JP2008196889A - 水質計測システム - Google Patents

水質計測システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008196889A
JP2008196889A JP2007030437A JP2007030437A JP2008196889A JP 2008196889 A JP2008196889 A JP 2008196889A JP 2007030437 A JP2007030437 A JP 2007030437A JP 2007030437 A JP2007030437 A JP 2007030437A JP 2008196889 A JP2008196889 A JP 2008196889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
time
water quality
clogging
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007030437A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyosuke Katayama
恭介 片山
Masahiko Tsutsumi
正彦 堤
Yasuhiko Nagamori
泰彦 永森
Yuichi Kabasawa
裕一 椛沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007030437A priority Critical patent/JP2008196889A/ja
Publication of JP2008196889A publication Critical patent/JP2008196889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Sewage (AREA)

Abstract

【課題】流量計や圧力計を用いず、水質センサの値からポンプの汲み上げ量を推定してポンプの目詰まり具合やその進行度を予測することにより、メンテナンス時期がタイムリーに把握できることで維持管理の効率化が可能となる水質計測システムを提供する。
【解決手段】下水道施設11から、ストレーナ16及び配管15を介してポンプ14により試料水を汲み上げ、この試料水を流液型の水質計測装置12で計測する。ポンプ14は定期的に停止させ、このポンプ14の停止に伴う水質計測装置12の欠測状態からポンプ14の運転再開による計測復帰までの時間Tを測定し、流量推定手段26により、この測定された時間Tと計測部までの配管15の長さL及び配管断面積Aからポンプ汲み上げ流量Qを推定する。この推定されたポンプ汲み上げ流量の時系列データの経時変化を基にして、目詰まり時期予測手段28により、ストレーナ16や配管15の目詰まり時期を予測する。
【選択図】図1

Description

本発明は、下水管、貯留管、滞水池、下水処理場、ポンプ場などの下水道施設に設置された水質計測システムに関する。
下水中の懸濁物質(SS)、化学的酸素要求量 (COD)、生物学的酸素要求量 (BOD)、全有機炭素量(TOC)、アンモニア濃度などの水質を測定する水質計測装置では、一般に光学測定、重量測定、滴定など化学反応を利用した測定あるいは電気的な測定が行われている。また、その試料水導入形態は、ポンプなどによって採取した試料水を計測部まで運んで計測する流液型と、検出部あるいは計測器本体を水中に保つ浸漬型とがある。
流液型の水質計測装置では、検出部のメンテナンスの他にも、ストレーナや配管の汚れを洗浄するためのメンテナンスを定期的に行う必要がある。異常判断や洗浄を自動で行うためには、水質計測装置の異常を圧力計により検知して、センサ出力抑制あるいは配管洗浄を行う方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−321195号公報
一般に、下水水質を計測する場合、下水中の油脂や紙くず、毛髪などの夾雑物が付着するため、長期間連続して測定することが困難であった。特に、サンプル水をポンプにより汲み上げる機構をもつ計測システムでは、夾雑物をさらに吸い寄せてしまうので、ストレーナや配管の目詰まりが顕著となる。このため、汲み上げ量が不安定になったり、最悪の場合は空回りによりポンプが破損する恐れがあった。
一方、異常を検出するために、サンプリング用のポンプに配管圧力計や流量計を設置することはコストが割高となり、敬遠される傾向があった。
