JP2008199564A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】階層伝送された複数の信号を受信して切り替えて出力できる受信機において、映像・音声のずれ時間を自動的に検出し、出力タイミングを合わせることにより、スムーズに切り替え、切り替え時の音声の音量調整を行う。
【解決手段】各階層の映像・音声信号を一時的に保存する階層バッファ手段と、各階層の映像・音声信号を復号する階層復号手段と、各々の階層の映像・音声信号からシーン切り替わりタイミングを検出して遅延時間を算出し、遅延時間を考慮して強階層音量検出手段と弱階層音量検出手段から出力される音量情報を比較し、両者に音量差があれば、受信する階層の映像・音声が切り替えられたとき、両者の音量が等しくなるよう音量制御手段を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送の受信装置に係り、特に階層伝送された放送を受信するデジタル放送受信装置に関する。
デジタル放送においては、複数の伝送方式を用いて1つのトランスポートストリームを伝送する階層伝送が用いられる。地上デジタル放送では、1つ以上のセグメントで構成された階層を最大3階層まで同時に伝送することが可能であり、伝送路符号化方式の違いによる所要CN比の低い順に、強階層/中階層/弱階層と呼ばれている。階層が弱いほど高品質なデータを伝送できるが受信安定性が低く、階層が強いほど高品質なデータの伝送はできないが受信安定性が高いという特性がある。
階層伝送された放送を受信するデジタル放送受信機では、放送信号の受信レベルが低下すると弱階層から強階層に切り替えて映像・音声を出力するなど、受信状況に応じて階層を切り替えて映像・音声を出力することができる。
この機能を利用し、弱階層と強階層で同じ内容の放送を送出することにより、強電界の地域では、高画質の強階層の映像信号を、弱電界の地域では、広い地域でより安定した弱階層の映像信号を受信することができる。
階層を切り替えて映像・音声を出力する装置については、特許文献1などに述べられている。
特開2003−274302号公報
強階層と弱階層でそれぞれ伝送される映像・音声は、放送信号の送出時点で、符号化処理などの違いにより、階層間で最大数秒程度の放送時間のずれが発生する。
このため、そのまま受信機側で弱階層と強階層を切り替えて映像・音声を出力すると、切り替え前に比べて数秒ずれた映像・音声が出力されてしまい、視聴しているユーザに違和感を与えてしまうという問題がある。
この弱階層と強階層の映像・音声がずれる問題を解決するために、受信機において、タイミングが早い方の階層の放送信号について、遅延に必要な量のバッファを挿入することで、階層間の映像・音声のずれをなくすことが可能であるが、階層間でどのぐらいの時間のずれが発生しているのかは、放送局や番組によっても異なることが想定され、また、そのことを知る手段も放送信号に用意されていないため、実際にどの程度のバッファ量を挿入してやればよいのか、受信機で知ることが非常に難しい。
この問題に対しては、階層間の映像・音声のずれの時間を検出し、そのずれ時間に相当するバッファ量を、タイミングの早いほうの階層に挿入することにより、階層間の映像・音声の出力タイミングを合わせ、これにより、階層切り替え時にスムーズに映像・音声を切り替えることが可能である。
一方、放送局側の送出設備などの事情により、弱階層と強階層の音声の出力レベルが必ずしもそろっている保証がないため、弱階層と強階層が切り替わるたびに、音量が同じになるよう、ユーザが調整し直すことが必要であるという問題点がある。放送局側の音声送出設備は、弱階層と強階層とでは異なった設備が用いられていて、放送局側で弱階層と強階層の音声の出力レベルを揃えることは困難である。
本発明は、弱階層と強階層で、切り替え時に音量差が発生する問題に対して、階層間の映像・音声のずれの時間を検出した上で、放送上、同じタイミングでの音声の音量を比較し、音量を自動的に調整することにより、階層間の切り替え時に音量差が生じないよう制御することを目的としている。
