JP2008211263A - 高周波回路部品の実装構造、実装方法及び実装装置 - Google Patents

高周波回路部品の実装構造、実装方法及び実装装置 Download PDF

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Ritsu Katsuoka
律 勝岡
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Abstract

【課題】マイクロストリップ線路を用いた高周波回路部品(モジュール等)を実装するに際し、伝送ロスや性能のバラツキを低減する。
【解決手段】複数の高周波回路部品Mjを隣接する回路部品Mjに互いに接触させてシャーシ1上に配置する構造であって、高周波回路部品Mjを互いにその側面を当接させて実装させ、各高周波回路部品Mjの当接した側面を複数としたものである。回路部品をシャーシに実装する際には、部品実装ノズルを用いて回路部品を吸着した状態でこれをシャーシ上又はシャーシ近傍に取り付けたガイドに突き当てて回路部品のシャーシ上での位置決めを行う。更に、部品実装ノズルを用いて回路部品をシャーシ上に仮置きした後、シャーシの周囲に配置したアクチュエータで位置決めすることもできる。
【選択図】図7

Description

本発明は、高周波回路部品(モジュール等)の実装構造、実装方法、及び実装装置に関し、特に、レーダ装置等に使用する高周波回路部品を伝送ロスがなく、かつ、性能のバラツキを低減するように実装する実装構造、実装方法、及び実装装置に関する。
近年、自動追尾装置としてのレーダ装置が航空機のみならず、地上を走行する車両にも採用されつつある。このようなレーダ装置には、送信用の電圧制御発振器に三角波のベースバンド信号を加え、周波数変調を行って送信アンテナから信号を送信し、物標に当たって反射した信号を受信する高周波回路が備えられている。この高周波回路では、送信用電圧制御発振器から得られる高周波信号を一部分岐して受信アンテナの受信信号が供給される受信ミキサに加えることにより、物標からの距離や相対速度に応じたビート信号が得られ、物標までの距離や相対速度が測定できる。このようなレーダ装置に使用される高周波回路では微弱な信号を扱うため、高周波回路に伝送ロスがなく、性能にばらつきがないことが要求される。
ところで、高周波回路部品を複数個組み合わせて高周波回路を構成する場合、部品装着は通常は絶対座標で行うので、部品公差や装着位置のばらつきにより回路部品(本例では基板上に部品が実装されたモジュール)間の間隔にバラツキが生ずる。
図1は従来の高周波回路部品の実装構造の例を示したものである。図1(a)に示すように、シャーシ1上に高周波回路を構成する電子回路部品を実装する場合、基準点Rp を基準にして各電子回路部品Mj の中心点pの座標を設定して配置することにより実装する。この場合、図1(b)に示すように、部品公差による各電子回路部品Mj の外形のバラツキのため、各電子回路部品間の間隔が異なってしまう。また、設定座標は部品の外形公差や実装機の装着バラツキを考慮して設定するので、電子回路部品間には間隔が発生する。
また、高周波回路部品間を接続する場合、線路インピーダンスの変化を避けるため、図2に示すように電子回路部品Mj の高周波パターンと同等幅の金リボン線2等が使用され、温度変化時等の応力に対応するためループを持たせている。1はシャーシである。なお、図2の下側に描いたように、高周波信号は電子回路部品の接続部において減衰してゆく。従って、高周波回路を構成する電子回路部品は、電波を伝播する線路において直線かつ間隔が0に近いことが理想である。
しかし、マイクロストリップ線路を用いた高周波の伝搬においては、図1(a)に示すような電子回路部品間の間隔のバラツキが線路インピーダンスの不整合の原因となり、伝送ロスがバラツクため、製品間の性能にバラツキが発生する。
また、高周波回路における電子回路部品間の接続に、温度変化時等の応力に対応するためループを持った金リボン線等を用いた場合は、線路インピーダンスの不整合の原因となって伝送ロスが発生する。
更に、電子回路部品の間の隙間を0に近づけるためには、現状の部品実装設備を用いてこれを実現しようとすると、画像認識システム、電子回路部品及びサブストレート位置決めシステム、X−Y−Z軸の移動システム等の部品実装装置を構成するシステムの機械的な繰り返し精度はサブミクロンオーダを追求しなければ、理想伝播線路を実現する実装精度を求めることはできない。
そして、部品実装装置を構成するシステムの機械的な繰り返し精度をサブミクロンオーダにすると、非常に高価で生産性の低い設備となる。逆に、設備の繰り返し精度を犠牲にすると、実装する電子回路部品間に前述のような隙間が発生することになり、高周波回路の電気的特性が犠牲になってしまう。
従って、本発明は、マイクロストリップ線路を用いた高周波回路において電子回路部品を実装するに際し、部品実装装置を構成するシステムを高価にすることなく、かつ伝送ロスや性能のバラツキを低減する高周波回路の実装構造、実装方法、及び実装装置を提供することを目的とするものである。
本発明による複数の高周波回路部品をシャーシに実装する構造によれば、少なくとも3以上の高周波回路部品を有し、互いにその側面が当接して実装されており、当接した箇所を複数有している。
また、本発明の高周波回路部品の実装構造によれば、複数、好ましくは少なくとも3以上の高周波回路部品を含む複数のブロックを有し、各ブロック内の高周波回路部品は互いにその側面が当接して実装され、また側面が当接した箇所を複数有している。
本発明の複数の高周波回路部品のシャーシへの実装方法としては、以下の方法が可能である。
(1)高周波回路部品の各々を部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで高周波回路部品をシャーシ上又はシャーシ近傍に取り付けたガイドまで運び、高周波回路部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、ガイドに突き当てて高周波回路部品のシャーシ上の位置決めを行う方法。
この方法では、シャーシ上にガイドに突き当てて位置決めを行った高周波回路部品が既に存在する場合には、既に位置決めされた高周波回路部品に対して、次に位置決めをする高周波回路部品をあてがい、既に位置決めされた高周波回路部品にガイドの役割をさせて次の高周波回路部品を位置決めすることができる。
(2)高周波回路部品の各々を、部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで高周波回路部品をシャーシ上に運んで仮実装し、シャーシの周囲に配置したアクチュエータによって、シャーシ上の高周波回路部品の位置を調整することにより、高周波回路部品のシャーシ上の位置決めを行う方法。
この方法では、複数の高周波回路部品を事前にサブステージ上に仮配置し、仮配置した複数の高周波回路部品を、1つ又は複数の部品実装ノズルでまとめて吸着してシャーシ上に運ぶことができる。
また、本発明の複数の高周波回路部品のシャーシへの実装装置の第1の形態は、高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、部品実装ノズルを高周波回路部品置き場から、実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、シャーシ上又はその近傍に取り付けられるガイドを備え、高周波回路部品を部品実装ノズルで吸着して実装ステージに取り付けられたシャーシまで運び、高周波部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、ガイドに突き当てて高周波回路部品のシャーシ上の位置決めを行うことを特徴としている。
一方、本発明の複数の高周波回路部品のシャーシへの実装装置の第2の形態は、高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、部品実装ノズルを高周波回路部品置き場から、実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、シャーシの周囲に配置されたアクチュエータを備え、高周波回路部品を部品実装ノズルで吸着して実装ステージに取り付けられたシャーシまで運び、シャーシの周囲に配置したアクチュエータにより、シャーシ上の高周波回路部品の位置を調整することにより、高周波回路部品のシャーシ上の位置決めを行うことを特徴としている。
本発明では、シャーシに固定された回路部品に他の回路部品の側面を直接突き当てて当接させているので、回路部品間が密着し伝送ロスが少なく、性能のバラツキも小さくなる。また、回路部品は突き当てられその側面を互いに当接して実装されているので、多数の回路部品の場合でも密着して実装することができ、伝送ロスを少なくでき、かつ性能のバラツキをなくすことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
〔実施例1〕
まず、回路部品間の間隔のバラツキを少なく実装することによって、伝送ロスのバラツキや性能のバラツキを小さくするようにした本発明の実施例1について説明する。なお、以下に説明する実施例では、回路部品は平面視長方形、又は正方形であるが、本発明が適用できる回路部品は、この形状に限定されるものではない。
図3に示す本発明の実施例1は、シャーシ1に実装する複数の回路部品Mj の間の間隔dを一定にしてバラツキをなくすようにしたものであり、以下にこの間隔dを一定にする構成について説明する。
図4は回路部品Mj の間の間隔を一定にするための構成の一例を示すものである。この例では、各回路部品Mjの四辺の側面に少なくとも1つの、同じ高さの突起3を設けている。この突起3を設ける位置は、各回路部品Mjを隣接させた時に、双方の突起3同士が接触しないような位置である。そして、回路部品Mjの実装時には、この突起3を隣接する回路部品Mjに接触させる。隣接する回路部品Mjにも突起3が設けられているので、このようにすれば、隣接する回路部品Mjの間の間隔は突起3の高さとなり、一定となる。この突起3の高さは、例えば50μmとする。
図5(a)から(c)は回路部品Mjの間の間隔を一定にするための構成の別の例を示すものである。この例では、回路部品Mj を実装する際に、耐熱フィルム又は耐熱テープ4を回路部品Mjが互いに隣接する面に仮固定しておく。耐熱フィルム又は耐熱テープ4は、図5(b)や(c)に示すように構成し、回路部品Mj を実装する際に回路部品Mjの上に載せれば良い。そして、回路部品Mjを固着した後に、これら耐熱フィルム又は耐熱テープ4を取り除けば良い。なお、図5(a)においては、回路部品Mj を実装する際に、一方の回路部品Mjの側面にのみ耐熱フィルム又は耐熱テープ4が位置するようにしているが、隣接する回路部品Mj の双方の側面に耐熱フィルム又は耐熱テープ4が位置するようにしてもよい。
〔実施例2〕
次に、回路部品Mj 間の間隔を最小にして伝送ロスを低減させた実装構造を図6を用いて説明する。この例では、先に実装した回路部品Mjに、後から実装する回路部品Mjを直接突き当てることにより、互いにその側面を当接させて実装している。このようにすることによって、回路部品Mjの間の間隔dは最小となり、伝送ロスが低減し、線路インピーダンスに与える影響も最小となる。
