JP2008205230A - トレンチ構造のmos半導体装置、寿命評価装置及び寿命評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トレンチ構造のMOS半導体装置の寿命を短時間に判定する方法を提供する。
【解決手段】N−Si基板12表面部のメイン素子100の近傍に、センス素子200を形成する。センス素子200のゲート酸化膜14は、トレンチの開口サイズを小さく、あるいはトレンチ密度を大きくすることでメイン素子100のゲート酸化膜14よりも薄く設定する。センス素子200に加速試験を実行して寿命を検出し、検量線を用いてメイン素子100の寿命を予測する。
【選択図】図5
【解決手段】N−Si基板12表面部のメイン素子100の近傍に、センス素子200を形成する。センス素子200のゲート酸化膜14は、トレンチの開口サイズを小さく、あるいはトレンチ密度を大きくすることでメイン素子100のゲート酸化膜14よりも薄く設定する。センス素子200に加速試験を実行して寿命を検出し、検量線を用いてメイン素子100の寿命を予測する。
【選択図】図5
Description
本発明はトレンチ構造のMOS半導体装置に関し、特にその寿命評価技術に関する。
パワーエレクトロニクスのアプリケーションでは、MOSFET、IGBTといったMOS型のパワーデバイスが使用されることが多い。このMOS型素子のスイッチングは、ゲート電圧の制御により行われている。パワーエレクトロニクスのアプリケーションは、電力や電鉄、自動車等を対象としており、高い信頼性が要求される。したがって、この中で使用されるデバイスの信頼性も重要となる。従来、MOS型半導体装置では、量産化以前に、ゲート酸化膜の経時絶縁破壊(TDDB)寿命を計測している。この際、試験時間短縮を目的に、実使用条件よりも厳しい条件においてTDDB寿命の温度依存性を計測する(加速試験)。その結果より、実使用条件でのTDDB寿命を予測し、ユーザによる実使用時間より寿命が長くなるように製品設計を実施する。
しかしながら、量産化前の試験で得られるTDDB寿命は、実際の生産上のばらつきまで含んでいないため、量産化前の検査で得られる寿命は製品として出荷される素子の寿命と必ずしも一致するわけではない。また、製品素子の抜き取り試験は、技術的には実施可能であるものの、TDDB寿命を求めるには上記のように加速試験であっても長い検査時間を要する。さらに、抜き取り検査を実施した素子は、検査によるダメージを受けているため製品として出荷することはできない。
なお、加速試験としては、実際に印加されるゲート電界よりも高い電界強度を印加することが考えられ、ゲート電界を増大させるにはゲート電圧を高くすることが一般的である。
本発明の目的は、トレンチ構造のMOS半導体装置において、製品の寿命を短時間に判定することにある。
本発明は、トレンチゲート構造のMOS半導体装置であって、互いに開口サイズが異なる複数のトレンチを近傍に有し、該開口サイズにより互いにゲート酸化膜の膜厚が異なる複数のゲートを有することを特徴とする。
また、本発明は、トレンチゲート構造のMOS半導体装置であって、互いに密度が異なる複数のトレンチを近傍に有し、該密度の相違により互いにゲート酸化膜の膜厚が異なる複数のゲートを有することを特徴とする。
また、本発明は、トレンチ構造のMOS半導体装置であって、メイン素子と、前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子と、を有し、前記センス素子のトレンチは前記メイン素子のトレンチよりも開口サイズが小さく、かつ、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄いことを特徴とする。
また、本発明は、トレンチ構造のMOS半導体装置であって、メイン素子と、前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子と、を有し、前記センス素子のトレンチは前記メイン素子のトレンチよりも密度が大きく、かつ、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄いことを特徴とする。
