JP2008193416A - スピーカユニット及びスピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡易な構造のスピーカで指向性特性を大幅に向上できるようにする。
【解決手段】本発明は、コーン型振動板11を有するドライバーユニット2と、コーン型振動板11における前方のヘッドキャップ11Aと対向する位置に配置された筒状イコライザー58と、コーン型振動板11の前方であって筒状イコライザー58を取り囲むように配置され、筒状イコライザー58と所定の間隔を保持してコーン型振動板11から発生する音を導出するホーン57とからなる音声放出部3とを設けるようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、スピーカユニット及びスピーカ装置に関し、例えばコーン型振動板を用いたコーン型ホーントゥイータに適用して好適なものである。
従来、図1に示すようにイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1は、大きく分けて、ドライバーユニット2と、ドライバーユニット2から出力された音を効率良く外部へ放出する音声放出部3とから構成されている。
ドライバーユニット2は、その先端が開口された略円錐形状のコーン型振動板11を有し、そのコーン型振動板11のエッジを介してフレーム12に支持される一方、コーン型振動板11の内側の開口部分がボイスコイル13の巻回されたボイスコイルボビン14に固着されている。
コーン型振動板11は、外周の開口部分を覆うようにコーン型振動板11の拡開方向へ半球形状のヘッドキャップ11Aが突出した状態で取り付けられ、当該コーン型振動板11の径方向における変形を防止すると共に塵埃等の侵入を防止するようになされている。
ドライバーユニット2では、フレーム12の下端側に、コーン型振動板11を前後に振動させるための磁気回路部15が固定した状態で取り付けられている。
この磁気回路部15は、中央から円柱形状のポールピース16Aが植立された円盤形状のヨーク16を有し、当該ヨーク16の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット17が固着されると共に、そのマグネット17上に円環形状のプレート18が積層して固着されている。
ドライバーユニット2は、このプレート18の上面とフレーム12の下面とが固定された結果、磁気回路部15がフレーム12に取り付けられると、ボイスコイル13の巻回されたボイスコイルボビン14をポールピース16A及びプレート18間に形成される磁気ギャップ内に非接触状態で取り囲むように保持する。
またドライバーユニット2では、フレーム12及びボイスコイルボビン14に取り付けられたダンパー19によってコーン型振動板11の内周側の開口部分が支持されており、これによりフレーム12に対してコーン型振動板11が前後方向へ可動した際、磁気ギャップ内におけるボイスコイルボビン14及びボイスコイル13の非接触状態を保持し得るようになされている。
かくしてドライバーユニット2では、外部からボイスコイル13に供給されるオーディオ信号に基づく印加電流により磁気回路部15の磁気ギャップに電磁力が与えられると、当該ボイスコイル13がマグネット17と引き合い又は反発することにより、コーン型振動板11が前後に振動してオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
これに対してイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1の音声放出部3では、コーン型振動板11のエッジにガスケット20を介して円環形状でなるフランジ状イコライザー21が取り付けられると共に、当該フランジ状イコライザー21に対して先端に向けて開口面積が序々に大きくなる管状のホーン8が取り付けられている。
このホーン8は、その内空部を音道、先端開口部を開口と呼び、他方、基端部の小さな開口部分をスロートと呼び、効率良く音波を空間に放射するためのものであり、コーン型振動板11と外部の空間とを結ぶ役目を果たし、電気音響的には空気とのマッチング(整合)を図るために用いられている。
また音声放出部3では、コーン型振動板11の外周部と対向する位置にフランジ状イコライザー21が取り付けられるだけではなく、コーン型振動板11の中心部に設けられているヘッドキャップ11Aとほぼ対向する位置に、砲弾形状でなる砲弾形状イコライザー31がフランジ状イコライザー21に対して例えば3点支持により取り付けられている。
この砲弾形状イコライザー31は、高周波数帯域における音の波長が短くなる関係で、コーン型振動板11の中心部から生じる音と、コーン型振動板11の周辺部から生じる音との位相が揃わなくなり、そのためお互いに干渉し合って音響出力が減少してしまうところを、コーン型振動板11における所定の同心円周部から生じる音をホーン8へ伝わるように設けられている。
実際上、音声放出部3は、フランジ状イコライザー21と砲弾形状イコライザー31との間隔D1、D2に応じた開口領域に対応するコーン型振動板11の同心円周部から主に生じる音をホーン8により外部へ導出するようにしたことにより、主に同位相の音を出力するようになされている。
従ってイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1は、ドライバーユニット2のコーン型振動板11によって発生させる音を、音声放出部3のフランジ状イコライザー21及びホーン8を介して効率良く出力させるようになされている。
一方、振動板の中心部から出た音と、振動板の周辺部から出た音とが合成されるとき、中心部の音の位相と、周辺部の音の位相との位相差が発生しないようにするため、位相等化器と称されるイコライザーが振動板の前面に設けられた所謂ドーム型振動板を用いたホーンスピーカがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62-111599号公報