図7(a),(b)は、従来の実装構造と実施例2の実装構造を対比して示したものである。図7(a)に示す従来の実装構造においては、回路部品Mjの 間に間隔があるが、図7(b)に示す実施例2の実装構造においては、回路部品Mjの 間にはほとんど間隔がなく、従って伝送ロスがほとんどない。
しかし、回路部品Mjのサイズが全て一定で同じサイズであればよいが、回路部品Mjは外形公差を有している。図8に示すように、外形が大きい回路部品MjのサイズをL、外形が小さい回路部品MjのサイズをSとした時に、隣接する回路部品Mjのサイズが異なると、これらの回路部品Mjをその側面を突き当てて実装しようとしても間隙が生じてしまう場合がある。
本発明の実施例2では、このように各回路部品Mjの間に外形公差を有する場合でも、信号の伝送経路が複数ある場合には、回路部品Mjの間の間隔のバラツキを少なくすることによって、伝送ロスのバラツキや性能のバラツキを小さくすることができる。信号の伝送経路が複数ある場合には、本発明では回路部品Mj を複数の系統のブロックに分けて、各ブロック毎に回路部品Mj の側面を互いに直接突き当てて実装することにより、間隔を最小限にして伝送ロス等をなくすことができる。
例えば、高周波回路が前述のレーダ装置のように、送信系と受信系の2つの伝送経路を備えている場合には、図9に示すように、外形公差によって外形のサイズが異なる複数の回路部品Mj を、相互に影響を受けにくい送信系と受信系のブロックに分ける。そして、各ブロックの回路部品Mjはその側面同士を突き当てて実装し、その側面の間隔を最小にする。異なるブロックに対しては、回路部品Mjはその側面同士を突き当てては実装せず、所定の間隔があってもそのまま実装する。
図9に示す例は、送信系の回路部品Mj のサイズがS、L、Sであり、受信系の回路部品Mj のサイズがL、S、Lである場合である。回路部品Mj のサイズがこのような組み合わせの場合、まず、送信系の回路部品Mj を、信号の流れに沿って隣接させ、その側面を当接させて実装し、間隔を最小限にする。次に、同様に受信系の回路部品Mj を、信号の流れに沿って隣接させ、その側面を当接させて実装し、間隔を最小限にする。そして、送信形と受信系の間は、回路部品Mjの公差相当の間隔を設けて配置する。
図10は外形公差のために外形のサイズが異なる回路部品Mj を、例えば2つの系統A、Bに分けて配置する別の例を示すものである。この例では、まず、系統Aと系統B毎に回路部品Mj の側面を当接して実装し、各系統毎の各回路部品Mjの間隔を最小限にし、その後、2つの系統の間隔を縮めて配置している。例えば、図10において、系統Aの回路部品Mj のサイズがS、L、Sであり、系統Bの回路部品Mj のサイズがL、S、Lである場合を考える。このような組み合わせの場合、まず、系統Aの回路部品Mj の側面同士を突き当てて実装して間隔を最小限にし、同様に系統Bの回路部品Mj の側面同士を突き当てて実装して間隔を最小限にする。この後、系統Aと系統Bを最接近部dをできるだけ接近させて配置する。系統Aと系統Bの最接近部の間隔aが0となるまで接近させて配置しても良い。
また、回路部品を複数の系統に分けなくても、回路部品を回路部品のサイズの公差内で数段階にランク分けし、同一ランクの回路部品を用いて突き当てて実装配置することによって、回路部品間の間隔をより小さくすることができる。例えば、回路部品の縦と横のサイズをそれぞれ小(S)、中(M)、大(L)の3段階に分けてランク付けすれば、縦×横の組み合わせで9のランクに分けることができる。そして、9ランクに分けた回路部品のうち、同一ランクの回路部品を用いて実装することによって、回路部品の間隔を小さくできる。なお、サイズは3段階以外のn段階に分けてもよく、その場合ランク数はn×nとなる。
〔実施例3〕
前述のように、回路部品Mjを突き当てて実装する場合には、所定の基準が必要になるが、この実施例では、この基準をどのようにとるかを説明する。
図11(a)に示すように、1は回路部品を配置する空間14を設けたシャーシであり、XはX軸方向の基準を取るための基準冶具であり、YはY軸方向の基準を取るための基準冶具である。そして、シャーシ1にはX軸方向の基準のための端面Rx とY方向の基準のための端面Ryが設けられている。図11(a)の下部に描かれた図は側面図で、基準冶具Xは基準面を取るためのつめ部x1と基準端面に接する基部x2を有する。基準冶具Yも同様に基準面を取るためのつめ部y1と基準端面に接する基部y2を有している。
このような構成において基準を取るためには、まず基準冶具XとYを基準端面Rx とRy にそれぞれ当接させる。基準冶具XとYが基準端面Rx とRy にそれぞれ当接した状態を図11(b)に示す。当接した状態の基準冶具XとYの端面xr とyr が、それぞれX軸方向とY軸方向の基準端面となる。回路部品Mjはこの基準端面xr とyrに当接させてシャーシ1に固定する。
図12は、図11で説明した実施例の変形例である。この変形例では、図12(a)に示すように、シャーシ1の基準端面Rx とRyには段差Rz が設けられている。また、基準冶具Zは基準面を取るためのつめ部z1と基準端面に接する基部z2を有する。図12(b)に示すように、この段差Rzの底部と側部に冶具Zの基部z2を当接し、当接した冶具Zのつめ部z1 の端面を基準に回路部品をシャーシ1に固定する。この場合、段差Rz によってつめ部z1 のZ方向の位置も規定でき、シャーシ1の上面からの間隔δが規定される。このδが確実に規定されると回路部品が非常に薄い場合であっても、回路部品が冶具の上下に乗り上げたり潜り込んだりして冶具の基準面に当接しないといった不具合を防止できる。この段差によってδが回路部品の厚さより小さくなるように規定している。
図13は回路部品を突き当てて実装するために、シャーシ1に凹部Rcを設けた例を示す図である。図13(a)に示すようにシャーシ1に基準を設定するための凹部Rc を設けてある。図13の(b)はこの凹部Rc に回路部品Mj を実装した図を示したものである。図に示すように、凹部Rc の右上コーナーの側面部を基準に回路部品Mj を当接させて固定し、固定された回路部品に他の回路部品を突き当てて当接させて点線で示す回路部品を順次実装して行く。なお、基準面は凹部Rc の右上コーナーに限らず、他のコーナーでもよい。
図14は、回路部品Mjを突き当てて実装する際の基準を設けた別の実施例である。この実施例では、回路部品Mjを配置する空間14を設けたシャーシ1に、突き当て基準となる突起pを複数個設けている。そして、この突起pに回路部品Mj を当接して実装することにより、回路部品Mjが基準位置に実装されることになる。そして、残りの回路部品Mjは、実装した回路部品Mjに当接させることにより、順次実装して行く。
図15は、回路部品Mjを突き当てて実装する際の基準を設けるための更に別の実施例である。この実施例では、回路部品Mjを配置する空間14を設けたシャーシ1に、突き当て基準冶具を挿入するための孔Rh を複数個設けている。そして、回路部品Mjを実装する前に、シャーシ1の裏面側からこの孔Rhに冶具Hに突設した突起hを挿入し、シャーシ1の表面側に突出した複数の突起hに回路部品Mj を当接して固定する。残りの回路部品Mjは、固定した回路部品Mjにその側面を順次突き当てることにより実装して行く。
図16は、例えば、レーダ装置のように、高周波回路の入出力がアンテナである場合の、アンテナとの結合位置に基づいて回路部品Mjの基準位置を設定する場合の実施例を示すものである。
レーダ装置用のシャーシ1は、例えば、図16(c)に示すような構造をしている。この例のレーダ装置用のシャーシ1の上には、アンテナ結合用の孔(導波管)5、及び回路部品Mjを取り付けるための空間である取付孔13,14がある。取付孔13には発振器Mj1が取り付けられ、取付孔14には、逓倍器、増幅器、アンテナ共用回路、及びミキサの機能を内蔵する集積回路Mj2が取り付けられ、アンテナ結合用の孔5には、マイクロストリッkプ線路/導波管変換基板のような回路部品Mj3が取り付けられる。
このようなシャーシ1に回路部品Mjを、アンテナ結合用の孔5を基準にして取り付ける場合の実施例を説明する。図16(a)に示すように、5はシャーシ1に穿設されたアンテナ結合用の孔であり、6a、6bは基準設定のための冶具である。冶具6aにはストッパーsと、シャーシ1のアンテナ結合孔5に挿入される突起pが設けられている。
この実施例では、図16(b)に示すように、まず、シャーシ1の孔5に冶具6aの突起pを挿入し、次いで、冶具6bをストッパーsに当接するまで図の左に移動させる。そして、この状態で冶具6bのつめ部6b1 に回路部品Mj3を当接させて固定する。残りの回路部品Mj2とMj1は、固定した回路部品Mj3にその側面を順次突き当てることにより実装して行く。なお、上記実施例ではアンテナ結合部の孔5を基準にしているが、アンテナ結合部の孔5と精度保証がとれた別の孔を基準にすることもできる。
〔実施例4〕
本発明による突き当て実装構造においては、実装時の位置関係を保ったまま回路部品をシャーシに固着しなければならない。しかし、通常用いられる半田付けでは、半田の溶融時に溶融状態の半田上に回路部品が浮いている状態となり、実装時の正確な位置を保持できなくない。そこで、以下に本発明による実装時の位置を保持した状態で回路部品をシャーシに固着する構成を説明する。
図17は、固着のために導電性接着剤又は異方性導電シート7を用いた実施例を示すものである。図17において、回路部品Mj をシャーシ1に固着するに際し、導電性接着剤7を使用する場合には、シャーシ1上に導電性接着剤7を接着部からはみ出さないように定量塗布し、加熱硬化させて固着する。又、異方性導電シート7を使用する場合には、異方性導電シート7を回路部品Mj とシャーシ間に挟み、熱によって圧着する。
一方、回路部品Mjを突き当てて当接させる際、図17に示すようにシャーシ1と回路部品Mj を導電性接着剤7を用いて固着する場合、図18(a)に示すように回路部品Mj が互いに当接する端面に微細な凹凸があるため、図18(b)に示すように突き当てて当接された回路部品の接触部に微細な間隙δが生じ、図18(c)に示すようにこの間隙を伝わって導電性接着剤7が這い上がり、回路部品Mj の高周波パターンに付着して性能不良を発生する可能性がある。そこで、本発明では回路部品を突き当て実装する場合、回路部品Mjの突き当てて当接した端面を研磨して回路部品間の密着度を高め、導電性接着剤7の這い上がりを防止する構成とした。
〔実施例5〕
本発明による突き当てて互いに当接した実装構造においては、温度変化によって熱応力が回路部品Mjの接触部に加わり、回路部品Mjの破損、性能劣化、信頼性低下を起こすことがある。そこで本発明においては回路部品Mjの線膨張率に合わせてシャーシ1の材料を選択し、温度変化によって生ずる接触部の変位を小さくしている。
図19は、本発明の実施例を示したもので、シャーシ1の線膨張係数α1が回路部品Mjの線膨張係数α2とほぼ同じとなるようにシャーシ1の材料を選択した例である。例えば、回路部品Mjがセラミック部品の場合には、シャーシ1として鉄ニッケル合金を用いる。このような構造とすることによって、温度が変化してもシャーシ1は回路部品Mj とほぼ同じ線膨張率で伸縮するので、回路部品Mjの接触部に温度変化による熱応力が加わらないため、回路部品Mjの破損、性能劣化、信頼性低下を防止できる。
