JP2008197191A - 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送時に読取ユニットの固定を行って光学系部材等の不具合を回避し、更に、読取ユニットが固定状態のまま装置の電源が投入され、画像読取装置が使用されることによる読取ユニット等の変形・破損を防ぎ、かつ、そのための構成が安価、簡易な画像読取装置を提供する。
【解決手段】原稿を載置する透光性の原稿載置面52と、原稿載置面52の下方に配され、水平方向で移動され、原稿載置面52に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニット60とを備えた画像読取装置1において、読取ユニット60を所定の位置で固定するための固定部材70を備え、固定部材70は、読取ユニット60の固定状態では、装置本体の電源をOFFし、読取ユニット60の固定の解除状態では装置本体の電源をONするスイッチを兼ねる。
【選択図】図6

Description

本発明は、スキャナや、原稿の読み取りのため複写機・ファクシミリ機等の画像形成装置に備えられる画像読取装置に関する。又、この画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
従来から、スキャナとして、又は複写機等に備えられる画像読取装置には、原稿台に載置された原稿に対し光を照射し、CCDやCISにより、その反射光を電気信号に変換し原稿の画像を光学的に読み取るものがある。このような画像読取装置は、装置内に原稿読み取りのための光源や反射ミラー等の複数の光学系部材が取り付けられた読取ユニットを備え、原稿台上の原稿を走査するため、読取ユニットを水平方向で移動させるようになっている。又、読取ユニットの光学系部材は、正確な読み取りのため、高い精度で製造され、取り付けられる。
そして、画像読取装置は、製造・組立のため輸送されることがあり、又、製造・組立後の画像読取装置やこれを備えた画像形成装置等は、国内外の需要者や流通倉庫等に向けて運搬・輸送される。
しかし、この運搬・輸送の際に、振動、衝撃等により読取ユニットの光学系部材がずれたり、変形したりすることがある。又、読取ユニットは移動可能であるから、読取ユニットが輸送中に画像読取装置の枠体等に衝突して読取ユニットや光学系部材が破損してしまう場合がある。そこで、輸送による読取ユニットの不具合や破損を回避するため、固定用の部材により読取ユニットが動かないように、読取ユニットを固定することが行われる。
このような読取ユニットの固定に関して、特許文献1や2に記載される発明が提案されている。特許文献1には、2つの移動走査体で構成される走査光学系を備え、一方の移動走査体を固定する第1の固定部材と、他方の移動走査体と第1の固定部材を固定する第2の固定部材を備えた画像形成装置が記載されている。これにより、輸送時の振動等から光学系部材の変形を防ごうとしている(特許文献1:請求項1、段落0054等参照)。
又、特許文献2には、枠体と、原稿読み取りのための光学系部材を備えた光学系ユニットと、光学系ユニットを輸送する際に光学系部材を枠体に一時的に固定する固定手段と、光学系ユニットの使用時に固定手段の外し忘れを検出するため、外し忘れセンサを備えて構成されていることを特徴とする固定手段外し忘れ防止構造が記載されている。これにより、固定手段の外し忘れを防ごうとしている(特許文献2:請求項1、段落0008乃至0010参照)。
特開平07−219067号 特開2005−026932
ここで、光学系部材を備えた読取ユニットを固定したまま画像読取装置を使用すると、読取ユニットは移動できないが、画像読取装置は読取ユニットを移動させようと動作するから、画像読取装置の故障、破損が生ずる場合があるという問題がある。具体的には、読取ユニットを移動させるためモータが過負荷のため故障したり、脱調したりすることがある。又、読取ユニットを移動させるための駆動機構に大きな負荷がかかり、読取ユニット自体や駆動機構を構成する要素が変形、破損してしまうことがある。
特に、画像読取装置やこれを備えた画像形成装置では、主電源を入れた際や、原稿読み取り動作の最初に、読取ユニットの基準位置の検出やシェーディング補正といった初期動作を行うものがある。使用者は、画像読取装置や画像形成装置の梱包を解き、機器をセッティングした後、読取ユニットの固定を解除し忘れたまま主電源を入れてしまうことも多く、この初期動作により、読取ユニットが移動しようとして、読取ユニットやモータ、駆動機構等が変形・破損してしまうことがあるという問題もある。
そこで、特許文献1記載の発明を見ると、特許文献1記載の発明は、2つの移動走査体を確実に固定することを目的とする。しかし、固定部材の外し忘れについての言及、示唆はなく、固定部材の外し忘れは、一切考慮されていない。従って、特許文献1記載の発明では、固定部材の外し忘れによる読取ユニット等の変形・破損の問題に対応できないという問題がある。