本発明のデジタル放送受信装置は、実時間の時刻を管理する実時間管理手段と、同一内容の映像、音声信号ストリームが複数符号化・多重化され変調されて伝送された放送の信号を受信し復調する受信手段と、前記受信手段で復調された信号から所望の信号を分離するパケット分離手段と、前記パケット分離手段から複数の映像、音声信号ストリームを抽出して一時的に保存するストリーム毎のバッファ手段と、前記ストリーム毎のバッファ手段に一時保存した映像・音声信号を復号するストリーム毎のストリーム復号手段と、前記ストリーム復号手段のうちどれか一つの信号を選択する出力選択手段と、前記ストリーム復号手段から出力された信号を監視し、夫々のシーンの切り替わりタイミングを検出する各ストリームのシーン検出手段と、前記ストリームのシーン検出手段からのシーン検出信号と、前記実時間管理手段から取得したシーン検出時の時刻情報から、各ストリーム間での、出力信号の遅延時間を算出する手段と、前記ストリーム復号手段からの音声出力の音量を監視する手段と、前記音声出力の同じ場面での音量を、前記遅延時間を考慮して比較し、前記ストリーム復号出力手段からの音声出力の音量差を求める手段と、前記出力選択手段の選択を制御する出力制御手段において、求めた音量差に基づき、前記各ストリーム間の音量を補正することを特徴とする。
本発明は、異なる階層の映像・音声信号の出力において、それぞれの階層の音量を自動的に揃えることを特徴としている。
本発明のデジタル放送受信装置は、階層間の映像・音声の出力タイミングのずれを、自動的に検出し、そのずれを考慮した上で、両者の音量を比較し、差があれば切り替え時の音量差を補正できるため、ユーザが受信する階層を切り替えるたびに、音量を調整しなおす手間が省けるという効果を奏する。
以下に、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明によるデジタル放送受信装置の実施例を示すブロック図である。図1において、100はデジタル放送受信装置、101は幾つかの映像/音声/データが多重化され変調されて階層伝送された信号の入力端子、102は復調や伝送時に発生した誤りを訂正する受信部、103は多重化された信号から所望の映像/音声/データの信号を選択抽出するパケット分離部、104は強階層の信号をバッファリングする強階層バッファ部、105は符号化された強階層の信号を復号する強階層復号部、106は弱階層の信号をバッファリングする弱階層バッファ部、107は符号化された弱階層の信号を復号する弱階層復号部、203は強階層復号部で復号された映像・音声信号から、シーンの変わり目を検出するシーン検出部A、204は弱階層復号部で復号された映像・音声信号から、シーンの変わり目を検出するシーン検出部B、210は、強階層復号部で復号された音声信号から、音量を検出する音量検出部A、211は、弱階層復号部で復号された音声信号から、音量を検出する音量検出部B、109は強階層復号部105と弱階層復号部107のどちらか一方の映像出力を選択する映像出力選択部、128は強階層復号部105と弱階層復号部107のどちらか一方の音声出力を選択する音声出力選択部、129は音声出力の音量を調整する電子ボリューム、108は、シーン検出部1,2からの情報に基づき、強階層バッファ部104と弱階層バッファ部106のバッファ量の調節を行うと共に前記映像出力選択部109、音声出力選択部128の選択を制御し、電子ボリューム129を制御して音量を調整する出力制御部、110は映像出力選択部109で選択された映像信号を出力する映像出力端子、130は音声出力選択部128で選択された音声信号を出力する音声出力端子、204は受信機が利用できる時刻情報を管理するリアルタイムクロックである。
本実施例の動作を以下に説明する。まず、強階層信号と弱階層信号の映像・音声の出力タイミングを合わせる動作例を説明する。複数の情報が多重化され階層伝送されているデジタル信号が前記入力端子101に入力され、前記受信部102でデジタル信号を復調する。前記パケット分離部103では、強階層の映像・音声信号を抽出して前記強階層バッファ部104に入力するとともに、弱階層の映像・音声信号を抽出して前記弱階層バッファ部106に入力する。
前記強階層バッファ部104のバッファがFullになると、映像・音声信号は前記強階層復号部105に入力されて映像・音声が復号される。同様に、前記弱階層バッファ部106のバッファがFullになると、映像・音声信号は前記弱階層復号部107に入力されて映像・音声が復号される。
前記バッファ制御部108は、弱階層と強階層の映像・音声のずれを調節するために、たとえば、弱階層の映像・音声が、強階層の映像・音声よりある時間遅延している場合では、前記強階層バッファ部104よりも前記弱階層バッファ部106のバッファ量を遅延時間分に設定する。
逆に、強階層の映像・音声が、弱階層の映像・音声よりある時間遅延している場合では、前記弱階層バッファ部104よりも前記強階層バッファ部106のバッファ量を遅延時間分に設定する。
