JP2008202870A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

空気調和機の室外機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008202870A
JP2008202870A JP2007040225A JP2007040225A JP2008202870A JP 2008202870 A JP2008202870 A JP 2008202870A JP 2007040225 A JP2007040225 A JP 2007040225A JP 2007040225 A JP2007040225 A JP 2007040225A JP 2008202870 A JP2008202870 A JP 2008202870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
propeller
fans
windward
leeward
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007040225A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Izumi
善樹 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007040225A priority Critical patent/JP2008202870A/ja
Publication of JP2008202870A publication Critical patent/JP2008202870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】空気調和機の室外機に、各々翼が翼形形状をした厚翼からなる2重反転ファンを採用し、静圧効率の向上によりファンモータ入力を低減して低騒音を実現する。
【解決手段】室外機1に縦型圧縮機3、熱交換器2、熱交換促進用のファンとして反回転(互いに反対方向に回転)するプロペラファン5,6を設け、翼型形状をした厚翼で構成して、2個のプロペラファンのうち風上側プロペラファン5を回転させるファンモータ7と、ファンモータ7の回転方向を反転して伝達する反転機構8とを備え、風上側プロペラファン5の同軸上で下流側に反転機構8により反回転する風下側プロペラファン6を備え、風上側プロペラファン5と風下側プロペラファン6とは、各々翼20,25形状が弦形状の湾曲方向が逆であり、同一軸心方向から見てほぼ線対称に形成され、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室外機などに用いられる熱交換促進用の送風機に関するもので、特に送風機のファン効率(静圧効率)向上と低騒音化の技術に関するものである。
この種の空気調和機は、熱交換器と送風機とを有する室内機と、圧縮機と熱交換器と送風機とを有する室外機とを配管で結んで冷凍サイクルを形成し、冷凍サイクル内に充填した冷媒の熱搬送によって冷房運転又は暖房運転することによって室内の空気調和を行っている。室外機において、送風機は熱交換器の熱交換促進を行うものとしてファンとファンモータとを備えて構成されるが、この送風機の風量は空気調和機の能力を大きく左右するとともに、騒音まで含めた性能に大きな影響がある。特に、暖房運転において室外機の熱交換器に空気中の水分が凝縮して露となって付着し、それが熱交換器を通過する気流を妨げるようになる。其れがさらに低温になると露が氷や霜となって目詰まりするようにな状態となるため、そのような状況でも風量の低下を抑制し、騒音を低減するためにも送風機のファン効率の向上は重要である。
空気調和機の室外機などに用いられる熱交換促進用の送風機と、その動圧を回収してファン効率を高めることを目的として後置静翼に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来の空気調和機の室外機の横断面図である。83が圧縮機スペース、84が本体外箱、81が熱交換器、82がファンモータ、87がオリフィスであり、熱交換促進用の送風機85とその動圧を回収する後置静翼86をファンモータ82の同一軸心上に風上側から配置して構成している。
特開2002−81695号公報
しかしながら、上記従来の構成では、送風機85の絶対速度Cの周方向成分Vθを後置静翼86で回収しても、静翼による回収ではVθを回収しきれず、動圧の静圧への変換には限界があった。即ち此処で言う動圧Pd=0.5*ρ*Vθ (ρ:密度で単位はKg・sec2・m4であり、CとVθの単位はm/sec)である。ちなみに、Ф415mmの翼枚数2枚からなる送風機85に後置静翼86を装着した場合、動作点静圧効率の向上は、比率で約7%であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、送風機のファン効率(静圧効率)を向上して静圧と風量を大きく増加させる、あるいは送風抵抗に対しても風量の低下を抑制し、更に格段の騒音を低減することができる空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機の室外機は、圧縮機と、熱交換器と、前記熱交換器の熱交換促進用ファンとして、翼枚数が複数枚よりなる2個のプロペラファンを翼形形状をした厚翼にて構成して備えて、前記2個のプロペラファンは同軸上に近接して設け、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成したものである。