ところでかかる構成のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)では、図2に示すように、コーン型振動板11の中心部に対する正面(0度)、30度、60度に等距離配置したマイクロフォンMCによって当該コーン型振動板11の中心部から生じた音を拾ったときの音圧特性を調べてみると、図3に示すように、15000[Hz]以上においてコーン型振動板11の中心部から30度、60度へずれるに従って音圧レベルが大きく低下する傾向にあり、指向性特性が悪いという問題があった。
また、特許文献1で示されたドーム型振動板を用いたホーンスピーカにおいては、中心部の音を導出する経路長と、周辺部の音を導出する経路長とを揃え、中心部の音と周辺部の音との間で位相差が発生しないための複数のスリットが形成された複雑な構造のイコライザーが必要となり、金型で成型することが困難であるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構造で指向性特性を大幅に向上し得る音響特性の優れたスピーカユニット及びスピーカ装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のスピーカユニット及びスピーカ装置においては、コーン型振動板を有するドライバーユニットと、コーン型振動板における前方の中心部と対向する位置に配置された筒状体を有するイコライザー部と、コーン型振動板の前方であって筒状体を取り囲むように配置され筒状体と所定の間隔を保持してコーン型振動板から発生する音を外部へ導出する導出部とからなる音声放出手段とを設けるようにする。
これにより、コーン型振動板の中心部から位相差の少ない状態の音を導出部によって効率良く音声放出手段の外部へ出力することができるので、コーン型振動板の正面だけでなく、その正面から外れた場所における音圧レベルの落ち込みを抑えて指向性特性を向上させることができる。
また本発明のスピーカユニット及びスピーカ装置においては、コーン型振動板を有するドライバーユニットと、コーン型振動板の周辺部と対向した位置に設けられコーン型振動板から発生する音の導出を阻止するためのフランジ及びコーン型振動板の中心部と対向する位置に配置された筒状体を有するイコライザー部と、コーン型振動板の前方であって筒状体を取り囲むように配置され筒状体と所定の間隔を保持して振動板から発生する音を外部へ導出する導出部とからなる音声放出手段と、コーン型振動板の前方であって、コーン型振動板から発生する音の一部を導出部の外側へ逃がすためフランジに設けられた貫通孔とを設けるようにする。
これにより、コーン型振動板の中心部から位相差の少ない状態の音を導出部によって効率良く音声放出手段の外部へ出力することができるので、コーン型振動板の正面だけでなく、その正面から外れた場所における音圧レベルの落ち込みを抑えて指向性特性を向上させることができると共に、コーン型振動板の中心部とは位相差が生じる周辺部からの音の導出をフランジによって阻止しながら、それを貫通孔により導出部の外側へ逃がすことができるので、特定の周波数帯域における音圧レベルの落ち込みをも抑えることができる。
本発明によれば、コーン型振動板の中心部から位相差の少ない状態の音を導出部によって効率良く音声放出手段の外部へ出力することができるので、コーン型振動板の正面だけでなく、その正面から外れた場所における音圧特性の落ち込みを抑えて指向性特性を向上させることができ、かくして簡易な構造で指向性特性を大幅に向上した音響特性の優れたスピーカユニット及びスピーカ装置を実現することができる。
また本発明によれば、コーン型振動板の中心部から位相差の少ない状態の音を導出部によって効率良く音声放出手段の外部へ出力することができるので、コーン型振動板の正面だけでなく、その正面から外れた場所における音圧レベルの落ち込みを抑えて指向性特性を向上させることができると共に、コーン型振動板の中心部とは位相差が生じる周辺部からの音の導出をフランジによって阻止しながら、それを貫通孔により導出部の外側へ逃がすことができるので、特定の周波数帯域における音圧レベルの落ち込みをも抑えることができ、かくして簡易な構造で指向性特性を大幅に向上した音響特性の優れたスピーカユニット及びスピーカ装置を実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)スピーカ装置の全体構成
図4において、50は全体として本願発明の第1の実施の形態におけるスピーカ装置を示し、当該スピーカ装置50のキャビネット52を構成する木材でなる裏板52Aと左右の胴板52B、52Cとが互いに取り付けられ、その胴板52B、52Cに対して例えばポリスチレン等のプラスチック素材でなる介在部材55が接着されている。
スピーカ装置50は、その介在部材55の取付穴55Aに対して、ポリスチレン等のプラスチック素材でなるフロントパネル56のボス56Aが勘合された状態で接着されることにより、キャビネット52の前面にフロントパネル56が取り付けられることになる。
スピーカ装置50は、そのフロントパネル56のほぼ中央にスピーカユニットとして筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51が配置され、その筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51におけるホーン57の開口部先端と、フロントパネル56の開口部先端とがネジ68、69によって取り付けられた構造を有している。
(1−2)筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータの構成
図1との対応部分に同一符号を付した図5に示すように、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51は、大きく分けて、ドライバーユニット2と、ドライバーユニット2から出力された音を効率良く外部へ放出する音声放出部53とから構成されている。
ドライバーユニット2は、その先端が開口された略円錐形状のコーン型振動板11を有し、そのコーン型振動板11のエッジを介してフレーム12に支持される一方、コーン型振動板11の内側の開口部分がボイスコイル13の巻回されたボイスコイルボビン14に固着されている。
