JP2008210329A - 文字情報処理装置、文字情報処理プログラム、及び画像形成装置 - Google Patents

文字情報処理装置、文字情報処理プログラム、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる文字情報処理装置、文字情報処理プログラム、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報432によって表した文字データを、プリンタ3によって画像形成させるための印刷データに変換する文字情報処理装置1であって、文字情報432を記憶する記憶部43と、記憶部43に記憶されている文字情報432に基づいて、フォントサイズが小さいほど文字情報432で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、印刷データを生成する印刷データ生成部41と、印刷データ生成部41により生成された印刷データを、プリンタ3へ出力する通信I/F部44とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成用の印刷データに変換する文字情報処理装置、文字情報処理プログラム、及び画像形成装置に関する。
従来、例えば折れ線グラフや表の枠線等、線を画像形成する場合、線が細いと画像の視認性が悪くなるという、不都合があった。そこで、画像形成しようとする印刷データにおいて、線、及び当該線の幅を検出し、線幅が所定値より細い場合に当該線の濃度を濃くすることにより、線の視認性を向上するようにした画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−130439号公報
ところで、文字をハーフトーンで画像形成する場合、文字のフォントサイズが小さくなるほど視認性が低下するという不都合があった。しかしながら、文字は線ではないので、特許文献1に記載の技術を適用することはできず、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることはできなかった。また、仮に文字の辺を線画として取り扱かうことにより、特許文献1に記載の技術を適用したとしても、文字の辺以外の点や撥ねには適用できず、文字の視認性を充分向上させることはできない。また、文字のフォントサイズの大小は、必ずしも線幅の大小と対応しないから、仮に特許文献1に記載の技術を文字に適用したとしても、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を充分向上させることはできない。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる文字情報処理装置、文字情報処理プログラム、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る文字情報処理装置は、文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成装置によって画像形成させるための印刷データに変換する文字情報処理装置であって、前記文字情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、前記印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記印刷データ生成部により生成された印刷データを、前記画像形成装置へ出力する印刷データ出力部とを備える。
この構成によれば、印刷データ生成部によって、記憶部に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど、すなわち視認性が低いほど、当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように当該文字の濃度値が設定されて印刷データが生成され、その印刷データが、印刷データ出力部によって、画像形成装置へ出力される。そうすると、フォントサイズが小さく視認性が低い文字ほど、濃度が濃くされて視認性が向上されるので、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる。
また、前記文字情報は、文字の濃度を示す濃度値を含み、前記記憶部は、予めフォントサイズ毎に、フォントサイズが小さいほど濃い濃度を示す濃度値が対応付けられた濃度テーブルをさらに記憶し、前記印刷データ生成部は、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合、当該文字の濃度を前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値に設定して前記印刷データを生成し、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より濃い濃度を示す場合、当該文字情報で表される文字の濃度を前記文字情報の濃度値に設定して前記印刷データを生成することが好ましい。