次に、特許文献2記載の発明をみると、固定手段の外し忘れを検出するためのセンサを備えるから、固定手段の外し忘れを防止することができる。しかし、固定手段の外し忘れを検知するためのセンサが1又は複数必要である。従って、画像読取装置が高コストとなる要因となる、また、センサのための配線も必要となり、画像読取装置の構造が複雑化する要因となる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、輸送時に読取ユニットの固定を行って光学系部材等の不具合を回避し、更に、読取ユニットが固定状態のまま装置の電源が投入され、画像読取装置が使用されることによる読取ユニット等の変形・破損を防ぐとともに、そのための構成が安価、簡易な画像読取装置を提供することを課題とする。又、この画像読取装置を備えることにより、固定状態の読取ユニットが移動することによる故障や破損がなく、使用者にとって利便性の高い画像形成装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、原稿を載置する透光性の原稿載置面と、前記原稿載置面の下方に配され、水平方向で移動され、前記原稿載置面に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニットとを備えた画像読取装置において、前記読取ユニットを所定の位置で固定するための固定部材を備え、前記固定部材は、前記読取ユニットの固定状態では、装置本体の電源をOFFし、前記読取ユニットの固定の解除状態では装置本体の電源をONするスイッチを兼ねていることとした。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記読取ユニットの固定及び固定の解除を選択し、操作するため、装置本体の表面に操作部材が設けられており、前記操作部材は、前記固定部材と連結されることした。
又、請求項3に係る発明は、読み取る原稿を載置する透光性の原稿載置面と、前記原稿載置面の下方に配され、水平方向で移動され、前記原稿載置面に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニットとを備えた画像読取装置において、前記読取ユニットを所定の位置で固定するための固定部材と、前記固定部材の状態を選択し、操作するため、装置本体の表面に設けられる操作部材を備え、前記操作部材は、前記固定部材と連結されており、前記固定部材は、3種類のポジションが設定され、第1ポジションでは前記読取ユニットを固定するとともに装置本体の電源をOFFし、第2ポジションでは前記読取ユニットの固定を行わないとともに装置本体の電源をOFFし、第3ポジションでは前記読取ユニットの固定を行わないとともに、装置本体の電源をONするスイッチを兼ねることとした。
又、請求項4に係る発明は、画像形成装置であって、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えることとした。
請求項1記載の発明によれば、固定部材により輸送中は読取ユニットを固定することができ、輸送中の振動や衝撃による読取ユニットの光学系部材のずれ、変形、破損を防止することができる。又、輸送中に、読取ユニットが画像読取装置の枠体等に衝突して読取ユニット、光学系部材、画像読取装置が破損、変形することがなくなる。
更に、固定部材は、読取ユニットの固定状態では装置本体の電源をONし、固定の解除状態では装置本体の電源をOFFするメインスイッチも兼ねているから、読取ユニットの固定を解除しない限り電源が入らない。即ち、装置本体の電源を投入した際の初期動作や、原稿読み取りのために、読取ユニットが誤って移動することが一切なくなる。従って、読取ユニットが固定状態であるにもかかわらず、初期動作や原稿読み取りの際に読取ユニットを水平方向に移動させるためのモータやギア、ワイヤ等の機械要素等から構成される移動機構に過負荷がかかることがなく、モータの脱調や故障、ギア等の変形・破損等の不具合を防ぐことができ、又、読取ユニット自体も変形・破損をなくすことができる。
しかも、このような固定部材の外し忘れによる不具合の発生を防止する構成は、例えば固定状態を検知するための特別なセンサを設けたりする必要がないものであり、簡易である。従って、コスト面で有利であり、又、組立性も良好な画像読取装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、固定部材及び指示部と連結される操作部材により読取ユニットの固定及びその解除を行うから、使用者は、読取ユニットの固定状態又は解除状態の選択や操作を容易に行うことができる。従って、使用者の利便性の高い画像読取装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明と同様の効果を有するとともに、固定部材に3種類のポジションが設定されているから、更に、読取ユニットの固定を行わないで、電源をOFFすることもできる。従って、読取ユニットの固定を行わなければ電源をOFFできないということがなくなり、使用者は、従来どおり読取ユニットの固定を意識することなく電源をOFFできる。
請求項4記載の発明は画像形成装置であって、請求項1乃至3にいずれか1項に記載の画像読取装置を用いるから、固定状態の読取ユニットが移動することによる故障や破損を無くすことができ、使用者にとって利便性の高い画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜7を参照しつつ説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態における画像読取装置1を備えた電子写真方式の画像形成装置2の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置2の概略構成を示す正面から見た模型的断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置2は、箱形を呈した本体部3を有し、本体部3の上方に画像読取装置1が配され、その上面に載置された原稿搬送装置4が設けられている。そこで、まず、原稿搬送装置4の各部の構成と動作について説明する。
前記、原稿搬送装置4は、本体部3に図1の紙面奥側を支点として本体部3に開閉自在に取り付けられる。原稿搬送装置4は、原稿の搬送方向をみると、原稿搬送方向上流側から順に、原稿載置トレイ10、原稿搬送路11、原稿ピックアップローラ12、原稿搬送ローラ対13、原稿排出ローラ対14、原稿排出トレイ15等を備える。