ドライバーユニット2では、外周の開口部分を覆うようにコーン型振動板11の拡開方向へ半球形状のヘッドキャップ11Aが突出した状態で取り付けられ、当該コーン型振動板11の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
またドライバーユニット2では、フレーム12の下端側に、コーン型振動板11を前後に振動させるための磁気回路部15が固定した状態で取り付けられている。
この磁気回路部15は、中央から円柱形状のポールピース16Aが植立された円盤形状のヨーク16を有し、当該ヨーク16の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット17が固着されると共に、そのマグネット17上に円環形状のプレート18が積層して固着されている。
ドライバーユニット2では、このプレート18の上面とフレーム12の下面とが固定された結果、磁気回路部15がフレーム12に取り付けられると、ボイスコイル13の巻回されたボイスコイルボビン14をポールピース16A及びプレート18間に形成される磁気ギャップ内に非接触状態で取り囲むように保持する。
またドライバーユニット2では、フレーム12及びボイスコイルボビン14に取り付けられたダンパー19によってコーン型振動板11の内周側の開口部分が支持されており、これによりフレーム12に対してコーン型振動板11が前後方向へ可動した際、磁気ギャップ内におけるボイスコイルボビン14及びボイスコイル13の非接触状態を保持し得るようになされている。
かくしてドライバーユニット2では、外部からボイスコイル13に供給されるオーディオ信号に基づく印加電流により磁気回路部15の磁気ギャップに電磁力が与えられると、当該ボイスコイル13がマグネット17と引き合い又は反発することにより、コーン型振動板11が前後に振動してオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
これに対して筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51の音声放出部53は、コーン型振動板11のエッジにガスケット20を介して円環形状のフランジ状イコライザー21が取り付けられると共に、当該フランジ状イコライザー21に対して先端に向けて開口面積が序々に大きくなる管状のホーン57が接着により取り付けられている。
このホーン57は、その内空部を音道、先端開口部を開口と呼び、他方、基端部の小さな開口部分をスロートと呼び、効率良く音波を空間に放射するためのものであり、コーン型振動板11と外部の空間とを結ぶ役目を果たし、電気音響的には空気とのマッチング(整合)を図るために用いられるようになされている。
また音声放出部53は、コーン型振動板11の外周部と対向する位置にフランジ状イコライザー21が取り付けられるだけではなく、コーン型振動板11の中心部に設けられているヘッドキャップ11Aと対向する位置に、その中央部分が貫通した略筒状でなる筒状イコライザー58がフランジ状イコライザー21に対して例えば3点支持により取り付けられている。
この筒状イコライザー58は、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部のヘッドキャップ11Aと対向する位置に設けられると共に、その内方側の中央部分にヘッドキャップ11Aの外周形状と略一致した外周形状を有する貫通孔58Aが設けられた構造であるため、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部から発生する音を貫通孔58Aからホーン57を介して効率良く放射し得るようになされている。
ここで筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51は、フランジ状イコライザー21と筒状イコライザー58との間隔D3、D4と、筒状イコライザー58における貫通孔58Aの内径D5とによって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積と、図1に示した従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1におけるフランジ状イコライザー21と砲弾形状イコライザー31との間隔D1及びD2によって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積とが同じになるように設計されている。
これにより筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51は、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)のフランジ状イコライザー21、砲弾形状イコライザー31及びホーン8による音圧周波数特性(図3)とほぼ同様のまま、特に筒状イコライザー58のイコライザー作用によって高周波数帯域における指向性特性を向上させ得るようになされている。
実際上、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51では、図2に示したように、コーン型振動板11の中心部に対する正面(0度)、30度、60度に等距離配置したマイクロフォンMCによって当該コーン型振動板11の中心部から生じた音を拾ったときの音圧特性を調べてみると、図6に示すように、15000[Hz]近傍においてコーン型振動板11の中心部から30度、60度へずれた場合でも、砲弾形状イコライザー31を用いたときよりも音圧レベルの低下が著しく少ない傾向にあり、指向性特性が大幅に向上していることが判明した。
(1−3)第1の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51は、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部のヘッドキャップ11Aと対向する位置に設けられた筒状イコライザー58の貫通孔58Aを介して、コーン型振動板11の中心部から発生する同位相の音をホーン57により外部へ効率良く導出したことにより、15000[Hz]以上の高周波数帯域における指向性特性を一段と向上させることができる。
