JP2008202592A - 燃料ポンプの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加締め部による軸力を十分に確保しつつ、カバーとインペラとのクリアランスを高精度で管理できる、燃料ポンプの製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】開口部11aを有する筒形状のハウジング11と、ハウジング11内に収容されるインペラ23と、インペラ23に対して開口部11aの側に位置して開口部11aを覆うカバー22とを備える燃料ポンプ10の製造方法であって、ハウジング11の内部にカバー22を挿入して配置するカバー挿入工程と、ハウジング11のうち開口部11aの周縁に位置する加締め部11b、11cを加熱する加熱工程と、加熱工程の後、加締め部11b、11cをカバー22に加締めることによりカバー22をハウジング11に固定する加締め工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジングをカバーに加締め固定した構造の燃料ポンプを製造する、製造方法および製造装置に関する。
従来、図20に示すように、開口部11aを有する筒形状のハウジング11と、ハウジング11内に収容されるインペラ(図示せず)と、開口部11aを覆うカバー22とを備える燃料ポンプが知られている。なお、インペラは、カバー22に対して反開口部側に形成されたポンプ室22aに収容されている。そして、特許文献1記載の燃料ポンプでは、ハウジング11のうち開口部11aの周縁に位置する加締め部11b、11cをカバー22に加締めることにより、カバー22をハウジング11に固定している。
特開2005−207320号公報
ところで、カバー22とインペラとのクリアランスは燃料ポンプの流量特性の良否に大きく影響を与える。そのため、燃料ポンプの製造過程では、上記クリアランスが所定の値となるように高精度で管理されている。
すなわち、加締め部11b、11cのうち折り曲げられる部分(符号11bに示す部分)には、加締め加工後のスプリングバック(図20中の符号SB参照)が生じるため、ハウジング11へのカバー22の押し付けが不十分になることが懸念される。そして、このように押し付けが不十分である場合には、カバー22がハウジング11から抜け出ようとする力を押さえ付ける力(以下、軸力F1と呼ぶ)が不足する。その結果、加締め部11bがカバー22から遠ざかる向きに変形し、ひいては、カバー22がインペラから遠ざかる向きに移動して上記クリアランスが増大してしまい、燃料ポンプの流量特性悪化を招いてしまう。
この問題に対し、ハウジング11を加締める際の加締め荷重を、スプリングバックを加味して増大させるといった製造方法を本願の発明者は検討した(図4に例示される従来品A参照)。しかしながら、加締め部11b、11cおよびカバー22にかかる過度な荷重により加締め部11bおよびカバー22等に変形が生じるため、前記クリアランスは大きく変動してしまうとの知見を得た。よって、前記クリアランスを高精度で管理できず、流量特性悪化を回避できない。
また、本願の発明者は、カバー22に凹部22b(図20参照)を形成し、加締め部11b、11cを全周に亘って加締めた後、加締め部11bのうち凹部22bに対向する部分のみを凹部22bに押し付けるといった、切込み加締めを行うことを検討した(図4に例示される従来品B参照)。この切込み加締めによれば、前記スプリングバックの発生をほとんど回避できるため、加締め部11b、11cによる軸力F1を十分に確保できることが分かった。しかしながら、カバー22がハウジング11から抜け出ようとする力が、ハウジング11のうち凹部22bに押し付けられて形成された切込部に集中してしまうため、切込部がカバー22から遠ざかる向きに変形し、結局は、カバー22がインペラから遠ざかる向きに移動して上記クリアランス増大を招いてしまうとの知見を得た。よって、前記クリアランスを高精度で管理できず、流量特性悪化を回避できない。
そこで、本発明の目的は、加締め部による軸力を十分に確保しつつ、カバーとインペラとのクリアランスを高精度で管理できる、燃料ポンプの製造方法および製造装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、ハウジングの加締め部を加熱する加熱工程と、加熱工程の後、加締め部をカバーに加締める加締め工程とを含む。
これによれば、加締め部はカバーに加締められる前に加熱されているので、加締められた後の加締め部は温度低下により熱収縮する。すると、この熱収縮により加締め部はカバーに押し付けられることとなる。そのため、ハウジングを加締める際の加締め荷重を増大させることなく、加締め部による上記軸力F1を増大させることができる。よって、過度な加締め荷重による加締め部およびカバー等の変形を回避できるので、カバーとインペラとのクリアランス増大を抑制しつつ上記軸力F1を増大できる。
また、熱収縮により加締め部はカバーに押し付けられるので、図20に示す切込み加締めも不要にしつつ上記軸力F1を増大できる。よって、カバーがハウジングから抜け出ようとする力がハウジングの一部分に集中して変形することを回避できるので、カバーとインペラとのクリアランス増大を抑制しつつ上記軸力F1を増大できる。
以上により、本発明によれば、加締め部による軸力を十分に確保しつつ、カバーとインペラとのクリアランスを高精度で管理できる。
請求項2記載の発明では、加熱工程において、電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータにより加締め部を加熱する。