本発明の目的は、流量計や圧力計を用いず、水質センサの値からポンプの汲み上げ量を推定してポンプの目詰まり具合やその進行度を予測することにより、メンテナンス時期がタイムリーに把握できることで維持管理の効率化が可能となる水質計測システムを提供することにある。
本発明による水質計測システムは、下水道施設から、ストレーナ及び配管を介して試料水を汲み上げるポンプと、このポンプよって汲み上げられた試料水を計測する流液型の水質計測装置と、前記ポンプを定期的に停止させ、このポンプ停止に伴う前記水質計測装置の欠測状態からポンプの運転再開による計測復帰までの時間を測定し、この測定された時間と水質計測装置までの前記配管の長さ及び配管断面積からポンプ汲み上げ流量を推定する流量推定手段と、この流量推定手段により求められたポンプ汲み上げ流量の時系列データの経時変化を基にして前記ストレーナや配管の目詰まり時期を予測する目詰まり時期予測手段とを備えたことを特徴とする。
本発明では、目詰まり時期予測手段は、ある一定のポンプ実揚程の下でのポンプ汲み上げ流量の時系列データから成る、べき乗多項式により表現された演算モデルを用いて、現時点より先の汲み上げ流量を外挿する劣化曲線外挿手段を含む。
また、本発明では、目詰まり時期予測手段は、ポンプ汲み上げ流量の時系列データの不連続な流量変化を検出する劣化曲線不連続部検出手段を含む。
また、本発明では、目詰まり時期予測手段は、ポンプ汲み上げ流量の時系列データに反比例する時系列データを配管およびストレーナの汚れの指標として出力する手段を有する。
また、本発明では、目詰まり時期予測手段は、ある一定のポンプ実揚程の下でのポンプ汲み上げ流量の時系列データから成る、べき乗多項式により表現された演算モデルを用いて外挿した現時点より先の汲み上げ流量に反比例する時系列データを、配管およびストレーナの汚れの予測値として出力するとよい。
また、本発明では、目詰まり時期予測手段により求められた目詰まりの段階に応じて配管やストレーナを洗浄する洗浄装置とその制御手段を有する構成でもよい。
また、本発明では、目詰まり時期予測手段により求められた目詰まりの段階に応じて配管やストレーナに対する次回以降の洗浄タイミングを予め知らせる手段を有する構成でもよい。
さらに、本発明では、流量推定手段及び目詰まり時期の予測手段の少なくともいずれかで用いられる演算モデルとそのパラメータの値の少なくとも一方を、蓄積された過去のデータを用いてオンラインで変更する演算式変更部を有する構成でもよい。
本発明によれば、流量計や圧力計を用いることなく、目詰まり具合やその進行度を予測するので、下水の水質計測システムとしてのメンテナンス時期がタイムリーに把握できることで維持管理の効率化が可能となる。
以下、本発明による水質計測システムの一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はこの実施の形態による水質計測システムの全体構成を示しており、下水管、貯留管、滞水池、下水処理場、ポンプ場などの下水道施設11に設置されている。この水質計測システムは、水質計測装置12、水位計13、試料水を汲み上げるポンプ14、配管15、配管の先に付けたストレーナ16、監視制御装置17のハードウェアから構成される。
水質計測装置12は、下水道施設11からストレーナ16及び配管15を介してポンプ14によって採取され、計測部まで運ばれた試料水の水質を計測する流液型のもので、SS (懸濁物質)、COD(化学的酸素要求量)、BOD(生物学的酸素要求量)、TOC (全有機炭素量),アンモニア濃度など水質を連続測定する。
監視制御装置17は、パーソナルコンピュータ(PC)やプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)等の一つまたは複数の計算機で実現される。この監視制御装置17には、水位計13と水質計測装置12の出力信号が伝送され、入力される。また、この監視制御装置17は、計測している水位および水質のデータロガー19、タイマー20、ポンプ制御部21、配管およびストレーナの目詰まり予測演算部22、ガイダンス作成表示部23、アラーム発報部24を有する。
図2は目詰まり予測演算部22の機能を表すブロック図である。図2において、26は流量推定手段、27は劣化曲線同定手段、28は目詰まり時期予測手段、29は欠測内挿手段で、これらの演算結果により、前述したガイダンス作成表示部23やアラーム発報部24を動作させる。
