JP2008211106A - 半導体装置の製造方法、及び基板処理装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び基板処理装置 Download PDF

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貞義 堀井
Hidehiro Nouchi
英博 野内
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光朗 田辺
Atsushi Sano
敦 佐野
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Abstract

【課題】処理室内の付着膜を化学的反応により除去することが可能であり、半導体装置の製造に悪影響を与える金属汚染を低減させることが可能な基板処理装置、及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】基板を処理する処理室と、処理室内にガスを供給するガス供給部と、処理室内で基板を支持する支持台と、基板を処理する際に基板の周囲に配置されるプレートと、を有し、支持台またはプレートの少なくともいずれか一方に、ガス供給部から供給されるガスをプラズマ化させるための電極が内蔵されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、基板上にガスを供給して薄膜を形成するための基板処理装置の保守、及び運用に関するものである。
半導体装置の製造工程の一工程として、熱化学反応による成膜工程を実施する基板処理装置は、処理対象としての基板を加熱するための加熱機構を有している。しかしながら、この加熱機構は、基板だけでなく、その周辺部分も同時に加熱してしまうため、かかる昇温部分にも余剰な付着膜が成膜されてしまう。そして、長時間にわたり成膜処理を継続すれば、昇温部分における付着膜の膜厚が厚くなって剥がれ易くなり、パーティクルの原因となる。
かかる基板処理装置の保守に際しては、従来は、付着膜が形成されてしまった部品のパーツ交換を行うこととしていた。しかしながら、その作業には、部品の交換作業時間に加えて、基板処理装置の冷却時間と再び成膜を開始するまでの昇温時間とが必要となることから、基板処理装置の生産性が損なわれていた。
そのため近年、基板処理装置の保守に際して、パーツ交換によらず、化学的反応により付着膜を除去する方法が試みられている。
ただし、シリコンや金属を含む膜を生成する基板処理装置にて付着膜を熱化学反応により除去するには、一般的には処理室を400〜500℃まで昇温することが必要となる。しかし、金属で形成されている処理室を前記温度まで昇温することは困難であった。
そこで、熱化学反応ではなく、励起種を用いた化学反応による付着膜の除去が試みられている。具体的には、処理室全体に高周波電力を供給して、処理室内全体にプラズマを生成するという方法が試みられている。
しかしながら、処理室全体内にプラズマを生成すると、処理室を構成する金属部材の露出面がプラズマによりスパッタリングされてしまい、スパッタリングされた金属原子が処理室内に残留し、次の成膜工程において基板に付着し、金属汚染の問題が生じてしまう場合があった。
そこで本発明は、処理室内の付着膜を化学的反応により除去することが可能であり、半導体装置の製造に悪影響を与える金属汚染を低減させることが可能な基板処理装置、及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板を処理する処理室と、前記処理室内にガスを供給するガス供給部と、前記処理室内で前記基板を支持する支持台と、前記基板を処理する際に前記基板の周囲に配置されるプレートと、を有し、前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方に、前記ガス供給部から供給されるガスをプラズマ化させるための電極が内蔵されている基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板を処理室内に搬入する工程と、記処理室内に搬入した基板を支持台上に載置する工程と、前記支持台上に載置した前記基板の周囲にプレートを配置する工程と、前記処理室内に処理ガスを供給して前記基板を処理する工程と、処理後
の前記基板を前記処理室内から搬出する工程と、前記処理室内にクリーニングガスを供給するとともに、前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方に設けられた電極に電力を供給し、前記クリーニングガスをプラズマ化させて前記処理室内をクリーニングする工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、処理室内の付着膜を化学的反応により除去することが可能であり、半導体装置の製造に悪影響を与える金属汚染を低減させることが可能な基板処理装置、及び半導体装置の製造方法を提供することが出来る。
