JP2008197113A - 半導体加速度センサ - Google Patents

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Sumihisa Fukuda
純久 福田
Koji Sakai
浩司 境
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敦史 石上
Hidekazu Furukubo
英一 古久保
Ryosuke Meshii
良介 飯井
Takashi Yajima
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Abstract

【課題】ビーム部が錘部を取巻くように略L字状に形成された半導体加速度センサにおいて、簡単な構造で錘部の水平移動を制限し、ビーム部の破損を防止する。
【解決手段】細長いL字状のビーム部4によって固定部2に支持された錘部3の底部に凹所3aを形成し、錘部3の下方のガラス部7に凹所3aに緩く嵌合するストッパ21を形成する。錘部3の上下方向に直交する水平方向のいずれの方向への移動も、凹所3aがストッパ21に受止められることによって制限される。従って、側方からの衝撃が加速度センサ1に加えられても、錘部3は大きく変位することはなく、ビーム部4に過大な応力が掛かってビーム部4が破損してしまうことがない。
【選択図】図9

Description

本発明は半導体加速度センサに関し、詳しくは固定部に対して細長いビーム部で連結された錘部を有し、加速度が印加されるとビーム部が撓んで錘部が加速度印加方向へ移動する半導体加速度センサに関する。
固定部に対して薄肉のビーム部で錘部を連結し、錘部に加速度が印加されるとビーム部が撓んで錘部が加速度印加方向へ移動し、この錘部の移動を電気的に検知して加速度の発生及びその大きさ等を検出する半導体加速度センサが知られている。例えば、固定部から延びる片持ち梁状の撓み部先端に錘部を連結し、加速度が印加された時に撓み部が撓んで錘部が上下動する半導体加速度センサがある(特許文献1及び特許文献2参照)。なお、錘部の移動を電気的に検知する方式としては、上記特許文献1及び特許文献2に記載の加速度センサのように、錘部を連結する撓み部にゲージ抵抗を形成し、このゲージ抵抗の抵抗値の変化を計測することによって撓み部の撓みを検出するようにしたものや、錘部自身を電極に形成し、錘部が移動して固定電極部との距離が変化することにより生じる容量変化を検出するようにしたもの等がある。
特開2000−338124号公報 特開平7−159432号公報
半導体加速度センサでは、加速度が印加された時の錘部の移動の円滑を図るために、錘部の体積(重量)は大きく、撓み部は可能な限り薄肉に形成してあることから、錘部の急な移動や、通常の移動範囲を超える移動が生じた時には、撓み部が破損して加速度の検出が不能になってしまう虞があった。
そこで、上記不具合が生じないように、錘部の周りの空間に錘部の移動を制限するストッパを形成した半導体加速度センサが開発されている。例えば、上記特許文献1に記載の加速度センサでは、錘部の移動する空間の上下にストッパを形成して、本来の加速度検出方向である上下方向において錘部が一定以上変位しないように図ると共に、錘部の側方にもストッパを形成して、側方からの衝撃が加わった時に錘部は殆ど移動せず、撓み部の破損が生じないように図っている。
一方、固定部と錘部を連結するビーム部(撓み部)の長さを長くして、加速度センサとしての感度を向上させたものとして次の構造の半導体加速度センサがある。つまり、図16に示したように、ビーム部51を、錘部52の対向する2辺に基端51aを発し、錘部52の隣接する2辺に沿って延びるL字状に形成し、2本のビーム部51が錘部52の周囲を取り巻く構造とした半導体加速度センサ50がある。この加速度センサ50では、上下方向(図16の紙面を貫く方向)に加速度が印加された時に、ビーム部51が撓んで、錘部52が上方又は下方へと移動する。そして、この加速度センサ50では、ビーム部51の長さが十分に長く形成できる分、加速度の検出感度が相当に向上する長所があるが、上記特許文献1に示されたような、錘部52の側方への移動を制限するストッパが容易には形成できず、錘部52の水平方向への過大な移動によってビーム部51が破損してしまう虞があった。
