JP2008206263A - サージ防護デバイス及びそれを用いたサージ保護装置 - Google Patents

サージ防護デバイス及びそれを用いたサージ保護装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構造が比較的簡単で、小型で、信頼性の高い、低価格のサージ防護デバイス(SPD)SPDと、それを用いたサージ保護装置を提供する。
【解決手段】各SPD40−1,40−2は、ガスアレスタ41と、複数個の高耐量バリスタ42−1〜42−5が並列に接続されたバリスタ群とが直列に接続され、更に、前記バリスタ群の両電極間に抵抗43が接続されている。バリスタ電圧がAC電源電圧のピーク値よりも高く設定されているので、通常時にはバリスタ42−1〜42−5を電源回路からガスアレスタ41で絶縁する。異常電圧の侵入時には、バリスタ42−1〜42−5の動作電圧がAC電源電圧のピーク値よりも高く設定されているので、AC電源電流の通電を遮断する。バリスタ42−1〜42−5に充電された電荷は、抵抗43を介して速やかに放出され、ガスアレスタ41の再点弧を防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電気機器や通信機器等の被防護機器を、誘導雷や直撃雷といった雷サージ(surge)等の異常電圧から保護するための保安器(Protector)であるサージ防護デバイス(Surge Protection Device、以下「SPD」という。)と、それを用いたサージ保護装置、特に、高電流耐量を要する電源用のSPDと、それを用いたサージ保護装置に関するものである。
従来、交流(以下「AC」という。)電源用のSPDとしては、例えば、日本工業規格JIS(Japanese Industrial Standards)における保護レベルのクラスIIに基づき、誘導雷からの保護を対象とし、ガス入り放電管(この明細書では「ガスアレスタ」(gas arrester)という。)とバリスタ(varister)とを組み合わせたものが使用されている。電源回路にガスアレスタのみを使用した場合、雷サージでアレスタが放電した後、サージ消滅後もAC電源により放電が継続する続流現象で、ガスアレスタの寿命を短縮するか、あるいは、焼損に至ることもある。このような続流の遮断のために、ガスアレスタとバリスタとを直列に組み合わせて使用している。又、バリスタのみを電源回路に使用した場合には、雷サージによる動作回数の増加に従って特性が劣化すると、漏れ電流が増加し、遂には、焼損に至ることも考えられるので、漏れ電流遮断のため、ガスアレスタをバリスタと直列に用いるのがよいことになる。
このようなガスアレスタとバリスタとを直列に用いたSPDに関する技術としては、例えば、次のような特許文献等に記載されている。
特開2006−136043号公報(サージ吸収装置) 特開2006−60917号公報(スイッチング電源用のノイズフィルタ回路) 特開2004−236413号公報(スイッチング電源用のノイズフィルタ回路) 特開2001−268888号公報(サージ保護回路及び電源装置) 特開平9−172733号公報(サージ電圧吸収回路) 特開平9−103066号公報(スイッチングレギュレータ) 特開平7−39136号公報(電子機器用電源装置) 特開平5−199737号公報(交流入力の電源装置)
図2は、配電システム(例えば、建築物等内の低圧配電線)に接続された被防護機器を雷サージから保護するための従来のサージ保護装置を示す概略の構成図である。
例えば、3相(3φ)3線(3W)式の高圧電圧AC6.6キロボルト(KV)が高耐圧絶縁トランス1に入力されると、この絶縁トランス1により、1相(1φ)3線(3W)式の商用電圧である低圧電圧(AC200ボルト(V))に変換され、2本の低圧配電線L1,L2及び1本の中性線Nへ供給される。低圧配電線L1,L2及び中性線Nに供給された低圧電圧AC200Vは、漏電遮断機2を介して、電気機器等の被防護機器3へ供給されて駆動される。低電圧配線側の中性線Nは、接地(アース)されており、雷サージは対接地間ばかりではなく線間にも発生するので、被防護機器3を雷サージより保護するためには、対接地間と線間の保護が必要になる。
そこで、一方の低圧配電線L1を、例えば、JIS規格における保護レベルのクラスIに対応するように製造された直撃雷からの保護等を対象とするヒューズ4−1と、JIS規格における保護レベルのクラスIIに対応するように製造された誘導雷からの保護を対象とするSPD10−1とを介して、中性線Nへ接続している。同様に、他方の低圧配電線L2も、直撃雷からの保護等を対象とするヒューズ4−2と、誘導雷からの保護を対象とするSPD10−2とを介して、中性線Nへ接続している。更に、その中性線Nを、接地側SPD20を介して接地している。各SPD10−1,10−2(即ち、10)は、例えば、特許文献1等に記載されているように、ガスアレスタ及びバリスタにより構成されている。接地側のSPD20は、例えば、アレスタにより構成されている。
図3は、図2中の各SPD10−1,10−2(即ち、10)の構成例を示す従来の概略の回路図である。
この各SPD10は、例えば、特許文献1等に記載されており、入力端子11と出力端子12とを有している。入力端子11と出力端子12の間には、複数個のガスアレスタ13−1〜13−6が直列に接続されている。即ち、入力端子11、ノード(node)15−1、ガスアレスタ13−1、ノード15−2、ガスアレスタ13−2、ノード15−3、ガスアレスタ13−3、ノード15−4、ガスアレスタ13−4、ノード15−5、ガスアレスタ13−5、ノード15−6、ガスアレスタ13−6、ノード15−7、及び出力端子12が直列に接続されている。ノード15−1とノード15−6との間には、バリスタ14−1が接続され、ノード15−2とノード15−7とに間にも、バリスタ14−2が接続されている。更に、ノード15−2とノード15−5との間に、バリスタ14−3が接続され、ノード15−3とノード15−6との間に、バリスタ14−4が接続され、ノード15−3とノード15−4の間にも、バリスタ14−5が接続されている。
