JP2008202176A - 機械作業用手袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性を向上させた機械作業用手袋を提供することを課題とする。
【解決手段】機械作業用手袋10Bは、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成し、掌側指部31を含む掌部30を羊皮で構成し、この掌部30は、前記羊皮よりも丈夫な牛皮で構成した補強部40Bを重ねることで補強したことを特徴とする。
【効果】アラミド繊維は耐熱性に優れるため、作業時に甲部20が発熱部品に接触しても機械作業用手袋10Bの損傷を防ぐことができる。また、アラミド繊維を用いたことで手袋内の通気が良好になるため、長時間の作業でも快適に機械作業用手袋10Bを使用することができる。そして、アラミド繊維は伸縮性にも優れるので関節の屈曲動作が円滑になり、作業性を向上させることができる。
【選択図】図8
【解決手段】機械作業用手袋10Bは、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成し、掌側指部31を含む掌部30を羊皮で構成し、この掌部30は、前記羊皮よりも丈夫な牛皮で構成した補強部40Bを重ねることで補強したことを特徴とする。
【効果】アラミド繊維は耐熱性に優れるため、作業時に甲部20が発熱部品に接触しても機械作業用手袋10Bの損傷を防ぐことができる。また、アラミド繊維を用いたことで手袋内の通気が良好になるため、長時間の作業でも快適に機械作業用手袋10Bを使用することができる。そして、アラミド繊維は伸縮性にも優れるので関節の屈曲動作が円滑になり、作業性を向上させることができる。
【選択図】図8
Description
本発明は発熱部品を含む機械部品の整備に用いられる機械作業用手袋の改良に関する。
エンジンなどの発熱部品を含む機械部品を整備するとき、この機械部品の表面が発熱状態にある場合には、作業用手袋を用いて機械部品の整備が行われる。
耐熱性を備えた作業用手袋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−292213号公報(図1)
特許文献1の図1にて、作業用手袋1は、手を挿入可能に形成させた内部空間Sを備えるとともに手の各指に対応する5本の指を備える手袋本体12を有する。
また、手袋本体12の掌側内面の全面にはフェルト状のパッド14を接着剤で貼付し、このフェルト状のパッド14の輪郭部分14aは手袋本体12に耐熱性の糸で縫い付けられ、フェルト状のパッド14の手首側端部14bは手袋本体12の下側端部6aで全周に渡り挟み込んだ状態で縫い付けられる。
また、手袋本体12の掌側内面の全面にはフェルト状のパッド14を接着剤で貼付し、このフェルト状のパッド14の輪郭部分14aは手袋本体12に耐熱性の糸で縫い付けられ、フェルト状のパッド14の手首側端部14bは手袋本体12の下側端部6aで全周に渡り挟み込んだ状態で縫い付けられる。
手袋本体12の素材には、耐炎性及び耐火性に優れた耐炎繊維50%と、耐熱性に優れ、高強度及び高弾性率のパラ系アラミド繊維50%との混紡糸を用いているので、手袋本体12単独でも耐炎性及び耐熱性並びに耐切創性を備えている。
しかし、特許文献1の作業用手袋1は、フェルト状のパッド14が手袋本体12の掌側内面の全てに設けられるので、掌側の布が厚くなる。そのため、作業時に細長い発熱部品などを把持する際には、掌側の指関節を大きく曲げることが難しくなり、細長い発熱部品などを円滑に把持できないことがある。これでは作業性を低下させる虞がある。このような不具合を回避するため、作業性を向上させた機械部品の整備に用いる作業用手袋の開発が望まれる。
本発明は、作業性を向上させた機械作業用手袋を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、発熱部品を含む機械部品の整備に用いられる機械作業用手袋において、甲側指部を含む甲部をアラミド繊維で構成し、掌側指部を含む掌部を皮素材で構成し、少なくとも前記掌部は、前記皮素材よりも丈夫な補強皮材を重ねることで補強したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の機械作業用手袋において、甲側指部と掌側指部とを接合する接合部は、隣接する指部同士が接触する接触部位よりも、甲側に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の機械作業用手袋において、補強皮材には、掌部の小指