JP2008199405A - 無線送信装置および無線送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 QAM変調方式を用いた信号変調部を有する無線送信装置において、伝送レートを低下させることなく、簡易な方法でPAPRの低減させる技術を提供する。
【解決手段】 無線送信装置100は、送信データを入力する符号化部102と、異なるマッピングパターンによってマッピングを行うことができるマッピング部であって、送信データをマッピングしてマッピングパターンに対応した波形信号を生成するマッピング部105と、マッピング部105にてマッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるピーク対平均電力比計算部109と、ピーク対平均電力比に基づいて、マッピング部にてマッピングされた波形信号から、送信すべき送信波形信号を決定する送信波形信号決定部113と、送信波形信号決定部113にて決定された送信波形信号を送信する無線部114とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 無線送信装置100は、送信データを入力する符号化部102と、異なるマッピングパターンによってマッピングを行うことができるマッピング部であって、送信データをマッピングしてマッピングパターンに対応した波形信号を生成するマッピング部105と、マッピング部105にてマッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるピーク対平均電力比計算部109と、ピーク対平均電力比に基づいて、マッピング部にてマッピングされた波形信号から、送信すべき送信波形信号を決定する送信波形信号決定部113と、送信波形信号決定部113にて決定された送信波形信号を送信する無線部114とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、多値直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:以下「QAM」という)方式を用いた信号変調部を有する無線送信装置に関する。特に、変調信号のピーク対平均電力比(Peak to Average Power Ratio:以下「PAPR」という)の低減技術に関する。
従来から、通信容量の増加を図るために、変調方式として多値QAM変調方式が用いられている。多値QAM変調は、変調信号波形の包絡線変動が大きく、PAPRが大きくなる。信号波形の平均電力に対してピーク電力が大きいと、送信装置において必要となるダイナミックレンジが大きくなる。従って、A/D(アナログ/デジタル)変換後の必要ビット数が増大する。
ここで、信号波形を適切な電力に制御するための増幅器を用いることで、ピーク波形を線形増幅領域で増幅させることができるが、前記増幅器は電力効率が低い。なぜなら、電力効率の高い増幅器を使用すると、信号は非線形領域で増幅され、ピーク波形に波形の歪みが生じてしまうためである。
このため、送信装置において単一の電力増幅器を用いて送信信号を歪みなく増幅するには、QAM変調方式の多値数が変わるたびに、増幅器における動作点を変更する必要がある。
図18は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調、16QAM変調、64QAM変調の動作点を示す図である。図18に示すように、QPSKの動作点が最も大きく、次いで16QAM、64QAMの順に動作点を小さくすることで、送信信号を歪みなく増幅することができる。
しかし、QAM変調においては、多値数を大きくする毎に、変調信号の平均送信電力を小さくしなければならないことに相当し、高い伝送速度を達成できる通信エリアが狭くなってしまうことにつながる。
非特許文献1は、従来のPAPRの低減技術を開示している。非特許文献1では、無線搬送波としてシングルキャリアを用いたQAM変調方式において、トレリスシェイピングを用いてPAPRを低減させる。シェイピングとは、変調後のシンボル遷移パターンを任意のパターンに近づけるために、入力ビット系列を符号化する技術である。
非特許文献1では、シェイピングアルゴリズムの中でも、トレリスシェイピングを採用している。トレリスシェイピングとは、ビタビアルゴリズムにおける符号語探索メトリックを適切に定義することで、任意のシェイピングを行う技術である。非特許文献1では、トレリスシェイピングで使用するビタビアルゴリズムの符号語探索メトリックを、平均電力またはピーク電力を低減するように定義し、変調後の信号波形を制御する方式を記載している。
具体的には、事前に基準となる参照電力を設定しておき、部分的な信号波形をオーバサンプリングしたものの参照電力まわりのモーメントをメトリックとしている。非特許文献1では、参照電力を適切な値に設定することで、平均電力またはピーク電力を抑圧する。
棚橋誠, 落合秀樹, "シングルキャリアQAMにおけるトレリスシェイピングを用いたピーク電力制御", 信学技報, RCS2006−/40,2006年6月
非特許文献1では、トレリスシェイピングによってシンボル遷移パターンを制御し、ピーク波形を発生させる遷移パターンが生じる確率を低減させ、PAPRを抑圧する。しかし、非特許文献1に示す技術はPAPRを抑圧できるが、トレリスシェイピングにおいて符号化を行うために冗長ビットが必要となる。これにより、伝送レートが低下するという課題を有していた。ここでいう伝送レートとは、送信符号に占める情報符号の割合である。
以上のことから、QAM変調信号のPAPRの低減と高い伝送レートを同時に達成する伝送技術が要望されている。
以上のことから、QAM変調信号のPAPRの低減と高い伝送レートを同時に達成する伝送技術が要望されている。
本発明は上記背景に鑑み、QAM変調方式を用いた信号変調部を有する無線送信装置において、伝送レートを低下させることなく、簡易な方法でPAPRを低減させる技術を提供することを目的とする。
本発明の無線送信装置は、送信データを入力する送信データ入力部と、異なるマッピングパターンによってマッピングを行うことができるマッピング部であって、前記送信データをマッピングしてマッピングパターンに対応した波形信号を生成するマッピング部と、前記マッピング部にてマッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるピーク対平均電力比計算部と、前記ピーク対平均電力比に基づいて、前記マッピング部にてマッピングされた波形信号から、送信すべき送信波形信号を決定する送信波形信号決定部と、前記送信波形信号決定部にて決定された送信波形信号を送信する信号送信部とを備える。
この構成により、異なるマッピングパターンによってマッピングを行えるマッピング部で生成された波形信号から、ピーク対平均電力比に基づいて送信すべき波形信号を決定するので、ピーク対平均電力比を低減させることができる。
本発明の無線送信装置において、前記送信波形信号決定部は、異なるマッピングパターンのそれぞれに対応して生成された複数の波形信号の中から、前記ピーク対平均電力比が最小となる波形信号を前記送信波形信号として決定してもよい。
この構成により、マッピング部にて生成された複数の波形信号の中から、ピーク対平均電力比が最小の波形信号を送信波形信号として選択するので、ピーク対平均電力比を可能な範囲で最小にできる。
本発明の無線送信装置において、前記送信波形信号決定部は、前記マッピング部にて生成された波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較し、ピーク対平均電力比が所定の閾値以下である場合にはその波形信号を前記送信波形信号として決定し、前記ピーク対平均電力比が所定の閾値より大きい場合には、前記マッピング部に異なるマッピングパターンを用いて前記送信データをマッピングさせ、異なるマッピングパターンに対応した波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較してもよい。
この構成により、ピーク対平均電力比が所定の閾値以下の波形信号が生成された時点で波形信号を送信するので、全マッピングパターンに対応する波形信号を生成する必要がなく、マッピング処理の負荷を低減することができる。
本発明の別の態様に係る無線送信装置は、マッピングパターンに関連付けて、マッピングによって生成される信号波形のピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるビット列のパターンをピーク系列として記憶したピーク系列記憶部と、送信データを入力する送信データ入力部と、前記送信データが前記ピーク系列記憶部に記憶されたマッピングパターンのいずれかのピーク系列と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、そのマッピングパターンを選択するマッピングパターン選択部と、前記マッピングパターン選択部にて選択されたマッピングパターンを用いて前記送信データをマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、前記マッピング部にて生成された波形信号を送信する信号送信部とを備える。
この構成により、あらかじめ記憶されたピーク系列に一致するか否かを判定することにより、マッピングによって生成されるピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるか否かを判定できるので、マッピング部によって波形信号を生成せずに、ピーク対平均電力比を小さくできるマッピングパターンを求めることができる。
本発明の無線送信装置は、前記ピーク系列記憶部には、前記ピーク系列に対応するピーク対平均電力比の値を記憶しておき、前記マッピングパターン選択部は、前記送信データが前記ピーク系列記憶部に記憶されたすべてのマッピングパターンのピーク系列と一致する場合には、前記ピーク対平均電力比の値が最小となるマッピングパターンを選択してもよい。
この構成により、ピーク対平均電力比が所定の閾値以上となる場合には、その中でピーク対平均電力比の値が最小となるマッピングパターンを用いることによって、可能な限りピーク対平均電力比を低減できる。
本発明の別の態様に係る無線送信装置は、送信データを入力する送信データ入力部と、前記送信データを複数のブロックデータに分割し、ブロックデータごとにマッピングパターンを決定するマッピングパターン決定部と、前記各ブロックデータをマッピングするマッピングパターンを示す情報であって、QAM信号点格子の振幅最大の信号点を通らないシンボルによって表すマッピング情報を前記ブロックの先頭もしくは末尾に付加して送信フレームを構成するフレーム構成部と、各ブロックについて決定されたマッピングパターンを用いて前記送信フレームをマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、前記マッピング部にて生成された波形信号を送信する信号送信部とを備える。
