JP2008210969A - 半導体装置およびその製造方法並びに半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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真雄 井上
Seiji Mizutani
斉治 水谷
Jiro Yoshigami
二郎 由上
Junichi Tsuchimoto
淳一 土本
Koji Nomura
幸司 野村
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Abstract

【課題】CMOSデバイスの作製に必要な1000℃以上の熱処理に耐えることができるHf酸化膜をゲート絶縁膜として有する半導体装置を得ること。
【解決手段】半導体基板1表面の所定の位置に形成されるゲート絶縁膜11とゲート電極12の積層体を含むゲート構造10と、ゲート構造10の線幅方向両側の半導体基板1表面に形成されるソース/ドレイン領域21と、を備え、ゲート絶縁膜11は、Zr濃度が200ppm以下であるHfO2膜からなることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、耐熱性を高めたhigh−kゲート絶縁膜を有する半導体装置およびその製造方法並びに半導体記憶装置およびその製造方法に関するものである。
近年の半導体集積回路の高集積化に伴って、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)デバイスの微細化が進められている。CMOSデバイスを構成するMOSトランジスタの微細化によって、ゲート絶縁膜の薄膜化も進行する。従来、MOSトランジスタのゲート絶縁膜としてはSiO2膜またはSiON膜が使用されているが、これらのゲート絶縁膜を薄膜化すると、トンネル電流によるゲートリーク電流が増大してしまうという問題点があった。そこで、物理的な膜厚を大きくする一方、シリコン酸化膜換算膜厚(Equivalent Physical Oxide Thickness、以下、EOTという)を低減することが可能な、high−k(高誘電率)ゲート絶縁膜への置き換えが検討されている。このhigh−kゲート絶縁膜として、Hf酸化膜はその有力な材料候補であり、Hf酸化膜をゲート絶縁膜とした半導体装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−210658号公報
しかしながら、一般にHf酸化膜の結晶化温度は低く、従来のCMOSデバイス作製に必要な1000℃以上の熱処理には耐えられないという問題点があった。そこで、SiをHf酸化膜に導入してシリケート化し、耐熱性を上げる方法が報告されているが、Si導入量に依存して比誘電率が低下する問題点があり、Siを導入することなく耐熱性に優れたHf酸化膜を得ることが望まれている。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、CMOSデバイスの作製に必要な1000℃以上の熱処理に耐えることができるHf酸化膜をゲート絶縁膜として有する半導体装置およびその製造方法並びに半導体記憶装置およびその製造方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の一実施の形態による半導体装置は、半導体基板表面の所定の位置に形成されるゲート絶縁膜とゲート電極の積層体を含むゲート構造と、ゲート構造の線幅方向両側の基板表面に形成されるソース/ドレイン領域と、を備え、ゲート絶縁膜は、Zr濃度が200ppm以下であるHfO2膜からなることを特徴とする。
この発明の一実施の形態によれば、ゲート絶縁膜を高い誘電率を持ち、しかもZr濃度が200ppm以下のHfO2膜としたので、1000℃の熱処理を経た後でも、高い信頼性を有するゲート絶縁膜を備える半導体装置を得ることができるという効果を有する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置およびその製造方法並びに半導体記憶装置およびその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる半導体装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