前記原稿載置トレイ10は、複数枚の原稿を載置できるようになっていて、原稿搬送路11上流端に接続される。そして、前記原稿ピックアップローラ12は、原稿載置トレイ10上の原稿のうち最上面の原稿に当接する位置に配され、原稿読み取り又は画像形成をする旨の入力が、画像形成装置2に対してなされると、原稿搬送路11に向けて原稿を送り出す。
原稿搬送路11に送り出された原稿は、複数の原稿搬送ローラ対13やガイドに導かれつつ、原稿搬送装置4用のコンタクトガラス(原稿通過面51)を通過する。詳細は後述するが、この際に、画像読取装置1によって、原稿の読み取りがなされる。そして、読み取りが完了した原稿は、ガイドや原稿搬送ローラ対13、原稿排出ローラ対14を通過して、原稿搬送路11の下流端につなげて設けられ排出される原稿を受け止めるための前記原稿排出トレイ15に排出される。
次に、本体部3の構成、動作について説明する。
本体部3は、その内部に、画像読取装置1、シート供給部20、シート搬送路24、画像形成部30、定着装置40、シート排出部43等を備え、本体部3の中央上方位置に排紙空間が設けられる。そこで、これらの構成をシートSの搬送経路に沿って説明する。尚、図1において、シートSの本体部3内での搬送経路を実線矢印で図示する。
まず、シート供給部20は、画像形成部30に向けて、例えば、コピー用紙、OHPシート、ラベル用紙等のシートSを送り出すためのものであり、本体部3の最下部に設けられる。シート供給部20は、給紙カセット21、シート載置板22、給紙ローラ23等で構成される。
前記給紙カセット21は、複数のシートSを積載し収容するためのものであって、函型かつ上面が開放されていて、シート補給のため本体部3から引き出して脱着可能である。そして、給紙カセット21内に、複数のシートSが載置されるシート載置板22が設けられる。又、給紙カセット21のシート搬送方向下流側上部(図1における左上方位置)に給紙ローラ23が設けられる。具体的なシート供給動作をみると、シート載置板22に設けられたリフト機構(不図示)により、載置された最上位のシートSは、常時給紙ローラ23に当接する状態とされる。そして、画像形成装置2に対して画像を形成する旨の入力がなされると、給紙ローラ23は、所定の方向(図1では時計方向)に回転駆動し、シートSを1枚ずつシート搬送路24に送り出す。
前記シート搬送路24は、画像形成装置2内でシートSを搬送するためのものであり、シート供給部20から、画像形成部30、定着装置40を経て、シート排出部43までシートSを搬送する。そのため、シート搬送路24は、本体部3内を上下方向に貫くように形成される。そして、シート搬送路24は、搬送ローラ対25やシートSを案内するための複数のガイド板(不図示)で構成される。又、画像形成部30のシート搬送方向上流側の手前には、レジストローラ対26が設けられる。レジストローラ対26は、一旦、搬送されてきたシートSを止め、シートSの適切な位置でトナー像が転写されるように、所定のタイミングと速度でシートSを画像形成部30に向けて送り出す。
前記画像形成部30は、画像読取装置1が読み取った原稿や画像形成装置2に入力された画像データに基づき、形成すべき画像のトナー像を形成し、シートSに転写を行うためのものであって、図1において、本体部3の中央やや左方の位置に配される。そして、画像形成部30は、像担持体としての感光体ドラム31、帯電装置32、露光装置33、現像装置34、転写ローラ36、クリーニング装置37等で構成されている。
前記感光体ドラム31は、画像形成部30の略中央位置に配され、駆動装置(不図示)によって所定の方向(図1では時計方向)に回転駆動され、例えば、アルミニウム製のドラムの外周面上に正帯電のOPCやアモルファスシリコンの感光層を有するように構成される。そして、感光体ドラム31の周面上に静電潜像が形成された後、トナーが供給されトナー像が感光体ドラム31の周面上に形成される。
前記帯電装置32は、図1において感光体ドラム31の右斜め上方に対向して配され、所定の電位で感光体ドラム31の周面を帯電させる。本実施形態では、帯電装置32として、コロナ帯電器を用いるが、感光体ドラム31表面を所定の電位に帯電できればよく、帯電ローラやブラシによる帯電装置32を用いてもよい。
前記露光装置33は、図1における感光体ドラム31及び帯電装置32の右側方に配される。露光装置33は、一様に帯電された感光体ドラム31の周面に、形成すべき画像の画像データに基づき、光を感光体ドラム31に対し照射し、感光体ドラム31の周面を走査・露光する。これにより、感光体ドラム31の周面上に静電潜像が形成される。
前記現像装置34は、図1において感光体ドラム31の下方に設けられ、トナーを収容するとともに、トナーを所定の電位に帯電させ、そのトナーを感光体ドラム31の周面上に形成された静電潜像に向けて供給する。そして、現像装置34内には、トナー供給のため、感光体ドラム31と所定の隙間が設けられつつ対向する位置に現像ローラ35が設けられる。この現像ローラ35は、周面にトナーを担持しつつ所定の方向に回転し、更に、現像ローラ35に所定の電圧が印加されると、トナーは像担持体に向けて飛翔し、静電潜像の現像が行われる。
前記転写ローラ36は、図1において、感光体ドラム31の左斜め下方に回転可能に支持される。転写ローラ36は、感光体ドラム31上に形成されたトナー像をシートSに転写するためのものであり、感光体ドラム31に当接し、転写のためのニップを形成する。そして、このニップにシートSが進入し、転写ローラ36に感光体ドラム31帯電極性と逆の極性の電圧が印加され、トナー像のシートSへの転写がなされる。
前記クリーニング装置37は、図1において、感光体ドラム31の上方に配される。クリーニング装置37は、感光体ドラム31の周面上の残トナーや塵芥等を除去、回収するものである。本実施形態では、感光体ドラム31の軸線方向に伸びて形成されるブレードを感光体ドラム31に当接させているが、感光体ドラム31を清掃できればよいからローラを用いてもよく、ブレードとローラを併用しても構わない。