側の側面を、掌部から甲部まで覆う側面補強部が含まれていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1、請求項2又は請求項3記載の機械作業用手袋において、補強皮材には、掌側指部に設ける指補強部が含まれ、且つこの指補強部は、指関節に臨む部分で幅を狭めた絞り部を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の機械作業用手袋において、甲側指部のうち、親指と人差し指と中指の先端部分は皮素材で構成したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の機械作業用手袋において、掌側指部のうち、人差し指の第2関節から先には、補強皮材を設けないことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、甲側指部を含む甲部をアラミド繊維で構成した。アラミド繊維は耐熱性に優れるため、作業時に甲部が発熱部品に接触しても機械作業用手袋の損傷を防ぐことができる。また、アラミド繊維を用いたことで手袋内の通気が良好になるため、長時間の作業でも快適に機械作業用手袋を使用することができる。そして、アラミド繊維は伸縮性にも優れるので関節の屈曲動作が円滑になり、作業性を向上させることができる。
さらに、掌側指部を含む掌部を皮素材で構成したので、発熱部品を把持する際、機械作業用手袋の表面の滑り具合を素手に近づけることができる。そのため、機械作業用手袋での把持動作を安定させることができる。
加えて、少なくとも掌部は皮素材よりも丈夫な補強皮材を重ねることで補強したので、機械作業用手袋の断熱性を向上させることができる。そのため、作業効率を向上させることができる。
請求項1によれば、作業性を向上させた機械作業用手袋を提供することができる。
加えて、少なくとも掌部は皮素材よりも丈夫な補強皮材を重ねることで補強したので、機械作業用手袋の断熱性を向上させることができる。そのため、作業効率を向上させることができる。
請求項1によれば、作業性を向上させた機械作業用手袋を提供することができる。
請求項2に係る発明では、接合部が指部同士が接触する接触部位よりも甲側に設けられているので、接合部同士が直に接触することがなくなる。そのため、より素手に近い感覚の機械作業用手袋になるとともに、指部同士の干渉が少なくなるので、作業性を更に向上させた機械作業用手袋を提供することができる。
請求項3に係る発明では、掌部の小指側の側面を掌部から甲部まで覆う側面補強部を設けたので、機械作業用手袋の小指側の側面の肉厚が増加する。そのため、側面補強部を台等に固定した状態で作業する場合、作業の安定性が向上するので、作業効率を向上させた機械作業用手袋を提供することができる。
請求項4に係る発明では、掌側指部に設ける指補強部は指関節に臨む部分で幅を狭めた絞り部を備えているので、指の屈曲動作を妨げることがない。また、指補強部は完全に分離する場合に比べて断熱性が向上するため、比較的温度の高い発熱部品を把持できる機械作業用手袋を提供することができる。
請求項5に係る発明では、甲側指部のうち親指と人差し指と中指の先端部分は皮素材で構成したので、これらの先端部分より手首側にはアラミド繊維が設けられる。そのため、アラミド繊維製の甲側親指と皮素材製の掌側親指、並びにアラミド繊維製の甲側人差し指と皮素材製の掌側人差し指、並びにアラミド繊維製の甲側中指と皮素材製の掌側中指の縫い目は、甲側指部の先端よりも手首側に設けられるので、作業時の擦れなどによる縫い目の損傷を防止することができる。請求項5によれば、耐久性を向上させた機械作業用手袋を提供することができる。
請求項6に係る発明では、掌側指部のうち人差し指の第2関節から先には補強皮材を設けないので、人差し指を素手に近い状態で動かすことができる。また、人差し指は精密な作業を行う頻度が高いため、補強皮材を設けないことで、作業効率を更に向上させた機械作業用手袋を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る機械作業用手袋の甲部の平面図であり、機械作業用手袋10は、作業者の手首を覆うとともに例えば弾性繊維で構成した手首部11と、この手首部11から延ばして形成するとともに作業者の手の甲を覆う甲部20と、この甲部20から作業者の甲側の指を覆うように延ばして形成する甲側指部21とからなり、この甲側指部21は左から甲側親指22、甲側人差し指23、甲側中指24、甲側薬指25及び甲側小指26を備え、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成した、例えば機械部品としての運転停止後で比較的高い温度状態にあるエンジンの整備に用いられる手袋である。
