JP2008210220A - Usbストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法 - Google Patents
Usbストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 CD-ROM領域を有するUSBストレージデバイスの所定の領域に記憶されているアプリケーションプログラムに一定の制限を設けてこれを自動起動することのできる、新規な、USBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法の提供。
【解決手段】CD-ROM領域を有するUSBストレージデバイスのCD-ROM領域に、autorun.infと、該autorun.inにおいて指定されるとともに、該指定に基づきOSによって自動的に起動される“アプリケーションプログラム起動ソフトウエア”を記憶しておく。さらに、アプリケーションプログラムと、該プリケーションプログラムの起動条件を記載した“起動条件記載ファイル”を、前記USBストレージデバイスの所定領域に記憶しておく。
【選択図】 図1
【解決手段】CD-ROM領域を有するUSBストレージデバイスのCD-ROM領域に、autorun.infと、該autorun.inにおいて指定されるとともに、該指定に基づきOSによって自動的に起動される“アプリケーションプログラム起動ソフトウエア”を記憶しておく。さらに、アプリケーションプログラムと、該プリケーションプログラムの起動条件を記載した“起動条件記載ファイル”を、前記USBストレージデバイスの所定領域に記憶しておく。
【選択図】 図1
Description
本発明は、USBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの新規な起動方法に関する。
記憶装置の一つとして、USBストレージデバイスが知られている。USBストレージデバイスは、コンピュータ等のUSBポートに接続して使用されるものであるが、小型且つ着脱自在にして持ち運びに便利であり、近時、記憶容量が数ギガバイトのものも比較的安価で購入できるようになり、広く普及しつつある現状にある。
USBストレージデバイスの記憶媒体はフラッシュメモリと呼ばれる不揮発性の半導体メモリである。このフラッシュメモリはフレキシブルディスクやハードディスク同様、データの読み出し、書き込み及び削除が可能なものであるが、本出願人は、先に、フラッシュメモリのユーザデータ領域を二つに分け、そのうちの一方をCD-ROM媒体同様、データの読み出しのみ可能なCD-ROMフォーマットで構成したCD-ROM領域を具備するUSBストレージデバイスを提供している(特許第3513147号、以下、“先願1”という)。
このデバイスは、実際のCD-ROM媒体がトレーに装着されたときに実行されるのと同様の、オートランと呼ばれる、アプリケーションプログラム自動起動処理をエミュレートし得る。このオートラン機能は、フラッシュメモリの前記CD-ROM領域に書き込んであるautorun.infというファイルに、当該オートランさせたいアプリケーションプログラムのファイル名を指定しておけば、当該USBストレージデバイスをコンピュータのUSBポートに差し込んだときに、OSの作用により実行されるものである。
このオートラン機能は、ユーザがUSBストレージデバイスをUSBポートに装着しさえすれば、ユーザによる所定の操作を必要とすることなく実行されるため便利ではあるが、ユーザやベンダーによっては、所定の条件、例えば、オートランを実行する回数、期間、時間帯などを指定したいという場合もあるが、従来の技術は斯様な要求に応えるものではない。
特許第3513147号
ここにおいて、本発明が解決すべき課題は次の通りである。即ち、本発明方法の第1の課題は、CD-ROM領域を有するUSBストレージデバイスの所定領域に記憶されているアプリケーションプログラムに一定の制限を掛けてこれを自動起動することのできる、新規な、USBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法の提供である。その他の課題は、明細書、図面、特に特許請求の範囲から自ずと明らかとなろう。
本願においては、上記課題解決のため、本発明が以下に列挙する上位概念から下位概念に亙るそれぞれ新規な特徴的構成を採用することにより、上記課題を解決する。
即ち、本発明方法の第1の特徴は、(1)USBストレージデバイスのCD-ROM領域に、当該USBストレージデバイスの所定領域に記憶されているアプリケーションプログラムの起動ソフトウエアを記憶しておくステップと、(2)該起動ソフトウエアのファイル名をautorun.infファイルに指定するステップと、(3)当該USBストレージデバイスがコンピュータのUSBポートに装着されたとき、OSが、autorun.infで指定されている前記起動ソフトウエアをコンピュータに読み出すステップと、(4)前記起動ソフトウエアが有するプログラムに基づいて、OSが、当該USBストレージデバイスに記憶されているアプリケーションプログラムを起動するための条件を記載した起動条件記載ファイルを当該USBストレージデバイスからコンピュータに読み出すステップと、(5)起動ソフトウエアが有するプログラムに基づいて、OSが、前記起動条件に基づき当該起動の可否を判断し、条件が充足されている場合のみ前記アプリケーションプログラムをコンピュータ上で起動するステップを順に踏んでなる、USBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法の構成採用にある。