そのため、ハウジングのうち加締め部を局部加熱できるので、ハウジングのうち加締め部以外の部分、つまり、軸力増大に寄与しない部分にて生じる不要な熱収縮変形を抑制できる。
請求項3記載の発明では、ハウジングのうち、加締め工程にて折り曲げられる部分(図1(C)中の符号11bに例示される部分)を折曲部とし、折曲部に隣接するとともにカバーの側方に対向する部分(図1(C)中の符号11cに例示される部分)を側方対向部とし、加熱工程において、折曲部および側方対向部を加締め部として加熱する。
そのため、折曲部のみを加熱した場合、或いは側方対向部のみを加熱した場合に比べて、加締め部の熱収縮を大きくでき、ひいては、加締め部による軸力F1を増大させることができる。
請求項4記載の発明では、ハウジングの材料を鉄系金属にするので、ハウジングの強度を容易に確保できる。また、電磁誘導ヒータにより加締め部を加熱する場合には、ハウジングの材料を非鉄系金属にした場合に比べて、電磁誘導ヒータによる加熱効率を向上できる。
請求項5記載の発明では、カバーの材料を非鉄系金属または樹脂にするので、カバーの材料に鉄系金属を採用した場合に比べてカバーの熱収縮量を小さくできる。よって、カバーとインペラとのクリアランスをより一層高精度で管理できる。特に、電磁誘導ヒータにより加締め部を加熱する場合には、加熱によるカバーの温度上昇を著しく小さくできるので、カバーの熱収縮量をより一層小さくできる。
請求項6記載の発明では、加締め工程において、加締め部にパンチを押し込むことにより加締め部を折り曲げ、その後、加締め部がカバーに接触する直前でパンチの押し込み作動を停止させ、その後、加熱された加締め部が熱収縮によりカバーに押し付けられることで、加締め部をカバーに加締める。
そのため、加締め部がカバーに接触してもなおパンチを押し込む場合に比べて、加締め荷重がカバーにかかることを抑制できるので、加締め荷重によるカバー等の変形を低減できる。よって、カバーとインペラとのクリアランスをより一層高精度で管理できる。
請求項7記載の発明では、ハウジングのうち開口部の周縁に位置する加締め部を加熱する加熱手段と、ハウジング内部に挿入されたカバーに加締め部を加締めるパンチとを備える。
これによれば、パンチによりカバーを加締める前に、加熱手段により加締め部を加熱することができ、このような加工により、加締められた後の加締め部は温度低下により熱収縮する。すると、この熱収縮により加締め部はカバーに押し付けられることとなる。そのため、請求項1記載の発明と同様にして、ハウジングを加締める際の加締め荷重を増大させることなく、加締め部による上記軸力F1を増大させることができる。また、図20に示す切込み加締めも不要にしつつ上記軸力F1を増大できる。従って、加締め部による軸力を十分に確保しつつ、カバーとインペラとのクリアランスを高精度で管理できる。
請求項8記載の発明では、加熱手段は電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータである。
そのため、ハウジングのうち加締め部を局部加熱できるので、ハウジングのうち加締め部以外の部分、つまり、軸力増大に寄与しない部分にて生じる不要な熱収縮変形を抑制できる。
請求項9記載の発明では、加熱手段は、ハウジングの折曲部(図1(C)中の符号11bに例示される部分)および側方対向部(図1(C)中の符号11cに例示される部分)を加締め部として加熱する。
そのため、折曲部のみを加熱した場合、或いは側方対向部のみを加熱した場合に比べて、加締め部の熱収縮を大きくでき、ひいては、加締め部による軸力F1を増大させることができる。
請求項10記載の発明では、パンチは、加締め部を押し込むことにより加締め部を折り曲げ、かつ、加締め部がカバーに接触する直前で押し込み作動が停止されるように制御される。
そのため、加締め部がカバーに接触してもなおパンチを押し込む場合に比べて、加締め荷重がカバーにかかることを抑制できるので、加締め荷重によるカバー等の変形を低減できる。よって、カバーとインペラとのクリアランスをより一層高精度で管理できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る燃料ポンプの製造方法および製造装置を図1〜図10に基づいて説明する。
先ず、図2を用いて燃料ポンプ10の全体構造を説明する。なお、当該燃料ポンプ10は、例えば図示しない二輪または四輪車両等の燃料タンク内に収容されており、燃料タンクから吸入した燃料をエンジン側に供給するものである。
燃料ポンプ10は、ポンプ部20とこのポンプ部20を駆動するモータ部50とから構成されている。モータ部50はブラシ付の直流モータであり、円筒状のハウジング11内に永久磁石を環状に配置し、この永久磁石の内周側に同心円上に電機子52を配置した構成となっている。
ポンプ部20は、ケーシング21、カバー22およびインペラ23等から構成されている。ケーシング21およびカバー22により一つの流路部材が構成され、その内部にポンプ室が形成されている。そして、ポンプ室にはインペラ23が回転可能に収容されている。ケーシング21の端面211(以下、ツバ面と呼ぶ)とカバー22の端面221とは重ね合わせられ、ケーシング21とカバー22とはハウジング11の反エンドカバー側端部に固定されている。