図3のSPD10の動作を説明する。
入力端子11と出力端子12との間(言い換えれば、ノード15−1〜ノード15−7の間)に雷サージ電圧が印加されると、雷サージ電圧がガスアレスタ13−1とバリスタ14−2との直列回路に発生するとともに、同様にバリスタ14−1とガスアレスタ13−6との直列回路にも発生する。ガスアレスタ13−1とバリスタ14−2との直列回路に雷サージ電圧が印加された場合、両者の静電容量の違いにより、雷サージ電圧のほとんどがガスアレスタ13−1に印加されることとなる。同様に、バリスタ14−1とガスアレスタ13−6との直列回路においては、雷サージ電圧のほとんどがガスアレスタ13−6に印加されることとなる。
この時、ガスアレスタ13−1及びガスアレスタ13−6には、それぞれ雷サージに伴う過大な電圧が印加されるので、ガスアレスタ13−1及びガスアレスタ13−6は、それぞれ放電を開始しようとする。しかし、両者が同時に放電を開始することはほとんどなく、製造ロット(Manufacture lot)に起因する僅かな性能の相違(即ち、放電開始電圧の僅かな相違)により、どちらか一方が先に放電を開始することとなる。ここで仮に、ガスアレスタ13−1が先に放電を開始したとする。
ガスアレスタ13−1が放電すると、ノード15−1〜ノード15−2間が導通するため、バリスタ14−2に雷サージ電流が通電される。バリスタ14−2に雷サージ電流が通電されると、バリスタ14−2は、バリスタ14−2自身の特性によりノード15−2〜ノード15−7間の電圧をバリスタ電圧に制限する。そのため、ノード15−1〜ノード15−7間の電圧は、ガスアレスタ13−1の放電安定時のアーク電圧とバリスタのバリスタ電圧との和の電圧(xボルト(V))となる。なお、ここでxVは、ガスアレスタの放電開始電圧値よりも大きな電圧値となる。
このとき、ノード15−1〜ノード15−7間には、xVの電圧が生じており、xVの電圧が、バリスタ14−1とガスアレスタ13−6との直列回路にも生じているが、バリスタ14−1とガスアレスタ13−6との両者の静電容量の違いにより、電圧xVのほとんど(電圧x1V)がガスアレスタ13−6に印加されることとなる。ここで、電圧x1Vは、ガスアレスタ13−6の放電開始電圧値より大きな電圧値であるため、ガスアレスタ13−6が放電を開始し、ノード15−6〜ノード15−7間が導通し、バリスタ14−1に雷サージ電流が通電されることとなる。雷サージ電流がバリスタ14−1に通電されると、バリスタ14−1は、バリスタ14−1自身の特性により、ノード15−1〜ノード15−6間の電圧をバリスタ電圧に制限する。
以降、順次上記同様の動作にてガスアレスタ13−2〜13−5が放電することとなり、最終的には、ガスアレスタ13−1〜13−6の全てが放電状態に至り、雷サージ電流はガスアレスタ13−1〜13−6を介して放流されることとなる。全てのガスアレスタ13−1〜13−6が放電している際には、ノード15−1〜ノード15−7間の電圧は、ガスアレスタ13−1〜13−6のそれぞれのアーク電圧の和(yボルト(V))となっている。ガスアレスタ単体でのアーク電圧は、アレスタの仕様により異なるが、十数V〜数十V程度であることから、yVは過大な電圧値とはならない。そのため、被防護機器に過大な電圧が生じることがなく、従って、被防護機器の損傷を防止することができる。
次に、図2のサージ保護装置において、低圧配電線L1,L2に雷サージ等の過大電圧(インパルス)が生じた場合に、低圧配電線L1,L2と接地との間の動作を、以下の(1)〜(4)のケース(case)に分けて説明する。
(1) ケース1の場合
図4は、図2中のヒューズ4−2及びSPD10−2を示す回路図である。図5は、図4の低圧配電線L2にインパルスが生じた場合を示すケース1の電圧波形図である。この図5中の21は、インパルス、22はアレスタ放電開始、及び、23はアレスタアーク放電である。更に、図6は、図2のSPD10−2のアーク放電時の分担電圧等を示す図である。なお、図6においては、アーク放電時の各ガスアレスタのアーク電圧が15Vである場合の例が示されているが、このアーク電圧は、ガスアレスタの仕様によるものであり、種々の値に設定が可能である。
図4の低圧配電線L2において、電源電圧AC200Vが+側の時に、図5に示すような+側のインパルス21が生じた場合、このインパルス21に伴ってSPD10−2内のガスアレスタ13−1〜13−6が放電を開始する。これにより、低圧配電線L2と中性線Nとの間は、アーク放電電圧に至る。このアーク放電電圧は、例えば、図6に示すように、90Vである。一方、電源電圧は+0V〜+300V(AC200Vの実効値)の範囲である。インパルス21が弱まる(低下)につれて、ガスアレスタ13−1〜13−6はアーク放電を維持できなくなって行くこととなる。
アーク放電が維持できなくなる条件としては、例えば、以下の(a)〜(c)のような3つの条件1〜3がある。
(a) 条件1
図7は、例えば、4個のガスアレスタ13−1〜13−4の直列回路からなるSPD13に対するアーク放電の条件の一例を示す図である。図8は、図7のアーク放電が継続しない(非継続)状態を示す図である。
図7に示すように、例えば、SPD13の両端に、電源電圧として直流(以下「DC」という。)+48Vを印加する場合を考える。図8に示すように、例えば、SPD13のアーク電圧+60Vが電源電圧DC+48Vよりも大きい場合は、SPD13のアーク放電が継続しない(特に、この場合は確実に継続しない)。
(b) 条件2
図9(i)、(ii)は、例えば、図7に示すSPD13に対してアーク放電が継続しない(非継続)状態を示す図である。
図9(i)に示すように、SPD13のアーク電圧+60Vが電源電圧AC+100Vよりも小さいが、アーク電圧+60Vと電源電圧AC+100Vとの差が小さい場合は、SPD13のアーク放電が継続しないことが多い。又、図9(ii)に示すように、SPD13のアーク電圧+30Vが電源電圧DC+48Vよりも小さいが、アーク電圧+30Vと電源電圧DC+48Vとの差が小さい場合は、SPD13のアーク放電が継続しないことが多い。なお、SPD13を構成する各ガスアレスタ13−1〜13−4が、供給されている電源電圧によってアーク放電を継続してしまうことを「続流」という。