因みに、図7に示すように筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51では、図6に示した周波数特性から考察するに、15000[Hz]以下の周波数(例えば10000[Hz])ではマイクロフォンMCの位置が0度、30度、60度の外側へ移るに連れて音圧レベルが下がるというホーン57の特徴を示しているので、ヘッドキャップ11Aより外周側であっても同位相で振動している音波が間隔D3、D4、D5に対応した開口部分を通ってホーン57に伝わっていると考えられる。
しかしながら、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51では、15000[Hz]以上の周波数ではほぼヘッドキャップ11Aのみが同位相で振動し、音波が筒状イコライザー58の間隔D5に対応した開口部分のみを通って外部へ放出され、ヘッドキャップ11Aよりも外周部の分割振動によって発生する音波は当該外周部のみで既にキャンセルされ、間隔D3及びD4に対応した開口部分から殆ど出てくることがないと考えられる。
実際上、図6に示した周波数特性を見れば、15000[Hz]以上の周波数ではマイクロフォンMCの位置が0度、30度、60度の外側へ移るに連れて音圧レベルが下がることがなく、ホーン57から導出される音の特徴とは異にしている関係上、筒状イコライザー58の内側である間隔D5に対応した開口部分のみから出る音波はホーン57の影響を受け難く、小さい径の振動板を持つトゥイータと同じような指向性特性を有すると考えられる。
また、このとき筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51は、フランジ状イコライザー21と筒状イコライザー58との間隔D3、D4と、筒状イコライザー58の貫通孔58Aの内径D5とによって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積と、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)におけるフランジ状イコライザー21と砲弾形状イコライザー31との間隔D1及びD2によって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積とが同じになるように設計されているため、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)の音圧周波数特性(図3)とほぼ同様の特性のまま、特に筒状イコライザー58の作用によって高周波数帯域における指向性特性を大幅に向上させることができる。
従って、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51の正面(0度)、30度、60度の位置にそれぞれ存在する3人のリスナーに対して、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1によって出力される音に比べて音響特性的な違和感を生じさせることなく、かつその3人のリスナー全員に対して音圧レベルの差の少ない音を聴取させることができる。
さらに筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51では、簡単な形状でなる筒状イコライザー58を用いるようにしたことにより、特許文献1の第2図で示されたような複雑な構成のイコライザーを用いる場合に比べて、筒状イコライザー58の金型成型が容易になる分、製造性を大幅に向上させることが出来る。
以上の構成によれば、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51は、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1における砲弾形状イコライザー31に代えて、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部のヘッドキャップ11Aと対向する位置に筒状イコライザー58を設け、その貫通孔58Aを介してコーン型振動板11の中心部から発生する主に同位相の音をホーン57により外部へ導出するようにしたことにより、簡易な構造で15000[Hz]以上の高周波数帯域における指向性特性を大幅に向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)スピーカ装置の全体構成
図4との対応部分に同一符号を付した図7において、60は全体として本願発明の第2の実施の形態におけるスピーカ装置を示し、上述した第1の実施の形態におけるスピーカ装置50と基本的に同じ構造であり、キャビネット52を構成する木材の裏板52Aと左右の胴板52B、52Cとが互いに取り付けられ、その胴板52B、52Cに対して例えばポリスチレン等のプラスチック素材でなる介在部材55が接着されている。
スピーカ装置60は、その介在部材55の取付穴55Aに対して、ポリスチレン等のプラスチック素材でなるフロントパネル56のボス56Aが勘合された状態で接着されることにより、キャビネット52の前面にフロントパネル56が取り付けられることになる。
スピーカ装置60は、そのフロントパネル56のほぼ中央にスピーカユニットとして筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61が配置され、その筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61におけるホーン57の開口部先端と、フロントパネル56の開口部先端とがネジ68、69によって取り付けられた構造を有している。
(2−2)筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータの構成
図5との対応部分に同一符号を付した図8に示すように、筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、大きく分けて、ドライバーユニット2と、ドライバーユニット2から出力された音を効率良く外部へ放出する音声放出部63とから構成されている。
