処理要求装置の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述したいずれかの制御方法の各ステップが実行されるため、該制御方法と同様の作用効果が得られる。
次に本発明を具現化した一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である印刷要求実行システム10の構成の概略を示す構成図である。この印刷要求実行システム10は、アクセスポイント12を中継点とする無線LAN14に接続するユーザパソコン(PC)16及びユーザPC18と、アクセスポイント12を中継点とする無線LAN14に接続し画像を記録紙Sに印刷するプリンタ20と、このプリンタ20と無線により接続するデジタルカメラ30とによって構成されている。ユーザPC16,18は、各種情報を画面表示するディスプレイや、ユーザが各種指令を入力するキーボード等の入力装置などを備え、ユーザが使用する周知の汎用パソコンであり、プリンタ20に無線LAN14を介して印刷データを送信してこの印刷データの印刷処理を実行させたりする。
プリンタ20は、装置全体の制御を司るコントローラ21と、記録紙Sへ画像を印刷処理する印刷機構26と、ユーザへ情報を表示可能でありユーザの指示を入力可能である操作パネル27と、無線LAN14と接続する無線インタフェース(I/F)ボード28と、を備えている。コントローラ21は、CPU22を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶し情報を書き込み消去可能なフラッシュROM23と、一時的にデータを記憶するRAM24と、無線I/Fボード28の通信モードをインフラテクチャモードとアドホックモードとに切替制御する無線モード切替部25とを備えている。印刷機構26は、図示しないが、各色のインクに圧力をかけ、この加圧されたインクを記録紙Sに吐出して印刷処理を実行するインクジェット方式の機構である。操作パネル27は、ユーザがプリンタ20に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、各種の指示に応じた文字や画像が表示される表示部27aや、各種操作を行う操作部27bが設けられている。無線I/Fボード28は、インフラテクチャモードとアドホックモードとのいずれかのモードに切り替え外部機器と通信するためのデバイスである。コントローラ21や印刷機構26、操作パネル27、無線I/Fボード28は、バス29によって電気的に接続されている。
デジタルカメラ30は、各種制御を実行するコントローラ31と、入射した光を撮像素子により電気信号に変換し画像ファイルを生成する撮像ユニット36と、ユーザへ情報を表示可能でありユーザの指示を入力可能である操作パネル37と、無線LAN14のアドホックモードで外部機器と接続する無線I/Fボード38と、を備えている。コントローラ31は、CPU32を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶し情報を書き込み消去可能なフラッシュROM33と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM34と、無線I/Fボード38の通信モードをインフラテクチャモードとアドホックモードとに切替制御する無線モード切替部35とを備えている。撮像ユニット36は、撮像素子(例えばCCDやCMOSなど)により入射した光をレッド「R」、グリーン「G」、ブルー「B」の各色に分解して得られた電気信号に基づいて画像ファイルを生成可能に構成されている。操作パネル37は、ユーザがデジタルカメラ30に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、各種の指示に応じた文字や画像が表示される表示部37aや、各種操作を行う操作部37bが設けられている。無線I/Fボード38は、インフラテクチャモードとアドホックモードとのいずれかのモードに切り替え外部機器と通信するためのデバイスである。コントローラ31や撮像ユニット36、操作パネル37、無線I/Fボード38は、バス39によって電気的に接続されている。