前記定着装置40は、シートSに転写されたトナー像を加圧・加熱しトナーを溶融しシートSに固着させるものであり、加熱ローラ41、加圧ローラ42等で構成される。加熱ローラ41内には発熱体が内蔵されており、発熱体は、トナーを溶融できる温度にまで加熱ローラ41を暖める。加圧ローラ42は、例えばシリコンゴム等の弾性を有する材料を用いて形成される。この加熱ローラ41と加圧ローラ42は、圧接されニップを形成しており、このニップにトナー像が転写されたシートSを進入させて、シートSへのトナーの定着が行われる。定着が完了した後のシートSは、排出部43へと搬送され、排出部43の側方に設けられた排出トレイ44に向けて排出ローラ対45から排出される。
ここで、上記した本実施形態における画像形成装置2による画像形成動作について簡単に説明する。画像形成装置2に画像を形成する旨の信号が入力されると、画像読取装置1により読み取った原稿の画像データ、もしくは、外部コンピュータから送信された画像データに基づき、画像形成装置2は、画像形成動作を開始する。
まず、画像形成部30において回転駆動される感光体ドラム31は、帯電装置32によって一様に正極性に帯電される。そして、露光装置33は、形成すべき画像の画像データを光信号に変換し、光を帯電された感光体ドラム31上に照射し、走査露光する。これにより、形成すべき画像の静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31上の静電潜像は、感光体ドラム31の帯電極性(正極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置34からトナーの供給を受け、トナー像として可視像化される。そして、トナー像は、感光体ドラム31と転写ローラ36間のニップにおいて、レジストローラ対26でタイミングをあわせつつニップに進入してきたシートSに転写される。その後、シートSは、定着装置40にむけて搬送され、トナー像が溶融、固着された後、排出部43より排出される。この動作を繰り返すことで連続的に画像形成がなされる。
次に、図1を用いて、本実施形態における画像読取装置1の基本的構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態における画像読取装置1は本体部3の上部に備え付けられ箱形の筐体50を有する。そして、画像読取装置1の上面には、図1の左方から、原稿通過面51、原稿搬送ガイド53、原稿載置面52が配される。
前記原稿通過面51は、原稿搬送装置4により搬送される原稿が接触しつつ通過する面であり、後述する読取ユニット60を原稿通過面51の下方に配置した状態で留めておき、原稿を通過させて原稿の読み取りが行われる。一方、前記原稿載置面52は、書籍や新聞など原稿搬送装置4を使用できない場合等、原稿を1枚ずつ読み取る場合、原稿搬送装置4を持ち上げた上で、読み取るべき原稿を下向きにして原稿を載置する面である。原稿載置面52における原稿の読み取りは、読取ユニット60を原稿載置面52の下方に配置して、後述する移動機構69によりホームポジションから図1の右方向に水平に移動させて行う。これらの原稿通過面51及び原稿載置面52は、例えば、ガラスのような透光性の材料で一定の厚さを有する矩形状の板状部材により形成される。
そして、図1に示すように、原稿通過面51と原稿載置面52の間に挟み込まれるように原稿搬送ガイド53が設けられる。この原稿搬送ガイド53は、原稿通過面51を通過した原稿を、原稿排出ローラ対14に導き、原稿を斜め上方にガイドするための曲面を有する。又、原稿搬送ガイド53は、シェーディング板58を原稿載置面52との間に挟み込んで保持する部材としての役割も兼ねる。
シェーディング板58は、原稿搬送ガイド53から走査方向下流側に延出して設けられる平板部53aと、原稿載置面52の端部上面に挟まれるように設けられる(図4参照)。画像読取装置1の主電源が投入された場合や、原稿の読み取りを行う際に、画像読取装置1はまず、初期動作(イニシャライズ)を行うが、この初期動作の際に読取ユニット60は、シェーディング板58の読み取り動作を行って、シェーディング補正や基準位置の設定等行う。ここで、シェーディング補正は、原稿読み取り前に画像に対する白レベルと黒レベルの設定を行なうものであり、具体的には、シェーディング板58を読取ユニット60が数ライン読み取り、読み取りデータの平均を白レベルと黒レベルの基準として、画像の濃度ばらつきを補正する。又、シェーディング板58の読み取り開始位置を基準として読取ユニット60の待機すべき基準位置も検出できる。尚、平板部53aの上面には、原稿載置面52に原稿を載置する際の目印として、A4、B4、といった用紙の各サイズを示す文字がプリントされる。
又、図1に示すように、画像読取装置1の筐体50内には、ワイヤ54、巻取ドラム55、レンズ56、イメージセンサ57、読取ユニット60等が配される。
前記読取ユニット60は、第1読取ユニット601と、第2読取ユニット602から構成される(詳細は後述)。尚、第1読取ユニット601は上方に、第2読取ユニット602は、下方に配される。そして、この第1及び第2読取ユニット601、602にはワイヤ54が取り付けられ、ワイヤ54の他端が巻取ドラム55につながり、巻取ドラム55が回転することで、読取ユニット60が水平方向に移動する、
次に、図2及び図3により、画像読取装置1の具体的な構成について述べる。図2は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1の枠体67を背面上方から見た斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1を正面から見た断面図である。