この構成により、ブロックごとに適切なマッピングパターンを決定でき、ピーク対平均電力比を低減することができる。また、ブロックごとにマッピングパターンを変更するとマッピングパターンの異なるブロック間でピークが出やすくなる傾向があるが、本発明では、各ブロックの間に、QAM信号点の振幅最大の点を通らないシンボルによって表すマッピング情報を付加しているので、ブロック間におけるピークの発生を抑制できる。
本発明の無線送信装置において、前記マッピングパターン決定部は、マッピングパターンに関連付けて、マッピングによって生成される信号波形のピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるビット列のパターンをピーク系列として記憶したピーク系列記憶部を備え、前記ブロックデータが前記ピーク系列記憶部に記憶されたマッピングパターンのいずれかのピーク系列と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、そのマッピングパターンを選択してもよい。
この構成により、あらかじめ記憶されたピーク系列に一致するか否かを判定することにより、マッピングによって生成されるピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるか否かを判定できるので、マッピング部によって波形信号を生成せずに、ピーク対平均電力比を小さくできるマッピングパターンを求めることができる。
本発明の別の態様に係る無線送信装置は、送信データを入力する送信データ入力部と、異なるインタリーブパターンによってインタリーブを行うことができるインタリーブ部であって、前記送信データをインタリーブしてインタリーブパターンに対応したビット列を生成するインタリーブ部と、前記インタリーブ部にてインタリーブされた送信データをマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、前記マッピング部にてマッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるピーク対平均電力比計算部と、前記ピーク対平均電力比に基づいて送信データのインタリーブパターンを決定するインタリーブパターン決定部と、前記インタリーブパターン決定部にて決定されたインタリーブパターンに対応する波形信号を送信する信号送信部とを備える。
この構成により、異なるインタリーブパターンによってインタリーブを行えるインタリーブ部で生成された送信データに対応する波形信号から、ピーク対平均電力比に基づいて送信すべき波形信号を決定するので、ピーク対平均電力比の低減を図ることができる。
本発明の無線送信装置において、前記インタリーブパターン決定部は、異なるインタリーブパターンに対応する複数の波形信号の中からピーク対平均電力比が最小となるインタリーブパターンを選択してもよい。
この構成により、異なるインタリーブパターンによって生成された送信データから生成された複数の波形信号の中から、ピーク対平均電力比が最小の波形信号を送信波形信号として選択するので、ピーク対平均電力比を可能な範囲で最小にできる。
本発明の無線送信装置において、前記インタリーブパターン決定部は、前記インタリーブ部にてインタリーブされた送信データから生成された波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較し、ピーク対平均電力比が所定の閾値以下である場合にはそのインタリーブパターンを選択し、前記ピーク対平均電力比が所定の閾値より大きい場合には、前記インタリーブ部に異なるインタリーブパターンを用いて送信データをインタリーブさせ、インタリーブされた送信データから生成された波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較してもよい。
この構成により、ピーク対平均電力比が所定の閾値以下の波形信号が生成された時点で波形信号を送信するので、全インタリーブパターンに対応する波形信号を生成する必要がなく、インタリーブ処理の負荷を低減することができる。
本発明の無線送信装置において、前記インタリーブパターン決定部は、インタリーブパターンを変更してインタリーブを行なった回数が、あらかじめ設定されたインタリーブパターンの変更回数の最大値に達した場合には、生成された複数の波形信号のうち、ピーク対平均電力比が最も小さいインタリーブパターンを選択してもよい。
この構成により、ピーク対平均電力比が所定の閾値以上となる場合には、その中でピーク対平均電力比の値が最小となるインタリーブパターンを用いることによって、可能な限りピーク対平均電力比を低減できる。
本発明の無線送信装置において、前記インタリーブ部は、送信データを保持する送信データ保持部と、前記送信データ保持部に保持された送信データの読出し順序を制御する読出し順序制御部とを備え、前記読出し順序制御部にて読出し順序を変更することによりインタリーブパターンを変更してもよい。
この構成により、簡単な構成で、インタリーブパターンを変更できる。読出し順序制御部は、読出し方向を変更してもよいし、初期読み出し位置を変更してもよい。
本発明の別の態様に係る無線送信装置は、送信データを入力する送信データ入力部と、前記送信データに同期用の信号および位相シフトマッピングの位相シフト量に等しい位相を有する位相通知信号を付加して送信フレームを生成するフレーム生成部と、前記送信フレームを前記位相シフト量を有するマッピングパターンにてマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、前記マッピング部にて生成された波形信号を送信する信号送信部とを備える。
この構成により、マッピングパターンを示す情報を連続的に決定することができ、通信システムを柔軟に構築することができる。
本発明の無線送信方法は、送信データを入力するステップと、異なるマッピングパターンによってマッピングを行うことができるステップであって、前記送信データをマッピングしてマッピングパターンに対応した波形信号を生成するステップと、マッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるステップと、前記ピーク対平均電力比に基づいて、マッピングされた波形信号から、送信すべき送信波形信号を決定するステップと、前記送信波形信号を送信するステップとを備える。
この構成により、本発明の無線送信装置と同様に、ピーク対平均電力比の低減を図ることができる。また、本発明の無線送信装置の各種の構成を本発明の無線送信方法に適用することも可能である。
本発明の別の態様に係る無線送信方法は、マッピングパターンに関連付けて、マッピングによって生成される信号波形のピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるビット列のパターンをピーク系列として記憶したピーク系列記憶部を準備しておくステップと、送信データを入力するステップと、前記送信データが前記ピーク系列記憶部に記憶されたマッピングパターンのいずれかのピーク系列と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、そのマッピングパターンを選択するステップと、選択されたマッピングパターンを用いて前記送信データをマッピングして波形信号を生成するステップと、マッピングによって生成された波形信号を送信するステップとを備える。
この構成により、本発明の無線送信装置と同様に、ピーク対平均電力比の低減を図ることができる。また、本発明の無線送信装置の各種の構成を本発明の無線送信方法に適用することも可能である。
本発明の別の態様に係る無線送信方法は、送信データを入力するステップと、前記送信データを複数のブロックデータに分割し、ブロックデータごとにマッピングパターンを決定するステップと、前記各ブロックデータをマッピングするマッピングパターンを示す情報であって、QAM信号点格子の振幅最大の信号点を通らないシンボルによって表すマッピング情報を前記ブロックの先頭もしくは末尾に付加して送信フレームを構成するステップと、各ブロックについて決定されたマッピングパターンを用いて前記送信フレームをマッピングして波形信号を生成するステップと、マッピングによって生成された波形信号を送信するステップとを備える。
この構成により、本発明の無線送信装置と同様に、ピーク対平均電力比の低減を図ることができると共に、ブロック間におけるピークの発生を抑制できる。また、本発明の無線送信装置の各種の構成を本発明の無線送信方法に適用することも可能である。
本発明の別の態様に係る無線送信方法は、送信データを入力するステップと、異なるインタリーブパターンによってインタリーブを行うことができるステップであって、前記送信データをインタリーブしてインタリーブパターンに対応したビット列を生成するステップと、インタリーブされた送信データをマッピングして波形信号を生成するステップと、マッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるステップと、前記ピーク対平均電力比に基づいて送信データのインタリーブパターンを決定するステップと、決定されたインタリーブパターンに対応する波形信号を送信するステップとを備える。
この構成により、本発明の無線送信装置と同様に、ピーク対平均電力比の低減を図ることができる。また、本発明の無線送信装置の各種の構成を本発明の無線送信方法に適用することも可能である。
本発明の別の態様に係る無線送信方法は、送信データを入力するステップと、前記送信データに同期用の信号および位相シフトマッピングの位相シフト量に等しい位相を有する位相通知信号を付加して送信フレームを生成するステップと、前記送信フレームを前記位相シフト量を有するマッピングパターンにてマッピングして波形信号を生成するステップと、前記マッピング部にて生成された波形信号を送信するステップとを備える。
この構成により、マッピングパターンを示す情報を連続的に決定することができ、通信システムを柔軟に構築することができる。
本発明は、異なるマッピングパターンによって生成された波形信号から、ピーク対平均電力比に基づいて送信すべき波形信号を決定することにより、ピーク対平均電力比の低減を図ることができるというすぐれた効果を有する。
(第1の実施の形態)
最初に、第1の実施の形態の無線送信装置について概説する。送信装置が相互に異なるマッピングパターンを有する複数のマッピング部を具備し、マッピング部によりマッピングしたQAM信号のうち、PAPRが最も小さい信号を電力増幅して送信する。その際、どのマッピングパターンを用いてマッピングしているかを、受信装置に通知するための制御情報を無線フレームに付与する。