(c) 条件3
図10は、例えば、図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示す図である。
SPD13のアーク電圧+60Vが電源電圧よりも小さいが、この電源電圧がAC+100Vの場合、この電源電圧波形の電流0点24の時点で、続流は止むことが一般的である。最長でも、電源電圧の半波の時間で止む。
以上のように、この(1)ケース1の場合は、SPD13のアーク電圧が電源電圧よりも小さいが、アーク電圧と電源電圧との差が小さいので、アーク放電は比較的早く止むこととなる(これは、前記の条件2に相当する)。
(2) ケース2の場合
図11は、例えば、図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示すケース2の図である。
ケース2は、例えば、電源電圧がAC100V、アーク電圧が60Vの場合であるが、電源電圧が−側で、インパルスが−側の時である。このケース2の場合は、前記のケース1と極性が逆のパターンであり、ケース1と同様に、アーク電圧−30Vとアーク放電時に対応する電源電圧AC−100Vとの差が小さいので、アーク放電は比較的早く止むこととなる(これは前記の条件2に相当する)。
(3) ケース3の場合
図12は、例えば、図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示すケース3の図である。
ケース3は、例えば、電源電圧がAC100V、アーク電圧が60Vの場合であるが、電源電圧が+側で、インパルスが−側の時である。このケース3の場合は、アーク電圧とアーク放電時に対応する電源電圧との差が大きいので、アーク放電は直ぐには止まない。電源電圧AC100Vの電流0点24で止むこととなる(これは前記の条件3に相当する)。
(4) ケース4の場合
図13は、例えば、図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示すケース4の図である。
ケース4は、例えば、電源電圧がAC100V、アーク電圧が60Vの場合であるが、電源電圧が−側で、インパルスが+側の時である。このケース4の場合は、ケース3と極性が逆のパターンであり、ケース3と同様に、アーク電圧とアーク放電時に対応する電源電圧との差が大きいので、アーク放電は直ぐには止まない。電源電圧AC100Vの電流0点24で止むこととなる(これは前記の条件3に相当する)。
一方、図2のサージ保護装置において、ヒューズ4−1,4−2とSPD10−1,10−2との関係について説明する。
SPD10−1,10−2が万が一損傷して短絡した場合等は、ヒューズ4−1,4−2がオフ(off)して低圧配電線L1,L2を接地側から切り離すこととなる。ヒューズ4−1,4−2に所定値以上の過大電流が流入した場合も、このヒューズ4−1,4−2はオフとなる。
従来、ヒューズ4−1,4−2の仕様は、一般的なものであって、トリップ(遮断)性能については、さほど高性能でないものが用いられている。通電許容値に関しては、例えば、200アンペア(A)程度であり、その面では大形性能であり、そのため、外形も大きい。
従来、このようなヒューズ4−1,4−2が使われているため、図2に示すSPD10−1,10−2が前記のケース1〜ケース4のそれぞれの場面で動作しても、ヒューズ4−1,4−2がオフするようなことはない。即ち、前記ケース3や前記ケース4の場合、電流0点24になるまでの間、ヒューズ4−1,4−2には商用の電源電流が流れ込むこととなるが(つまり、最大で半サイクル時間の間、流れ込むが)、ヒューズ4−1,4−2の通電許容値の範囲内であるので、ヒューズ4−1,4−2がオフするようなことはない。
他方、近年、ヒューズ4−1,4−2の仕様が、例えば、下記の(A)、(B)のように見直されてきた。
(A) ヒューズ仕様1
通電許容値は、小さくても良い。例えば、200Aの仕様は、過剰な特性(スペック)である。
(B) ヒューズ仕様2
通電許容値が小さくなれば、ヒューズの外形も小さくできる。例えば、従来品の場合、外形寸法が100ミリメートル(mm)×100mm×200mmで重さ数キログラム(Kg)であるが、外形寸法はそれよりもコンパクト(小型)化が好ましい。
そのため、このような仕様1、2の変更により、ヒューズは小型化されることとなり、通電許容値は小さくなってしまった。つまり、通電が小さくてもトリップする仕様となってしまったので、見方を変えれば、高性能とも見ることができる。
しかしながら、従来の図2のようなサージ保護装置では、上述したように、ヒューズ4−1,4−2の仕様1、2が変更になったので、従来のSPD10−1,10−2が影響を受けるという課題があった。
即ち、前記ケース3や前記ケース4の場合、最大半サイクル時間、商用の電源電流がSPD10−1,10−2及びヒューズ4−1,4−2に通電されるので、ヒューズ4−1,4−2がこの通電電流に反応してしまい、ヒューズ4−1,4−2がオフとなってしまう。ヒューズ4−1,4−2がオフとなると、再びオン(on)にするためには、手動操作が必要であり、サージ保護装置が設置された現場まで作業員が足を運んで作業しなければならず、不利不便であった。
この対策として、SPD10−1,10−2の回路構成を改良する必要が生じるが、従来の特許文献1〜8等の技術を単に組み合わせてみても、構造が比較的簡単で、小型で、信頼性の高い、低価格のSPDと、それを用いたサージ保護装置を提供することが困難であった。
この発明の第1の目的は、直撃雷に対応でき、構造が比較的簡単で、小型で、信頼性の高い、低価格のSPDを提供することにある。