次に、こうして構成された本実施形態の印刷要求実行システム10の動作について、特に、デジタルカメラ30に記憶された情報を無線LAN14のアドホックモードで送信する動作について説明する。ここでは、無線LAN14とは別のLANを利用しているユーザ(例えば別部署に配属されているユーザ)がデジタルカメラ30に記憶された画像ファイルを無線LAN14のアドホックモードでプリンタ20へ送信し印刷を実行する動作について主に説明する。図2は、デジタルカメラ30のCPU32により実行されるアドホック処理要求ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、フラッシュROM33に記憶されており、デジタルカメラ30の表示部37aに表示された画像ファイルの印刷指示が操作部37bの操作により入力されたあと実行される。このルーチンを開始すると、まず、CPU32は、拡張情報を含むProbe Request(以下「リクエスト」と称する)を作成する(ステップS100)。この拡張情報とは、アドホック通信で情報のやりとりを行う要求を表す情報であり、リクエスト内に予め定められた拡張部に格納される。なお、リクエストには、図示しないが、フレームサイズや送信時刻を含むフレーム情報や、プロトコルのバージョンなどを含むフレームコントロール部、エレメントIDや各種アドレスを含むアドレス部、各ベンダにより拡張定義可能な領域である拡張部などが格納されている。ここでは、拡張情報のほか、プリンタ20の状態情報の送信依頼も含めてリクエストを作成するものとした。なお、プリンタ20は、コントローラ21によりこの拡張情報を解釈可能に構成されているものとする。次に、CPU32は、作成したリクエストを送信出力するよう無線I/Fボード38を制御する(ステップS110)。このリクエストは、ブロードキャストで送信出力する。
次に、CPU32は、Probe Response(以下「レスポンス」と称する)を無線I/Fボード38が受信したか否かを判定する(ステップS120)。レスポンスを受信していないときにはそのまま待機し、レスポンスを受信したときには、レスポンスの内容を確認した上で、レスポンスを送信出力した相手に対して、接続確認と印刷要求とを拡張部に格納したリクエストを送信出力する(ステップS130)。ここでは、プリンタ20がレスポンスを送信出力したものとして説明する。このレスポンスの内容には、プリンタ20の状態、例えば「印刷中」や「待機中」などの状態情報が含まれており、その内容を確認して「印刷中」であれば所定時間の経過後にリクエストを送信したり「待機中」であればすぐにリクエストを送信したりする。なお、このようなレスポンス待ちで所定時間が経過したときには、エラーメッセージを表示部37aに表示してこのルーチンを終了するものとした。次に、CPU32は、接続及び印刷要求を確認した旨の情報を含むレスポンスを受信したか否かを判定し(ステップS140)、レスポンスを受信していないときにはそのまま待機し、レスポンスを受信したときには、デジタルカメラ30のフラッシュROM33に記憶された固有ID、暗号化キー及び無線LAN14のアドホックモード用のIPアドレスを含むリクエストを送信出力する(ステップS150)。この固有IDとは、デジタルカメラ30に付与されたユニークなIDであり、フラッシュROM33に記憶されている。また、暗号化キーは、フラッシュROM33に予め記憶された複数の暗号化キーのうちランダムに選択した1つを送信するものとした。そして、レスポンスの受信を待ち、レスポンスを受信したときにはレスポンスの内容が接続許可であるか否かを判定する(ステップS160)。受信したものが接続許可しない旨のレスポンスであるときには、CPU32は、その旨のメッセージを表示部37aに表示し(ステップS170)、そのままこのルーチンを終了する。
一方、受信したものが接続許可のレスポンスであるときには、CPU32は、無線モード切替部35に暗号化無しのアドホックモードに切り替えさせ(ステップS180)、TCP/IPプロトコルによってプリンタ20から送信されたアドホックモードの通信での暗号に関する情報を含む無線設定を受信したか否かを判定する(ステップS190)。この無線設定には、プリンタ20から印刷要求を送信するたびにプリンタ20により動的に生成されるSSID(Service Set ID)やWEP(Wired Equivalent Privacy)キーなどが含まれている。無線設定を受信していないときには、そのまま待機し、無線設定を受信したときには、受信した無線設定の内容をステップS150で送信出力した暗号化キーで復号化し(ステップS200)、復号化して得られた無線設定に基づく暗号化アドホックモードに切り替える(ステップS210)。なお、ここでは、プリンタ20から受信した無線設定は、ステップS150で送信した暗号化キーを用いて暗号化されているものとする。
続いて、CPU32は、無線設定が完了した旨のACK信号を送信出力し(ステップS220)、所定時間ウエイトをかけたあと、無線設定に基づく1対1の通信である暗号化アドホックモードを使って印刷データとしての画像ファイルをプリンタ20へ送信出力する通信処理を実行する(ステップS230)。そして、通信が終了したか否かを判定し(ステップS240)、通信が終了していないときにはこれを継続し(ステップS230)、通信が終了したときには、そのままこのルーチンを終了する。このように、デジタルカメラ30では、送信先のプリンタ20がアドホックモードに自動切替可能であれば、固有IDや暗号化キーなどを送信し、今回限りの暗号化を行った状態で情報のやりとりを行うのである。