上述の通り、基板処理装置の加熱機構は、基板を加熱する際に、基板だけでなくその周辺部分をも同時に加熱してしまうため、かかる昇温部分にも余剰な付着膜が成膜されてしまう。
発明者等の研究によれば、かかる付着膜は処理室全体に均一に形成されるわけではなく、加熱機構により昇温される部分に特に厚く形成される。そのため、処理室の内部全体にプラズマを生成して付着膜を除去させようとすると、付着膜が薄いあるいは形成されていない部分における処理室の金属壁がプラズマによりスパッタリングされてしまい、次の成膜工程において半導体装置の金属汚染を招いてしまうことが判明した。
そこで、発明者等は、付着膜が厚く形成されている領域について選択的にプラズマを生成させて付着膜を除去することが半導体装置の金属汚染の低減には有効である、との知見を得て本発明を完成させるに至った。
以下、本発明の一実施の形態における基板処理装置の構成、本発明の一実施の形態における基板処理装置を用いた半導体装置の製造工程の一工程としての基板処理工程およびクリーニング工程、について順次説明する。
(1)基板処理装置の構成
まず、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置である枚葉式処理装置の処理炉の一例を示す概略図である。
(a)処理室
図1に示すように、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置である枚葉式処理装置の処理炉は、処理容器202を備えている。そして、処理容器202は、その内部に基板200を処理するための処理室201を構成する。ここで基板200とは、例えば、半導体ウエハや、ガラス基板等である。
(b)基板搬入搬出口
処理容器202の側壁には、仕切弁としてのゲートバルブ244によって開閉される基板搬入搬出口247が設けられる。仕切弁としてのゲートバルブ244を開放することにより、図示しない基板移載機構を用い、処理室201内に基板200を搬入搬出し得るように構成されている。
(c)支持台
処理室201内には、基板200を支持するための支持台206が設けられている。支持台206の上部には、基板200を支持するための支持板としてのサセプタ217が設けられている。支持台206の内部には加熱機構(加熱手段)としてのヒータ207が設けられ、ヒータ207によってサセプタ217上に支持される基板200を加熱すること
が可能となっている。ヒータ207は、基板200の温度が所定温度となるように、温度制御部(温度制御手段)としての温度コントローラ253により制御される。
また、処理室201の外部には、回転機構(回転手段)267、及び昇降機構(昇降手段)266が設けられている。支持台206は処理容器202の底部を貫通しており、回転機構267は支持台206の下端部を下方側より支持している。また、昇降機構(昇降手段)266は、回転機構267を下方側より支持している。
そして、回転機構267を作動(回転)させることにより、サセプタ217上に支持される基板200を回転させることが可能となっている。
また、この昇降機構266を作動(昇降)させることにより、サセプタ217上に支持される基板200を昇降させることが可能となっている。支持台206は、基板200の搬送時には実線で示される基板搬送位置に、基板200の処理時には点線で示される基板処理位置に配置される。
なお、支持台206は、RF電極206aを内蔵している。RF電極206aへは、処理室201の外部に設けられた高周波電源206bから電力を供給できるようになっている。そして、RF電極206aへ電力を供給することで、支持台206付近に存在するガスをプラズマ化することが可能となっている。なお、支持台206は、石英または窒化アルミニウムから構成されていることが好ましい。RF電極206aを絶縁物からなる支持台206で封止することにより、プラズマによるRF電極206aのスパッタリングを防ぎ、半導体装置の製造に悪影響を与える金属汚染を低減させることができる。
(d)第1原料ガス供給ライン
処理室201の外部には、液体原料である第1原料を気化して、処理ガスとしての第1原料ガスを生成するための気化器255と、気化器255へ第1原料を供給するための第1原料供給源250aと、が設けられる。
気化器255の上流側は、液体原料供給管232により、第1原料の液体供給流量を制御するための流量コントローラ(液体マスフローコントローラ)241aを介して、第1原料供給源250aと接続されている。