図20は、隣接する回路部品Mj の間を金リボン線2で接続した構成において、金リボン線2にループを持たせず、例えば超音波溶接等によってボンディングした本発明による実装構造を示した図である。このように金リボン線2にループを持たせずにボンディングすることによって、金リボン線2の高さ及び長さを小さくすることができ、線路インピーダンスに与える影響を最小にすることができ、伝送ロスを低減させることができる。
しかし、このように金リボン線2にループを持たせずに接続すると、温度変化による熱応力が直接金リボン線2に加わって性能が劣化し、信頼性の低下につながる可能性がある。例えば、温度変化によって回路部品Mj の接続部の間隙δが変化した場合、金リボン線2が変形等をして性能が劣化する可能性が生ずる。
そこで本発明では図21に示すように、シャーシ1の線膨張係数α1が回路部品Mj の線膨張係数α2とほぼ同じとなるようにシャーシ1の材料を選択する。例えば、回路部品Mjがセラミック回路部品の場合には、シャーシ1として鉄ニッケル合金を用いる。このような構成とすることによって、温度変化が生じても回路部品Mjとシャーシ1の間の線膨張差によって生ずる回路部品Mjの間隙の変化はほとんどないため、金リボン線2に力が加わって変形することがない。
〔実施例6〕
回路部品Mjを接続する構成として、金リボン線2のボンディングによる構成を説明したが、それ以外にも以下のような構成を採用することができる。
図22は回路部品を盛り半田8で接続した構成を示すものである。この例では、シャーシ1に設けられた回路部品Mjを盛り半田8を使用して接続している。また、盛り半田8の代わりに、導電性接着剤を接続部に盛って回路部品を接続してもよい。
図23は回路部品Mjを金属板9で接続し、異方性導電シートによって金属板9と回路部品Mjを接着した構成を示す図である。この例では、シャーシ1に設けられた回路部品Mj の間を金属板9で接続し、金属板9と回路部品Mjの間を異方性導電シートで接着している。なお、図23において異方性導電シートで接着する代わりに、金属板9の溶接により回路部品Mjと接続してもよい。
図24は回路部品を金リボン線2で接続し、金リボン線2と回路部品Mjを導電性接着剤7、又は異方性導電シート7によって接着した構成例を示すものである。この例では、シャーシ1に設けられた回路部品Mj間を金リボン線2で接続し、金リボン線2と回路部品Mj 間を導電性接着剤7又は異方性導電シート7で接着している。
ここで、以上のような構造を実現するための、高周波回路部品の実装方法について説明する。
(第1の方法)
第1の方法では、複数の高周波回路部品をシャーシに実装する際に、高周波回路部品の各々を部品実装ノズルを用いて吸着する。次に、この部品実装ノズルで高周波回路部品をシャーシ上又はシャーシ近傍に取り付けたガイドまで運び、高周波回路部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、このガイドに突き当てて高周波回路部品のシャーシ上の位置決めを行う。
図25(a)は高周波回路部品を取り付けるための複数の空間14が設けられたシャーシ1と、このシャーシ1に取り付けて使用する高周波回路部品の位置決め用のガイド10の一例を示すものである。ガイド10は、シャーシ1の縁部に取り付けるための凹部11を備えており、図25(b)に示すように、シャーシ1の隣接する2辺に取り付けて使用する。シャーシ1には、高周波回路部品Mjがこのガイド10を基準として実装される。
図26(a)〜(c)は高周波回路部品の第1の実装方法の手順を段階的に説明するものである。ガイド10が取り付けられたシャーシ1に対して、高周波回路部品Mjは部品実装ノズル20によって吸着されてシャーシ1に運ばれる。部品実装ノズル20には一般に、バキュームによって高周波回路部品Mjを吸着するものが使用される。最初の高周波回路部品をMj1とすると、高周波回路部品Mj1は図26(b)に示すように、ガイド10の2辺に突き当てられて位置決めされた状態でシャーシ1に実装される。次の高周波回路部品Mj2は、その一辺がガイド10に、もう一辺が既に実装されている高周波回路部品Mj1の一辺に突き当てられて位置決めされた状態でシャーシ1に取り付けられる。即ち、既にシャーシ1の上に実装されている高周波回路部品Mj1が、次の高周波回路部品Mj2のガイドとして使用される。
3個目の高周波回路部品Mj3と4個目の高周波回路部品Mj4も同様に、その一辺がガイド10に、もう一辺が既に実装されている高周波回路部品Mj1とMj2の一辺に突き当てられて位置決めされた状態でシャーシ1に取り付けられ、図26(c)の状態となる。5個目の高周波回路部品Mj5は、図26(c)から分かるように、既に実装されている高周波回路部品Mj2の一辺と高周波回路部品Mj4の一辺に突き当てられて位置決めされた状態でシャーシ1に取り付けられる。
このように、第1の方法では、シャーシ1に取り付けられたガイド10が高周波回路部品Mjの位置決めに使用されると共に、既に実装された高周波回路部品Mjの辺も、後から実装される高周波回路部品Mjの位置決めガイドとして使用される。
図26(a)〜(c)で説明した第1の方法では、部品実装ノズル20の数は1個であり、高周波回路部品Mj1〜Mj6を1つずつこの部品実装ノズル20でシャーシ1に運んでいた。一方、図27に示す第1の方法の変形例では、部品実装ノズル20の数が、シャーシ1の上に実装する高周波回路部品の数と同数の6本設けられている。従って、この変形例では、6本の部品実装ノズル20によって高周波回路部品Mj1〜Mj6を同時に吸着し、図26(a)〜(c)で説明した第1の方法と同様に、順次高周波回路部品Mj1〜Mj6をシャーシ1に実装することができるので、実装時間の短縮を図ることができる。
また、この第1の方法の変形例の応用として、図28に示すように、複数の部品実装ノズル20で高周波回路部品Mj1〜Mj6を順次吸着した後に、複数の部品実装ノズル20によって高周波回路部品Mj1〜Mj6を吸着したまま高周波回路部品Mj1〜Mj6の位置合わせを行い、高周波回路部品Mj1〜Mj6の位置合わせが終了した時点で、複数の部品実装ノズル20により、高周波回路部品Mj1〜Mj6を一括してシャーシ1上に運び、ガイド10に突き当てて実装することも可能である。
(第2の方法)
第2の方法では、図29(a)に示すように、シャーシ1の周囲に複数個設けられたアクチュエータ30を使用して高周波回路部品Mjの位置決めを行う。アクチュエータ30はシャーシ1に設けられた空間14を挟んで対向するように、シャーシ1の周囲に配置される。各アクチュエータ30は、その先端部にプッシュロッド31が設けられており、このプッシュロッド31はアクチュエータ30から突出する長さを微調整できるようになっている。
第2の方法では、高周波回路部品Mjの各々を、1つまたは複数の部品実装ノズル20を用いて吸着し、図29(b)に示すように、この部品実装ノズル20で高周波回路部品Mjをシャーシ1上に運んで仮実装する。そして、図29(c)に示すように、シャーシ1の周囲に配置したアクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させて各高周波回路部品Mjの側面を押し、シャーシ1上の高周波回路部品Mjの位置を調整する。この調整は、図示はしていないが、各高周波回路部品Mjの上面に設けられた回路パターンの位置を顕微鏡カメラ等で観察しながら行うことができる。この結果、高周波回路部品Mjがシャーシ1上で位置決めされて実装される。実装後に各アクチュエータ30は除去される。
図30(a)〜(c)は第2の方法の第1の変形例を示すものであり、シャーシ1の上にガイド10Aを設けることにより、アクチュエータ30の数を減らした例である。ガイド10Aは図30(a)に示すように、シャーシ1の一方の端部側の2つの空間14の脇に、L字状に設けておけば良い。
この変形例では、高周波回路部品Mjの各々を、1つまたは複数の部品実装ノズル20を用いて吸着し、図30(b)に示すように、シャーシ1上に運んで仮実装する。そして、図30(c)に示すように、シャーシ1の周囲に配置したアクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させて各高周波回路部品Mjの側面を押し、ガイド10Aに押しつけてシャーシ1上の高周波回路部品Mjの位置を調整する。この結果、高周波回路部品Mjがシャーシ1上で位置決めされて実装される。実装後にガイド10Aと各アクチュエータ30は除去される。
図31は第2の方法の第2の変形例を示すものであり、シャーシ1の手前に、高周波回路部品Mjを仮置きするサブステージ40を設けた例である。第2の変形例では、複数の高周波回路部品Mj1〜Mj6をシャーシ1に運ぶ前にサブステージ40上に仮配置する。そして、仮配置した複数の高周波回路部品Mj1〜Mj6を、1つの大きな部品実装ノズル、又は複数の部品実装ノズル20でまとめて吸着し、シャーシ1上に運ぶのである。図31に示したアクチュエータ30の配置は図29(a)と同じであり、以後は、図29(b),(c)で説明した手順と同様の手順で高周波回路部品Mj1〜Mj6がシャーシ1の上に実装される。
(第3の方法)
第3の方法は、複数の高周波回路部品をシャーシに運ぶ前にサブステージに運び、サブステージの上で位置決めを行うものである。第3の方法では、図32(a)に示すようなサブステージ40を用意しておく。このサブステージ40には、高周波回路部品取付用の空間41の脇に、L字状のガイド42を設けておく。そして、高周波回路部品Mjの各々を部品実装ノズル20を用いて吸着し、この部品実装ノズル20で高周波回路部品Mjをまずサブステージ40上に運ぶ。サブステージ40上に運んだ高周波回路部品Mjは、図32(b)に示すように、このサブステージ40上に設けられたガイド42又は既に実装された高周波回路部品Mjに突き当てることによりその位置を調整する。
このようにして位置が調整された複数の高周波回路部品Mjを、図32(c)に示すように、複数の部品実装ノズル20(又は大きな1つの部品実装ノズルでも良い)を使用してサブステージ40上から一括吸着し、これをシャーシ1上の二点鎖線で示す位置に運んで一括位置決めを行う。このとき、一括吸着した複数の高周波回路部品Mjのシャーシ1の上における位置決めを容易にするために、シャーシ1の上に小さなガイド10Bを設けておいても良い。
(第4の方法)
第4の方法も、複数の高周波回路部品をシャーシに運ぶ前にサブステージに運び、サブステージの上で位置決めを行うものである。第4の方法に使用するサブステージは、図33(a)に示すように、サブステージ40の周囲に高周波回路部品取付用の空間41を挟んで対向させた状態で複数個のアクチュエータ30Aを設けたものである。各アクチュエータ30Aは図29で説明したアクチュエータ30と同じもので良く、その先端部にプッシュロッド31Aがあり、このプッシュロッド31Aもアクチュエータ30Aからの突出長さを微調整できるものである。
第4の方法では、高周波回路部品Mjの各々を部品実装ノズル20を用いて吸着し、この部品実装ノズル20で高周波回路部品Mjをまずサブステージ40上に運ぶ。サブステージ40上に運んだ高周波回路部品Mjは、図33(b)に示すように、このサブステージ40の周囲に配置したアクチュエータ30Aからプッシュロッド31Aを突出させて各高周波回路部品Mjの側面を押し、サブステージ40の上で高周波回路部品Mjの位置を調整する。