前記映像出力選択部109で選択されている方の映像信号が前記映像出力端子110に出力され、前期音声出力選択部128で選択されている方の音声信号が、電子ボリューム129により音量調節された上で、前記音声出力端子130に出力される。
このようにして、映像・音声信号のバッファ量を調節することにより、強階層と弱階層の映像・音声の出力タイミングを合わせることができる。これにより、強階層と弱階層を切り替えて出力する場合でも、映像・音声のスムーズな切り替えが可能になる。
強階層と、弱階層の映像・音声のずれ時間は、シーン検出部A203とシーン検出B204からの映像・音声のシーン切り替わり信号を、出力制御部108で常に監視し、そのタイミング情報を元に、同じ番組の放送内容のずれ時間を求め、ずれ時間に対応するバッファ量を、強階層バッファ部104、または、弱階層バッファ部106に設定することにより、自動的に、階層間の映像・音声のタイミングが補正される。
ここで、本実施例における、強階層と弱階層の映像・音声のずれ時間を検出する方法について、説明する。
図2は、本実施例の受信機が、強階層復号部105または弱階層復号部107で、復号した映像を格納する表示メモリ300の構成例を示す。表示メモリは300、縦方向、横方向の画素数分の画素情報301からなり、画素情報301は、表示画面の該当画素に対する色情報を保持する。色情報は、本実施例では、Yという輝度信号情報と、Cb、Crという色差信号情報を保持し、これによりその画素の色を出力端子110に出力する。
図3は、シーン検出部A203、シーン検出部B204が保持し、シーン切り替わりの検出に用いる輝度値テーブル402について、説明したものである。シーン検出部は、復号後の表示メモリ300を参照し、その画素を、401に示す4×4個の領域に分割し、各領域401内に存在する画素の輝度信号情報Yの平均値を取り、輝度値テーブル402の該当フィールドに格納する。
なお、本実施例では、表示メモリを4×4個に分割する例を挙げたが、この分割数については、処理負荷と検出精度のバランスで適宜変更可能なものであり、分割数を増やすことで、シーン検出の精度を高めることができるが、その分、必要なメモリリソースおよび演算処理の負荷が大きくなる。ただし、分割数をいくつに設定するかは、実装の問題であり、本発明の本質的な方式に関わるものではない。
シーン検出部は、図4のフロー図500に示すように、この輝度値テーブル402を、強階層復号部105、弱階層復号部107夫々から出力される映像信号のフレーム毎に逐次求める(501)。次に、求めた輝度値テーブル402の各フィールドの値を、ひとつ前のフレームに対する輝度値テーブル402の該当フィールドの値と比較し、輝度信号の平均値が、システムで定めた閾値を超えて変動しているブロックをチェックし、その数を算出する(502)。
この結果として求まった、輝度が変化したブロックの数が、システムで定めた一定の閾値を超えているかをチェックし(503)、超えていた場合、映像のシーンが切り替わったと判断し、出力制御部108に対し、シーン変化が検出されたことを信号で通知する(504)。このような処理を、映像のフレーム毎に行うことにより、出力制御部108は、強階層、および、弱階層でのシーン切り替わりのタイミングを、逐次知ることができる。
次に、シーン変化の信号を受けた出力制御部108の処理について、説明する。図5は、映像出力制御部108が保持するシーン検出テーブル600で、強階層、および、弱階層の各々について、このテーブルを持ち、それぞれについて、シーン変化の信号を検知した時点で、その時刻をリアルタイムクロック205から取得し、割り込み時刻601に格納する。
また、一つ前のシーン変化時の割込み時刻601との差分の時間を求め、割り込み間隔602に格納する。これらの値は、FIFO(First In First Out)方式で格納され、新しいシーンが検出され該当フィールドが#1に格納されると、それ以前のフィールドは、ひとつ後ろのインデックスに移動され、テーブルの中で最後のN番目のフィールド値は、廃棄される。
図6は、出力制御部108の処理フロー図700を示す。強階層、あるいは、弱階層からのシーン変化信号を受信すると、本処理700が実行される。出力制御部108は、まず、リアルタイムクロック205から、シーン変化信号を受け取った時刻を取得する(701)。
次に、シーン変化があったのが強階層であれば、強階層のシーン検出テーブル600から、一つ前のシーン変化時刻を参照し、今回のシーン変化時刻との差の時間を求め(703)、図5で説明したように、FIFO方式で、シーン検出テーブルの最新フィールドに挿入し、一番古いフィールドを廃棄する(704)。