最初に、第1の実施の形態の無線送信装置について概説する。送信装置が相互に異なるマッピングパターンを有する複数のマッピング部を具備し、マッピング部によりマッピングしたQAM信号のうち、PAPRが最も小さい信号を電力増幅して送信する。その際、どのマッピングパターンを用いてマッピングしているかを、受信装置に通知するための制御情報を無線フレームに付与する。
ここで、無線フレームとは、送信信号の制御単位のことで、例えば送信信号に用いている変調方式、誤り訂正符号の符号化率、無線フレームの長さ、送信元、あて先などの制御情報が共通であるデータを集めたものである。本実施の形態では特に、どのマッピングパターンを用いてマッピングしているかを受信装置に通知するための制御情報が必要となる。
また、マッピングの切り替えは無線フレーム単位で行われているので、マッピングパターンを示す制御情報は、1つの無線フレームに対して1つずつ存在する。
また、マッピングの切り替えは無線フレーム単位で行われているので、マッピングパターンを示す制御情報は、1つの無線フレームに対して1つずつ存在する。
本実施の形態における重要な点は、入力ビット系列を第1のマッピングパターンでマッピングした場合の送信波形と、第1のマッピングパターンとは異なる第2のマッピングパターンでマッピングした場合の送信波形が異なる点、および、一つの無線フレームを異なるマッピングパターンでマッピングした送信波形が、同時にピークに近い波形(PAPRが大きくなる)を与える確率は極めて低いという点である。
前記相互に異なるマッピングパターンでマッピングした場合の、送信波形のそれぞれのPAPRを測定し、最もPAPRの小さくなるマッピングパターンで生成した信号波形を選択し、送信信号とすることで、送信信号のPAPRを低減できる。また、受信装置に通知する必要のある情報は、送信装置においてどのマッピングパターンを選択しているかを通知するもののみでよいため、伝送レートの低下を抑えることができる。
ここでピークに近い波形が現れる現象について説明する。
送信信号は、マッピング後の信号をフィルタ(波形整形)に入力することによって生成される。フィルタ出力は、フィルタのインパルス応答によって決まり、入力信号が与えられたときのフィルタ出力信号は式(1)のように表される。
送信信号は、マッピング後の信号をフィルタ(波形整形)に入力することによって生成される。フィルタ出力は、フィルタのインパルス応答によって決まり、入力信号が与えられたときのフィルタ出力信号は式(1)のように表される。
ここで、tは観測時刻を、y(t)は観測時刻tにおけるフィルタ出力信号を、h(t)はフィルタのインパルス応答を、x(t)はフィルタ入力信号を表している。式(1)に示されるように、フィルタ出力信号は、フィルタのインパルス応答とフィルタ入力信号との畳み込みを行うことで得られる。
一例として、コサインロールオフフィルタを用いる場合について説明する。まず、コサインロールオフフィルタのインパルス応答を式(2)に示す。
式(2)においてh(t)がコサインロールオフフィルタのインパルス応答を表しており、tは観測時刻、Tsはシンボル長、αはロールオフ率を表している。
式(2)に示すコサインロールオフフィルタのインパルス応答を図19に示す。図19に示すように、コサインロールオフフィルタのインパルス応答は、シンボル長Ts毎にゼロ点を通っており、t<−Ts、Ts<tの領域でサイドローブが広がっていることわかる。フィルタ出力信号は、フィルタ入力信号とインパルス応答との畳み込みで得られるから、フィルタ出力信号にピークに近い波形が現れるのは、−Ts<t<Tsのメインローブに対して、サイドローブが同相加算されるように畳み込まれる場合である。
また、図19にはロールオフ率αに応じたインパルス応答も示しており、一例としてαが0.1の場合と0.2の場合を示している。図19に示すようにアルファが小さくなるにつれ、インパルス応答の減衰に時間がかかり、サイドローブが長期間にわたって広がっていることがわかる。
式(2)からもわかるように、コサインロールオフフィルタのインパルス応答は時間的に減衰していく関数であり、観測時刻を無限大にとると0に収束する性質を持っている。ディジタルフィルタとしてコサインロールオフフィルタを設計する場合には、式(1)において畳み込みに影響を与える観測時間のサンプルをとり、畳み込みに影響を与えない観測時間に関してはサンプルを打ち切る。実際には、サンプルを打ち切ることにより発生する量子化誤差が一定値以内になる程度の観測時間をとることで、ディジタルフィルタを設計する。
例えばロールオフ率を0.1としたときと、0.2としたときでは、観測時間が大きく異なる。式(1)においてロールオフ率が関与する項を式(3)で示す。
式(3)で示されるロールオフ率を0.1とすると、ロールオフ率を0.2とした場合に比べて時間軸上で2倍伸長した波形となる。よって、ロールオフ率が小さいほうが畳み込みに影響するシンボル数が多くなり、インパルス応答を表現するのに必要なサンプル数は多くなる。
以上より、ロールオフ率が小さいほうが畳み込まれるサイドローブの数が多くなり、より大きなピーク波形が現れる。但し、ピークに近い波形が現れるのは、大きなサイドローブがメインローブに同相加算されるように畳み込まれる場合に限られるので、ピークに近い波形を生じさせる入力シンボル系列としては、非常に限られた系列の場合のみである。
ここで、異なるマッピングパターンによって生成された波形信号が、ピークに近い波形を与える確率について説明する。例えば、観測シンボルの前後2・Xシンボルが送信波形生成に関係しているとする。変調方式としてM値QAM変調を用いた系であるとき、送信波形生成に関連するシンボル遷移パターンとしてはM2・Xパターン存在する。
送信波形生成に関わるシンボル数2・Xは、べき乗に関連しているため、Xが大きくなるにつれ、シンボル遷移パターンは飛躍的に多くなる。しかし、これら全シンボル遷移パターン中、ピークに近い波形を与えるシンボル遷移パターンは少ない。なぜなら、ピークに近い波形を与えるシンボル遷移パターンは、フィルタのインパルス応答のサイドローブがメインローブに対して同相加算されるように畳み込まれる場合に限られているためである。
例えば16QAM信号点(M=16)において、点対称の象限に位置する信号点として、(3/√10,3/√10)の信号点と(−3/√10,−3/√10)の信号点に交互に繰り返しマッピングされるような系列の場合、インパルス応答のサイドローブがメインローブに対して同相加算されるように畳み込まれていく。このとき、フィルタ出力信号にピークに近い波形が現れる。
より一般的には、ピークに近い波形を生じさせる入力シンボル系列は、ある時刻にマッピングした信号点に対して、次の時刻では点対称に位置する象限の信号点にマッピングするような入力シンボル系列が繰り返し現れると、ピークに近い波形を生じさせることになる。このように、点対称の象限にある信号点にマッピングする入力シンボル系列数は、4(M/4)2X通りある。
例えば、ある時刻に、第1象限にマッピングされるシンボルは、M/4通りある。次の時刻に、第1象限と点対称にある第3象限にマッピングされるシンボルは、M/4通りある。マッピングに用いられる入力シンボル系列は、時刻に依存せず、独立な系列として入力されるので、第1象限と第3象限の信号点を交互にとるような入力シンボル系列としては、(M/4)2X通りある。最初にとる象限としては、第1象限から第4象限まで4パターンあるので、よってピークに近い波形を生じさせる入力シンボル系列の総数としては、4(M/4)2X通りとなる。
本発明では相互に異なるマッピングパターンを複数具備しており、その数をNとすると全てのマッピングパターンにおいて、ピークに近い波形を生じさせるシンボル遷移パターンを発生させる確率Pは、次式(4)で示される。
相互に異なるマッピングパターン同士は、互いのマッピングに対して影響を与えないので、ピークに近い波形を生じさせる確率は式(4)のように、N個のマッピングパターンそれぞれのピーク波形を生じさせる確率を乗算したものとなる。
送信波形生成に関わるシンボル数2・Xの値は、送信波形生成を行うフィルタに依存している。例えばフィルタのロールオフ率が、より小さいものを用いた場合、送信波形生成に関わるシンボル数2・Xの値は、さらに増加する。このとき、式(4)に示される確率はXの増加に伴って減少する。また、Nが増えることにより、確率Pの値はさらに減少する。よって、フィルタのロールオフ率がより小さいものを用い、相互に異なるマッピングパターンを有するマッピング部をより多く具備することで、より高いPAPRを低減する効果が現れる。
以上より、異なるマッピングパターンによってマッピングされた波形信号が同時にピークを与える確率はきわめて低いので、PAPRが最も小さくなる波形信号を選択することで、ピークに近い波形を発生させるパターンで送信することを回避することができる。
また、本実施の形態において、無線送信装置から受信装置に通知する必要があるのは、無線送信装置がどのマッピングパターンを選択しているかを表した情報である。本実施の形態の無線送信装置は、非特許文献1の技術のように符号化を行わないので、伝送レートを低下させずに通信を行うことができる。
図1は、第1の実施の形態に係る無線送信装置100の構成を示す図である。無線送信装置100は、入力される情報符号101を符号化部102によって符号化する。符号化部102は、誤り訂正符号もしくは誤り検出符号を付加する。誤り訂正符号として、例えば畳み込み符号、ターボ符号、LDPC(Low Density Parity Check)符号などが用いられる。誤り検出符号としては、例えばCRC(Cyclic Redundancy Code)符号などが用いられる。フレーム構成部103,104は、符号化部102によって符号化された符号系列と、マッピングパターンを示す送信規則情報とを用いて、無線フレームを構築する。
図2(a)および図2(b)は、フレーム構成部103、104で構築される無線フレームの例を示す図である。フレーム構成部103は、図2(a)に示すように、マッピング部105で使用するマッピングパターン(例えば、π/4シフト16QAMマッピングパターン)を示す送信規則情報R105を無線フレームの固定の位置に付与する。フレーム構成部104は、図2(b)に示すように、マッピング部106で使用するマッピングパターン(例えば、3π/4シフト16QAMマッピングパターン)を示す送信規則情報R106を無線フレームの固定の位置に付与する。
本実施の形態では、例えば図2(a)および図2(b)に示すように、無線フレームは、時間軸上で送信規則情報の後に符号化後の符号系列がある構成となっているが、送信規則情報は無線フレームにおける固定の位置であればよく、例えば時間軸上で符号系列の後に送信規則情報があってもよい。