本発明装置の第2の特徴は、USBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法の第1の特徴において、起動ソフトウエアは、起動条件が充足しているときに、OSを介してディスクドライブドライバに前記アプリケーションプログラム読み出しコマンドを発行させるためのAPI(Application Program Interface)をASPIマネージャから読み出すパラメータを含む、USBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法の構成採用にある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明するが、本発明は特許請求の範囲内において種々の形態を採ることができ、下記実施形態に限定されないことはいうまでもない。
まず図1を用いて、本発明(方法及び装置)について説明するが、本発明装置は、基本的に、先願1(特許3513147号)に開示している構成を基本とした、その改良発明である。よって、以下の説明において、本願発明を実施するに必要な範囲でその発明を開示するが、細部においては、尚先願の構成を具備することを理解されたい。
本発明の装置は、コンピュータ1に対して挿抜可能なUSBストレージデバイス2に搭載されているフラッシュメモリからなる記憶手段が、SCSIコマンドセットにおける論理ユニット番号(LUN:Logical Unit Number)が「0」と定義されているCD-ROM領域21(情報の読み出しのみ可能な領域)と、同じくLUNが「1」であると定義されているディスク領域22(情報の読み出し、書き込み及び削除が可能な領域)、並びに、LUNに定義付けされていない領域、即ちOSから不可視の領域(以下、「秘匿領域23」という)で構成されている。
LUN:「0」の領域21には、autorun.inf100、アプリケーションプログラム起動ソフトウエア120、並びに、所定の条件が充足されている場合に限り自動起動させたいアプリケーションプログラム140が、いずれもファイル形式で記憶されている。またLIN:「1」の領域22には、後述する起動条件記載ファイル200が記憶されている。
USBストレージデバイス2がコンピュータ1に装着されると、OS10は、CD-ROM領域21のルートディレクトリのautorun.infファイル100において指定されているアプリケーションプログラム起動ソフトウエア120(以下、「起動ソフトウエア120」という)をCD-ROM領域21からコンピュータ1に読み出して、これを起動する。
この起動ソフトウエア120には、アプリケーションプログラム140を起動すべき条件が記載されているファイル(以下、「起動条件記載ファイル200」という)をUSBストレージデバイスの所定領域から読み出すため、その所在(LUN:「1」)及びそのファイル名がプログラムされている。
起動ソフトウエア120のファイル名は、autorun.infで指定されているため、ユーザは何もしなくとも、起動条件記載ファイル200を読み出すプログラムは、OS10により自動的に実行され、起動条件記載ファイル200はコンピュータ1側に読み出される。これは、起動ソフトウエア120のルーチンワークのステップ1である。
OS10は、起動ソフトウエア120のプログラムに従い、起動条件記載ファイル200中に記載されている起動条件に基づいて起動の可否を判断する。
起動条件としては、例えば、起動許可回数を設定することができる。このとき、起動許容回数を起動条件として起動条件記載ファイル200に書き込んでおくとともに、別途既起動回数を書き込んでおけば(起動するごとに回数を1ずつインクリメントする)、既起動回数をカウントして、起動条件にしたがった有効な起動処理を実行することができる。例えば、起動条件として起動許容回数が5である場合、起動条件は、「MAX=5」という表現で記載することができる。既起動回数Nは、まだ一度も起動されていない場合は、初期状態として「0」として設定される。今、既起動回数が4回であったとして、N=4が書き込まれているとする。起動ソフトウエア200には、「今回の起動処理は、起動許可回数以内であるか判断せよ」という判断プログラムが、ルーチンワークのステップ2として書き込まれているので、この判断プログラムにより、上記既起動回数(N=4)と起動許可回数(MAX=5)が比較され、「YES」の判断が下される。仮に、既起動回数がN=5であった場合は、起動許可回数を超えるため、「NO」の判断が下されることとなる。
また、起動条件として、起動許可期間を限定してもよい。例えば、2007年3月1日から2007年3月15日までがキャンペーン期間中であり、この期間中に限り特定URLで規定されたホームページへ自動ジャンプして懸賞に応募できるアプリケーションプログラム140を用いても良い。この場合は、「今回の起動処理は、起動許可期間内であるか判断せよ」という判断プログラムを、起動ソフトウエア120のルーチンワークのステップ2として、書き込んでおく必要がある。
上記の例において、起動条件が充足されていることが確認されると、起動ソフトウエア120のルーチンワークのステップ3のプログラムにしたがって、アプリケーションプログラム140の所在(本実施例の場合、LUN:「0」及び当該アプリケーションプログラムのファイル名)を指定して、当該アプリケーションプログラム140を、CD-ROM領域21から読み出してこれをコンピュータで起動する。
尚、上記の起動許可条件の第2例で、アプリケーションプログラム140は、2007年1月1日から2007年12月31日までのスケジューラソフトで構成してもよい。即ち、ユーザは期間中、随時、自己の行動予定(時刻、訪問先)を記入し、スケジュール管理することができる。データ記入後は元の場所に格納され、ユーザは、コンピュータモニターに表示されているドライブアイコンを使用して、これを読み出して確認することが可能である。データの書き込みのみ上記期間に限定し、データの読み出し自体はその後も可能としてもよい。