図2に示すように、画像読取装置1の筐体50内に枠体67が設けられる。枠体67は、例えば、鉄のような金属の板状部材を折り曲げたり、板状部材を組み合わせたりすることで構成され、上面及び下面が開口した箱型を呈する。この枠体67の上面に、原稿通過面51、原稿載置面52や原稿搬送ガイド53等が設けられ、枠体67内に、読取ユニット60、巻取ドラム55、ワイヤ54、レンズ56、イメージセンサ57が支持される。
画像読取装置1の背面にはモータMが設けられており、このモータMにはシャフト68が接続される。シャフト68は、枠体67内に架け渡されていて枠体67内のシャフト68の両端には巻取ドラム55が設けられる。そして、巻取ドラム55にワイヤ54が巻き付けられる(図2では手前側の巻取ドラム55は不可視)。具体的には、巻取ドラム551つにつき、2本のワイヤ54が巻き付けられていて、この2本のワイヤ54は、それぞれ枠体67の長手方向において異なる方向に伸びるように(図1では簡略化のため1本のみ図示)巻取ドラム55に巻き付けられる。片側につき2本(計4本)のワイヤ54を複数のプーリ(不図示)によって枠体67内で適宜架け渡し、この2本のワイヤ54と第1読取ユニット601及び第2読取ユニット602を連結させる。そして、モータMの正逆回転を制御すると、走査方向に沿って自在に読取ユニット60を移動させることができる。このようにして、読取ユニットを移動させるための移動機構69が構成される。尚、第1ミラー62からレンズ56に至るまでの光路長が大きく変動しないようにするため、ワイヤ54の架け回しにより、第2読取ユニット602は、第1読取ユニット601に対し約1/2の速さで移動するように調整される。
このように、読取ユニット60は水平方向で、モータMの回転制御により、任意に移動させることができる。尚、図3に示すように、読取ユニット60が移動する方向に沿って画像読取装置1の枠体67の対向しあう内面の両方に、読取ユニット60をガイドするためのレール67a、67bが設けられる。尚、図3において、上方のレール67aは、第1読取ユニット601をガイドし、下方のレール67bは第2読取ユニット602をガイドする。
ここで、読取ユニット60の詳細な構成及び実際の読み取り動作について、図3を参照しつつ説明する。尚、以下では、原稿載置面52に載置された原稿について読み取る場合について説明する。図3における破線は反射光の進む方向を示し、実線矢印は、読取ユニット60の走査方向(図3において右に向かう方向)を示す。
ここで、読取ユニット60は、上述したように、第1読取ユニット601と第2読取ユニット602から構成される。第1読取ユニット601を構成する光源61及び第1ミラー62は、移動枠63に支持される。光源61は、原稿載置面52の下方かつ原稿載置面52に対向するように、図3の紙面垂直方向に伸びて形成される。そして第1ミラー62は、反射率の高い材料が塗布される等により適宜形成されていて、光源61の下方かつ走査方向上流側に位置するように固定される。又、第2読取ユニット602を構成する第2ミラー64及び第3ミラー65は移動枠66に支持され、上方に第2ミラー64、下方に第3ミラー65が固定される。尚、及び第1ミラー62、第2ミラー64、第3ミラー65も読み取りを行う領域に応じて、適宜、図3の紙面垂直方向に伸びて形成される。
具体的な読み取り動作について説明すると、光源61から発せられた光が、原稿載置面52上の原稿に当たり、その反射光を第1ミラー62は、読取ユニット60の走査方向の上流側に向けて反射する。そして、その光路上には、第2ミラー64が配され、第2ミラー64は下方に向けて、光を反射する。更に、その光路上には、第3ミラー65が配され、第3ミラー65は、走査方向下流側に向けて光を反射する。その後、反射光は、レンズ56に集光され、例えば、CCDのラインセンサ等から構成されるイメージセンサ57で結像され(図1参照)、画像濃度に応じた電気信号に変換される。そして、これらの走査動作を、読取ユニット60が最初に位置するホームポジション(基準位置)から順次原稿端部まで連続的に行うことで、原稿画像全体が読み取られ、原稿画像がデータ化される。
次に、図4及び5を用いて、読取ユニット60を固定するための固定部材70について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る読取ユニット60の固定状態を説明するための正面から見た断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る画像読取装置1の一部を破断した右斜め上正面からみた斜視断面図である。
図4に示すように、画像読取装置1の輸送中の振動や衝撃により、光源61やミラーの固定位置のズレや、読取ユニット60の破損の発生を防ぐため、本実施形態に係る画像読取装置1は、読取ユニット60を固定することが可能である。尚、読取ユニット60の固定位置は、固定部材70の配置・形状等を変更することにより、その移動方向において適宜設定可能であるが、本実施形態では、画像読取装置1の正面左側に寄せた位置を所定の固定位置とする場合について述べる。
ここで、図4に示すように、固定部材70は、基本的に読取ユニット60と枠体67の間に配置される。具体的に固定部材70の形状について説明すると、図4に示すように、固定部材70は、取付状態における最下方部分は断面逆T字状に形成され、この断面逆T字状が差込部分71、72となっており、固定部材70の上方部分には読取ユニット60の固定及び解除を選択するための操作部材76と連結するための連結部73を有する。このように、固定部材70は、TとLの文字を組み合わせたような断面を有する。