シーン変化があったのが弱階層であれば、弱階層のシーン検出テーブル600から、一つ前のシーン変化時刻を参照し、今回のシーン変化時刻との差の時間を求め(705)、図5で説明したようにFIFO形式で、シーン検出テーブルの最新フィールドに挿入する(706)。
その後、更新されたシーン検出テーブル600に基づき、映像同期処理800を行う。次に、図7のフロー図により、この映像同期処理800の詳しい処理を説明する。
まず、強階層と弱階層のシーン検出テーブル600の割込み間隔602の値連続M個について、パターンマッチング比較を行い(801)、強階層と弱階層で同じ数値列がなければ、強階層と弱階層で別の映像が流れていると判断し、何もせずに終了する(802)。一致する数値列のパターンが存在する場合(802)検出したM個の数値列の最新時刻の割込みについて、強階層と弱階層の割込み時刻601を取得し、その差から遅延時間を求める(803)。求めた遅延時間を、強階層から見た弱階層側の遅延量として、図8の弱階層遅延量(620)に設定する。
なお、割込み間隔602の値は誤差を含んでいるため、801のパターンマッチングを行う場合、誤差を見込んだ閾値をシステムで設定し、値の比較を行う場合、値が閾値内に収まっていることをもって、値が一致するとみなす。
ここで求めた遅延時間と、過去の800の処理で求めた弱階層遅延量(620)との差が、システムで定めた閾値より大きいかどうかをチェックする(803)。
差が閾値内に収まっている場合は、以前に求めた遅延時間から変動していないと判断し、何もせずに終了する。探し喜一内に収まっていなかった場合は、以前に求めた弱階層遅延量(620)から、値が変動したと判断し、強階層と弱階層の遅延時間の補正を行う。
具体的には、遅延しているのが弱階層だった場合(805)、すなわち、弱階層遅延量(620)の値が正の値であった場合、強階層のデコードをいったん停止した後(806)、強階層の弱階層遅延量(620)分のバッファメモリを、Buffer104に設定し、強階層映像のデコードを再開する(807)。
逆に、遅延しているのが強階層だった場合(805)、すなわち、弱階層遅延量(620)の値が負の値であった場合は、弱階層のデコードをいったん停止した後(806)、弱階層の遅延時間分のバッファメモリを、Buffer104に設定し、弱い階層映像のデコードを再開する(807)。
このような処理を実行することにより、常に強階層と弱階層の映像・音声の切り替え時のタイミングを一致させることができる。
なお、映像のデコードをいったん停止し、Bufferを設定しなおして、デコードを再開する間、ユーザはテレビ番組を、一時見られなくなる。これを回避するためには、たとえば、強階層の遅延量を補正する間は、強制的に映像音声を弱階層に切り替える。あるいは、弱階層の遅延量を補正する間は、強制的に映像音声を強階層に切り替えることにより、ユーザが番組を見られなくなる事態は回避できる。
次に、選局後の出力選択切り替えの動作を説明する。たとえば、弱階層が強階層に比べて、遅延している場合、強階層の映像・音声のバッファ量を増やすと、それだけバッファがFullになるまで時間が掛かるため、選局直後には強階層の映像・音声が出力され始めるまでに時間が掛かるという問題が生じる。そのため、選局直後は弱階層の映像・音声を出力しておき、強階層の映像・音声を出力できるタイミングが来たら強階層の出力に切り替えるよう制御する。
まず、選局直後には、前記出力制御部108は弱階層の映像・音声信号を出力するように前記出力選択部109を制御する。その後、前記出力制御部108は、前記強階層バッファ部106のバッファがFullになったことを検知した時点で、強階層の映像・音声信号を出力するように前記出力選択部109を制御する。このようにして、選局直後は弱階層の映像・音声を出力しておき、強階層と弱階層の出力タイミングが合った時点強階層の映像・音声出力に切り替えることができる。
この様に、強階層と弱階層の映像・音声のバッファ量を調節することにより、強階層と弱階層の出力タイミングを合わせることができ、強階層と弱階層の切り替え時に映像・音声の出力をスムーズに切り替えることができる。更に、選局直後には強階層の映像・音声を出力しておくことによって、映像・音声の出力開始が遅れることなく提示できる。
また、本実施例では、強階層と、弱階層の2階層の間で、出力タイミングの補正を行っているが、階層が、3階層以上複数ある場合でも、階層ごとに、シーン検出部を用意することで、3階層以上の階層に対しても、出力タイミングの補正を行うことができる。