この目詰まり予測演算部22は、ポンプ14により汲み上げられた試料水が水質計側装置12に送られ、水質計測が実施されることにより、ストレーナ16や配管15に生じる目詰まりの程度を予測演算するものである。先ず、その予測演算の基本的な考え方を説明する。
図3はポンプ14に関する公知のQ−H特性曲線であり、配管抵抗の増大により揚水能力が劣化していく様子を示している。すなわち、ポンプの運転時間が経つにつれて、ストレーナ16や配管15に汚れが付着したり、紙くず、毛髪などの夾雑物が巻きついたりして目詰まりが起こり、配管抵抗が増大し、汲み上げ流量は徐々に減少する。そして、ポンプ運用範囲を超えると、ポンプが空回りし、故障を引き起こす事態が生じる。また、何か大きな夾雑物が巻き付きついたことなどで、急激に流量が低下する場合もある。
図4は,同一揚程時の流量の経時変化を表す曲線である。汚れや夾雑物が付着し配管抵抗が増大すると、流量は一般的に経時劣化してゆくと考えられる。この曲線を便宜上劣化曲線と呼ぶことにする。目詰まり予測機能では、図4の劣化曲線の外挿手段により、目詰まりが起こるまでの時間を予測する。以下にその予測方法を説明する。
まず、定期的に、ポンプ14により汲み上げられる流量を得る。この場合、圧力計や流量計を使用せずに、以下の手法により推定する。
図5は流量測定原理を示す図であり、図6はそのフローチャートである。ある時間帯かつある一定の実揚程の下で、ポンプ14を停止して一旦水質測定装置12の測定値(以下、センサ値と呼ぶ)を欠測させる。この後、ポンプ14を起動してセンサ値が正常復帰するまでの時間Tを計測する。この時間Tを、試料水が配管15をせり上がってゆく時間と仮定し、既知の配管長LからL/Tにて流速を計算する。さらに、既知の配管断面積Aと補正係数kをかけてポンプ汲み上げ流量Q=kAL/Tを計算する。
すなわち、図2で示した流量推定手段26は、ポンプ14を定期的に停止させ、このポンプ停止に伴う水質計測装置12の欠測状態からポンプ14の運転再開による計測復帰までの時間Tを測定し、この測定された時間Tと計測部までの配管15の長さL及び配管断面積Aからポンプ汲み上げ流量Qを推定する。これにより、ポンプ14を定期的に停止させた後の各運転再開時におけるポンプ14の汲み上げ流量Qをそれぞれ推定することができる。
図2で示した劣化曲線同定手段27は、流量推定手段26により求められたポンプ汲み上げ流量を用いて図4で示した非線形劣化曲線のシステム同定を行う。
また、図2で示した目詰まり時期予測手段28は、流量推定手段26により求められたポンプ汲み上げ流量の時系列データの経時変化、すなわち、システム同定された非直線の劣化曲線を基にしてストレーナ16や配管15の目詰まり時期を予測するものであり、劣化曲線外挿手段28Aと劣化曲線不連続部検出手段28Bとを含んでいる。
このうち、先ず劣化曲線外装手段28Aについて説明する。この劣化曲線外挿手段28Aは、以下に示す(1)式のような非線形の、べき乗多項式により表現されたパラメトリックな劣化曲線モデルにより、現時刻より先の流量を外挿する。この劣化曲線モデルを用いて流量が規定値以下に達するまで外挿を行い、その時刻から逆算して目詰まりの時期を予測する。
Q(t+1)=α11Q(t)+α12Q(t−1)+α13Q(t−2)+ α14Q(t−3)+・・・
21Q2 (t) +α22Q2 (t−1) +α23Q2 (t−2) +α24Q2 (t−3) +・・・
31Q3 (t) +α32Q3 (t−1) +α33Q3 (t−2) +α34Q3 (t−3) +・・・


・ ・・・(1)
ここで、Q(t)は現時刻tのポンプ揚水量Q(t−1)、Q(t−2)、Q(t−3)、・・・は、それぞれ1ステップ前、2ステップ前、3ステップ前、・・・の時刻のポンプ揚水量である。また、α11,・・・、α21,・・・、α31,・・・、は係数パラメータである。
すなわち、劣化曲線外挿手段28Aは、流量推定手段26により求められたポンプ汲み上げ流量Qの時系列データの経時変化を基にし、(1)式で示す劣化曲線モデルを用いて流量が規定値以下に達するまで外挿を行い、その時刻から逆算して、前記ストレーナ16や配管15の目詰まり時期を予測する。そして、予測された目詰まり時期をガイダンス作成表示部23に出力し、ガイダンス表示を行わせる。
次に、劣化曲線不連続部検出手段28Bについて説明する。ポンプ14の運転中において、何か大きな夾雑物が巻きついたり、引っ掛かったりするなど、著しい目詰まりが起こった場合は、アラームを発報して警告する必要がある。このような事態が発生すると、ポンプ14による汲み上げ流量は、図7のように急激な流量低下など劣化曲線の不連続点として表れる。そこで、この不連続点を検出することにより、上述した著しい目詰まりが発生したことを検出する。このような時系列データの不連続点を検出する方法としては、公知技術であるフーリエ変換やウェブレット変換をはじめとする時間周波数解析手段により実現可能である。
