JP2008190848A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータへのスケール付着を無くすことができるばかりでなく、水槽内での沸騰による噴き零れを抑制して、水槽内外へのスケールの付着や堆積を防止でき、しかも、水槽内での水位を極力低くした状態で熱効率良く水分のみを蒸発させることができる加湿装置を提供する。
【解決手段】給水用電磁弁7を介して給水される水槽1の底部に、その上面に露呈しない電熱線3で加熱される発熱板4を設置するとともに、この発熱板4上に、排出口10を上面に、吸い込み口11を側面に形成した強制循環器9を配置し、発熱板4による加熱温度を測温器5で測温し、その温度により給水用電磁弁7を制御する。強制循環器の吸い込み口11に、スケールを付着させる網状のスケール付着ネット29を配置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、水槽内の水を電熱ヒータで加熱沸騰させて水分のみを蒸発させる電熱式加湿装置に関する。
図1に、空調設備に数多く採用されている従来のこの種の加湿装置の概要を示す。
従来の加湿装置は、水槽101内を、その底部までは届かない仕切り板102により、水103が自由に流通するヒータ室101Aとフロートボール室101Bとに区画し、ヒータ室101A中には、電熱ヒータであるシーズヒータユニット104を設置し、フロートボール室101B内にはフロートボール105を浮かべ、このフロートボール105の揺動により給水弁106を開閉して、水槽101内の水位を一定に維持するようになっている。
シーズヒータユニット104は、複数本のU形シーズヒータ104aの套管の基端を共通の基板107に固着して、これらシーズヒータ104aを並列一体化したもので、端子ボックス108内の電源端子を介して同時に給電され、ヒータ室101A内の水103を直接加熱する。
シーズヒータユニット104の近くには、それによる過熱を防止する過熱防止器109が配置されている。また、水槽101の一端にはオーバーフロー排水口110が設けられ、水槽101の下面には固定金具111が設けられている。
しかし、これによると次のような問題点があった。
(1)シーズヒータを水に浸漬し、直接加熱して沸騰蒸発させるため、カルシウムやマグネシウム等の不純物の濃度が次第に高まり、水槽内部の全域にわたって多量のスケール(カルシウム、鉄、塩素イオン、マグネシウム、マンガン等を総称する)が堆積し、水槽及びその内部設置部品の腐食をもたらすとともに、濃度が高くなったこれらの成分の飛散により環境も悪化する。
(2)フロートボールや給水弁へのスケールの付着が進むと、これらの作動不良により給水不能となる。
(3)スケールがシーズヒータの套管にも付着し、これを損壊させたり、水への熱伝導の低下により套管内の電熱線が許容温度以上となって溶断し、絶縁破壊によるスパークで漏電事故を起こすことがある。
(4)沸騰時の噴き零れが激しく、水槽外部にまでスケールが付着したり、排水口を塞ぐなど、スケールによる弊害が広範囲に及ぶ。
(5)シーズヒータユニットは複数本のU形シーズヒータを並列一体化したものであるため、清掃が難しく、一定期間使用されると、シーズヒータユニット全体を新品と交換して廃棄されており、不経済である。
(6)シーズヒータの套管は水に常時浸漬されているため、水質によっては腐食によるピンホールが発生し易く、套管内に浸水して漏電事故を起こしている。
(7)フロートボールによる水位検知の誤作動防止のため、水槽を水平に設置しなければならず、その調整が必要である。
図1に示したものとは別に、スケールの累積量を少なくするため、給水を持続しながら連続加熱して蒸発させる機種もあるが、電気使用料、水道使用料等の維持費が数倍となる。また、一定時間間隔で強制フローさせる方式もあるが、これも維持費がかさむ。
さらに、超音波加湿器に至ってはスケールや繁殖した細菌も同時に噴霧し、また、滴下気化式加湿器でも同様の問題がある。
