JP2008202592A - 燃料ポンプの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部11aを有する筒形状のハウジング11と、ハウジング11内に収容されるインペラ23と、インペラ23に対して開口部11aの側に位置して開口部11aを覆うカバー22とを備える燃料ポンプ10の製造方法であって、ハウジング11の内部にカバー22を挿入して配置するカバー挿入工程と、ハウジング11のうち開口部11aの周縁に位置する加締め部11b、11cを加熱する加熱工程と、加熱工程の後、加締め部11b、11cをカバー22に加締めることによりカバー22をハウジング11に固定する加締め工程と、を含む。
【選択図】図1
Description
すなわち、加締め部11b、11cのうち折り曲げられる部分(符号11bに示す部分)には、加締め加工後のスプリングバック(図20中の符号SB参照)が生じるため、ハウジング11へのカバー22の押し付けが不十分になることが懸念される。そして、このように押し付けが不十分である場合には、カバー22がハウジング11から抜け出ようとする力を押さえ付ける力(以下、軸力F1と呼ぶ)が不足する。その結果、加締め部11bがカバー22から遠ざかる向きに変形し、ひいては、カバー22がインペラから遠ざかる向きに移動して上記クリアランスが増大してしまい、燃料ポンプの流量特性悪化を招いてしまう。
これによれば、加締め部はカバーに加締められる前に加熱されているので、加締められた後の加締め部は温度低下により熱収縮する。すると、この熱収縮により加締め部はカバーに押し付けられることとなる。そのため、ハウジングを加締める際の加締め荷重を増大させることなく、加締め部による上記軸力F1を増大させることができる。よって、過度な加締め荷重による加締め部およびカバー等の変形を回避できるので、カバーとインペラとのクリアランス増大を抑制しつつ上記軸力F1を増大できる。
請求項2記載の発明では、加熱工程において、電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータにより加締め部を加熱する。
そのため、ハウジングのうち加締め部を局部加熱できるので、ハウジングのうち加締め部以外の部分、つまり、軸力増大に寄与しない部分にて生じる不要な熱収縮変形を抑制できる。
請求項4記載の発明では、ハウジングの材料を鉄系金属にするので、ハウジングの強度を容易に確保できる。また、電磁誘導ヒータにより加締め部を加熱する場合には、ハウジングの材料を非鉄系金属にした場合に比べて、電磁誘導ヒータによる加熱効率を向上できる。
そのため、加締め部がカバーに接触してもなおパンチを押し込む場合に比べて、加締め荷重がカバーにかかることを抑制できるので、加締め荷重によるカバー等の変形を低減できる。よって、カバーとインペラとのクリアランスをより一層高精度で管理できる。
これによれば、パンチによりカバーを加締める前に、加熱手段により加締め部を加熱することができ、このような加工により、加締められた後の加締め部は温度低下により熱収縮する。すると、この熱収縮により加締め部はカバーに押し付けられることとなる。そのため、請求項1記載の発明と同様にして、ハウジングを加締める際の加締め荷重を増大させることなく、加締め部による上記軸力F1を増大させることができる。また、図20に示す切込み加締めも不要にしつつ上記軸力F1を増大できる。従って、加締め部による軸力を十分に確保しつつ、カバーとインペラとのクリアランスを高精度で管理できる。
そのため、ハウジングのうち加締め部を局部加熱できるので、ハウジングのうち加締め部以外の部分、つまり、軸力増大に寄与しない部分にて生じる不要な熱収縮変形を抑制できる。
そのため、折曲部のみを加熱した場合、或いは側方対向部のみを加熱した場合に比べて、加締め部の熱収縮を大きくでき、ひいては、加締め部による軸力F1を増大させることができる。
そのため、加締め部がカバーに接触してもなおパンチを押し込む場合に比べて、加締め荷重がカバーにかかることを抑制できるので、加締め荷重によるカバー等の変形を低減できる。よって、カバーとインペラとのクリアランスをより一層高精度で管理できる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る燃料ポンプの製造方法および製造装置を図1〜図10に基づいて説明する。
先ず、図2を用いて燃料ポンプ10の全体構造を説明する。なお、当該燃料ポンプ10は、例えば図示しない二輪または四輪車両等の燃料タンク内に収容されており、燃料タンクから吸入した燃料をエンジン側に供給するものである。
ポンプ部20は、ケーシング21、カバー22およびインペラ23等から構成されている。ケーシング21およびカバー22により一つの流路部材が構成され、その内部にポンプ室が形成されている。そして、ポンプ室にはインペラ23が回転可能に収容されている。ケーシング21の端面211(以下、ツバ面と呼ぶ)とカバー22の端面221とは重ね合わせられ、ケーシング21とカバー22とはハウジング11の反エンドカバー側端部に固定されている。