ドライバーユニット2は、その先端が開口された略円錐形状のコーン型振動板11を有し、そのコーン型振動板11のエッジを介してフレーム12に支持される一方、コーン型振動板11の内側の開口部分がボイスコイル13の巻回されたボイスコイルボビン14に固着されている。
コーン型振動板11は、外周の開口部分を覆うようにコーン型振動板11の拡開方向へ半球形状のヘッドキャップ11Aが突出した状態で取り付けられ、当該コーン型振動板11の径方向における変形防止及び塵埃等の侵入を防止するようになされている。
ドライバーユニット2では、フレーム12の下端側に、コーン型振動板11を前後に振動させるための磁気回路部15が固定した状態で取り付けられている。
この磁気回路部15は、中央から円柱形状のポールピース16Aが植立された円盤形状のヨーク16を有し、当該ヨーク16の上面外周を取り囲むように円環形状のマグネット17が固着されると共に、そのマグネット17上に円環形状のプレート18が積層して固着されている。
またドライバーユニット2では、このプレート18の上面とフレーム12の下面とが固定された結果、磁気回路部15がフレーム12に取り付けられると、ボイスコイル13の巻回されたボイスコイルボビン14をポールピース16A及びプレート18間に形成される磁気ギャップ内に非接触状態で取り囲むように保持する。
またドライバーユニット2では、フレーム12及びボイスコイルボビン14に取り付けられたダンパー19によってコーン型振動板11の内周側の開口部分が支持されており、これによりフレーム12に対してコーン型振動板11が前後方向へ可動した際、磁気ギャップ内におけるボイスコイルボビン14及びボイスコイル13の非接触状態を保持し得るようになされている。
かくして筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61のドライバーユニット2では、外部からボイスコイル13に供給されるオーディオ信号に基づく印加電流により磁気回路部15の磁気ギャップに電磁力が与えられると、当該ボイスコイル13がマグネット17と引き合い又は反発することにより、コーン型振動板11が前後に振動してオーディオ信号に応じた音波を発生させるようになされている。
これに対して筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61の音声放出部63は、コーン型振動板11のエッジにガスケット20を介して円環形状のフランジ状イコライザー21が取り付けられると共に、当該フランジ状イコライザー21に対して先端に向けて開口面積が序々に大きくなる管状のホーン57が接着により取り付けられている。
このホーン57は、その内空部を音道、先端開口部を開口と呼び、他方、基端部の小さな開口部分をスロートと呼び、効率良く音波を空間に放射するためのものであり、コーン型振動板11と外部の空間とを結ぶ役目を果たし、電気音響的には空気とのマッチング(整合)を図るために用いられるようになされている。
また音声放出部63では、コーン型振動板11の外周部と対向する位置にフランジ状イコライザー21が取り付けられるだけではなく、コーン型振動板11の中心部に設けられているヘッドキャップ11Aと対向する位置に、その中央部分が貫通した略筒状でなる筒状イコライザー58がフランジ状イコライザー21に対して例えば3点支持により取り付けられている。
この筒状イコライザー58は、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部のヘッドキャップ11Aと対向する位置に設けられると共に、その内方側の中央部分にヘッドキャップ11Aの外周形状と略一致した外周形状を有する貫通孔58Aが設けられた構造であるため、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部から発生する音を貫通孔58Aからホーン57を介して外部へ効率良く放射し得るようになされている。
ここで音声放出部63では、フランジ状イコライザー21と筒状イコライザー58との間隔D3、D4と、筒状イコライザー58の貫通孔58Aの内径D5とによって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積と、図1に示した従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1におけるフランジ状イコライザー21と砲弾形状イコライザー31との間隔D1及びD2によって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積とが同じになるように設計されている。
これにより筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)のフランジ状イコライザー21、砲弾形状イコライザー31及びホーン57による音圧周波数特性(図3)とほぼ同様の特性のまま、特に筒状イコライザー58のイコライザー作用によって高周波数帯域における指向性特性(図6)を向上させ得るようになされている。
更に加えて筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、フランジ状イコライザー21における中心側近傍位置に対して、コーン型振動板11の周辺部に発生する音をホーン57の外側へ逃すための所定径の筒状でなる周辺部音逃し貫通孔62がコーン型振動板11の全周に渡って複数箇所設けられている。
この周辺部音逃し貫通孔62は、コーン型振動板11の周辺部に生じる分割振動により、中心部で発生する音の位相とは大きくずれた位相差の音をホーン57から導出させることなく当該ホーン57の外部へ逃すことにより、位相差の生じた音同士が互いに干渉してキャンセルされてしまうことにより所定の周波数帯域における音圧レベルが大きく減衰することを防止するためのものである。
実際上、筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61では、図2に示したように、コーン型振動板11の中心部に対する正面(0度)、30度、60度に等距離配置したマイクロフォンMCによって当該コーン型振動板11の中心部から生じた音を拾ったときの音圧特性を調べてみると、図9に示すように、5000[Hz]近傍において音圧レベルの落ち込みが少なくなっている。