また、上記のように2本のビーム部51が錘部52の周囲を取り巻く構造の半導体加速度センサでは、特許文献1及び特許文献2に記載の、片持ち梁状の撓み部によって連結された錘部とは異なり、錘部52は水平方向のいずれの方向(前後左右方向)へも移動可能であり、そのいずれの方向への移動も簡易なストッパによって有効に制限することは困難であった。
そこで、本発明は、上記構造の半導体加速度センサにおいて、錘部の本来の加速度検出方向である上下方向に直交する水平方向において、錘部の移動範囲が制限され、側方のいずれの方向からの衝撃が印加された場合にも、固定部と錘部を連結するビーム部に過大な応力が掛からず、ビーム部の破損が生じない半導体加速度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、固定部と、この固定部に対して細長いビーム部で連結された錘部とからなり、前記ビーム部が前記錘部の対向する2辺に基端を発し、錘部の隣接する2辺に沿って延びるL字状に形成されて、垂直方向の加速度が印加された時に、前記ビーム部が撓んで前記錘部の垂直移動を許容する半導体加速度センサにおいて、前記錘部の底部に凹所を形成し、前記錘部の直下方の固定部に、前記凹所に緩く嵌合するストッパを形成し、水平方向の加速度が印加された時に、前記ストッパが前記凹所の内壁に当接することによって前記錘部の水平移動及び垂直下方移動を制限することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ストッパを裁頭円錐形状に形成し、前記凹所の内面を、前記ストッパと相似形に形成して、水平方向の加速度が印加された時に、前記ストッパが前記凹所の内面にいずれの方向から当接する場合でも、その衝撃が等しくなるようにしたことを特徴とすることを特徴とする。
請求項3の発明は、固定部と、この固定部に対して細長いビーム部で連結された錘部とからなり、前記ビーム部が前記錘部の対向する2辺に基端を発し、錘部の隣接する2辺に沿って延びるL字状に形成されて、垂直方向の加速度が印加された時に、前記ビーム部が撓んで前記錘部の垂直移動を許容する半導体加速度センサにおいて、前記錘部の下方の固定部に、前記錘部の底部を囲むストッパを形成し、水平方向の加速度が印加された時に、前記錘部の底部が前記ストッパの内面に当接することによって前記錘部の水平移動を制限することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記錘部の底部を裁頭四角錐形状に形成し、前記ストッパの、前記錘部の底部に当接する内面を錘部の外周面に沿った傾斜面に形成したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記ストッパを、前記錘部の下方の固定部上に、該固定部とは異なる材料で形成し、かつ、前記ストッパは、前記錘部よりも軟質な材料で形成したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記ストッパが、シリコンウエハの異方性ウエットエッチングにより形成されることを特徴とする。
請求項1及び請求項2の発明によれば、錘部の本来の加速度検出方向である上下方向に直交する水平方向において、錘部の移動範囲が制限されると共に、垂直下方への移動も制限されるので、側方からの衝撃及び錘部を直下方へ移動させる衝撃が印加された場合にも、固定部と錘部を連結するビーム部に過大な応力が掛からず、ビーム部の破損が生じない。
請求項3及び請求項4の発明によれば、錘部の本来の加速度検出方向である上下方向に直交する水平方向において、錘部の移動範囲が制限され、側方のいずれの方向からの衝撃が印加された場合にも、固定部と錘部を連結するビーム部に過大な応力が掛からず、ビーム部の破損が生じない。