27は甲部縫い付け糸、28は面ファスナー、29は手首部縫い付け糸である。
図1は本発明に係る機械作業用手袋の甲部の平面図であり、機械作業用手袋10は、作業者の手首を覆うとともに例えば弾性繊維で構成した手首部11と、この手首部11から延ばして形成するとともに作業者の手の甲を覆う甲部20と、この甲部20から作業者の甲側の指を覆うように延ばして形成する甲側指部21とからなり、この甲側指部21は左から甲側親指22、甲側人差し指23、甲側中指24、甲側薬指25及び甲側小指26を備え、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成した、例えば機械部品としての運転停止後で比較的高い温度状態にあるエンジンの整備に用いられる手袋である。
27は甲部縫い付け糸、28は面ファスナー、29は手首部縫い付け糸である。
なお、手首部11の材質は、弾性繊維で説明したが、弾性を持たない繊維を紐で縛る構造に変更することができるため、他の繊維材料を採用することは差し支えない。
図2は本発明に係る機械作業用手袋の掌部の平面図であり、機械作業用手袋10は、前述の構成に加えて、甲側と掌側とが一体に形成される手首部11から延ばして形成するとともに作業者の掌を覆う掌部30と、この掌部30から作業者の掌側の指を覆うように延ばして形成する掌側指部31とからなり、この掌側指部31は右から掌側親指32、掌側人差し指33、掌側中指34、掌側薬指35及び掌側小指36を備え、掌側指部31を含む掌部30を羊皮で構成した。
また、掌部30は、前記羊皮よりも丈夫な補強皮材としての牛皮で構成した補強部40を重ねることで補強し、この補強部40には掌側指部31に設ける指補強部41が含まれ、且つこの指補強部41は絞り部(詳細後述)を備える。
そして、指補強部41は、掌側人差し指33の付け根42から掌部30を経由して掌側中指34に連続して設けられる略L字形の掌側中指補強部43(詳細後述)と、掌側薬指35に設けられる略長円形の掌側薬指補強部44と、掌側小指36に設けられる略長円形の掌側小指補強部45とからなる。
さらに、補強部40には、掌部30の小指側の側面46を、掌部30から甲部(図1符号20)まで覆う側面補強部47(詳細後述)が含まれていて、この側面補強部47には、掌部30の小指側の側面46から掌部30の中央に向かってスリット48が形成されている。このスリット48があることで、把持動作を円滑に行うことができる。
加えて、補強部40には、掌部30の右側に設ける略長円形の掌補強部49が含まれ、この掌補強部49に隣り合うように、掌側親指32の側面51はアラミド繊維で構成される。52は掌部縫い付け糸、53は補強部縫い付け糸である。
補強部40は、指補強部41と側面補強部47と掌補強部49とが各々分離しているので、機械作業用手袋10は把持動作を楽に実施することができる。
ここで図1に戻って、甲側指部21のうち、甲側親指22の先端部54と甲側人差し指23の先端部55と甲側中指24の先端部56は、掌側親指(図2符号32)と掌側人差し指(図2符号33)と掌側中指(図2符号34)の羊皮で構成した。この詳細構造については後述する。
また、甲部20の小指側の側面57には、掌部(図2符号30)から連続させた側面補強部47が設けられる。58は甲側指部縫い付け糸、59は甲側羊皮縫い付け糸である。
図3は図1の3−3線断面図であり、機械作業用手袋10は、上側に設けられ半楕円形状であるとともにアラミド繊維製の甲部20の両端61、61と、下側に設けられ半楕円形状であるとともに例えば厚さ1mmである羊皮製の掌部30の両端62、62とを縫い付け糸63、63で結合させ、一体化した甲部20及び掌部30の右側に例えば厚さ2mmである牛皮製の側面補強部47を重ねて補強部縫い付け糸53で縫い付け、一体化した甲部20及び掌部30の左下に例えば厚さ2mmである牛皮製の掌補強部49を補強部縫い付け糸53で縫い付けてなる。
なお、羊皮製の掌部30の厚さは1mm、牛皮製の側面補強部47の厚さは2mm、牛皮製の掌補強部49の厚さは2mmで説明したが、例えば掌部30の厚さを0.5mm、側面補強部47の厚さを1mm、掌補強部49の厚さを1mmに変更することができるため、各部の厚さは任意である。
アラミド繊維製の甲部20の右端部64と羊皮製の掌部30に、羊皮よりも丈夫な牛皮製の側面補強部47及び掌補強部49を重ねることで補強したので、機械作業用手袋10の断熱性を向上させることができる。
