JP2008200934A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自装置に格納されたプログラムの書き換えに際して起こり得る、従来よりも広範な不具合に良好に対処できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の一例としてのネットワーク複合機1は、画像形成動作を制御するためのプログラム11aを自装置に格納し、かつプログラム11aを外部のメモリカード21に記録されている更新プログラム21aで書き換え可能であり、自装置とメモリカード21とを接続するメモリカードI/F20と、外部から設定され、自装置に固有の事項を表す機器設定情報12aを記憶しているRAMと、プログラム11aを更新プログラム21aで書き換える際に、機器設定情報12aをメモリカード21へ記録する機器設定情報バックアップ部113と、書き換え後のプログラム11aを実行することによって画像形成動作を制御する全体制御部120とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】画像形成装置の一例としてのネットワーク複合機1は、画像形成動作を制御するためのプログラム11aを自装置に格納し、かつプログラム11aを外部のメモリカード21に記録されている更新プログラム21aで書き換え可能であり、自装置とメモリカード21とを接続するメモリカードI/F20と、外部から設定され、自装置に固有の事項を表す機器設定情報12aを記憶しているRAMと、プログラム11aを更新プログラム21aで書き換える際に、機器設定情報12aをメモリカード21へ記録する機器設定情報バックアップ部113と、書き換え後のプログラム11aを実行することによって画像形成動作を制御する全体制御部120とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、自装置に格納されたプログラムを用いて制御される画像形成装置に関し、特にそのプログラムを更新する機能を持つ画像形成装置に関する。
コピー機やファクシミリ装置などの画像形成装置では、一般に、自装置に内蔵されたコンピュータが自装置に格納されたプログラムを実行することによって所定の動作を制御している。そのようなプログラムは、例えば画像形成装置の機能を拡充し、また発見された不具合を解消するために、保守員によって適時書き換えられる。
従来、そのようなプログラムの書き換え作業を支援する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に開示される画像形成装置は、複数の異なるプログラムが記録されている記録媒体にアクセスし、その複数のプログラムのうちの自装置に適合するプログラムで自装置に格納されているプログラムを書き換える。
この構成によれば、例えば、保守員が複数のプログラムを記録した記録媒体を携行し、その記録媒体を保守すべき画像形成装置に装着することで、その画像形成装置が自装置に適合するプログラムを選択して書き換えを行うので、プログラムの書き換え作業の効率を向上し、かつ誤選択が排除され作業の信頼性を向上できるとしている。
特開2007−015223号公報
しかしながら、従来の技術によれば、プログラムの書き換えに際して起こり得るいくつかの不具合に、良好に対処できないという問題がある。
起こり得る不具合の一例は、自装置には適合するものの誤ったバージョンのプログラムで書き換えを行ってしまうことや、またプログラムを書き換えた結果装置の動作が不安定になることである。そのような不具合の発生時には、プログラムを即座に元に戻して、不具合の解消や原因究明を図ることが求められる。
例えば保守員が過去の全てのバージョンのプログラムを携行すれば、従来の技術でもプログラムを迅速に元に戻せる可能性はある。しかし、そうしたとしても、書き換え前のプログラムを特定するバージョンが分からなければ元に戻すことは事実上不可能であるし、保守員が過去の全てのプログラムを携行することは煩雑であり現実的とは言いがたい。
起こり得る不具合の他の例は、自局電話番号や短縮ダイヤル情報などを含む機器設定情報が、プログラムの書き換えの際に生じる不慮の事故(例えば停電など)で失われてしまうことである。
機器設定情報は機器固有であり代替情報がないため確実に保全されなくてはならない。そのため、従来から、外部のPC(パーソナルコンピュータ)で動作する専用のソフトウェアと連携して機器設定情報のバックアップを行う画像形成装置が実現されている。