また、本発明は、トレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価装置であって、前記トレンチ構造のMOS半導体装置は、メイン素子と、前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子とを有し、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄く、前記センス素子にゲート電圧を印加してゲート電流を検出する手段と、前記ゲート電流を判定しきい値と比較することで前記センス素子の寿命を検出する手段と、予め記憶された検量線及び前記センス素子の前記寿命に基づき、前記メイン素子の寿命を算出する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、トレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価方法であって、前記トレンチ構造のMOS半導体装置は、メイン素子と、前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子とを有し、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄く、前記センス素子にゲート電圧を印加してゲート電流を検出するステップと、前記ゲート電流を判定しきい値と比較することで前記センス素子の寿命を検出するステップと、予め記憶された検量線及び前記センス素子の前記寿命に基づき、前記メイン素子の寿命を算出するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、トレンチ構造のMOS半導体装置において、ゲート酸化膜の膜厚を変化させることで製品の寿命を短時間に判定することができる。また、同一プロセスで製造可能であるので、コスト高を招くことはない。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態におけるNチャネルMOS半導体装置の断面図を示す。ドレイン10、N−Si層12、Pボティ18が形成され、トレンチ内にゲート酸化膜14、ゲートメタル16が形成され、n+−Si膜20及びゲート電極、エミッタ電極が形成されて、ドレイン10、ゲート22及びエミッタ24を有するMOS型半導体素子1が構成される。
本実施形態では、ドレイン10、ゲート22及びエミッタ24を有するMOS型半導体素子1には、互いに近接して複数のトレンチが形成され、各トレンチにゲート酸化膜14、ゲートメタル16、ゲート電極が形成される。また、近接して形成される各トレンチの開口サイズは同一ではなく互いに異なるように形成される。図において、トレンチの開口サイズとしてW1、W2、W3が形成され、これらはW1>W2>W3を満たす。各トレンチの内部にはゲート酸化膜が形成されるが、トレンチへの反応種の供給がその開口の大きさにより制約されるマイクロローディング効果により、各トレンチの内部に形成されるゲート酸化膜の厚さはそれぞれt1、t2、t3となる。ここに、t1は開口サイズW1のトレンチに形成されるゲート酸化膜の厚さ、t2は開口サイズW2のトレンチに形成されるゲート酸化膜の厚さ、t3は開口サイズW3のトレンチの形成されるゲート酸化膜の厚さであり、W1>W2>W3であることに起因して、t1>t2>t3となる。各トレンチ及び酸化膜形成プロセスは同一プロセスで形成される。
図ではトレンチの開口サイズとしてW1、W2、W3を示しているが、W1、W2の2つのサイズだけでもよく、あるいはW1、W2、W3、W4の4つのサイズあるいはそれ以上形成してもよい。
このように、トレンチ構造のMOS半導体装置では、各トレンチの開口サイズを変化させることで、ゲート酸化膜を容易に変化させることができる。ゲート酸化膜を変化させることで、同一ゲート電圧を印加した場合にそれぞれ異なるゲート電界を実現でき、加速試験を行うことができる。製品のトレンチ開口サイズをW1、ゲート酸化膜の膜厚をt1とすると、加速試験用にトレンチ開口サイズW2、W3、ゲート酸化膜の膜厚t2、t3を形成するということができる。以下、トレンチの開口サイズWiに対応するゲート酸化膜の膜厚をtiと称する。
図2に、トレンチ構造のMOS半導体装置の検査装置を示す。MOS半導体装置1を設置して電気的接触を実現するプローバ30、ゲート電圧を出力する電源端子とともに電流計32により計測された電流値が入力される計測端子を有する特性計測装置34、及び特性計測装置34からのデータを入力して実使用における寿命を算出して良否を判定する制御装置36から構成される。制御装置36はコンピュータで構成できる。制御装置36は、各トレンチの開口サイズWiに対するゲート酸化膜の膜厚tiの寿命を記憶する記憶部、記憶部に記憶された寿命データから検量線を演算するとともに検量線を用いて実使用条件での寿命を算出する演算部、及び演算結果を表示する表示部を有する。
以下、本実施形態における寿命評価方法をより詳細に説明する。
図3に、ゲート酸化膜電界とTDDB寿命との関係を示す。図1に示すMOS半導体装置1のそれぞれのゲート22に同一ゲート電圧を印加すると、ゲート酸化膜電界の大きさはそれぞれのゲート酸化膜の膜厚に対応した大きさとなる。この素子群を用いてそれぞれTDDB寿命を求め、これらの寿命をEモデルで整理する。Eモデルは、時間に依存した酸化膜破壊を熱化学的に定式化したものであり、次式で表現される。
tBD=Aexp[−γEox] ・・・(1)