請求項5の発明によれば、錘部の本来の加速度検出方向である上下方向に直交する水平方向において、錘部の移動範囲が制限され、側方のいずれの方向からの衝撃が印加された場合にも、固定部と錘部を連結するビーム部に過大な応力が掛からず、ビーム部の破損が生じない。また、ストッパが軟質な材料で形成されるので、錘部がストッパに衝突してもストッパがその衝撃を吸収して緩衝し、錘部やビーム部に損傷が生じにくい。
請求項6の発明によれば、錘部の本来の加速度検出方向である上下方向に直交する水平方向において、錘部の移動範囲が制限され、側方のいずれの方向からの衝撃が印加された場合にも、固定部と錘部を連結するビーム部に過大な応力が掛からず、ビーム部の破損が生じない。また、ストッパが軟質な材料で形成されるので、錘部がストッパに衝突してもストッパがその衝撃を吸収して緩衝し、錘部やビーム部に損傷が生じにくい。さらに、量産性に優れている。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、本実施形態の半導体加速度センサの全体構造について、図1と図2を参照して説明する。本実施形態の半導体加速度センサ1は、固定部2、錘部3及びビーム部4を形成したシリコン基板5と、シリコン基板5を上下から挟んで接合したガラス部6、7とからなり、下側のガラス部7に形成した凹所7aと、シリコン基板5の上面に形成した凹所5aによって錘部3の上下移動空間が形成される(図2)。上側のガラス部6下面には導電性の薄膜により固定極8が形成され、この固定極8にスルーホール9を貫通した導通引出し金属膜11を介して電圧が印加される。また、上側のガラス部6に形成された別のスルーホール12を貫通した導通引出し金属膜13を介してシリコン基板5自体に電圧が印加され、加速度α印加時に錘部3が上方へ移動して、錘部3と固定極8との距離が変化した時の容量値の変化を検出するようになっている。ガラス部6の上面に形成された金属膜11、13は短絡を防止するため所定の距離dだけ離間して形成される(図1(a))。固定極8の基端部8aとシリコン基板5との間には絶縁性を高めるために酸化膜(SiO2)14が形成してある。なお、図1と図2は、半導体加速度センサ1の全体構造を示すために細部については省略して示してあり、シリコン基板5の正確な構造については、図3と図4を参照して次に説明する。
本実施形態のシリコン基板5は、錘部3を構成する平面視正方形の部分を取り巻くように細長いL字状のビーム部4を2本形成してあり、これらビーム部4の一端4aは錘部3の対向する2辺に連結し、他端4bは固定部2側に連結してある。そして、本実施形態のシリコン基板5では、ビーム部4の錘部3に連結した一端4aに隣接する箇所に、固定部2側から錘部3へ突出する凸部15と、錘部3側から固定部2へ突出し、凸部15を囲む受止め凹部16とを形成してある。凸部15の外形と受止め凹部16の内壁はほぼ同一形状になっていて、錘部3が上下方向に直交する水平方向(図3におけるXY方向)のいずれの方向への移動も、凸部15が受止め凹部16に受止められることによって制限されるようになっている。従って、側方からの衝撃が加速度センサ1に加えられても、錘部3は大きく変位することはなく、ビーム部4に過大な応力が掛かってビーム部4が破損してしまうことがない。
上述のようにして錘部3の水平方向移動が制限されているので、水平方向の衝撃が印加されてもビーム部4が破損して加速度センサ1が測定不能になってしまう虞がないが、衝撃力が過大であったり、衝撃が大頻度で繰り返し印加されるような場合には、凸部15自身が破損してしまう可能性が生じる。この場合には、凸部15又は受止め凹部16の根元部内に次のような構造で空隙を形成して、凸部15又は受止め凹部16の耐衝撃性を向上させることができる。
つまり、図5に示すように、凸部15の根元部内に、凸部15の突出方向に直交する方向に延び、その長さがほぼ凸部15の幅程度の空隙17を形成する。このように構成すれば、錘部3に図5の下方向への衝撃が加わって受止め凹部16が凸部15に衝突する時の衝撃が、凸部15がその長さ方向(矢印C)に撓むことによって緩衝され、凸部15自身が破損してしまう虞を低減できる。