供給された電力により電機子52が回転すると、電機子52の回転軸55とともにインペラ23が回転する。インペラ23が回転すると、カバー22に形成された燃料入口60からポンプ流路56に燃料が吸入され、インペラ23の回転により昇圧され、ポンプ流路56から燃料室51に排出される。燃料室51に排出された燃料は、電機子52の周囲を通過し吐出口65から燃料ポンプ外に吐出される。
ハウジング11は鉄系金属製であり、軸方向に延びる筒形状である。そして、ケーシング21を収容する大径円筒部11c、および大径円筒部11cの内径よりも小さい内径の小径円筒部11dを同軸上に有する。そして、ハウジング11の外径寸法は、大径円筒部11cおよび小径円筒部11dにて同一寸法である。従って、大径円筒部11cの肉厚は小径円筒部11dの肉厚よりも薄くなっている。
収容円筒部21bは円筒形状であり、ハウジング11の大径円筒部11c内に位置する。収容円筒部21bの内周面はインペラ23の外周面と対向している。圧入部21aは円筒形状であり、ハウジング11の小径円筒部11dの内周面に圧入される。この圧入時には、収容円筒部21bのツバ面211を治具により小径円筒部11dに向けて軸方向に押し込む(S1:ケーシング圧入工程)。
加締め工程S5では、図1(B)(C)に示すように、パンチ120により加締め部11b、11cを軸方向(図1の上下方向)にプレスして、カバー22の被加締め部223に加締め部11b、11cを加締める。パンチ120は、折曲部11bに対向して接触するテーパ面を有するとともに環状に延びる、すり鉢形状である。
また、加締め装置100'では、本体122にボルト123で締結されたホルダ121、124とパンチ120とを別体に形成しており、ホルダ121、124間にパンチ120を挟持させている。これに対し、加締め装置100では、ホルダ124を廃止するとともにホルダ121とパンチ120を一体に形成している。これにより、パンチ120の径方向外側に電磁誘導ヒータ110の設置スペースを確保できる。
さらに、本実施形態によれば、電磁誘導ヒータ110により加締め部11b、11cを加熱するので、ハウジング11のうち加締め部11b、11cを局部加熱できる。よって、ハウジング11のうち加締め部11b、11c以外の部分、つまり、軸力増大にあまり寄与しない小径円筒部11dにて生じる不要な熱収縮変形を抑制できる。
そのため、折曲部11bが被加締め部223に接触してもなおパンチ120を下降させる場合に比べて、加締め荷重がカバー22にかかることを抑制できるので、加締め荷重によるカバー22等の変形を低減できる。よって、上記クリアランスCL1、CL2のばらつきをより一層抑制できる。
上記実施形態の燃料ポンプ10について行った試験によれば、12kNの加締め荷重で折曲部11bを軸方向に約37μmプレスした場合には、軸方向におけるスプリングバック量は約19μmとなることが分かった。よって、軸方向における加締め部11b、11cの熱収縮量が約19μmとなるように上記加熱温度を設定すれば、スプリングバックによる軸力F1の低下を無くすことができることとなる。
よって、ハウジング11の加締め部11b、11c付近を局部加熱してから図9中の符号T1に示す期間内に加締め工程S5を行えば、カバー22の被加締め部223およびケーシング21の収容円筒部21bの温度がピークに達する前に、上述の如く熱収縮を利用した加熱加締めを行うことができるので、不要な熱収縮によるポンプ部20の歪みを低減できる。
よって、この試験結果においても、ハウジング11の加締め部11b、11c付近を局部加熱してから図10中の符号T2に示す期間内に加締め工程S5を行えば、カバー22の被加締め部223およびケーシング21の収容円筒部21bの温度がピークに達する前に、上述の如く熱収縮を利用した加熱加締めを行うことができることが分かる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2では、折曲部11bが被加締め部223に接触した後、折曲部11bが弾性変形域内で所定の加圧力で加圧されるまでパンチ120を下降させている。本発明の実施形態2により製造される燃料ポンプの(1)製造工程における軸力F1の変化、および(2)環境温度変化における軸力F1の変化、を図11に示す。
以下、燃料ポンプの製造工程において生じる軸力F1の変化について説明する。まず、図11(A)に示す組付工程においてハウジング11の内側にケーシング21およびカバー22が挿入される。次に、図11(B)に示す加熱工程において電磁誘導ヒータ110によってハウジング11の加締め部11b、11c付近が一時的に局部加熱される。これにより、加締め部11b、11cはハウジング11の軸方向に伸びる。このとき、軸力F1は生じていない。