図4は図1の4−4線断面図であり、左側に示した甲側人差し指23と掌側人差し指33とを接合する人差し指接合部65、65は、甲側人差し指23の両端66、66と掌側人差し指33の両端67、67とを縫い付け糸68、68で縫い付けて形成される。
また、右側に示した甲側中指24と掌側中指34とを接合する中指接合部69、69は、甲側中指24の両端71、71と掌側中指34の両端72、72とを縫い付け糸73、73で縫い付けて形成される。
また、右側に示した甲側中指24と掌側中指34とを接合する中指接合部69、69は、甲側中指24の両端71、71と掌側中指34の両端72、72とを縫い付け糸73、73で縫い付けて形成される。
すなわち、人差し指接合部65又は中指接合部69は、隣接する人差し指部74と中指部75とが接触する接触部位としての人差し指部74の右外面76及び中指部75の左外面77よりも、甲側に設けられているので、人差し指接合部65と中指接合部69が直に接触することがなくなる。
そのため、より素手に近い感覚の機械作業用手袋10になるとともに、隣接する人差し指部74と中指部75の干渉が少なくなるので、作業性を更に向上させた機械作業用手袋10を提供することができる。
なお、この例では隣接する人差し指部74と中指部75の干渉についてのみ説明したが、親指と人差し指並びに中指と薬指並びに薬指と小指の干渉についても上記と同様であり、上記効果が人差し指部74と中指部75に限定されるものではない。
掌側人差し指33の下面及び掌側中指34の下面に設けた掌側中指補強部43の詳細構造は、次図で説明する。
図5は図1の5−5線断面図であり、(a)にて、甲側人差し指23の先端部55は、左下から左上に延びているアラミド繊維製の甲側人差し指23の先端78に、右下から右上に延びているとともに逆J字形に形成される例えば厚さ1mmである羊皮製の掌側人差し指33の先端79を重ねて、甲側人差し指23の先端78と掌側人差し指33の先端79とを甲側指部縫い付け糸58で縫い付けて一体化している。
また、掌側人差し指33の右下には、例えば厚さ2mmである牛皮製の掌側中指補強部43が補強部縫い付け糸53で縫い付けられている。
また、掌側人差し指33の右下には、例えば厚さ2mmである牛皮製の掌側中指補強部43が補強部縫い付け糸53で縫い付けられている。
なお、羊皮製の掌側人差し指33の厚さは1mm、牛皮製の掌側中指補強部43の厚さは2mmで説明したが、例えば掌側人差し指33の厚さを0.5mm、掌側中指補強部43の厚さを1mmに変更することができるため、各部の厚さは任意である。
ここで図1に戻って、甲側指部21のうち、甲側親指22の先端部54と甲側人差し指23の先端部55と甲側中指24の先端部56は羊皮で構成したことを特徴とする。
そのため、アラミド繊維製の甲側親指22と羊皮製の掌側親指32、並びにアラミド繊維製の甲側人差し指23と羊皮製の掌側人差し指33、並びにアラミド繊維製の甲側中指24と羊皮製の掌側中指34の縫い目は、甲側指部21の先端よりも手首側に設けられるので、作業時の擦れなどによる縫い目の損傷を防止することができる。よって、耐久性を向上させた機械作業用手袋10を提供することができる。
再び図5に戻って、(b)にて、作業者が人差し指81の第1関節82及び第2関節83を曲げると、人差し指81の第2関節83から先に該当する例えば厚さ1mmの羊皮製の掌側人差し指33の先端部84には、牛皮製の補強皮材としての例えば厚さ2mmの掌側中指補強部43が設けられていないので、作業者は人差し指部74を簡単に曲げることができる。
また、掌部(図2符号30)の全体を適切な厚さの羊皮で構成し、この羊皮は比較的伸縮性に優れるので、作業性が良好な機械作業用手袋10にすることができる。
そして、人差し指部74では精密な作業を行う頻度が高いため、補強皮材を設けないことで、作業効率を更に向上させた機械作業用手袋10を提供することができる。
そして、人差し指部74では精密な作業を行う頻度が高いため、補強皮材を設けないことで、作業効率を更に向上させた機械作業用手袋10を提供することができる。
さらに、掌側中指補強部43を断熱性に優れた牛皮で構成したので、掌側人差し指33の下部の断熱性を確保することができる。
図6は図2の6部拡大図であり、(a)にて、掌側中指補強部43は、掌側中指34に重ねて補強部縫い付け糸53で縫い付けられるとともに、作業者の中指の関節に臨む部分で幅を狭めた中指絞り部85を備えている。この中指絞り部85は、作業者の中指の第1関節に臨む部分で幅を狭めた第1中指絞り部86と、作業者の中指の第2関節に臨む部分で幅を狭めた第2中指絞り部87とからなる。