一方、特許文献1(特開平5−118597号公報)には、ヒータへのスケール付着による熱交換率低下及びヒータ破損を防止するため、水槽の仕切られた給水槽と蒸発水槽の底部外面に、伝熱板を密着して配し、更にこの伝熱板に密着させてその下側にヒータを設置し、このヒータの回りを不燃性断熱材で被うことで、ヒータは水槽内の水に触れず、ヒータの熱が伝熱板を介して水に伝わる構造とした加湿装置が開示されている。この加湿装置では、給水弁による給水槽内への給水時間をタイマで設定することにより、給水槽内へ給水した水が、蒸発水槽との間を仕切る境界壁部を越流して蒸発水槽へ入り、蒸発水槽内では、排水管からオーバーフローして水位が一定となるようにしている。
しかし、これによると、ヒータを水槽内ではなく、その底外面に密着して取り付けているので、ヒータへのスケール付着による熱交換率低下及びヒータ破損は防止できるが、蒸発水槽内で沸騰した熱水が排水管からオーバーフローするため、スケールの付着や堆積が水槽外で起きやすい。また、蒸発水槽内で沸騰による泡立ちが生ずると、それを抑制する手段がないので、泡立ちによる噴き零れによって生ずる水槽及びその周辺へのスケール付着は防止できない。
特開平5−118597号公報
本発明の課題は、ヒータ等へのスケール付着を無くすことができるばかりでなく、水槽内での沸騰による噴き零れを抑制して、水槽内外へのスケールの付着や堆積を防止でき、しかも、水槽内での水位を極力低くした状態で熱効率良く水分のみを蒸発させることができる加湿装置を提供することにある。
請求項1に係る本発明の加湿装置は、給水用電磁弁を介して給水される水槽の底部に、その上面に露呈しない電熱線で加熱される発熱板を設置するとともに、この発熱板上に、排出口を上面に、吸い込み口を側面に形成した強制循環器を設置し、発熱板による加熱温度を測温器で測温し、その温度により給水用電磁弁を制御することを特徴とする。
このような加湿装置において、請求項2に係る発明は強制循環器の構造を特徴とするもので、強制循環器は、下面開口した屋根形で、その天井部に排出口、側部に吸い込み口を形成したものである。
請求項3に係る発明は、強制循環器の吸い込み口に、スケールを付着させる網状のスケール付着ネットを配置したものである。
請求項4に係る発明は、強制循環器とスケール付着ネットとの関係を特徴とするもので、水槽及び強制循環器を横長、強制循環器の天井部を山形とし、その天井部の中央に排出口を横長に形成するとともに、強制循環器の両側の側部に吸い込み口を横長に形成し、その各吸い込み口の外側に、スケール付着ネットをロール状に巻いた状態で設置したものである。
請求項5に係る発明は、スケール付着ネットの設置を特徴とするもので、ロール状に巻いたスケール付着ネットを、強制循環器の側部と水槽の内面との間に挟み込んで着脱自在に設置したものである。
請求項6に係る発明は、強制循環器を水槽に対して着脱可能としたものである。
請求項7に係る発明は、測温器の構造を特徴とするもので、その構造は、強制循環器の上面より突出する保護管内に、水位制御用発熱体と、その温度を感知する感温体とを配設したものである。
請求項8に係る発明は、水槽の蓋構造を特徴とするもので、水槽の上面開口を蒸気出口を形成した蓋板で覆い、その蒸気出口と強制循環器の排出口との間に、吹き上げ防止板を設置したものである。
請求項1に係る本発明によれば次のような効果がある。
(1)水槽の底部に、その上面に電熱線が露呈しない発熱板を設置したので、シーズヒータを水に直接浸漬していた従来に比べ、スケールの堆積や付着が少なくなり、また、シーズヒータにスケールが付着してその電熱線の断線、套管の破裂、腐食による漏電を起こすなどの問題が解消される。
(2)水槽の内部空間にシーズヒータが存在しないため、水槽内の清掃が容易になる。