そして、一時的に局部加熱されハウジング11の軸方向に伸びていた加締め部11b、11cは、温度が常温へ移行すると、図11(E)に示すようにハウジング11の軸方向に熱収縮する。これにより、折曲部11bはカバー22に接し、さらにカバー22をケーシング21側へ押し付ける。その結果、折曲部11bによる軸力F1が生じる。このとき、すなわち常温時の軸力F1は、図11下段の軸力F1のグラフに示すように、ケーシング21およびカバー22をハウジング11内部に保持するために折曲部11bに要求される必要軸力より大きく、かつ許容軸力の範囲内にある。
以下、環境温度が変化したとき燃料ポンプに生じる軸力F1の変化について説明する。
図11(F)に示すように、環境温度が常温から高温(例えば80℃)に変化すると、ハウジング11、カバー22およびケーシング21は、熱膨張によりハウジング11の軸方向に膨張する。本実施形態の場合、ハウジング11は鉄系金属製であり、カバー22およびケーシング21はアルミニウム製である。アルミニウムは鉄系金属よりも熱膨張率が大きいため、カバー22およびケーシング21は、ハウジング11よりも膨張の度合いが大きい。そのため、カバー22は、ハウジング11の折曲部11bを、常温時に比べてより押し付ける。その結果、折曲部11bからカバー22に作用する軸方向の力すなわち軸力F1は、常温時に比べてより大きくなる。このとき、すなわち高温時の軸力F1も、図11下段の軸力F1のグラフに示すように、折曲部11bに要求される必要軸力より大きく、かつ許容軸力の範囲内にある。
本発明の実施形態3により製造された燃料ポンプの部分断面を図13に示す。図13に示すハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1により製造された燃料ポンプの折曲部11bの変形例である。
図12に示すように、本発明の実施形態1により製造された燃料ポンプの折曲部11bは、ハウジング11の軸と平行な面による断面が直線状になっている。一方、図13に変形例として示すハウジング11の折曲部11bは、ハウジング11の軸と平行な面による断面が曲線状になっている。このように、折曲部11bの形状をカバー22の被加締め部223の形状に合わせることによって、カバー22のハウジング11からの抜け出しをより低減することができる。
本発明の実施形態4に係る燃料ポンプ製造装置、およびその製造装置により製造された燃料ポンプのハウジング11の部分断面を図14から図17に示す。図14から図17に示すハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1により製造された燃料ポンプの折曲部11bのさらに別の変形例である。
図14から図17に示すハウジング11の折曲部11bは、段階的な形状に折り曲げられている。例えば、図14に示すパンチ120は、加締め工程の際にハウジング11の折曲部11bに接触する壁面として壁面125および壁面126を有している。壁面125および壁面126は、ハウジング11の軸と平行な面による断面が直線状に形成され、ハウジング11の軸に対してそれぞれ所定の角度で傾斜している。すなわち、図14に示すパンチ120は、折曲部11bに対向して接触する段階的なテーパ面を有するとともに環状に延びる、すり鉢形状である。加締め工程において、上述のようなパンチ120を折曲部11bに押し込むと、折曲部11bには、パンチ120のテーパ面と同様の角度のテーパ面が形成される。すなわち、折曲部11bのテーパ面を形成する壁面115および壁面116は、ハウジング11の軸と平行な面による断面がどちらも直線状に形成され、それぞれハウジング11の軸に対して所定の角度で傾斜した形状に形成される。なお、図中の点線は、パンチ120の壁面125および壁面126、折曲部11bの壁面115および壁面116の領域を明確にするために記載している。
本発明の実施形態5に係る燃料ポンプ製造方法により製造された燃料ポンプの部分断面を図18に示す。燃料ポンプ70は、ハウジング11、ケーシング21、カバー22およびインペラ23を備えている。ケーシング21には溝711および溝721が形成されており、カバー22には溝712および溝722が形成されている。溝710、溝711およびインペラ23との間には燃料が流通する流路710が形成されており、溝721、溝722およびインペラ23との間には燃料が流通する流路720が形成されている。ハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1と同様の熱加締めによりハウジング11の径方向内側に折り曲げられ、ハウジング11の内部に挿入されているケーシング21、カバー22およびインペラ23を保持している。上述のように、燃料ポンプ70のケーシング21およびカバー22には、溝711、溝721、溝712および溝722が形成されている。そのため、ケーシング21およびカバー22は、構造的に強度が低く、過度な力が加わると変形し易い。このような燃料ポンプ70に対して本発明の熱加締めを適用することによって、加締めの際にケーシング21およびカバー22に加わる過度な荷重を低減することができ、ひいては過度な荷重によるケーシング21およびカバー22の変形を低減することができる。