前記固定部材70は、読取ユニット60の固定を行うためのものであり、図4及び図5に示すように、固定部材70の2つの差込部分71、72によって達成される。具体的には、差込部分71は、読取ユニット60の移動方向(走査方向)に沿う方向に第2読取ユニット602の移動枠66に設けられた穴部74aに挿通され、他方の差込部分72が画像読取装置1の筐体50の左側面に設けられた穴部74bに挿通される。
そして、第2読取ユニット602の穴部74aと筐体50の穴部74bは、対向するように設けられ、固定部材70の差込部分71、72を差し込めるように、差込部分71、72よりも大きく形成される。このように、第2読取ユニット602の穴部74a及び筐体50の穴部74bは、固定部材70の差込部分71、72よりも大きく形成されるから、固定部材70は、穴部74a、74bへの挿通方向に対し垂直な方向(図4及び図5の紙面手前側と奥側の方向)にスライド可能となっている。言い換えると固定部材70は、画像読取装置1の前後方向でスライド移動する。
しかし、図5に示すように、固定部材70のうち、第2読取ユニット602の移動枠66の穴部74aに差し込まれる差込部分71の読取ユニット60の移動方向下流側端部に、画像読取装置1の背面側から正面側の方向(図5の紙面手前側)に向けて突部75が設けられる。従って、図5に示すように、固定部材70のスライド移動により、突部75が移動枠66に引っ掛かる状態と、引っ掛からない状態が選択可能となる。即ち、突部75が移動枠66に引っ掛かっていない状態では第2読取ユニット602は走査方向に移動可能であり、引っ掛かっている状態では、第2読取ユニット602は固定され移動できない状態となる。言い換えると、突部75が引っ掛かった状態から、それ以上走査方向下流側(図4における右方向)に移動できない。
ここで、固定部材70は、第2読取ユニット602の固定を行い、第1読取ユニット601の固定を行わない。その理由は、上述したように、ワイヤ54により第1読取ユニット601と第2読取ユニット602は、連動して動くから、第1読取ユニット601は固定しなくても、第1読取ユニット601が大きく移動することはないため、読取ユニット60全体としては固定されている状態であるためである。尚、第1読取ユニット601の固定も確実に行うならば、第1読取ユニット601の移動枠63に穴部を設け、固定部材70の差込部分71を移動枠63まで延ばして、その穴部に差し込めばよい。
又、図4及び5に示すように、固定部材70は筐体50の上表面に設けられた操作部材76と連結される。即ち、連結部73が操作部材76と連結される。そして、図5において破線矢印で示すように、操作部材76を移動させれば、差込部分71、72と穴部74a、74bとの関係により、固定部材70はこれに連動してスライド移動する。具体的には、画像読取装置1本体の正面側に操作部材76を移動させれば、読取ユニット60の固定がなされ、背面側に移動させれば、読取ユニット60の固定は解除されている状態となる。これにより読取ユニット60の固定状態又は解除状態の選択や操作を、特別な工具(例えば、ネジ、ドライバー)を用いることなく容易に行うことができる。
次に、図6及び図7により、固定部材が装置本体の電源スイッチを兼ねている点について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の一部を破断した左斜め上正面からみた斜視断面図である。
本実施形態における固定部材70は、読取ユニット60の固定も行うが、固定部材70は、読取ユニット60の固定状態では、装置本体の電源をOFFし、読取ユニット60の固定の解除状態では装置本体の電源をONするスイッチを兼ねている。
図6に示すように、固定部材70の差込部分72は、筐体50に設けられた穴部74bに差し込まれるから、画像読取装置1が組み立てられた状態では、固定部材70の差込部分72の一部は、筐体50の側面から飛び出した状態となる。
そして、筐体50の左側面には、穴部74bのうち装置背面側の一部に面して、電源をON、OFFするためのインターロックスイッチ80が設けられる。インターロックスイッチ80には、板状部81が備えられており、このインターロックスイッチ80は、板状部81に何ら力が作用していない場合は非通電状態であるが、板状部81を画像読取装置1の背面方向に押し込むと、通電状態となるものである。
上述したように、操作部材76を画像読取装置1の正面側に移動させると、読取ユニット60は固定され、背面側に移動させると読取ユニット60の固定は解除される。そして、図6に示すように、穴部74bでの差込部分72の移動を遮るように、穴部74bの一部に面して上下方向にインターロックスイッチ80の板状部81が配されているから、操作部材76を画像読取装置1の背面側に移動させると併せて差込部分72も連動してスライド移動し、板状部81を押し込むことになる。
そうすると、読取ユニット60の固定が解除されるとともに、板状部81が押し込まれインターロックスイッチ80は通電状態となる。そして、このインターロックスイッチ80に商用電源が接続されるようにしておけば、インターロックスイッチ80を介して、画像読取装置1(本実施形態では画像形成装置2)の主電源がONされる状態となる。反対に、操作部材76を画像読取装置1の正面側に移動させると、固定部材70の差込部分72は、読取ユニット60を固定するとともに、板状部81から引き離される状態となり、主電源がOFFされる状態となる。即ち、固定部材70は、装置本体の電源のON・OFFのためのスイッチも兼ねることになる。
ここで、本実施形態では画像形成装置2本体の電源をON/OFFするためのスイッチとして、固定部材70及びインターロックスイッチ80を設けているが、本実施形態において画像形成装置の一部を構成している画像読取装置への電源をON/OFFするために固定部材70及びインターロックスイッチ80を用いてもよいし、更には、本発明の目的を達成すると言う観点から見れば、モータMや巻取ドラム55等から構成される移動機構69への電源供給をON/OFFするために用いてもよい。又、本実施形態では、固定部材70とインターロックスイッチ80を連動させているが、インターロックスイッチ80に限られるものではなく、固定部材70の移動と連動して電源をON/OFFできる構成であればよい。