このようにして位置が調整された複数の高周波回路部品Mjを、図33(c)に示すように、複数の部品実装ノズル20(又は大きな1つの部品実装ノズルでも良い)を使用してサブステージ40上から一括吸着し、これをシャーシ1上の二点鎖線で示す位置に運んで一括位置決めを行う。このとき、一括吸着した複数の高周波回路部品Mjのシャーシ1の上における位置決めを容易にするために、シャーシ1の上に小さなガイド10Bを設けておいても良いことは第3の方法と同様である。
(第5の方法)
第5の方法は、複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が、複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法である。複数の系統とは、例えば、高周波回路がレーダ装置に用いられる回路の場合、アンテナに信号を送出する送信回路と、アンテナで受信した信号を復調回路に導く受信回路のような2系統の回路がある場合のことである。
第5の方法では、図34(a)に示すように、複数の高周波回路部品Mjを各系統に属する部品毎に事前にサブステージ40の上に仮配置する。例えば、高周波回路がレーダ装置に用いられる回路の場合、送信系統に属する高周波回路部品MjT1〜MjT3をサブステージ40の上に仮配置する。
次に、サブステージ40の上に仮配置した送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3を、図34(b)に示すように複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、図34(c)に示すように、シャーシ1上に運び、シャーシ1上の高周波回路部品MjT1〜MjT3の位置をガイド10に突き当てることによって調整し、高周波回路部品MjT1〜MjT3のシャーシ1上の位置決めを行う。第5の方法で使用するガイド10は第1の方法で使用したガイド10と同じもので良い。
この後、受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3をサブステージ40の上に仮配置し、これらを同様に複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、図34(d)に示すように、シャーシ1上に運ぶ。受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3は、シャーシ1上に既に位置決めされている送信系の高周波回路部品MjT1〜MjT3とガイド10に突き当てることによってシャーシ1上の位置決めを行う。
(第6の方法)
第6の方法も、複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が、複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法であり、第5の方法とは、高周波回路部品のシャーシ1の上での位置決め方法が異なる。
第6の方法では、図29(a)で説明した第2の方法におけるシャーシ1と同様に、シャーシ1の上に複数個のアクチュエータ30が設けられている。第6の方法のシャーシ1が第2の方法のシャーシ1と異なる点は、図35(a)に示すように、各系統毎の空間14と空間14の間に位置決めピンを挿入するための孔15が設けられている点である。この孔15には図35(b)に示すような治具16に突設されたガイドピン17をシャーシ1の裏面側から挿入し、シャーシ1の表面側にガイドピン17の先端部が突出するようにしておく。
この状態で、サブステージ40の上に仮配置したある系統の高周波回路部品Mjを、各系統に属する部品毎にサブステージ40のガイドピン17とアクチュエータ30との間に配置する。例えば、高周波回路がレーダ装置に用いられる回路の場合、図35(c)に示すように、送信系統に属する高周波回路部品MjT1〜MjT3をサブステージ40のガイドピン17とアクチュエータ30との間に仮配置する。そして、アクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させ、送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3をガイドピン17とアクチュエータ30によって位置決めする。
この後、受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3をサブステージ40の上に仮配置し、これらを同様に複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、シャーシ1上に運ぶ。受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3は、送信系統に属する高周波回路部品MjT1〜MjT3と同様に、サブステージ40のガイドピン17とアクチュエータ30との間に仮配置する。そして、アクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させ、受信系統の高周波回路部品MjR1〜MjR3をガイドピン17とアクチュエータ30によって位置決めする。
このようにして、送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3と受信系統の高周波回路部品MjR1〜MjR3とをシャーシ1の上に位置決めした後に、ガイドピン17を有する治具16をシャーシ1から取り外した状態を図35(d)に示す。第6の方法では、送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3と受信系統の高周波回路部品MjR1〜MjR3との間に僅かな隙間Sが生じるが、異なる信号系統間の隙間は、信号の伝送に影響しない。
(第7の方法)
第7の方法も、複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が、複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法であり、第6の方法とは、シャーシの上に、送信系と受信系の配線が同一面上に設けられている送受信モジュールがある点と、高周波回路部品のシャーシの上での位置決め方法が異なる。第7の方法では、サブステージを使用する必要はない。
第7の方法では、図29(a)で説明した第2の方法におけるシャーシ1において、右側の2つのアクチュエータ30がガイド42に置き換えられたシャーシが用いられる。なお、図36(a)〜(d)に示す第7の方法では、このシャーシの図示は省略してあり、シャーシの上に配置されているアクチュエータ30とガイド42のみが示してある。
更に、第7の方法のシャーシが第2の方法のシャーシ1と異なる点は、アクチュエータ30が高周波回路部品を押すだけでなく、引っ張ることもできるように、アクチュエータ30のプッシュロッド31にバキュームによる吸引機構が設けられている点である。このアクチュエータ30の吸引機構により、高周波回路部品の位置を細かく調整することができる。
なお、アクチュエータ30に吸引機構を設けない場合には、図35(a)で説明したように、シャーシの各系統毎の空間と空間の間に設けた孔に、治具に突設されたガイドピンをシャーシの裏面側から挿入し、シャーシの表面側にガイドピンの先端部が突出するようにしておけば良い。
第7の方法では、高周波回路がレーダ装置に用いられる回路の場合、図36(a)に示すように、まず、図示しない部品実装ノズルによって、送信系と受信系の配線が設けられた高周波回路部品である送受信モジュールMjTRを、ガイド42に付き当ててシャーシ上に実装する。次に、図36(b)に示すように、送信系統に属する高周波回路部品MjT1を、部品実装ノズルによって送受信モジュールMjTRに付き当てる。この状態で、アクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させて送信系統の高周波回路部品MjT1にプッシュロッド31を吸着させる。そして、プッシュロッド31を移動させ、高周波回路部品MjT1を送受信モジュールMjTRに沿って摺動させ、高周波回路部品MjTRの表面に形成された回路パターンPと、送受信モジュールMjTRの上に形成された回路パターンPTRとの位置合わせを行う。
同様にして、送信系統に属する高周波回路部品MjT2,MjT3を、部品実装ノズルによって高周波回路部品MjT1に隣接させてシャーシ上に配置し、図36(c)に示すように、この状態で、アクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させて送信系統の高周波回路部品MjT2,MjT3にプッシュロッド31を吸着させる。そして、プッシュロッド31を移動させ、高周波回路部品MjT1とMjT2の回路パターンPと、高周波回路部品MjT2とMjT3の回路パターンPとの位置合わせを行う。
このようにして送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3をアクチュエータ30によって位置決めした後は、図36(d)に示すように、受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3を複数の部品実装ノズルで個々に吸着し、シャーシ上に運ぶ。受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3は、送信系統に属する高周波回路部品MjT1〜MjT3と同様に、アクチュエータ30からプッシュロッド31を突出させて位置決めする。この位置決めにより、送受信モジュールMjTRの回路パターンPTRと高周波回路部品MjR1上の回路パターンP、高周波回路部品MjR1とMjR2の回路パターンP、及び高周波回路部品MjR2とMjR3の回路パターンPの位置が合う。
このようにして、送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3の回路パターンP、受信系統の高周波回路部品MjR1〜MjR3の回路パターンP、及び、送受信モジュールMjTRの回路パターンPTRの位置合わせを行うことができる。第7の方法では、送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3と受信系統の高周波回路部品MjR1〜MjR3との間に位置合わせ時の調整スペースとして僅かな隙間を開けてあるが、異なる信号系統間の隙間は、信号の伝送に影響しない。
(第8の方法)
第8の方法も複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が、複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法である。第5,第6の方法では、複数の高周波回路部品Mjを各系統に属する部品毎に事前にサブステージ40の上に仮配置し、シャーシ1の上で系統毎に正確な位置合わせを行っていた。一方、第8の方法では、複数の高周波回路部品Mjを各系統に属する部品毎に事前にサブステージ40の上で系統毎に正確な位置合わせを行う点が異なる。
第8の方法においても、複数の系統を、レーダ装置における信号の送信系統と受信系統として説明する。