(2−3)第2の実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部のヘッドキャップ11Aと対向する位置に設けられた筒状イコライザー58の貫通孔58Aを介してコーン型振動板11の中心部から発生する同位相の音をホーン57により外部へ導出したことにより、15000[Hz]以上の高周波数帯域における指向性特性を一段と向上させることができる。
この場合も、図7に示したように筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61では、図9に示した周波数特性から考察するに、15000[Hz]以下の周波数(例えば10000[Hz])ではマイクロフォンMCの位置が0度、30度、60度の外側へ移るに連れて音圧レベルが下がるというホーン57の特徴を示しているので、ヘッドキャップ11Aより外周側であっても同位相で振動している音波が間隔D3、D4、D5に対応した開口部分を通ってホーン57に伝わっていると考えられる。
しかしながら、筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61では、15000[Hz]以上の周波数ではほぼヘッドキャップ11Aのみが同位相で振動し、音波が筒状イコライザー58の間隔D5に対応した開口部分のみを通って外部へ放出され、ヘッドキャップ11Aよりも外周部の分割振動によって発生する音波は当該外周部のみで既にキャンセルされ、間隔D3及びD4に対応した開口部分から殆ど出てくることがないと考えられる。
実際上、図9に示した周波数特性を見れば、15000[Hz]以上の周波数ではマイクロフォンMCの位置が0度、30度、60度の外側へ移るに連れて音圧レベルが下がることがなく、ホーン57から導出される音の特徴とは異にしている関係上、筒状イコライザー58の内側である間隔D5に対応した開口部分のみから出る音波はホーン57の影響を受け難く、小さい径の振動板を持つトゥイータと同じような指向性特性を有すると考えられる。
また、このとき筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、フランジ状イコライザー21と筒状イコライザー58との間隔D3、D4と、筒状イコライザー58の貫通孔58Aの内径D5とによって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積と、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)におけるフランジ状イコライザー21と砲弾形状イコライザー31との間隔D1及びD2によって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積とが同じになるように設計されているため、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)の音圧周波数特性(図3)とほぼ同様の特性のまま、特に筒状イコライザー58の作用によって高周波数帯域における指向性特性を向上させることができる。
従って、筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61の正面(0度)、30度、60度の位置にそれぞれ存在する3人のリスナーに対して、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1によって出力される音に比べて音響特性的な違和感を生じさせることなく、かつその3人のリスナー全員に対して音圧レベルの差の少ない音を聴取させることができる。
さらに筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61では、簡単な形状でなる筒状イコライザー58を用いると共に、周辺部音逃し貫通孔62が複数設けられたフランジ状イコライザー21を用いるようにしたことにより、特許文献1の第2図で示されたような複雑な構成のイコライザーを用いる場合に比べて、筒状イコライザー58及びフランジ状イコライザー21の金型成型が容易になる分、製造性を大幅に向上させることが出来る。
また筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、フランジ状イコライザー21における中心側近傍位置に対して、コーン型振動板11の周辺部に発生する音をホーン57の外側へ逃すための筒状の所定径でなる周辺部音逃し貫通孔62を複数箇所設けたことにより、コーン型振動板11の周辺部に生じる分割振動により中心部で発生する音の位相とは大きくずれた位相差のある音をホーン57の内側から導出させることなく外部へ逃すことができる。
これにより筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、コーン型振動板11の中心部と周辺部とで位相差の生じた音が互いに干渉してキャンセルされてしまうことを未然に回避し、所定の周波数帯域(この場合5000[Hz])における音圧レベルが大きく減衰することを確実に防止することができる。
すなわち筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)のように、砲弾形状イコライザー31を用いて同位相の音だけをホーン8から出力し、フランジ状イコライザー21によりコーン型振動板11の周辺部で生じる音のホーン57からの導出を抑制するという技術的思想ではなく、フランジ状イコライザー21の周辺部音逃し貫通孔62を介してコーン型振動板11の中心部で発生する音の位相とは大きくずれた周辺部の音をホーン57の外部へ捨ててしまうことにより、コーン型振動板11の中心部で発生する同位相の音をホーン57から出力するという技術的思想である。
このように筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、筒状イコライザー58及びフランジ状イコライザー21による高周波数帯域の指向性特性向上作用と、フランジ状イコライザー21の周辺部音逃し貫通孔62による所定周波数帯域における音圧レベル減衰防止作用とにより、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)よりも格段に高音質な音をリスナーに提供することができる。