この構成によれば、文字情報の濃度値が濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合、印刷データ生成部によって、当該文字の濃度が、濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値に設定されて印刷データが生成される。そうすると、濃度テーブルは、予めフォントサイズ毎に、フォントサイズが小さいほど濃い濃度を示す濃度値が対応付けられているので、文字情報の濃度値が濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合、すなわち当該文字情報で表される文字が薄く、視認性が低い可能性の高い場合に、当該文字の濃度が、フォントサイズが小さいほど濃くなるように設定される結果、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる。また、文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より濃い濃度を示す場合、すなわちすなわち当該文字情報で表される文字が濃く、高い視認性が得られる可能性が高い場合に、当該文字の濃度が文字情報の濃度値に設定される結果、文字情報に基づく文字の濃度の再現性が保たれる。
また、前記印刷データ生成部は、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合であって、かつ、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値と、当該文字情報の濃度値との差が、予め設定された設定値を超える場合、当該文字の濃度を前記文字情報の濃度値に設定して前記印刷データを生成することが好ましい。
この構成によれば、文字情報の濃度値が濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合であっても、文字情報の濃度値が濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値と当該文字情報の濃度値との差が、予め設定された設定値を超えるほど大きい場合には、当該文字の濃度を文字情報の濃度値に設定することで、文字情報の濃度値と、印刷データとして設定される濃度値との差異が大きくなりすぎるおそれを低減することができる。
また、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合であって、かつ、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値と、当該文字情報の濃度値との差が、予め設定された設定値を超える場合において、当該文字情報で表される文字の濃度を前記文字情報の濃度値に設定する処理、及び当該文字の濃度を前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値に設定する処理のうちいずれかの処理を選択する操作を促すための報知を行う報知部と、前記いずれかの処理を選択する旨の選択指示を受け付ける選択指示受付部とをさらに備え、前記印刷データ生成部は、前記選択指示受付部により受け付けられた処理によって、前記印刷データを生成するようにしてもよい。
この構成によれば、文字情報の濃度値が濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合であって、かつ文字情報の濃度値が濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値と、当該文字情報の濃度値との差が、予め設定された設定値を超えるほど大きい場合には、報知部によって、当該文字情報で表される文字の濃度を文字情報の濃度値に設定する処理、すなわち文字の視認性が低下するおそれはあるものの文字情報で示される濃度値の再現性を保つことのできる処理と、当該文字の濃度を濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値に設定する処理、すなわち文字情報で示される濃度値の再現性は保てないおそれがあるものの文字の視認性を向上させることができる処理のうちいずれかの処理を選択する操作を促すための報知が行われる。そして、ユーザが選択したいずれかの処理によって、印刷データ生成部による印刷データの生成がおこなわれるので、ユーザの意図に従って、文字の再現性と視認性とのうちいずれかを優先することができる。
また、前記文字情報の濃度値は、Y(イエロー)の濃度を示す濃度値と、Y(イエロー)以外の色成分の濃度を示す濃度値とを含み、前記印刷データ生成部は、前記Y(イエロー)以外の濃度値の合計に対するY(イエロー)の濃度値の比率が予め設定された判定閾値を超える場合、さらに、前記印刷データにおけるY(イエロー)以外の濃度値を増大させることが好ましい。
この構成によれば、視認性の低いY(イエロー)の濃度値の比率が予め設定された判定閾値を超え、すなわちY(イエロー)の比率が高いために視認性が低い色の文字は、印刷データ生成部によって、印刷データにおけるY(イエロー)以外の濃度値が増大される結果、視認性が向上する。
