JP2008199281A - デジタル放送受信装置及びその制御方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

デジタル放送受信装置及びその制御方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】チャンネル切替後、目的チャンネルの番組が表示されないためのユーザの不満を緩和するデジタルTV放送受信装置を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信装置90は、複数のチューナ及びデコーダの組(100、104)及び(102、106)、その出力を選択しディスプレイ92に出力する切替回路118、映像信号の録画及び再生を行なう複数の録画・再生装置(120A、120B)、及び指定された映像信号を表示するよう複数のチューナ及びデコーダの組(100、104)及び(102、106)と切替回路118とを制御するCPU110を含む。CPU110は、チャンネル切替があると、それまで復号していたチャンネルの映像信号の録画を対応の録画・再生装置(120A、120B)に開始させる。チャンネルが元に戻されると再生させ、切替回路118にその映像信号を選択させる。
【選択図】 図3

Description

この発明はテレビジョン(以下「テレビ」と呼ぶ)の映像表示の改善技術に関し、特に、デジタルテレビ放送においてチャンネルを切替えたときの映像表示を改善する技術に関する。
これまでのアナログテレビ放送に代わり、すべてのテレビ放送がデジタル化されつつある。テレビ放送がデジタル化されることにより、電波の帯域を有効に利用しながら、ノイズの影響を受けることの少ない多くのチャンネルを利用することが可能になる。
帯域を有効に使用するために、デジタルテレビ放送では画像の符号化が行なわれている。画像の符号化には、フレーム内予測符号化、フレーム間予測符号化などの予測符号化技術が採用されている。このような技術を採用することにより、送信されるデータ量を少なくしながら、鮮明な画質のデジタルテレビ放送を行なうことができる。
しかし、予測符号化方式を採用したことにより、次のような不都合が生じている。すなわち、予測符号化技術を採用しているため、あるフレームの画像を作成するためには、時間的にそれに先立つ画像が必要とされることがある。そのため、ある放送局のデジタルテレビ放送信号を最初に受信し、これをデコードするためにはある時間が必要とされる。この間に受信される信号のみから映像を再構成することはできない。そのため、チャンネルの切替があった後、前の画像に依存しない特定の画像フレームを受信するまでの間、画面には何も表示されないことになる。この時間はわずかではあるが、チャンネルを切替えた直後に画面が真っ暗になるため、ユーザにパニックを引起こすという問題がある。
こうした問題を解決するために、後述する特許文献1には、チャンネルの切替後、目的チャンネルの映像表示が可能になるまでの間、「チャンネル切替中です」などのメッセージを画面に表示する技術が開示されている。こうしたメッセージを表示することにより、少なくともユーザは、テレビ受像機が故障してはいないことについて理解することができる。
一方、特許文献1に開示の技術でも、チャンネル切替後、一定の時間の間は映像を楽しむことができないという問題がある。こうした問題を解決するための1つの方策が、後掲の特許文献2に開示されている。特許文献2に開示のデジタル放送受信装置は、2つのチューナを持ち、一方のチューナである放送局の放送を受信している間、他方のチューナで、別の放送のチャンネルの番組をバッファリングしておく。チャンネルの切替があってバッファリングされているチャンネルが選択された場合、バッファリングされている映像を直ちに出力する。したがってこの場合、画面が真っ暗になることは避けられる。ただし、チャンネル切替後、バッファリングされている放送局とは異なる放送局が選択された場合、やはりある時間の間は画面が表示されないという問題点は残る。
特開2006−50553号公報 特開2006−67599号公報
特許文献1に開示の装置では、チャンネルを切替えた後、メッセージが表示されるために、装置が故障したとユーザが誤解する恐れは少なくなる。しかし、目的となるチャンネルが表示されるまでの間、本来であれば楽しむことができたはずのテレビ放送を見逃してしまったという不満が生ずる。
一方、特許文献2に開示の装置では、ユーザが選択したチャンネルが装置の予測したチャンネルと一致した場合には直ちに映像の表示が行なわれるため、ユーザにとっては、チャンネル切替中の無駄な時間を解消することができる。しかし、装置の予測が外れた場合には、相変わらず映像が全く表示されないことになり、ユーザにとっては不満が生ずることになる。また、他のチャンネルを視聴している間に、見たい番組の一部を見逃してしまったという別の不満が生ずる。
したがって本発明の目的は、切替先のチャンネルがどのようなものであろうとも、チャンネル切替後のある時間期間において、目的とするチャンネルの番組が表示されないことにより生ずるユーザの不満を緩和することができるデジタルテレビ放送の受信装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係るデジタル放送受信装置は、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号するための複数の映像復号手段と、複数の映像復号手段のいずれか一つを指定する選択信号に応答し、複数の映像復号手段から出力される映像信号から、選択信号により指定された映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力するための選択手段と、複数の映像復号手段に対応して設けられ、対応の映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行可能な、複数の録画・再生手段と、ユーザからチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の映像復号手段及び選択手段を制御して、チャンネル切替指示により指示されたチャンネルの放送信号に含まれる映像信号を表示部に出力させるための制御手段とを含み、制御手段は、ユーザから、表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の録画・再生手段のうち、第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させ、当該録画・再生手段による録画中に第2のチャンネルから第1のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、録画中の録画・再生手段の再生を開始させ、その出力を選択するように選択手段を制御することを特徴とする。
このデジタル放送受信装置においては、複数の映像復号手段はそれぞれ、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号する。選択手段は、ユーザから選択信号が与えられるまで、先行する選択信号により指定された第1の映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力する。複数の録画・再生手段はそれぞれ、複数の映像復号手段に対応して設けられており、対応する映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行する。制御手段は、ユーザからチャンネル切替指示を受けると、第2の映像復号手段に、チャンネル切替指示により指示されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させる。制御手段はさらに、ユーザが第1のチャンネルから第2のチャンネルへ、チャンネル切替指示を行なったときに、チャンネル切替指示がある前に選択されていた第1の映像復号手段に対応する録画・再生手段を制御して、第1の映像復号手段の出力する第1のチャンネルの映像信号の録画を開始させる。加えて、ユーザが再び第2のチャンネルから第1のチャンネルへの切替を指示したときには、制御手段は録画中の第1の録画・再生手段を制御して、録画した第1のチャンネルの映像信号の再生を開始させた後、選択手段に選択信号を与えて、第1の録画・再生手段の出力を選択させる。
この発明によれば、ユーザが第1のチャンネルから第2のチャンネルへ切替指示を行なったときに、切替前に選択されていた第1の映像復号手段に対応する第1の録画・再生装置は、第1の映像復号手段の出力する第1のチャンネルの映像信号の録画を開始する。その後ユーザが新たに、第2のチャンネルから第1のチャンネルへの切替指示を行なったとき、選択手段は録画中の第1の録画・再生手段の出力する第1のチャンネルの映像信号を選択し表示する。したがって、即座に指示チャンネル(第1のチャンネル)の映像が表示されるため、チャンネル切替の間に表示部に表示される画面が真っ暗になることが避けられる。その結果、チャンネル切替操作後に画面が真っ暗になって装置が故障したとユーザが誤解したりすることが防止できる。加えて、ユーザは別のチャンネルを視聴している間に見られなかった、第1のチャンネルの番組を見逃す期間を減らすことができる。
