JP2008209365A - 干渉測定装置及び干渉測定方法 - Google Patents

干渉測定装置及び干渉測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズの平面部の干渉縞とレンズ本体の干渉縞とを分離し、レンズ本体の透過波面測定における誤差を小さくする。
【解決手段】レンズ本体と平面部16とを有するレンズの透過波面を測定する干渉測定装置1は、レンズの設計波長と同一の波長を有する検査光B1を発生する第1光源2と、検査光B1と異なる波長を有するアライメント光B2を発生する第2光源3と、検査光B1及びアライメント光B2を、参照光と被検光とに分割するメインビームスプリッタ4と、被検光を反射する球面ミラー6と、球面ミラー6とメインビームスプリッタ4との間に設けられた補正板17と、レンズが設置される載物台14と、参照光を反射する平面ミラー5とを備え、検査光B1の可干渉距離は、レンズの設計パラメータを含む光学的パラメータに基づいて決定される設計光路差より短く、アライメント光B2の可干渉距離は設計光路差以上の長さである。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ本体の有効径外に平面部を有するピックアップレンズ等のレンズの透過波面を測定する干渉測定装置及び干渉測定方法に関する。
従来、トワイマン・グリーン型の干渉計において、光源としての半導体レーザから発生させる検査光のコヒーレント長(可干渉距離)をコヒーレンス調整手段によって調整し、観察対象となるレンズの被検面の干渉縞から、迷光等によるノイズを除去する干渉計装置(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
一方、レンズ本体とレンズ本体の有効径外にフランジ状に設けられた平面部とを有するピックアップレンズ等のレンズの透過波面測定を、干渉計を用いて行う場合、平面部で反射する被検光と参照光とが干渉して生じる干渉縞が、レンズ本体による干渉縞の周囲に発生する。従来はこの平面部によって生じる干渉縞を参照しながら、平面部を被検光の光軸に対して垂直にすることでピックアップレンズ等のレンズのアライメントを行っている。
特開2004−45326号公報
しかしながら、通常、透過波面測定に使用する検査光の波長は、ピックアップレンズ等のレンズのレンズ本体の設計波長に合わせて設定されるため、装置の観察画面上にはレンズ本体による干渉縞と平面部によって生じる干渉縞とが一部渾然となった状態の観察像が表示される。このため、アライメント時に両者を分離することが困難である。また、レンズ平面部に設計波長の光の反射防止のためのコートが施されていると、アライメントに利用できる光が少なくなり、平面部の干渉縞のコントラストが低下するという問題がある。
この問題に関して、特許文献1の干渉計装置でコヒーレンス調整手段によってコヒーレント長を変化させても、検査光の波長自体はわずかしか変化しないので、被検光を反射する球面ミラーや参照光を反射する平面ミラー、あるいはレンズ本体等を移動させたり、レンズの後ろにシャッターを入れたりするなどの操作をして、干渉計装置における光学配置を変化させなければ、レンズ本体の干渉縞と平面部の干渉縞を分離することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、ピックアップレンズ等のレンズの平面部の干渉縞とレンズ本体の干渉縞とを分離することができ、かつレンズ本体の透過波面測定における誤差を小さくすることができる干渉測定装置及び干渉測定方法を提供することを目的とする。
本発明の干渉測定装置は、レンズ本体と前記レンズ本体の周辺部に設けられた平面部とを有するピックアップレンズ等のレンズの透過波面を測定する干渉測定装置であって、前記レンズの設計波長と同一の波長を有する検査光を射出する第1光源と、前記検査光と異なる波長を有するアライメント光を射出する第2光源と、前記検査光又は前記アライメント光を、参照光と被検光とにそれぞれ分割する第1反射面を有するビームスプリッタと、前記被検光を反射する第2反射面を有する球面ミラーと、前記球面ミラーと前記ビームスプリッタとの間に設けられた補正板と、前記補正板と前記ビームスプリッタとの間に設けられ、前記レンズが設置される載物台と、前記参照光を反射する第3反射面を有する平面ミラーとを備え、前記球面ミラーと前記平面ミラーとは、前記被検光の光軸と前記参照光の光軸とが直交し、かつ前記第2反射面と前記第1反射面との間の光学的距離と、前記第3反射面と前記第1反射面との間の光学的距離とが同一となるように配置されており、前記検査光の可干渉距離は、前記レンズの設計パラメータを含む光学的パラメータに基づいて決定される設計光路差より短く設定されており、前記アライメント光の可干渉距離は、前記設計光路差以上の長さに設定されていることを特徴とする。