一般に、半導体装置や半導体記憶装置におけるHf酸化膜は、PVD(Physical Vapor Deposition)法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて成膜される。しかし、原材料となるHfソースには精製段階で完全には分離できず、Zr元素が混入していることが知られている(たとえば、特開2005−298467号公報、特開2005−314785号公報参照)。その結果、そのようなHfソースを用いてHf酸化膜を成膜した場合、膜中にZrが含まれてしまう。そこで、この膜中のZrがHf酸化膜の電気特性に及ぼす影響について調べてみた。
まず、Zr含有量が所定の値のHfO2膜(以下、Hf酸化膜ともいう)をゲート絶縁膜とし、ポリシリコンをゲート電極とするMOSキャパシタについて、ポリシリコン電極中のドーパントの活性化アニール温度を変化させた場合のCVS−TDDB(Constant Voltage Stress-Time Dependent Dielectric Breakdown、定電圧ストレス経時絶縁破壊)寿命を評価した。ここでは、Zrが200ppm含まれるHfソースを用いて作製したHfO2膜(ゲート絶縁膜)中に含まれるZr含有量が866ppmであり、ポリシリコン電極中のドーパントの活性化のアニール温度を、750℃、1000℃、1050℃とした試料についてCVS−TDDBを評価した。なお、Zr含有量は、別途作製したパターンなしサンプルを用いてICP−MS(Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometer、誘導結合プラズマ質量分析計)により測定し、分光エリプソメトリにより測定した膜厚を用いて定量化した。
図1は、Hf酸化膜をゲート絶縁膜とするMOSキャパシタのCVS−TDDB寿命のワイブルプロットを示す図である。横軸は、故障時間(秒)を示し、縦軸は、各故障時間における累積故障率(%)を示している。たとえば1ms(10-3秒)では、750℃で活性化アニールしたものは絶縁破壊するキャパシタ数が無いが、1000℃と1050℃では数%のキャパシタが絶縁破壊している。このように、ポリシリコン電極中のドーパントの活性化のアニール温度が高くなるにしたがって、短時間で絶縁破壊するキャパシタ数が増加していることがわかる。現行の半導体装置では、CMOSデバイスだけでなくDRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリにおいても、ゲート形成工程後に1000℃以上の高温アニールが必要である。そのため、このような特性を有するHfO2膜では現行の半導体装置におけるゲート絶縁膜としては適さない。
つぎに、ポリシリコン電極中のドーパントの活性化のアニール温度を1000℃として、HfO2膜からなるゲート絶縁膜中のZr含有量を変化させた場合のMOSキャパシタのCVS−TDDB寿命の測定を行った。ここで、活性化アニール温度を1000℃としたのは、上述したように、現行の半導体装置では、1000℃以上の高温アニールが必要であることによる。ここでは、Hfソースの純度の異なるものを用いて、Zr含有量が101ppm、534ppm、866ppmであるHfO2膜のゲート絶縁膜を有するMOSキャパシタを作製し、そのCVS−TDDBを評価した。
図2は、活性化アニール温度1000℃で作製した様々なZr含有量のHfO2膜をゲート絶縁膜とするMOSキャパシタのCVS−TDDB寿命のワイブルプロットを示す図である。この図2においても、図1と同様に、横軸は、故障時間(秒)を示し、縦軸は、各故障時間における累積故障率(%)を示している。この図2に示されるように、ゲート絶縁膜(HfO2膜)中のZr含有量が低いほど、低寿命キャパシタ数が減少する。特に、ゲート絶縁膜中のZr含有量が101ppmのMOSキャパシタでは初期故障率0%が得られた。
図3は、CVS−TDDB寿命が1msにおける累積故障率のゲート絶縁膜中のZr濃度依存性を示す図である。この図3で、横軸は、ゲート絶縁膜(HfO2膜)中のZr濃度(ppm)を示し、縦軸はCVS−TDDB寿命が1msでの累積故障率(%)を示している。なお、この図3は、図2のグラフにおいて、故障時間が1msにおける各Zr濃度のMOSキャパシタの累積故障率をプロットしたものである。この図に示されるように、TDDB寿命が1msにおける累積故障率が0%となるようにするためには、HfO2膜中のZr濃度を約200ppm以下とする必要がある。