好ましくは、制御手段は、ユーザから、表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の録画・再生手段のうち、第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させるための録画制御手段と、ユーザから、第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあるか否かを判定するための第1の判定手段と、第1の判定手段により、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあると判定されたことに応答して、当該映像復号手段に対応する録画・再生手段が当該映像復号手段の出力を録画中か否かを判定するための第2の判定手段と、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している録画・再生手段があると第2の判定手段により判定されたことに応答して、当該録画・再生手段による再生を開始させ、かつ、選択手段を制御して当該録画・再生手段の出力を選択させるための第1の選択制御手段と、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している録画・再生手段が存在していないと第2の判定手段により判定されたことに応答して、選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第2の選択制御手段と、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段がないと第1の判定手段により判定されたことに応答して、選択手段により出力が選択されていない映像復号手段のいずれかに第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させ、かつ、選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第3の選択制御手段とを含む。
制御手段は、表示部に表示されている第1のチャンネル以外の、第2のチャンネルへの切替指示を受けると、第1のチャンネルの映像信号を復号中の第1の映像復号手段に対応する第1の録画・再生手段を制御して、第1のチャンネルの映像信号の録画を開始させる。次に、制御手段は、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルの映像信号を復号中のものがあるか否かを判定する。判定の結果、第2の映像復号手段が復号中であると判定された場合、第2の映像復号手段に対応する第2の録画・再生手段がその出力を録画中であるか否かを判定する。判定の結果、第2の録画・再生手段が録画中であると判定された場合、第2の録画・再生手段は録画した映像信号を再生させ、かつ、選択手段は再生された映像信号を選択し表示部へ出力する。一方、第2の録画・再生手段が録画中ではない場合、選択手段は第2の映像復号手段の出力を選択し表示部へ表示させる。さらに、制御手段は、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルの映像信号を復号中のものがない場合、その出力が選択されていない第2の映像復号手段に指定された第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させる。この復号では、すぐに正常な映像信号を出力することはできない。しかし、それまでの間、切替前の第1のチャンネルの映像信号を表示する。そして、第2の映像復号手段による正常な映像信号の出力が可能になると、制御手段は、第2の映像復号手段による正常な映像信号の出力を選択して表示部に与える。
ユーザが、表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへの切替指示を行なったときに、次の3つのいずれかの処理へ進む。すなわち、すでに録画されていた第2のチャンネルの映像信号を、第2の録画・再生手段により再生し、その出力を表示するか、第2の映像復号手段が復号している映像信号を選択し表示するか、または、第2の映像復号手段が第2のチャンネルの映像信号を正常に復号し表示が可能となるまで、第1の映像復号手段が出力する第1のチャンネルの映像信号を表示する。したがって、即座に映像が表示されるため、チャンネル切替の間に表示部に表示される画面が真っ暗になることが避けられる。その結果、チャンネル切替操作後に画面が真っ暗になって装置が故障したとユーザが誤解したりすることが防止できる。加えて、ユーザは別のチャンネルを視聴している間に見られなかった、第2のチャンネルの番組を見逃す期間を減らすことができる。また、ユーザが無駄な時間を過ごさずにすむという効果がある。
本発明の第2の局面に係るデジタル放送受信装置の制御方法は、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号するための複数の映像復号手段と、複数の映像復号手段のいずれか一つを指定する選択信号に応答し、複数の映像復号手段から出力される映像信号から、選択信号により指定された映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力し、次の選択信号が与えられるまで、先行する選択信号による選択を維持するための選択手段と、複数の映像復号手段に対応して設けられ、対応の映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行可能な、複数の録画・再生手段と、ユーザからチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の映像復号手段及び選択手段を制御して、チャンネル切替指示により指示されたチャンネルの放送信号に含まれる映像信号を表示部に出力させるための制御手段とを含むデジタル放送受信装置において、ユーザからのチャンネル切替指示に応答して表示部に出力する映像信号のチャンネルを変更するための、デジタル放送受信装置の制御方法であって、制御手段が、ユーザから表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の録画・再生手段のうち、第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させるステップと、制御手段が、当該録画・再生手段による録画中に第2のチャンネルから第1のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、録画中の録画・再生手段の再生を開始させ、その出力を選択するように選択手段を制御するステップとを含む。
このデジタル放送受信装置においては、複数の映像復号手段はそれぞれ、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号する。選択手段は、ユーザから選択信号が与えられるまで、先行する選択信号により指定された第1の映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力する。複数の録画・再生手段はそれぞれ、複数の映像復号手段に対応して設けられており、対応する映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行する。制御手段は、ユーザからチャンネル切替指示を受けると、第2の映像復号手段に、チャンネル切替指示により指示されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させる。制御手段はさらに、ユーザが第1のチャンネルから第2のチャンネルへ、チャンネル切替指示を行なったときに、チャンネル切替指示がある前に選択されていた第1の映像復号手段に対応する第1の録画・再生手段を制御して、第1の映像復号手段の出力する第1のチャンネルの映像信号の録画を開始させる。加えて、ユーザが再び第2のチャンネルから第1のチャンネルへの切替を指示したときには、制御手段は録画中の第1の録画・再生手段を制御して、録画した第1のチャンネルの映像信号の再生を開始させた後、選択手段に選択信号を与えて、第1の録画・再生手段の出力を選択させる。