本発明の実施形態6に係る燃料ポンプ製造方法により製造された燃料ポンプの部分断面を図19に示す。燃料ポンプ80は、ハウジング11、ケーシング21、カバー22、インペラ23、ケーシング24およびインペラ25を備えている。ハウジング11の折曲部11bは、上述の実施形態1と同様の熱加締めによりハウジング11の径方向内側に折り曲げられ、ハウジング11の内部に挿入されているケーシング21、カバー22、インペラ23、ケーシング24およびインペラ25を保持している。ケーシング21はケーシング24との間にインペラ25を挟み、ケーシング24はカバー22との間にインペラ23を挟んでいる。このように、ケーシング21、ケーシング24およびカバー22は、間にインペラ23およびインペラ25を挟みこむため、板厚が小さく設定されている。そのため、ケーシング21、ケーシング24およびカバー22は、構造的に強度が低く、過度な力が加わると変形し易い。このような燃料ポンプ80に対して本発明の熱加締めを適用することによって、加締めの際にケーシング21、ケーシング24およびカバー22に加わる過度な荷重を低減することができ、ひいては過度な荷重によるケーシング21、ケーシング24およびカバー22の変形を低減することができる。
(他の実施形態)
従って、本発明に係るハウジング11は鉄系金属に限られるものではなく、例えばステンレスやアルミニウムなどの非鉄系金属であってもよい。また、本発明に係るケーシング21およびカバー22はアルミニウム等の非鉄系金属に限られるものではなく、例えば鉄系金属、ステンレスあるいは樹脂であってもよい。
Claims (10)
- 開口部を有する筒形状のハウジングと、前記ハウジング内に収容されるインペラと、前記インペラに対して前記開口部の側に位置して前記開口部を覆うカバーとを備える燃料ポンプの製造方法であって、
前記ハウジングの内部に前記カバーを挿入して配置するカバー挿入工程と、
前記ハウジングのうち前記開口部の周縁に位置する加締め部を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程の後、前記加締め部を前記カバーに加締めることにより前記カバーを前記ハウジングに固定する加締め工程と、
を含むことを特徴とする燃料ポンプの製造方法。 - 前記ハウジングの材料を金属にし、
前記加熱工程では、電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータにより前記加締め部を加熱する請求項1記載の燃料ポンプの製造方法。 - 前記ハウジングのうち、前記加締め工程にて折り曲げられる部分を折曲部とし、前記折曲部に隣接するとともに前記カバーの側方に対向する部分を側方対向部とし、
前記加熱工程では、前記折曲部および前記側方対向部を前記加締め部として加熱する請求項1または2記載の燃料ポンプの製造方法。 - 前記ハウジングの材料を鉄系金属にする請求項1から3のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造方法。
- 前記カバーの材料を非鉄系金属または樹脂にする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造方法。
- 前記加締め工程では、
前記加締め部にパンチを押し込むことにより前記加締め部を折り曲げ、その後、前記加締め部が前記カバーに接触する直前で前記パンチの押し込み作動を停止させ、その後、加熱された前記加締め部が熱収縮により前記カバーに押し付けられることで、前記加締め部を前記カバーに加締める請求項1から5のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造方法。 - 開口部を有する筒形状のハウジングと、前記ハウジング内に収容されるインペラと、前記インペラに対して前記開口部の側に位置して前記開口部を覆うカバーとを備える燃料ポンプの製造装置であって、
前記ハウジングのうち前記開口部の周縁に位置する加締め部を加熱する加熱手段と、
前記ハウジング内部に挿入された前記カバーに前記加締め部を加締めるパンチと、
を備えることを特徴とする燃料ポンプの製造装置。 - 前記加熱手段は、電磁誘導コイルを有する電磁誘導ヒータである請求項7記載の燃料ポンプの製造装置。
- 前記ハウジングのうち、前記パンチにより折り曲げられる部分を折曲部とし、前記折曲部に隣接するとともに前記カバーの側方に対向する部分を側方対向部とし、
前記加熱手段は、前記折曲部および前記側方対向部を前記加締め部として加熱する請求項7または8記載の燃料ポンプの製造装置。 - 前記パンチは、
前記加締め部を押し込むことにより前記加締め部を折り曲げ、かつ、前記加締め部が前記カバーに接触する直前で押し込み作動が停止されるように制御される請求項7から9のいずれか一項記載の燃料ポンプの製造装置。
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