これによって、2個のプロペラファンのうち風上側となるプロペラファンの後流の回転エネルギー(回転に伴う無駄となるエネルギー)を、近接して反回転(互いに反対方向に回転)する風下側となるプロペラファンで回収し、更に風下側プロペラファン後流の回転流をほぼ零とする事ができる。すなわち、空気調和機の室外機にサイズの大きい(奥行きが本発明のプロペラファン2個分と同等程度の)プロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、動作点ファン効率を大きく向上することができて、静圧と風量を大きく増加することが出来る。その結果、ファンモータ入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能となる。更に翼形形状をした厚翼から構成されたプロペラファンを用いるので、流れの境界層制御ができて流動剥離が生じにくく、その結果、低騒音を実現できるものである。
本発明の空気調和機の室外機は、風上側プロペラファン後流の回転エネルギー(回転流に伴う無駄となるエネルギー)を反回転する風下側プロペラファンで回収し、更に風下側プロペラファン後流の回転流をほぼ零とすることができるので、空気調和機の室外機にサイズの大きいプロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、静圧と風量を大きく増加させることが出来て、動作点ファン効率を大きく向上させる事が可能となる。、風上下側プロペラファンそれぞれの翼形状が翼形形状をした厚翼であるので低騒音を実現できる。その結果、ファンモータ入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能と共に、格段の低騒音を実現できるものである。
第一の発明は、圧縮機と、熱交換器と、前記熱交換器の熱交換促進用ファンとして、翼枚数が複数枚よりなる2個のプロペラファンを備えて、2個のプロペラファンを翼形形状をした厚翼から構成して、前記2個のプロペラファンは同軸上に近接して設け、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成したものである。
これによって、2個のプロペラファンのうち風上側となるプロペラファンの後流の回転エネルギー(回転に伴う無駄となるエネルギー)を、近接して反回転(互いに反対方向に回転)する風下側となるプロペラファンで回収し、更に風下側プロペラファン後流の回転流をほぼ零とする事ができる。すなわち、空気調和機の室外機にサイズの大きい(奥行きが本発明のプロペラファン2個分と同等程度の)プロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、動作点ファン効率を大きく向上することができて、静圧と風量を大きく増加することが出来る。更に、風上下側プロペラファンそれぞれの翼枚数が1枚であるので、翼面積投入が最も少なくて充分に空力仕事を果たすことが可能なので、流体摩擦が少なくなり結果として、動作点のファン効率(静圧効率)をより更に向上させることができる。 その結果、ファンモータ入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能となる。さらに、2個のプロペラファンを厚翼から構成しているので、流れの境界層制御ができて流動剥離を低減して低騒音を実現できるものである。
第二の発明は、1個のファンモータと、ファンモータの回転方向を反転して伝達する反転機構とを備え、翼枚数が1枚からなる2個のプロペラファンの内、一方のプロペラファンをファンモータで駆動し、他方のプロペラファンを反転機構で駆動するように構成したものである。此れによって、1個のファンモータで2個のプロペラファンを互いに反対方向に回転するように駆動することが可能であり、重量のあるファンモータが一つなので空気調和機の室外機の構成部品が少なく、低コストで軽量に生産することができる。
第三の発明は、圧縮機、熱交換器、熱交換促進用のファンとして反回転(互いに反対方向に回転)する翼枚数が複数枚からなる2個のプロペラファンを設け且つ翼形形状をした厚翼で構成し、2個のプロペラファンのうち風上側プロペラファンを回転させるファンモ
ータと、ファンモータの回転方向を反転して伝達する反転機構とを備え、風上側プロペラファンの同軸上で下流側に反転機構により反回転する風下側プロペラファンを備え、風上側プロペラファンと風下側プロペラファンとは、各々翼形状が弦形状の湾曲方向が逆であり、同一軸心方向から見てほぼ線対称に形成され、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成し、風上側から熱交換器、ファンモータ台に支えられたファンモータにより駆動される風上側プロペラファン、反転機構、風下側プロペラファン、前面グリルの順に構成した事を特徴とする空気調和機の室外機を構成してなるものである。