ここで、tBDはTDDB寿命、A,γは定数、Eoxはゲート酸化膜電界である。図3は、この(1)式を示したものであり、横軸はEox、縦軸はLog(tBD)を示す。図1及び図2に示す装置で同一ゲート電圧を印加した場合のゲート酸化膜電界と寿命とを求めてプロットし、検量線を算出する。そして、この検量線を用いて、実使用電界における寿命を算出することができる。本方法では、複数のゲート酸化膜電界でのTDDB寿命試験が単一の電源で同時に実施可能であり、短時間での寿命予測が可能である。
tBD=Aexp[−γEox] ・・・(1)
ここで、tBDはTDDB寿命、A,γは定数、Eoxはゲート酸化膜電界である。図3は、この(1)式を示したものであり、横軸はEox、縦軸はLog(tBD)を示す。図1及び図2に示す装置で同一ゲート電圧を印加した場合のゲート酸化膜電界と寿命とを求めてプロットし、検量線を算出する。そして、この検量線を用いて、実使用電界における寿命を算出することができる。本方法では、複数のゲート酸化膜電界でのTDDB寿命試験が単一の電源で同時に実施可能であり、短時間での寿命予測が可能である。
なお、Eモデルではなく、他のモデル、例えば1/Eモデルを用いて検量線を算出してもよい。1/Eモデルは、正孔誘起破壊モデルであり、次式で表現される。
tBD=Bexp[G/Eox]/Eox2 ・・・(2)
ここで、B、Gは定数である。
tBD=Bexp[G/Eox]/Eox2 ・・・(2)
ここで、B、Gは定数である。
図4に寿命評価の処理フローチャートを示す。まず、ゲート酸化膜の膜厚がN水準、すなわちゲート酸化膜の膜厚が互いに異なるN個の素子群を準備する(S101)。上記のように、ゲート酸化膜の膜厚は各トレンチの開口サイズを変化させることで容易に実現し得る。各トレンチの開口サイズを変化させるのではなく、各トレンチの密度を変化させても同様にゲート酸化膜の膜厚を変化させ得る。すなわち、トレンチの密度が大きいほど反応種の供給が制限され、ゲート酸化膜の膜厚は薄くなる。トレンチの密度を順次高くすることで、ゲート酸化膜の膜厚を順次薄くすることができる。次に、各素子群を特定するための番号iを1に初期化し(S102)、水準iの素子、ゲート酸化膜の膜厚が厚さtiである素子に設定時間だけゲート電圧を印加する(S103)。ゲート電圧を印加している間、ゲート電流を計測する(S104)。そして、ゲート電流計測値が所定の判定しきい値を超えているか否かを判定する(S105)。ゲート電流が所定の判定しきい値を超えていない場合にはゲート酸化膜は有効に機能し素子は正常に機能していると判定する(S105にてNOと判定)。一方、ゲート電流が所定の判定しきい値を超えている場合には、ゲート酸化膜が絶縁破壊され素子の寿命に達したものと判定し(S105にてYES)、ゲートへのストレス印加(つまりゲート電圧印加)時間を水準iのTDDB寿命とする(S106)。以上の処理を全ての素子に対して繰り返し実行する(S107、S108)。なお、各素子に順次ゲート電圧を印加する必要はなく、全ての素子に同時にゲート電圧を印加し、全ての素子のゲート電流を同時に計測して所定の判定しきい値を超えるか否かを判定することができる。以上のようにして特性計測装置34で各素子のTDDB寿命を求めると、その結果は制御装置36に供給される。制御装置36は、各素子のゲート酸化膜電界とTDDB寿命とを用いて検量線を演算し(S109)、さらに算出された検量線を用いて実使用電界における実TDDB寿命を算出する(S110)。
ここで、ゲート酸化膜の膜厚tiは薄いほど同一ゲート電圧を印加した場合のゲート酸化膜電界強度は大きくなるためTDDB寿命は短くなり、計測時間も短縮化できる。但し、あまりにゲート酸化膜の膜厚を薄くするとトンネル効果が顕在化して正確なTDDB寿命の計測ができなくなる。一般的には、電界強度が約10MV/cm以下では酸化膜の電気伝導は通常のFN(Flower-Nordheim)トンネル注入電流であるが、これを超えると直接トンネル注入となり伝導機構が変化する。したがって、ゲート酸化膜電界が10MV/cm以下となるようにゲート電圧とゲート酸化膜の膜厚を変化させる、つまりトレンチの開口サイズやトレンチの密度を変化させることが必要である。
以上のように、トレンチの開口サイズあるいはトレンチの密度を変化させることでゲート酸化膜の膜厚を変化させ、短時間の加速試験により実使用時でのTDDB寿命を評価することができる。
図5に、実際の製品に適用してTDDB寿命を評価する場合の構成を示す。製品として出荷されるメイン素子100に近接してセンス素子200が形成される。メイン素子100は図1におけるMOS半導体装置の素子と同様に、ドレイン10、ゲート22、エミッタ24を有し、トレンチの内部にゲート酸化膜及びゲートメタル16を有する。センス素子のトレンチはメイン素子のトレンチよりも開口サイズが小さく、ゲート酸化膜の膜厚は薄い。図において、メイン素子のトレンチの開口サイズWm、ゲート酸化膜の膜厚tm、センス素子のトレンチの開口サイズWs、ゲート酸化膜の膜厚tsの大小関係は、Wm>Ws、tm>tsである。センス素子200のトレンチの開口を小さくするのではなく、センス素子のトレンチの密度を大きくしてもよい。