次に、デジタルカメラ30に記憶された画像ファイルを無線LAN14のアドホックモードでプリンタ20が受信する動作について説明する。図3は、プリンタ20のCPU22により実行されるアドホック処理実行ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、フラッシュROM23に記憶されており、プリンタ20の電源がオンされたあと所定のタイミング(例えば数msecなど)ごとに実行される。このルーチンを開始すると、まず、CPU22は、拡張情報を含むリクエストを無線I/Fボード28が受信したか否かを判定し(ステップS300)、拡張情報を含むリクエストを受信していないときにはこのままこのルーチンを終了する。なお、プリンタ20は、通常、無線LAN14のインフラストラクチャモードでアクセスポイント12を介して情報の送受信を行っており、拡張情報を含まないリクエストを受信したときには、インフラストラクチャモードでの送受信処理を行うものとした。また、拡張情報を含むリクエストを受信したときには、アドホックモードの通信を行う可能性が高いものとして以下の処理を行う。具体的には、拡張情報を含むリクエストを受信したときには、CPU22は、プリンタ20の状態情報を含むレスポンスを送信出力するよう無線I/Fボード28を制御する(ステップS310)。この状態情報には、上述したように「印刷中」などの情報が含まれる。
次に、CPU22は、送信元のデジタルカメラ30からリクエストを受信したか否かを判定し(ステップS320)、リクエストを受信していないときにはそのまま待機する。一方、リクエストを受信したときには、リクエストの内容を確認しレスポンスを送信出力する(ステップS330)。ここでは、接続・印刷要求を含むリクエストを受信したものとし、それに対する応答を含むレスポンスを送信するものとした。次に、CPU22は、リクエストを受信したか否かを判定し(ステップS340)、リクエストを受信していないときにはそのまま待機し、リクエストを受信したときには、そのリクエストの拡張部に格納されたデジタルカメラ30の固有ID、暗号化キー及びIPアドレスを取得する(ステップS350)。続いて、CPU22は、取得した固有IDがフラッシュROM23に登録されているか否かを判定する(ステップS360)。
固有IDが登録されていなかったときには、CPU22は、「未登録のデバイスとアドホック接続します。登録しますがよろしいですか?」という確認メッセージを表示部27aに表示させる(ステップS370)。今、ユーザは、デジタルカメラ30からプリンタ20へ画像ファイルを送信して印刷させようとしているから、これらの機器の近くにいる。この固有IDの登録の確認は、例えば、遠くに別のプリンタが設置されているような場合に、この別プリンタが誤ってデジタルカメラ30からの印刷要求に応答した場合であるかを確認する目的で行われる。また、この固有IDの登録の確認は、2度目以降のアドホックモードでの接続を円滑にする目的でも行われる。確認メッセージを表示部27aに表示したあと、CPU22は、登録を了承する旨の操作が操作部27bになされたか否かを判定し(ステップS380)、ユーザが遠くにいてメッセージを確認できない場合など、所定時間経過しても登録を了承する旨の操作が操作部27bになされないときには、接続を許可しない旨の情報を含むレスポンスを送信出力し(ステップS390)、そのままこのルーチンを終了する。
一方、ステップS380で登録を了承する旨の操作が操作部27bになされたときには、CPU22は、取得した固有IDをフラッシュROM23へ登録する(ステップS400)。ステップS400のあと、または、ステップS360で固有IDが登録されていたときには、CPU22は、接続許可の情報を含むレスポンスを送信出力し(ステップS410)、無線モード切替部25に暗号化無しのアドホックモードに切り替えさせる(ステップS420)。続いて、CPU22は、SSIDやWEPキーを含む今回の通信処理だけに用いられる無線設定を動的に生成し(ステップS430)、ステップS350で取得した暗号化キーを用いてこの無線設定を暗号化しこの暗号化した無線設定を、ステップS350で取得したIPアドレスへTCP/IPプロトコルで送信出力する(ステップS440)。ここで、無線設定は、例えば予め多数のSSIDやWEPキーをフラッシュROM23に記憶しておき、この中のいずれかを選択することにより動的に生成するものとしてもよいし、所定のロジックに基づいて毎回新たなSSIDやWEPキーを生成するものとしてもよい。