この発明によれば、ユーザが第1のチャンネルから第2のチャンネルへ切替指示を行なったときに、切替前に選択されていた第1の映像復号手段に対応する第1の録画・再生手段は、第1の映像復号手段の出力する第1のチャンネルの映像信号の録画を開始する。その後ユーザが新たに、第2のチャンネルから第1のチャンネルへの切替指示を行なったとき、選択手段は録画中の第1の録画・再生手段の出力する第1のチャンネルの映像信号を選択し表示する。したがって、即座に指示チャンネル(第1のチャンネル)の映像が表示されるため、チャンネル切替の間に表示部に表示される画面が真っ暗になることが避けられる。その結果、チャンネル切替操作後に画面が真っ暗になって装置が故障したとユーザが誤解したりすることが防止できる。加えて、ユーザは別のチャンネルを視聴している間に見られなかった、第1のチャンネルの番組を見逃す期間を減らすことができる。
本発明の第3の局面に係るコンピュータプログラムは、デジタル放送信号を受信し、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号するための複数の映像復号手段と、複数の映像復号手段のいずれか一つを指定する選択信号に応答し、複数の映像復号手段から出力される映像信号から、選択信号により指定された映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力し、次の選択信号が与えられるまで、先行する選択信号による選択を維持するための選択手段と、複数の映像復号手段に対応して設けられ、対応の映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行可能な、複数の録画・再生手段と、複数の映像復号手段及び選択手段を制御するためのコンピュータとを含むデジタル放送受信装置において、コンピュータにより実行されることによって、表示装置に表示される映像信号のチャンネルを変更するようにコンピュータを動作させるためのコンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、コンピュータを、ユーザから、表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の録画・再生手段のうち、第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させるための録画制御手段と、ユーザから、第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあるか否かを判定するための第1の判定手段と、第1の判定手段により、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあると判定されたことに応答して、当該映像復号手段に対応する録画・再生手段が当該映像復号手段の出力を録画中か否かを判定するための第2の判定手段と、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している録画・再生手段があると第2の判定手段により判定されたことに応答して、当該録画・再生手段による再生を開始させ、かつ、選択手段を制御して当該録画・再生手段の出力を選択させるための第1の選択制御手段と、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している録画・再生手段が存在していないと第2の判定手段により判定されたことに応答して、選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第2の選択制御手段と、第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段がないと第1の判定手段により判定されたことに応答して、選択手段により出力が選択されていない映像復号手段のいずれかに第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させ、かつ、選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第3の選択制御手段として機能させる。
この発明においては、複数の映像復号手段はそれぞれ、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号する。選択手段は、ユーザから選択信号が与えられるまで、先行する選択信号により指定された第1の映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力する。複数の録画・再生手段はそれぞれ、複数の映像復号手段に対応して設けられており、対応する映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行する。開始させるための録画制御手段は、ユーザから、表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けると、第1のチャンネルの映像信号を復号中の第1の映像復号手段に対応する、第1の録画・再生手段に、第1のチャンネルの映像信号の録画を開始させる。次に、第1の判定手段は、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルの映像信号を復号中のものがあるか否かを判定する。第1の判定手段が、第2の映像復号手段が第2のチャンネルの映像信号を復号中であると判定した場合、第2の判定手段は、第2の映像復号手段に対応する第2の録画・再生手段がその出力を録画中であるか否かを判定する。第2の判定手段が、第2の録画・再生手段が録画中であると判定した場合、第1の選択制御手段は、第2の録画・再生手段に、録画した映像信号を再生させ、かつ、選択手段に、再生された映像信号を選択させ表示部へ出力させる。一方、第2の判定手段が第2の録画・再生手段が録画中ではないと判定した場合、第2の選択制御手段は、選択手段に第2の映像復号手段の出力を選択させ表示部へ表示させる。さらに、第3の選択制御手段は、複数の映像復号手段のうちに、第2のチャンネルの映像信号を復号中のものがない場合、その出力が選択されていない第2の映像復号手段に指定された第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させる。この復号では、すぐに正常な映像信号を出力することはできない。しかし、それまでの間、切替前の第1のチャンネルの映像信号を表示する。そして、第2の映像復号手段による正常な映像信号の出力が可能になると、制御手段は、第2の映像復号手段による正常な映像信号の出力を選択して表示部に与える。
この発明によれば、ユーザから、表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへの切替指示を受けると、次の3つのいずれかの処理へ進む。すなわち、すでに録画されていた第2のチャンネルの映像信号を、第2の録画・再生手段により再生し、その出力を表示するか、第2の映像復号手段が復号している映像信号を選択し表示するか、または、第2の映像復号手段が第2のチャンネルの映像信号を正常に復号し表示が可能となるまで、第1の映像復号手段が出力する第1のチャンネルの映像信号を表示する。したがって、即座に映像が表示されるため、チャンネル切替の間に表示部に表示される画面が真っ暗になることが避けられる。その結果、チャンネル切替操作後に画面が真っ暗になって装置が故障したとユーザが誤解したりすることが防止できる。加えて、ユーザは別のチャンネルを視聴している間に見られなかった、第2のチャンネルの番組を見逃す期間を減らすことができる。また、ユーザが無駄な時間を過ごさずにすむという効果がある。
以上のように本発明によれば、ユーザがチャンネル切替指示を行なったときに、指示チャンネルの映像信号の正常な復号が可能になるまでの間、切替前のチャンネルの映像が表示されるか、または、切替先のチャンネルをすでに録画しておいた映像が表示される。その結果、デコードに時間を要するにも関わらず、画面が完全に真っ暗になってしまうことがなくなる。したがって、ユーザは、装置が故障したというパニックを起こす恐れが少なく、またデコードが可能になるまでの間も、映像を見ることができ、何も情報が得られない、というユーザの不満を解消することができる。
また、あるチャンネルにおける1プログラム内容のすべてを楽しみたいが、加えて、別チャンネルで同時刻に放映されている別プログラムも随時確認したいというユーザの欲求も実現できる。
以下、本発明の実施の形態に係るデジタルテレビ放送受信装置について説明する。以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照符号及び名称を付してある。それらの機能も同一である。したがって、それらについての詳しい説明は繰返さない。