(b)にて、作業者が中指を曲げると、掌側中指補強部43は第1中指絞り部86と第2中指絞り部87とを備えているので、中指部75を円滑に屈曲させることができる。
ここで図2に戻って、牛皮製の補強部40には、掌側指部31に設ける指補強部41が含まれ、且つこの指補強部41は、例えば厚さ2mmの牛皮製の掌側中指補強部43及び掌側薬指補強部44及び掌側小指補強部45を含み、掌側中指補強部43は第1中指絞り部86と第2中指絞り部87とを備え、掌側薬指補強部44は薬指第1関節に臨む部分で幅を狭めた第1薬指絞り部88と薬指第2関節に臨む部分で幅を狭めた第2薬指絞り部89とを備え、掌側小指補強部45は小指関節に臨む部分で幅を狭めた小指絞り部91を備えている。
そのため、掌側中指34、掌側薬指35、掌側小指36の屈曲動作を妨げることがない。また、掌側中指補強部43、掌側薬指補強部44及び掌側小指補強部45は完全に分離する場合に比べて断熱性が向上するため、比較的温度の高い発熱部品を把持できる機械作業用手袋10を提供することができる。
そして、掌側人差し指33及び掌側中指34及び掌部30には掌側中指補強部43を設け、掌側薬指35には掌側薬指補強部44を設け、掌側小指36には掌側小指補強部45を設け、掌部30には側面補強部47及び掌補強部49を設けた。これらの掌側中指補強部43、掌側薬指補強部44、掌側小指補強部45、側面補強部47及び掌補強部49は、断熱性に優れた牛皮で構成されるとともに、掌部30の断熱性が要求される部位に適切な厚みで設けられるので、掌部30の全体で断熱性を確保することができる。
図7は機械作業用手袋の台上での作業説明図であり、作業者は手92を介して機械作業用手袋10に設けた側面補強部47を台93の上に固定している。このとき、掌部30から左へ延びている掌側指部31は、上から掌側人差し指33、掌側中指34、掌側薬指35及び掌側小指36である。
機械作業用手袋10は、掌部30の小指側の側面46を掌部30から甲部20まで覆う例えば厚さ2mmの牛皮製の側面補強部47を設けたので、機械作業用手袋10の小指側の側面部94の肉厚が増加する。そのため、側面補強部47を台93に固定した状態で作業する場合、作業の安定性が向上するので、作業効率を向上させた機械作業用手袋10を提供することができる。
また、機械作業用手袋10は、台93が比較的高い温度状態にある場合でも、側面補強部47によって小指側の側面部94の肉厚が増すため、断熱性を確保することができる。
以上に説明した機械作業用手袋10は、補強部40に側面補強部47と指補強部41とを含めたので断熱性に優れるが、側面補強部47と指補強部41の材料費及び縫い付け費用が掛かるので、コストの高い手袋になる。低コスト化を実現するために、側面補強部47と指補強部41を設けない機械作業用手袋の実施例を次に説明する。
図8は図1及び図2の変更実施例図であり、図1及び図2と共通の構造については符号を流用して説明を省略する。
(a)にて、機械作業用手袋10Bは、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成し、(b)にて、掌側指部31を含む掌部30を羊皮で構成し、この掌部30は、前記羊皮よりも丈夫な牛皮で構成した補強部40Bを重ねることで補強したことを特徴とする。
また、補強部40Bは、掌補強部49と第2掌補強部95を掌部30に設けた。
(a)にて、機械作業用手袋10Bは、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成し、(b)にて、掌側指部31を含む掌部30を羊皮で構成し、この掌部30は、前記羊皮よりも丈夫な牛皮で構成した補強部40Bを重ねることで補強したことを特徴とする。
また、補強部40Bは、掌補強部49と第2掌補強部95を掌部30に設けた。
よって、機械作業用手袋10Bは、甲側指部21を含む甲部20をアラミド繊維で構成した。アラミド繊維は耐熱性に優れるため、作業時に甲部20が発熱部品に接触しても機械作業用手袋10Bの損傷を防ぐことができる。また、アラミド繊維を用いたことで手袋内の通気が良好になるため、長時間の作業でも快適に機械作業用手袋10Bを使用することができる。そして、アラミド繊維は伸縮性にも優れるので関節の屈曲動作が円滑になり、作業性を向上させることができる。
さらに、掌側指部31を含む掌部30を皮素材で構成したので、発熱部品を把持する際、機械作業用手袋10Bの表面の滑り具合を素手に近づけることができる。そのため、機械作業用手袋10Bでの把持動作を安定させることができる。