この発明の第2の目的は、SPDの前又は後に配置される遮断部品のトリップを防止できるサージ保護装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するために、この第1の発明は、AC電源電圧により動作する被防護機器に対して、異常電圧が印加された時には前記異常電圧から前記被防護機器を保護する電源用のSPDであって、前記AC電源電圧が印加されるガスアレスタと、前記ガスアレスタに対して直列に接続され、前記AC電源電圧のピーク値よりも高く設定されたバリスタ電圧をそれぞれ有する複数個の高耐量バリスタが並列に接続されたバリスタ群と、前記バリスタ群の両電極間に接続され、前記バリスタ群の静電容量に蓄積された電荷を放電する抵抗と、を備えたことを特徴とする。
前記第2の目的を達成するために、この第2の発明は、AC電源電圧により動作する被防護機器に対して、異常電圧が印加された時には前記異常電圧を遮断して前記被防護機器を保護する遮断部品と、前記遮断部品に対して直列に接続され、前記異常電圧から前記被防護機器を保護する電源用のSPDと、を有するサージ保護装置であって、前記SPDは、前記AC電源電圧が印加されるガスアレスタと、前記ガスアレスタに対して直列に接続され、前記AC電源電圧のピーク値よりも高く設定されたバリスタ電圧をそれぞれ有する複数個の高耐量バリスタが並列に接続されたバリスタ群と、前記バリスタ群の両電極間に接続され、前記バリスタ群の静電容量に蓄積された電荷を放電する抵抗と、を備えたことを特徴とする。
この第1の発明のSPDによれば、前記のように、ガスアレスタと、複数個の高耐量バリスタが並列に接続されたバリスタ群とが直列に接続され、更に、前記バリスタ群の両電極間に放電用の抵抗が接続されている。そして、バリスタ電圧がAC電源電圧のピーク値よりも高く設定されているので、通常時にはバリスタを電源回路からガスアレスタで絶縁する。異常電圧の侵入時には、バリスタの動作電圧がAC電源電圧のピーク値よりも高く設定されているので、AC電源電流の通電が生じない。
又、バリスタの電流耐量は、例えば、その面積によって決まるため、高耐圧のバリスタ群は静電容量が大きくなる。ガスアレスタの動作時には、その静電容量に電荷が充電されて電圧を維持してしまうので、AC電源電圧の極性が反転した際に、ガスアレスタには、バリスタに維持された電圧にAC電源電圧が加算され、再点弧の虞がある。そこで、この第1の発明では、バリスタ群の両電極間に抵抗が接続されているので、バリスタに充電された電荷がその抵抗を介して速やかに放出される。これにより、ガスアレスタの再点弧を防止できる。
この第2の発明のサージ保護装置によれば、前記第1の発明のSPDに対して遮断部品が直列に接続されているので、直撃雷から確実に被防護機器を保護できると共に、SPDの前又は後に配置される遮断部品がトリップすることも防止できる。これにより、遮断部品の取り替えや復帰作業等といった煩雑な作業を省略できる。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、以下の図面はもっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1のサージ保護装置の全体の構成)
図1は、配電システム(例えば、建築物等内の低圧配電線)に接続された被防護機器を雷サージから保護するためのこの発明における実施例1のサージ保護装置を示す概略の構成図である。
この図1の回路は、例えば、従来の図2の回路と同様に、3相(3φ)3線(3W)式の高圧電圧AC6.6KVが高耐圧絶縁トランス31に入力されると、この絶縁トランス31により、1相(1φ)3線(3W)式の商用電圧である低圧電圧(AC200V)に変換され、2本の低圧配電線L1,L2及び1本の中性線Nへ供給される。低圧配電線L1,L2及び中性線Nに供給された低圧電圧AC200Vは、漏電遮断機32を介して、電気機器等の被防護機器33へ供給されて駆動される。低電圧配線側の中性線Nは、接地(アース)されており、雷サージは対接地間ばかりではなく線間にも発生するので、被防護機器33を雷サージより保護するためには、対接地間と線間の保護が必要になる。
そこで、一方の低圧配電線L1を、従来の図2とは異なる前記仕様1、2の過電流遮断用の遮断部品(例えば、ヒューズ)34−1、及び従来の図2とは異なる回路構成のSPD40−1を介して中性線Nへ接続し、他方の低圧配電線L2も、従来の図2とは異なる前記仕様1、2の過電流保護用の遮断部品(例えば、ヒューズ)34−2、及び従来の図2とは異なる回路構成のSPD40−2を介して中性線Nへ接続し、更に、この中性線Nを接地側SPD(例えば、ガスアレスタ)50を介して接地している。
各SPD40−1,40−2(即ち、40)は、1個のガスアレスタ41と、並列接続された複数枚(例えば、5枚)のバリスタ42−1〜42−5とが、直列に接続され、更に、そのバリスタ42−1〜42−5に対して、放電用の抵抗(resistance)43が並列に接続されている。
(各SPD40(40−1,40−2)の構成)
図14(i)、(ii)は、図1中の1個のガスアレスタ41と1枚のバリスタ42−1との直列回路の構成例を示す図であり、同図(i)はその直列回路の回路図、及び、同図(ii)はその直列回路において時間tに対する電圧Vの特性曲線図である。
従来の課題を解決するために、図2中の各SPD4(4−1,4−2)を、例えば、図14(i)に示すような回路構成に改良することが考えられる。
図14(i)のSPDは、1個のガスアレスタ41と1枚のバリスタ42−1との直列回路を、2個の端子T1,T2間に接続した回路構成である。
このような構成にすれば、例えば、商用の電源電圧AC200Vを印加した場合、前記ケース3や前記ケース4のように、商用の電源電流が一定時間流れることなく、前記ケース1や前記ケース2のように、アーク放電が直ぐに止むような回路にすることができる。
図15(i)、(ii)は、図14中のバリスタ42−1の構成例を示す図であり、同図(i)はその回路図、及び、同図(ii)はその電流(I)に対する電圧(V)の特性図である。
以下、図14(ii)、及び図15(i)、(ii)を参照しつつ、図14(i)の動作を説明する。