気化器255の下流側は、第1原料ガス供給管232aにより、処理室201の上部(天井部)と接続されている。そして、処理室201の上部と第1原料ガス供給管232aとの接続部分は、処理室201内に第1原料ガスを導入するためのガス導入口201aを形成する。なお、第1原料ガス供給管232aにはバルブ243aが設けられており、バルブ243aを開閉させることにより、ガス導入口201aから処理室201内への第1原料ガスの供給を制御することが可能となっている。
なお、第1原料としては、例えば、常温で液体である有機液体金属材料、すなわち有機金属液体原料を用いる。
(e)不活性ガス供給ライン
また、処理室201の外部には、不活性ガスを、第1原料ガス供給管232a及び処理室201内へ供給するための不活性ガス供給源250eが設けられる。
不活性ガス供給源250eは、不活性ガス供給管232eにより、不活性ガスの供給流量を制御するためのガス流量コントローラ(マスフローコントローラ)241eを介して、第1原料ガス供給管232aのバルブ243aよりも下流の部分(すなわちバルブ243aとガス導入口201aとの間)に接続されている。なお、不活性ガス供給管232eにはバルブ243eが設けられており、バルブ243eを開閉させるこにより、ガス導入口201aから処理室201内への不活性ガスの供給を制御することが可能となっている。
なお、不活性ガスとしては、例えば、Ar,He,N等を用いる。
(f)第2原料ガス供給ライン
また、処理室201の外部には、処理ガスとしての第2原料ガスを、第1原料ガス供給管232aを介して処理室201内へ供給するための第2原料ガス供給源250bが設けられる。
第2原料ガス供給源250bは、第2原料ガス供給管232bにより、第2原料ガスの供給流量を制御するためのガス流量コントローラ(マスフローコントローラ)241bを介して、第1原料ガス供給管232aのバルブ243aよりも下流の部分に接続されている。なお、第2原料ガス供給管232bにはバルブ243bが設けられており、バルブ243bを開閉させるこにより、ガス導入口201aから処理室201内への第2原料ガスの供給を制御することが可能となっている。
なお、第2原料ガスとしては、例えば、O,O,HO等の酸素(O)を含有するガスを用いる。
(g)クリーニングガス供給ライン
また、処理室201の外部には、処理室201内をクリーニングするためのクリーニングガスを、第1原料ガス供給管232aを介して処理室201内へ供給するためのクリーニングガス供給源250dが設けられる。
クリーニングガス供給源250dは、クリーニングガス供給管232dにより、クリーニングガスの供給流量を制御するためのガス流量コントローラ(マスフローコントローラ)241dを介して、第1原料ガス供給管232aのバルブ243aよりも下流の部分に接続されている。なお、クリーニングガス供給管232dにはバルブ243dが設けられており、バルブ243dを開閉させるこにより、ガス導入口201aから処理室201内へのクリーニングガスの供給を制御することが可能となっている。
なお、クリーニングガスとしては、例えば、ClF,NF,BCl等のフッ素(F)、塩素(Cl)を含有するガスを用いる。
(h)シャワーヘッド
処理容器202の上部、すなわち、ガス導入口201aと、サセプタ217との間には、ガス分散機構としてのシャワーヘッド234が設けられる。
シャワーヘッド234は、ガス導入口201aから導入されるガスを分散させるための分散板237と、分散板237を通過したガスをさらに均一に分散させてサセプタ217上の基板200表面に供給するためのシャワー板236と、を備える。
分散板237は、ガス導入口201a及びシャワー板236と対向するように配置され、シャワー板236は、サセプタ217上の基板200と対向するように配置される。なお、処理容器202の天井壁と分散板237との間、および分散板237とシャワー板236との間には空間が設けられ、かかる空間は、ガス導入口201aを通過したガスを分散させるためのバッファ空間240a、および分散板237を通過したガスを拡散させるためのバッファ空間240として機能する。
分散板237及びシャワー板236には、複数の通気孔237a、236aが設けられている。
(i)排気系
処理容器202の基板搬入搬出口247とは反対側の側壁には、排気口230が設けられている。排気口230には、除害装置(図示せず)に連通する排気管231が接続されている。排気管231には、処理室201内の圧力を制御する圧力制御部(圧力制御手段)としての圧力コントローラ254と、排気装置(排気手段)としての真空ポンプ246と、が設けられる。排気口230及び排気管231により排気系が構成される。
(j)整流プレート