なお、「設計光路差」とは、レンズの平面部のビームスプリッタ側の面からレンズ本体のビームスプリッタ側の面頂までの光路の往復分の光学的長さと、レンズ本体のビームスプリッタ側の面頂から補正板を透過し、球面ミラーの頂部までの光路の往復分の光学的長さとの差を指す。
本発明の干渉測定装置によれば、アライメント光の可干渉距離が設計光路差以上の長さに設定されており、かつアライメント光の波長がピックアップレンズ等のレンズの設計波長とは異なる波長を有するため、平面部の干渉縞とレンズ本体の干渉縞とが互いに容易に分離可能な状態に形成される。また、検査光の可干渉距離が設計光路差より短く設定されているため、レンズ本体の干渉縞を観察する際には平面部の干渉縞は形成されない。
前記第1光源は、異なる前記設計波長に対応して切り換え可能に複数設けられてもよい。また、前記第1光源及び前記第2光源が、異なる前記設計波長に対応して切り換え可能に複数設けられてもよい。
また、本発明の干渉測定方法は、レンズ本体と前記レンズ本体の周辺部に設けられた平面部とを有するピックアップレンズ等のレンズの透過波面を測定する干渉測定方法であって、前記レンズの設計波長と異なる波長を有し、かつ、前記レンズの設計パラメータを含む光学的パラメータに基づいて決定される設計光路差以上の長さの可干渉距離を有するアライメント光を第1被検光と第1参照光とに分離する工程と、平面ミラーによって反射された前記第1参照光と、前記平面部の前記第1被検光が入光する側の面である第1面で反射された前記第1被検光及び前記レンズ本体を透過して球面ミラーによって反射された前記第1被検光とを干渉させて、干渉縞を有する第1観察像を得る工程と、前記第1観察像から前記平面部の前記第1面で反射された前記第1被検光によって生じる干渉縞を分離、抽出して前記平面部の前記第1面を前記被検光の光軸に対して直交するようアライメントを行う工程と、前記レンズの設計波長と同一の波長を有し、かつ、前記設計光路差よりも短い可干渉距離をもつ検査光を第2被検光と第2参照光とに分離する工程と、前記平面ミラーによって反射された前記第2参照光と、前記検査光が前記レンズ本体を透過し、前記球面ミラーによって反射された前記第2被検光とを干渉させ、干渉縞を有する第2観察像を得る工程と、前記第2観察像を用いて前記レンズ本体の干渉測定を行う工程とを備えることを特徴とする。
なお、「設計光路差」とは、レンズの平面部の第1面からレンズ本体の前記第1面側の面頂までの光路の往復分の光学的長さと、レンズ本体の前記第1面側の面頂から補正板を透過し、球面ミラーの頂部までの光路の往復分の光学的長さとの差を指す。
本発明の干渉測定方法によれば、アライメント光によって、平面部の干渉縞とレンズ本体の干渉縞とが、互いに容易に分離可能な状態で第1観察像上に表示される。また、検査光を用いて、レンズ本体の干渉縞を有する第2観察像を得る際には、平面部の干渉縞は第2観察像上に形成されない。
本発明の干渉測定装置によれば、アライメント光によって、平面部の干渉縞とレンズ本体の干渉縞とを容易に分離できるので、短時間で精度高くレンズのアライメントを行うことができる。また、検査光によってレンズ本体の干渉縞のみを観察することができるので、レンズ本体の透過波面測定を高精度に行うことができる。
また、本発明の干渉測定方法によれば、第1観察像上において、平面部の干渉縞とレンズ本体の干渉縞とが分離容易な状態で得られるので、良好にレンズのアライメントができる。
本発明の実施形態の一つである干渉測定装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の干渉測定装置1を示す模式図である。
干渉測定装置1は、検査光B1を発生する第1光源2と、検査光B1とは異なる波長を有するアライメント光B2を発生する第2光源3と、検査光B1をそれぞれ後述する第2参照光と第2被検光とに、又はアライメント光B2をそれぞれ後述する第1参照光と第1被検光とに分割するメインビームスプリッタ(ビームスプリッタ)4と、各参照光を反射する平面ミラー5と、各被検光を反射する球面ミラー6と、反射された各被検光及び各参照光を撮像する撮像装置7と、撮像装置7に接続されたパソコン8及びモニタ等からなる表示部9とを備えて構成されている。
第1光源2及び第2光源3は、レーザダイオード等の公知の光源で構成され、各光源から射出された検査光B1及びアライメント光B2は、各光源とメインビームスプリッタ4との間の光路上に設けられたサブビームスプリッタ10によって第1光軸X1を通ってメインビームスプリッタ4に導入される。