すなわち、劣化曲線不連続点検出手段28Bは、上述した時間周波数解析手段によりポンプ汲み上げ流量の時系列データの不連続な流量低下を検出する。そして、アラーム発報手段24に対し、著しい目詰まりが発生したこと警告する発報指令を出力する。
図2で示した欠測内挿手段29は、図8のように、流量計測の際に意図的に欠測させたセンサ値を内挿により補完するものである。すなわち、前述したように、ポンプ14の汲み上げ流量を推定するために、定期的にポンプ14の運転を停止させているために、水質計側装置12によるセンサ値に欠測が生じる。そこで、このような意図的に欠測させたセンサ値を内挿により補完している。
上記構成において、監視制御装置17では、制御部21によりポンプ14を運転させ、下水道施設11から試料水を汲み上げ水質計測装置12に送っている。水質計測装置12では、送られてきた試料水について各種の水質を計測し、その結果を監視制御装置17のデータロガー19へ送り、記録させている。この他、下水処理施設11の水位も、水位計13での測定値をデータロガー19に入力させ、記録している。
このような運転状態が継続すると、ストレーナ16や配管15に汚れが付着したり、紙くず、毛髪などの夾雑物が巻きついたりして目詰まりが起こり、配管抵抗が増大し、汲み上げ流量は徐々に減少する。また、何か大きな夾雑物が巻き付きついたことなどで、急激に流量が低下する場合もある。
そこで、このような目詰まり状態を監視するため、監視制御装置17では、タイマー20により、所定の時間間隔で定期的にポンプ14の運転を停止させ、流量推定手段26により各時点でのポンプ汲み上げ流量を推定する。すなわち、図6で示すように、ある時間帯かつある一定の実揚程の下(ステップ601,602,603)で、ポンプ14を停止して一旦水質測定装置12のセンサ値を欠測させる(ステップ604,605)。この後、ポンプ14を起動して(ステップ606)、センサ値が正常復帰するまでの時間Tを計測する(ステップ607,608)。この時間Tを、試料水が配管15をせり上がってゆく時間と仮定し、既知の配管長Lと既知の配管断面積Aと補正係数kをかけてポンプ汲み上げ流量Q=kAL/Tを計算する(ステップ609)。
このようにして得られた各時点でのポンプ汲み上げ流量値の経時変化を基にして、目詰まり時期予測手段28は、図4で示す劣化曲線によりストレーナ16や配管15の目詰まり時期を予測する。すなわち、劣化曲線外挿手段27Aは、前記(1)式による劣化曲線モデルを用いて流量が規定値以下に達するまで外挿を行い、その時刻から逆算して目詰まりの時期を予測する。
この劣化曲線外挿手段28Aにより求められた目詰まり時期は、目詰まり時期予測値としてガイダンス作成表示部23に出力され、ガイダンス表示される。これにより、管理者は目詰まり時期を把握して対応策をとることができる。
また、大きな夾雑物が巻きついたり、引っ掛かったりするなど、著しい目詰まりが起こった場合は、図7のように急激な流量低下など劣化曲線の不連続点として表れるので、劣化曲線不連続点検出手段28Bによりこの不連続点を検出し、上述した著しい目詰まりが発生したことを検出する。この検出結果は、アラーム発報手段24に対し出力され、著しい目詰まりが発生したこと警告する発報が行われる。
これらの結果、配管系の目詰まりの時期を予測できるので、メンテナンスが必要な時期がわかる。 また、サンプリングポンプ異常の兆候を検出してアラームを発するので、サンプリングポンプ破損の危険性が低減する。さらに、下水道施設に一般に備え付けられている水位計13や水質計測装置12自体のセンサ値のみを使用して目詰まりの予測ができるので、流量計や圧力計など異常検出のための余分なセンサをつけなくてもよく、設備コストを低減できる。
なお、図2で示した目詰まり時期予測手段28として、図示しないが、ポンプ14の汲み上げ流量の時系列データに反比例する時系列データを配管およびストレーナの汚れの指標として出力する手段を設けるとよい。すなわち、図2で示した演算ブロックに、ある一定の実揚程の下で計算したポンプ汲み上げ流量に反比例する変量を計算する演算ブロックを加え、図9で示す汚れの度合いを表す曲線を得る。この曲線をガイダンス作成表示部23に出力して表示させれば、ストレーナ16や配管15が汚れていったり、詰まっていったりする様子がより視覚的に理解できる。