なお、本実施例では、映像・音声を、階層と呼ぶ概念で同じ内容の番組が送出された放送の受信を例に取り適用例を説明したが、階層という概念に該当しなくても、同じ内容の番組が並行して複数のチャンネルで送出されるのであれば、それらの複数チャンネルの間で、出力タイミングの補正を取る他の実施例も考えられる。
以上の実施例により、強階層と弱階層を切り替えたとき、映像音声のタイミングを自動的に会わせることができる。次に、この実施例において、強階層と弱階層の音声に音量差がある場合、それを自動的に同じ音量に補正する実施例について説明する。
まず、強階層と弱階層で片方が片方より遅延している場合、遅延している側の階層を遅延側階層、遅延していない方の階層をリファレンス階層という用語で定義する。
強階層と弱階層のどちらが遅延側階層でどちらがリファレンス階層かは、映像弱階層遅延量(620)の値の正負によって判断できる。正の値であった場合、リファレンス階層は強階層で、遅延側階層は弱階層となり、負の場合は、リファレンス階層は弱階層で、遅延側階層は強階層となる。
図8は、階層間の音量自動調整処理に使用するテーブルを示したものであり、640は、リファレンス階層の音量を示すリファレンス音量値(631)、遅延側階層の音量を示す遅延側音量値(632)、それらを取得したリファレンスの時刻を表すサンプル時刻(633)のフィールドを持つ、各階層の音量をログとして保持する音量ログテーブルであり、635は、音量ログテーブルから求められる各サンプル時刻(633)でのリファレンス側から見た遅延側の音量差を格納する差分音量値の配列である。この値は、リファレンス階層より遅延側階層の音量が大きい場合、この値は正になり、小さい場合には、負になるものとする。
また、フィールドでの640は、ユーザが設定した音の大きさを保持するユーザ設定音量値で、650は、リファレンス階層から見た遅延側階層の音量の音量差を格納する遅延側音量差値で、リファレンス階層より遅延側階層の音量が大きい場合、この値は正になり、小さい場合には、負になるものとする。
次に、図8で説明したテーブルを用い、出力制御部(108)において行われる音量自動調整処理の内容について、詳しく説明する。
出力制御部は(108)は、遅延していないリファレンス側階層に対し、周期的に図9のフロー図550に示す処理を実行する。すなわち、リファレンス側の音声の復号出力を監視し、そのサンプル時刻での音量値を取得し(551)、音量ログテーブル(630)の最新フィールドにおいて、取得した音量値を新しいフィールドのリファレンス音量値631に設定し、取得した時刻をサンプル時刻633として設定し、遅延側音量値632には未設定を表す無効値を設定する。音量ログテーブル(630)が一杯であれば、最も古いフィールドを廃棄した上で、最新フィールドを追加する(552)。
並行して、出力制御部は(108)は、遅延側階層に対し、リファレンス側階層から弱階層遅延量(620)の絶対値遅れたタイミングで、周期的に図10のフロー図560に示す処理を実行する。すなわち、遅延側の音声の復号出力を監視し、その時刻での音量値を取得し(561)、音量値を取得した時刻から遅延量を引いたサンプル時刻633に合致する音声ログテーブル630のフィールドを求め(562)、求めたフィールドの遅延側音量値632に取得した音量値を設定する(563)。
さらに、出力制御部は(108)は、一定周期で、図11のフロー図850の処理を実行する。フロー図550、560の処理により作成された音量ログテーブル(630)を参照し、まず、音量ログテーブル630のリファレンス音量値631、遅延側音量値632のいずれかが取り得る音量MAX値またはMAX値の近似値であれば、そのフィールドを無効化する(851)ことにより、送出側で、音量を無理やり上げて音が歪んでいるような状態を排除し、階層間の音量比較に適さないサンプルを排除する。
音量ログテーブル630において、リファレンス音量値631と遅延側音量値632の両方が有効なフィールドの差分音量値635を求め(852)、差分音量値の分布のうち偏差値で中央から大きく離れた異常値を除去し(853)、異常値除去後の差分音量値の平均値を求め、遅延側音量差値(641)として値を更新設定する(854)。
以上の処理により、階層間の音量差を、遅延側音量差値(641)を参照することで、知ることができる。
この遅延側音量差値(641)を利用し、実際に、強階層と弱階層の映像音声信号を切り替えるときに音量を自動調節する処理について、図12のフロー図900により説明する。
本実施例では、まず出力制御部(108)は、放送の受信状態を監視し、電波強度やエラーレートなどの情報を元に、強階層の放送を安定して受信できる状態であるかどうかをチェックする(901)。