また、図6に示すように、凸部15の根元部内に形成した空隙17を、凸部15の突出方向に沿って凸部内へも延びる略T字状に形成すれば、凸部15の撓み性が、長さ方向(矢印C)だけではなく、幅方向(矢印D)へも付与されて、凸部15の耐衝撃性がさらに向上する。
さらに、図7に示すように、受止め凹部16の根元部内に、凸部15の幅方向に延びる空隙18を形成すれば、受止め凹部16が凸部15に衝突する時の、受止め凹部16側が受ける矢印E方向の衝撃を緩衝して、凸部15及び受止め凹部16が破損してしまう虞を低減することができる。この受止め凹部16の根元部内に空隙18を形成する構造の場合には、凸部15の根元部内に空隙17を形成する構造に比べて、凸部15自身の大きさを大きくすることなく同程度の耐衝撃性を得ることができるので、その分受止め凹部16の大きさも小形にできる。従って、加速度を受ける錘部3の体積(重量)を減少しなくて済み、それだけ加速度センサとしての感度の低下を抑制できる。なお、空隙17又は空隙18を形成することによって、凸部15又は受止め凹部16の耐衝撃性を向上できると共に、錘部3に伝わる衝撃が緩衝されるので、錘部3自身の破損、さらにはビーム部4の破損も防止できる効果がある。
次に、第2の実施形態について、図8を参照して説明する。本実施形態の半導体加速度センサ1の全体構造は、第1の実施形態と同一であり、凸部15と受止め凹部16の形状が次のとおりのテーパ形状に形成してある。つまり、凸部15の先端が先窄まりのテーパ状15aに形成してあり、凹部16には凸部先端のテーパ形状15aと同一形状のテーパ状受け部16aを形成してある。従って、側方からの衝撃が印加されて錘部3が水平移動し、受止め凹部16が凸部15に向かって衝突する時、受止め凹部16と凸部15は、双方のテーパ面に沿って滑りながら当接し、衝撃が緩和される。つまり、受止め凹部16が凸部15に向かって当接する時の方向が、テーパ面に直角な方向である場合以外では、受止め凹部16が凸部15に及ぼす衝撃力はテーパ面に沿う分力と、テーパ面に直角な面に沿う分力とに分かれるので、凸部15に加わる衝撃力が緩和される。従って、凸部15自身が破損してしまう虞を低減することができる。また、衝撃が緩和されることによって、錘部3の破損、さらにはビーム部4の破損も防止できる効果がある。
次に、第3の実施形態について図9と図10を参照して説明する。本実施形態の半導体加速度センサ1の全体構造も、第1の実施形態とほぼ同一であるが、錘部3の水平移動を制限するために凸部15及び受止め凹部16に代えて、錘部3の底部に方形の凹所3aを形成し、下側のガラス部7上に凹所3aに緩く嵌合するストッパ21を形成してある(図9)。錘部3の凹所3aがストッパ21に緩く嵌合することによって、錘部3の水平移動が制限されると共に、錘部3の垂直下方への移動が制限される。従って、加速度センサ1が側方からの衝撃を受けた時に、錘部3が大きく水平方向へ移動することがなく、ビーム部4の破損が生じない。また、錘部3の垂直下方への過大な移動が制限されるので、ビーム部4の撓み量が過大になることがなく、その点でもビーム部4の破損を防止することができる。
なお、ストッパ21は、台座であるガラス部7の上に形成したシリコン等からなるストッパ材料22を、ICP(Inductively Coupled Plasma)エッチング又はRIE(Reactive Ion Etching)等の異方性エッチングによって形成し、別工程で作成したシリコン基板5を陽極接合して製造する(図10)。このようにガラス部7の上に別材料を形成し、これを加工してストッパ21とする方が、加工が容易である。さらにストッパ21の材料をシリコン基板5のシリコン材よりも軟質の材料とすれば、ストッパ21自身によって、錘部3がストッパ21に衝突する時の衝撃を吸収させることができ、錘部3及びビーム部4に伝わる衝撃を低減することによって錘部3及びビーム部4の破損を防止することができる。
また、ガラス部7の上に形成したストッパ材料22を加工する方法は、ICPエッチング又はRIE等のドライエッチングに限らず、異方性ウエットエッチングによって行ってもよい。異方性ウエットエッチングによる方が、枚葉加工ではないため、量産性が向上する。