このように、固定部材70が装置本体の電源のメインスイッチも兼ねることにより、読取ユニットの固定を解除しない限り、電源が投入されない。従って、読取ユニット60が固定状態のまま電源が投入され、電源投入時の初期動作や使用者による画像形成入力等により、読取ユニット60が移動することが一切なくなる。そうすると、固定状態の読取ユニット60を移動させることがなくなり、移動機構69に大きな負荷がかかり、読取ユニット60自体や移動機構69を構成するモータMやギア等の要素が変形、破損してしまうことがなくなる。
尚、美観性、安全性等の観点から、筐体50の左側面に設けられるインターロックスイッチ80に覆い被さるように、化粧板82が備え付けられる。そして、化粧板82は、筐体50の左側面に適合するように形成されているから、備え付けられた後は、筐体50の一部になるといえる。
更に、固定部材70に対し、3種類のポジションを設定し、固定部材70は、第1ポジションでは読取ユニット60を固定するとともに装置本体の電源をOFFし、第2ポジションでは読取ユニット60の固定を行わないとともに装置本体の電源をOFFし、第3ポジションでは読取ユニット60の固定を行わないとともに、装置本体の電源をONするスイッチを兼ねることもできる。
そこで、図7により図示しつつ、各ポジションについて説明する。図7(a)は、本発明の実施形態に係る固定部材の第1ポジションを示す断面図である。図7(b)は、本発明の実施形態に係る固定部材の第3ポジションを示す断面図である。図7(c)は、本発明の実施形態に係る固定部材の第2ポジションを示す断面図である。
尚、図7は、図6に示すA−A´方向での断面であり、穴部74a及び74bの上端での断面を上方から見た図である。又、説明の便宜のため、筐体50、第2読取ユニットの移動枠66、固定部材70のみを図示し、他は図示を省略している。
第1ポジションは、上述したように固定部材70が、穴部74a及び74bにおいて画像読取装置1の最も正面側に移動した状態の位置とすればよい。そうすると、図7(a)に示すように、固定部材70の突部75が、第2読取ユニットの移動枠66に引っかかり、読取ユニットが固定された状態となる。又、インターロックスイッチ80の板状部81を押し込むことはないから、電源はONされない。
第3ポジションは、上述したように固定部材70が、穴部74a及び74bにおいて画像読取装置1の可能な限り背面側に移動した状態の位置とすればよい。そうすると、図7(b)に示すように、固定部材70の突部75が、第2読取ユニットの移動枠66に引っかからない状態となり、読取ユニットの固定が解除された状態となる。又、この状態では、差込部分72の背面側端面が、板状部81に当接し、板状部81を押し込むことになり電源がONされる。
そして、読取ユニット60の固定を行わないとともに装置本体の電源をOFFする第2ポジションは、図7(c)に示すように、固定部材70の第1ポジションと第3ポジションにおける位置の間とすればよい。具体的にいえば、固定部材70の差込部分71の突部75が、移動枠66の穴部74aに引っ掛からない状態であり、かつ、固定部材70の差込部分72が、板状部81を押し込まない状態となる位置である。
これらの点を考慮して、固定部材70、穴部74a、74b、及びインターロックスイッチ80の大きさ及び位置関係を整理すると、固定部材70の差込部分71、72の画像読取装置1の正面−背面方向の長さは、読取ユニット60の固定状態では板状部81に当接せず、又、読取ユニット60の固定の解除状態では突部75が移動枠66に引っ掛からない長さとする。そして、穴部74a、74bの画像読取装置1の正面−背面方向の長さは、固定部材70の差込部分71の突部75が移動枠66に引っ掛からず、又、差込部分72が板状部81を押し込まない状態とできる長さにする必要がある。
このようにして、原稿を載置する透光性の原稿載置面52と、原稿載置面52の下方に配され、水平方向で移動され、原稿載置面52に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニット60とを備えた画像読取装置1において、読取ユニット60を所定の位置で固定するための固定部材70を備え、固定部材70は、読取ユニット60の固定状態では、装置本体の電源をOFFし、読取ユニット60の固定の解除状態では装置本体の電源をONするスイッチを兼ねるようにすれば、固定部材70により輸送中は読取ユニット60を固定することができ、輸送中の振動や衝撃による読取ユニット60の光学系部材のずれ、変形、破損を防止することができる。又、輸送中に、読取ユニット60が画像読取装置1の枠体67等に衝突して読取ユニット60、光学系部材、画像読取装置1が破損、変形することがなくなる。
更に、固定部材70は、読取ユニット60の固定状態では装置本体の電源をONし、固定の解除状態では装置本体の電源をOFFするメインスイッチも兼ねるから、読取ユニット60の固定を解除しない限り電源が入らない。即ち、装置本体の電源を投入した際の初期動作や、原稿読み取りのために、読取ユニット60が誤って移動することが一切なくなる。従って、読取ユニット60が固定状態であるにもかかわらず、初期動作や原稿読み取りの際に読取ユニット60を水平方向に移動させるための、モータやギア、ワイヤ等の機械要素等から構成される移動機構69に過負荷がかかることがなく、モータの脱調や故障、ギア等の変形・破損等の不具合を防ぐことができ、又、読取ユニット60自体も変形・破損をなくすことができる。しかも、このような固定部材70の外し忘れによる不具合の発生を防止する構成は、例えば固定状態を検知するための特別なセンサを設けたりする必要がないものであり、簡易である。従って、コスト面で有利であり、又、組立性も良好な画像読取装置1を提供することができる。