次に、図10で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、上述した実施の形態に対して配管15およびストレーナ16の洗浄装置31を付加したものである。他は、図1で示した実施の形態と同じであり対応する部分に同一符号を付し説明は省略する。図11は、図10における目詰まり演算部22の演算ブロック図であり、図10で示した洗浄装置31の制御手段32が付加されている。
この実施の形態では、図11で示すように、目詰まり時期予測手段28により求められた目詰まりの段階に応じて、制御手段32を介して自動洗浄装置31を作動させ、配管15やストレーナ16を洗浄するように構成している。自動洗浄装置31としては、公知の超音波洗浄、水洗浄、逆洗浄などを用いる。
この実施の形態では、上述のように目詰まりの段階に応じて自動洗浄がかかるので、メンテナンスの回数や周期、手間を減らすことができる。また、単純にタイマーで自動洗浄をかける方法と比較しても、洗浄装置の機械寿命や消耗品の延命につながる。
また、目詰まり時期予測手段28により求められた目詰まりの段階に応じて、配管15やストレーナ16に対する次回以降の洗浄タイミングを予め知らせるようにしてもよい。
次に、図12で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、図12で示すように、配管目詰まり予測演算部22で用いられる演算モデルの演算式とパラメータ値の双方もしくは一方を、オンラインで変更する演算式変更部33を機能として付加したものである。すなわち、配管目詰まり予測演算部22を構成する流量推定手段26及び目詰まり時期の予測手段28には、前述した各種の演算式が設定されているが、これらの少なくともいずれかで用いられる演算モデルとそのパラメータの値の少なくとも一方を、蓄積された過去のデータを用いてオンラインで変更する機能を有するものである。
その方法としては、蓄積された過去のデータに対して、公知技術である様々な機械学習方法や、カルマンフィルター、最小自乗法などで実施することができる。このようにすると、プロセスの経時変化に対応できるので、目詰まり予測の精度が向上する。また、手動で演算式はパラメータ値を調整する手間を省くことができる。
図13は上述した各種の機能を水質計測装置12の制御用マイコンあるいは制御基板122上に実装したものである。このように構成することにより、規模の大きい監視制御装置17を必要とせず、コンパクトに実現することができる。
本発明による水質計測システムの一実施の形態を示す全体構成図である。 同上一実施の形態における要部構成を示す機能ブロック図である。 同上一実施の形態におけるポンプに対する抵抗と流量との関係を説明する特性図である。 同上一実施の形態における劣化曲線と詰まるまでの期間との関係を示す特性図である。 同上一実施の形態におけるポンプ停止操作と、その後の運転再開時に正常計測状態に復帰するまでの時間との関係を説明する特性図である。 同上一実施の形態における図5の操作によりポンプ汲み上げ流量を推定する動作を説明するフローチャートである。 同上一実施の形態における劣化曲線に不連続店が生じた場合を説明する特性図である。 同上一実施の形態におけるポンプ運転停止に伴う水質計測装置の欠測値を内挿により補完することを説明する特性図である。 同上一実施の形態における劣化曲線を反転させた汚れの程度を表す曲線を示す特性図である。 本発明の洗浄装置を設けた実施の形態を説明する全体構成図である。 図10で示した実施の形態における要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の演算式変更部を設けた実施の形態を示す全体構成図である。 本発明の各機能を水質計測そうちの制御器本上に実装した実施形態を示す全体構成図である。
符号の説明
11 下水道施設
12 水質計測装置
13 水位計
14 ポンプ
15 配管
16 ストレーナ
17 監視制御装置
26 流量推定手段
28 目詰まり時期予測手段
28A 劣化曲線外挿手段
28B 劣化曲線不連続部検出手段
31 洗浄装置
32 洗浄装置の制御手段
33 演算式変更部

Claims (8)

  1. 下水道施設から、ストレーナ及び配管を介して試料水を汲み上げるポンプと、
    このポンプよって汲み上げられた試料水を計測する流液型の水質計測装置と、