シャワーヘッド234とサセプタ217との間には、処理室201の側面に設けられた
整流プレート積載部205cにより支持される整流プレート205が設けられる。
図2に整流プレート205の概要構成図を示す。ここで、図2(a)は整流プレート205の上面図を示し、(b)は整流プレート205の断面側面図を示している。図2(a)に示すとおり、整流プレート205は、円環(リング)形状の板材として構成されている。そして、基板200を支持する支持台206を基板処理位置まで上昇させたときに、整流プレート205が基板200の周囲に配置されるよう構成される。
整流プレート205は、シャワーヘッド234から供給される各種ガスの流れを調整する整流機能を有する。整流プレート205の整流作用により、シャワーヘッド234から基板200に供給されるガスは、基板200の径方向外方に向かって流れ、整流プレート205上を通り、整流プレート205と処理容器202の側壁(内壁)との間を通り、排気口230より排気される。なお、基板200の外周部(エッジ部)など、基板200に薄膜を形成したくない箇所がある場合には、整流プレート205の内径を基板200の外形よりも小さくして、基板200の外周部表面を覆うように構成してもよい。
なお、図2(b)に示すとおり、整流プレート205は、RF電極205aを内蔵している。RF電極205aへは、処理室201の外部に設けられた高周波電源205bから電力を供給できるようになっている。そして、RF電極205aへ電力を供給することで、整流プレート205付近に存在するガスをプラズマ化することが可能となっている。なお、整流プレート205は、石英または窒化アルミニウムから構成されていることが好ましい。RF電極205aを絶縁物からなる整流プレート205で封止することにより、プラズマによるRF電極205aのスパッタリングを防ぎ、半導体装置の製造に悪影響を与える金属汚染を低減させるためである。
(k)コントローラ
上述のバルブ243a,b,d,e、流量コントローラ241a,b,d,e、温度コントローラ253、圧力コントローラ254、気化器255、回転機構267、昇降機構266等の基板処理装置を構成する各部の動作は、主制御部(主制御手段)としてのメインコントローラ256により制御される。また、RF電極205a,206aへ供給する電力もメインコントローラ256により制御される。
(2)基板処理工程
続いて、上述した図1のような構成の処理炉により実施される本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造工程の一工程としての基板処理工程について、図3を用いて説明する。
本発明の一実施形態としては、第1原料として常温で液体である有機金属液体原料を用い、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、特にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、またはALD(Atomic Layer Deposition)法により、基板上に金属膜や金属酸化膜等の薄膜を形成する方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、メインコントローラ256により制御される。
(a)基板搬入工程から基板載置工程まで
まず、昇降機構266を作動させ、支持台206を実線で示す基板搬送位置まで下降させる。その結果、サセプタ217の表面からは図示しない突き上げピンが突出する。そして、ゲートバルブ244を開いて基板搬入搬出口247を開放し、図示しない基板移載機構を用いて、基板200を処理室201内へと搬入する(S1)。搬入された基板200は、処理容器202の底部に支持台206、RF電極206a、ヒータ207、サセプタ
217を貫通するように設けられた図示しない突き上げピンの上端部に支持される。
その後、ゲートバルブ244を閉じ、さらに昇降機構266を作動させて、支持台206を基板搬送位置から点線で示す基板処理位置まで上昇させる。その結果、突き上げピンはサセプタ217の表面より没入し、基板200はサセプタ217上に載置され、サセプタ217により支持される(S2)。このとき、整流プレート205が基板200の周囲に配置されることとなる。なお、このとき、整流プレート205はサセプタ217とは接触することなく、整流プレート積載部205cに支持されたままの状態であり、整流プレート205とサセプタ217との間には、わずかに隙間が生じることとなる。
支持台206を基板処理位置まで上昇させた後、回転機構267を作動させて基板200を回転させる。