また、本発明に係る文字情報処理プログラムは、文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成装置によって画像形成させるための印刷データに変換する処理をコンピュータに実行させる文字情報処理プログラムであって、前記文字情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成部により生成された印刷データを、前記画像形成装置へ出力する印刷データ出力手段として、コンピュータを機能させる。
また、本発明に係る画像形成装置は、文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成用の印刷データに変換し、当該印刷データに基づき画像形成を行う画像形成装置であって、前記文字情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、前記印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記印刷データ生成部により生成された印刷データに基づき画像形成を行う画像形成部とを備える。
この構成によれば、フォントサイズが小さく視認性が低い文字ほど、濃度が濃くされて視認性が向上されるので、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる。
このような構成の文字情報処理装置、文字情報処理プログラム、及び画像形成装置は、フォントサイズが小さく視認性が低い文字ほど、濃度が濃くされて視認性が向上されるので、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る文字情報処理装置の一例であるパーソナルコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すパーソナルコンピュータ1は、例えばネットワーク2を介してプリンタ3とデータ送受信可能に接続されている。
図1に示すパーソナルコンピュータ1は、本体部4、ディスプレイ5(報知部)、キーボード6(選択指示受付部)、及びマウス7(選択指示受付部)を備えている。
本体部4は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成された記憶部43と、通信I/F部44(印刷データ出力部)と、その周辺回路等とを備えて構成されている。記憶部43には、文字情報処理プログラム431やオペレーティングシステムその他のプログラム、文字情報432、及び濃度テーブル433が記憶されている。文字情報処理プログラム431は、例えば、いわゆるプリンタドライバとして構成されている。通信I/F部44は、例えばイーサネット(登録商標)や、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェイス回路である。
そして、本体部4は、CPUによって、記憶部43に記憶されている文字情報処理プログラム431を実行することにより、印刷データ生成部41として機能する。
文字情報432は、例えばワードプロセッサ等の文書作成プログラムを本体部4で実行することにより生成された文書データである。文字情報432には、例えば、文書を構成する文字の文字コード434と、フォントサイズ435と、濃度値436とが含まれている。また、濃度値436は、文字の色を表すべく、Y(イエロー)の濃度を示す濃度値Yと、M(マゼンダ)の濃度を示す濃度値Mと、C(シアン)の濃度を示す濃度値Cと、K(黒)の濃度を示す濃度値Kとを含んでいる。濃度値Y、M、C、Kは、例えば濃度をパーセントで表しており、それぞれ例えば0%〜100%の範囲で、濃度値(%)が大きいほど濃い濃度を示している。
図2は、記憶部43に記憶されている濃度テーブル433の一例を示す説明図である。図2に示す濃度テーブル433は、1〜10のフォントサイズZ毎に、フォントサイズが小さいほど濃い濃度を示す濃度値Dが、100%〜10%の範囲で対応付けられている。この場合、フォントサイズZ毎に、当該フォントサイズの文字において視認性を確保するために最低限必要となる濃度値Dが対応付けられている。
なお、濃度値436及び濃度値Dをパーセントで表す例を示しているが、濃度値436及び濃度値Dは、例えば8ビットで00〜FF(16進表示)の範囲で設定されるようにしてもよい。
印刷データ生成部41は、記憶部43に記憶されている文字情報432におけるフォントサイズ435が小さいほど、文字情報432で表される文字の濃度を濃くするように、プリンタ3へ出力するための印刷データを生成する。
次に、上述のように構成されたパーソナルコンピュータ1の動作について説明する。図3、図4は、図1に示すパーソナルコンピュータ1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、印刷データ生成部41によって、記憶部43から印刷対象の文字情報432が読み出され(ステップS1)、文字情報432の濃度値436における各色成分の濃度値Y,M,C,Kと、濃度テーブル433によって文字情報432のフォントサイズZと対応付けられた濃度値Dとがそれぞれ比較される(ステップS2)。