    前記ポンプを定期的に停止させ、このポンプ停止に伴う前記水質計測装置の欠測状態からポンプの運転再開による計測復帰までの時間を測定し、この測定された時間と水質計測装置までの前記配管の長さ及び配管断面積からポンプ汲み上げ流量を推定する流量推定手段と、
    この流量推定手段により求められたポンプ汲み上げ流量の時系列データの経時変化を基にして前記ストレーナや配管の目詰まり時期を予測する目詰まり時期予測手段と
    を備えたことを特徴とする水質計測システム。
  2. 目詰まり時期予測手段は、ある一定のポンプ実揚程の下でのポンプ汲み上げ流量の時系列データから成る、べき乗多項式により表現された演算モデルを用いて、現時点より先の汲み上げ流量を外挿する劣化曲線外挿手段を含む請求項1に記載の水質計測システム。
  3. 目詰まり時期予測手段は、ポンプ汲み上げ流量の時系列データの不連続な流量変化を検出する劣化曲線不連続部検出手段を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水質計測システム。
  4. 目詰まり時期予測手段は、ポンプ汲み上げ流量の時系列データに反比例する時系列データを配管およびストレーナの汚れの指標として出力する手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水質計測システム。
  5. 目詰まり時期予測手段は、ある一定のポンプ実揚程の下でのポンプ汲み上げ流量の時系列データから成る、べき乗多項式により表現された演算モデルを用いて外挿した現時点より先の汲み上げ流量に反比例する時系列データを、配管およびストレーナの汚れの予測値として出力する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の水質計測システム。
  6. 目詰まり時期予測手段により求められた目詰まりの段階に応じて配管やストレーナを洗浄する洗浄装置とその制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の水質計測システム。
  7. 目詰まり時期予測手段により求められた目詰まりの段階に応じて配管やストレーナに対する次回以降の洗浄タイミングを予め知らせる手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の水質計測システム。
  8. 流量推定手段及び目詰まり時期の予測手段の少なくともいずれかで用いられる演算モデルとそのパラメータの値の少なくとも一方を、蓄積された過去のデータを用いてオンラインで変更する演算式変更部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の水質計測システム。
JP2007030437A 2007-02-09 2007-02-09 水質計測システム Pending JP2008196889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030437A JP2008196889A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 水質計測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030437A JP2008196889A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 水質計測システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008196889A true JP2008196889A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39755985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030437A Pending JP2008196889A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 水質計測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008196889A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109580291A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 江苏商达水务有限公司 一种水样自动采集装置