各光源2、3とサブビームスプリッタ10との間には第1シャッター11及び第2シャッター12と、検査光B1及びアライメント光B2を平行光に調整するコリメータレンズ13A及び13Bとがそれぞれ介装されている。第1及び第2シャッター11、12は図示しない駆動機構によって、それぞれ検査光B1及びアライメント光B2の光軸から退避可能に構成されている。
メインビームスプリッタ4と球面ミラー6との間には、開口が円形状の載物台14が設けられており、測定対象であるピックアップレンズ(レンズ)15が設置可能に構成されている。載物台14は図示しない駆動機構と接続されており、載物台14に設置されたピックアップレンズ15の平面部16の傾きを、第1光軸X1に対して直交するように調整可能に構成されている。載物台14と球面ミラー6との間には、ピックアップレンズ15が実際に使用される場合のディスクの保護層に相当する、ガラス等で形成された補正板17が設置される。
平面ミラー5及び球面ミラー6は、平面ミラー5で反射された第1又は/及び第2参照光の光軸である第2光軸X2と、球面ミラー6で反射された第1又は/及び第2被検光の光軸である第1光軸X1とが、メインビームスプリッタ4の反射面(第1反射面)4Aにおいて直交し、かつ第1光軸X1及び第2光軸X2上における反射面4Aから平面ミラー5の反射面(第3反射面)5A及び球面ミラー6の反射面(第2反射面)6Aまでのそれぞれの光学的距離が同一となるように配置される。
また、メインビームスプリッタ4と撮像装置7との間には、被検光及び参照光から干渉縞を含む観察像を結像する結像レンズ18が配置されている。観察像はパソコン8を介して表示部9に表示される。
パソコン8は、図2にブロック図で示すように、第1及び第2シャッター11、12、及び載物台14とも接続されており、これらの機構はパソコン8を介して操作可能に構成されている。
第1光源2から射出される検査光B1の波長は、測定対象となるピックアップレンズ15の設計波長と同一に設定され、第2光源3から射出されるアライメント光B2の波長は、検査光B1の波長と異なる波長に設定される。アライメント光B2の波長は検査光B1の波長より長くても短くてもいずれでもよいが、後述するように、ピックアップレンズ15の色収差による干渉縞が、観察像の中央部のみに現れるように設定されるのが好ましい。本実施形態においては、検査光B1の波長が405ナノメートル、アライメント光B2の波長が650ナノメートルにそれぞれ設定されているが、各光の波長はこれには限定されず、測定対象となるピックアップレンズ15の設計波長によって適宜決定される。
また、検査光B1の可干渉距離は第1光軸X1上において、図3に示すピックアップレンズ15の、平面部16の下面(第1面)16Aからレンズ本体19の底面頂19Aまでの光路L1の往復分の光学的長さと、レンズ本体19の底面頂19Aから補正板17を透過し、球面ミラー6の頂部までの光路L2の往復分の光学的長さとの差の絶対値である設計光路差OPDよりも短く設定され、アライメント光B2の可干渉距離は設計光路差OPD以上の長さに設定される。検査光B1及びアライメント光B2の可干渉距離の設定は、あらかじめ可干渉距離を測定してから光源を選択してもよいし、光源がレーザダイオードの場合は、公知の高周波重畳等によって設定を行ってもよい。
設計光路差OPDを算出する数式の具体例を以下に示す。球面ミラー6の曲率半径をR、補正板17の厚さをt、補正板17の屈折率をn、ピックアップレンズ15の厚さをd、ピックアップレンズ15の屈折率をn′、ピックアップレンズ15の底面頂19Aから平面部の下面16Aまでの光路の距離をL1、ピックアップレンズ15の上側の面頂点から焦点位置までの光路の距離をWD、空気の屈折率を1とすると、設計光路差OPDは以下の式(1)によって算出される。
(1)…OPD=2((n′d + WD + nt + R - t) - L1)
上記の構成を備えた干渉測定装置1の動作について、以下に説明する。
まず、ピックアップレンズ15を載物台14上に設置し、第1シャッター11が閉じた状態で、第2シャッター12を退避させ、第2光源3からアライメント光B2を射出する。
アライメント光B2はコリメータレンズ13Bによって平行光に調整され、メインビームスプリッタ4によって、第2光軸X2を通って平面ミラー5に向かう第1参照光と第1光軸X1を通ってピックアップレンズ15に向かう第1被検光とに分けられる。