そのような画像形成装置では、ユーザが事前に機器設定情報をバックアップするか、又は保守員がそのバックアップを代行することにより、プログラムの書き換えに際して機器設定情報を保全することができる。しかし、そのためには、外部のPCと専用のソフトウェアが必要であり、ユーザ又は保守員の手間が避けられない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、自装置に格納されたプログラムの書き換え作業において、従来よりも効率性、安全性を高めることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、画像形成動作を制御するためのプログラムを自装置に格納し、かつ前記プログラムを外部の記録媒体に記録されている更新プログラムで書き換え可能な画像形成装置であって、自装置と前記記録媒体とを接続するインタフェース手段と、外部から設定され、自装置に固有の事項を表す機器設定情報を記憶している機器設定情報記憶手段と、前記プログラムを前記更新プログラムで書き換える際に、前記機器設定情報を前記記録媒体へ記録する機器設定情報バックアップ手段と、書き換え後のプログラムを実行することによって画像形成動作を制御する全体制御手段とを備える。
この構成によれば、プログラムを書き換える際に、機器設定情報が書き換えのための更新プログラムが記録されている記録媒体にバックアップされるので、従来バックアップに必要だった外部のPCと専用のソフトウェアが不要になると共に、ユーザや保守員に課されていた事前のバックアップの手間や、バックアップをとり忘れる危険が排除される。
また、前記画像形成装置は、さらに、前記プログラムを前記更新プログラムで書き換える際に、前記プログラムを前記記録媒体へ記録するプログラムバックアップ手段を備えてもよい。
この構成によれば、バックアップされたプログラムで更新後のプログラムを書き換えることによりプログラムを即座に元に戻すことができるので、誤った更新や、更新による不具合の発生時に、迅速に不具合を解消し、また原因究明を図ることが可能になる。
また、前記プログラムは、前記プログラムが適合する機種、仕向地、およびバージョンのうちの少なくとも1つを表す属性情報と共に管理されており、前記画像形成装置は、さらに、前記機器設定情報と前記プログラムとが前記記録媒体へ記録された場合に、前記機器設定情報の識別名と前記属性情報とを対応付けて示すログ情報を前記記録媒体へ記録するログ情報記録手段を備えてもよい。
この構成によれば、例えば、機器設定情報がプログラムのバージョンに依存する場合など、バックアップされた機器設定情報と、書き換え前のプログラムの属性情報との対応管理が容易になる。
また、前記画像形成装置は、さらに、前記機器設定情報の記録が失敗した場合、前記プログラムの書き換えを禁止する制御手段を備えてもよい。
この構成によれば、機器設定情報及び書き換え前のプログラムがバックアップされずにプログラムが書き換えられてしまう危険を、確実に排除できる。
なお、本発明は、画像形成装置として実現できるだけでなく、プリンタ装置、コピー機、及びネットワーク複合機として実現することもできる。
本発明に係る画像形成装置では、プログラムの書き換えに際して、機器設定情報及び書き換え前のプログラムを確実にバックアップすることにより、プログラムの書き換え作業における効率性、安全性を従来よりも高めるので、その実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのネットワーク複合機を含む通信システムの構成の一例を示す図である。
この通信システムは、ネットワーク複合機1及び2、端末装置3及び4、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換回線網)5、並びにLAN(Local Area Network)6から構成される。
ここで、ネットワーク複合機1は、自装置に格納されたプログラムを用いて制御され、かつ前記プログラムを、外部の記録媒体であるメモリカード21に記録されている更新プログラムで書き換える画像形成装置の一例である。
ネットワーク複合機1は、PSTN5を介してネットワーク複合機2と接続され、またLAN6を介して端末装置3及び4と接続される。
ネットワーク複合機1は、スキャナ及びプリンタを備え、スキャナで原稿を読み取って得た画像データを、PSTN5を介してネットワーク複合機2へファクシミリ送信し、LAN6を介して端末装置3及び4へ送信することより、ファクシミリ機能、及びスキャナ機能を発揮する。また、ネットワーク複合機1は、その画像データをプリンタで印刷出力することにより、コピー機能を発揮する。さらに、ネットワーク複合機1は、LAN6を介して端末装置3及び4から受信した印刷データを、プリンタで印刷出力することにより、プリンタ機能を発揮する。
図2は、ネットワーク複合機1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
ネットワーク複合機1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、モデム13、NCU(Network Control Unit)14、操作パネル15、ディスプレイ16、スキャナ17、プリンタ18、LAN(Local Area Network)I/F19、及びメモリカードI/F20を備える。