図1に、従来の技術による複数回のチャンネル切替操作と映像表示のシーケンス20との関係を示す。図1を参照して、最初にユーザが第1チャンネル(CH1)を視聴しており、映像30が表示されていたものとする。あるタイミングでユーザがチューナに対して第2チャンネル(CH2)を選択したものとする。アナログテレビ放送の場合であれば、この操作に応じて直ちに第2チャンネルの映像34が画面に表示される。しかしデジタルテレビ放送の場合には、チャンネル切替後直ちに第2チャンネルの映像34が表示されることはなく、ある時間の間真っ黒な画面32が表示される。この間は、前述したように第2チャンネルの映像信号を受信し、正常なデコードが開始されるまでの時間期間であり、放送されるデジタル放送信号の符号化方式と、チャンネル切替の指示のタイミングとに主に依存してその長さが変化する。
次に、ユーザがチューナに対して再び第1チャンネルを選択したものとする。この場合も、チャンネル切替後直ちに第1チャンネルの映像38が表示されることはなく、ある時間の間真っ黒な画面36が表示される。この様態は、最初のチャンネル切替の場合と同一である。加えて、第2チャンネルを視聴していた間の第1チャンネルのプログラムを見逃してしまうことになる。
[第1の実施の形態]
図2に、以下に説明する本願発明の第1の実施の形態に係るデジタルテレビ放送受信装置におけるチャンネル切替の際の表示映像シーケンス50を示す。参照符号70により示されるように、ユーザが第1チャンネルの映像60を最初に見ているものとする。この映像は第1のチューナにより受信され、デコードされたものである。
あるタイミングでユーザがチャンネルを第2チャンネルに切替える指示を出したものとする。この場合、第2のチューナによる第2チャンネルの信号受信とデコードとが終わり、その映像64が表示されるまでの期間の長さは、図1に示される従来の場合と基本的には同一である。しかし本実施の形態では、チャンネル切替の指示があったことに応答して、第1のチューナ70によるデジタル放送信号の受信とデコードと表示とを継続しながら、参照符号76により示されるような第2のチューナによるチャンネル(第2チャンネル:CH2)の受信及びデコードと、参照符号72により示されるような第1のチューナのデコードした映像信号の録画とを開始する。そして、次に同じ第1チャンネル(CH1)への切替指示があった場合に、第1のチューナのデコードした映像信号の録画を継続しながら、参照符号74で示されるように、録画された映像信号の再生を行なう。
その結果、この場合には、すぐに目的のチャンネル(第1チャンネル)の映像信号による映像66、68の表示が行なわれる。従来技術に従えば、図1に示す映像36のある時間の間、ブランク画面が表示されるが、本実施の形態では映像66を表示しこれを回避する。さらに、この場合に再生される第1チャンネルの映像は、録画の先頭部分からであるから、第1チャンネルから第2チャンネルへの切替があった直後の映像から再生される。第2チャンネルの映像が表示されていた期間に相当する部分の第1チャンネルの映像が再生されるため、その部分の映像を見逃す恐れが少ないという効果がある。
本実施の形態ではさらに、チャンネルの切替指示があってから実際に目的のチャンネルの映像の表示ができるようになるまでの間、図1のように真っ暗な画面のシーケンス32を表示する代わりに、チャンネル切替前のチャンネル(第1チャンネル)の映像62を表示し続ける。このような制御が可能になるのは、チャンネルの切替指示があっても、切替前に表示されていたチャンネルの映像信号の受信及び復号をそのまま継続しているためである。本実施の形態ではさらに、第2チャンネルの映像64の表示が開始されるまでの期間80の間、チャンネルの切替操作中であることを明らかにするために、第1チャンネルの映像の表示を、画像62により示されるように、徐々に縮小していくように加工しながら行なう。これにより、第2チャンネルの映像が表示されるまでの間、第1チャンネルの映像を見ることができるため、ユーザにとっては映像表示までの無駄な待ち時間を感じることがないという効果がある。また、映像を加工して、通常の映像表示とは異なる態様で表示しているため、チャンネルの切替中であることがユーザに容易にわかる。したがって、装置が故障したという誤解を生ずる恐れが少なくなるという効果がある。
なお、第2チャンネルから第1チャンネルへの切替があったときには、図2において参照符号78で示されるように、第2のチューナの出力する第2チャンネルの映像信号の録画を開始する。したがって、次に第2チャンネルへの切替指示があったときにも、この録画の再生を開始することにより、直ちに第2チャンネルの映像の表示を開始できる。
これにより、ユーザは、第2チャンネルの番組から第1チャンネルに一時チャンネルを変更した後、再度第2チャンネルに戻った場合でも、その間の第2チャンネルの番組の内容を見ることができるという効果がある。
〈構成〉
図3に、本発明の第1の実施の形態に係るデジタルテレビ放送受信装置90の構成をブロック図形式で示す。図3を参照して、このデジタルテレビ放送受信装置90は、液晶表示装置(LCD)からなるディスプレイ92、及び音声信号を音声に変換するスピーカ96のためのアンプ94に接続されて使用されるものである。
デジタルテレビ放送受信装置90は、それぞれ図示しないアンテナにより受信されたデジタルテレビ放送信号を受けるように接続され、外部から与えられたチャンネル選局信号により指定されたチャンネルのデジタル放送信号を選局して出力するためのデジタル放送フロントエンド処理部チューナ100及び102(以下それぞれ「第1のチューナ100」及び「第2のチューナ102」と呼ぶ。)と、第1のチューナ100の出力を受けるように接続され、与えられたデジタル放送信号をデコードし、映像信号を1フレームずつ音声信号とともに出力するための第1のデコーダ104と、第2のチューナ102の出力を受けるように接続され、与えられたデジタル放送信号をデコードし、そのチャンネルの映像を1フレームずつ音声信号とともに出力するための第2のデコーダ106と、デコーダ104及び106の出力にそれぞれ接続された第1及び第2の入力を有し、第1及び第2の入力のうち、指定された一方の入力信号に対し、図2に示される映像62のような縮小表示を行なって出力する処理を行なうようにプログラムされたデジタルシグナルプロセッサ(DSP)114とを含む。
デジタルテレビ放送受信装置90はさらに、第1のデコーダ104の出力を受けるように接続され、他から与えられる指示に従って第1のデコーダ104の出力を録画再生する第1の録画再生装置120Aと、第2のデコーダ106の出力を受け録画再生する第2の録画再生装置120Bと、録画再生装置120A及び120Bの2つの出力をそれぞれ受ける2つの入力を有し、この2つの入力のいずれかを選択し、出力するためのスイッチ122とを含む。
第1の録画再生装置120Aは、第1のデコーダ104の出力する映像信号を録画するための記録装置130Aと、記録装置130Aにより録画された映像信号を保存するための記憶部132Aと、記憶部132Aに保存された映像信号を再生し、出力するための再生装置134Aとを含む。
第2の録画再生装置120Bも、第1の記録装置130A、記憶部132A、及び再生装置134Aにそれぞれ対応する第2の記録装置130B、記憶部132B、及び再生装置134Bを含む。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
デジタルテレビ放送受信装置90はさらに、第1のデコーダ104の出力、第2のデコーダ106の出力、DSP114の出力、及びスイッチ122の出力をそれぞれ受ける4つの入力を有し、与えられた選択信号に応じて、これら4つの入力のいずれかを選択し出力するための切替回路118と、切替回路118から出力される映像信号を記憶し、ディスプレイ92に与えるためのVRAM(ビデオ・ランダム・アクセス・メモリ)116と、チューナ100及び102、デコーダ104及び106、DSP114、録画再生装置120A及び120B、スイッチ122、並びに切替回路118を制御し、図2に示されるようなチャンネル切替時の映像表示を実現するための所定のプログラムを実行するCPU110と、図示しないリモコンからのチャンネル選択指示の赤外線信号を受光し、CPU110に対しチャンネル切替コードとして与えるための赤外線受光部108と、CPU110が実行するプログラム及びCPU110がプログラム実行の際に使用する作業変数等を記憶するためのメモリ112とを含む。
DSP114は、予めプログラムされており、第1の入力及び第2の入力のうち、外部から指定されたいずれか一方から与えられる映像信号を、チャンネル切替信号を受信した時刻からの経過時間に応じて縮小して切替回路118に与える機能を有する。切替回路118は、切替信号を受信した後は、次の切替信号を受信するまで、直前の受信信号により指定された入力の選択を維持する機能を持つ。
図4は、図3に示すCPU110により実行されるチャンネルメイン制御プログラムと、チューナ100及び102で実行される選局プログラムのフローチャート、及び相互の間の通信を示す図である。