インペラ23は樹脂製であり、外周縁に全周にわたり羽根と、羽根の間に形成された羽根溝とを有している。ケーシング21およびカバー22は金属製であり、本実施形態ではアルミニウムのダイカスト成形により形成されている。ケーシング21の中心には軸受部材30が嵌着されており、この軸受部材30により、電機子52の回転軸55の一方の端部は回転可能に支持されている。回転軸55の他方の端部は、軸受部材40により回転可能に支持されている。なお、軸受部材40は、ハウジング11の一端部に固定されたベアリングホルダ42の中央部に保持されている。
ケーシング21およびカバー22には燃料が流通するポンプ流路56が形成されており、ポンプ流路56は、昇圧流路57、導出口58および導入口59から構成されている。昇圧流路57は、ケーシング21に設けられた環状に延びる凹部63の底面にC字状に開口する溝61の内面と、カバー22に設けられたC字状に開口する溝62の内面と、インペラ23との間に形成される。導出口58は、ケーシング21に形成されており、昇圧流路57で昇圧された燃料を燃料室51へと導出する。
電機子52はモータ部50内に回転可能に収容され、コイルがコア53の外周に巻回されている。そして、図示しない電源から、コネクタハウジング67に埋設されたターミナル68、ブラシ69、整流子54を介してコイルに電力が供給される。
供給された電力により電機子52が回転すると、電機子52の回転軸55とともにインペラ23が回転する。インペラ23が回転すると、カバー22に形成された燃料入口60からポンプ流路56に燃料が吸入され、インペラ23の回転により昇圧され、ポンプ流路56から燃料室51に排出される。燃料室51に排出された燃料は、電機子52の周囲を通過し吐出口65から燃料ポンプ外に吐出される。
次に、本実施形態の要部であるポンプ部20の詳細構造および製造方法について説明する。なお、図3は燃料ポンプ10の分解図であり、このように分解している状態において、以下に説明する各工程S1〜S5(図4参照)を行う。
ハウジング11は鉄系金属製であり、軸方向に延びる筒形状である。そして、ケーシング21を収容する大径円筒部11c、および大径円筒部11cの内径よりも小さい内径の小径円筒部11dを同軸上に有する。そして、ハウジング11の外径寸法は、大径円筒部11cおよび小径円筒部11dにて同一寸法である。従って、大径円筒部11cの肉厚は小径円筒部11dの肉厚よりも薄くなっている。
ケーシング21はアルミニウム製であり、ハウジング11の開口部11aからハウジング11内に挿入される。また、ケーシング21は圧入部21aおよび収容円筒部21bを有しており、これらの圧入部21aおよび収容円筒部21bはダイカストにより一体に成形されている。
収容円筒部21bは円筒形状であり、ハウジング11の大径円筒部11c内に位置する。収容円筒部21bの内周面はインペラ23の外周面と対向している。圧入部21aは円筒形状であり、ハウジング11の小径円筒部11dの内周面に圧入される。この圧入時には、収容円筒部21bのツバ面211を治具により小径円筒部11dに向けて軸方向に押し込む(S1:ケーシング圧入工程)。
ケーシング21とカバー22で囲まれる空間、つまり大径円筒部11cの内部空間は、ポンプ室22a(図3参照)を形成しており、上記ケーシング圧入工程S1の後、ハウジング11の開口部11aからインペラ23を挿入してポンプ室22aに配置するとともに、インペラ23を回転軸55に組み付ける(S2:インペラ組立工程)。
カバー22は、被加締め部223および本体部222を有しており、これらの被加締め部223および本体部222はダイカストにより一体に成形されたアルミニウム製である。被加締め部223は、本体部222から径方向に延出した円板形状であり、開口部11aを覆う形状である。そして、上記インペラ組立工程S2の後、ハウジング11の開口部11aからカバー22を挿入して、被加締め部223を大径円筒部11cの内側に配置する(S3:カバー挿入工程)。
ここで、ハウジング11のうち、大径円筒部11cに隣接するとともに開口部11aの周縁に位置する部分、かつ、後述する加締め工程S5にて折り曲げられる部分を折曲部11bと呼ぶ。また、大径円筒部11cは、特許請求の範囲に記載の「側方対向部」に相当する。また、ハウジング11のうち折曲部11bおよび大径円筒部11cからなる部分は、特許請求の範囲に記載の「加締め部」に相当し、以下、加締め部11b、11cと呼ぶ場合もある。
次に、上記カバー挿入工程S3の後、ハウジング11のうち開口部11aの周縁に位置する加締め部11b、11cを加熱し(S4:加熱工程)、その後、加締め部11b、11cをカバー22に加締めることによりカバー22をハウジング11に固定する(S5:加締め工程)。以下、これらの加熱工程S4および加締め工程S5について詳細に説明する。
加熱工程S4では、図1(A)に示すように、電磁誘導コイル111を有する電磁誘導ヒータ110(所謂、IH(Induction Heating)ヒータ)により加締め部11b、11cを加熱する。電磁誘導ヒータ110は、ハウジング11の外周側にて加締め部11b、11cと対向する位置に、周方向に複数並べて配置されている。
なお、ハウジング11の表面には亜鉛めっきクロメート等のめっきが施してあり、電磁誘導ヒータ110による加締め部11b、11cの加熱温度は、前記めっきの耐熱温度(例えば200℃)よりも低い温度(例えば180℃)に設定されている。
加締め工程S5では、図1(B)(C)に示すように、パンチ120により加締め部11b、11cを軸方向(図1の上下方向)にプレスして、カバー22の被加締め部223に加締め部11b、11cを加締める。パンチ120は、折曲部11bに対向して接触するテーパ面を有するとともに環状に延びる、すり鉢形状である。