(3)排出口を上面に、吸い込み口を側面に形成した強制循環器を水槽の底部の発熱板上に配置したので、発熱板で加熱された熱水は強制循環器の上面の排出口から上昇し、その排出に伴い強制循環器内が負圧となって側面の吸い込み口から強制的に吸引されるので、強制循環器外への上昇流と、強制循環器内への下降流とが循環する熱水の強制循環が起こる。また、沸騰により泡立っても、その泡が強制循環器内で遊動することで混じり合って次第に大きな泡となり、強制循環器の排出口から抜け出るとき及びその直後に破裂して消泡されるので、熱水の強制循環と消泡とにより沸騰よる噴き零れを防止でき、噴き零れによる水槽外へのスケール付着を解消できる。
(4)沸騰による噴き零れを防止できることから、水槽の深さを浅くして水位を出来るだけ低くした状態で沸騰させることが可能となり、従って、水を少量ずつ短時間に加熱蒸発させて熱効率の向上を図ることができる。
(5)発熱板による加熱温度を測温器で測温し、その温度により給水用電磁弁を制御するので、空焚きによる異常加熱を防止できるとともに、水位一定維持のための水槽の微妙な設置調整が不要となる。また、スケールが付着した頃を見計らって、給水を制限した状態で発熱板による加熱温度がある一定の高温になるまで加熱することで、スケールを高熱を利用して強制的に剥がすこともできる。
(6)スケールの堆積・付着が少ない状況で、沸騰による噴き零れを防止しながら水分のみを蒸発させる仕組みであるので、カルキ飛散による環境への悪影響がなく、殺菌効果も高い。
請求項2に係る発明によれば、強制循環器が下面開口した屋根形で、その天井部に排出口、側部に吸い込み口を形成したものであるので、水槽内の熱水及び泡が側部の吸い込み口から強制循環器内に吸い込まれ、流速を抑えられて天井部の排出口から強制循環器外へと上昇する強制循環を繰り返すので、このような強制循環の繰り返しにより熱水の飛散と泡立ちが抑制されるので、蒸発を促進しながら沸騰による噴き零れを有効に防止できる。
請求項3に係る発明によれば、強制循環器の吸い込み口に網状のスケール付着ネットを配置してこれにスケールを付着させるので、熱水を強制循環器で強制循環させながらその吸い込み口でスケールを捕集することにより、スケールによる弊害を効果的に抑えることができる。
請求項4に係る発明によれば、水槽を横長とするのに合わせて強制循環器を横長とするとともに、その天井部を山形とし、この天井部の中央に排出口を横長に形成するとともに、強制循環器の両側の側部に吸い込み口を横長に形成し、その各吸い込み口の外側に、スケール付着ネットをロール状に巻いた状態で設置したので、強制循環器による熱水の循環及びスケール付着ネットによるスケール捕集を効率良く行うことができるとともに、スケール付着ネットからのスケール除去も簡単である。
請求項5に係る発明によれば、ロール状に巻いたスケール付着ネットを、強制循環器の側部と水槽の内面との間に挟み込んで着脱自在に設置したので、スケール付着ネットを取り出してそれからのスケール除去(清掃)を容易に行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、強制循環器を水槽に対して着脱可能としたので、強制循環器自体及び水槽内の清掃が容易である。
請求項7に係る発明によれば、発熱板による加熱温度を測温する測温器は、強制循環器の上面より突出する保護管内に、水位制御用発熱体と、その温度を感知する感温体とを配設したものであるので、発熱板の加熱により蒸発して水位が保護管内の水位制御用発熱体の高さよりも下がると、この発熱体の温度が急上昇し、これを保護管内の感温体が感温することで給水用電磁弁が開いて給水が行われるので、水槽内の水位を発熱板に対して所定の低い水位に保ちながら、熱効率良く蒸発させることができる。
請求項8に係る発明によれば、水槽の上面開口を蒸気出口を形成した蓋板で覆い、その蒸気出口と強制循環器排出口との間に、吹き上げ防止板を設置したので、水槽上面からの噴き零れ防止と、水槽外部への蒸気の噴き出しとを簡単な構造で実現できる。
図2及び図3に本発明による加湿装置の全体の概要断面図を示す。