図4を参照して、CPU110が実行するチャンネルメイン制御のためのプログラムは、図3に示す赤外線受光部108からチャンネル切替コードを受信するまで待機するステップ140と、ステップ140においてチャンネル切替コードが受信されたと判定されたことに応答して実行され、チューナ100又は102に対しチャンネル切替指示を行なうべきか否かを判定し、必要であればチューナ100及び102のいずれかに対し、指定されたチャンネルを選局するようチャンネル切替指示を送信するステップ142と、ステップ142の後に実行され、ステップ142における処理の結果、図3に示される切替回路118による入力の切替が必要か否かを判定し、必要であれば後続のステップに進み、必要がなければステップ140に処理を分岐させるためのステップ144とを含む。
チャンネルメイン制御プログラムはさらに、ステップ144において切替回路118による切替があると判定されたことに応答して実行され、図3に示す録画再生装置120A及び120Bのうち、現在受信中のチャンネルのデコードを行なっているデコーダに接続されている方に対し、そのデコーダの出力する映像信号の録画を開始するように制御信号を与えるステップ145と、ステップ145の後に実行され、図3に示すDSP114による映像信号の縮小表示が必要か否かを判定し、判定結果に応じて処理を分岐させるステップ146と、ステップ146においてDSP114を使用すると判定されたことに応答して実行され、DSP114に対し、デコーダ104及び106のうち、現在受信中のチャンネルのデコードを行なっている方を指定し、その出力する映像信号に対し図2に示すような縮小処理を行なって切替回路118に与えるように画面切替指示を出力するステップ148と、ステップ148の後に実行され、一定の条件が充足した後に、DSP114で処理している映像信号を出力したデコーダとは異なるデコーダの出力に切替回路118の入力を切替えるためのスイッチ切替プロセスを起動し、その後ステップ140に処理を戻すステップ150とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ146においてDSP114が使用されないと判定されたことに応答して実行され、図3に示す録画再生装置120A及び120Bのうち、新たに選局されたチャンネルの録画を行なっている方を指定し、録画し保存した映像信号の再生を開始させ、あわせてその出力を選択するようにスイッチ122を制御するステップ151と、ステップ151の後に実行され、切替回路118を、新たに選局されたチャンネルに対応するデコーダからの入力に切替えるように制御するステップ152とを含む。ステップ152の後、制御はステップ140に戻る。
なお、このプログラムを実行した場合、CPU110は、電源投入直後には第1のデコーダ104の出力を選択するように切替回路118を制御するものとする。
チューナ100及び102で実行される処理は、互いに同じである。以下、第1のチューナ100で実行されるプログラムについて説明する。
第1のチューナ100で実行されるプログラムは、電源投入後、受信チャンネルを電源投入以前に最後に選択されていたチャンネルに設定する等の初期設定を行なうためのステップ180と、ステップ180の後に実行され、チャンネルメイン制御プログラムからチャンネル切替指示を受取ったか否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるためのステップ182と、ステップ182においてチャンネル切替指示を受取ったと判定されたことに応答して実行され、CPU110から与えられたチャンネル切替指示により指定されたチャンネルの信号を選択するステップ184と、ステップ184の後、又はステップ182においてチャンネル切替指示がなかったと判定されたことに応答して実行され、設定されたチャンネルの映像信号の受信を行ない、ステップ182に制御を戻すステップ186とを含む。
第2のチューナ102が実行するプログラムも、ステップ180、ステップ182、ステップ184及びステップ186にそれぞれ対応するステップ200、ステップ202、ステップ204及びステップ206を有する。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
なお、チャンネルメイン制御プログラムのステップ142において第1のチューナ100に対しチャンネル切替指示を与えると判定された場合には、第1のチューナ100に対してチャンネル切替指示が与えられ、ステップ182の判定結果はYESとなる。同様に、ステップ142においてチューナ102に対しチャンネル切替指示を与えるよう判定された場合には、ステップ202における判定結果がYESとなる。
図5は、図4のステップ142の詳細を示すフローチャートである。図5を参照して、図4のステップ142で実行される処理は、ステップ140において受信したチャンネル切替コードによって指示されたチャンネルを第1のチューナ100が受信中か否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるステップ220と、ステップ220において、第1のチューナが指示チャンネルを受信中と判定されたことに応答して実行され、図3に示す切替回路118が第1のデコーダ104の出力を選択し、ディスプレイ92に表示させているか否かを判定し、その判定結果に応じて制御を分岐させるステップ222と、ステップ222において第1のデコーダ104の出力を表示中であると判定されたことに応答して実行され、ディスプレイ92の表示がリアルタイムであるか否かを判定し、その判定結果に応じて制御を分岐させるステップ223と、ステップ223においてリアルタイム信号を表示中であると判定されたことに応答して実行され、第1のデコーダ104の出力の表示を継続することを決定するステップ224と、ステップ223において、リアルタイム信号を表示中でないと判定されたことに応答して実行され、第1の録画再生装置120Aに含まれる再生装置134Aにより再生されている信号の表示を継続することを決定するステップ226とを含む。なお、ディスプレイ92の表示がリアルタイムである場合、第1のデコーダ104の出力は、直接、切替回路118へ入力され、映像として出力される。一方、リアルタイムでない場合、第1のデコーダ104の出力は、第1の録画再生装置120Aに含まれる、第1の記録装置130Aに録画された後、第1の記憶部132Aに保存され、そして第1の再生装置134Aにより再生され、スイッチ122を介し切替回路118に与えられて、映像として出力される。以降、「リアルタイム表示」及び「リアルタイムでない表示」とはこれと同様の態様を示す。ステップ224及び226の後、このステップ142の処理は終了する。
ステップ142で実行される処理はさらに、ステップ222において第1のデコーダ104の出力を表示中でないと判定されたことに応答して実行され、第1のデコーダ104の出力を選択するよう切替回路118を制御するステップ228と、ステップ228の後、録画された信号の再生を開始するよう、第1の録画再生装置120Aに含まれる再生装置134Aを制御するステップ229と、ステップ229の後、ステップ228の前にディスプレイ92が表示していた第2のデコーダ106の出力がリアルタイムであったか否かを判定するステップ230と、ステップ230においてリアルタイムであったと判定されたことに応答して実行され、第2のデコーダ106の出力の録画を開始するよう、第2の録画再生装置120Bに含まれる第2の記録装置130Bを制御するステップ232と、ステップ230においてリアルタイムでなかったと判定されたことに応答して実行され、第2の記録装置130Bによる録画を継続することを決定するステップ234とを含む。ステップ232及び234の後、このステップ142の処理は終了する。
ステップ142で実行される処理はさらに、図6を参照して、チャンネル切替コードによって指示されたチャンネルを第1のチューナ100が受信中ではないとステップ220(図5)で判定されたことに応答して実行され、チャンネル切替コードによって指示されたチャンネルを第2のチューナ102が受信中であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるステップ240と、ステップ222、ステップ223、ステップ224、ステップ226、ステップ228及びステップ229とそれぞれ同様の処理を、第2のチューナ102、デコーダ106、及び録画再生装置120Bに対して行なう、ステップ242、ステップ243、ステップ244、ステップ246、ステップ248、及びステップ249を含む。ステップ244及びステップ246の後、このステップ142の処理は終了する。
ステップ142で実行される処理はさらに、図6を参照して、ステップ249の後、ステップ230、ステップ232、及びステップ234(図5)とそれぞれ同様の処理を、第1のチューナ100、デコーダ104、及び録画再生装置120Aに対して行なう、ステップ250、ステップ252、及びステップ254を含む。ステップ252及び254の後、このステップ142の処理は終了する。