図5に示す加締め装置100は、加熱工程S4および加締め工程S5を行うためのものであり、図1(B)に示す位置までパンチ120を下降させた後、図1(C)に示す位置までパンチ120を下降させて加締め部11b、11cをプレスする。このとき、折曲部11bが折り曲げられ、かつ、折曲部11bが被加締め部223に接触する直前で、パンチ120の下降を停止するように制御する。
なお、図5中の中心線から左半分に示す従来の加締め装置100'は電磁誘導ヒータ110を備えていないのに対し、中心線から右半分に示す本実施形態の加締め装置100には電磁誘導ヒータ110が備えられている。電磁誘導ヒータ110はパンチ120の径方向外側に配置されている。
また、加締め装置100'では、本体122にボルト123で締結されたホルダ121、124とパンチ120とを別体に形成しており、ホルダ121、124間にパンチ120を挟持させている。これに対し、加締め装置100では、ホルダ124を廃止するとともにホルダ121とパンチ120を一体に形成している。これにより、パンチ120の径方向外側に電磁誘導ヒータ110の設置スペースを確保できる。
図6は、加締め工程S5が終了した時点におけるポンプ部20の拡大図であり、図中の符号CL1はインペラ23とカバー22とのクリアランスを示し、図中の符号CL2はインペラ23とケーシング21とのクリアランスを示す。そして、上記加締め工程S5では、これらのクリアランスCL1、CL2が所定の値となるように高精度で管理されている。
以上により、本実施形態によれば、加締め部11b、11cは被加締め部223に加締められる前に加熱されているので、加締められた後の加締め部11b、11cは常温まで温度低下することにより熱収縮する。すると、このように折曲部11bおよび大径円筒部11cが熱収縮することにより、折曲部11bが被加締め部223の上面に押し付けられ、かつ、折曲部11bおよび大径円筒部11cが被加締め部223に径方向内側へ食い込むこととなる。
そのため、ハウジング11を加締める際の加締め荷重を増大させることなく、加締め部11b、11cによる軸力F1を増大させることができる。よって、過度な加締め荷重(パンチ120によるプレス荷重)による加締め部11b、11cおよびカバー22等の変形を回避できるので、インペラ23に関する上記クリアランスCL1、CL2のばらつきを抑制しつつ上記軸力F1を増大できる。
また、熱収縮により加締め部11b、11cは被加締め部223に押し付けられるので、図20および図4の符号S7に示す切込み加締め工程S7も不要にしつつ上記軸力F1を増大できる。よって、カバー22がハウジング11から抜け出ようとする力がハウジング11の一部分に集中して変形することを回避できるので、上記クリアランスCL1、CL2のばらつきを抑制しつつ上記軸力F1を増大できる。
以上により、本実施形態によれば、加締め部11b、11cによる軸力F1を十分に確保しつつ、上記クリアランスCL1、CL2を高精度で管理でき、燃料ポンプ10の流量特性悪化を抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、電磁誘導ヒータ110により加締め部11b、11cを加熱するので、ハウジング11のうち加締め部11b、11cを局部加熱できる。よって、ハウジング11のうち加締め部11b、11c以外の部分、つまり、軸力増大にあまり寄与しない小径円筒部11dにて生じる不要な熱収縮変形を抑制できる。
また、本実施形態によれば、折曲部11bおよび大径円筒部11cを加締め部として加熱する。そのため、折曲部11bのみを加熱した場合、或いは大径円筒部11cのみを加熱した場合に比べて、加締め部11b、11cの熱収縮量(特に軸方向の熱収縮量)を大きくでき、ひいては、加締め部11b、11cによる軸力F1を増大させることができる。
さらに、本実施形態によれば、ハウジング11の材料には、電気抵抗が高いことに起因して電磁誘導ヒータ110による加熱効率が高い鉄系金属を採用し、カバー22の材料には、電気抵抗が低いことに起因して電磁誘導ヒータ110による加熱効率が低い非鉄系金属としてのアルミニウムを採用している。そのため、電磁誘導ヒータ110によりハウジング11を所定温度に加熱するにあたり、カバー22が電磁誘導ヒータ110により加熱される度合いを小さくできる。よって、加締め部11b、11cの熱収縮量を大きく確保しつつもカバー22の熱収縮量を小さくできるので、軸力F1をより一層増大させることができる。
また、本実施形態によれば、加締め工程S5において、折曲部11bが被加締め部223に接触する直前でパンチ120の下降を停止させる。その後、加熱された加締め部11b、11cが熱収縮により被加締め部223に押し付けられることで、加締め部11b、11cを被加締め部223に加締める。
そのため、折曲部11bが被加締め部223に接触してもなおパンチ120を下降させる場合に比べて、加締め荷重がカバー22にかかることを抑制できるので、加締め荷重によるカバー22等の変形を低減できる。よって、上記クリアランスCL1、CL2のばらつきをより一層抑制できる。
ここで、本実施形態では、上述の如く加締め部11b、11cの加熱温度を180℃に設定しているが、当該温度にて十分な軸力F1を確保できることを、図7を用いて以下に説明する。
上記実施形態の燃料ポンプ10について行った試験によれば、12kNの加締め荷重で折曲部11bを軸方向に約37μmプレスした場合には、軸方向におけるスプリングバック量は約19μmとなることが分かった。よって、軸方向における加締め部11b、11cの熱収縮量が約19μmとなるように上記加熱温度を設定すれば、スプリングバックによる軸力F1の低下を無くすことができることとなる。