第8の方法では、まず、図37(a)に示すように送信系統に属する高周波回路部品MjT1〜MjT3を複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、図37(b)に示すようなガイド42が設けられたサブステージ40上に運び、図37(c)に示すように、サブステージ40上の高周波回路部品MjT1〜MjT3の位置をガイド42に突き当てることによって調整し、高周波回路部品MjT1〜MjT3のシャーシ1上の位置決めを行う。第8の方法で使用するガイド42は第3の方法で使用したガイド42と同様のもので良い。
次に、サブステージ40の上で位置決めした送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3を、図37(f)に示すように複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、図37(g)に示すように、これをシャーシ1上に運んで送信系統の一括位置決めを行う。このとき、一括吸着した送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3のシャーシ1の上における位置決めを容易にするために、シャーシ1の上に小さなガイド10Bを設けておいても良い。
この後、受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3をサブステージ40の上で同様に位置決めし、これらを同様に複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、図37(h)に示すように、シャーシ1上に運ぶ。受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3は、シャーシ1上に既に位置決めされている送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3に隣接させて実装する。このとき、送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3と受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3とは前述のように密着させる必要はなく、2つの系統の間にわずかな隙間があっても良い。また、一括吸着した受信系統の高周波回路部品MjR1〜MjR3のシャーシ1の上における位置決めを容易にするために、シャーシ1の上に小さなガイド10Cを設けておいても良い。
(第9の方法)
第9の方法も複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が、複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法であり、第8の方法と同様に複数の高周波回路部品Mjを各系統に属する部品毎に事前にサブステージ40の上で系統毎に正確な位置合わせを行う。第9の方法においても、複数の系統を、レーダ装置における信号の送信系統と受信系統として説明する。
第9の方法では、まず、図37(a)に示すように送信系統に属する高周波回路部品MjT1〜MjT3を複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、図37(d)に示すような周囲にアクチュエータ30Aが設けられたサブステージ40上に運び、図37(e)に示すように、サブステージ40上の高周波回路部品MjT1〜MjT3の位置をアクチュエータ30Aからプッシュロッド31Aを突出させることによって調整し、高周波回路部品MjT1〜MjT3のシャーシ1上の位置決めを行う。第9の方法で使用するアクチュエータ30Aは第4の方法で使用したアクチュエータ30Aと同じもので良い。
サブステージ40の上で位置決めした送信系統の高周波回路部品MjT1〜MjT3を、図37(f)に示すように複数の部品実装ノズル20(或いは1つの部品実装ノズル)で一括して吸着し、これをシャーシ1上に運んで送信系統の一括位置決めを行う手順、及び、この後の受信系統に属する高周波回路部品MjR1〜MjR3をサブステージ40の上での位置決めを行ってからシャーシ1上で位置決めする手順は、第8の方法を同じであるので、これ以上の説明を省略する。
最後に、以上説明した実装方法を実現するための、高周波回路部品の実装装置の構成について説明する。
(第1の構成)
図38(a)は本発明の第1の構成における第1の形態の高周波回路部品の実装装置101の側面図であり、図38(b)はこれを平面視したものである。第1の形態の実装装置101には実装ベース90があり、その上に、X−Yロボット21、X−Yテーブル51、及び部品トレイ80がある。また、実装ベース90の上方には顕微鏡カメラ60と加圧機構90とが設けられている。
X−Yロボット21には実装ベース90の上を移動できるZ軸アクチュエータ22が設けられており、このZ軸アクチュエータ22に部品実装ノズル20が取り付けられている。部品実装ノズル20はこのZ軸アクチュエータ22によって実装ベース90に近接したり、離間したりできるようになっている。部品実装ノズル20にはバキューム供給管29を通じて図示しないバキューム供給源からバキュームが供給されるようになっている。部品実装ノズル20はこのバキュームの吸引力によって高周波回路部品Mjを吸着することができる。この部品実装ノズル20の実装ベース90の上における移動可能範囲内に、高周波回路部品を載置する部品トレイ80が設けられている。
一方、X−Yテーブル51の上には、実装ベース90上を移動可能な実装ステージ50が取り付けられており、この実装ステージ50の上に高周波回路部品を実装するシャーシ1が取り付けられる。第1の形態では、シャーシ1には高周波回路部品の位置決め用のガイド10が取り付けられている。
なお、図示はしないが、高周波回路部品の実装装置101には、以上説明した構成の他に、X−Yロボット21の動作、Z軸アクチュエータ22の動作、バキュームの供給量、X−Yテーブルの動作、及び加圧機構70の動作等を制御するコンピュータを利用した制御装置、制御パネルや表示器等が設けられるが、ここではこれらの説明は省略する。
以上のように構成された本発明の第1の構成における第1の形態の高周波回路部品の実装装置101では、図示のようにまず、高周波回路部品を実装するシャーシ1がガイド10と共に実装ステージ50の上に取り付けられる。この状態で、実装ステージ50はX−Yテーブル51の動作により、X−Yロボット21の動作範囲内に移動させられる。次に、X−Yロボット21が動作し、高周波回路部品が部品トレイ80から部品実装ノズル20によって吸着され、この高周波回路部品が直接実装ステージ50上のシャーシ1に運ばれる。この第1の構成における第1の形態の高周波回路部品の実装装置101では、部品実装ノズル20に吸着された高周波回路部品は、既に説明した方法により、ガイド10にガイドされてシャーシ1の上に実装され、顕微鏡カメラ60で検査を受けた後に、加圧機構70によってシャーシ1に固定される。
なお、この第1の構成における第1の形態の高周波回路部品の実装装置101には、前述の方法のところで説明したような、部品実装ノズル20が複数本設けられている構成、複数本の部品実装ノズル20に高周波回路部品の位置合わせ機構が設けられている構成等の変形例が可能である。
図39(a)は本発明の第1の構成における第2の形態の高周波回路部品の実装装置102の側面図であり、図39(b)はこれを平面視したものである。第2の形態の実装装置102が第1の形態の実装装置101と異なる点は、第1の形態では実装ステージ50の上に、ガイド10が取り付けられたシャーシ1が配置されるのに対して、第2の形態では実装ステージ50の上に、高周波回路部品の位置合わせ用の複数個のアクチュエータ30が設けられる点のみである。よって、第2の形態では第1の形態と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第1の構成における第2の形態の高周波回路部品の実装装置102では、実装ステージ50の上にはシャーシ1のみが取り付けられる。この状態で、実装ステージ50はX−Yテーブル51の動作により、X−Yロボット21の動作範囲内に移動させられる。次に、X−Yロボット21が動作し、高周波回路部品が部品トレイ80から部品実装ノズル20によって吸着され、この高周波回路部品が直接実装ステージ50上のシャーシ1に運ばれる。この第1の構成における第2の形態の高周波回路部品の実装装置102では、シャーシ1の上に高周波回路部品が全て仮配置されると、X−Yテーブル51により実装ステージ50が移動して、シャーシ1が顕微鏡カメラ60の直下に位置させられる。そして、シャーシ1の上の高周波回路部品は、既に説明した方法により、シャーシ1の上で顕微鏡カメラ60で位置検査を受けつつ、アクチュエータ30によって位置決めされる。この後、シャーシ1はX−Yテーブル51によって加圧機構70まで移動させられ、加圧機構70によって高周波回路部品がシャーシ1に固定される。
(第2の構成)
図40(a)は本発明の第2の構成の高周波回路部品の実装装置200の概要を示す側面図であり、図40(b)はこれを平面視したものである。第2の構成の実装装置200が第1の構成の実装装置101、102と異なる点は、第1の構成ではX−Yテーブル51の上に実装ステージ50のみが設けられていたのに対して、第2の構成ではX−Yテーブル51の上に共通ステージ52が設けられており、この共通ステージ52の上に実装ステージ50とサブステージ40とが設けられている点である。
この第2の構成の実装装置には、図示はしないが、前述の方法を実施するために、(1)実装ステージ50の上にガイド10が設けられた構成、(2)実装ステージ50の上にアクチュエータ30が設けられた構成、(3)サブステージ40の上にガイド42が設けられた構成、及び(4)サブステージ40の上にアクチュエータ30Aが設けられた構成、及び(5)部品実装ノズルが複数個設けられた構成等があり、これらの組み合わせも可能であるが、これらの構成は、方法において既に説明したので、ここではその説明を省略する。
第2の構成では、高周波回路部品は部品トレイ80から部品吸着ノズル20によって一旦サブステージ40上に運ばれ、このサブステージ40から再び部品吸着ノズル20によって実装ステージ50上のシャーシ1に運ばれる。この第2の構成の高周波回路部品の実装装置200の詳細な動作については、実装方法のところで既に説明したので、ここではその説明を省略する。
ここで、以上のように構成された実装装置のうち、第2の形態の実装装置102におけるシャーシ1への高周波回路部品Mjの実装手順について説明する。
シャーシ1の上に高周波回路部品Mjを実装する際には、まず、シャーシ1の上に高周波回路部品Mjを固着するための接着剤を塗布する。図41(a)に示すように、この接着剤12は、接着剤12を通す孔19Aが所定箇所に設けられたスクリーン19を、シャーシ1の上に位置を合わせた状態で載置し、スキージ18を用いて塗布する。
図41(b)、(c)は、部品実装ノズル20を用いたシャーシ1の上への高周波回路部品Mjの仮実装の様子を説明するものである。図41(b)、(c)は、シャーシ1の上に既に高周波回路部品Mjが1つ位置決めされている状態であり、次の高周波回路部品Mjを位置決めする場合を説明するものである。部品実装ノズル20で次の高周波回路部品Mjがシャーシ1の上の実装位置の近傍まで運ばれてくると、部品実装ノズル20が下降し、接着剤12の塗布高さに数十μmの距離を加えた高さで停止する。