センス素子200は検査用の素子であり、メイン素子100ほどの面積は必要ない。従って、図6に示すように、メイン素子100のスクライブライン(素子の切りしろ)300にセンス素子200を配置することが可能である。センス素子をスクライブラインに配置することで、素子面積の拡大を防止できる。メイン素子100とセンス素子200は同一ウエハプロセスで作成されるので酸化膜の膜質や均一性は同等であり、製品(メイン素子100)の酸化膜膜質を反映した検査が可能である。すなわち、製品にばらつきがあっても、センス素子200にそのばらつきが反映されるので、製品の確実な検査が可能である。センス素子200はメイン素子100よりもゲート酸化膜の膜厚が薄いので、酸化膜上の弱点が強調され短時間での検査が可能である。
図7に、図5、図6の構成における寿命評価フローチャートを示す。まず、メイン素子100とセンス素子200を準備する(S201)。但し、センス素子200のゲート酸化膜の膜厚tsはセンス素子のゲート酸化膜の膜厚tmより薄く形成する。次に、センス素子200に設定時間だけゲート電圧を印加する(S202)。ゲート電圧を印加している間、ゲート電流を計測する(S203)。そして、ゲート電流の計測値が所定の判定しきい値を超えるか否かを判定する(S204)。ゲート電流が所定の判定しきい値を超えない場合にはセンス素子200が正常に機能していると判定し(S204でNO)、ゲート電流が判定しきい値を超えた場合にはゲート酸化膜が絶縁破壊して寿命に達したと判定し(S204でYES)、ゲートへのストレス印加(ゲート電圧の印加)時間をセンス素子200のTDBB寿命とする(S205)。センス素子200のTDBB寿命は特性計測装置34から制御装置36に供給される。
次に、予め算出して制御装置36の記憶部に記憶されている検量線を用いて、メイン素子の実使用時のTDBB寿命を算出する(S206)。具体的には、予め算出して記憶されている検量線の傾きγを有し、S205で求められたセンス素子200のゲート酸化膜電界及びTDBB寿命を通る新たな検量線を算出してメイン素子100及びセンス素子200の検量線とし、この検量線を用いてメイン素子の実使用時のTDBB寿命を算出する(S206)。
図8に、S206の処理を模式的に示す。符号400は予め算出された検量線であり、(1)式のγを傾きとする直線である。具体的には図1に示すMOS半導体装置1を用い、図3に示すように各素子の寿命をプロットして算出したものである。このようにして求めた検量線は図1のMOS半導体装置1に適用できるが、異なるロットで作製されたメイン素子100及びセンス素子200にそのまま適用できるとは限らず、傾きγはほぼ一致すると考えられるものの、その切片Aは変化し得ると考えられる。そこで、メイン素子100及びセンス素子200に適合する検量線を求める必要がある。符号500はS205で求められたセンス素子200のTDDB寿命のプロット点である。傾きγを有する検量線400のうちプロット点500を通る検量線600を算出してメイン素子100及びセンス素子200の検量線とする。そして、この検量線600を用いてメイン素子100の実使用時のTDBB寿命を算出する。メイン素子100にはゲート電圧を印加せず、センス素子200のみにゲート電圧を印加することでメイン素子100のTDBB寿命が算出できる点に留意されたい。
メイン素子100のTDBB寿命を算出した後、制御装置36はメイン素子100のTDBB寿命が必要な寿命を超えているか否かを判定し、超えていれば合格判定し(S208)、超えていなければ不合格判定して(S209)、それぞれの判定結果を表示部に表示する。
本実施形態では、メイン素子100よりもゲート酸化膜の膜厚が薄いセンス素子200を対象として加速試験を行ってメイン素子100のTDBB寿命を評価することができる。しかも、本実施形態ではメイン素子100自体は加速試験を行っていないためそのまま製品として出荷することができる。さらに、メイン素子100のロット毎にセンス素子200の加速試験を行うことで、メイン素子100のロット毎のばらつきに応じたTDBB寿命を評価することができる。
本実施形態においても、センス素子200のゲート酸化膜の膜厚は、ゲート電界が約10MV/cm以下となる程度に設定することが好適である。
上記の実施形態では、トレンチ構造のMOS半導体装置としてNチャネルMOSを例示したが、PチャネルMOSにも同様に適用することができる。
1 トレンチ構造のMOS型半導体装置、10 ドレイン、22 ゲート、24 エミッタ、34 特性計測装置、36 制御装置、100 メイン素子、200 センス素子、300 スクライブライン。
Claims (9)
- トレンチゲート構造のMOS半導体装置であって、