マッピング部105、106では、フレーム構成部103、104において構築された無線フレームを、各々が有するマッピングパターンを用いてマッピングする。マッピング部105は、例えば、π/4シフト16QAMマッピングパターンを用いて無線フレームをマッピングし、マッピング部106は、3π/4シフト16QAMマッピングパターンを用いて無線フレームをマッピングする。本実施の形態ではマッピングパターンの一例を挙げて説明しているが、マッピング部105及びマッピング部106におけるマッピングパターンが相互に異なるものであれば良く、マッピングパターンは本実施の形態で挙げた例に限定されるものではない。
図3(a)および図3(b)は、マッピング部105、106で使用するマッピングパターンの例を示す図である。図3(a)および図3(b)は、それぞれ3つの座標系を示しているが、無線フレームを構成するシンボルごとにマッピング座標が位相回転していることを表している。図3(a)に示すマッピングパターンは、1シンボルごとにIQ(In phase and Quadrature phase)平面上で16QAMの信号点配置をπ/4シフトしている。図3(b)に示すマッピングパターンは、16QAM信号点をシンボルごとに3π/4シフトしている。なお、16QAMは、1つの信号点で、4ビットを送信するマッピングパターンであり、各信号点に、送信ビットを示している。
波形生成部107、108は、マッピング部105、106によってマッピングされた信号から送信波形信号を生成する。波形生成部107,108には、例えば、通信帯域幅を有するFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)ルートコサインロールオフフィルタ、あるいはFFT(Fast Fourier Transform)などを使用することができる。
マッピング部105,106でマッピングされた信号は、シンボルごとにIQ平面のどの位置にマッピングされているかを示す信号である。波形生成部107、108は、マッピングされた信号を、ディジタルベースバンド信号波形に変換する。FIRルートコサインロールオフフィルタを用いる場合、マッピングされたシンボルをフィルタに通し、その応答信号を送信波形信号とすることができる。FFTを用いる場合、マッピングされたシンボルをサンプリングポイントとしてFFTを行い、その出力を送信波形信号とすることができる。
PAPR測定部109では、波形生成部107、108によって生成された送信波形信号110、111のPAPRを測定する。PAPR測定部109は、無線フレーム一つに亘ってPAPRを測定する。PAPR測定部109のPAPR測定式は次の式(5)、式(6)に示すとおりである。
式(5)において、s(t)は入力信号波形を表しており、本実施の形態では波形信号110、111に相当する。tは瞬時観測時間、Nは送信対象となっているフレームの番号、Tfは一つの無線フレームが占める時間をそれぞれ表している。つまり、式(2)に示されるPAPRはN番目に送信されるフレームのPAPRである。max{ }は、観測区間内での最大値を返す関数であり、式(5)では(N−1)Tf<t<NTfの区間内での最大値を返す。式(5)の分子は、s(t)の1フレーム内でのピーク電力を表している。Paveは、s(t)の平均電力を表している。
式(6)は、平均電力Paveの求め方を示す式である。式(6)におけるE[ ]は期待値を返す関数である。式(6)によって平均電力Paveを求めるには、観測時間を無限大にまで広げる必要があるが、実際にPAPR測定部109に具備する際には、あらかじめ求めた平均電力値を用いる。従って、式(5)のPAPRfは、入力信号s(t)のフレーム内でのピーク値を表すパラメータに等しい。
PAPR測定部109は、測定したPAPRが最も小さくなるマッピングパターンを示す制御情報112を信号選択部113に出力する。ここでは、波形信号110,111のうちで、PAPRが小さい方を示す情報を出力する。
信号選択部113では、入力される送信波形信号110、111のうち、制御情報112を用いて、最もPAPRが小さくなる送信波形信号を選択し、無線部114に出力する。
無線部114では、信号選択部113によって選択された送信波形信号を、通信システムで定義されている無線周波数帯の無線信号に変換する。電力増幅部115では、無線部114によって生成された無線信号の電力を増幅する。アンテナ部116では電力増幅された無線信号を無線伝搬路に送信する。
以上、第1の実施の形態の無線送信装置100の構成および動作について説明した。
以上、第1の実施の形態の無線送信装置100の構成および動作について説明した。
第1の実施の形態の無線送信装置100は、マッピング部105、106によって異なるマッピングパターンを用いて無線フレームをマッピングし、PAPR測定部109によってマッピングパターンの異なる無線フレームの送信波形のPAPRを測定し、信号選択部113によって測定したPAPRが小さくなるマッピングパターンを用いた無線フレームを選択する。
前記、式(1)、式(2)、図19を用いて説明したように、ある時刻にマッピングした信号点に対し、次の時刻には点対称の象限にある信号点にマッピングするということが繰り返されるような入力シンボル系列である場合に、ピークに近い波形が生じることになる。
本発明で用いた位相シフトマッピングの場合も同様で、ある時刻にマッピングした信号点に対して、次の時刻では位相シフトした信号点配置の中でも、結果として、点対象に位置する象限の信号点にマッピングするということが繰り返されるような入力シンボル系列である場合には、ピークに近い波形が生じることになる。
ここで、異なる位相シフト量を持つ位相シフトマッピング同士は、観測時刻ごとに相互に独立な信号点配置となっているため、同一のシンボル系列を入力した場合でも、点対象に位置する象限の信号点にマッピングされるとは限らず、異なる信号点の遷移パターンとなるので、フィルタ出力波形も異なるものとなる。
このため、フィルタ出力信号のうち、PAPRが最小の信号を選択することで、PAPRのピークに近い波形を発生させるパターンで送信することを回避することができる。
このときに選択する信号の単位は、無線フレーム単位である。本実施の形態では無線フレーム単位でマッピングの切り替えを行っていることと等価である。
また、本実施の形態において、無線フレームに含めて受信装置に通知する必要のある情報は、送信装置がどのマッピングパターンを選択しているかを表す制御情報のみでよい。非特許文献1では、シェイピングによる符号化を行っているため、各シンボルに冗長ビットが付与され、伝送レートが低下するのに対し、本実施の形態では無線フレーム一つに対して制御情報一つを付与するのみである。従って、非特許文献1のように伝送レートが低下することなく、PAPRを低減できる。
なお、本実施の形態では、フレーム構成部103、104において送信規則情報を無線フレームの先頭に付与する例を挙げたが、送信規則情報を付与する位置は、通信システムにおいて適宜決定することができる。また、マッピング部105、106では、それぞれπ/4シフト16QAM、3π/4シフト16QAMのマッピングを行う例を挙げて説明したが、QAM変調方式の多値数が同一でマッピングパターンがそれぞれ異なるものであればよい。
図4(a)および図4(b)は、マッピングパターンの他の例を示す図である。図4(a)および図4(b)に示すように、QAMシンボルの信号点配置をマッピングパターン毎に変えてもよい。なお、図4(a)および図4(b)に示すマッピングパターンは、1つの信号点で、4ビットの情報を送信する場合についてのマッピングパターンであり、各信号点に、送信ビットを示している。
また、上記した実施の形態では、無線送信装置100がマッピング部105,106を具備している場合を示しているが、3つ以上のマッピング部を備え、マッピング部にて生成した複数の波形信号の中から、PAPRが最小となるマッピング部でマッピングされた波形信号を送信してもよい。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る無線送信装置200の構成を示す図である。図5では、第1の実施の形態と同様の機能を有する構成に関しては、同一の番号を付した。第2の実施の形態の無線送信装置200は、マッピング部204は、系列比較部202の出力に応じて、異なる複数のマッピングパターンによるマッピングを行うことができる。第2の実施の形態の無線送信装置200は、マッピング部204によってマッピングされた送信信号のPAPRを比較するのではなく、マッピング前の送信データの系列から、PAPRを予測する。
図5は、第2の実施の形態に係る無線送信装置200の構成を示す図である。図5では、第1の実施の形態と同様の機能を有する構成に関しては、同一の番号を付した。第2の実施の形態の無線送信装置200は、マッピング部204は、系列比較部202の出力に応じて、異なる複数のマッピングパターンによるマッピングを行うことができる。第2の実施の形態の無線送信装置200は、マッピング部204によってマッピングされた送信信号のPAPRを比較するのではなく、マッピング前の送信データの系列から、PAPRを予測する。
無線送信装置200は、情報符号101を符号化部102によって符号化する。符号化後の系列を用いて、フレーム構成部103,104は無線フレームを構成する。例えばフレーム構成部103,104は、図2(a)および図2(b)に示すように、異なるマッピングパターンを示す送信規則情報を付与した無線フレームを構成し、出力する。本実施の形態では、フレーム構成部103、104は、それぞれπ/4シフト16QAMマッピング、3π/4シフト16QAMマッピングを示す送信規則情報を、符号化後の符号系列の前に付与する。
ピーク系列格納部201は、マッピング部204が有するマッピングパターンに対応するピーク系列及び該ピーク系列から、送信波形信号を生成したときのPAPRの値を格納している。
図6は、ピーク系列格納部201に、格納されている情報の例を示す図である。図6では、マッピングパターンとして、π/4シフト16QAM、3π/4シフト16QAMを用いた場合のピーク系列及びPAPRが格納されている。図6に示すように、1つのマッピングパターンに対して、複数のピーク系列が存在する。
ピーク系列は用いるフィルタのインパルス応答によって定義されるもので、必ずしも無線フレームと同一の長さとなっているとは限らない。ピーク系列は、無線フレームの一部の情報の場合もある。本実施の形態では、ピーク系列と、前記生成した送信規則情報込みの無線フレームとのマッチングをとることで、フィルタを通す前にあらかじめピークが発生するかどうかを判定している。
例えば、π/4シフト16QAMの場合には、系列No.1〜系列No.4の4つのピーク系列が存在している。PAPRは、ピーク系列に対応するPAPRの値である。例えば、系列No.1のピーク系列を、π/4シフト16QAMのマッピングパターンでマッピングした場合に生成される波形信号のPAPRは、「7.6」になる。