なお、上述の、基板搬入工程(S1)及び基板載置工程(S2)中は、バルブ243a、243b、243dを閉め、バルブ243eを開けて不活性ガスを処理室201内へ供給しつつ排気口230から排気することにより、処理室201内に不活性ガスの流れを形成するのが好ましい。これにより、基板200の表面に、パーティクルや金属汚染物が付着するのを防止することが出来る。
(b)基板昇温工程および圧力調整工程
その後、ヒータ207に電力を供給して、基板200が所定の処理温度となるように加熱する(S3)。同時に、圧力コントローラ254により、処理室201内が所定の処理圧力となるように制御する(S4)。
なお、基板昇温工程(S3)及び圧力調整工程(S4)の完了までに、液体原料としての第1原料を、第1原料供給源250aから気化器255へと供給して気化させ、気化器255にて第1原料ガスを生成させておく。ここで、第1原料ガスの流量は、流量コントローラ241aを用いて制御する。
(c)第1原料ガス供給工程
その後、バルブ243aを開け、さらに排気口230から処理室201内を排気する。これにより、第1原料ガスをガス導入口201aから処理室201内へと導入する(S5)。導入された第1原料ガスは、シャワーヘッド234により均一に分散され、基板200上へシャワー状に供給される。このとき、バルブ243eは開けたままの状態とし、処理室201内へは第1原料ガスと不活性ガスとを同時に供給する。第1原料ガスを不活性ガスで希釈させることにより、第1原料ガスが分散されやすくなるからである。
(d)第1パージ工程
処理室201内への第1原料ガスの供給を所定時間実施した後、バルブ243eを開いたまま、バルブ243aのみを閉じることにより、処理室201への第1原料ガスの供給を停止する。なお、不活性ガスの供給および処理室201内の排気は継続しており、これにより、処理室201内がパージされ、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換する(S6)。
(e)第2原料ガス供給工程
その後、排気口230からの処理室201内の排気を継続したまま、バルブ243bを開ける。これにより、第2原料ガスが、ガス導入口201aから処理室201内へと導入され、シャワーヘッド234により均一に分散されて、基板200上へシャワー状に供給される(S7)。このときも、バルブ243eは開けたままの状態とする。
(f)第2パージ工程
処理室201内への第2原料ガスの供給を所定時間実施した後、バルブ243eを開いたまま、バルブ243bのみを閉じることにより、処理室201への第2原料ガスの供給を停止する。なお、不活性ガスの供給および処理室201内の排気は継続しており、これにより、処理室201内がパージされ、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換する(S8)。
(g)繰り返し工程
その後、以上に述べたS5〜S8までの各工程を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返すことにより、基板200上に所定膜厚の薄膜を形成する(S9)。
(h)基板搬出工程
基板200へ所定膜厚の薄膜を形成後、回転機構267による基板200の回転を停止
する。その後、処理済の基板200を、基板搬入工程と逆の手順で処理室201外へ搬出し(S10)、本発明の一実施形態にかかる基板処理工程を完了する。
なお、上記において、薄膜形成工程をCVD法により実施する場合には、処理温度を、第1原料ガスのガス分子が熱分解する程度の温度帯となるように制御する。この場合、第1原料ガス供給工程(S5)においては、基板200上で第1原料ガスのガス分子が熱分解し、数〜数十原子層程度の薄膜が形成される。この間、基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、基板200面内にわたり均一な膜を形成できる。
また、第2原料ガス供給工程(S7)においては、第2原料ガスに含まれる反応種の作用により、基板200上に形成された数〜数十原子層程度の薄膜からC,H等の不純物が除去される。そして、この間も基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、薄膜から不純物を素早く均一に除去することが出来る。
なお、CVD法により基板200上に例えばHfSiO膜を形成する場合の処理条件としては、例えば、処理温度450℃、処理圧力50〜200Pa、第1原料(Hf−MMPとSi−MMPとの混合原料)供給流量を0.01〜0.2g/min、第2原料ガス(酸素ガス)供給流量10〜1000sccmが例示される。