互いに開口サイズが異なる複数のトレンチを近傍に有し、該開口サイズにより互いにゲート酸化膜の膜厚が異なる複数のゲートを有することを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置。 - トレンチゲート構造のMOS半導体装置であって、
互いに密度が異なる複数のトレンチを近傍に有し、該密度の相違により互いにゲート酸化膜の膜厚が異なる複数のゲートを有することを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置。 - トレンチ構造のMOS半導体装置であって、
メイン素子と、
前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子と、
を有し、
前記センス素子のトレンチは前記メイン素子のトレンチよりも開口サイズが小さく、かつ、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄いことを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置。 - トレンチ構造のMOS半導体装置であって、
メイン素子と、
前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子と、
を有し、
前記センス素子のトレンチは前記メイン素子のトレンチよりも密度が大きく、かつ、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄いことを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置。 - 請求項3、4のいずれかに記載の装置において、
前記センス素子は、複数の前記メイン素子を互いに切り離すためのスクライブライン上に形成されることを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置。 - トレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価装置であって、
前記トレンチ構造のMOS半導体装置は、メイン素子と、前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子とを有し、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄く、
前記センス素子にゲート電圧を印加してゲート電流を検出する手段と、
前記ゲート電流を判定しきい値と比較することで前記センス素子の寿命を検出する手段と、
予め記憶された検量線及び前記センス素子の前記寿命に基づき、前記メイン素子の寿命を算出する手段と、
を有することを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価装置。 - トレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価方法であって、
前記トレンチ構造のMOS半導体装置は、メイン素子と、前記メイン素子の寿命を評価するためのセンス素子とを有し、前記センス素子のゲート酸化膜の膜厚は前記メイン素子のゲート酸化膜の膜厚より薄く、
前記センス素子にゲート電圧を印加してゲート電流を検出するステップと、
前記ゲート電流を判定しきい値と比較することで前記センス素子の寿命を検出するステップと、
予め記憶された検量線及び前記センス素子の前記寿命に基づき、前記メイン素子の寿命を算出するステップと、
を有することを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価方法。 - 請求項7記載の方法において、
前記検量線は、互いに開口サイズが異なる複数のトレンチを近傍に有し、該開口サイズにより互いにゲート酸化膜の膜厚が異なるMOS型素子群にゲート電圧を印加し、それぞれの素子の寿命を検出することで算出されることを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価方法。 - 請求項7記載の方法において、
前記検量線は、互いに密度が異なる複数のトレンチを近傍に有し、該密度の相違により互いにゲート酸化膜の膜厚が異なるMOS型素子群にゲート電圧を印加し、それぞれの素子の寿命を検出することで算出されることを特徴とするトレンチ構造のMOS半導体装置の寿命評価方法。
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2007
- 2007-02-21 JP JP2007040258A patent/JP2008205230A/ja not_active Withdrawn
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