系列比較部202は、フレーム構成部103、104によって生成された無線フレーム205、206と、ピーク系列格納部201に格納されたピーク系列とを比較する。比較に用いるピーク系列は、無線フレームに用いるマッピングパターンに対応する系列である。系列比較部202は、無線フレームとピーク系列とを比較して、PAPRが最も小さくなるマッピングパターンの無線フレームを選択し、マッピング部204に出力する。図6に示す例では、比較対象のマッピングパターンが2つであるので、2つのマッピングパターンのうちで、PAPRの小さい方を示す情報を出力する。
例えば、系列比較部202は、無線フレーム205とπ/4シフト16QAMのピーク系列とを比較し、無線フレーム205と3π/4シフト16QAMのピーク系列とを比較する。ここで、π/4シフト16QAM、3π/4シフト16QAMのいずれかあるいは両方がピーク系列と一致しなければ、系列比較部202は、ピーク系列と一致しないマッピングパターンと判断し、無線フレーム205、206をそのままで出力する。
逆に、無線フレーム205が、π/4シフト16QAMに対応したピーク系列に一致し、かつ3π/4シフト16QAMに対応したピーク系列と一致することが検出されたとき、系列比較部202は、検出されたピーク系列に対応するPAPRを求める。系列比較部202は、PAPRが小さい方のマッピングパターンの無線フレームを選択し、選択した情報をマッピング部204に出力する。
さらに、ピーク系列は、無線フレームと同一の長さであるとは限らないため、無線フレーム中に複数のピーク系列が検出されることもある。このときは、検出されたピーク系列のうち、最大のPAPRを無線フレームのPAPRとする。これは、無線フレーム単位の最大のPAPRを抑圧するよう制御するためである。
電力増幅の際には、より大きな信号波形の増幅を行うときに信号の歪みの影響が大きくなる。よって本実施の形態では無線フレーム内の最大のPAPRを抑圧することを目的としている。
例えば、無線フレーム205を構成するビット列に、2つのピークが存在し、図6における系列No.2、系列No.3が検出され、また、無線フレーム206を構成するビット列に、2つのピークが存在し、系列No.7、系列No.8のピーク系列が検出された場合について説明する。このとき、検出された最大のPAPRは、無線フレーム205のπ/4シフト16QAMに対しては「8.1」となり、無線フレーム206の3π/4シフト16QAMに対しては「8.2」となる。従って、π/4シフト16QAMマッピングを用いた無線フレーム205が、PAPRを小さくすることができる。このため、系列比較部202は、無線フレーム205のπ/4シフト16QAMを選択する。
マッピング部204は、系列比較部202から入力された無線フレームを、送信規則情報に記載されたマッピングパターンを用いてマッピングする、つまり、π/4シフト16QAMマッピングもしくは3π/4シフト16QAMマッピングのいずれかでマッピングする。
波形生成部107は、マッピング部204によってマッピングされた信号から送信波形信号を生成する。無線部114は、波形生成部107にて生成された送信波形信号を、無線信号に変換する。電力増幅部115は、変換後の無線信号を電力増幅し、アンテナ部116を通じて送信する。
以上、第2の実施の形態の無線送信装置200の構成および動作について説明した。
以上、第2の実施の形態の無線送信装置200の構成および動作について説明した。
第2の実施の形態の無線送信装置200は、系列比較部202によって、ピーク系列格納部201に格納されたピーク系列と、フレーム構成部103、104によって生成された無線フレーム205、206とが、一致するか否かを比較する。無線フレーム205、206が、いずれかのマッピングパターンのピーク系列と一致しない場合には、無線フレーム205、206をそのまま出力し、両マッピングパターンのピーク系列とも一致する場合には、PAPRが最小となるマッピングパターンを選択して出力する。これにより、PAPRの小さいマッピングパターンでマッピングを行うことができる。
また、本実施の形態は、無線フレーム波形のPAPRを無線送信装置において実際に測定することなく、複数の相互に異なるマッピングパターンのうち、ピークに近い波形信号を生成しないマッピングパターンを選択する構成を採用したので、複数のマッピング部を有する必要がなく、装置の規模を大きくせずに無線送信装置を実現できる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、フレーム構成部103、104において、送信規則情報を無線フレームに付与する位置は、通信システムにおいて適宜決定することができる。また、用いるマッピングパターンはQAM変調方式の多値数が同一で、マッピングパターンがそれぞれ異なるものであればよい。
また、上記した実施の形態では、マッピング部204が、2つのマッピングパターンでマッピングする例を示しているが、マッピングパターンを3つ以上具備し、複数のマッピングパターンで生成される送信波形信号のうち、PAPRが最小となるマッピング手段で信号を送信する形態をとることが好ましい。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態の無線送信装置300の構成を示す図である。図7では、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の機能を有する構成に関しては、同一の番号を付した。第3の実施の形態では、無線フレーム単位でマッピングパターンを切り替えるのではなく、より小さい符号系列単位(以降、「ブロック」と呼ぶ)でマッピングパターンを切り替える。
図7は、第3の実施の形態の無線送信装置300の構成を示す図である。図7では、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の機能を有する構成に関しては、同一の番号を付した。第3の実施の形態では、無線フレーム単位でマッピングパターンを切り替えるのではなく、より小さい符号系列単位(以降、「ブロック」と呼ぶ)でマッピングパターンを切り替える。
本実施の形態では、共通フレーム構成部301、ブロック構成部302、303、系列比較部304によって、無線フレームを構築する。
図8は、本実施の形態の無線送信装置300にて生成される無線フレームの構成を示す図である。図8に示すように、本実施の形態のフレームは、先頭にフレーム全体に共通の共通制御情報を付与する。共通制御情報は、共通フレーム構成部301によって付与される。
また、無線フレームを構成する複数のブロックのそれぞれの先頭に、そのブロックで使用するマッピングパターンなどの送信規則情報を示した送信規則情報を付与する。なお、ブロックの大きさは、無線送信装置300が適用される通信システムによって定義される。各ブロックの先頭に付与される送信情報は、QAMマッピングの際に信号点格子の角の信号点、すなわち、振幅最大とならない信号点にマッピングされる情報によって定義する。
図9は、送信規則情報をマッピングした例を示す図である。例えば、ブロックで使用するマッピングパターンがπ/4シフト16QAMマッピングであるとき、送信規則情報として、16QAM信号点格子の角の点Cとならない点Aにマッピングされるシンボルを、π/4シフト16QAMマッピングを表す送信規則情報として定義する。
図7を再び参照して、無線送信装置300の構成について説明する。共通フレーム構成部301は、符号化部102において符号化された符号系列に、フレーム内で共通の制御情報をフレーム先頭に付与する。ブロック構成部302、303は、ブロックへの分割、および送信規則情報の付与を行う。ブロック構成部302、303は、共通フレーム構成部301から出力された符号系列305から、ブロック1を付与した無線フレームを構成する。このときブロック構成部302、303は、異なる送信規則情報1をブロック1に付与する。例えばブロック構成部302は、π/4シフト16QAMマッピングを示す送信規則情報を付与し、ブロック構成部303は3π/4シフト16QAMマッピングを示す送信規則情報を付与する。
次に、系列比較部304は、ブロック構成部302,303によって構成された無線フレームと、ピーク系列格納部201に格納されているピーク系列との比較を行う。比較の方法は、第2の実施の形態にて説明した方法と同様である。系列比較部304は、PAPRが最小となる方のマッピングパターンを選択する。つまり、共通制御情報、送信規則情報1、ブロック1によって構成されている無線フレームの構成要素をマッピングし、波形信号を生成したときに、PAPRが最小となるマッピングパターンを選択し、さらに共通制御情報、送信規則情報1、ブロック1からなる無線フレーム構成要素を格納しておく。また、系列比較部304は、選択したマッピングパターンの無線フレームをマッピング部204に出力する。
次に、ブロック構成部302,303は、ブロック2を構成する。ここで、ブロック構成部302、303は、送信規則情報1と同様に、互いに異なる送信規則情報2をブロック2に付与する。以下同様に、系列比較部304ではブロック2とピーク系列との比較を行い、ブロック2に施すマッピングパターンを決定する。系列比較部304は決定したブロック2を図8に示すようにブロック1の後部に接続する。以降、ブロック構成部302、303は共通フレーム構成部301からの出力符号系列305をブロックに分割し、互いに異なる送信規則情報を付与したブロックを生成する。系列比較部304はブロック構成部302、303によって生成されたブロックとピーク系列との比較を行っていき、順次ブロックに施すマッピングを決定する。このようにして決定したブロックを接続していき、図8に示すように、送信する無線フレームを構成する。
マッピング部204は、無線フレームの共通制御情報、送信規則情報のみ通信システムで定義されたマッピングを行い、ブロックの符号系列に関しては、送信規則情報に示されたマッピングパターンによってマッピングする。無線送信装置300は、第1の実施の形態と同様に、マッピングによって生成した無線フレームを送信する。
以上、第3の実施の形態の無線送信装置300の構成および動作について説明した。
以上、第3の実施の形態の無線送信装置300の構成および動作について説明した。
第3の実施の形態の無線送信装置300は、無線フレームを複数のブロックに分割し、ブロック単位でマッピングパターンを変えることができるので、PAPRをより低減することができる。
また、第3の実施の形態では、無線フレームをブロックに分割し、ブロック単位でマッピングパターンを切り替えているにもかかわらず、ブロック間においてピークに近い波形の発生を抑制できる。その理由を以下に示す。