加えて、掌部30は皮素材よりも丈夫な牛皮で構成した補強部40Bを重ねることで補強したので、機械作業用手袋10Bの断熱性を向上させることができる。そのため、作業効率を向上させることができる。
加えて、掌部30は皮素材よりも丈夫な牛皮で構成した補強部40Bを重ねることで補強したので、機械作業用手袋10Bの断熱性を向上させることができる。そのため、作業効率を向上させることができる。
尚、本発明の機械作業用手袋の作業対象は、実施の形態ではエンジンに適用して説明したが、例えば排気管やそれに接続された部品の作業にも適用可能であるため、比較的高い温度状態にある機械部品の作業に適用することは差し支えない。
本発明の機械作業用手袋は、エンジンの整備作業に好適である。
10、10B…機械作業用手袋、20…甲部、21…甲側指部、22…甲側親指(親指)、23…甲側人差し指(人差し指)、24…甲側中指(中指)、30…掌部、31…掌側指部、33…掌側人差し指(人差し指)、40、40B…補強部(補強皮材)、41…指補強部、46…掌部の小指側の側面、47…側面補強部、54、55、56…先端部、65…人差し指接合部(接合部)、69…中指接合部(接合部)、74…人差し指部(指部)、75…中指部(指部)、84…先端部、86…第1中指絞り部(絞り部)、87…第2中指絞り部(絞り部)、88…第1薬指絞り部(絞り部)、89…第2薬指絞り部(絞り部)、91…小指絞り部(絞り部)。
Claims (6)
- 発熱部品を含む機械部品の整備に用いられる機械作業用手袋において、
甲側指部を含む甲部をアラミド繊維で構成し、掌側指部を含む掌部を皮素材で構成し、少なくとも前記掌部は、前記皮素材よりも丈夫な補強皮材を重ねることで補強したことを特徴とする機械作業用手袋。 - 請求項1記載の機械作業用手袋において、
前記甲側指部と前記掌側指部とを接合する接合部は、隣接する指部同士が接触する接触部位よりも、甲側に設けられていることを特徴とする機械作業用手袋。 - 請求項1又は請求項2記載の機械作業用手袋において、
前記補強皮材には、掌部の小指側の側面を、掌部から甲部まで覆う側面補強部が含まれていることを特徴とする機械作業用手袋。 - 請求項1、請求項2又は請求項3記載の機械作業用手袋において、
前記補強皮材には、掌側指部に設ける指補強部が含まれ、且つこの指補強部は、指関節に臨む部分で幅を狭めた絞り部を備えていることを特徴とする機械作業用手袋。 - 請求項1〜4のいずれか1項記載の機械作業用手袋において、
前記甲側指部のうち、親指と人差し指と中指の先端部分は前記皮素材で構成したことを特徴とする機械作業用手袋。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の機械作業用手袋において、
前記掌側指部のうち、人差し指の第2関節から先には、前記補強皮材を設けないことを特徴とする機械作業用手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007041229A JP2008202176A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 機械作業用手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007041229A JP2008202176A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 機械作業用手袋 |
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JP2008202176A true JP2008202176A (ja) | 2008-09-04 |
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JP (1) | JP2008202176A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016537520A (ja) * | 2013-11-12 | 2016-12-01 | 廣西喜諾盛手套有限公司 | 手袋 |
-
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- 2007-02-21 JP JP2007041229A patent/JP2008202176A/ja active Pending
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