図7に示すように、常温20℃のときの加締め部11b、11cの熱収縮量をゼロとして、加締め部11b、11cが電磁誘導ヒータ110により加熱されたときの温度を180℃とした場合には、加熱温度から常温まで160℃温度低下することとなる。そして、鉄の線膨張係数は11.7×10-6/℃であり、加締め部11b、11cの軸方向長さLは10mmであるため、計算上の熱収縮量は、160×11.7×10-6×10=18.7μmとなる。よって、上述の如く加熱温度を180℃に設定すれば、スプリングバック量19μmと熱収縮量18.7μmとはほぼ同じ値となるため、スプリングバックによる軸力F1の低下を無くすことができる。
図8に示すように電磁誘導ヒータ110をハウジング11のポイントP1付近すなわち加締め部11b、11c付近に位置させ加熱を開始し、加熱を開始してからの経過時間に対する加熱温度の変化を測定した試験結果を図9に示す。図9中の符号p1に示す曲線は、図8に示すハウジング11のポイントP1における温度変化を示しており、180℃まで上昇している。図9中の符号p4に示す曲線は、図8に示すカバー22のポイントP4における温度変化を示しており、100℃まで上昇している。図9中の符号p5に示す曲線は、図8に示すケーシング21のポイントP5における温度変化を示しており、67℃まで温度上昇している。
そしてこの試験により、ハウジング11のポイントP1からカバー22のポイントP4およびケーシング21のポイントP5へ熱伝播する時間に起因して、ポイントP1の温度がピークに達してから約10秒後にポイントP4およびポイントP5の温度がピークに達することが分かった。
よって、ハウジング11の加締め部11b、11c付近を局部加熱してから図9中の符号T1に示す期間内に加締め工程S5を行えば、カバー22の被加締め部223およびケーシング21の収容円筒部21bの温度がピークに達する前に、上述の如く熱収縮を利用した加熱加締めを行うことができるので、不要な熱収縮によるポンプ部20の歪みを低減できる。
次に、加熱を開始してからの経過時間に対する加熱温度の変化を示す別の試験結果を図10に示す。この試験では、上述の試験と同様、図8に示す電磁誘導ヒータ110をハウジング11のポイントP1付近に位置させ加熱を開始している。図10中の符号p1、p2およびp3に示す曲線は、それぞれ、図8に示すハウジング11のポイントP1、P2およびP3における温度変化を示している。また、符号p4およびp5に示す曲線は、それぞれ、カバー22のポイントP4およびケーシング21のポイントP5における温度変化を示している。
図10に示すように、ハウジング11のポイントP1、P2およびP3における温度は、期間T2内でピークに達している。一方、カバー22のポイントP4およびケーシング21のポイントP5における温度は、ハウジング11のポイントP1、P2およびP3における温度がピークに達した後、遅れてピークに達している。
よって、この試験結果においても、ハウジング11の加締め部11b、11c付近を局部加熱してから図10中の符号T2に示す期間内に加締め工程S5を行えば、カバー22の被加締め部223およびケーシング21の収容円筒部21bの温度がピークに達する前に、上述の如く熱収縮を利用した加熱加締めを行うことができることが分かる。
以下、本発明の別の実施形態について説明する。なお、別の実施形態について、上述の実施形態1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(実施形態2)
本発明の実施形態2では、折曲部11bが被加締め部223に接触した後、折曲部11bが弾性変形域内で所定の加圧力で加圧されるまでパンチ120を下降させている。本発明の実施形態2により製造される燃料ポンプの(1)製造工程における軸力F1の変化、および(2)環境温度変化における軸力F1の変化、を図11に示す。
(1)製造工程における軸力F1の変化
以下、燃料ポンプの製造工程において生じる軸力F1の変化について説明する。まず、図11(A)に示す組付工程においてハウジング11の内側にケーシング21およびカバー22が挿入される。次に、図11(B)に示す加熱工程において電磁誘導ヒータ110によってハウジング11の加締め部11b、11c付近が一時的に局部加熱される。これにより、加締め部11b、11cはハウジング11の軸方向に伸びる。このとき、軸力F1は生じていない。
加締め部11b、11cが局部加熱され加締め部11b、11cの温度がピークに達すると、図11(C)に示す加締め工程においてパンチ120が下降し折曲部11bをプレスする。本実施形態では、パンチ120の下降によって折曲部11bが折り曲げられカバー22に接触した後、さらにパンチ120を下降させている。これにより、折曲部11bは弾性変形域内で所定の加圧力で加圧される。その結果、軸力F1すなわち折曲部11bからカバー22に作用する軸方向の力が生じる。なお、このときの軸力F1は、図11下段の軸力F1のグラフに示すように、許容軸力の範囲内にある。
図11(D)に示すように、パンチ120が上昇しパンチ120による折曲部11bへの荷重が解除されると、加締め部11b、11cにスプリングバックが生じる。このとき、折曲部11bはカバー22から離れるため、軸力F1は生じない。
そして、一時的に局部加熱されハウジング11の軸方向に伸びていた加締め部11b、11cは、温度が常温へ移行すると、図11(E)に示すようにハウジング11の軸方向に熱収縮する。これにより、折曲部11bはカバー22に接し、さらにカバー22をケーシング21側へ押し付ける。その結果、折曲部11bによる軸力F1が生じる。このとき、すなわち常温時の軸力F1は、図11下段の軸力F1のグラフに示すように、ケーシング21およびカバー22をハウジング11内部に保持するために折曲部11bに要求される必要軸力より大きく、かつ許容軸力の範囲内にある。