部品実装ノズル20の停止位置は、Z軸アクチュエータ22にレーザ測長装置を取り付けておき、部品実装ノズル20のシャーシ1からの高さ、或いは、既に実装されている高周波回路部品Mjの上面からの高さを測定することによって調節することができる。
この状態から、部品実装ノズル20は吸着している高周波回路部品Mjの2辺を、図42(a),(b)に示すように、既に仮実装されている高周波回路部品Mjとアクチュエータ30とに突き当てる方向に移動する。部品実装ノズル20が吸着している高周波回路部品Mjの2辺が、既に仮実装されている高周波回路部品Mjとアクチュエータ30とに突き当たると、高周波回路部品Mjの移動は止まるが、部品実装ノズル20は慣性力でそのまま進行方向に進む。この場合、高周波回路部品Mjは部品実装ノズル20にバキュームによって吸着されているので、部品実装ノズル20は高周波回路部品の上面を高周波回路部品Mjは吸着したままスライドする。この結果、高周波回路部品はストレスなくシャーシ1の上に実装される。
高周波回路部品の位置が決まると、部品実装ノズル20は吸着を解除して、接着剤12の上に高周波回路部品Mjが仮実装される。このとき、接着剤12は、高周波回路部品Mjの自重のみで加圧されるが、高周波回路部品Mjの自重は小さいので、接着剤12がつぶれることはない。
このような動作が繰り返されて、シャーシ1の上に必要な数だけの高周波回路部品Mjが仮実装される。図42(a)に示す例では、シャーシ1の上には4つの高周波回路部品Mjが仮実装される。
この後、図43(a),(b)に示すように、アクチュエータ30によって高周波回路部品Mjのシャーシ1の上における位置決めが行われる。例えば、図42(b)に示すように、高周波回路部品Mjの上面に設けられた回路パターンPがずれていた場合には、図43(a),(b)に示すように、アクチュエータ30が動作して、シャーシ1の上の回路パターンPの中心位置が一致させられる。アクチュエータ30によって高周波回路部品Mjの位置決めを行う場合には、アクチュエータ30による高周波回路部品Mjの移動を、高周波回路部品Mj上の回路パターンPを顕微鏡カメラのようなパターン合わせ装置によって検出しながら行うことができる。
このようにして、シャーシ1の上の高周波回路部品Mjの位置が決められると、図43(c)に示すように、加圧機構70の加圧ピン71により高周波回路部品Mjが加圧され、高周波回路部品Mjが接着剤12によってシャーシ1に接着される。この例では、高周波回路部品Mjは個別に加圧ピン71によって加圧されて接着剤12に押し付けられて、シャーシ1の上に固着される。
また、既に実装された高周波回路部品Mjの側面をガイドとして次の高周波回路部品を実装する場合に、次の高周波回路部品Mjを既に実装された高周波回路部品Mjの側面に突き当てた後、部品実装ノズル20を一定量戻すことにより、高周波回路部品Mjの実装間隔を制御することができる。この制御は、異なる系統間の高周波回路部品を隣接配置する場合に有効である。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する構造であって、
前記高周波回路部品は互いにその側面が当接して実装されてなり、前記高周波回路部品の側面の当接した箇所が複数である高周波回路部品の実装構造。
(付記2) 前記高周波回路部品は回路部品のサイズの公差内でランク分けされており、同一ランクの回路部品が用いられ実装されている付記1に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記3) 前記高周波回路部品は、縦と横のサイズをそれぞれS、M、L等に分けてランク付けされ、縦×横の組み合わせでランク分けされている、付記2に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記4) 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する構造であって、
前記複数の高周波回路部品が複数のブロックに分割され、各ブロック内の複数の高周波回路部品は互いにその側面が当接して実装されている高周波回路部品の実装構造。
(付記5) 前記ブロック間は外形公差相当の間隔を設けて配置されている、付記4に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記6) 前記ブロックは送信系ブロックと受信系ブロックの2つである、付記4又は5に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記7) 前記ブロック間は最接近部の間隔がほぼ0であるように配置されている付記4から6の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記8) 前記回路部品とシャーシは導電性接着剤によって固着されている、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記9) 前記回路部品が互いに当接する端面が研磨されている、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記10) 前記回路部品とシャーシは異方性導電シートによって固着されている、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記11) 前記回路部品とシャーシの線膨張率をほぼ同じとした、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記12) 前記高周波回路部品間を、ループを持たない金リボンで接続した、付記1、4、5、6、7の何れか1項に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記13) 前記回路部品とシャーシの線膨張率をほぼ同じとした、付記12に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記14) 前記高周波回路部品間を、盛りはんだで接続した、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記15) 前記高周波回路部品間を、導電性接着剤を盛って接続した、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記16) 前記高周波回路部品間を金属板で接続し、金属板と回路部品間を異方性導電シートによって接続した、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記17) 前記高周波回路部品間を金属板で接続し、金属板と回路部品間を溶接によって接続した、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記18) 前記高周波回路部品間を金リボンで接続し、金リボンと回路部品間を導電性接着剤によって接続した、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記19) 前記高周波回路部品間を金リボンで接続し、金リボンと回路部品間を異方性導電シートによって接続した、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記20) 高周波回路部品をシャーシに実装する構造であって、前記シャーシには基準端面が設けられ、前記高周波回路部品をシャーシに固定する基準面を設定し、基部とつめ部を有する冶具の基部を前記シャーシの前記基準端面に当接し、前記当接した冶具のつめ部の端面を基準面として回路部品をシャーシに固定できるようにした、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記21) 前記シャーシの基準端面に段差が設けられており、この段差の底部と側部に前記冶具の基部を当接し、前記当接した冶具のつめ部の端面を基準に回路部品をシャーシに固定できるようにした、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記22) 前記シャーシの基準端面は、前記シャーシのX軸方向とY軸方向に設けられている、付記20又は21に記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記23) 前記高周波回路部品をシャーシに固定するに際し、前記シャーシに凹部を設け、前記凹部のコーナーの側面を基準とできるようにした、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記24) 前記高周波回路部品をシャーシに固定するに際し、前記シャーシに突起を設け、前記突起を基準とできるようにした、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記25) 前記高周波回路部品をシャーシに固定するに際し、前記シャーシに孔を設け、前記孔に挿入された冶具の突起を基準とできるようにした、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記26) 前記高周波回路部品をシャーシに固定するに際し、前記シャーシに設けられたアンテナ結合用孔を基準とする、付記1、4、5、6、7の何れかに記載の高周波回路部品の実装構造。
(付記27) 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する方法であって、前記高周波回路部品の各々を部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで前記高周波回路部品を前記シャーシ上又はシャーシ近傍に取り付けたガイドまで運び、前記高周波回路部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、前記ガイドに突き当てて前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
(付記28) 前記高周波回路部品の運搬が、前記部品数と同数の複数の部品実装ノズルを用いて行われることを特徴とする付記27に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記29) 前記複数の部品実装ノズルで前記高周波回路部品を順次吸着した後に、前記複数の部品実装ノズルによって前記高周波回路部品を吸着したまま前記高周波回路部品の位置合わせを行い、前記高周波回路部品の位置合わせが終了した時点で、前記複数の部品実装ノズルにより、前記高周波回路部品を一括して前記シャーシ上に運んで実装することを特徴とする付記28に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記30) 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する方法であって、前記高周波回路部品の各々を、部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで前記高周波回路部品を前記シャーシ上に運んで仮実装し、前記シャーシの周囲に配置したアクチュエータによって、前記シャーシ上の高周波回路部品の位置を調整することにより、前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