また、上記において、薄膜形成工程をALD法により実施する場合には、処理温度を、第1原料ガスのガス分子が熱分解しない程度の温度帯となるように制御する。この場合、第1原料ガス供給工程(S5)においては、基板200上に第1原料ガスのガス分子が熱分解することなく吸着する。この間、基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、基板200面内にわたり第1原料を均一に吸着させることができる。
また、第2原料ガス供給工程(S7)においては、基板200上に吸着した第1原料と第2原料ガスとが反応することにより、基板200上に1〜数原子層程度の薄膜が形成される。この間も、基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、基板200面内にわたり均一な膜を形成できる。なお、このとき、第2原料ガスに含まれる反応種の作用により、薄膜中に混入するC,H等の不純物を脱離させることが出来る。
なお、ALD法により基板200上に例えばHfSiO膜を形成する場合の処理条件としては、例えば、処理温度250〜315℃、処理圧力50〜200Pa、第1原料(Hf−MMPとSi−MMPとの混合原料)供給流量を0.01〜0.2g/min、第2原料ガス(酸素ガス)供給流量を10〜1000sccmが例示される。
(3)クリーニング工程
上述した基板処理工程を行うと、処理室201の内壁、支持台206、サセプタ217、整流プレート205等にも付着膜が形成され、基板処理工程を繰り返すと、この付着膜
の膜厚が増大する。この付着膜の膜厚が所定の厚さに到達した時点で、処理室201内のクリーニングを行う。
以下に、上述した図1のような構成の処理炉により実施される本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造工程の一工程としてのクリーニング工程について、図3を用いて説明する。
(a)温度調整工程
まず、ヒータ207に電力を供給し、処理室207内を所定のクリーニング温度となるように均一に加熱する(S11)。
(b)圧力調整工程
同時に、圧力コントローラ254により、処理室201内が所定のクリーニング圧力となるように制御する(S12)。
(c)クリーニングガス供給工程
処理室201内の温度、圧力が、それぞれ所定のクリーニング温度、圧力に到達して安定したら、ガス導入口201aから処理室201内にクリーニングガスを供給しつつ排気口230より排気する(S13)。
(d)プラズマ生成工程
処理室201内にクリーニングガスが供給され、処理室201内がクリーニングガスで一様になったら、支持台206に内蔵されたRF電極206a、または整流プレート205に内蔵されたRF電極205aに、高周波の交流電力を供給して支持台206または整流プレート205の周辺にあるクリーニングガスをプラズマ化する(S14)。プラズマ化されたクリーニングガスは、処理室201の内壁、支持台206、サセプタ217、整流プレート205等に付着した付着膜を、プラズマ化学反応により除去する。
なお、必ずしもRF電極206a、205aの両方に電力を供給する必要はなく、付着膜の多い方にのみ選択的に電力を供給することが好ましい。例えば、支持台206の付着膜が厚く、整流プレート205の付着膜が薄い場合には、RF電極206aのみに電力を供給し、RF電極205aには電力を供給しないことが好ましい。また、支持台206及び整流プレート205の付着膜が共に厚い場合には、RF電極206a、205aの両方に電力を供給することが好ましい。
その後、所定時間が経過した後、RF電極206a、205aへの電力供給を停止する。さらに、バルブ243eを開いたまま、バルブ243dを閉じてクリーニングガスの供給を停止する。このとき、不活性ガスの供給および処理室201内の排気は継続しており、その結果、処理室201内がパージされ、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され、クリーニング工程が終了する。
(4)本発明の一実施形態における効果
本発明の一実施形態によれば、RF電極206aまたは205aを用いてクリーニングガスをプラズマ化することで、プラズマ化学反応により処理室201内の付着膜を除去する。そのため、基板処理装置の保守に際してパーツ交換を行う必要がなく、基板処理装置の生産性低下を回避させることが出来る。
また、本発明の一実施形態によれば、付着膜の厚い箇所、すなわち支持台206または整流プレート205付近において局所的にクリーニングガスをプラズマ化し、付着膜を除去する。これにより、付着膜の薄い箇所あるいは形成されていない箇所について、露出している金属部材のスパッタリングを抑えることが出来る。これにより、次の成膜工程にお
ける半導体装置の金属汚染を低減させることが出来る。
<本発明の好ましい態様>