さらに、本実施形態では、錘部3の底部の凹所3aが方形であり、ストッパ21が凹所3aに嵌合する方形であるために、加速度センサ1に加えられる側方からの衝撃のうち、ストッパ21の外周面に垂直な方向の衝撃に対する耐衝撃性と、ストッパ21の外周面に垂直な方向を外れる方向からの衝撃(例えば、ストッパ21の角部への衝撃)に対する耐衝撃性が異なるが、次の構造を採用すれば、水平方向いずれの方向の衝撃に対しても均等に耐衝撃性を得ることができる。
つまり、図11と図12に示したように、ガラス部7の上に形成するストッパ21を裁頭円錐形状21aに形成し、錘部3底面の凹所の内面3bを、ストッパ21に緩く嵌合する、ストッパ21の円錐形状21aと相似形に形成する。この構造であれば、ストッパ21の外周面が円形となるので、水平方向(図12におけるXY方向)いずれの方向からの衝撃に対しても均等な耐衝撃性能が得られる。従って、ストッパ21自身の破損を防止できる。
次に、第4の実施形態について、図13と図14を参照して説明する。本実施形態の半導体加速度センサ1の全体構造も、第1の実施形態とほぼ同一であるが、錘部3の水平移動を制限するために凸部15及び受止め凹部16に代えて、下側のガラス部7上に錘部3の底部を囲む四角枠状のストッパ22を形成してある。錘部3の底部が四角枠状のストッパ22に囲まれることによって錘部3の水平移動が制限される。従って、加速度センサ1が側方からの衝撃を受けた時に、錘部3が大きく水平方向へ移動することがなく、ビーム部4の破損が生じない。また、本実施形態では、第3の実施形態のように錘部3に凹所3aを形成する必要がないので、錘部3の体積(重量)が減少することがなく、その分加速度センサとしての感度を高く維持できる利点がある。
さらに、本実施形態では、図15に示したように、錘部3の底部を裁頭四角錘形状3cに形成し、ストッパ22の内面を錘部の外周面に沿った傾斜面22aに形成することができる。この場合には、錘部3が水平移動して錘部3の底部とストッパ22の内面が衝突する時に、その衝突の衝撃が傾斜面22aに沿った分力と傾斜面22aに垂直な方向の分力に分けられるので、錘部3とストッパ22のそれぞれが受ける衝撃力が低減され、錘部3及びストッパ22の破損を防止することができる。
また、本実施形態における下側のガラス部7上に形成したストッパ22も、第3の実施形態におけるストッパ21と同様に、ガラス部7とは別の材料であって、シリコン基板5のシリコン材よりも軟質の材料で形成すれば、錘部3の底部が、それを囲む四角枠状のストッパ22に衝突する時の衝撃を、ストッパ22自身によって吸収させることができ、錘部3及びビーム部4の破損を防止することができる。さらに、ガラス部7の上に形成したストッパ材料を加工する方法も、第3の実施形態と同様に、ICPエッチング又はRIE等のドライエッチングに限らず、異方性ウエットエッチングによって行うことができる。異方性ウエットエッチングによる方が、枚葉加工ではないため、量産性が向上する。
以上のように、固定部2と錘部3を連結するビーム部4が錘部3を取巻くように略L字状に形成された半導体加速度センサ1において、ビーム部4の錘部3への連結基端部4aに凸部15と、それに嵌り込む受止め凹部16を形成したので(第1及び第2の実施形態)、簡単な構造であっても錘部3の水平方向移動が制限され、側方からの衝撃が印加された場合にも、ビーム部4に過大な応力が掛からない。従って、ビーム部4の破損が生じず、加速度の測定が不能になってしまうことがない。
また、凸部15と、それに嵌り込む受止め凹部16に代わる構成として、錘部3の底部に凹所3aを形成し、ガラス部7上にストッパ21を形成したので(第3の実施形態)、錘部3の水平方向移動が制限されると共に、垂直下方への移動が制限され、ビーム部4に過大な応力が掛からない。従って、ビーム部4の破損が生じず、加速度の測定が不能になってしまうことがない。