このようにZr含有量の減少とともにTDDB特性が改善される理由は、Hf酸化膜とZr酸化膜の結晶化温度の違いに起因していると考えられる(たとえば、電子材料2001、5月号、p.67参照)。一般に、HfO2よりもZrO2は結晶化温度が低いので、膜中で両者が混在した場合、Zrが存在する微小領域が先に部分的に結晶化されると推測される。その結果、TDDB寿命の低下が引き起こされると考えられる。
ところで、上述した特開2005−298467号公報や特開2005−314785号公報では、Hf系酸化物ゲート絶縁膜中のZr不純物を低減するために、より高純度なHfソースの精製方法について開示されている。低Zr濃度Hfソースを用いることによって、膜中に取り込まれるZr濃度を低減することが可能であることについては事実であるが、膜中Zr濃度は成膜条件によっても大きく変化する。
図4は、Hf酸化膜中のZr濃度の成膜温度(ステージ設定値)の依存性について示す図である。この図で横軸は、成膜温度を示し、縦軸は、Hf酸化膜中のZr濃度を示している。なお、横軸の左端は約596℃であり、右端は約417℃であるので、右側に行くほど低温になることを示している。なお、ここでは、Zrが700ppm含まれるHfソースを用いて、Hf酸化膜を各温度で形成した場合を示している。この図に示されるように、成膜温度が高温であるほど、Hfソースから膜中に取り込まれるZr不純物濃度が減少している。つまり、同じZr不純物濃度のHfソースを用いた場合でも成膜条件によって膜中Zr濃度が大きく変化することが確かめられる。また、HfO2膜中のZr濃度は、Hfソース中のZr濃度よりも大きくなる傾向があることがわかる。ここでは、Zrが700ppm含まれるHfソースの場合のHfO2膜中のZr濃度と成膜温度との関係を示したが、このような関係は、Hfソース中のZrの濃度に関係なく同様に起こるものである。
以上より、高信頼なHfO2膜を得るためには、ゲート絶縁膜を構成するHfO2膜中のZr濃度を規定することが重要である。より具体的には、HfO2膜中のZr濃度が200ppm以下となるような条件でHfO2膜を作製することで、1000℃の熱処理でも累積故障率を0%とすることができる耐熱性を有する高信頼なHfO2膜を得ることが可能となる。そして、以下の実施の形態では、Zr濃度が200ppm以下となるHfO2膜を用いた半導体装置および半導体記憶装置について説明する。
実施の形態1.
図5は、この発明にかかる半導体装置の実施の形態1の構造を模式的に示す断面図である。この半導体装置は、シリコン基板などの半導体基板1上の所定の位置にMOSトランジスタが形成される構造を有する。このMOSトランジスタは、半導体基板1上の素子分離絶縁膜2で素子分離された領域内の所定の位置にゲート構造10が形成され、ゲート構造10の下部のチャネル領域を挟んだ半導体基板1表面には、所定の導電型の不純物原子が高濃度に拡散された拡散層からなるソース/ドレイン領域21が形成される。ゲート構造10は、半導体基板1上に上述したZr濃度が200ppm以下となるHfO2膜からなるゲート絶縁膜11と、ポリシリコンなどからなるゲート電極12と、を含む。
このように、低Zr不純物濃度の、より具体的にはZr濃度が200ppm以下のHfO2膜をゲート絶縁膜とするMOSトランジスタとすることで、ゲート絶縁膜の耐熱性が向上する。
つぎに、このような構造を有する半導体装置の製造方法について説明する。図6−1〜図6−3は、この発明にかかる半導体装置の製造手順の一例を模式的に示す断面図である。まず、P型などのシリコン基板などの半導体基板1上に所定のパターンの素子分離絶縁膜2を形成する。なお、図示しないが、必要に応じて、素子分離絶縁膜2で区画される領域に、形成するMOSトランジスタとは反対の導電型のウェルを形成する。ここで、素子分離絶縁膜2は、SiO2膜からなり、たとえばSTI(Shallow Trench Isolation)法などによって形成される(図6−1)。