以上の構成によれば、筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61は、イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1の砲弾形状イコライザー31に代えて、ボイスコイルボビン14の動きとほぼ同位相で動くコーン型振動板11の中心部のヘッドキャップ11Aと対向する位置に設けられた筒状イコライザー58の貫通孔58Aを介して、コーン型振動板11の中心部から発生する同位相の音だけをホーン57により外部へ導出すると共に、フランジ状イコライザー21の中心側全周に渡って複数形成された周辺部音逃し貫通孔62を介して、コーン型振動板11の周辺部で発生する音をホーン57の外部へ逃すことにより、簡易な構造で高周波数帯域(この場合、15000[Hz]以上)における指向性特性を大幅に向上させ、かつ所定の周波数帯域(この場合5000[Hz])における音圧レベルの減衰を確実に防止することができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、図5及び図8に示したようなコーン型振動板11のヘッドキャップ11Aと対応した内径D5の筒状イコライザー58を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コーン型振動板11の中心部に位置するヘッドキャップ11A及びその周辺をも含む領域と対応した内径の筒状イコライザーを用いたり、その長さ、肉厚等の形状を決める各要素が若干異なる筒状イコライザーを用いるようにしても良い。
また上述した第2の実施の形態においては、フランジ状イコライザー21に筒状の所定径でなる周辺部音逃し貫通孔62(図8)を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コーン型振動板11の周辺部と対向する位置であれば、その径を更に大きくしたり、或いは小さくしたり、若しくは周辺部音逃し貫通孔62をフランジ状イコライザー21の中心側近傍位置から更に内側又は外側に若干ずらしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態における筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51及び筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61においては、フランジ状イコライザー21と筒状イコライザー58との間隔D3、D4と、筒状イコライザー58の貫通孔58Aの内径D5とによって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積と、従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータ1(図1)におけるフランジ状イコライザー21と砲弾形状イコライザー31との間隔D1及びD2によって算出されるコーン型振動板11の前面の開口面積とが同じになるように設計されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フランジ状イコライザー21及び筒状イコライザー58による音圧周波数特性と、フランジ状イコライザー21及び砲弾形状イコライザー31による音圧周波数特性とに違いが出ることが許容されるのであれば、両者の開口面積が必ずしも同じになるように設計されなくても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51及び筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61における音声放出手段を構成するホーン57の開口部先端と、フロントパネル56の開口部先端とがネジ68、69によって取り付けられた構造のスピーカ装置50及び60を対象とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ホーン57の開口部先端と、フロントパネル6の開口部先端とが一体化された構造のスピーカ装置を対象とするようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、フランジ状イコライザー21と管状のホーン57とが接着により一体に取り付けられた構造の筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51及び筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フランジ状イコライザー21と管状のホーン57とが一体化された構造の筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51及び筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61を用いるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ドライバーユニットとしてのドライバーユニット2、筒状体としての筒状イコライザー58及び導出部としてのホーン57からなる音声放出手段としての音声放出部63によって、本願発明のスピーカユニットとしての筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ51を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるドライバーユニット、筒状体及び導出部からなる音声放出手段によって本願発明のスピーカユニット及びスピーカ装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ドライバーユニットとしてのドライバーユニット2、フランジとしてのフランジ状イコライザー21及び筒状体としての筒状イコライザー58、導出部としてのホーン57からなる音声放出手段としての音声放出部63と、貫通孔としての周辺部音逃し貫通孔62によって、本願発明のスピーカユニットとしての筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ61を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるドライバーユニット、フランジ、筒状体及び導出部からなる音声放出手段、フランジに設けられた貫通孔によって本願発明のスピーカユニット及びスピーカ装置を構成するようにしても良い。