(2)環境温度変化における軸力F1の変化
以下、環境温度が変化したとき燃料ポンプに生じる軸力F1の変化について説明する。
図11(F)に示すように、環境温度が常温から高温(例えば80℃)に変化すると、ハウジング11、カバー22およびケーシング21は、熱膨張によりハウジング11の軸方向に膨張する。本実施形態の場合、ハウジング11は鉄系金属製であり、カバー22およびケーシング21はアルミニウム製である。アルミニウムは鉄系金属よりも熱膨張率が大きいため、カバー22およびケーシング21は、ハウジング11よりも膨張の度合いが大きい。そのため、カバー22は、ハウジング11の折曲部11bを、常温時に比べてより押し付ける。その結果、折曲部11bからカバー22に作用する軸方向の力すなわち軸力F1は、常温時に比べてより大きくなる。このとき、すなわち高温時の軸力F1も、図11下段の軸力F1のグラフに示すように、折曲部11bに要求される必要軸力より大きく、かつ許容軸力の範囲内にある。
図11(G)に示すように、環境温度が常温または高温から低温(例えば−40℃)に変化すると、ハウジング11、カバー22およびケーシング21は、ハウジング11の軸方向に収縮する。アルミニウム製のカバー22およびケーシング21は、鉄系金属製のハウジング11よりも収縮率が大きい。そのため、常温時または高温時に比べて軸力F1は小さくなるものの、低温時においても必要軸力は確保されている。
比較のため、加熱加締めを行わず単に加締めを行って製造した場合すなわち従来の方法により製造した場合の燃料ポンプにおける軸力F1の変化を、図11下段の軸力F1のグラフに点線で示す。この点線によるグラフは、加熱加締めを行わずに製造した燃料ポンプの場合、高温時(例えば80℃)においては必要軸力を確保できるものの、常温時または低温時(例えば−40℃)においては必要軸力を確保できないことを示している。
(実施形態3)
本発明の実施形態3により製造された燃料ポンプの部分断面を図13に示す。図13に示すハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1により製造された燃料ポンプの折曲部11bの変形例である。
図12に示すように、本発明の実施形態1により製造された燃料ポンプの折曲部11bは、ハウジング11の軸と平行な面による断面が直線状になっている。一方、図13に変形例として示すハウジング11の折曲部11bは、ハウジング11の軸と平行な面による断面が曲線状になっている。このように、折曲部11bの形状をカバー22の被加締め部223の形状に合わせることによって、カバー22のハウジング11からの抜け出しをより低減することができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4に係る燃料ポンプ製造装置、およびその製造装置により製造された燃料ポンプのハウジング11の部分断面を図14から図17に示す。図14から図17に示すハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1により製造された燃料ポンプの折曲部11bのさらに別の変形例である。
図14から図17に示すハウジング11の折曲部11bは、段階的な形状に折り曲げられている。例えば、図14に示すパンチ120は、加締め工程の際にハウジング11の折曲部11bに接触する壁面として壁面125および壁面126を有している。壁面125および壁面126は、ハウジング11の軸と平行な面による断面が直線状に形成され、ハウジング11の軸に対してそれぞれ所定の角度で傾斜している。すなわち、図14に示すパンチ120は、折曲部11bに対向して接触する段階的なテーパ面を有するとともに環状に延びる、すり鉢形状である。加締め工程において、上述のようなパンチ120を折曲部11bに押し込むと、折曲部11bには、パンチ120のテーパ面と同様の角度のテーパ面が形成される。すなわち、折曲部11bのテーパ面を形成する壁面115および壁面116は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がどちらも直線状に形成され、それぞれハウジング11の軸に対して所定の角度で傾斜した形状に形成される。なお、図中の点線は、パンチ120の壁面125および壁面126、折曲部11bの壁面115および壁面116の領域を明確にするために記載している。
図15に示すパンチ120の場合、壁面125および壁面126は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がそれぞれ直線状および曲線状に形成されている。これにより、パンチ120を折曲部11bに押し込むと、折曲部11bの壁面115はハウジング11の軸と平行な面による断面が直線状に形成され、折曲部11bの壁面116はハウジング11の軸と平行な面による断面が曲線状に形成される。
図16に示すパンチ120の場合、壁面125および壁面126は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がどちらも曲線状に形成されている。そのため、パンチ120を折曲部11bに押し込むことにより、折曲部11bの壁面115および壁面116は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がどちらも曲線状に形成される。