CPU10は、EPROM11に格納されたプログラム11aを実行することにより、ネットワーク複合機1の全体を制御する。
CPU10は、例えば、スキャナ17で原稿を読み取って得た画像データ、及びLANI/F19で受信された印刷データをRAM12に保持する(図示せず)。そして、保持された画像データをRAM12からプリンタ18、モデム13、及びLANI/F19へ転送し、また保持された印刷データをRAM12からプリンタ18へ転送する。これにより、それぞれ原稿のコピー、ファクシミリ送信、及び端末装置3等への送信、並びに印刷データの印刷出力が行われる。
EPROM11は、CPU10が実行するプログラム11aを格納する、電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリである。
RAM12は、CPU10がプログラム11aを実行する際に用いられるワークデータ、自局電話番号や短縮ダイヤル情報などの自装置に固有の事項を表す機器設定情報12a、スキャナ17から得られた画像データ、及びLANI/F19から得られた印刷データを保持する読み書き可能なメモリである。
なお、機器設定情報12aは、RAM12に不揮発に保持されることが望ましい。そのために、RAM12は、機器設定情報12aを保持する領域について、バッテリバックアップされるか、又は強誘電体メモリ等の不揮発性メモリで実現されるとしてもよい。
モデム13は、RAM12に保持された画像データをファクシミリ信号に変調して送信し、また外部からから受信されたファクシミリ信号を画像データに復調する。モデム13は、例えばG3規格に準拠したファックスモデムである。
NCU14は、モデム13とPSTN5との接続を制御する網制御装置である。
操作パネル15は、利用者からの操作を受け付けるタッチパネル、及び複数のキーで構成される。
ディスプレイ16は、利用者への操作ガイドや、ネットワーク複合機1の動作状態を表示する表示装置であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)である。
スキャナ17は、画像読み取り装置であり、CPU10の制御下で、原稿を光学的に読み取ることによって得た画像データを出力する。
プリンタ18は、印刷装置であり、CPU10の制御下で、例えばRAM12に保持された画像データ、及び印刷データを印刷出力する。
LANI/F19は、ネットワーク複合機1とLAN6とを接続する通信アダプタであり、CPU10の制御下で、例えばRAM12に保持された画像データを端末装置3等へ送信し、また端末装置3等から印刷データを受信する。
メモリカードI/F20は、ネットワーク複合機1とメモリカード21とを接続する通信アダプタであり、メモリカード21への情報の読み書きを行う。この接続は、有線及び無線の何れにより実現されてもよい。
メモリカード21は、記録媒体の一例であり、ネットワーク複合機1の複数の機種についてプログラム11aと置き換えられるべき複数の更新プログラムを記録している。メモリカード21は、可搬型の記録媒体であり、保守員によって、例えば保守されるべきネットワーク複合機1が設置されている現場へ携行されるとしてもよい。
メモリカード21は、例えば、電気的な接点を介してメモリカードI/F20と接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、USBメモリ、SDカード等、または、無線でメモリカードI/F20と接続されるICカード等で実現できる。メモリカード21とメモリカードI/F20との接続に赤外線を用いることも可能である。
メモリカードI/F20は、メモリカード21に対応して、電気的な接点を有するスロット又はソケット、若しくは無線通信のためのアンテナ又は赤外線の受発光装置等を用いて実現される。メモリカードI/F20は、例えば、ネットワーク複合機1のメイン基板、又は増設モジュールに設けられる。メモリカードI/F20は、ネットワーク複合機1の内部における、筐体の開口を通して外部からメモリカード21が挿入される位置に設けられてもよい。
図3は、本発明に関わるネットワーク複合機1の特徴的な機能構成を示すブロック図である。図3には、説明の便宜のため、図2に示されるいくつかの部が再掲される。これらの部には図2と同じ符号を付して説明を省略する。
図3において、メンテナンス実行部110は、プログラム11aの更新処理をメンテナンス動作として実行し、全体制御部120は、コピー、ファクシミリ、スキャナ、及びプリンタといった画像形成処理を含むネットワーク複合機1の通常の動作を制御する。なお、コピー、ファクシミリ、スキャナ、及びプリンタ等の通常の動作は、本発明の特徴ではないためこれ以上詳細に説明しない。