ステップ142で実行される処理はさらに、図7を参照して、ステップ240(図6)において、第2のチューナ102が指示チャンネルを受信中ではないと判定されたことに応答して実行され、図3に示す切替回路118が第1のデコーダ104の出力を選択し、ディスプレイ92に表示させているか否かを判定し、その判定結果に応じて制御を分岐させるステップ260と、ステップ260において第1のデコーダ104の出力を表示中であると判定されたことに応答して実行され、指示されたチャンネルを選択するように第2のチューナ102に選局信号を与えることを決定するステップ262と、第1のデコーダ104のフレームメモリに書込まれる映像信号の縮小表示をしながら、第2のデコーダ106にその出力の表示に切替えるよう、DSP114及び切替回路118を制御することを決定するステップ264と、ステップ264の後、ステップ260の時点でディスプレイ92が表示していた第1のデコーダ104の出力が、リアルタイム信号であったか否かを判定し、判定結果に応じて制御を分岐させるステップ266と、ステップ266においてリアルタイム信号を表示中であったと判定されたことに応答して実行され、第1のデコーダ104の出力を録画するため、第1の録画再生装置120Aを制御するステップ268と、ステップ266においてリアルタイム信号を表示中でなかったと判定されたことに応答して実行され、第1の録画再生装置120Aによる録画を継続することを決定するステップ270とを含む。
ステップ142で実行される処理はさらに、ステップ260において第1のデコーダ104の出力を表示中ではないと判定されたことに応答して実行され、指示されたチャンネルを選択するように第1のチューナ100に選局信号を与えることを決定するステップ272と、第2のデコーダ106のフレームメモリに書込まれる映像信号の縮小表示をしながら第1のデコーダ104の出力の表示に切替えるよう、DSP114及び切替回路118を制御することを決定するステップ274と、ステップ274の後、ステップ266、ステップ268、及びステップ270とそれぞれ同様の処理を、第2のデコーダ104、及び録画再生装置120Bに対して行なう、ステップ276、ステップ278、及びステップ280を含む。ステップ268、ステップ270、ステップ278及びステップ280の後、このステップ142の処理は終了する。
なお、ステップ224、ステップ226、ステップ228、ステップ244、ステップ246、ステップ248、ステップ264及びステップ274では、図4に示すステップ144、及びステップ146での判定のための情報を作成するという処理を行なう。同様に、ステップ264及びステップ274では、スイッチの切替及びDSPの画面縮小表示において、どちらのデコーダの出力からどちらのデコーダの出力に表示を切替えるかを決定するための情報を、ステップ232、ステップ234、ステップ252、ステップ254、ステップ268、ステップ270、ステップ278及びステップ280では、ステップ145での録画再生装置の録画機能を制御するための情報を、ステップ226、ステップ229、ステップ246及びステップ249では録画再生装置の再生機能を制御するための情報を、それぞれ作成し記憶する。
図8は、図4のステップ150において起動されるスイッチ切替プロセスのフローチャートである。図8を参照して、このプログラムは、図3に示す切替回路118の入力を、DSP114の出力を選択するように切替えるステップ300と、ステップ300の後に実行され、図4のステップ142において、切替後のチャンネルを選局しデコードするよう決定されたデコーダのフレームメモリに、完全な1フレーム分の映像が作成されたか否かを判定し、1フレーム分の映像が作成されるまでこの判定を繰返すステップ302と、ステップ302において、選局後のチャンネルのデコーダのフレームメモリに、1フレーム分の映像が完全に作成され書込まれたと判定されたことに応答して実行され、選局チャンネルに対応するデコーダの出力を選択するように切替回路118を制御するステップ304とを含む。ステップ304の後、この処理は終了する。
図8に示す処理では、このプロセスに対し、どちらのデコーダからどちらのデコーダに出力を切替えるかを指定する信号が与えられる。ステップ302及びステップ304では、この情報を用いて図3に示すデコーダ104及びデコーダ106のうち一方のフレームメモリをチェックし、そのフレームメモリ内に完全な1フレーム分の画像が準備されたことがわかると、そのデコーダの出力を選択するように切替回路118を制御する。
〈動作〉
以上に構成を説明したこのデジタルテレビ放送受信装置90は、以下のように動作する。図3を参照して、デジタルテレビ放送受信装置90の電源が投入されると、第1のチューナ100及び第2のチューナ102はそれぞれ、電源投入以前に最後に設定されたチャンネルの信号の受信を開始する。ここでは、第1のチューナ100、及び第2のチューナ102がそれぞれ第1チャンネルと第2チャンネルとを受信しているものとする。これら信号は第1のデコーダ104及び第2のデコーダ106に与えられる。一方、CPU110は、メモリ112に格納されたプログラムの実行を開始する。本実施の形態の場合、CPU110は、電源投入直後には第1のデコーダ104の出力を選択するように切替回路を制御する。さらに、第2のデコーダ106の出力を第2の録画再生装置120Bに含まれる記録装置130Bにより録画し、記憶部132Bにより保存するようにこれらを制御する。このとき、第1の録画再生装置120Aの制御は行わず、作動しない。
第1のデコーダ104は、第1のチューナ100の出力する符号化されたデジタル放送信号をデコードし、その信号を図示しないフレームメモリを介して切替回路118に与える。第2のデコーダ106も同様に、第2のチューナ102の出力する符号化されたデジタル放送信号をデコードし、その出力をフレームメモリを介して切替回路118に与える。切替回路118は、CPU110の制御に従い、デコーダ104の出力を選択してVRAM116に与える。また音声信号はアンプ94に与えられる。ディスプレイ92は、VRAM116に書込まれた各フレームの映像信号を所定の時間間隔で読出し、表示する。アンプ94に与えられた音声信号はアンプ94で増幅され、スピーカ96に与えられる。
ユーザが、第1のチューナ100により選局されているチャンネルから、別のチャンネルに変更するよう図示しないリモートコントローラを操作したものとする。リモートコントローラは、このチャンネル切替指示を示す赤外線を出力する。図3に示す赤外線受光部108は、この赤外線を受光し、指定されたチャンネルに切替えるよう指示するチャンネル切替コードをCPU110に与える。
以下、図2に示すチャンネル切替操作を仮定し、図4を参照してCPU110及びチューナ100、102の動作について説明する。ユーザは電源投入後、ディスプレイ92に表示された第1チャンネルを視聴していたが、第2チャンネルへの切替を指示したとする。チャンネル切替コードが受信され、図4のステップ140の判定結果はYESとなる。その結果ステップ142の処理が実行される。
図5を参照して、ステップ220では、ユーザにより指示されたチャンネルを第1のチューナ100が受信中か否かを判定する。ここでは、ユーザにより指定されたチャンネルが、第1のチューナ100により受信されている第1チャンネルとは異なる第2チャンネルである。その結果、ステップ220での判定結果はNOとなり、制御は図6に示すステップ240に進む。ステップ240では、ユーザにより指示された第2チャンネルを、第2のチューナ102が受信中か否かを判定する。ここでは、第2のチューナ102は第3チャンネルを受信していた。その結果、ステップ240の判定結果はNOとなり、制御は図7に示すステップ260に進む。
ステップ260では、切替回路118が、第1のデコーダ104の出力を表示中か否かを判定する。ここでは、第1のデコーダ104の出力を表示中であるため、判定結果はYESとなり、ステップ262の処理が行われる。
ステップ262では、指示された第2チャンネルの信号を選局するよう、第2のチューナ102に対し選局信号を与える。次に、ステップ264において、第1のデコーダ104の出力する映像を、チャンネル切替の指示があってからの経過時間に応じた縮小比率で縮小しながら表示した後、第2のデコーダ106の出力に切替えるようにDSP114及び切替回路118を制御することが決定される。次に、ステップ266へ進む。
ステップ266では、ステップ262以前に、第1のデコーダ104の出力がリアルタイムだったか否かを判定する。本仮定においては、リアルタイムであり、ステップ266の判定結果はYESとなり、ステップ268の処理が行われる。ステップ268では、第1の録画再生装置120Aに含まれる第1の記録装置130Aにより第1のデコーダ104の出力の録画を開始することを決定する。もし、リアルタイムでなければ、ステップ270において現在進行中の録画を継続することを決定する。この後ステップ142の処理を終わる。