(付記31) 前記複数の高周波回路部品を事前にサブステージ上に仮配置し、仮配置した複数の高周波回路部品を、1つ又は複数の部品実装ノズルでまとめて吸着して前記シャーシ上に運ぶことを特徴とする付記30に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記32) 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する方法であって、前記高周波回路部品の各々を、部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで前記高周波回路部品を事前にサブステージ上に運び、このサブステージ上に設けられたガイドに突き当てることにより前記高周波回路部品の位置を調整し、位置調整後の複数の高周波回路部品を、前記部品実装ノズルを使用して前記サブステージ上から一括吸着し、これを前記シャーシ上に運んで一括位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
(付記33) 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する方法であって、前記高周波回路部品の各々を、部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで前記高周波回路部品を事前にサブステージ上に運び、このサブステージ上で前記サブステージの周囲に配置したアクチュエータにより前記高周波回路部品の位置を調整し、位置調整後の複数の高周波回路部品を、前記部品実装ノズルを使用して前記サブステージ上から一括吸着し、これを前記シャーシ上に運んで一括位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
(付記34) 前記高周波回路部品の運搬が、前記部品数と同数の複数の部品実装ノズルを用いて行われることを特徴とする付記32又は33に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記35) 前記複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法であって、
前記複数の高周波回路部品を前記各系統に属する部品毎に事前にサブステージ上に仮配置し、仮配置した複数の系統毎の高周波回路部品を、前記部品実装ノズルでまとめて吸着して前記シャーシ上に運び、前記シャーシ上の高周波回路部品の位置を前記系統毎に調整することにより、前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
(付記36) 前記シャーシ上における各系統毎の高周波回路部品の位置調整が、前記シャーシに取り付けたガイドにより行われることを特徴とする付記35に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記37) 前記シャーシ上における各系統毎の高周波回路部品の位置調整が、前記シャーシの近傍に設けたアクチュエータにより行われることを特徴とする付記35に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記38) 前記複数の高周波回路部品により構成される高周波回路が複数の系統を備える場合の高周波部品の実装方法であって、
前記複数の高周波回路部品を前記各系統に属する部品毎に部品実装ノズルを用いて吸着し、1つの系統に属する前記高周波回路部品をこの部品実装ノズルによってサブステージ上に運び、サブステージ上でこの系統の部品の位置合わせを行い、位置合わせの終了したこの系統の部品を前記部品実装ノズルを使用して前記サブステージ上から一括吸着し、これを前記シャーシ上に運んで一括位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
(付記39) 前記サブステージ上における各系統毎の高周波回路部品の位置合わせが、前記サブステージに取り付けたガイドにより行われることを特徴とする付記38に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記40) 前記サブステージ上における各系統毎の高周波回路部品の位置合わせが、前記サブステージの近傍に設けたアクチュエータにより行われることを特徴とする付記38に記載の高周波回路部品の実装方法。
(付記41) 付記27の方法を実施する高周波回路部品の実装装置であって、
前記高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、
前記前記高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、
前記部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、
前記部品実装ノズルを前記高周波回路部品置き場から、前記実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、
前記シャーシ上又はその近傍に取り付けられるガイドを備え、
前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルで吸着して前記実装ステージに取り付けられたシャーシまで運び、前記高周波部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、前記ガイドに突き当てて前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行うことを特徴とする高周波回路部品の実装装置。
(付記42) 前記部品実装ノズルが少なくとも前記シャーシ上に実装する高周波回路部品の数と同数だけ設けられていることを特徴とする付記41に記載の高周波回路部品の実装装置。
(付記43) 前記部品実装ノズルの移動装置に、前記複数の部品実装ノズルが前記高周波回路部品を吸着したまま前記高周波回路部品の位置合わせを行うことができる、位置合わせ機構が設けられていることを特徴とする付記42に記載の高周波回路部品の実装装置。
(付記44) 付記30の方法を実施する高周波回路部品の実装装置であって、
前記高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、
前記高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、
前記部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、
前記部品実装ノズルを前記高周波回路部品置き場から、前記実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、
前記シャーシの周囲に配置されたアクチュエータを備え、
前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルで吸着して前記実装ステージに取り付けられたシャーシまで運び、前記シャーシの周囲に配置したアクチュエータにより、前記シャーシ上の高周波回路部品の位置を調整することにより、前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装装置。
(付記45) 更に、前記複数の高周波回路部品を仮配置するサブステージを備えており、前記部品実装ノズルが高周波回路部品を前記実装ステージ上のシャーシに運ぶ前に前記サブステージに運んで仮配置し、仮配置後の前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルでまとめて吸着して前記シャーシ上に運ぶことを特徴とする付記41又は44に記載の実装装置。
(付記46) 付記32の方法を実施する高周波回路部品の実装装置であって、
前記高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、
前記高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、
前記部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、
前記高周波回路部品を仮配置するサブステージと、
前記部品実装ノズルを前記高周波回路部品置き場から、前記サブステージ及び前記実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、
前記サブステージ上に配置された前記高周波部品の位置決め用ガイドを備え、
前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルで吸着して前記サブステージ上で位置調整し、位置調整後の前記高周波部品を一括して前記実装ステージに取り付けられたシャーシまで運んで一括位置決めを行う高周波回路部品の実装装置。
(付記47) 付記33の方法を実施する高周波回路部品の実装装置であって、
前記高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、
前記高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、
前記部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、
前記高周波回路部品を仮配置するサブステージと、
前記部品実装ノズルを前記高周波回路部品置き場から、前記サブステージ及び前記実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、
前記サブステージ上の周囲に配置された前記高周波部品の位置決め用のアクチュエータを備え、
前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルで吸着して前記サブステージ上で位置調整し、位置調整後の前記高周波部品を一括して前記実装ステージに取り付けられたシャーシまで運んで一括位置決めを行う高周波回路部品の実装装置。
(付記48) 前記部品実装ノズルが、前記シャーシ上に配置する複数の高周波回路部品と同数、或いは、前記シャーシ上の1つの系統に属する複数の回路部品と同数だけ設けられていることを特徴とする付記44から47の何れかに記載の実装装置。
(付記49) 前記実装ステージをX−Y方向に移動させるX−Yテーブルが更に設けられており、このX−Yテーブルは、前記部品実装ノズルの移動装置の移動範囲の外側まで前記実装ステージを移動させることができるようになっていることを特徴とする付記41から48の何れか1項に記載の実装装置。
(付記50) 前記実装ステージの前記X−Yテーブルによる移動範囲内に、前記シャーシ上に仮配置された前記高周波回路部品のパターン合わせ装置が設けられており、前記高周波回路部品はこのパターン合わせ装置の位置で前記シャーシ上又はその近傍に設けられたアクチュエータによって精密な位置合わせが行われることを特徴とする付記49に記載の実装装置。
(付記51) 前記高周波回路部品を前記シャーシ側に加圧状態で押しつける加圧ピンが更に設けられており、位置合わせの完了した前記シャーシ上の高周波回路部品を個別に加圧して、前記シャーシ上に塗布されている接着剤に前記高周波回路部品を押し付けて固定することを特徴とする付記41から50の何れか1項に記載の実装装置。