メンテナンス実行部110、及び全体制御部120は、それぞれソフトウェアの機能として実現される。より具体的には、メンテナンス実行部110は、例えば図示しないブート用のROMに格納された専用のプログラムをCPU10が実行することによって実現することができ、また、プログラム11aに書き換えから除外される部分を設け、その部分をCPU10が実行することによって実現することもできる。全体制御部120は、プログラム11aの書き換えの対象となる部分をCPU10が実行することによって実現される。
全体制御部120は、コピー、ファクシミリ、スキャナ、及びプリンタといった画像形成処理を含むネットワーク複合機1の通常の動作を制御しつつ、例えば、操作パネル15から特定のパスワードが入力されたことを示す信号を取得すると、メンテナンス実行部110を起動(サブルーチンコール)することにより、ネットワーク複合機1の動作を通常の動作からメンテナンス動作へと切り替える。
メンテナンス実行部110は、プログラム更新部111、プログラムバックアップ部114、及び機器設定情報バックアップ部113から成る。プログラム更新部111は、プログラム選択部112を含む。
メモリカード21には、複数の更新プログラム21aが、それぞれの更新プログラムが適合する機種、仕向地、およびバージョンのうちの少なくとも1つを表す属性情報と共に記録されている。また、ひとたびプログラム更新処理が行われた後は、さらにバックアップされた機器設定情報21b、バックアップされたプログラム21c、及びログ情報21dが記録される。
プログラム11a、バックアップされたプログラム21cもまた、それぞれのプログラムが適合する機種、仕向地、およびバージョンのうちの少なくとも1つを表す属性情報と共に管理されるとしてもよい。
プログラム選択部112は、メモリカード21に記録されている複数の更新プログラム21aのうち、ネットワーク複合機1の機種に適合する更新プログラムの一覧をディスプレイ16に表示する。バックアップされたプログラム21cも、この一覧に加えられる。プログラム選択部112は、例えばネットワーク複合機1の機種を固定的に記憶しておくことによって、記憶されている機種と同一の機種を表す属性情報を持つ更新プログラムのみを、自装置に適合するプログラムとしてディスプレイ16に表示することができる。そして、プログラム選択部112は、操作パネル15を介して、その一覧の中から1つの更新プログラムを選択する操作を受け付ける。
機器設定情報バックアップ部113は、機器設定情報12aを、メモリカードI/F20を介してメモリカード21に、バックアップされた機器設定情報21bとして記録する。そして、バックアップされた機器設定情報21bの識別名(例えば、メモリカード21におけるファイル名)とプログラム11aの属性情報とを対応付けて示すログ情報21dを、メモリカードI/F20を介してメモリカード21へ記録(バックアップ)する。
プログラムバックアップ部114は、プログラム11aを属性情報と共に、メモリカードI/F20を介してメモリカード21に、バックアップされたプログラム21cとして記録(バックアップ)する。
プログラム更新部111は、プログラム11a及び機器設定情報12aのバックアップに成功した場合、プログラム選択部112で選択された更新プログラムを属性情報と共にメモリカードI/F20を介してメモリカード21から取得し、取得された更新プログラムでプログラム11aを書き換える。
その結果、全体制御部120は、書き換え後のプログラム11a(つまり、選択された更新プログラム)を実行することによって、コピー、ファクシミリ、スキャナ、及びプリンタといった画像形成処理を含むネットワーク複合機1の通常の動作を制御することになる。
なお、プログラム更新部111は、プログラム11a又は機器設定情報12aのバックアップに失敗した場合、プログラム11aの書き換えを禁止してもよい(書き換えを行わない)。そうすれば、プログラム11a又は機器設定情報12aを元に戻せない状態でプログラム11aの書き換え処理が進行してしまう事態が避けられるので、処理の安全性を高めることができる。
以上説明した実施の形態の構成において、特許請求の範囲に記載の記録媒体の一例がメモリカード21であり、インタフェース手段の一例がメモリカードI/F20であり、機器設定情報記録手段の一例がRAM12であり、機器設定情報バックアップ手段及びログ情報記録手段の一例が機器設定情報バックアップ部113であり、プログラムバックアップ手段の一例がプログラムバックアップ部114であり、制御手段の一例がプログラム更新部111であり、全体制御手段の一例が全体制御部120である。