ただし、ステップ268、及びステップ270では、実際に第1の録画再生装置120Aの録画機能の制御をするのではない。それらは図4に示すステップ145において行われる。
図4を参照して、ステップ144では、切替回路118を用いた出力の切替があるか否かを判定する。ここでは判定結果はYESとなり、ステップ145へ進む。
ステップ145では、記録装置130Aによる第1のデコーダ104の出力の録画と、記憶部132Aによる録画信号の保存とが開始される。
続いてステップ146では、DSP114を使用するか否かが判定される。この例ではDSP114を使用するので判定結果はYESとなり、制御はステップ148に進む。
ステップ148では、DSP114に対し、第1のデコーダ104の出力が縮小表示されるよう加工し、切替回路118に与える処理を開始させる。続いてステップ150では、CPU110内に、切替回路118の切替プロセスを起動する処理が行なわれる。
図8を参照して、ステップ300では、切替回路118の入力を、DSP114の出力に切替える処理が実行される。この結果、DSP114から出力される、図2に示される映像信号62のような縮小表示を実現する映像が順次VRAM116に書込まれ、ディスプレイ92に表示される。
ステップ302では、第2のデコーダ106内のフレームメモリに、1フレーム分の映像が準備できるまで待機し、1フレーム分の映像が準備できれば、ステップ304で、切替回路118を制御し、DSP114の出力から、第2のデコーダ106の出力に入力を切替えさせる。その結果、切替回路118からは、第2のデコーダ106の出力が出力され、ディスプレイ92には、第2のチューナ102により選局された第2チャンネルの映像が表示されることになる。
次に、ここで、ユーザがチャンネルを再び第1チャンネルに切替える指示を出したものとする。今度は、図5のステップ220において、判定結果はYESとなり、ステップ222へ進む。
ステップ222では、切替回路118が、第1のチューナ100の出力を表示中か否かを判定する。ここでは、ステップ222の判定結果はNOとなり、ステップ228へ進む。ステップ228では、切替回路118が、第1のデコーダ104の出力を選択することを決定し、ステップ229へ進む。ステップ229においては、第1の再生装置134Aにより録画信号を再生することを決定する。この録画信号とは、第1チャンネルから第2チャンネルへの切替の時点で、第1の記録装置130Aにより録画が開始されたものである。
さらに、ステップ230の判定結果はYESとなり、ステップ232において、第2の録画再生装置120Bによる第2のデコーダ106の出力の録画を開始することを決定する。
再び図4を参照して、ステップ144では、判定結果はYESとなり、ステップ145へ進む。
ステップ145では、第2の録画再生装置120Bによるデコーダ出力の録画が開始される。
続いてステップ146では、DSP114を使用しないことが決定され、制御はステップ151に進む。
ステップ151では、第1の録画再生装置120Aによる録画信号の再生が開始される。
続くステップ152では、切替回路118の制御が行われ、第2のデコーダ106の出力から第1のデコーダ104の出力へ、入力の選択が変更される。その結果、切替回路118からは、第1のデコーダ104の出力が録画再生装置120A及びスイッチ122を介して出力され、ディスプレイ92には、第1のチューナ100により選局された第1チャンネルの録画映像が再生され表示されることになる。ステップ152の後、制御はステップ140へ戻る。
以上のように本実施の形態に係るデジタルテレビ放送受信装置90によれば、表示中のチャンネルから他のチャンネルに切替えるようユーザの指示があった場合、切替先のチャンネルの映像信号の表示が可能になるまでの間、切替前のチャンネルの映像が表示されるか、または、切替先のチャンネルをすでに録画しておいた映像が表示される。その結果、画面が完全に真っ暗になってしまうことがなくなり、いずれかのチャンネルの映像を見ることができる。その結果、ユーザは、装置が故障したというパニックを起こす恐れが少なく、全く映像が見られない、というユーザの不満を解消することができる。さらに、ユーザは、一時的に別のチャンネルを選択していたために視聴できなかった第1チャンネルのプログラムを、欠落部分なくわずかな時間遅れで追いかける形で視聴することができる。
以上のとおり、本実施の形態によればチャンネル切替の際にも、装置が故障したという誤解のためにユーザにパニックを生じさせたり、チャンネル切替後の映像の表示が可能になるまでの間、ユーザに無駄な時間をすごさせるということがなくなる。その上、あるチャンネルにおける1プログラム内容のすべてを楽しみたいが、加えて、別チャンネルで同時刻に放映されている別プログラムも随時確認したいというユーザの欲求も実現できる。その結果、デジタル放送のチャンネル切替時におけるユーザの不満を緩和することが可能になる。
[変形例]
上記した実施の形態では、デジタルテレビ受信装置は、チューナと、チューナに接続しチューナが受信した信号をデコードするためのデコーダと、デコーダに接続しデコードされた信号を録画、及び録画しながらの再生をするための記録再生装置とをそれぞれ2つずつ含んでいる。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されず、これらを複数個持っていればよい。また、切替回路118には、図3に示した第1のデコーダ104と、第2のデコーダ106と、DSP114と、第1及び第2の記録再生装置120A及び120Bに接続しこれらのいずれかの出力信号を選択するスイッチ122との4つの入力以外に、DVD(デジタル多用途ディスク)等の端末を複数接続し、入力信号としても良い。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
従来の技術によるチャンネル切替時の映像シーケンスを示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデジタルテレビ放送受信装置による、チャンネル切替時の映像シーケンスを模式的に示す図である。 第1の実施の形態に係るデジタルテレビ放送受信装置90の概略ブロック図である。 デジタルテレビ放送受信装置90のCPU110で実行されるチャンネルメイン制御プログラム、及び第1及び第2のチューナ100及び102で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図4に示すチャンネルメイン制御プログラムのステップ142で実行される処理のフローチャートである。 図4のステップ220においてNOと判定された場合、実行される処理のフローチャートである。 図6のステップ240においてNOと判定された場合、実行される処理のフローチャートである。 図4のステップ150において起動される、切替回路の切替プロセスを実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
90 デジタルテレビ放送受信装置
100 第1デジタル放送フロントエンド処理部チューナ(第1のチューナ)
102 第2デジタル放送フロントエンド処理部チューナ(第2のチューナ)
104、106 デコーダ
108 赤外線受光部
110 CPU
112 メモリ
114 DSP
116 VRAM
118 切替回路

Claims (4)

  1. デジタル放送信号を受信し、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号するための複数の映像復号手段と、
    前記複数の映像復号手段のいずれか一つを指定する選択信号に応答し、前記複数の映像復号手段から出力される映像信号から、前記選択信号により指定された映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力するための選択手段と、
    前記複数の映像復号手段に対応して設けられ、対応の映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行可能な、複数の録画・再生手段と、
    ユーザからチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の映像復号手段及び前記選択手段を制御して、前記チャンネル切替指示により指示されたチャンネルの放送信号に含まれる映像信号を前記表示部に出力させるための制御手段とを含み、
    前記制御手段は、