上記構成によって、2個のプロペラファンのうち風上側となるプロペラファンの後流の回転エネルギー(回転に伴う無駄となるエネルギー)を、近接して反回転(互いに反対方向に回転)する風下側となるプロペラファンで回収し、更に風下側プロペラファン後流の回転流をほぼ零とする事ができる。すなわち、空気調和機の室外機にサイズの大きい(奥行きが本発明のプロペラファン2個分と同等程度の)プロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、動作点ファン効率を大きく向上することができて、静圧と風量を大きく増加することが出来る。結果として、動作点のファン効率(静圧効率)をより更に向上させることができる。その結果、ファンモータ入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能となる。
更に、プロペラファンが翼型形状をした厚翼で構成しているので流れの境界層制御ができて剥離を低減できて低騒音を実現できる。ファンモータは一つであるが、風上側プロペラファン後流の同一軸心上のギアボックスに内臓されたギア形状などの組み合わせにより、ファンモータの軸の回転方向を風下側プロペラファンに反回転方向として伝達することが可能であり、ファンモータが一つなので空気調和気の室外機の構成部品が少なく低コストに生産できる。
また、風上側から熱交換器、ファンモータ台に支えられたファンモータにより駆動される風上側プロペラファン、反転機構、風下側プロペラファン、前面グリルの順に構成しているので、熱交換器より最も遠くに2個のプロペラファンを配置しているので、熱交換器への風速分布が更に均一となり熱交換促進が優れ、且つ熱交換器と風上側プロペラファンの風切り騒音を発生させない。2個のプロペラファンの風下側に、ファンモータやモータ台がないので、通風抵抗がすくない。更に、反回転する2個のプロペラファンは、回転騒音(離散音)を生じやすいので、通風抵抗が少ないのは、2重反転ファンにとって低騒音化への寄与が大きく、欠かせない技術要件である。さらに、この様に空気調和気室外機を構成することは、上述した2重反転ファンならではの低騒音要件を具現化するためには、室外機を最もコンパクト化できる技術構成である。
第四の発明は、2重反転ファンの厚翼の翼形形状をした翼の自乗平均半径位置における最大厚みtと弦長Cの比t/Cが、5%〜12%にするものである。この場合に、厚さ一定の薄翼に比較して、厚翼自体の低騒音効果が、際立って発揮できるものである。
第5の発明は、反転機構は、風上側プロペラファンのハブ内部、もしくは風下側プロペラファンのハブ内部、あるいは風上側及び風下側プロペラファンの両方のハブ内部に収納されたもので、2個のプロペラファンの間に反転機構を配備する必要がなく、風上側及び風下側プロペラファン同士を近接して構成することが可能となるので、室外機を省スペース化できるものである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第一の実施の形態における空気調和気の室外機の横断面図である。図
2は、同室外機をA方向から見た風上側プロペラファンの平面図である。図3は、同室外機をA方向から見た風下側プロペラファンの平面図である。
図1において、1は室外機であり、2は熱交換器、3は縦型圧縮機、4は防音版、5は風上側プロペラファン、6は風下側プロペラファン、7はファンモータ、8はファンモータ7の回転方向を反転して伝達するメカニズムを有したギアなどを収納するギアボックス(反転機構)、9はオリフィス、10は前面グリル、11はファンモータ台である。風上側プロペラファン5と風下側プロペラファン6は、熱交換器2に送風作用を生じ熱交換促進用の送風機(2重反転ファン)として作用する。
図2において、風上側プロペラファン5の翼20は、翼枚数が2枚からなり、21が外周縁を構成するチップ、22が前縁、23が後縁、24がハブである。図3において、風下側プロペラファン6の翼25は翼枚数が1枚からなり、26がチップ、27が前縁、28が後縁、29がハブである。BとBが、風上下プロペラファン5,6の自乗平均半径位置での、円筒を示している。
空気の流動は、それぞれの前縁22、27から流入し、後縁23、28から流出するのを基本としている。前縁22、27は回転方向に前進している。この前縁22、27は螺旋曲線で構成されているが、前縁22、27は直線状で、3角状の翼(3角翼)を直線状に前縁に密着して外周側に取り付け、そして尚、翼20、25の半径をほぼ同一になるように構成しても良い。
すなわち縦型圧縮機3と、熱交換器2と、熱交換器2の熱交換促進用ファンとして、翼枚数が2枚よりなる2個のプロペラファン5,6を備えて、2個のプロペラファン5,6は同軸上に近接して設け、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成したものである。