続いて、CPU22は、送信元から無線設定が完了した旨のACK信号を受信したか否かを判定し(ステップS450)、ACK信号を受信していないときにはそのまま待機し、ACK信号を受信したときには、ステップS430で生成した無線設定に基づく暗号化アドホックモードに切り替える(ステップS460)。続いて、CPU22は、無線設定に基づく1対1の通信である暗号化アドホックモードを使って印刷データとしての画像ファイルをデジタルカメラ30から受信する通信処理を実行する(ステップS470)。そして、通信が終了したか否かを判定し(ステップS480)、通信が終了していないときにはこれを継続し(ステップS470)、通信が終了したときには、インフラストラクチャモードに切り替え(ステップS490)、そのままこのルーチンを終了する。このように、プリンタ20では、アドホックモードへの自動切替による印刷指令を受信すると、固有IDや暗号化キーなどを取得してから、今回限りの無線設定を動的に生成し、この暗号化キーや無線設定を用いて暗号化を行った状態で情報のやりとりを行うのである。
ここで、デジタルカメラ30とプリンタ20との処理について、図4を用いて説明する。図4は、印刷要求実行システム10のプリンタ20とデジタルカメラ30との各処理及び通信の様子をシーケンシャルに示す説明図である。なお、図4に示した各ステップ番号は、図2及び図3のルーチンの各ステップ番号に対応している。まず、デジタルカメラ30のCPU32は、アドホックモードでの通信を要求する拡張情報を含むリクエストを作成し(ステップS100)、作成したリクエストをプリンタ20へ送信する(ステップS110)。これを受けたプリンタ20のCPU22は、アドホックモードの通信を要求されたものとしてプリンタ20の状態情報を含むレスポンスを応答する(ステップS310)。次に、デジタルカメラ30は、接続・印刷要求のリクエストを送信し(ステップS130)、これを受けたプリンタ20は、許可レスポンスを応答する(ステップS330)。すると、デジタルカメラ30は、接続・印刷が可能であるものとして固有IDや暗号化キーなどを含むリクエストを送信する(ステップS150)。これを受けたプリンタ20は、固有IDが登録済みか否かを判定し必要であれば登録処理を行い(ステップS370〜S400)、許可レスポンスを応答し(ステップS410)、暗号化無しのアドホックモードに切り替える(ステップS420)。一方、ステップS410の許可レスポンスを受けたデジタルカメラ30も暗号無しのアドホックモードに切り替える(ステップS180)。次に、プリンタ20は、暗号化に関する情報を含む無線設定を動的に生成し(ステップS430)デジタルカメラ30から取得した暗号化キーにより無線設定を暗号化してこれをTCP/IPプロトコルで送信する(ステップS440)。これを受けたデジタルカメラ30は、自らの暗号化キーで無線設定を復号化し暗号化アドホックモードに切り替え(ステップS200)、暗号化完了のACK信号を送信する(ステップS210)。これを受けたプリンタ20も暗号化アドホックモードに切り替える(ステップS460)。そして、プリンタ20及びデジタルカメラ30は、この暗号化アドホックモードで画像ファイルの通信処理を行う(ステップS220,S470)。この通信が終了すると、プリンタ20は、インフラストラクチャモードに切り替え(ステップS490)、受信した画像ファイルを印刷機構26で印刷処理し(ステップS500)、このルーチンを終了するのである。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のプリンタ20が本発明の処理実行装置に相当し、このうち、無線I/Fボード28が切替送受信手段に相当し、無線モード切替部25が切替実行手段に相当し、CPU22が暗号生成手段及び実行制御手段に相当し、印刷機構26が印刷実行手段に相当する。また、デジタルカメラ30が処理要求装置に相当し、このうち、無線I/Fボード38がアドホック送受信手段に相当し、CPU32が要求制御手段に相当し、撮像ユニット36が撮像手段に相当する。また、拡張情報がアドホック要求に相当し、印刷処理が所定の処理に相当し、無線設定が実行側暗号情報に相当し、暗号化キーが要求側暗号情報に相当し、リクエストの拡張部がプローブリクエストの拡張領域に相当し、記録紙Sが印刷媒体に相当する。なお、本実施形態では、印刷要求実行システム10の動作を説明することにより本発明の処理要求装置及び処理実行装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態の印刷要求実行システム10によれば、プリンタ20がアドホックモードとインフラストラクチャモードとを切替可能であり無線によりデジタルカメラ30へ情報を送信及び受信可能であり、デジタルカメラ30からアドホックモードで通信を行うリクエストを受信したときにはプリンタ20がアドホックモードに切り替え、プリンタ20が動的に今回の印刷処理用の暗号化に関する情報を含む無線設定を生成し、生成した無線設定をデジタルカメラ30へ送信し、この無線設定を用いて暗号化したアドホックモードでプリンタ20とデジタルカメラ30とが情報を送受信する。