図10は、ブロック分割した無線フレームに対応する電力を表す図である。図10は、ブロックAとブロックBとでマッピングパターンが異なる例を示す。この場合、ブロックA、ブロックBのそれぞれにおいてPAPRが最小となるマッピングパターンを選択しても、ブロックBにおいて切り替えたマッピングパターンによるシンボル遷移の影響により、図10に示すように、ブロックの切り替わり部分でピークに近い波形が発生することがある。
本実施の形態の無線送信装置300は、ブロックの切り替わり部分に、QAM信号格子の振幅最大とならない信号点、つまり、図9の点Cでない信号点にマッピングされる情報によって定義した送信規則情報を介在させ、ブロックの切り替わり部分でピークが発生しないようにしている。これは、無線フレームをQAMマッピングした信号系列がピークに近い波形を示すのは、QAM信号点格子において振幅最大の信号点を通るシンボル遷移のときである性質を利用している。すなわち、前記、式(1)、式(2)、図19を用いて説明したように、ピークに近い波形が現れるのは、フィルタのインパルス応答のサイドローブがメインローブに対して同相加算されるように畳み込まれる場合であり、その中でも特にQAM信号点格子における振幅最大の信号点によってサイドローブがメインローブに同相加算される場合に、より大きなピーク波形が生じるという性質を利用している。
データの伝送効率を向上させるためには、より多くの信号点を用いることが好ましい。特にデータの伝送効率に直接関係する、ブロックの伝送においては、多値変調方式を用いることが好ましいが、QAM変調を用いると、ブロックの送信信号波形にピークが発生しやすくなる。
本実施の形態では、伝送効率を向上させるために、ブロック内では点Cの信号点も用いたQAM変調方式のマッピングを行っている。その際にピークに近い波形が発生しやすいという課題があるが、本実施の形態では、ブロック単位でPAPRを低減するマッピングを逐次選択していくことで、伝送効率を低下させることなく、ブロック内の信号波形のPAPRの低減を図っている。
ピークに近い波形を生じさせるシンボル系列は各マッピングに対応した特定の系列(例えば図6に示す系列)である。各マッピングにおいて、ブロック内で点Cに配置しても、前記特定の系列でなければ必ずしもピークに近い波形が現れるというわけではない。
以上の構成を採ることにより、本実施の形態では、ブロック内およびブロック間でピークに近い波形を示すことなく、簡易な構成で無線フレームのPAPRを小さくできる。
なお、ブロック切り替わりにピークに近い波形が発生せず、かつ無線フレームのPAPRを低減するマッピングパターンを、各ブロックが取り得る全マッピングパターンの組合せから選択することが考えられる。しかし、この構成では、マッピングパターン選択の演算量は、ブロック数に対して指数的に増大する。本実施の形態では、系列比較部304は、ブロックに付与する送信規則情報を順次決定する構成を採用しているので、各ブロックが取り得る全マッピングパターンから、PAPRが最小となるマッピングパターンを選択する演算量を抑えることができる。
なお、本実施の形態では無線フレームを3つのブロックに分割する例を用いて説明したが、分割するブロック数は通信システムで定義されるものであり、無線フレーム長とブロック長の関係で決まる。例えば無線フレーム長をL、ブロック長をBとすると、分割するブロック数は、次式(7)で示される。
また、本実施の形態では、ブロックの先頭に送信規則情報を介在させる場合を示しているが、ブロック間に送信規則情報が介在していれば良く、例えばブロックの末尾に送信規則情報を介在させても良い。
(第4実施の形態)
次に、第4の実施の形態の無線送信装置について説明する。第4の実施の形態の無線送信装置では、インタリーブ技術のインタリーブパターンを変更することにより、無線フレームのPAPRの低減を図る。なお、インタリーブ技術とは、誤り訂正符号化後の符号系列の送信順序を入れ換える技術で、受信装置では変更された送信順序を元の系列順序に戻すことにより、バースト誤りを分散し、誤り訂正符号にバースト誤り耐性を持たせるものである。
次に、第4の実施の形態の無線送信装置について説明する。第4の実施の形態の無線送信装置では、インタリーブ技術のインタリーブパターンを変更することにより、無線フレームのPAPRの低減を図る。なお、インタリーブ技術とは、誤り訂正符号化後の符号系列の送信順序を入れ換える技術で、受信装置では変更された送信順序を元の系列順序に戻すことにより、バースト誤りを分散し、誤り訂正符号にバースト誤り耐性を持たせるものである。
最初に、第4の実施の形態の無線送信装置について概説する。インタリーブパターンを変更することによって、インタリーブ後の信号系列は異なるものになる。マッピング後の信号系列が異なると、その後に生成する信号波形もまた異なるので、無線フレームの電力波形も異なる。本実施の形態は、この性質を利用し、無線フレームのPAPRが所定の閾値よりも大きいときにはインタリーブパターンを変更し、無線フレームの送信波形を変更する。
図11は、インタリーブと無線フレーム電力について説明する図である。図11は、無線フレームの電力とそれに対応する無線フレームの構成シンボルを表している。無線送信装置では、無線フレームのPAPRを測定しており、ピーク波形(フレーム中の最大電力を示す部分波形)が現れる位置を特定できる。ピーク波形を生成するのに関わるシンボルは、該ピーク波形位置の前後の数シンボルである。例えば、図11に示す無線フレームの電力において、ピークが現れるシンボルに対応する符号を初期読み出し位置とすることで、インタリーブパターン変更後は、前記ピーク波形と同じ波形を示すことはなくなる。
送信波形は、前後の数シンボルがフィルタのインパルス応答に畳み込まれることで生成されている。前記のように、ピーク波形が現れるシンボルに対応する符号を初期読み出し位置とすると、ピーク波形生成に関わっている数シンボルが無線フレーム内で異なる位置に配置されることになる。このとき、ピーク波形生成に関わっていた数シンボルがフィルタのインパルス応答に畳み込まれることがないために、初期読み出し位置変更前のようにピーク波形が現れることがなくなる。
本実施の形態では、無線フレームのPAPRの閾値を予め決定しておく。まず、デフォルトのインタリーブパターンを用いて無線フレームを構成し、無線フレームのPAPRを測定する。測定したPAPRが、PAPR閾値よりも小さくなる場合には、そのまま、無線フレームの電力増幅を行い、送信する。これに対して、測定したPAPRが、PAPR閾値よりも大きくなる場合には、インタリーブパターンの変更を行う。インタリーブパターンの変更、つまり、初期読み出し位置の変更は、無線フレームのPAPRが予め決定したPAPRの閾値よりも小さくなるまで行う。なお、インタリーブパターンの変更については、後述する。
但し、インタリーブパターンの変更回数には制限を加える。本実施の形態では、予めインタリーブパターン変更の最大回数を決定しておく。インタリーブパターンを変更し、読み出しが完了するまでには大きな遅延時間が発生してしまう。通信システムによっては、送信開始までの遅延時間に制限を加えているものもある。本実施の形態ではそのような通信システムに対応するために、インタリーブパターンの変更回数に制限を加えている。送信開始までの遅延時間に特に制限がないようであれば、インタリーブパターンの変更回数を無限大としておけばよい。
インタリーブパターン変更後、フレームの再構成を行い、再度PAPRの測定を行う。無線送信装置はこのときの初期読み出し位置とPAPRとを記憶しておく。
また、インタリーブの変更回数が最大変更回数に達したときにも、無線フレームのPAPRが予め定められたPAPR閾値を超えていた場合、インタリーブパターン変更によるフレーム再構成の反復において、最もPAPRが小さくなった無線フレームを生成する初期読み出し位置を用いて、インタリーブを行う。
以上のように本実施の形態では、インタリーブパターンの変更を行う。以下、図面を参照して、本実施の形態について説明する。
図12は、第4の実施の形態の無線送信装置400の構成を示す図である。図12において、第1の実施の形態と同様の機能を有するものについては同じ番号を付した。
図12において、保持部401及び読み出し制御部402は、インタリーブ処理を行う。符号化部102は情報符号101を誤り訂正符号化し、保持部401では誤り訂正符号化後の符号系列をマトリクスに保持していく。
図13(a)〜図13(c)は、インタリーブ処理の例を示す図である。図13(a)は、符号化部102によって符号化されたビット系列を示す。図13(b)は、保持部401のread、writeの方向を示す。図13(a)に示すビット系列を、図13(b)に示す保持部401のマトリックスのwrite方向に書き込む。マトリックスの1段目に対する書込みが終了すると、次は2段目へと書き込む段を順にずらしていく。このようにして、すべてのマトリクスの要素に符号化後の符号系列が書き込まれる。なお、マトリクスは、RAM(Random Access Memory)などの符号系列を保持することのできるデバイスで実現できる。
次に、フレーム構成部403は、保持部401からreadの示す方向に向かって読み出しを行う。一番左側の列からの読出しが終了すると、順次右側に読み出す列をずらしていく。以上の操作によってインタリーブを行うことができる。
図13(c)は、インタリーブ後のビット系列を示す図である。保持部401から符号系列の読み出しの際に、初期読み出し位置を変更することで、インタリーブパターンを変更できる。図13(b)に示すマトリクスにおいて、初期読み出し位置を「7」にした場合と初期読み出し位置を「1」にした場合とでは、読み出し後の符号系列は異なる。従って、初期読み出し位置の変更は、インタリーブパターンの変更と等価である。
読み出し制御部402は、初期読み出し位置をマトリクスの第1行第1列要素とした読み出し制御信号406を出力する。保持部401では、読み出し制御信号406に示された読み出し位置から符号化後の符号系列を読み出して出力する。フレーム構成部403では、読み出し制御信号406に示された初期読み出し位置を表す送信規則情報と、保持部401から読み出された符号系列とを用いて無線フレームを構成して出力する。本実施の形態では、このように、送信規則情報として初期読み出し位置を表す情報を付与する。
マッピング部105はフレーム構成部403,404によって構成された無線フレームのマッピングを行い、波形生成部107はマッピング後の信号の波形生成を行う。PAPR測定部404は、波形生成部107によって生成された連続的な信号波形のPAPRを測定し、その値と無線フレーム中でピーク波形が現れるシンボル位置とを出力する。
閾値判定部405では、予め定めたPAPRの閾値と、PAPR測定部404によって測定した無線フレームのPAPRとを比較し、閾値よりも小さいPAPRであれば無線フレーム波形を出力し、閾値よりも大きいPAPRの場合はインタリーブパターンを変更するよう読み出し制御部402に指示信号407を出力する。
