JP2008201511A - 蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体、及びそれを用いた容器、並びにチューブ - Google Patents
蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体、及びそれを用いた容器、並びにチューブ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】折りたたまれた時の成形品の高さが、折りたたまれる前の高さの30%〜98%であり、折りたたまれていない状態での蛇腹1段の高さに対する内径の最大値との比が1以上5以下、蛇腹の山の内角の角度が30度以上120度以下であり、蛇腹形状の側面の比が下式(1)を満足することを特徴とする、熱可塑性樹脂よりなる蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体。 1 < R1/R2 ≦2 (1) 上記(1)式のR1は蛇腹の山の側面の長さが長い側の長さ(図2の記号7部分)、R2は蛇腹の山の側面の長さが短い側の長さ(図2の記号6部分)である。
【選択図】図2
Description
ところが、近年、易伸縮性、柔軟性と耐切創性、耐貫通性、耐衝撃性を併せ持つ蛇腹形状構造体が要求されるに至っている。例えば、近年、医療現場では針刺し事故等が多発しており、特に血液等が付着した注射器の針等はヒトに感染する危険性があるため「感染性廃棄物」として適正に廃棄処理をするように厚生省は「医療用廃棄物処理ガイドライン」を定め規制を強化した。そこで事故防止のため使用した注射針はプラスチック製のリキャップに差し込むことが一般に行われているが、皮肉にもリキャップの時、最も針刺し事故が多いと言われている。
医療現場ではリキャップのような細い穴に注射針を差し込むのではなく、鋭利な注射針やアンプルおよび注射器や注射筒等を素早く廃棄できる広口で耐貫通性が優れた容器であり、どのような医療現場でも使えるように持ち運びが出来る携帯性が優れた医療用廃棄物を捨てるゴミ箱が求められている(このような用途のおいては、更に形状保持性も要求される)。
現在、このような市場の要請に応えることができる蛇腹形状構造体は存在していないのが現状である。
1 < R1/R2 ≦2 (1)
上記(1)式のR1は蛇腹の山の側面の長さが長い側の長さ(図2の記号7部分)、R2は蛇腹の山の側面の長さが短い側の長さ(図2の記号6部分)である、(b)蛇腹形状の厚みに対する蛇腹1段の高さの比が10以上50以下であることを特長とする(a)記載の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体、(c)熱可塑性樹脂の破断強度が降伏強度より大きいことを特徴とする(a)又は(b)いずれかに記載の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体、(d)熱可塑性樹脂の弾性率と該蛇腹部分の厚みの積が0.6GPa・mm以上6.0GPa・mm以下であることを特徴とする(a)〜(c)いずれかに記載の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体、(e)(a)〜(d)いずれかの蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体からなることを特徴とする容器、(f)(a)〜(d)いずれかの蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体からなることを特徴とするチューブ、である。
本発明の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体は、折りたたまれる前の高さの30%〜98%であることが好ましい。かかる範囲であれば携帯性に優れる等、産業上利用するに有用な製品が得られるからである。より好ましくは40%〜97%、更に好ましくは45%〜96%である。
図2には蛇腹形状の一部分(図1の記号3部分)を拡大して示した。すなわち、図2で示した蛇腹の谷部と蛇腹の山部を結んだ直線の内角を表した記号5の角度が30度以上120度以下であって、図1の記号1と記号2との長さの比が1〜5であることが好ましい。
かかる範囲であれば、硬く、厚い材料であっても容易に折りたたむことができることを本願発明者等は見出したものである。すなわち、通常、図2記号5の角度が鋭角であるほど折りたたみ易いところ、特に30度以上120度以下の範囲であれば、いわゆる飛び移り座屈現象を発現し易く、折りたたまれていない状態の形状維持性に優れる一方、適度な荷重で折りたたむことができることを知見したものである。更に、耐貫通性等に優れる硬い素材を厚く成型する場合、これらの材料は成型性が悪く、エッジ部が湾曲した形となり座屈し難くなるところ、角度が30度以上120度以下という限定された範囲であれば、これらの材料を用いても型に近い形状を保ち、所望の形状が得られ、容易に折りたたむことが可能となる。より好ましい角度は32度以上115度以下、更に好ましくは34度以上110度以下である。更に、蛇腹1段の高さに対する内径の最大値との比が1以上5以下であれば、十分な伸縮性(携帯性)と易折りたたみ性を実現することができる。より好ましくは1.05以上3.0以下、更に好ましくは1.07以上2.0以下である。
1 < R1/R2 ≦ 2 (1)
(但し、上記の(1)式においてR1は蛇腹の山の側面の長さが長い側長さ(図2の記号6部分)、R2は蛇腹の山の側面の長さが短い側の長さ(図2の記号部分)である)。