又、読取ユニット60の固定及び固定の解除を選択し、操作するため、装置本体の表面に操作部材76が設けられており、操作部材76は、固定部材70と連結されるようにすれば、使用者は、読取ユニット60の固定状態又は解除状態の選択や操作を容易に行うことができる。従って、使用者の利便性の高い画像読取装置1を提供することができる。
又、読み取る原稿を載置する透光性の原稿載置面52と、原稿載置面52の下方に配され、水平方向で移動され、原稿載置面52に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニット60とを備えた画像読取装置1において、読取ユニット60を所定の位置で固定するための固定部材70と、固定部材70の状態を選択し、操作するため、装置本体の表面に設けられる操作部材76を備え、操作部材76は、固定部材70と連結されており、固定部材70は、3種類のポジションが設定され、第1ポジションでは読取ユニット60を固定するとともに装置本体の電源をOFFし、第2ポジションでは読取ユニット60の固定を行わないとともに装置本体の電源をOFFし、第3ポジションでは読取ユニット60の固定を行わないとともに、装置本体の電源をONするスイッチを兼ねるようにすれば、読取ユニット60の固定を行わないで、電源をOFFすることができる。従って、読取ユニット60の固定を行わなければ電源をOFFできないということがなくなり、使用者は、従来どおり読取ユニット60の固定を意識することなく電源をOFFできる。
又、画像形成装置2に、本発明に係る画像読取装置1を備えるようにすれば、固定状態の読取ユニット60が移動することによる故障や破損を無くすことができ、使用者にとって利便性の高い画像形成装置2を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像形成装置2における定着装置40及びこれを用いた画像形成装置2において利用可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面から見た模型的断面図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の枠体を背面上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置を正面から見た断面図である。 本発明の実施形態に係る読取ユニットの固定状態を説明するための正面から見た断面図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の一部を破断した右斜め上正面からみた斜視断面図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の一部を破断した左斜め上正面からみた斜視断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る固定部材の第1ポジションを示す断面図である。(b)は、本発明の実施形態に係る固定部材の第3ポジションを示す断面図である。(c)は、本発明の実施形態に係る固定部材の第2ポジションを示す断面図である。
符号の説明
1 画像読取装置
2 画像形成装置
52 原稿載置面
60 読取ユニット
601 第1読取ユニット
602 第2読取ユニット
70 固定部材
71、72 差込部分(固定部材70)
76 操作部材

Claims (4)

  1. 原稿を載置する透光性の原稿載置面と、前記原稿載置面の下方に配され、水平方向で移動され、前記原稿載置面に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニットとを備えた画像読取装置において、
    前記読取ユニットを所定の位置で固定するための固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記読取ユニットの固定状態では、装置本体の電源をOFFし、前記読取ユニットの固定の解除状態では装置本体の電源をONするスイッチを兼ねていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取ユニットの固定及び固定の解除を選択し、操作するため、装置本体の表面に操作部材が設けられており、
    前記操作部材は、前記固定部材と連結されていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置
  3. 読み取る原稿を載置する透光性の原稿載置面と、前記原稿載置面の下方に配され、水平方向で移動され、前記原稿載置面に載置された原稿に光を照射し、その反射光により原稿を読み取る読取ユニットとを備えた画像読取装置において、
    前記読取ユニットを所定の位置で固定するための固定部材と、前記固定部材の状態を選択し、操作するため、装置本体の表面に設けられる操作部材を備え、
    前記操作部材は、前記固定部材と連結されており、
    前記固定部材は、3種類のポジションが設定され、第1ポジションでは前記読取ユニットを固定するとともに装置本体の電源をOFFし、第2ポジションでは前記読取ユニットの固定を行わないとともに装置本体の電源をOFFし、第3ポジションでは前記読取ユニットの固定を行わないとともに、装置本体の電源をONするスイッチを兼ねていることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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