CN114236073A (zh) * 2021-12-07 2022-03-25 深圳市索奥检测技术有限公司 一种水环境检测系统
CN114352946A (zh) * 2022-03-15 2022-04-15 湖北显源给排水工程设计院有限公司 排水工程管道堵塞预警系统
CN117192063A (zh) * 2023-11-06 2023-12-08 山东大学 基于耦合卡尔曼滤波数据同化的水质预测方法及系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109580291A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 江苏商达水务有限公司 一种水样自动采集装置
CN114236073A (zh) * 2021-12-07 2022-03-25 深圳市索奥检测技术有限公司 一种水环境检测系统
CN114352946A (zh) * 2022-03-15 2022-04-15 湖北显源给排水工程设计院有限公司 排水工程管道堵塞预警系统
CN114352946B (zh) * 2022-03-15 2022-06-03 湖北显源给排水工程设计院有限公司 排水工程管道堵塞预警系统
CN117192063A (zh) * 2023-11-06 2023-12-08 山东大学 基于耦合卡尔曼滤波数据同化的水质预测方法及系统
CN117192063B (zh) * 2023-11-06 2024-03-15 山东大学 基于耦合卡尔曼滤波数据同化的水质预测方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931996B2 (ja) プロセス制御及びモニタリングシステムの診断法
CN105478937B (zh) 具有预测过滤器的更换时期的功能的线放电加工机
US7854850B2 (en) Screen blockage measurement and flow performance optimization system
JP7368566B2 (ja) 劣化診断システム、抵抗値推定方法、およびコンピュータープログラム
KR20120034928A (ko) 상수관로 수질 측정 및 대응시스템
RU2014130015A (ru) Способ мониторинга работы системы обработки жидкого пищевого продукта
JP2008196889A (ja) 水質計測システム
JP2022125119A (ja) 劣化診断システム、劣化診断装置、劣化診断方法、およびプログラム
JP6612441B2 (ja) 同伴流体検出診断
KR102045746B1 (ko) 오폐수 펌프의 예지보전을 위한 모니터링 시스템
RU2685799C1 (ru) Измерение скорости коррозии многопараметрическим датчиком
US10086320B2 (en) Screen blockage measurement and flow performance optimization system
JP5475076B2 (ja) 水位変化検出機能付残留塩素計
JP2002282848A (ja) 活性炭充填塔の運転管理システム
JP7316871B2 (ja) 管理データ取得方法、ポンプ装置の状態評価方法及びポンプ装置
KR101156592B1 (ko) 여과 방식의 수처리 설비의 운영 장치 및 방법
JP2022017857A (ja) 監視制御システム、監視制御方法、及び監視制御プログラム
WO2016084894A1 (ja) 液体分析計、液体分析システム
JP6450348B2 (ja) 真空式汚水収集装置のための中央監視装置、監視システムおよび監視方法
JP4396269B2 (ja) 洗浄状況監視装置及び洗浄状況監視方法
JP2021157730A (ja) 管渠診断装置及び管渠診断方法
Salamah et al. The detection of flow meter drift by using statistical process control
JP5968980B2 (ja) 真空式汚水収集装置のための中央監視装置、監視システムおよび監視方法
JP6242240B2 (ja) 電動ポンプの稼働状態を監視する監視装置、およびプログラム
JP2023019258A (ja) 膜ろ過システム、膜ろ過方法、凝集剤添加装置、および凝集剤添加装置の制御装置