そして、濃度値Y,M,C,Kのうち、濃度値D以上の(濃い)濃度値について(ステップS3でNO)、文字情報432で示される文字は、フォントサイズZにおいても良好な視認性を有すると考えられるので、印刷データ生成部41によって、当該文字の濃度が濃度値436に設定される(処理A)。すなわち濃度値Y,M,C,Kのうち濃度値D以上の(濃い)濃度値は、変更されることなく印刷データが生成される(ステップS7)。
一方、濃度値Y,M,C,Kのうちいずれかが、濃度値Dより小さければ(薄ければ)(ステップS3でYES)、文字情報432のままでは、文字情報432で示される文字について良好な視認性が得られないと考えられるので、濃度値Dより小さい濃度値を変更するべくステップS4へ移行する。
例えば、処理対象の文字情報432において、濃度値Kが50%、フォントサイズ435が「4」であった場合、ステップS2,S3において、印刷データ生成部41によって、例えば図2に示す濃度テーブル433によって文字情報432のフォントサイズZ「4」と対応付けられた濃度値D「70%」と、濃度値K「50%」とが比較され、濃度値Kは、濃度値Dより小さい(薄い)(ステップS3でYES)から、ステップS4へ移行する。
そして、ステップS4において、濃度値Y,M,C,Kのうち、フォントサイズ435と対応付けられた濃度値Dより小さい濃度値について、印刷データ生成部41によって、濃度テーブル433により当該濃度値Dとの差が算出され、当該差が、予め、例えば50%に設定された設定値V以下であれば(ステップS4でNO)、当該濃度値を濃度値Dに変化させても文字情報432で表される文字画像との差異は、不自然なほど大きくないと考えられるので、ステップS8へ移行して、当該濃度値として濃度値Dが設定されて(処理B)印刷データが生成される(ステップS8)。
一方、ステップS4において、濃度値Y,M,C,Kのうち、フォントサイズ435と対応付けられた濃度値Dより小さい濃度値について、当該差が、予め例えば50%に設定された設定値Vを超える場合(ステップS4でYES)、濃度値の変化が大きすぎて文字情報432で表される文字画像との差異が大きくなりすぎるので、文字情報432で表される文字画像の再現性を優先する処理Aか、文字の視認性を優先する処理Bか、いずれかをユーザに選択させるべく、ステップS5へ移行する。
なお、縮小拡大印刷や、1枚の用紙に2ページ分の画像を形成する2in1の設定がされていた場合には、フォントサイズ435にその画像の倍率を乗じて得られるフォントサイズに基づいて、ステップS2〜S4の処理を行うようにしてもよい。例えば、処理対象の文字情報432において、濃度値Kが50%、フォントサイズ435が「4」で2in1の設定がされている場合、画像倍率は70%であるから、4×0.7=3となる。そうすると、印刷データ生成部41は、例えば図2に示す濃度テーブル433によって文字情報432のフォントサイズZ「3」と対応付けられた濃度値D「80%」を用いて、ステップS2,S3,S4の処理を行うようにしてもよい。これにより、縮小印刷や2in1の設定がされている場合に、文字が縮小されることにより視認性が低下するおそれが低減される。
ステップS5において、印刷データ生成部41からの制御信号に応じて、ディスプレイ5によって、処理A及び処理Bのうちいずれか一方を選択する操作を促すための表示、例えば、「文字画像の再現性を優先する処理A、文字の視認性を優先する処理Bのうち、いずれかを選択してください。」といった表示が行われる(ステップS5)。
そして、ユーザが、キーボード6やマウス7を用いて選択した処理が、印刷データ生成部41によって受け付けられ、当該選択された処理が「処理A」であればステップS7へ移行し、当該処理が「処理B」であればステップS8へ移行する(ステップS6)。
これにより、視認性を向上しようとすると、プリンタ3で画像形成を行わせるための印刷データと、文字情報432で表される文字画像との差異が大きくなりすぎる場合、ユーザが、文字画像のイメージが変化しても視認性を向上させたいのか、視認性が悪くても元の文字情報432の再現性を高めたいのかによって、所望の処理を選択することができる。
例えば、処理対象の文字情報432において、濃度値Kが10%、フォントサイズ435が「2」であった場合、ステップS2,S3において、印刷データ生成部41によって、例えば図2に示す濃度テーブル433によって文字情報432のフォントサイズZ「2」と対応付けられた濃度値D「90%」と、濃度値K「10%」とが比較され、濃度値Kは、濃度値Dより小さい(薄い)(ステップS3でYES)から、視認性が良くないと考えられる。しかしながら、このままステップS8に移行して、文字情報432で示される文字のKの濃度値として濃度値Dを設定して印刷データとすると、濃度値Kの10%が、90%に変化することになり、文字情報432に基づく文字画像の再現性が保てない。
そこで、ステップS4,S5,S6において、ユーザが文字画像のイメージが変化しても視認性を向上させたいのか、視認性が悪くても元の文字情報432の再現性を高めたいのかによって、ユーザが所望の処理を選択することができるようになっている。