    ユーザから、前記表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の録画・再生手段のうち、前記第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させ、当該録画・再生手段による録画中に前記第2のチャンネルから前記第1のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記録画中の録画・再生手段の再生を開始させ、その出力を選択するように前記選択手段を制御することを特徴とする、デジタル放送受信装置。
  2. 前記制御手段は、
    ユーザから、前記表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の録画・再生手段のうち、前記第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させるための録画制御手段と、
    ユーザから、前記第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の映像復号手段のうちに、前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあるか否かを判定するための第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により、前記複数の映像復号手段のうちに、前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあると判定されたことに応答して、当該映像復号手段に対応する前記録画・再生手段が当該映像復号手段の出力を録画中か否かを判定するための第2の判定手段と、
    前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している前記録画・再生手段があると前記第2の判定手段により判定されたことに応答して、当該録画・再生手段による再生を開始させ、かつ、前記選択手段を制御して当該録画・再生手段の出力を選択させるための第1の選択制御手段と、
    前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している録画・再生手段が存在していないと前記第2の判定手段により判定されたことに応答して、前記選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第2の選択制御手段と、
    前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段がないと前記第1の判定手段により判定されたことに応答して、前記選択手段により出力が選択されていない映像復号手段のいずれかに前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させ、かつ、前記選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第3の選択制御手段とを含む、請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. デジタル放送信号を受信し、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号するための複数の映像復号手段と、
    前記複数の映像復号手段のいずれか一つを指定する選択信号に応答し、前記複数の映像復号手段から出力される映像信号から、前記選択信号により指定された映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力し、次の選択信号が与えられるまで、先行する選択信号による選択を維持するための選択手段と、
    前記複数の映像復号手段に対応して設けられ、対応の映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行可能な、複数の録画・再生手段と、
    ユーザからチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の映像復号手段及び前記選択手段を制御して、前記チャンネル切替指示により指示されたチャンネルの放送信号に含まれる映像信号を前記表示部に出力させるための制御手段とを含むデジタル放送受信装置において、ユーザからのチャンネル切替指示に応答して前記表示部に出力する映像信号のチャンネルを変更するための、デジタル放送受信装置の制御方法であって、
    前記制御手段が、ユーザから前記表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の録画・再生手段のうち、前記第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させるステップと、
    前記制御手段が、当該録画・再生手段による録画中に前記第2のチャンネルから前記第1のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記録画中の録画・再生手段の再生を開始させ、その出力を選択するように前記選択手段を制御するステップとを含む、デジタル放送受信装置の制御方法。
  4. デジタル放送信号を受信し、指定されたチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号するための複数の映像復号手段と、
    前記複数の映像復号手段のいずれか一つを指定する選択信号に応答し、前記複数の映像復号手段から出力される映像信号から、前記選択信号により指定された映像復号手段の出力する映像信号を選択して表示部に出力し、次の選択信号が与えられるまで、先行する選択信号による選択を維持するための選択手段と、
    前記複数の映像復号手段に対応して設けられ、対応の映像復号手段の出力する映像信号の録画、及び録画しながらの再生を選択的に実行可能な、複数の録画・再生手段と、
    前記複数の映像復号手段及び前記選択手段を制御するためのコンピュータとを含むデジタル放送受信装置において、前記コンピュータにより実行されることによって、前記表示装置に表示される映像信号のチャンネルを変更するように前記コンピュータを動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、
    ユーザから、前記表示部に表示されている第1のチャンネル以外の第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の録画・再生手段のうち、前記第1のチャンネルの映像信号を復号中の映像復号手段に対応するものを制御して、当該映像復号手段の出力する映像信号の録画を開始させるための録画制御手段と、
    ユーザから、前記第2のチャンネルへのチャンネル切替指示を受けたことに応答して、前記複数の映像復号手段のうちに、前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあるか否かを判定するための第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により、前記複数の映像復号手段のうちに、前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中のものがあると判定されたことに応答して、当該映像復号手段に対応する前記録画・再生手段が当該映像復号手段の出力を録画中か否かを判定するための第2の判定手段と、
    前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している前記録画・再生手段があると前記第2の判定手段により判定されたことに応答して、当該録画・再生手段による再生を開始させ、かつ、前記選択手段を制御して当該録画・再生手段の出力を選択させるための第1の選択制御手段と、
    前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段の出力を録画している録画・再生手段が存在していないと前記第2の判定手段により判定されたことに応答して、前記選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第2の選択制御手段と、
    前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号を復号中の映像復号手段がないと前記第1の判定手段により判定されたことに応答して、前記選択手段により出力が選択されていない映像復号手段のいずれかに前記第2のチャンネルのデジタル放送信号に含まれる映像信号の復号を開始させ、かつ、前記選択手段を制御して当該映像復号手段の出力を選択させるための第3の選択制御手段として機能させる、コンピュータプログラム。
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