その結果、強階層の安定受信に問題がなければ(902)、弱階層遅延量620を参照し、正の値であれば、弱階層の方が遅延側階層なので(903)、電子ボリューム(129)の値を、ユーザ設定音量値640に遅延側音量差値641を補正して設定し(905)、弱階層遅延量620を見て負の値であれば、弱階層の方がリファレンス側階層なので(903)、電子ボリューム(129)の値を、ユーザ設定音量値640に設定して(904)、最後に、映像出力選択部109、音声出力選択部128を強階層側に切り替え、弱階層の映像音声が出力される(906)。
強階層の受信に問題があれば(902)、弱階層遅延量620を参照し、正の値であれば、弱階層の方が遅延側階層なので(910)、電子ボリューム(129)の値を、ユーザ設定音量値640に遅延側音量差値641を補正して設定し(911)、弱階層遅延量620を見て負の値であれば、弱階層の方がリファレンス側階層なので(910)、電子ボリューム(129)の値を、ユーザ設定音量値640に設定して(912)、最後に、映像出力選択部109、音声出力選択部128を弱階層側に切り替え、弱階層の映像音声が出力される(913)。
以上の実施例により、強階層と弱階層の映像音声が切り替えられたときに、あらかじめ求めておいた強階層と弱階層の音声の音量差が補正されるため、ユーザは、階層が切り替わったときに、いちいち音量を適正に調整する必要がないメリットがある。
なお、以上の実施例では、電波の受信状態を監視し、受信状態が悪くなれば、自動的に弱階層の受信へ切り替え、受信状態が回復すれば、自動的に強階層の受信に切り替える実施例を示したが、切り替えが自動的に行われるかどうかは、本発明の本質とは関わりがないため、例えば、ユーザの明示的な操作によって弱階層と強階層の受信を切り替えたときに、ブロック903〜913の処理が実行される実施例も考えられる。
本発明は、複数の同じ内容の映像・音声を並行して送出する放送を、切り替えて受信する機能を有する受信機に適用できる。
本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例を示すブロック図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例における復号部で出力する映像を格納する表示メモリの構成例である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する輝度値テーブルの説明図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関するシーン検出部の処理フロー図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関するシーン検出テーブルの説明図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する出力制御部の処理フロー図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する出力制御部の遅延補正処理フロー図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する音量自動調整制御にかかるテーブルの説明図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する出力制御部のリファレンス音量検出処理フロー図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する出力制御部の遅延側音量検出処理フロー図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する出力制御部の音量差値算出処理フロー図である。 本発明にかかるデジタル放送受信装置の実施例に関する出力制御部の強階層、弱階層の切り替え処理フロー図である。
符号の説明
100 デジタル放送受信装置
101 入力部
102 受信部
103 パケット分離部
104 強階層バッファ部
105 強階層復号部
106 弱階層バッファ部
107 弱階層復号部
108 出力制御部
109 映像出力選択部
110 映像出力端子
128 音声出力選択部
129 電子ボリューム
130 音声出力選択部
203 シーン検出部A
204 シーン検出部B
205 リアルタイムクロック
210 音量検出部A
211 音量検出部B
300 表示メモリ
301 画素情報
402 輝度値テーブル
500 シーン検出処理
550 無音検出処理
600 シーン検出テーブル
700 出力制御部処理
800 階層間遅延補正処理