本発明のスピーカユニット及びスピーカ装置は、種々のタイプのスピーカに適用することができる。
従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータの断面構造を示す略線的断面図である。 指向性検査の説明に供する略線図である。 従来のイコライザー付きコーン型ホーントゥイータの音圧周波数特性を示す略線的特性曲線図である。 第1の実施の形態におけるスピーカ装置の全体構成を示す略線的断面図である。 筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータの断面構造を示す略線的断面図である。 筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータの音圧周波数特性を示す略線的特性曲線図である。 指向性改善の考察に供する略線的断面図である。 第2の実施の形態におけるスピーカ装置の全体構成を示す略線的断面図である。 筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータの断面構造を示す略線的断面図である。 筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータの音圧周波数特性を示す略線的特性曲線図である。
符号の説明
1……イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ、2……ドライバーユニット、3……音声放出部、11……コーン型振動板、12……フレーム、13……ボイスコイル、14……ボイスコイルボビン、15……磁気回路部、16……ヨーク、17……マグネット、18……プレート、19……ダンパー、21……フランジ状イコライザー、31……砲弾形状イコライザー、50、60……スピーカ装置、51……筒状イコライザー付きコーン型ホーントゥイータ、52……キャビネット、55……介在部材、56……フロントパネル、57……ホーン、58……筒状イコライザー、61……筒状イコライザー及び周辺部音逃し貫通孔付きコーン型ホーントゥイータ、62……周辺部音逃し貫通孔、68、69……ネジ。

Claims (6)

  1. コーン型振動板を有するドライバーユニットと、
    上記コーン型振動板における前方の中心部と対向する位置に配置された筒状体を有するイコライザー部と、上記コーン型振動板の前方であって上記筒状体を取り囲むように配置され、上記筒状体と所定の間隔を保持して上記コーン型振動板から発生する音を外部へ導出する導出部とからなる音声放出手段と
    を具えることを特徴とするスピーカユニット。
  2. 上記筒状体は、上記コーン型振動板の中央に取り付けられたキャップと対向した位置に配置され、上記キャップの外周形状と略一致した外周形状の貫通孔を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. コーン型振動板を有するドライバーユニットと、
    上記コーン型振動板の周辺部と対向した位置に設けられ上記コーン型振動板から発生する音の導出を阻止するためのフランジ及び上記コーン型振動板の中心部と対向する位置に配置された筒状体を有するイコライザー部と、上記コーン型振動板の前方であって上記筒状体を取り囲むように配置され上記筒状体と所定の間隔を保持して上記振動板から発生する音を外部へ導出する導出部とからなる音声放出手段と、
    上記コーン型振動板の前方であって、上記コーン型振動板から発生する音の一部を上記導出部の外側へ逃がすため上記フランジに設けられた貫通孔と
    を具えることを特徴とするスピーカユニット。
  4. 上記貫通孔は、上記フランジにおける中心側近傍位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のスピーカユニット。
  5. オーディオ信号に応じてコーン型振動板を振動させながら上記オーディオ信号に応じた音を発生させるスピーカユニットが取り付けられたスピーカ装置であって、
    上記スピーカユニットは、
    上記コーン型振動板を有するドライバーユニットと、
    上記コーン型振動板における前方の中心部と対向する位置に配置された筒状体を有するイコライザー部と、上記コーン型振動板の前方であって上記筒状体を取り囲むように配置され、上記筒状体と所定の間隔を保持して上記コーン型振動板から発生する音を外部へ導出する導出部とからなる音声放出手段と
    を具えることを特徴とするスピーカ装置。
  6. オーディオ信号に応じてコーン型振動板を振動させながら上記オーディオ信号に応じた音を発生させるスピーカユニットが取り付けられたスピーカ装置であって、
    上記スピーカユニットは、
    上記コーン型振動板を有するドライバーユニットと、
    上記コーン型振動板の周辺部と対向した位置に設けられ上記コーン型振動板から発生する音の導出を阻止するためのフランジ及び上記コーン型振動板の中心部と対向する位置に配置された筒状体を有するイコライザー部と、上記コーン型振動板の前方であって上記筒状体を取り囲むように配置され上記筒状体と所定の間隔を保持して上記振動板から発生する音を外部へ導出する導出部とからなる音声放出手段と、
    上記コーン型振動板の前方であって、上記コーン型振動板から発生する音の一部を上記導出部の外側へ逃がすため上記フランジに設けられた貫通孔と
    を具えることを特徴とするスピーカ装置。
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