この場合さらに、起動条件を、毎日の一定時刻(例えば、毎午前中の9:00〜10:00)としてもよい。このようにすれば、スケジューラは、毎朝一定時間帯に自動起動するため、ユーザは失念することなくスケジュール管理を行なうことができる。
尚、起動条件記載ファイル200は、ディスク領域22の他、秘匿領域23に格納してもよい。この場合、秘匿領域23はOS10から不可視であるため、起動ソフトウエア120中のルーチンワークのステップ1の起動条件記載ファイル読み出しプログラム中に、読み出し対象としても起動条件記載ファイル200の場所情報として、例えば、起動条件記載ファイル200を記憶しているフラッシュメモリ中の論理ブロックアドレスを記載しておくことができる。
起動ソフトウエア120が、コンピュータ1側でOS10を介して起動条件記載ファイル200の読み出し指令をUSBストレージデバイス2に発行すると、フラッシュメモリのコントローラ(図示せず)は、この論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスの対応関係を基に、起動条件記載ファイル200をフラッシュメモリ中からコンピュータ1側に読み出すことができる。尚、アプリケーションプログラム140を秘匿領域23に格納するのでもよい。
秘匿領域23から読み出す場合は、ディスクドライブドライバからSCSIベンダーコマンドを発行してこれを実行する。この場合起動ソフトウエア120は、起動条件が充足しているときに、OS10を介してディスクドライブドライバがアプリケーションプログラムを読み出すコマンドを発行するときに必要となるAPI(Application Program Interface)を、ASPIマネージャから読み出すためのパラメータを含む必要がある。この点について詳細が必要であれば、本出願人による特願2004−74762(先願2)を参照されたい。このようにすれば、ハッキングなどによる、アプリケーションプログラム140の不法改竄を防止できる。
尚、起動条件記載ファイル200の作成(アプリケーションプログラム140の起動条件設定)は、ベンダーの他、ユーザが行えるようにしてもよい。
1 コンピュータ
2 USBストレージデバイス
10 OS
21 CD-ROM領域
22 ディスク領域
23 秘匿領域
100 autorun.inf
120 アプリケーションプログラム起動ソフトウエア
140 アプリケーションプログラム
200 起動条件記載ファイル
2 USBストレージデバイス
10 OS
21 CD-ROM領域
22 ディスク領域
23 秘匿領域
100 autorun.inf
120 アプリケーションプログラム起動ソフトウエア
140 アプリケーションプログラム
200 起動条件記載ファイル
Claims (2)
- 以下のステップを順に踏んでなることを特徴とする、USBストレージデバイス
に記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法:
(1)USBストレージデバイスのCD-ROM領域に、当該USBストレージデバイスの所定領域に記憶されているアプリケーションプログラムの起動ソフトウエアを記憶しておくステップ;
(2)該起動ソフトウエアのファイル名をautorun.infファイルに指定するステップ;
(3)当該USBストレージデバイスがコンピュータのUSBポートに装着されたとき、OSが、autorun.infで指定されている前記起動ソフトウエアをコンピュータに読み出すステップ;
(4)前記起動ソフトウエアが有するプログラムに基づいて、OSが、当該USBストレージデバイスに記憶されているアプリケーションプログラムを起動するための条件を記載した起動条件記載ファイルを当該USBストレージデバイスからコンピュータに読み出すステップ;
(5)起動ソフトウエアが有するプログラムに基づいて、OSが、前記起動条件に基づき当該起動の可否を判断し、条件が充足されている場合のみ前記アプリケーションプログラムをコンピュータ上で起動するステップ。 - 前記起動ソフトウエアは、起動条件が充足しているときに、OSを介してディスクドライブドライバにアプリケーションプログラム読み出しコマンドを発行させるためのAPI(Application Program Interface)をASPIマネージャから読み出すパラメータを含むことを特徴とする請求項1記載のUSBストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法。
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JP2007047124A JP2008210220A (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | Usbストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムの起動方法 |
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JP2012058832A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Ryoin Co Ltd | ストレージデバイス及びネットワーク接続の設定方法 |
KR101135629B1 (ko) * | 2009-10-26 | 2012-04-17 | 한국전자통신연구원 | 이동형 usb 저장장치의 자동실행방지 방법 및 장치 |
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