従来の高周波回路部品の実装構造の例を示した図であり、(a)はシャーシ上の回路部品の配置を示す図、(b)は(a)の部分拡大図である。 従来の高周波回路部品の実装構造における問題点を説明する図である。 本発明による高周波回路部品の実装構造の例を示す断面図である。 本発明による高周波回路部品の実装構造の実施例1における回路部品の構成を示す平面図である。 本発明による高周波回路部品の実装構造の実施例1の別の構成を示すものであり、(a)は断面図、(b),(c)は(a)の耐熱フィルム又は耐熱テープの構成を示す斜視図である。 本発明による高周波回路部品の実装構造の実施例2における構成を示す断面図である。 (a)に示す従来の高周波回路部品の実装構造と(b)に示す本発明の実施例2における高周波回路部品の実装構造を対比して示す図である。 高周波回路部品の側面を単に当接して実装した場合の問題点を説明する図である。 高周波回路に送信系と受信系の2つの系統がある場合の、本発明による高周波回路部品の実装構造の例を示す図である。 高周波回路に系統Aと系統Bの2つの系統がある場合の、本発明による高周波回路部品の実装構造の例を示す図である。 本発明による実装構造の実施例3において基準をどのようにとるかの一例を示すものであり、(a)は基準治具と基準端面を説明する図、(b)は基準端面に基準治具が取り付けられた状態を示す図である。 本発明による実装構造の実施例3において基準をどのようにとるかの別の例を示すものであり、(a)は基準治具と基準端面を説明する図、(b)は基準端面に基準治具が取り付けられた状態を示す図である。 本発明による実装構造の実施例3において基準をどのようにとるかの更に別の例を示すものであり、(a)はシャーシの断面図、(b)はシャーシに回路部品を実装した状態を示す図である。 本発明による実装構造の実施例3において基準をどのようにとるかの更に別の例を示す図である。 本発明の実装構造の実施例3において基準をどのようにとるかの更に別の例を示す図である。 高周波回路の入出力がアンテナである場合の本発明による実装構造において、基準をどのようにとるかの例を示す図であり、(a)はシャーシと基準治具を示す図、(b)はシャーシに基準治具を取り付けて1つの回路部品を実装した状態を示す図、(c)はシャーシと回路部品の取付位置を示す組立斜視図である。 本発明の実装構造の実施例4において、回路部品をシャーシに固着する構成を示す図である。 (a)から(c)は本発明の実装構造の実施例4において、回路部品をシャーシに固着した場合の問題点を説明する図である。 本発明の実装構造の実施例5において、回路部品とシャーシとを線膨張係数がほぼ同じ材料で構成して両者を固着した構成を示す図である。 本発明の実装構造の実施例5において、回路部品間をループのない金リボンで接続した構成を示す図である。 図19の構成において、回路部品とシャーシとを線膨張係数がほぼ同じ材料で構成した状態を示す図である。 本発明の実装構造の実施例6において、回路部品を盛り半田で接続した構成を示す図である。 本発明の実装構造の実施例6において、回路部品を金属板で接続した構成を示す図である。 本発明の実装構造の実施例6において、回路部品を金属板で接続した別の構成を示す図である。 (a)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第1の方法に使用するシャーシとガイドの構成を示す組立斜視図、(b)は(a)の組立後の斜視図である。 (a)〜(c)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第1の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 本発明の高周波回路部品の実装方法の第1の方法の変形例を示す図である。 本発明の高周波回路部品の実装方法の第1の方法の変形例を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第2の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第2の方法の第1の変形例の手順を段階的に説明する説明図である。 本発明の高周波回路部品の実装方法の第2の方法の第2の変形例を説明する説明図である。 (a)〜(c)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第3の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第4の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第5の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)〜(d)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第6の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)〜(d)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第7の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)〜(h)は本発明の高周波回路部品の実装方法の第8の方法及び第9の方法の手順を段階的に説明する説明図である。 (a)は本発明の高周波回路部品の実装装置の第1の構成の第1の形態の側面図、(b)は(a)の平面図である。 (a)は本発明の高周波回路部品の実装装置の第1の構成の第2の形態の側面図、(b)は(a)の平面図である。 (a)は本発明の高周波回路部品の実装装置の第2の構成の概要を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。 (a)はシャーシへの接着剤の塗布工程を示す断面図、(b)は高周波回路部品の実装時において、2つ目の部品を吸着したノズルが下降した状態を示す平面図、(c)は(b)の側断面図である。 (a)は図41(b)の状態からノズルで回路部品をアクチュエータに突き当てた状態を示す平面図、(b)は(a)の側断面図である。 (a)はシャーシに部品を実装した後のパターン合わせを説明する平面図、(b)は(a)の側断面図、(c)はパターン合わせ後の加圧ピンによる部品のシャーシへの圧着を説明する側断面図である。
符号の説明
1 シャーシ
2 金リボン
5 アンテナ結合孔
6 冶具
7 導電性接着剤、異方性導電シート
8 盛りはんだ、盛り導電性接着剤
9 金属板
10,10A,10B,42 ガイド
12 接着剤
14,41 空間
20 部品実装ノズル
21 X−Yロボット
22 Z軸アクチュエータ
30,30A アクチュエータ
31,31A プッシュロッド
40 サブステージ
50 実装ステージ
51 X−Yテーブル
52 共通ステージ
60 顕微鏡カメラ
70 加圧機構
80 部品トレイ
90 実装ベース
Mj,Mj1〜Mj6 高周波回路部品
MjTR 送受信モジュール
X、Y、Z、H 冶具
Rz 段差
Rc 凹部
p、h 突起
P,PTR 回路パターン
Rh 孔

Claims (6)

  1. 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する構造であって、
    前記高周波回路部品は互いにその側面が当接して実装されてなり、前記高周波回路部品の側面の当接した箇所が複数である高周波回路部品の実装構造。
  2. 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する構造であって、
    前記複数の高周波回路部品が複数のブロックに分割され、各ブロック内の複数の高周波回路部品は互いにその側面が当接して実装されている高周波回路部品の実装構造。
  3. 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する方法であって、前記高周波回路部品の各々を部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで前記高周波回路部品を前記シャーシ上又はシャーシ近傍に取り付けたガイドまで運び、前記高周波回路部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、前記ガイドに突き当てて前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
  4. 複数の高周波回路部品をシャーシに実装する方法であって、前記高周波回路部品の各々を、部品実装ノズルを用いて吸着し、この部品実装ノズルで前記高周波回路部品を前記シャーシ上に運んで仮実装し、前記シャーシの周囲に配置したアクチュエータによって、前記シャーシ上の高周波回路部品の位置を調整することにより、前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装方法。
  5. 請求項3の方法を実施する高周波回路部品の実装装置であって、
    前記高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、
    前記高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、
    前記部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、
    前記部品実装ノズルを前記高周波回路部品置き場から、前記実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、
    前記シャーシ上又はその近傍に取り付けられるガイドを備え、
    前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルで吸着して前記実装ステージに取り付けられたシャーシまで運び、前記高周波部品の四辺の側面の少なくとも1つの辺を、前記ガイドに突き当てて前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行うことを特徴とする高周波回路部品の実装装置。
  6. 請求項4の方法を実施する高周波回路部品の実装装置であって、
    前記高周波回路部品が実装されるシャーシを取り付ける実装ステージと、
    前記高周波回路部品を吸着可能な部品実装ノズルと、
    前記部品実装ノズルにバキュームを供給するバキューム供給装置と、
    前記部品実装ノズルを前記高周波回路部品置き場から、前記実装ステージに移動させる部品実装ノズルの移動装置、及び、
    前記シャーシの周囲に配置されたアクチュエータを備え、
    前記高周波回路部品を前記部品実装ノズルで吸着して前記実装ステージに取り付けられたシャーシまで運び、前記シャーシの周囲に配置したアクチュエータにより、前記シャーシ上の高周波回路部品の位置を調整することにより、前記高周波回路部品の前記シャーシ上の位置決めを行う高周波回路部品の実装装置。
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