読み出し制御部402では、インタリーブパターンを変更する指示信号407が入力されると、PAPR測定部404から入力されたPAPR測定値とピークが発生しているシンボル位置を示した信号408の値とを保持する。また、読み出し制御部402は、ピークが発生しているシンボル位置に対応する符号を、初期読み出し位置とするように、読み出し制御信号406を出力する。前記読み出し制御信号406を受けて、保持部401およびフレーム構成部403は、上記した処理と同様の動作を行う。
閾値判定部405では、インタリーブパターンを変更するよう指示した回数をカウントする。閾値判定部405は、前記カウントの回数が、予め定められた最大回数に達したときであって、無線フレームのPAPRが予め定められたPAPR閾値を超えていた場合に、フレーム再構成の反復中において、最もPAPRが小さくなった無線フレームを生成する初期読み出し位置を用いて、インタリーブを行うよう指示信号407を出力する。
読み出し制御部402では、指示信号407を受け、PAPRが最小の無線フレームを生成する初期読み出し位置を表した読み出し制御信号406を出力する。保持部401、フレーム構成部403は、読み出し制御信号406を受け、上記と同様の処理を行う。
無線部112、電力増幅部113は、閾値判定部405より出力された無線フレーム信号から無線送信信号を生成し、電力増幅した後、アンテナ部114から前記増幅後の無線信号を送信する。
図14は、本実施の形態の無線送信装置400の動作を示す図である。無線送信装置400は、情報符号が入力されると、符号化部102にて符号化を行い(S10)、符号化されたビット列をインタリーブ処理して(S12)、インタリーブ処理後のビット列でフレームを構成する(S14)。次に、無線送信装置400は、マッピング部104および波形生成部107によってフレームを変調し(S16)、変調されたデータのPAPRを測定する(S18)。
無線送信装置400は、測定されたPAPRが所定の閾値より小さいか否か判定し(S20)、測定されたPAPRが所定の閾値より小さい場合に(S20でYES)、変調されたデータを無線信号に変換して送信する(S34)。
測定されたPAPRが所定の閾値以上の場合には(S20でNO)、無線送信装置400は、フレームを構成したフレーム構成回数が最大フレーム構成回数未満であるか判定する(S22)。フレーム構成回数が最大フレーム構成回数未満である場合には(S22でYES)、インタリーブパターンを変更し(S24)、インタリーブ処理を行う(S12)。
フレーム構成回数が最大フレーム構成回数に達した場合には(S22でNO)、これまでに生成した変調データのうち、PAPRが最小のインタリーブパターンを選択する(S26)。無線送信装置400は、選択されたパターンでインタリーブを行い(S28)、フレームを構成して(S30)、変調および無線データへの変換を行ない、送信する(S32、S34)。
以上、第4の実施の形態の無線送信装置400の構成および動作について説明した。
以上、第4の実施の形態の無線送信装置400の構成および動作について説明した。
本実施の形態の無線送信装置400は、変調後のデータのPAPRが大きい場合には、インタリーブパターンを変更することによってPAPRを低減することができる。
本実施の形態によれば、初期読み出し位置を変更するだけで、インタリーブパターンを変更することができるので、新たに符号保持部を設ける必要がない。
なお、本実施の形態では、保持部401のマトリクスとして図13(b)に示す例を挙げて説明したが、他の大きさのマトリクスでもよい。また、送信規則情報を無線フレームの先頭に付与する例を示したが、付与する位置は通信システムで定義することができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態の無線送信装置について説明する。第5の実施の形態では、マッピングパターンを受信装置に通知するのにディジタルデータを用いず、位相量ゼロのBPSK(Binary Phase Shift Keying)信号をIQ平面上で位相回転させたもの(以降、「位相通知信号」と呼ぶ)の位相を利用して行う。
次に、本発明の第5の実施の形態の無線送信装置について説明する。第5の実施の形態では、マッピングパターンを受信装置に通知するのにディジタルデータを用いず、位相量ゼロのBPSK(Binary Phase Shift Keying)信号をIQ平面上で位相回転させたもの(以降、「位相通知信号」と呼ぶ)の位相を利用して行う。
図15は、第5の実施の形態に係る無線送信装置の構成を示す図である。図15において、第1の実施の形態と同様の機能を有する構成に関しては同一の番号を付した。
符号化部102は、第1の実施の形態と同様に、無線送信装置500に入力された情報符号101を符号化する。パイロット生成部501は、情報符号101が符号化されると、それに対応して構成される無線フレームに必要となるパイロット信号を生成する。ここでパイロット信号は、通信システムにおいて予め定めた信号点にマッピングされた信号である。
位相通知信号生成部502、503、504は、符号化部102によって符号化された符号系列を、後段のマッピング部において行う位相シフトマッピングの位相シフト量の位相を有する位相通知信号を生成する。例えば、マッピング部509において、π/4シフト16QAMマッピングを行っている場合、位相通知信号生成部502ではπ/4位相を有する位相通知信号を生成する。ここで生成される位相通知信号は、既にIQ平面上の信号点にマッピングされた信号である。位相通知信号生成部503、504でも同様の処理を行う。
マッピング部509、510、511では、符号化部102によって符号化された符号系列の位相シフトマッピングを行う。但し、マッピング部509、510、511の位相シフトマッピングの位相シフト量は、それぞれ異なる値である。フレーム構成部512、513、514は、パイロット信号、位相通知信号、符号系列の順で無線フレームを構成する。
図16は、無線フレームの構成を示す図である。位相通知信号は、マッピングパターンの位相シフト量を示す情報である。例えば、符号系列のマッピングパターンが、図3(a)に示すように、π/4シフト16QAMマッピングパターンである場合、位相通知信号のIQ平面上での位相をπ/4とする。
図17は、位相通知信号の例を示す図である。位相通知信号生成部502,503,504は、図17に示すような、位相シフトマッピングの位相シフト量に等しい位相を有する位相通知信号を生成する。
無線フレームに含まれるパイロット信号は、無線送信装置500と受信装置との同期をとるための信号である。本実施の形態では、受信装置においては絶対位相を知る情報が必要となるので、無線送信装置500は絶対位相を通知するためのパイロット信号を無線フレームに付与する。パイロット信号とは受信装置において既知の信号であり、パイロット信号を用いることで、受信装置では絶対位相を知ることができる。このように、無線フレームにパイロット信号、位相通知信号を付与することにより、無線フレームの符号系列に用いられている位相シフトマッピングの位相シフト量を受信装置に通知する。
波形生成部107は、フレーム構成部512、513、514によって生成された無線フレームの信号波形を生成する。PAPR測定部109は、第1の実施の形態と同様、無線フレームの連続信号波形515、516、517のPAPRを測定し、PAPRが最小の信号波形を示した制御信号112を信号選択部113に出力する。
以降、第1の実施の形態と同様、信号選択部113は、制御信号112に示されたPAPRの最も小さい信号波形を選択し、無線部114に出力する。無線部114は入力信号波形を無線信号に変換し、出力する。電力増幅部115は入力信号の電力増幅を行い、その出力はアンテナ部114によって無線伝搬路に送信される。
第5の実施の形態の無線送信装置500は、位相通知信号を用いることで、前記位相シフトマッピングの位相シフト量を、通信システムにおいて離散的に決定する必要がなく、連続的に位相シフト量を決定することができ、通信システムを柔軟に構築することができる。
また、位相シフトマッピングのパターン数を増やしても、位相シフト量通知のためにはパイロット信号と位相通知信号のみでよいために、ディジタルデータを使用したマッピングパターン通知を行う通信システムと比較して、送信情報量を削減できる。
本発明は、ピーク対平均電力比の低減を図ることができるというすぐれた効果を有し、例えば、直交多値変調を行う無線通信システム等に広く適用可能である。
100 無線送信装置
102 符号化部
103,104 フレーム構成部
105,106 マッピング部
107,108 波形生成部
109 PAPR測定部
113 信号選択部
114 無線部
115 電力増幅部
116 アンテナ部
102 符号化部
103,104 フレーム構成部
105,106 マッピング部
107,108 波形生成部
109 PAPR測定部
113 信号選択部
114 無線部
115 電力増幅部
116 アンテナ部
Claims (18)
- 送信データを入力する送信データ入力部と、
異なるマッピングパターンによってマッピングを行うことができるマッピング部であって、前記送信データをマッピングしてマッピングパターンに対応した波形信号を生成するマッピング部と、
前記マッピング部にてマッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるピーク対平均電力比計算部と、
前記ピーク対平均電力比に基づいて、前記マッピング部にてマッピングされた波形信号から、送信すべき送信波形信号を決定する送信波形信号決定部と、
前記送信波形信号決定部にて決定された送信波形信号を送信する信号送信部と、
を備える無線送信装置。 - 前記送信波形信号決定部は、異なるマッピングパターンのそれぞれに対応して生成された複数の波形信号の中から、前記ピーク対平均電力比が最小となる波形信号を前記送信波形信号として決定する請求項1に記載の無線送信装置。
- 前記送信波形信号決定部は、前記マッピング部にて生成された波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較し、ピーク対平均電力比が所定の閾値以下である場合にはその波形信号を前記送信波形信号として決定し、前記ピーク対平均電力比が所定の閾値より大きい場合には、前記マッピング部に異なるマッピングパターンを用いて前記送信データをマッピングさせ、異なるマッピングパターンに対応した波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較する請求項1に記載の無線送信装置。
- マッピングパターンに関連付けて、マッピングによって生成される信号波形のピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるビット列のパターンをピーク系列として記憶したピーク系列記憶部と、
送信データを入力する送信データ入力部と、