端子T1,T2間に高い電圧Vが印加され、ガスアレスタ放電開始60の電圧+600Vを越えると、ガスアレスタ41が放電して通電し、バリスタ42−1にインパルス電流が通電される。図14(ii)に示すように、バリスタ42−1に通電されるインパルス電流Iは、時間tが経過するにつれて増大していくが、バリスタ42−1の両端の電圧Vは、ほぼ一定の値(例えば、350V)のバリスタ制限電圧61に制限される。
このように、図14(i)の回路において、端子T1,T2間の電圧Vが+350V強であり、商用の電源電圧AC200Vよりも高いので、ガスアレスタ41は続流をせずに、アーク放電は直ぐに止むことになる。従って、端子T1に接続された図1のヒューズ34(即ち、34−1又は34−2)には、このヒューズ34が反応するような過電流は流れず、よって、ヒューズ34がオフするようなことがないので、従来の課題が解決したように思われる。
ところが、バリスタ42−1を用いると、他の要求条件を満足できなくなるという弊害が生じる。即ち、図1の直撃雷保護用のSPD40(40−1,40−2)では、インパルス電流という大電流を通過させるため、高耐量(例えば、25KA)のスペックを要求される。従来の図2の構成のSPD10(10−1,10−2)では、放電安定時はガスアレスタのみによって大電流を担うところ、ガスアレスタは構造上、高耐量であるために問題がない。これに対して、バリスタは耐量がガスアレスタほど大きくない。そこで、バリスタ42−1を複数枚、並列に設けることが考えられる。
図16(i)〜(iv)は、図14の改良例を示す図である。
図16(i)は、図14(i)の回路において複数枚(例えば、5個)のバリスタ42−1〜42−5を並列に接続した構成例を示す回路図である。
この図16(i)の回路のように、複数枚のバリスタ42−1〜42−5を並列に接続した場合、ガスアレスタ41を通過する大電流は、複数枚のバリスタ42−1〜42−5に分流するため、バリスタ42−1〜42−5の枚数分に応じて、図16(i)のSPD全体の耐量が向上する。しかし、図16(i)のような回路構成にすると、新たな別の問題が生じる。
図16(ii)は、図16(i)の回路における静電容量の等価回路図である。
図16(ii)の等価回路は、ガスアレスタ41の静電容量C41と、並列接続された複数枚のバリスタ42−1〜42−5の合計の静電容量C42とが、直列に接続された回路である。各バリスタ42−1〜42−5は、単数でも静電容量が大きいところ、複数枚並列に接続すると、合計の静電容量C42がとても大きくなる。そのため、図16(i)、(ii)の回路に大電流が通電された後、複数個のバリスタ42−1〜42−5に大きな電荷が充電(チャージ)されることとなる。
図16(iii)は、図16(i)の各バリスタ42−1〜42−5におけるバリスタ制限電圧61を示す電流I対電圧Vの特性図である。図16(iv)は、図16(i)の端子T1,T2間に印加される商用の電源電圧AC200Vを示す時間t対電圧Vの特性図である。更に、図17は、図16(i)の回路の問題点を解決した図1中の各SPD40(40−1,40−2)に相当する回路図である。
図16(iii)に示すように、ガスアレスタ41が放電をやめた後も、バリスタ42−1〜42−5にはチャージ分の電圧350Vが長時間残存するが、このチャージ電圧350Vのみによっては、ガスアレスタ41が再度、放電を開始(即ち、再点弧)することはない。
しかし、図16(iv)に示すように、時間tが経過して商用の電源電圧AC200Vの極性が反転した際には、チャージ電圧350Vと商用の電源電圧(極性反転電圧−AC200V)とが加算された電圧(例えば、350V−(−200V)=550V)がガスアレスタ41に印加されることとなる。この場合、その加算された電圧(例えば、550V)は、ガスアレスタ41の放電開始電圧よりも高い電圧となる場合があり、この場合は、ガスアレスタ41が再度、放電をしてしまう虞がある。最悪の場合、ガスアレスタ41が点弧と消弧を商用の電源電圧AC200Vのサイクルで繰り返してしまうという懸念がある。
このような懸念が生じると、導通している間、商用の電源電流も流れることとなり、図1のヒューズ34−1,34−2に長時間、電流が流れ、そのヒューズ34−1,34−2がオフとなってしまい、従来の課題を解決できなくなる。そこで、図17に示すように、バリスタ42−1〜42−5と並列に、放電用の抵抗43を接続している。
この図17の回路において、ガスアレスタ41が放電を中止した後は、端子T1,T2間がオフとなり、この時、バリスタ42−1〜42−5には電圧350Vが充電(チャージ)されている。しかし、この充電電圧が抵抗43により速やかに放電(ディスチャージ)されるので、ガスアレスタ41が再点弧することがない。
(各SPD40(40−1,40−2)の具体的な設計例)
図18は、図1中のクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)に要求される性能を示す図である。
図18の被防護機器33を雷サージから保護するため、例えば、国際規格IEC(International Electrotechnical Commission)と整合を図るために新しく作成された日本工業規格JIS C 5381−1及び関連JISの制定によって、これまで誘導雷を対象とした図2に示すクラスIIのSPD10(10−1,10−2)から、直撃雷の分流を想定した図1に示すクラスIのSPD40(40−1,40−2)が要求されるようになった。例えば、日本工業規格JIS C 0367においては、直撃雷の電流値を3段階で示している。
図19は、直撃雷の電流値を3段階で示す図である。
この図19に示すように、建物等の被保護対象の重要度に応じて被保護対象の保護レベルを3段階に設けるとともに、各保護レベルに対応する雷電流の規模を設けている。例えば、最も保護レベルの高い保護レベルIでは、電流波高値が200kAという極めて大きな雷電流からも被保護対象が保護されるよう、雷防護の設計を行うことが必要であるということを意味している。