したがって、デジタルカメラ30からアドホックモードでの通信要求を受信するだけでプリンタ20がアドホックモードの無線通信に切り替わるため、より簡便にアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、アドホックモードでの通信要求があると、動的に今回の印刷処理用の暗号化に関する情報を含む無線設定を生成し、これを用いて通信するため、次回にはデジタルカメラ30が今回の無線設定を用いることができないから、携帯可能なデジタルカメラ30との間の通信に対してより高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。また、携帯して移動可能なデジタルカメラ30との間では、固定的に用いられるインフラストラクチャモードの無線の設定をデジタルカメラ30に入力して通信するよりも、1対1によるアドホックモードを用いて印刷する画像データを通信する方がセキュリティの面からみて好ましい。特に、本発明では、部外のユーザにインフラストラクチャモードの無線LANの設定を伝えなくても印刷処理を実行可能であるため、より高いセキュリティを確保することができる。更に、デジタルカメラ30からの暗号化キーを用いて無線設定に暗号化を行いこれをデジタルカメラ30へ送信するため、無線設定をそのままデジタルカメラ30へ送信するものに比して、携帯可能なデジタルカメラ30との間の通信に対して一層高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。更にまた、プローブリクエストの拡張部にアドホックで通信する旨の拡張情報が格納されているため、比較的容易にアドホックモードで通信するか否かを判定することができる。そして、デジタルカメラ30は、携帯して移動可能であり、アドホックモードでネットワークに参加したいことが多いため、本発明を適用する意義が高い。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、デジタルカメラ30から暗号化キーを送信しこの暗号化キーにより無線設定をプリンタ20が送信するものとしたが、これを省略してもよい。こうしても、無線設定を利用して暗号化アドホックモードで通信するため、より高いセキュリティでアドホックモードの無線通信を行うことができる。
上述した実施形態では、プリンタ20でデジタルカメラ30の固有IDを登録するものとしたが、この処理を省略してもよい。
上述した実施形態では、図4に示すように、デジタルカメラ30のアドホックモードへの切り替え(ステップS180)とプリンタ20のアドホック切り替え(ステップS420)までに、複数回のリクエスト送信とレスポンス送信を行うものとしたが、拡張情報を含むリクエスト送信とその接続を許可するレスポンスとを少なくとも1回行うものとすれば、これらのいずれかを省略してもよい。上述した実施例では、デジタルカメラ30から暗号化キーを送信する前にアドホックモードでの接続確認を行うことにより、暗号化キーの傍受を防ぎセキュリティの低下を防ぐものとしたが、こうすれば、処理が簡便になる。このとき、プリンタ20の状態情報のリクエストと(ステップS110)、印刷要求のリクエストと(ステップS130)、固有IDや暗号化キーなどを送信するリクエストと(ステップS150)のうちいずれか1以上を同じリクエストに含めてプリンタ20へ送信するものとしてもよい。
上述した実施形態では、ステップS440で無線設定をTCP/IPプロトコルで送信するものとしたが、リクエストに含めて送信するものとしてもよい。こうしても、その後暗号化アドホックモードで通信することができる。
上述した実施形態では、デジタルカメラ30を本発明の処理要求装置として説明したが、携帯して移動可能であり無線のアドホックモードで通信するものであれば特に限定されず、例えば、画像を再生するピクチャービューワや、デジタルビデオ、カメラ付き携帯電話、モバイルPCなどに適用してもよい。また、プリンタ20を本発明の処理実行装置として説明したが、無線のアドホックモードで通信するものであれば特に限定されず、例えば、PCやスキャナ、テレビ、ビデオデッキ(HDD−DVDレコーダなどを含む)、印刷サーバなどに適用してもよい。このとき、本発明の所定の処理としては、データの記憶処理、データの読取処理、データの表示処理、データの保存処理などとしてもよい。また、プリンタ20は、スキャナを備えたマルチファンクションプリンタ、FAXなどとしてもよいし、印刷機構26は、電子写真方式のカラーレーザプリンタや、熱転写方式のカラープリンタや、ドットインパクト方式のカラープリンタとしてもよいし、これらのモノクロプリンタとしてもよい。更に、プリンタ20やデジタルカメラ30の態様で説明したが、これらの制御方法の態様としてもよいし、これらの方法のプログラムの態様としてもよい。