この加湿装置は、横長箱状の水槽1を外装ハウジング2内に設け、この水槽1の底部に、その上面に露呈しない電熱線3で加熱される発熱板4を設置し、この発熱板4の加熱温度をこれに付設した測温器5で測温し、その温度により給水管6の給水用電磁弁7を制御する。発熱板4は、水槽1外において外装ハウジング2内に配置した電源接続端子8を介して電源に接続される。
発熱板4上には、水槽1の内面長さとほぼ同じ長さの横長の強制循環器9が取り外し可能に設置されている。強制循環器9は、天井部9aと、その両側縁から垂下する両側の側部とはあるが、底板が無いことにより下面が開口した屋根形で、その天井板9aには排出口10が設けられ、両側の側部には吸い込み口11が設けられている。
強制循環器9の両側の側部と水槽1の両側の内面との間には、スケールを付着させる網状のスケール付着ネット29がロール状に巻いた状態にして着脱自在に挟み込まれ、両側の吸い込み口11のそれぞれは、このスケール付着ネット29によって全長を覆われている。
水槽1の上面は、中央に蒸気出口13を有する蓋板12で覆われている。この蓋板12も取り外し可能となっている。この蓋板12の下側には、その蒸気出口13の幅員よりも幅広く長さも長い吹き上げ防止板12Bが、蒸気出口13と所定の間隔をおいてその下側から離れてこれを覆うように設置されている。
給水管6は、給水用電磁弁7を外装ハウジング2内に配置するため、外装ハウジング2の外部からその内部へ入り込んでおり、水槽1内への給水は、給水用電磁弁7が開いたときに行われる。
水槽1の内壁面には、水槽1内の通常の水位が一定高さを超えないようにする水位検知器14が設置されている。
また、水槽1には、そのなかの水位が制限以上となったときにオーバーフローさせて外装ハウジング2外へ排水するために、オーバーフロー管15が接続されている。
外装ハウジング2の底部4箇所には、本加湿装置の高さ及び傾きを調整するための調整脚16が設けられている。
このような加湿装置によると、水槽1内の水は、水槽1の底部に設置された発熱板4によりその電熱線3に触れることなく、底部のほぼ全域から加熱される。図3に示すように、発熱板4で加熱された熱水17は、強制循環器9内を排出口10に向かって上昇し、排出口10から上へ抜ける上昇流18aとなる。これに伴い強制循環器9内が負圧となってその側面の回りの熱水が吸い込み口11から強制循環器9内に吸引されるので、強制循環器9外への上昇流18aと、強制循環器9内への下降流18bとが循環する強制循環が起こる。吸い込み口11には、ロール状に巻いたスケール付着ネット29が配置されているので、このスケール付着ネット29にスケールが付着する。
沸騰により強制循環器9で生じた泡は熱水17と共に循環し、強制循環器9内に吸い込まれた泡は遊動して混じり合うことにより次第に大きくなり、大きくなった泡は、強制循環器9の排出口10から上へ噴き出すとき及びその直後に破裂し、また、沸騰して排出口10から吹き上がった熱水やその飛沫は、吹き上げ防止板12Bに当たることにより、蒸気出口13外への飛散を防止され、蒸気出口13からは蒸気19のみが排出されるので、蒸発を促進しながら沸騰による噴き零れを有効に防止することができる。
測温器5は、図4に示すように、発熱板4内からその上面を超えて突出する保護管20内の上部に、水位制御用発熱体21を設置するとともに、この発熱体21の下側に感温体22を配設したものである。発熱板4の加熱により水槽1内の水が蒸発し、水槽1内の水位が保護管20内の水位制御用発熱体21の高さよりも下がると、この発熱体21の温度が急上昇し、これを感温体22が感温することで、給水用電磁弁7が制御される。
その制御例を図5にグラフをもって示す。
運転開始後、測温器5の検知温度がある温度T1以上となったら給水用電磁弁7を開いて給水し、これを繰り返す。測温器5の温度がT1より高い温度T2を超えたら、異常過熱として運転を停止する。