上記構成によって、2個のプロペラファン5,6のうち風上側となるプロペラファン5の後流の回転エネルギー(回転に伴う無駄となるエネルギー)を、近接して反回転(互いに反対方向に回転)する風下側となるプロペラファン6で回収し、更に風下側プロペラファン6後流の回転流をほぼ零とする事ができる。すなわち、空気調和機の室外機1にサイズの大きい(奥行きが本発明のプロペラファン2個分と同等程度の)プロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、動作点ファン効率を大きく向上することができて、静圧と風量を大きく増加することが出来る。風上下側プロペラファン5,6それぞれの翼形形状をした厚翼であるので、格段の低騒音を果たすことが可能である。動作点のファン効率(静圧効率)をより更に向上させることができる。その結果、ファンモータ7入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能となる。更に風上下側プロペラファン5,6それぞれの翼形形状をした厚翼であるので、流れの境界層制御ができて流動剥離を低減できて格段の低騒音を果たすことが可能である
(実施の形態2)
図1は、本発明の第二の実施の形態における空気調和機の室外機の横断面図でもある。図1において、1個のファンモータ7と、ファンモータ7の回転方向を反転して伝達する反転機構8とを備え、翼枚数が2枚からなる2個のプロペラファン5,6の内、風上側プロペラファン5をファンモータ7で駆動し、風下側プロペラファン6を反転機構8で駆動するように構成したものである。そして風上下側プロペラファン5,6を翼形形状をした厚翼で構成したものである。
此れによって、1個のファンモータ7で2個のプロペラファン5,6を互いに反対方向に回転するように駆動することが可能であり、重量のあるファンモータ7が一つなので空気調和機の室外機1の構成部品が少なく、低コストで軽量に生産することができる。風上
下側プロペラファン5,6が厚翼なので、格段の低騒音も発揮できる。
(実施の形態3)
図1は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の室外機の横断面図でもある。図2は、同室外機をA方向から見た風上側プロペラファンの平面図である。図3は、同室外機をA方向から見た風下側プロペラファンの平面図である。
本発明の第三の実施の形態は、圧縮機3、熱交換器2、熱交換促進用のファンとして反回転(互いに反対方向に回転)する翼枚数が2枚からなる2個のプロペラファン5,6を設け、2個のプロペラファンのうち風上側プロペラファン5を回転させるファンモータ7と、ファンモータ7の回転方向を反転して伝達する反転機構8とを備え、風上側プロペラファン5の同軸上で下流側に反転機構8により反回転する風下側プロペラファン6を備え、風上側プロペラファン5と風下側プロペラファン6とは、各々翼形状が弦形状の湾曲方向が逆であり、同一軸心方向から見てほぼ線対称に形成され、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成してなるものである。風上下側プロペラファン5,6を翼形形状をした厚翼で構成したものであう。風上側から熱交換器2、ファンモータ台11に支えられたファンモータ7により駆動される風上側プロペラファン5、反転機構8、風下側プロペラファン6、前面グリル10の順に構成した室外機を構成してなるものである。
上記構成によって、2個のプロペラファンのうち風上側となるプロペラファン5の後流の回転エネルギー(回転に伴う無駄となるエネルギー)を、近接して反回転(互いに反対方向に回転)する風下側となるプロペラファン6で回収し、更に風下側プロペラファン6後流の回転流をほぼ零とする事ができる。すなわち、空気調和機の室外機にサイズの大きい(奥行きが本発明のプロペラファン2個分と同等程度の)プロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、動作点ファン効率を大きく向上することができて、静圧と風量を大きく増加することが出来る。更に、風上下側プロペラファンそれぞれの翼枚数が2枚であるので、翼面積投入が最も少なくて充分に空力仕事を果たすことが可能なので、流体摩擦が少なくなり結果として、動作点のファン効率(静圧効率)をより更に向上させることができる。その結果、ファンモータ入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能となる。風上下側プロペラファン5,6を翼形形状をした厚翼で構成したので流れの境界層制御ができて剥離を低減できて、格段の低騒音を実現できるものである。
ファンモータ7は一つであるが、風上側プロペラファン5後流の同一軸心上のギアボックス8に内臓されたギア形状などの組み合わせにより、ファンモータ7の軸の回転方向を風下側プロペラファン6に反回転方向として伝達することが可能であり、ファンモータ7が一つなので空気調和気の室外機の構成部品が少なく低コストに生産できる。また、風上側から熱交換器2、ファンモータ台11に支えられたファンモータ7により駆動される風上側プロペラファン5、反転機構8、風下側プロペラファン6、前面グリル10の順に構成しているので、熱交換器2より最も遠くに2個のプロペラファン5,6を配置しているので、熱交換器2への風速分布が更に均一となり熱交換促進が優れ、且つ熱交換器2と風上側プロペラファン5の風切り騒音を発生させない。2個のプロペラファンの風下側に、ファンモータ7やモータ台11がないので、通風抵抗がすくない。更に、反回転する2個のプロペラファン5,6は、回転騒音(離散音)を生じやすいので、通風抵抗が少ないのは、2重反転ファンにとって低騒音化への寄与が大きく、欠かせない技術要件である。さらに、この様に空気調和気室外機を構成することは、上述した2重反転ファンならではの低騒音要件を具現化するためには、室外機を最もコンパクト化できる技術構成である。