さらに、凸部15と、それに嵌り込む受止め凹部16に代わる構成として、ガラス部7上に、錘部3の底部を囲む四角枠状のストッパ22を形成したので(第4の実施形態)、錘部3の水平方向移動が制限され、ビーム部4に過大な応力が掛からない。従って、ビーム部4の破損が生じず、加速度の測定が不能になってしまうことがない。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体加速度センサの上面図、(b)は同センサを構成するシリコン基板部分の上面図。 図1におけるA−A線断面図。 同第1の実施形態に係る半導体加速度センサのシリコン基板の上面図。 図3のB部の拡大図。 同第1の実施形態に係る半導体加速度センサのシリコン基板の凸部と受止め凹部の拡大図。 同凸部と受止め凹部の拡大図。 同凸部と受止め凹部の拡大図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体加速度センサのシリコン基板の凸部と受止め凹部の拡大図。 本発明の第3の実施形態に係る半導体加速度センサの下側のガラス部とシリコン基板部分の縦断面図。 同下側のガラス部とシリコン基板部分の製造工程を示す図。 同下側のガラス部とシリコン基板部分の縦断面図。 同下側のガラス部とシリコン基板部分の横断面図。 本発明の第4の実施形態に係る半導体加速度センサの下側のガラス部とシリコン基板部分の縦断面図。 同下側のガラス部とシリコン基板部分の横断面図。 同下側のガラス部とシリコン基板部分の縦断面図。 従来の半導体加速度センサにおけるシリコン基板の上面図。
符号の説明
1 半導体加速度センサ
2 固定部
3 錘部
3a 凹所
3b 内面
4 ビーム部
4a 基端部
5 シリコン基板
15 凸部
15a テーパ状
16 受止め凹部
16a テーパ状受け部
17 空隙
18 空隙
21 ストッパ
21a 裁頭円錐形状
22 ストッパ
22a 傾斜面

Claims (6)

  1. 固定部と、この固定部に対して細長いビーム部で連結された錘部とからなり、前記ビーム部が前記錘部の対向する2辺に基端を発し、錘部の隣接する2辺に沿って延びるL字状に形成されて、垂直方向の加速度が印加された時に、前記ビーム部が撓んで前記錘部の垂直移動を許容する半導体加速度センサにおいて、
    前記錘部の底部に凹所を形成し、前記錘部の直下方の固定部に、前記凹所に緩く嵌合するストッパを形成し、水平方向の加速度が印加された時に、前記ストッパが前記凹所の内壁に当接することによって前記錘部の水平移動及び垂直下方移動を制限することを特徴とする半導体加速度センサ。
  2. 前記ストッパを裁頭円錐形状に形成し、前記凹所の内面を、前記ストッパと相似形に形成して、水平方向の加速度が印加された時に、前記ストッパが前記凹所の内面にいずれの方向から当接する場合でも、その衝撃が等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体加速度センサ。
  3. 固定部と、この固定部に対して細長いビーム部で連結された錘部とからなり、前記ビーム部が前記錘部の対向する2辺に基端を発し、錘部の隣接する2辺に沿って延びるL字状に形成されて、垂直方向の加速度が印加された時に、前記ビーム部が撓んで前記錘部の垂直移動を許容する半導体加速度センサにおいて、
    前記錘部の下方の固定部に、前記錘部の底部を囲むストッパを形成し、水平方向の加速度が印加された時に、前記錘部の底部が前記ストッパの内面に当接することによって前記錘部の水平移動を制限することを特徴とする半導体加速度センサ。
  4. 前記錘部の底部を裁頭四角錐形状に形成し、前記ストッパの、前記錘部の底部に当接する内面を錘部の外周面に沿った傾斜面に形成したことを特徴とする請求項3に記載の半導体加速度センサ。
  5. 前記ストッパを、前記錘部の下方の固定部上に、該固定部とは異なる材料で形成し、かつ、前記ストッパは、前記錘部よりも軟質な材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体加速度センサ。
  6. 前記ストッパが、シリコンウエハの異方性ウエットエッチングにより形成されることを特徴とする請求項5に記載の半導体加速度センサ。
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