印刷要求実行システム10の構成の概略を示す構成図である。 アドホック処理要求ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アドホック処理実行ルーチンの一例を示すフローチャートである。 各処理及び通信の様子をシーケンシャルに示す説明図である。
符号の説明
10 印刷要求実行システム、12 アクセスポイント、14 無線LAN、16,18 ユーザパソコン(PC)、20 プリンタ、21 コントローラ、22 CPU、23 フラッシュROM、24 RAM、25 無線モード切替部、26 印刷機構、27 操作パネル、27a 表示部、27b 操作部、28 無線インタフェース(I/F)ボード、29 バス、30 デジタルカメラ、31 コントローラ、32 CPU、33 フラッシュROM、34 RAM、35 無線モード切替部、36 撮像ユニット、37 操作パネル、37a 表示部、37b 操作部、38 無線インタフェース(I/F)ボード、39 バス、S 記録紙。

Claims (13)

  1. 携帯して移動可能である処理要求装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行する処理実行装置であって、
    アドホックモードとインフラストラクチャモードとを切替可能であり無線により前記処理要求装置へ情報を送信及び受信可能な切替送受信手段と、
    前記切替送受信手段が前記処理要求装置からアドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を受信したときには前記切替送受信手段をアドホックモードに切り替える切替実行手段と、
    前記切替送受信手段が前記処理要求装置から前記アドホック要求を受信したあと前記処理要求装置との間で今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を動的に生成する暗号生成手段と、
    前記アドホック要求に対する応答のいずれかに前記生成した実行側暗号情報を含めて前記処理要求装置へ送信し、その後前記切替実行手段によって切り替えられたアドホックモードで前記実行側暗号情報を用いて前記処理要求装置と情報を送受信するよう前記切替送受信手段を制御する実行制御手段と、
    を備えた処理実行装置。
  2. 前記実行制御手段は、前記切替送受信手段が前記処理要求装置から前記アドホック要求と一緒に又は別々に該処理要求装置が情報を復号化可能な要求側暗号情報を受信し、前記暗号生成手段が生成した実行側暗号情報を前記要求側暗号情報に基づいて暗号化し該暗号化した実行側暗号情報を前記処理要求装置へ送信するよう前記切替送受信手段を制御する、請求項1に記載の処理実行装置。
  3. 前記切替実行手段は、前記切替送受信手段が受信した前記処理実行装置との通信の開始に用いられるプローブリクエストの拡張領域に前記アドホック要求が格納されているときには、前記切替送受信手段をアドホックモードに切り替える、請求項1又は2に記載の処理実行装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の処理実行装置であって、
    前記所定の処理として画像情報を印刷媒体へ印刷処理する印刷実行手段、を備え、
    前記実行制御手段は、前記切替送受信手段がアドホックモードで前記処理要求装置から受信した画像情報を前記印刷媒体へ印刷処理するよう前記印刷実行手段を制御する、処理実行装置。
  5. 携帯して移動可能であり、処理実行装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行させる処理要求装置であって、
    アドホックモードで無線により前記処理実行装置へ情報を送信及び受信可能なアドホック送受信手段と、
    アドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御したあと、前記アドホック送受信手段が前記処理実行装置から今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を受信したときには、前記処理実行装置へ送信する前記所定の処理に用いる情報に該受信した実行側暗号情報に基づいて暗号化を施し該暗号化した情報を前記処理実行装置へアドホックモードで送信するよう前記アドホック送受信手段を制御する要求制御手段と、