ついで、PVD法またはMOCVD(Metalorganic CVD)、ALD(Atomic Layer Deposition)法などを含む熱CVD法といった成膜法によって、半導体基板1上に、Zr濃度が少ないHfソースを用いて、HfO2膜11Aを形成する(図6−2)。このとき、上述したように、HfO2膜11A中のZr濃度が200ppm以下となるような条件で、HfO2膜の成膜を行う。なお、このような条件は、図4で説明したように、HfソースにおけるZr濃度によって変化するものであるので、予めHfO2膜11A中のZr濃度が200ppm以下となる条件を求めておき、その条件でHfO2膜11Aの成膜を行う必要がある。たとえば、図4より、Zr濃度が同じHfソースを用いても、堆積温度が高いほどHfO2膜11A中に取り込まれるZr濃度が減少する傾向にあるので、HfO2膜11Aを形成する際の堆積温度を高くすればよい。
その後、HfO2膜11A上の全面にSiを含む電極材料層を所定の厚さ堆積し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて電極材料層とHfO2膜11Aとを所定の形状にパターニングして、ゲート電極12とゲート絶縁膜11とを含むゲート構造10形成する(図6−3)。そして、このゲート構造10をマスクとして、ゲート構造10の線幅方向両側の基板表面に所定の導電型の不純物を導入してソース/ドレイン領域21を形成することで、図5に示される半導体装置が得られる。
この実施の形態1によれば、ゲート絶縁膜を高い誘電率を持ち、しかもZr濃度が200ppm以下のHfO2膜としたので、1000℃の熱処理を経た後でも、高い信頼性を有するゲート絶縁膜を備える半導体装置を得ることができるという効果を有する。また、同じEOTで比較して、SiO2膜やSiON膜よりも物理膜厚を厚くすることが可能となり、その結果ゲート絶縁膜を流れるリーク電流を低減することが可能となる。また、物理膜厚を大きくする一方で、EOTを小さくすることもできるという効果を有する。
なお、上述した説明では、MOSトランジスタの場合を例に挙げたが、CMOSデバイスなどの半導体装置や、DRAMで使用されるトランジスタなどの半導体記憶装置でも上記と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
図7は、この発明にかかる半導体記憶装置の実施の形態2の構造を模式的に示す断面図である。この半導体記憶装置は、スタックゲート型の電界効果型トランジスタであり、実施の形態1の図5のゲート構造10が、半導体基板1上に、トンネル絶縁膜31、フローティングゲート32、絶縁膜33、コントロールゲート34が順に積層されたスタックゲート構造30となっている。ここで、コントロールゲート34とフローティングゲート32は、ポリシリコン膜などからなり、絶縁膜33は、下から順に第1酸化膜と、窒化膜と、第2酸化膜との積層構造を有するONO(Oxide-Nitride-Oxide)膜などからなる。そして、この実施の形態2では、トンネル絶縁膜31を、Zr不純物濃度が200ppm以下であるHfO2膜で構成することを特徴とする。なお、その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
また、このようなスタックゲート型の電界効果型トランジスタの製造方法は、実施の形態1の通常のMOSトランジスタの製造方法において、ゲート構造10の形成がZr濃度が200ppm以下のHfO2膜のトンネル絶縁膜31、フローティングゲート32となるポリシリコン膜、絶縁膜33となるONO膜およびコントロールゲート34となるポリシリコン膜を順に半導体基板1上に積層させた後に、これらの積層体を所定の形状にパターニングする点が異なる以外は、実施の形態1で示した製造方法と基本的に同じであるので、その説明を省略する。
この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、HfO2膜中に含まれるZr不純物濃度を200ppm以下とすることで、1000℃の熱処理を経た後でも、高い信頼性を有するトンネル絶縁膜31が得られるという効果を有する。また、トンネル絶縁膜31にSiO2膜と比較して高誘電率のHfO2膜を用いることによって、同じEOTで比較した場合に、SiO2膜よりもリーク電流を低減することが可能であるので、電荷保持特性を改善することができるという効果も有する。さらに、同じリーク電流のトンネル絶縁膜31で比較した場合に、HfO2膜の方がSiO2膜に比してEOTを薄くすることが可能となるので、書き換え速度が向上するという効果も有する。
実施の形態3.