平面ミラー5で反射した第1参照光と、ピックアップレンズ15及び補正板17を透過し、球面ミラー6によって反射した第1被検光とは、メインビームスプリッタ4で再び重なる。重なった光は結像レンズ18を通過して、撮像装置7上に、図4(a)に示すような干渉縞を伴う第1観察像20Aが形成され、表示部9上で観察可能となる。
アライメント光B2の波長は、上述のようにピックアップレンズ15の設計波長と異なる。そのため、ピックアップレンズ15のレンズ本体19を透過して球面ミラー6で反射された第1被検光と第1参照光とが干渉して形成された第1観察像20Aの測定領域R1には、図4(a)に示すように、ピックアップレンズ15の色収差によりデフォーカスされた略同心円状の干渉縞が中央部にのみ観察される。同時に、第1観察像20Aのアライメント領域R2には、平面部16の第1被検光が入光する側の面である下面16Aで反射された第1被検光と第1参照光とが干渉して生じた干渉縞が現れる。
測定領域R1に現れる上述の干渉縞は、球面ミラー6による球面波と平面ミラー5による平面波とが干渉して生じているために略同心円状となる。また、その周辺部分は干渉縞が密であり、観察装置では解像できなくなるため、第1観察像20A上では、干渉縞の周囲に干渉縞非表示部R3が形成される。従って、測定領域R1の干渉縞と、測定領域R2の干渉縞とが干渉縞非表示部R3によって分断されるので、公知の縞解析方法により、容易に領域を判別することができる。
平面部16と第1光軸X1とを直交させるために、アライメント領域R2の干渉縞を解析し、チルト成分が規定値より小さくなるように、パソコン8を介して載物台14の傾きを制御する。規定値は、測定するレンズの設計値に基づいて、測定誤差が充分小さくなるように定める。
アライメント終了後、第2光源3をオフにするか、第2シャッター12によりアライメント光B2を遮蔽するとともに、第1シャッター11を退避させて光源を第1光源2に切り換え、検査光B1を射出する。検査光B1はコリメータレンズ13Aによって平行光に調整された後、アライメント光B2と同じ経路で分割される。その後、反射された光が合成され、撮像装置7上に図4(b)に示すような第2観察像20Bが形成される。
検査光B1の可干渉距離は、上述のように設計光路差OPDより短く設定されている。そのため、検査光B1がメインビームスプリッタ4で分離されて平面ミラー5で反射された第2参照光は、光学的距離の等しいレンズ本体19を透過して球面ミラー6で反射された第2被検光としか干渉縞を形成せず、第2参照光と平面部16で反射された第2被検光及び他の迷光等とは干渉縞を形成しない。従って、図4(b)に示すように、第2観察像20Bにおいては、測定領域R1にのみ干渉縞が現れるため、ユーザは表示部9上で測定領域R1の干渉縞を観察し、レンズ本体19の透過波面測定を行う。
本実施形態の干渉測定装置1によれば、第2光源3から射出されるアライメント光B2が、測定対象であるピックアップレンズ15の設計波長と異なる波長を持つため、レンズ本体19と平面部16とでそれぞれ互いに容易に分離可能な干渉縞を同一観察像上に生じる。かつアライメント光B2の可干渉距離が設計光路差OPD以上の長さとなるように、干渉測定装置1の各部の設置間隔等のパラメータが調整されているので、平面部16の干渉縞を、分離可能な状態で得ることができる。従って、ピックアップレンズ15のアライメントを短時間で良好に行うことができる。
また、第1光源2から射出される検査光B1の可干渉距離が設計光路差OPDより短くなるように、干渉測定装置1の各部のパラメータが調整されているので、ピックアップレンズ15のレンズ本体19における干渉縞を含む観察像を得る際にアライメント領域R2において干渉縞が形成されない。従って、レンズ本体19の透過波面測定を高い精度で行うことができる。
さらに、干渉測定装置1は、複数の光源2、3を備えているため、メインビームスプリッタ4と平面ミラー5の反射面5Aとの光学的距離を変化させる必要がない。従って、平面ミラー5を移動させる必要がなく、平面ミラー5のアライメントも必要ないので、干渉測定装置1全体を簡素な構成にすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、第1及び第2光源をそれぞれ1種類ずつ備えて1種類のレンズの透過波面測定を行った例を説明したが、これには限定されず、測定対象となるピックアップレンズ等のレンズの設計波長と同一の波長を持ち、かつ設計光路差より短い可干渉距離を持つ検査光を射出する複数の第1光源を、測定するレンズの設計波長に応じて切り換え可能に設けてもよい。また、測定対象となるピックアップレンズ等のレンズの設計波長に対応する第1光源及び第2光源を複数備え、測定するレンズの設計波長に応じて使用する第1光源及び第2光源を適宜選択して切り替え可能に干渉測定装置を構成してもよい。さらに、あらかじめ第1光源と第2光源のペアを複数備え、測定するレンズの設計波長に応じて、最適なペアを適宜選択して切り替え可能に干渉測定装置を構成してもよい。