    を備えた処理要求装置。
  6. 前記要求制御手段は、該要求制御手段が情報を復号化可能な予め定められた要求側暗号情報を前記アドホック要求と一緒に又は別々に前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御し、前記処理実行装置が生成し前記要求側暗号情報に基づいて暗号化された実行側暗号情報を前記アドホック送受信手段が前記処理実行装置から受信したときには、該受信した実行側暗号情報を前記要求側暗号情報に基づいて復号化し、該復号化した実行側暗号情報を用いて今回の前記所定の処理を実行する情報を暗号化し該暗号化した情報を送信するよう前記アドホック送受信手段を制御する、請求項5に記載の処理要求装置。
  7. 前記要求制御手段は、前記処理実行装置との通信の開始に用いられるプローブリクエストの拡張領域に前記アドホック要求を格納し該格納したプローブリクエストを前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御する、請求項5又は6に記載の処理要求装置。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の処理要求装置であって、
    被写体を撮像し該撮像した情報に基づき画像情報を生成する撮像手段、を備え、
    前記要求制御手段は、前記撮像手段によって生成された画像情報を前記所定の処理に用いる情報として前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御する、処理要求装置。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の処理実行装置と、
    請求項5〜8のいずれかに記載の処理要求装置と、
    を備えた処理要求実行システム。
  10. 携帯して移動可能である処理要求装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行し、アドホックモードとインフラストラクチャモードとを切替可能であり無線により前記処理要求装置へ情報を送信及び受信可能な切替送受信手段を備えた処理実行装置のコンピュータプログラムによる制御方法であって、
    (a)前記切替送受信手段が前記処理要求装置からアドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を受信したときには前記切替送受信手段をアドホックモードに切り替えるステップと、
    (b)前記切替送受信手段が前記処理要求装置から前記アドホック要求を受信したあと前記処理要求装置との間で今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を動的に生成するステップと、
    (c)前記アドホック要求に対する応答のいずれかに前記ステップ(b)で生成した実行側暗号情報を含めて前記処理要求装置へ送信し、その後前記ステップ(a)で切り替えられたアドホックモードで前記実行側暗号情報を用いて前記処理要求装置と情報を送受信するよう前記切替送受信手段を制御するステップと、
    を含む処理実行装置の制御方法。
  11. 携帯して移動可能であり、処理実行装置とネットワークを介して情報のやり取りを行い所定の処理を実行させ、アドホックモードで無線により前記処理実行装置へ情報を送信及び受信可能なアドホック送受信手段を備えた処理要求装置のコンピュータプログラムによる制御方法であって、
    (a)アドホックモードで通信を行う要求であるアドホック要求を前記処理実行装置へ送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するステップと、
    (b)前記ステップ(a)のあと、前記アドホック送受信手段が前記処理実行装置から今回の前記所定の処理を実行する際に情報の送受信に用いる実行側暗号情報を受信したときには、前記処理実行装置へ送信する前記所定の処理に用いる情報に該受信した実行側暗号情報に基づいて暗号化を施し該暗号化した情報を前記処理実行装置へアドホックモードで送信するよう前記アドホック送受信手段を制御するステップと、
    を含む処理要求装置の制御方法。
  12. 請求項10に記載の処理実行装置の制御方法の各ステップを1以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項11に記載の処理要求装置の制御方法の各ステップを1以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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