900 弱階層切り替え処理

Claims (6)

  1. 実時間の時刻を管理する実時間管理手段と、
    同一内容の映像、音声信号ストリームが複数符号化・多重化され変調されて伝送された放送の信号を受信し復調する受信手段と、
    前記受信手段で復調された信号から所望の信号を分離するパケット分離手段と、
    前記パケット分離手段から複数の映像、音声信号ストリームを抽出して一時的に保存するストリーム毎のバッファ手段と、
    前記ストリーム毎のバッファ手段に一時保存した映像・音声信号を復号するストリーム毎のストリーム復号手段と、
    前記ストリーム復号手段のうちどれか一つの信号を選択する出力選択手段と、
    前記ストリーム復号手段から出力された信号を監視し、夫々のシーンの切り替わりタイミングを検出する各ストリームのシーン検出手段と、
    前記ストリームのシーン検出手段からのシーン検出信号と、前記実時間管理手段から取得したシーン検出時の時刻情報から、各ストリーム間での、出力信号の遅延時間を算出する手段と、
    前記ストリーム復号手段からの音声出力の音量を監視する手段と、
    前記音声出力の同じ場面での音量を、前記遅延時間を考慮して比較し、前記ストリーム復号出力手段からの音声出力の音量差を求める手段と、
    前記出力選択手段の選択を制御する出力制御手段において、求めた音量差に基づき、前記各ストリーム間の音量を補正することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 請求項1記載のデジタル放送受信装置において、前記音量差を求める手段が、一定周期で、前記各ストリーム復号の音量値を取得し、取得値の平均値から、前記各ストリーム復号間の音量差値を求めることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 請求項2記載のデジタル放送受信装置において、前記音量差を求める手段が、取得した音量値について、最大値または最大値の近似値の値を排除し、残った音量値から前記音量差値を求めることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  4. 実時間の時刻を管理する実時間管理手段と、
    映像、音声が複数符号化・多重化され変調されて階層伝送された放送の信号を受信し復調する受信手段と、
    前記受信手段で復調された信号から所望の信号を分離するパケット分離手段と、
    前記パケット分離手段から複数の階層の信号を抽出して一時的に保存する階層毎のバッファ手段と、
    前記階層毎のバッファ手段に一時保存した映像・音声信号を復号する階層毎の階層復号手段と、
    前記階層復号手段のうちどれか一つの信号を選択する出力選択手段と、
    前記階層復号手段から出力された信号を監視し、夫々のシーンの切り替わりタイミングを検出する階層シーン検出手段と、
    前記階層シーン検出手段からのシーン検出信号と、前記実時間管理手段から取得したシーン検出時の時刻情報から、各階層間での、出力信号の遅延時間を算出し、求めた遅延時間に基づき、前記各階層バッファ手段からの出力信号の出力タイミングを合わせるために、各階層バッファのバッファ量の調整を行うと共に前記出力選択手段の選択を制御する出力制御手段と、
    を備え、
    各階層の映像・音声信号の出力タイミングを合わせる手段と、
    前記ストリーム復号手段からの音声出力の音量を監視する手段と、
    前記音声出力の音量を比較し、前記ストリーム復号手段からの音声出力の音量差を求める手段と、
    前記出力選択手段の選択を制御する出力制御手段において、求めた音量差に基づき、前記各ストリーム間の音量を補正することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  5. 請求項4記載のデジタル放送受信装置において、前記音量差を求める手段が、一定周期で、前記各ストリーム復号の音量値を取得し、取得値の平均値から、前記各ストリーム復号間の音量差値を求めることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  6. 請求項5記載のデジタル放送受信装置において、前期音量差を求める手段が、取得した音量値について、最大値または最大値の近似値の値を排除し、残った音量値から前記音量差値を求めることを特徴とするデジタル放送受信装置。
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