図8は、この発明にかかる半導体記憶装置の実施の形態3の構造を模式的に示す断面図である。この半導体記憶装置は、実施の形態2と同様にスタックゲート型の電界効果型トランジスタであるが、実施の形態2では、トンネル絶縁膜31をHfO2膜としたのに対し、この実施の形態3では、絶縁膜33をHfO2膜としている点が異なる。つまり、コントロールゲート34とフローティングゲート32は、ポリシリコン膜などからなり、トンネル絶縁膜31は、SiO2膜やSiON膜などからなる。そして、絶縁膜33を、Zr不純物濃度が200ppm以下であるHfO2膜を含む絶縁膜で構成することを特徴とする。たとえば、絶縁膜33をHfO2膜のみで構成してもよいし、OHO(SiO2/HfO2/SiO2)、OH(SiO2/HfO2)、あるいはHO(HfO2/SiO2)構造としてもよい。なお、その他の構成は、実施の形態1,2と同様であるので、その説明を省略する。
また、このようなスタックゲート型の電界効果型トランジスタの製造方法は、実施の形態1の通常のMOSトランジスタの製造方法において、ゲート構造10の形成が、トンネル絶縁膜31となるSiO2膜やSiON膜などの絶縁膜、フローティングゲート32となるポリシリコン膜、絶縁膜33となるZr濃度が200ppm以下となるHfO2膜またはOHO膜、およびコントロールゲート34となるポリシリコン膜を順に半導体基板1上に積層させた後に、これらの積層体を所定の形状にパターニングする点が異なる以外は、実施の形態1で示した製造方法と基本的に同じであるので、その説明を省略する。
この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、HfO2膜中に含まれるZr不純物濃度を200ppm以下とすることで、1000℃の熱処理を経た後でも、高い信頼性を有する絶縁膜33が得られるという効果を有する。また、絶縁膜33にONO膜と比較して平均誘電率が高いHfO2膜またはOHO膜を用いることによって、同じEOTで比較した場合に、ONO膜よりもリーク電流を低減することができ、電荷保持特性を改善することができるという効果を有する。さらに、同じリーク電流の絶縁膜33で比較した場合に、HfO2膜(またはOHO膜)の方がONO膜に比してEOTを薄くすることが可能となるので、書き換え速度が向上するという効果も有する。
なお、実施の形態2,3を組み合わせて、スタックゲート型の電界効果型トランジスタのトンネル絶縁膜31をZr濃度が200ppm以下のHfO2膜で形成し、絶縁膜33をHfO2膜含有絶縁膜で構成してもよい。この場合には、上述した実施の形態2,3で示した効果を有するスタックゲート型のMOSトランジスタを得ることができる。
以上のように、この発明にかかる半導体装置は、1000℃以上の熱処理工程が必要なCMOSデバイスに有用である。
活性化アニール温度を変えて作製したHf酸化膜をゲート絶縁膜とするMOSキャパシタのCVS−TDDB寿命を示す図である。 活性化アニール温度1000℃で作製した様々なZr含有量のHfO2膜をゲート絶縁膜とするMOSキャパシタのCVS−TDDB寿命を示す図である。 CVS−TDDB寿命が1msにおける累積故障率のゲート絶縁膜中のZr濃度依存性を示す図である。 Hf酸化膜中のZr濃度の成膜温度の依存性について示す図である。 この発明による半導体装置の実施の形態1の構造を模式的に示す断面図である。 この発明による半導体装置の製造手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 この発明による半導体装置の製造手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 この発明による半導体装置の製造手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 この発明による半導体記憶装置の実施の形態2の構造を模式的に示す断面図である。 この発明による半導体記憶装置の実施の形態3の構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離絶縁膜
10 ゲート構造
11 ゲート絶縁膜
12 ゲート電極
21 ソース/ドレイン領域
30 スタックゲート構造
31 トンネル絶縁膜
32 フローティングゲート
33 絶縁膜
34 コントロールゲート

Claims (8)

  1. 半導体基板表面の所定の位置に形成されるゲート絶縁膜とゲート電極の積層体を含むゲート構造と、
    前記ゲート構造の線幅方向両側の前記半導体基板表面に形成されるソース/ドレイン領域と、