(実施の形態4)
図1は、本発明の第4の実施の形態における空気調和気の室外機の横断面図でもあり、此れを転用して説明する。図4は、本発明の第4の実施の形態4に於ける、風上下プロペラファン5,6の自乗平均半径位置B,Bで切断した展開した翼20,25の断面図である。図5は、厚翼の最大厚みtと翼弦長Cの比と風量20m/minでの騒音(A)との相関図である。
厚翼の翼形形状をした翼の自乗平均半径位置における最大厚みtと弦長Cの比t/Cが、5%〜12%である時に、低騒音性が発揮されるが、それ以外の領域では、騒音低減が飽和しており効果がない。ここで、Aは負圧面、Aは圧力面を示している。
(実施の形態5)
図1は、本発明の第5の実施の形態における空気調和気の室外機の横断面図でもあり、此れを転用して説明する。図1において、反転機構8は、風上側プロペラファン5のハブ24内部、もしくは風下側プロペラファン6のハブ29内部、あるいは風上側及び風下側プロペラファン5,6の両方のハブ24,29内部に収納されたもので、2個のプロペラファンの間に反転機構8を配備する必要がなく、風上側及び風下側プロペラファン5,6同士を近接して構成することが可能となるので、室外機1を省スペース化できるものである。
以上のように本発明のかかる、空気調和機の室外機は、風上側プロペラファン後流の回転エネルギー(回転流に伴う無駄となるエネルギー)を反回転する風下側プロペラファンで回収し、更に風下側プロペラファン後流の回転流をほぼ零とすることができるので、空気調和機の室外機にサイズの大きいプロペラファン一つのみ使用する場合に比較して、静圧と風量を大きく増加させることが出来て、動作点ファン効率を大きく向上させる事が可能となる。結果として、動作点のファン効率(静圧効率)をより更に向上させることができる。その結果、ファンモータ入力を大きく低減できて空気調和機のCOPや期間消費電力を低減することが可能となる。また、翼形形状をした厚翼を用いるので格段の低騒音を実現できる。この技術は、ルームエアコンや店舗用パケージエアコンなど、各種の空気調和機に適用できるものである。また、この2重反転ファンは、ファンを用いる工業製品である民生用機器に展開可能である。すなわち、換気扇、扇風機、コンピュータ冷却ファンなどとしても展開可能である。
本発明の実施の形態1,2,3,4,5における空気調和機の室外機の横断面図 本発明の実施の形態1,3における空気調和機の室外機の風上側プロペラファンのA方向平面図 本発明の実施の形態1,3における空気調和機の室外機の風下側プロペラファンのA方向平面図 本発明の実施の形態4に於ける、風上下プロペラファンの自乗平均半径位置での翼の展開図 本発明の実施の形態4に於ける、翼最大厚み/弦長と風量20m/minでの騒音(A)との相関図 従来の実施例の空気調和機の室外機の横断面図
符号の説明
1 空気調和機の室外機
2 熱交換器
3 縦型圧縮機
4 防音版
5 風上側プロペラファン
6 風下側プロペラファン
7 ファンモータ
8 反転機構
9 オリフィス
10 前面グリル
11 ファンモータ台
20,25 翼
21,26 チップ
22,27 前縁
23,28 後縁
24,29 ハブ

Claims (5)

  1. 圧縮機と、熱交換器と、前記熱交換器の熱交換促進用ファンとして、翼枚数が複数枚よりなる2個のプロペラファンを翼形形状をした厚翼にて形成して備えて、前記2個のプロペラファンは同軸上に近接して設け、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成したことを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 1個のファンモータと、前記ファンモータの回転方向を反転して伝達する反転機構とを備え、翼枚数が複数枚からなる2個のプロペラファンの内、一方のプロペラファンを前記ファンモータで駆動し、他方のプロペラファンを前記反転機構で駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室外機。
  3. 圧縮機、熱交換器、熱交換促進用のファンとして反回転(互いに反対方向に回転)する翼枚数が複数枚からなる2個のプロペラファンを設け前記プロペラファンを翼形形状をした厚翼から構成し、前記2個のプロペラファンのうち風上側プロペラファンを回転させるファンモータと、前記ファンモータの回転方向を反転して伝達する反転機構とを備え、前記風上側プロペラファンの同軸上で下流側に前記反転機構により反回転する風下側プロペラファンを備え、前記風上側プロペラファンと前記風下側プロペラファンとは、各々翼形状が弦形状の湾曲方向が逆であり、同一軸心方向から見てほぼ線対称に形成され、互いに反対方向に回転しながら気流方向は同一となるように構成し、風上側から前記熱交換器、ファンモータ台に支えられた前記ファンモータにより駆動される前記風上側プロペラファン、前記反転機構、前記風下側プロペラファン、前面グリルの順に構成した事を特徴とする空気調和機の室外機。