前記送信データが前記ピーク系列記憶部に記憶されたマッピングパターンのいずれかのピーク系列と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、そのマッピングパターンを選択するマッピングパターン選択部と、
前記マッピングパターン選択部にて選択されたマッピングパターンを用いて前記送信データをマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、
前記マッピング部にて生成された波形信号を送信する信号送信部と、
を備える無線送信装置。 - 前記ピーク系列記憶部には、前記ピーク系列に対応するピーク対平均電力比の値を記憶しておき、
前記マッピングパターン選択部は、前記送信データが前記ピーク系列記憶部に記憶されたすべてのマッピングパターンのピーク系列と一致する場合には、前記ピーク対平均電力比の値が最小となるマッピングパターンを選択する、
請求項4に記載の無線送信装置。 - 送信データを入力する送信データ入力部と、
前記送信データを複数のブロックデータに分割し、ブロックデータごとにマッピングパターンを決定するマッピングパターン決定部と、
前記各ブロックデータをマッピングするマッピングパターンを示す情報であって、QAM信号点格子の振幅最大の信号点を通らないシンボルによって表すマッピング情報を前記ブロックの先頭もしくは末尾に付加して送信フレームを構成するフレーム構成部と、
各ブロックについて決定されたマッピングパターンを用いて前記送信フレームをマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、
前記マッピング部にて生成された波形信号を送信する信号送信部と、
を備える無線送信装置。 - 前記マッピングパターン決定部は、
マッピングパターンに関連付けて、マッピングによって生成される信号波形のピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるビット列のパターンをピーク系列として記憶したピーク系列記憶部を備え、
前記ブロックデータが前記ピーク系列記憶部に記憶されたマッピングパターンのいずれかのピーク系列と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、そのマッピングパターンを選択する、
請求項6に記載の無線送信装置。 - 送信データを入力する送信データ入力部と、
異なるインタリーブパターンによってインタリーブを行うことができるインタリーブ部であって、前記送信データをインタリーブしてインタリーブパターンに対応したビット列を生成するインタリーブ部と、
前記インタリーブ部にてインタリーブされた送信データをマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、
前記マッピング部にてマッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるピーク対平均電力比計算部と、
前記ピーク対平均電力比に基づいて送信データのインタリーブパターンを決定するインタリーブパターン決定部と、
前記インタリーブパターン決定部にて決定されたインタリーブパターンに対応する波形信号を送信する信号送信部と、
を備える無線送信装置。 - 前記インタリーブパターン決定部は、異なるインタリーブパターンに対応する複数の波形信号の中からピーク対平均電力比が最小となるインタリーブパターンを選択する請求項8に記載の無線送信装置。
- 前記インタリーブパターン決定部は、前記インタリーブ部にてインタリーブされた送信データから生成された波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較し、ピーク対平均電力比が所定の閾値以下である場合にはそのインタリーブパターンを選択し、前記ピーク対平均電力比が所定の閾値より大きい場合には、前記インタリーブ部に異なるインタリーブパターンを用いて送信データをインタリーブさせ、インタリーブされた送信データから生成された波形信号のピーク対平均電力比と所定の閾値とを比較する請求項8に記載の無線送信装置。
- 前記インタリーブパターン決定部は、
インタリーブパターンを変更してインタリーブを行なった回数が、あらかじめ設定されたインタリーブパターンの変更回数の最大値に達した場合には、生成された複数の波形信号のうち、ピーク対平均電力比が最も小さいインタリーブパターンを選択する請求項10に記載の無線送信装置。 - 前記インタリーブ部は、
送信データを保持する送信データ保持部と、
前記送信データ保持部に保持された送信データの読出し順序を制御する読出し順序制御部と、
を備え、
前記読出し順序制御部にて読出し順序を変更することによりインタリーブパターンを変更する請求項8〜11のいずれかに記載の無線送信装置。 - 送信データを入力する送信データ入力部と、
前記送信データに同期用の信号および位相シフトマッピングの位相シフト量に等しい位相を有する位相通知信号を付加して送信フレームを生成するフレーム生成部と、
前記送信フレームを前記位相シフト量を有するマッピングパターンにてマッピングして波形信号を生成するマッピング部と、
前記マッピング部にて生成された波形信号を送信する信号送信部と、
を備える無線送信装置。 - 送信データを入力するステップと、
異なるマッピングパターンによってマッピングを行うことができるステップであって、前記送信データをマッピングしてマッピングパターンに対応した波形信号を生成するステップと、
マッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるステップと、
前記ピーク対平均電力比に基づいて、マッピングされた波形信号から、送信すべき送信波形信号を決定するステップと、
前記送信波形信号を送信するステップと、
を備える無線送信方法。 - マッピングパターンに関連付けて、マッピングによって生成される信号波形のピーク対平均電力比が所定の閾値以上となるビット列のパターンをピーク系列として記憶したピーク系列記憶部を準備しておくステップと、
送信データを入力するステップと、
前記送信データが前記ピーク系列記憶部に記憶されたマッピングパターンのいずれかのピーク系列と一致するか否かを判定し、一致しない場合には、そのマッピングパターンを選択するステップと、
選択されたマッピングパターンを用いて前記送信データをマッピングして波形信号を生成するステップと、
マッピングによって生成された波形信号を送信するステップと、
を備える無線送信方法。 - 送信データを入力するステップと、
前記送信データを複数のブロックデータに分割し、ブロックデータごとにマッピングパターンを決定するステップと、
前記各ブロックデータをマッピングするマッピングパターンを示す情報であって、QAM信号点格子の振幅最大の信号点を通らないシンボルによって表すマッピング情報を前記ブロックの先頭もしくは末尾に付加して送信フレームを構成するステップと、
各ブロックについて決定されたマッピングパターンを用いて前記送信フレームをマッピングして波形信号を生成するステップと、
マッピングによって生成された波形信号を送信するステップと、
を備える無線送信方法。 - 送信データを入力するステップと、
異なるインタリーブパターンによってインタリーブを行うことができるステップであって、前記送信データをインタリーブしてインタリーブパターンに対応したビット列を生成するステップと、
インタリーブされた送信データをマッピングして波形信号を生成するステップと、
マッピングされた波形信号のピーク対平均電力比を求めるステップと、
前記ピーク対平均電力比に基づいて送信データのインタリーブパターンを決定するステップと、
決定されたインタリーブパターンに対応する波形信号を送信するステップと、
を備える無線送信方法。 - 送信データを入力するステップと、
前記送信データに同期用の信号および位相シフトマッピングの位相シフト量に等しい位相を有する位相通知信号を付加して送信フレームを生成するステップと、
前記送信フレームを前記位相シフト量を有するマッピングパターンにてマッピングして波形信号を生成するステップと、
前記マッピング部にて生成された波形信号を送信するステップと、
を備える無線送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007033919A JP2008199405A (ja) | 2007-02-14 | 2007-02-14 | 無線送信装置および無線送信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007033919A JP2008199405A (ja) | 2007-02-14 | 2007-02-14 | 無線送信装置および無線送信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008199405A true JP2008199405A (ja) | 2008-08-28 |
Family
ID=39757947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007033919A Pending JP2008199405A (ja) | 2007-02-14 | 2007-02-14 | 無線送信装置および無線送信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008199405A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010183404A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Toshiba Corp | 無線通信装置、無線通信システム、及び無線通信方法 |
JP2011041264A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-24 | Toshiba Corp | データ通信方法及び装置 |
JP2011239332A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | 送信装置および送信方法 |
WO2013065465A1 (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-10 | 株式会社メガチップス | 通信装置および通信装置の動作方法 |
-
2007
- 2007-02-14 JP JP2007033919A patent/JP2008199405A/ja active Pending
Cited By (5)
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