直撃雷の分流の計算が困難な場合には、50%の雷電流が配電系統に分流することとしている。配電線路のケーブルの最小本数は単相2線式の場合であり、上記から片線に分流する雷電流は最大で50kAとなる。同規格では直撃雷の電流波形を10/350マイクロ秒(μs)としている。これまで誘導雷を対象としてきたSPD10(10−1,10−2)の評価は、一般的に8/20μsの電流波形で評価されてきた。
これに対し、クラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)に要求される性能としては、例えば、次の2つがある。
・JIS A 4201「建築物等の雷防護」で想定された各保護レベル毎の雷電流の分流電流に十分耐えうる性能を持つこと。計算上の最大時は、単相2線の場合で(50kA 10/350μs)/相。
・クラスII試験対応SPD10(10−1,10−2)と協調がとれること。雷電流の大部分をクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)で処理することが必要。なお、そのためには、図18に示すように、動作中の電圧がクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)<クラスII試験対応SPD10(10−1,10−2)の関係でなければならない。
このような2つの機能を考えた場合、現状では、ピーク電流が200kAを超えるような直撃雷の発生する確率は10%に満たない。又、我が国(日本国)における配電システムの多くは三相三線及び単相三線が多いため、分流電流は25kA(10/350μs)程度あれば十分であるといえる。
そこで、本実施例1では、クラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)を以下のようにして開発した。
図18に示すように、クラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)は、前記のように莫大な電流耐量を有する他に、クラスII試験対応SPD10(10−1,10−2)との協調動作も要求される。同一回線において電力供給側にクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)を設置し、被防護機器33の直近にクラスII試験対応SPD10(10−1,10−2)を設置する場合、電磁誘導等を考慮すれば、電力供給側に設置されるクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)で主電流を通電し、クラスII試験対応SPD10(10−1,10−2)にはほとんど電流が流れないようにすることが理想的である。
又、電源用のSPD40(40−1,40−2)の基本的な性能として、続流遮断定格が十分であることが要求される。この性能がSPD単体で出せない場合は、バックアップ遮断器(例えば、図1のヒューズ34−1,34−2)等でこの性能を持たせる必要がある。特に、クラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)の場合は、電力供給点に設置されることから、電源の短絡容量が大きいため、続流遮断定格も大きな数値の方が望ましい。
以上のことから、最も汎用的なクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)の性能として、次のような開発目標を立て、以下の(A)〜(D)のような仕様にした。
・電流耐量(インパルス電流) Iimp=10/350μs 25kA
・最大使用電圧 Uc=230V
・電圧防護レベル Up=1500V以下(可能な限り低い数値)
(クラスII試験対応SPDとの協調動作に必要)
・続流遮断定格 Ifi=50kA(Uc=230 50/60Hz)
(電源の短絡電流より大きくすることが必要)
・漏れ電流 IPE=3μA以下 at DC320V
(A) 図1の各SPD40(40−1,40−2)に使用するデバイスの仕様
例えば、ギャップ形やガスアレスタを単独で用いると、動作時に低電圧にスイッチングすることから、続流が懸念される。動作時に、電源電圧より高い電圧がSPD端子間にないと、電源電圧によって動作状態が継続する。動作中の電圧は、続流防止の観点から、電源電圧のピーク値より大きくなる素子をガスアレスタと組み合わせて用いる。これらのことから、本実施例1のSPD40(40−1,40−2)では、特殊ガスアレスタ41とバリスタ42との直列回路の構成にした。
(B) 各バリスタ42(42−1〜42−5)の仕様
バリスタの動作電圧は、一般的にV1(ミリアンペア)mAで定義されている。本SPD40(40−1,40−2)に使用するバリスタ42の動作電圧は、例えば、最大使用電圧Uc230V(AC)を考慮し、320V以上とする。バリスタ40の電流耐量は、動作電圧をほぼ同じものを並列接続することによってほぼ倍にすることが可能である。本SPD40(40−1,40−2)には、例えば、Iimp=25kAを満足するためと、SPD40の寸法制約から、1枚で電流耐量が5500A(10/350μs)以上のものを5枚(42−1〜42−5)並列で用いる。
(C) 特殊ガスアレスタ41の仕様
特殊ガスアレスタ41は、複数回のインパルス電流が印加されても動作電圧の下限が例えば320Vを下回らない設計とする。一般的に、電源用のSPD40(40−1,40−2)に用いるガスアレスタは、水素等の活性化ガスを数パーセント用いることで、動作時の自己発熱によってオフし易いものにしているが、同時に発熱によって電極部の摩耗が進むので、動作電圧の変動が大きくなる。これを抑止するために、本SPD40(40−1,40−2)に用いる特殊ガスアレスタ41には水素ガスを用いないで、不活性化ガスを使用している。
図20は、図1中の特殊ガスアレスタ41として使用するために作成した試作品に、インパルス電圧を印加した際の動作波形図である。