図17に示すパンチ120の場合、壁面125および壁面126は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がそれぞれ曲線状および直線状に形成されている。そのため、パンチ120を折曲部11bに押し込むことにより、折曲部11bの壁面115および壁面116は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がそれぞれ曲線状および直線状に形成される。
上述のように、図14から図17に示すハウジング11の折曲部11bの変形例では、折曲部11bの壁面115および壁面116は、ハウジング11の軸と平行な面による断面が直線状のみの組み合わせ、曲線状のみの組み合わせ、または直線状および曲線状の組み合わせとなるように形成されている。このように、折曲部11bの壁面を段階的なテーパ面で形成することにより、折曲部11bの形状をカバー22の被加締め部223の形状に合わせることができるとともに、ハウジング11の折曲部11bにおけるスプリングバック量を低減することができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5に係る燃料ポンプ製造方法により製造された燃料ポンプの部分断面を図18に示す。燃料ポンプ70は、ハウジング11、ケーシング21、カバー22およびインペラ23を備えている。ケーシング21には溝711および溝721が形成されており、カバー22には溝712および溝722が形成されている。溝710、溝711およびインペラ23との間には燃料が流通する流路710が形成されており、溝721、溝722およびインペラ23との間には燃料が流通する流路720が形成されている。ハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1と同様の熱加締めによりハウジング11の径方向内側に折り曲げられ、ハウジング11の内部に挿入されているケーシング21、カバー22およびインペラ23を保持している。上述のように、燃料ポンプ70のケーシング21およびカバー22には、溝711、溝721、溝712および溝722が形成されている。そのため、ケーシング21およびカバー22は、構造的に強度が低く、過度な力が加わると変形し易い。このような燃料ポンプ70に対して本発明の熱加締めを適用することによって、加締めの際にケーシング21およびカバー22に加わる過度な荷重を低減することができ、ひいては過度な荷重によるケーシング21およびカバー22の変形を低減することができる。
(実施形態6)
本発明の実施形態6に係る燃料ポンプ製造方法により製造された燃料ポンプの部分断面を図19に示す。燃料ポンプ80は、ハウジング11、ケーシング21、カバー22、インペラ23、ケーシング24およびインペラ25を備えている。ハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1と同様の熱加締めによりハウジング11の径方向内側に折り曲げられ、ハウジング11の内部に挿入されているケーシング21、カバー22、インペラ23、ケーシング24およびインペラ25を保持している。ケーシング21はケーシング24との間にインペラ25を挟み、ケーシング24はカバー22との間にインペラ23を挟んでいる。このように、ケーシング21、ケーシング24およびカバー22は、間にインペラ23およびインペラ25を挟みこむため、板厚が小さく設定されている。そのため、ケーシング21、ケーシング24およびカバー22は、構造的に強度が低く、過度な力が加わると変形し易い。このような燃料ポンプ80に対して本発明の熱加締めを適用することによって、加締めの際にケーシング21、ケーシング24およびカバー22に加わる過度な荷重を低減することができ、ひいては過度な荷重によるケーシング21、ケーシング24およびカバー22の変形を低減することができる。
(他の実施形態)
本発明では、加熱工程S4が加締め工程S5の前に行われていればよく、他の工程S1〜S3の順番は上記実施形態の順に限定されるものではない。例えば、各工程S1〜S3のうち少なくとも一つの工程を加熱工程S4の後に行うようにしてもよい。但し、加熱してから加締めるまでの時間が短いほど加熱温度を低く設定できるので、この点を鑑みれば上記実施形態の順番が好適である。
また、上述の各実施形態では、加熱手段として電磁誘導ヒータ110を用い、電磁誘導ヒータ110による加熱効率の高さから、ハウジング11の材料を鉄系金属としている。しかしながら、本発明に係る加熱手段はこれに限られるものではなく、例えば、熱板加熱、レーザ加熱、超音波振動加熱、高周波加熱、マイクロ波加熱等を用いてもよい。
従って、本発明に係るハウジング11は鉄系金属に限られるものではなく、例えばステンレスやアルミニウムなどの非鉄系金属であってもよい。また、本発明に係るケーシング21およびカバー22はアルミニウム等の非鉄系金属に限られるものではなく、例えば鉄系金属、ステンレスあるいは樹脂であってもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、上記各実施形態の特徴的構造をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