このようにすれば、2種類以上のレンズの透過波面測定を行うことができる干渉測定装置を構成することができる。
また、上記実施形態においては、測定対象が両凸のレンズの例を説明したが、測定対象はこれに限定されず、凹レンズや回折を利用したレンズなど、レンズ効果があるすべての光学素子を測定対象とすることができる。
本発明の一実施形態の干渉測定装置の構成を示す模式図である。 同干渉測定装置の部分的構成を示すブロック図である。 設計光路差の概念を示す図である。 (a)はアライメント光による第1観察像、(b)は被検光による第2観察像をそれぞれ示す図である。
符号の説明
1…干渉測定装置、2…第1光源、3…第2光源、4…メインビームスプリッタ(ビームスプリッタ)、4A…反射面(第1反射面)、5…平面ミラー、5A…反射面(第3反射面)、6…球面ミラー、6A…反射面(第2反射面)、14…載物台、15…ピックアップレンズ(レンズ)、16…平面部、16A…下面(第1面)、17…補正板、19…レンズ本体、20A…第1観察像、20B…第2観察像、B1…検査光、B2…アライメント光

Claims (4)

  1. レンズ本体と前記レンズ本体の周辺部に設けられた平面部とを有するレンズの透過波面を測定する干渉測定装置であって、
    前記レンズの設計波長と同一の波長を有する検査光を射出する第1光源と、
    前記検査光と異なる波長を有するアライメント光を射出する第2光源と、
    前記検査光又は前記アライメント光を、参照光と被検光とにそれぞれ分割する第1反射面を有するビームスプリッタと、
    前記被検光を反射する第2反射面を有する球面ミラーと、
    前記球面ミラーと前記ビームスプリッタとの間に設けられた補正板と、
    前記補正板と前記ビームスプリッタとの間に設けられ、前記レンズが設置される載物台と、
    前記参照光を反射する第3反射面を有する平面ミラーと、
    を備え、
    前記球面ミラーと前記平面ミラーとは、前記被検光の光軸と前記参照光の光軸とが直交し、かつ前記第2反射面と前記第1反射面との間の光学的距離と、前記第3反射面と前記第1反射面との間の光学的距離とが同一となるように配置されており、
    前記検査光の可干渉距離は、前記レンズの設計パラメータを含む光学的パラメータに基づいて決定される設計光路差より短く設定されており、前記アライメント光の可干渉距離は、前記設計光路差以上の長さに設定されていることを特徴とする干渉測定装置。
  2. 前記第1光源は、異なる前記設計波長に対応して切り換え可能に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の干渉測定装置。
  3. 前記第1光源及び前記第2光源は、異なる前記設計波長に対応して切り換え可能に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の干渉測定装置。
  4. レンズ本体と前記レンズ本体の周辺部に設けられた平面部とを有するレンズの透過波面を測定する干渉測定方法であって、
    前記レンズの設計波長と異なる波長を有し、かつ、前記レンズの設計パラメータを含む光学的パラメータに基づいて決定される設計光路差以上の長さの可干渉距離を有するアライメント光を第1被検光と第1参照光とに分離する工程と、
    平面ミラーによって反射された前記第1参照光と、前記平面部の前記第1被検光が入光する側の面である第1面で反射された前記第1被検光及び前記レンズ本体を透過して球面ミラーによって反射された前記第1被検光とを干渉させ、干渉縞を有する第1観察像を得る工程と、
    前記第1観察像から前記平面部の前記第1面で反射された前記第1被検光によって生じる干渉縞を分離、抽出して前記平面部の前記第1面を前記被検光の光軸に対して直交するようアライメントを行う工程と、
    前記レンズの設計波長と同一の波長を有し、かつ、前記設計光路差よりも短い可干渉距離をもつ検査光を第2被検光と第2参照光とに分離する工程と、
    前記平面ミラーによって反射された前記第2参照光と、前記検査光が前記レンズ本体を透過し、前記球面ミラーによって反射された前記第2被検光とを干渉させ、干渉縞を有する第2観察像を得る工程と、
    前記第2観察像を用いて前記レンズ本体の透過波面測定を行う工程と、
    を備えることを特徴とする干渉測定方法。
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