図4は、メモリカード21に記録されている複数の更新プログラム21aの一例を示す図である。複数の更新プログラム21aは、それぞれの属性情報21a1と共に記録される。図4の例では、属性情報21a1は、更新プログラムが適合する機種名(MC10、MX50)、仕向地(JP、US)、バージョン(5.6、6.5、6.1)を表す。属性情報21a1は、更新プログラムの実行コード21a2と同様にファイルの実体的な内容として表されてもよく、またファイル名として表されてもよい。
なお、プログラム11a、及びバックアップされたプログラム21cは、更新プログラム21aと同じく、属性情報付きのフォーマットで表される。
図5は、機器設定情報12aの一例を示す図である。機器設定情報12aは、自装置に固有の事項を表す情報であり、予め外部から設定され、RAM12に保持される。図5の例では、機器設定情報12aは、自局電話番号、ディスプレイの明るさ、短縮ダイヤル等の複数の設定項目12a1について、設定された情報12a2を表している。
課題の項で説明したように、機器設定情報12aは機器固有であり代替情報がないため、プログラム11aの書き換えに際して確実に保全されなくてはならない。
なお、バックアップされた機器設定情報21bは、機器設定情報12aと同じフォーマットで表される。
図6は、ログ情報21dの一例を示す図である。ログ情報21dは、バックアップされた機器設定情報21bの識別名(ここでは、メモリカード21におけるファイル名)とバックアップされたプログラム21cの属性情報とを対応付けて示す情報である。図6の例では、ログ情報21dは、バックアップされた機器設定情報21bの識別名としてのファイル名、バックアップされたプログラム21cの属性情報、及びバックアップが行われた日時を表している。
次に、メンテナンス実行部110によって行われるプログラム更新処理について、具体例を用いて説明する。
図7は、更新プログラム一覧の一例であり、更新プログラムの選択操作を受け付けるためにディスプレイ16に表示される。図7の例は、自装置の機種が例えばMC10である場合に、機種MC10に適合する更新プログラムの属性情報が一覧表示されることを示している。
図8(A)は、更新不要メッセージの一例であり、現在のプログラムと全く同じ属性情報(バージョン)を持つ更新プログラムが選択された場合にディスプレイ16に表示される。
図8(B)は、更新確認メッセージの一例であり、現在のプログラムと異なる属性情報(バージョン)を持つ更新プログラムが指定された場合にディスプレイ16に表示される。特に、指定されたプログラムのバージョンが現在のプログラムのバージョンよりも低い場合、更新確認メッセージは、図8(B)に示されるようにそのことを示して操作者に注意を喚起する。
更新確認メッセージは、操作者に対して、機器設定情報及びプログラムのバックアップをしてから更新を行うか(バックアップと更新)、バックアップをせずに更新のみ行うか(更新のみ)、又は更新を中止するかを選択する確認操作を促す。
図9は、エラーメッセージの一例であり、バックアップに失敗した場合にディスプレイ16に表示される。
図10は、メンテナンス実行部110によって実行されるプログラム更新処理の一例を示すフローチャートである。この更新処理は、一例として、特定のパスワードの入力操作に応じて全体制御部120がメンテナンス実行部110を起動し、起動されたメンテナンス実行部110によって実行される。
メンテナンス実行部110は、まずメモリカードI/F20を介してメモリカード21を認証する。この認証は、例えばPKI(公開鍵基盤)といった周知の技術を用いてメモリカード21に特定の認証用情報(図示せず)を記録しておくことによって実現される。
メモリカード21の認証に成功すれば(S11でYES)、図7の更新プログラム21aの一覧を、属性情報を用いて表示し(S12)、更新プログラムの選択操作を受け付ける(S13)。
そして、選択された更新プログラムの属性情報(バージョン)が現在のプログラムの属性情報(バージョン)と同じであれば(S14でYES)、図8(A)の更新不要メッセージを表示して処理を終了する(S15)。
属性情報が異なる場合は(S14でNO)、図8(B)の更新確認メッセージを表示して、操作者による確認操作を受け付ける(S16)。
確認操作として「中止」が受け付けられると(S17で中止)、プログラムを更新せずに処理を終了する。
確認操作として「バックアップと更新」が受け付けられると(S17でバックアップと更新)、機器設定情報12aを、メモリカードI/F20を介してメモリカード21に、バックアップされた機器設定情報21bとしてバックアップする(S18)。機器設定情報12aのバックアップに失敗した場合(S19でNO)、図9のエラーメッセージを表示して、プログラムを更新せずに処理を終了する(S20)。
機器設定情報12aのバックアップに成功すると(S19でYES)、続いてプログラム11aを、メモリカードI/F20を介してメモリカード21に、バックアップされたプログラム21cとしてバックアップする(S21)。プログラム11aのバックアップに失敗した場合(S22でNO)、エラーメッセージを表示して、プログラムを更新せずに処理を終了する(S23)。