本発明の実施形態1に係る燃料ポンプ製造方法および製造装置を模式的に示す図であり、(A)は加熱工程時、(B)は加締め工程開始時点、(C)は加締め工程終了時点を示す。 図1に示す工程により製造された燃料ポンプを示す断面図。 図2に示す燃料ポンプの分解図。 図1の製造方法を示すフローチャート。 従来の燃料ポンプ製造装置および本発明の実施形態1に係る燃料ポンプ製造装置を示す断面図。 インペラのクリアランスを示す図2の拡大図。 加締め部の熱収縮量と加熱温度との関係を示すグラフ。 燃料ポンプの温度変化を測定する試験における温度測定部位を示す断面図。 図8に示す測定部位における温度を測定した試験結果を示すグラフ。 図8に示す測定部位における温度を測定した別の試験結果を示すグラフ。 上段は本発明により製造される燃料ポンプの各製造工程および各環境温度において生じる軸力を示す模式図、下段は軸力の変化を示すグラフ。 本発明により製造された燃料ポンプの部分断面図。 本発明により製造された燃料ポンプの部分断面図。 本発明の燃料ポンプ製造装置、およびその製造装置により製造される燃料ポンプのハウジングの部分断面図。 本発明の燃料ポンプ製造装置、およびその製造装置により製造される燃料ポンプのハウジングの部分断面図。 本発明の燃料ポンプ製造装置、およびその製造装置により製造される燃料ポンプのハウジングの部分断面図。 本発明の燃料ポンプ製造装置、およびその製造装置により製造される燃料ポンプのハウジングの部分断面図。 本発明により製造された燃料ポンプの部分断面図。 本発明により製造された燃料ポンプの部分断面図。 従来の燃料ポンプの部分斜視図。
符号の説明
10:燃料ポンプ、11:ハウジング、11a:開口部、11b:折曲部(加締め部)、11c:大径円筒部(加締め部、側方対向部)、21:ケーシング、22:カバー、23:インペラ、100:加締め装置、110:電磁誘導ヒータ(加熱手段)、111:電磁誘導コイル、120:パンチ、S1:ケーシング圧入工程、S2:インペラ組立工程、S3:カバー挿入工程、S4:加熱工程、S5:加締め工程

Claims (10)

  1. 開口部を有する筒形状のハウジングと、前記ハウジング内に収容されるインペラと、前記インペラに対して前記開口部の側に位置して前記開口部を覆うカバーとを備える燃料ポンプの製造方法であって、
    前記ハウジングの内部に前記カバーを挿入して配置するカバー挿入工程と、
    前記ハウジングのうち前記開口部の周縁に位置する加締め部を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程の後、前記加締め部を前記カバーに加締めることにより前記カバーを前記ハウジングに固定する加締め工程と、
    を含むことを特徴とする燃料ポンプの製造方法。
  2. 前記ハウジングの材料を金属にし、
    前記加熱工程では、電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータにより前記加締め部を加熱する請求項1記載の燃料ポンプの製造方法。
  3. 前記ハウジングのうち、前記加締め工程にて折り曲げられる部分を折曲部とし、前記折曲部に隣接するとともに前記カバーの側方に対向する部分を側方対向部とし、
    前記加熱工程では、前記折曲部および前記側方対向部を前記加締め部として加熱する請求項1または2記載の燃料ポンプの製造方法。
  4. 前記ハウジングの材料を鉄系金属にする請求項1から3のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造方法。
  5. 前記カバーの材料を非鉄系金属または樹脂にする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造方法。
  6. 前記加締め工程では、
    前記加締め部にパンチを押し込むことにより前記加締め部を折り曲げ、その後、前記加締め部が前記カバーに接触する直前で前記パンチの押し込み作動を停止させ、その後、加熱された前記加締め部が熱収縮により前記カバーに押し付けられることで、前記加締め部を前記カバーに加締める請求項1から5のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造方法。
  7. 開口部を有する筒形状のハウジングと、前記ハウジング内に収容されるインペラと、前記インペラに対して前記開口部の側に位置して前記開口部を覆うカバーとを備える燃料ポンプの製造装置であって、
    前記ハウジングのうち前記開口部の周縁に位置する加締め部を加熱する加熱手段と、
    前記ハウジング内部に挿入された前記カバーに前記加締め部を加締めるパンチと、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプの製造装置。
  8. 前記加熱手段は、電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータである請求項7記載の燃料ポンプの製造装置。
  9. 前記ハウジングのうち、前記パンチにより折り曲げられる部分を折曲部とし、前記折曲部に隣接するとともに前記カバーの側方に対向する部分を側方対向部とし、
    前記加熱手段は、前記折曲部および前記側方対向部を前記加締め部として加熱する請求項7または8記載の燃料ポンプの製造装置。
  10. 前記パンチは、
    前記加締め部を押し込むことにより前記加締め部を折り曲げ、かつ、前記加締め部が前記カバーに接触する直前で押し込み作動が停止されるように制御される請求項7から9のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造装置。
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