なお、ステップS4,S5,S6の処理を行わず、ステップS3において、濃度値Y,M,C,Kのうち、濃度値Dより小さい(薄い)濃度値について(ステップS3でYES)、視認性を向上させるべくステップS8へ移行するようにしてもよい。また、ステップS5,S6の処理を行わず、ステップS4において、濃度値Y,M,C,Kのうち、フォントサイズ435と対応付けられた濃度値Dより小さい濃度値について、当該差が、予め例えば50%に設定された設定値Vを超える場合(ステップS4でYES)、ステップS7へ移行し、文字情報432で表される文字画像と印刷データで示される文字画像とが大きく変化しすぎることを抑制するようにしてもよい。
次に、ステップS10において、印刷データ生成部41によって、濃度値436における濃度値Yの比率に応じて、印刷データにおける濃度値Y以外の濃度値が増大される。すなわち、イエローは視認性が低いため、同じ濃度の文字であってもイエローの比率が高い文字は視認性が低くなる。そこで、印刷データ生成部41によって、濃度値Y以外の濃度値M,C,Kの比率、すなわちY/(M+C+K)が計算され、予め設定された判定閾値Ty、例えば0.5(50%)と比較される(ステップS10)。そして、Y/(M+C+K)が判定閾値Ty以下であれば、ステップS7,S8のいずれかで生成された印刷データが、通信I/F部44によってプリンタ3へ送信される(ステップS12)一方、Y/(M+C+K)が判定閾値Tyを超えていれば、ステップS7,S8のいずれかで生成された印刷データにおいて、濃度値M,C,Kが予め設定された値だけ、例えばそれぞれ10%増大されて、通信I/F部44によってプリンタ3へ送信される(ステップS12)。
以上、ステップS10,S11の処理により、Y(イエロー)成分の多い色文字の視認性が向上される。
また、ステップS1〜S8の処理により、濃度値436とフォントサイズ435とが、視認性の悪い組み合わせになっている場合、フォントサイズが小さいほど濃度が濃くなるように、文字の濃度値が設定されて、印刷用の印刷データが生成されるので、フォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させることができる。
なお、濃度テーブル433、判定閾値Ty、及び設定値Vは、例えばキーボード6やマウス7を用いてユーザが任意に設定したり、プリンタ3からネットワーク2を介してパーソナルコンピュータ1へ送信することで記憶部43に記憶させたりする構成としてもよい。
この場合、ユーザが、プリンタ3で印刷された画像を確認して濃度テーブル433、判定閾値Ty、及び設定値Vの値を調節したり、予めプリンタ3の性能に応じてプリンタ3に記憶させておいた濃度テーブル433、判定閾値Ty、及び設定値Vを記憶部43に記憶させたりすることにより、濃度テーブル433、判定閾値Ty、及び設定値Vの値を、文字の視認性の向上させるために最適化することが容易となる。
また、文字情報処理装置が、プリンタ3とは別のパーソナルコンピュータ1である例を示したが、例えば図5に示すように、プリンタや複写機、あるいはこれらを組み合わせた複合機等の画像形成装置8に、印刷データ生成部41と記憶部43とを制御部81として備え、記憶部43に、文字情報処理プログラム431、文字情報432及び濃度テーブル433を記憶させ、印刷データ生成部41により生成された印刷データに基づき、例えば電子写真方式やインクジェット方式等により用紙に画像を形成する画像形成部83に画像形成を行わせるようにしてもよい。
この場合、画像形成装置8は、文字情報432を、例えばコンピュータ9からイーサネット(登録商標)やUSB等のネットワーク2を介して通信I/F部82によって受信し、記憶部43に記憶させるようにしてもよい。また、ディスプレイ5の代わりに例えば液晶表示装置により構成されたディスプレイ84を備え、キーボード6やマウス7の代わりにキースイッチやタッチパネル等により構成された操作部85を備えるようにしてもよい。
これにより、画像形成装置8は、コンピュータ9から受信した文字情報432におけるフォントサイズの小さいハーフトーンの文字の視認性を向上させて、用紙に画像形成を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る文字情報処理装置の一例であるパーソナルコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す濃度テーブルの一例を示す説明図である。 図1に示すパーソナルコンピュータの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示すパーソナルコンピュータの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 ネットワーク
3 プリンタ
4 本体部
5,84 ディスプレイ
6 キーボード
7 マウス
8 画像形成装置
9 コンピュータ
41 印刷データ生成部
43 記憶部
44,82 通信I/F部
81 制御部
83 画像形成部
85 操作部
431 文字情報処理プログラム
432 文字情報
433 濃度テーブル
434 文字コード
435 フォントサイズ
436 濃度値
A,B 処理
Y,M,C,K 濃度値
Ty 判定閾値
V 設定値

Claims (7)

  1. 文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成装置によって画像形成させるための印刷データに変換する文字情報処理装置であって、