図20において、波形62の部分の動作電圧を、電源電圧より十分大きな値に設定することと、バリスタ42の電流耐量を十分な値とすることで、続流が発生することはなく、インパルス電流以外を通電しない特性を得ることができる。
(D) 抵抗43の付加
バリスタタイプの避雷素子は、電流耐量を大きくすることで静電容量が増加する。本SPD40(40−1,40−2)に用いている各バリスタ42(42−1〜42−5)も例外なく静電容量が大きくなっている。1枚当たりで例えば5600ピコファラッド(pF)程度である。この数値は無視することができないくらいに大きなものである。静電容量が大きいということは、言うまでもなく、電荷を沢山蓄え、且つサージ消失後にも電圧を維持してしまう。
そこで、図1に示す各SPD40(40−1,40−2)には、バリスタ42−1〜42−5の静電容量に貯まる電荷を、これらのバリスタ42−1〜42−5の両電極間に抵抗43を取り付けることで、素早く放電させる構成にしている。本SPD40(40−1,40−2)は、電源用であるため商用電圧が掛かり続ける。雷サージ侵入時に動作して、サージ通電後には速やかにオフしなければならない。
図21は、図1中の各SPD40(40−1,40−2)に抵抗43を実装しない場合の動作波形図である。
この図21には、商用の電源電圧AC200Vの波形と、バリスタ42(42−1〜42−5)の静電容量で維持される電圧(即ち、バリスタ両端の電圧)63の波形が示されている。
抵抗43を実装しない場合、ガスアレスタ41には、商用の電源電圧AC200Vと、バリスタ42−1〜42−5の維持している電圧63とが加わるため、電圧64がガスアレスタ41の動作電圧より高くなると、このガスアレスタ41が再点弧し、最悪の場合はオン状態を維持してSPD40(40−1,40−2)そのものが破壊してしまう。
図22は、図21の動作責務試験データを示す動作波形図である。
この図22には、SPD両端の電圧波形65、サージ印加点66、及びSPD40(40−1,40−2)に流れた電流波形67が示されている。電圧波形65は、AC200Vの波形である。なお、1000:1のプローブを使用しているので、1目盛200mVとなる。又、電流波形67は、実際は電流波形に換算した波形である。つまり、1000:1のプローブを使用しているので、縦軸(Vertical)の1目盛は、電流でみると、5A/1目盛となる。従って、電流波形67は、電圧/電流変換をしたものを表示している。又、図22中の遅延(Delay)は、トリガ発生時よりどれだけ過去分のデータを表示する機能である。
抵抗43を実装しない場合、サージ印加により、SPD40(40−1,40−2)が動作後に、バリスタ42(42−1〜42−5)の静電容量で維持される電圧63のため、ガスアレスタ41が再点弧し続けている。これは、バリスタ42(42−1〜42−5)の動作電圧が低いことと、バリスタ42(42−1〜42−5)の静電容量に電荷が貯まり続けること、ガスアレスタ41の動作電圧の低下が原因で発生している。
図23は、図1中の各SPD40(40−1,40−2)においてバリスタ42(42−1〜42−5)の両端に抵抗43を実装した場合のバリスタ両端の動作波形図である。
この図23には、商用の電源電圧AC200Vの波形と、バリスタ両端の電圧68の波形とが示されている。
バリスタ42(42−1〜42−5)の両端に、抵抗43を実装した場合、サージ消失後には速やかにバリスタ42(42−1〜42−5)の静電容量に貯まった電荷を放電させる。これによりガスアレスタ41の動作電圧が商用の電源電圧AC200Vより低下することがない限りは再点弧しない。この構成により、本SPD40(40−1,40−2)は、サージのみを通電し、商用の電源電圧に対して不必要な影響を及ぼさない。
図24は、図23の動作責務試験データを示す動作波形図である。
この図24には、SPD両端の電圧波形69、サージ印加点70、及びSPD40(40−1,40−2)に流れた電流波形71が示されている。図22と同様に、電圧波形69は、AC200Vの波形である。なお、1000:1のプローブを使用しているので、1目盛200mVとなる。又、電流波形71は、実際は電流波形に換算した波形である。つまり、1000:1のプローブを使用しているので、縦軸(Vertical)の1目盛は、電流でみると、5A/1目盛となる。従って、電流波形71は、電圧/電流変換をしたものを表示している。又、図24中の遅延(Delay)は、トリガ発生時よりどれだけ過去分のデータを表示する機能である。
特殊ガスアレスタ41の採用と、バリスタ42(42−1〜42−5)の動作電圧を商用の電源電圧AC200Vより高く設定し、且つ400Vより低くし、動作電圧を揃えた5枚のバリスタ42−1〜42−5との並列接続、及び適正な抵抗43をバリスタ42−1〜42−5の両端に接続することで、電源系統に影響を及ぼさず、クラスII試験対応SPD10(10−1,10−2)と協調可能なクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)となる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、ヒューズ34−1,34−2に対して各SPD40(40−1,40−2)を直列に接続し、この各SPD40(40−1,40−2)を、ガスアレスタ41と、並列接続された複数枚のバリスタ42−1〜42−5及び1個の抵抗43とを、直列に接続している。そのため、直撃雷から確実に被防護機器33を保護できると共に、各SPD40(40−1,40−2)の前又は後に配置されるヒューズ34−1,34−2がトリップすることも防止できる。更に、従来の電源用のSPD10(10−1,10−2)に比べて製品寿命を長くでき、しかも、回路構成が比較的簡単であるため、小型化が容易で、信頼性が高く、低価格で提供することが可能である。その上、日本工業規格JISがIEC化されたことにより、直撃雷への対応が盛り込まれたことによって、従来のDSP10(10−1,10−2)の代替え製品となる。
(変形例)