  4. 厚翼の翼形形状をした翼の自乗平均半径位置における最大厚みtと弦長Cの比t/Cが、5%〜12%である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の空気調和機の室外機。
  5. 反転機構は、風上側プロペラファンのハブ内部、もしくは風下側プロペラファンのハブ内部、あるいは風上側及び風下側プロペラファンの両方のハブ内部に収納したことを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項記載の空気調和機の室外機。

JP2007040225A 2007-02-21 2007-02-21 空気調和機の室外機 Pending JP2008202870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007040225A JP2008202870A (ja) 2007-02-21 2007-02-21 空気調和機の室外機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007040225A JP2008202870A (ja) 2007-02-21 2007-02-21 空気調和機の室外機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008202870A true JP2008202870A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39780569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007040225A Pending JP2008202870A (ja) 2007-02-21 2007-02-21 空気調和機の室外機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008202870A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109237714A (zh) * 2018-09-21 2019-01-18 美的集团武汉制冷设备有限公司 空调器及其控制方法和存储介质
CN112378044A (zh) * 2020-11-17 2021-02-19 珠海格力电器股份有限公司 空调器控制方法、装置、设备及计算机可读介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109237714A (zh) * 2018-09-21 2019-01-18 美的集团武汉制冷设备有限公司 空调器及其控制方法和存储介质
CN112378044A (zh) * 2020-11-17 2021-02-19 珠海格力电器股份有限公司 空调器控制方法、装置、设备及计算机可读介质
CN112378044B (zh) * 2020-11-17 2021-11-16 珠海格力电器股份有限公司 空调器控制方法、装置、设备及计算机可读介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5003198B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP5143317B1 (ja) 空気調和装置の室内機
JP5263198B2 (ja) 羽根車と送風機及びそれを用いた空気調和機
JP6415741B2 (ja) 送風機、および、それを備えた空気調和装置
JP5203478B2 (ja) 貫流ファン、成型用金型および流体送り装置
JP2008202869A (ja) 空気調和機の室外機
JP5079063B2 (ja) プロペラおよび送風機並びにヒートポンプ装置
CN107956739B (zh) 贯流风轮及空调器
JP2008096020A (ja) 空気調和機の室外機
TWI227763B (en) Air-conditioner
JP2011226654A (ja) 斜流ファン及び空気調和機
JP2008202870A (ja) 空気調和機の室外機
JP2011179331A (ja) 送風機とその送風機を用いた空気調和機
JP6076286B2 (ja) 軸流送風機、換気装置及び冷凍サイクル装置
CN105240316A (zh) 轴流风叶、轴流风机和空调器
CN205117806U (zh) 轴流风叶、轴流风机和空调器
CN108386913B (zh) 风管机及空调系统
JP4802694B2 (ja) 送風機羽根車及び空気調和機
JP5774206B2 (ja) 空気調和装置の室内機
CN101726057A (zh) 窗式空调机室外侧风扇的布置结构
JP2009275696A (ja) プロペラファンとそれを用いた空気調和機
JP4967883B2 (ja) 斜流送風機羽根車と空気調和機
JP2013083158A (ja) 軸流ファンまたは斜流ファン
KR100231206B1 (ko) 창문형 에어콘의 축류팬 구조
JP2006200368A (ja) プロペラファンおよびそれを用いた空気調和機