プログラム11aのバックアップに成功すると(S22でYES)、S13で選択された更新プログラム21aを、メモリカードI/F20を介してメモリカード21から取得し、取得された更新プログラム21aでプログラム11aを書き換える(S24)。
以上説明したように、本実施の形態のネットワーク複合機1によれば、機器設定情報12a及びプログラム11aのバックアップに成功して初めて、プログラム11aの書き換えが行われるので、プログラムの書き換えに際して機器設定情報12aを確実に保全することが可能になる。
しかも、このバックアップは、更新プログラム21aが格納されているメモリカード21を用いて、プログラム更新処理の一部として行われるので、従来機器設定情報をバックアップするために必要だった外部のPCと専用のソフトウェアが不要になると共に、ユーザや保守員に課されていた事前のバックアップの手間や、バックアップをとり忘れる危険が排除される。
また、バックアップされたプログラム21cで更新後のプログラム11aを書き換えることによりプログラムを即座に元に戻すことができるので、誤った更新や、更新による不具合の発生時に、迅速に不具合を解消し、また原因究明を図ることが可能になる。
このように、本実施の形態のネットワーク複合機1は、自装置に格納されたプログラムの書き換え作業における効率性、安全性を従来よりも高めるので、その実用的な価値は極めて高い。
本発明は、自装置に格納されたプログラムを用いて制御される画像形成装置として、プリンタ装置、コピー機、ネットワーク複合機などに利用することができる。
1、2 ネットワーク複合機
3 端末装置
5 PSTN
6 LAN
10 CPU
11 EPROM
11a プログラム
12 RAM
12a 機器設定情報
13 モデム
14 NCU
15 操作パネル
16 ディスプレイ
17 スキャナ
18 プリンタ
19 LANI/F
20 メモリカードI/F
21 メモリカード
21a 更新プログラム
21b バックアップされた機器設定情報
21c バックアップされたプログラム
21d ログ情報
110 メンテナンス実行部
111 プログラム更新部
112 プログラム選択部
113 機器設定情報バックアップ部
114 プログラムバックアップ部
120 全体制御部
3 端末装置
5 PSTN
6 LAN
10 CPU
11 EPROM
11a プログラム
12 RAM
12a 機器設定情報
13 モデム
14 NCU
15 操作パネル
16 ディスプレイ
17 スキャナ
18 プリンタ
19 LANI/F
20 メモリカードI/F
21 メモリカード
21a 更新プログラム
21b バックアップされた機器設定情報
21c バックアップされたプログラム
21d ログ情報
110 メンテナンス実行部
111 プログラム更新部
112 プログラム選択部
113 機器設定情報バックアップ部
114 プログラムバックアップ部
120 全体制御部
Claims (4)
- 画像形成動作を制御するためのプログラムを自装置に格納し、かつ前記プログラムを外部の記録媒体に記録されている更新プログラムで書き換え可能な画像形成装置であって、
自装置と前記記録媒体とを接続するインタフェース手段と、
外部から設定され、自装置に固有の事項を表す機器設定情報を記憶している機器設定情報記憶手段と、
前記プログラムを前記更新プログラムで書き換える際に、前記機器設定情報を前記記録媒体へ記録する機器設定情報バックアップ手段と、
書き換え後のプログラムを実行することによって画像形成動作を制御する全体制御手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - さらに、
前記プログラムを前記更新プログラムで書き換える際に、前記プログラムを前記記録媒体へ記録するプログラムバックアップ手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記プログラムは、前記プログラムが適合する機種、仕向地、およびバージョンのうちの少なくとも1つを表す属性情報と共に管理されており、
さらに、
前記機器設定情報と前記プログラムとが前記記録媒体へ記録された場合に、記録された機器設定情報の識別名と前記属性情報とを対応付けて示すログ情報を前記記録媒体へ記録するログ情報記録手段を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - さらに、
前記機器設定情報の記録が失敗した場合、前記プログラムの書き換えを禁止する制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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