この発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 図1のサージ保護装置の全体の構成は、図示以外の他の回路構成に変更しても良い。
(b) 図1中のDSP40(40−1,40−2)は、図1以外の他のサージ保護装置の構成にも利用できる。
(c) 図1中の各SPD40(40−1,40−2)において、5枚のバリスタ42−1〜42−5は、他の枚数にしても良い。
(d) 図1中のヒューズ34−1,34−2は、他の遮断部品(例えば、サーキット遮断器(ブレーカ)等の各種のブレーカ等)であっても良い。
配電システム(例えば、建築物等内の低圧配電線)に接続された被防護機器を雷サージから保護するためのこの発明における実施例1のサージ保護装置を示す概略の構成図である。 配電システム(例えば、建築物等内の低圧配電線)に接続された被防護機器を雷サージから保護するための従来のサージ保護装置を示す概略の構成図である。 図2中の各SPD10(10−1,10−2)の構成例を示す従来の概略の回路図である。 図2中のヒューズ4−2及びSPD10−2を示す回路図である。 図4の低圧配電線L2にインパルスが生じた場合を示すケース1の電圧波形図である。 図2のSPD10−2のアーク放電時の分担電圧等を示す図である。 4個のガスアレスタ13−1〜13−4の直列回路からなるSPD13に対するアーク放電の条件の一例を示す図である。 図7のアーク放電が継続しない(非継続)状態を示す図である。 図7に示すSPD13に対してアーク放電が継続しない(非継続)状態を示す図である。 図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示す図である。 図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示すケース2の図である。 図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示すケース3の図である。 図7に示すSPD13に対してアーク放電が停止する状態を示すケース4の図である。 図1中の1個のガスアレスタ41と1枚のバリスタ42−1との直列回路の構成例を示す図である。 図14中のバリスタ42−1の構成例を示す図である。 図14の改良例を示す図である。 図16(i)の回路の問題点を解決した図1中の各SPD40(40−1,40−2)に相当する回路図である。 図1中のクラスI試験対応SPD40(40−1,40−2)に要求される性能を示す図である。 直撃雷の電流値を3段階で示す図である。 図1中の特殊ガスアレスタ41として使用するために作成した試作品に、インパルス電圧を印加した際の動作波形図である。 図1中の各SPD40(40−1,40−2)に抵抗43を実装しない場合の動作波形図である。 図21の動作責務試験データを示す動作波形図である。 図1中の各SPD40(40−1,40−2)においてバリスタ42(42−1〜42−5)の両端に抵抗43を実装した場合のバリスタ両端の動作波形図である。 図23の動作責務試験データを示す動作波形図である。
符号の説明
31 高耐圧絶縁トランス
32 漏洩遮断機
33 被防護機器
34−1,34−2 ヒューズ
40,40−1,40−2 SPD
41 ガスアレスタ
42,42−1〜42−5 バリスタ
50 接地側SPD

Claims (7)

  1. 交流電源電圧により動作する被防護機器に対して、異常電圧が印加された時には前記異常電圧から前記被防護機器を保護する電源用のサージ防護デバイスであって、
    前記交流電源電圧が印加されるガスアレスタと、
    前記ガスアレスタに対して直列に接続され、前記交流電源電圧のピーク値よりも高く設定されたバリスタ電圧をそれぞれ有する複数個の高耐量バリスタが並列に接続されたバリスタ群と、
    前記バリスタ群の両電極間に接続され、前記バリスタ群の静電容量に蓄積された電荷を放電する抵抗と、
    を備えたことを特徴とするサージ防護デバイス。
  2. 請求項1記載のサージ防護デバイスにおいて、
    前記異常電圧は、誘導雷及び直撃雷による電圧であり、
    前記サージ防護デバイスは、前記誘導雷を阻止する他のサージ防護デバイスに対して協調可能な性能を持った前記直撃雷を阻止する構造であることを特徴とするサージ防護デバイス。
  3. 請求項1記載のサージ防護デバイスにおいて、
    前記ガスアレスタは、不活性化ガスを用いたことを特徴とするサージ防護デバイス。
  4. 交流電源電圧により動作する被防護機器に対して、異常電圧が印加された時には前記異常電圧を遮断して前記被防護機器を保護する遮断部品と、前記遮断部品に対して直列に接続され、前記異常電圧から前記被防護機器を保護する電源用のサージ防護デバイスと、を有するサージ保護装置であって、
    前記サージ防護デバイスは、
    前記交流電源電圧が印加されるガスアレスタと、
    前記ガスアレスタに対して直列に接続され、前記交流電源電圧のピーク値よりも高く設定されたバリスタ電圧をそれぞれ有する複数個の高耐量バリスタが並列に接続されたバリスタ群と、
    前記バリスタ群の両電極間に接続され、前記バリスタ群の静電容量に蓄積された電荷を放電する抵抗と、
    を備えたことを特徴とするサージ保護装置。
  5. 請求項4記載のサージ保護装置において、
    前記異常電圧は、誘導雷及び直撃雷による電圧であり、
    前記サージ防護デバイスは、前記誘導雷を阻止する他のサージ防護デバイスに対して協調可能な性能を持った前記直撃雷を阻止する構造であることを特徴とするサージ保護装置。
  6. 請求項4記載のサージ保護装置において、
    前記ガスアレスタは、不活性化ガスを用いたことを特徴とするサージ保護装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載のサージ保護装置において、
    前記遮断部品は、ヒューズ又はブレーカであることを特徴とするサージ保護装置。
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