第1の態様は、基板を処理する処理室と、前記処理室内にガスを供給するガス供給部と、前記処理室内で前記基板を支持する支持台と、前記基板を処理する際に前記基板の周囲に配置されるプレートと、を有し、前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方に、前記ガス供給部から供給されるガスをプラズマ化させるための電極が内蔵されている基板処理装置である。
第1の態様によれば、処理室内の付着膜を除去することができ、また、半導体装置の金属汚染を低減させることが出来る。
ここで、第1の態様における基板処理装置は、前記ガス供給部からクリーニングガスを供給させるとともに、前記電極に電力を供給して前記クリーニングガスをプラズマ化させるように制御するコントローラを有することが好ましい。これにより、第1の態様にかかる基板処理装置におけるクリーニングを自動化することが出来るので、作業は一層容易になる。
また、第1の態様における基板処理装置では、前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方が、石英または窒化アルミニウムで構成されていることが好ましい。
支持台またはプレートが内蔵する電極を絶縁物で封止することにより、プラズマによる電極のスパッタリングを防ぎ、半導体装置の金属汚染を低減させることが出来る。
また、第1の態様における基板処理装置では、前記プレートが前記処理室内の基板処理位置に固定されていることが好ましい。
第2の態様は、基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室内に搬入した基板を支持台上に載置する工程と、前記支持台上に載置した前記基板の周囲にプレートを配置する工程と、前記処理室内に処理ガスを供給して前記基板を処理する工程と、処理後の前記基板を前記処理室内から搬出する工程と、前記処理室内にクリーニングガスを供給するとともに、前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方に設けられた電極に電力を供給し、前記クリーニングガスをプラズマ化させて前記処理室内をクリーニングする工程と、を有する半導体装置の製造方法である。
第2の態様によれば、処理室内の付着膜を効率的に除去することができ、また、半導体装置の金属汚染を低減させることが出来る。
本発明の一実施形態にかかる基板処理装置である枚葉式処理装置の処理炉の一例を示す概略図である。 整流プレートの概要構成図であり、(a)は整流プレートの上面図を示し、(b)は整流プレートの断面側面図を示す。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造工程の一工程としての基板処理工程およびクリーニング工程を示す図である。
符号の説明
200 基板
201 処理室
201a ガス導入口(ガス供給部)
205 整流プレート
205a RF電極
206 支持台
206a RF電極
256 メインコントローラ

Claims (3)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内にガスを供給するガス供給部と、
    前記処理室内で前記基板を支持する支持台と、
    前記基板を処理する際に前記基板の周囲に配置されるプレートと、を有し、
    前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方に、前記ガス供給部から供給されるガスをプラズマ化させるための電極が内蔵されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記ガス供給部からクリーニングガスを供給させるとともに、前記電極に電力を供給して前記クリーニングガスをプラズマ化させるように制御するコントローラを有する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 基板を処理室内に搬入する工程と、
    前記処理室内に搬入した基板を支持台上に載置する工程と、
    前記支持台上に載置した前記基板の周囲にプレートを配置する工程と、
    前記処理室内に処理ガスを供給して前記基板を処理する工程と、
    処理後の前記基板を前記処理室内から搬出する工程と、
    前記処理室内にクリーニングガスを供給するとともに、前記支持台または前記プレートの少なくともいずれか一方に設けられた電極に電力を供給し、前記クリーニングガスをプラズマ化させて前記処理室内をクリーニングする工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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