従来の蛇腹形状構造体は、R1とR2が等しい長さのものであった。しかし、R1とR2を一定の範囲で不均等とすることにより、いわゆる「飛び移り座屈」するきっかけが生じやすくなり、硬く、厚い材料でも折りたたみ易くなることを本願発明者等は見出したからである。すなわち、R1とR2の長さが異なれば、短辺部に応力が集中し、折りたたみ易くなる。
より好ましくは、1.05≦R1/R2≦1.8、更に好ましく1.1≦R1/R2≦1.6である。
注射針を装着した一般的な注射器(径12.8mmφ)10本を、注射針を下側に向けて蛇腹形構造体よりなる容器に入れ、入り口部分を密封した。かかる注射器を入れた蛇腹形状構造体からなる容器を、折りたたまれていない状態で1.5mの高さから繰り返し10回落下させ、注射針が貫通有無を確認した。
男性1人の力で折りたためるか否かで判断した。
<試験片のサンプリング方法>蛇腹形状構造体の側面を切り出し、この切り出し側面から「株式会社ダンベルのスーパーダンベルカッター製 SDK−300」を用いて、規格JIS K6251−3号(または、規格JIS K6301−3号)ダンベルに打ち抜いた試験片を作製した。
<試験片>JIS3号ダンベル
厚さ :1mm
幅 :5.0mm
つかみ間距離:100mm
<引張試験機>島津オートグラフ社製 AG−IS S型
<引張速度> 50mm/分
熱可塑性樹脂として、東洋紡績株式会社製リサイクルペット(R_PET)を用い、日精エー・エス・ビー機械(株)社製、ABS−50MB 小型ストレッチブロー成形機により、表1記載の形状を有する蛇腹形状構造体を得た。なお、成型時、プリフォーム成形はシリンダー温度が240〜280℃、金型温度は水冷の条件で射出成形し、プリフォームをえた。得られたプリフォームはプリフォームの胴壁部分の温度が約90〜110℃になるまで予備加熱を行い、ただちにストレッチブロー金型に装着し、延伸ロッドを突き出すと同時に高圧空気を吹き込んでブロー成形を行った。
実施例1と同様の方法により、表2記載の材料・形状の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体を得た。
2: ・ 蛇腹の内径
3: ・ 図2の拡大部分
4: ・ 蛇腹の山〜谷の高さ
5: ・ 蛇腹の角度
6: ・ 蛇腹の山と谷を結ぶ直線(短)
7: ・ 蛇腹の山と谷を結ぶ直線(長)
Claims (6)
- 折りたたまれた時の成形品の高さが、折りたたまれる前の高さの30%〜98%であり、折りたたまれていない状態での蛇腹1段の高さに対する内径の最大値との比が1以上5以下、蛇腹の山の内角の角度が30度以上120度以下であり、蛇腹形状の側面の比が下式(1)を満足することを特徴とする、熱可塑性樹脂よりなる蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体。
1 < R1/R2 ≦2 (1)
上記(1)式のR1は蛇腹の山の側面の長さが長い側の長さ(図2の記号7部分)、R2は蛇腹の山の側面の長さが短い側の長さ(図2の記号6部分)である。 - 蛇腹形状の厚みに対する蛇腹1段の高さの比が10以上50以下であることを特長とする請求項1記載の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体。
- 熱可塑性樹脂の破断強度が降伏強度より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体。
- 熱可塑性樹脂の弾性率と該蛇腹部分の厚みの積が0.6GPa・mm以上6.0GPa・mm以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体。
- 前記請求項1〜4いずれかの蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体からなることを特徴とする容器。
- 前記請求項1〜5いずれかの蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体からなることを特徴とするチューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007037675A JP2008201511A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 蛇腹形状熱可塑性樹脂構造体、及びそれを用いた容器、並びにチューブ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008201511A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015164878A (ja) * | 2009-09-18 | 2015-09-17 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company | 鋭利物廃棄容器を新製品収納容器と一体化した輸送容器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07195593A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Shiro Kanao | 合成樹脂蛇腹管 |
JP2004182443A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Yac Co Ltd | ゴミ箱 |
-
2007
- 2007-02-19 JP JP2007037675A patent/JP2008201511A/ja active Pending
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