    を備え、
    前記ゲート絶縁膜は、Zr濃度が200ppm以下であるHfO2膜からなることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板表面の所定の位置に順に積層されるトンネル絶縁膜、フローティングゲート、絶縁膜およびコントロールゲートの積層体を含むスタックゲート構造と、
    前記スタックゲート構造の線幅方向両側の前記半導体基板表面に形成されるソース/ドレイン領域と、
    を備え、
    前記トンネル絶縁膜は、Zr濃度が200ppm以下であるHfO2膜からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 半導体基板表面の所定の位置に順に積層されるトンネル絶縁膜、フローティングゲート、絶縁膜およびコントロールゲートの積層体を含むスタックゲート構造と、
    前記スタックゲート構造の線幅方向両側の前記半導体基板表面に形成されるソース/ドレイン領域と、
    を備え、
    前記絶縁膜は、Zr濃度が200ppm以下であるHfO2膜を含む絶縁膜からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 前記トンネル絶縁膜は、Zr濃度が200ppm以下であるHfO2膜からなることを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 半導体基板上の全面に、膜中のZr濃度が200ppm以下となるようにトンネル絶縁膜となるHfO2膜を形成するHfO2膜形成工程と、
    前記HfO2膜上の全面にゲート電極となる電極材料膜を形成し、所定の形状にパターニングしたゲート絶縁膜とゲート電極との積層体を含むゲート構造を形成するゲート構造形成工程と、
    前記ゲート構造をマスクとして、前記半導体基板の所定の領域に、所定の導電型の不純物を導入した拡散層からなるソース/ドレイン領域を形成するソース/ドレイン領域形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板上の全面に、膜中のZr濃度が200ppm以下となるようにトンネル絶縁膜となるHfO2膜を形成するHfO2膜形成工程と、
    前記HfO2膜上の全面に、フローティングゲートとなる第1の電極材料膜を形成する第1の電極材料形成工程と、
    前記第1の電極材料膜上の全面に、絶縁膜と、コントロールゲートとなる第2の電極材料膜と、を順に形成する第2の電極材料形成工程と、
    前記HfO2膜、前記第1の電極材料膜、前記絶縁膜および前記第2の電極材料膜を所定の形状にパターニングして、スタックゲート構造を形成するスタックゲート構造形成工程と、
    前記スタックゲート構造をマスクとして、前記半導体基板の所定の領域に、所定の導電型の不純物を導入した拡散層からなるソース/ドレイン領域を形成するソース/ドレイン領域形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  7. 半導体基板上の全面に、トンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜と、フローティングゲートとなる第1の電極材料膜と、を形成する第1の電極材料形成工程と、
    前記第1の電極材料膜上の全面に、膜中のZr濃度が200ppm以下となるようにHfO2膜を含む第2の絶縁膜を形成するHfO2膜形成工程と、
    前記第2の絶縁膜上に、コントロールゲートとなる第2の電極材料膜を形成する第2の電極材料形成工程と、
    前記第1の絶縁膜、前記第1の電極材料膜、前記第2の絶縁膜および前記第2の電極材料膜を所定の形状にパターニングして、スタックゲート構造を形成するスタックゲート構造形成工程と、
    前記スタックゲート構造をマスクとして、前記半導体基板の所定の領域に、所定の導電型の不純物を導入した拡散層からなるソース/ドレイン領域を形成するソース/ドレイン領域形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記第1の電極材料形成工程において、前記第1の絶縁膜として、膜中のZr濃度が200ppm以下となるようにHfO2膜を形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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