    前記文字情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、前記印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    前記印刷データ生成部により生成された印刷データを、前記画像形成装置へ出力する印刷データ出力部と
    を備えることを特徴とする文字情報処理装置。
  2. 前記文字情報は、文字の濃度を示す濃度値を含み、
    前記記憶部は、予めフォントサイズ毎に、フォントサイズが小さいほど濃い濃度を示す濃度値が対応付けられた濃度テーブルをさらに記憶し、
    前記印刷データ生成部は、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合、当該文字の濃度を前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値に設定して前記印刷データを生成し、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より濃い濃度を示す場合、当該文字情報で表される文字の濃度を前記文字情報の濃度値に設定して前記印刷データを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の文字情報処理装置。
  3. 前記印刷データ生成部は、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合であって、かつ、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値と、当該文字情報の濃度値との差が、予め設定された設定値を超える場合、当該文字の濃度を前記文字情報の濃度値に設定して前記印刷データを生成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の文字情報処理装置。
  4. 前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値より薄い濃度を示す場合であって、かつ、前記文字情報の濃度値が前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値と、当該文字情報の濃度値との差が、予め設定された設定値を超える場合において、
    当該文字情報で表される文字の濃度を前記文字情報の濃度値に設定する処理、及び当該文字の濃度を前記濃度テーブルによって当該文字情報のフォントサイズと対応付けられた濃度値に設定する処理のうちいずれかの処理を選択する操作を促すための報知を行う報知部と、
    前記いずれかの処理を選択する旨の選択指示を受け付ける選択指示受付部とをさらに備え、
    前記印刷データ生成部は、前記選択指示受付部により受け付けられた処理によって、前記印刷データを生成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の文字情報処理装置。
  5. 前記文字情報の濃度値は、Y(イエロー)の濃度を示す濃度値と、Y(イエロー)以外の色成分の濃度を示す濃度値とを含み、
    前記印刷データ生成部は、前記Y(イエロー)以外の濃度値の合計に対するY(イエロー)の濃度値の比率が予め設定された判定閾値を超える場合、さらに、前記印刷データにおけるY(イエロー)以外の濃度値を増大させること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の文字情報処理装置。
  6. 文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成装置によって画像形成させるための印刷データに変換する処理をコンピュータに実行させる文字情報処理プログラムであって、
    前記文字情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成部により生成された印刷データを、前記画像形成装置へ出力する印刷データ出力手段として、
    コンピュータを機能させることを特徴とする文字情報処理プログラム。
  7. 文字を文字コードとフォントサイズとを含む文字情報によって表した文字データを、画像形成用の印刷データに変換し、当該印刷データに基づき画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記文字情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている文字情報に基づいて、フォントサイズが小さいほど当該文字情報で表される文字の濃度を濃くするように、当該文字の濃度値を設定することにより、前記印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    前記印刷データ生成部により生成された印刷データに基づき画像形成を行う画像形成部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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