上記のような構造を具体化した本発明の実施例1の加湿装置について説明する。図6にその外観斜視図を示す。
この実施例1の加湿装置は、横長箱状のステンレス製水槽1の一端に給水ボックス1aを区画形成するとともに、水槽1の他端外側に電源接続ボックス1bを設け、水槽1の上面開口を横長の蒸気出口13を有するステンレス製蓋板12で覆い、また、水槽1の底部の外側四箇所に、設置高さ及び傾きを調整する調整脚16を設けている。
図7に蓋板12を取り外した分解斜視図を示すように、水槽1内には、その内部長さに適合する長さの横長の強制循環器9が水槽底部上に着脱自在に設置されている。図8に強制循環器9の形状を示す。
強制循環器9は、一枚のステンレス板で横長の屋根形に成形され、その山形の天井部9aの中央に横長の排出口10を形成するとともに、両側の側部に、その端部のみが残るように欠如して横長の吸い込み口11を形成している。
蓋板12の下面には、図7に示すように、その蒸気出口13の幅員よりも幅広く長さも長いステンレス板である吹き上げ防止板12Bが、蒸気出口13と所定の間隔をおいてその下側から離れてこれを覆うように、蓋板12の両端のブラケット12aにて付設されている。吹き上げ防止板12Bの両側縁部12bは下側に折曲されている。
図9の簡略断面図に示すように、水槽1の底部は、電熱線として既製のシーズヒータ3を内蔵した発熱板4によって構成されている。発熱板4の加熱温度は、その中央に付設した測温器5によって測温される。これらの下側には断熱材28が設けられている。
強制循環器9の両側の側部と水槽1の両側の内面との間には、スケールを付着させる網状のスケール付着ネット29がロール状に巻いた状態にして着脱自在に挟み込まれ、両側の吸い込み口11のそれぞれは、このスケール付着ネット29によって全長を覆われている。
スケール付着ネット29は、図10に示すように、極細のステンレス線の複数本縒りを網状に編んだステンレスネットを、図11に示すようにロール状に巻いて使用するもので、そのロールの大きさを自由に膨縮させることができるので、強制循環器9と水槽1の内面との間に簡単に挟み込むことができるとともに、簡単に抜き取ることができる。
このように構成された実施例1の加湿装置によると、図9に示すように、図3をもって説明した場合と同様に、発熱板4で加熱された熱水17は、強制循環器9内を排出口10に向かって上昇し、排出口10から上へ抜ける上昇流となる。その上昇流は、強制循環器9の天井部9aが山形で、その中央の排出口10へ誘導されるため、循環が促進される。これに伴い強制循環器9内が負圧となってその側面の回りの熱水が吸い込み口11から強制循環器9内に強制吸引されるので、強制循環器9外への上昇流18と、強制循環器9内への下降流19とが循環する強制循環が起こる。熱水が吸い込み口11から繰り返し吸い込まれる際、ロール状に巻いたスケール付着ネット29にスケールが付着する。
沸騰により強制循環器9で生じた泡は熱水17と共に循環し、強制循環器9内に吸い込まれた泡は遊動して混じり合うことにより次第に大きくなり、大きくなった泡は、強制循環器9の排出口10から上へ噴き出すとき及びその直後に破裂し、また、沸騰して排出口10から吹き上がった熱水やその飛沫は、両側縁部12bが垂下している吹き上げ防止板12Bに当たることにより、蒸気出口13外への飛散を防止され、蒸気出口13からは蒸気のみが排出される。
スケールが付着したスケール付着ネット29は、これを水槽1外へ取り出し、乾燥後に手で揉むだけで簡単にスケールを除去できる。
次に、本発明の実施例2の加湿装置について説明する。
図13に本実施例の加湿装置全体の外観斜視図、図14に外観正面図、図15に水槽の蓋板を取り外した斜視図、図16に断面図を示す。
この加湿装置は、上面が開口した横長の水槽1を横長の外装ハウジング2内に設置し、その上面開口を蒸気出口13を有する蓋板12で閉じている。蓋板12の下側には、その蒸気出口13の幅員よりも幅広く長さも長いステンレス板である吹き上げ防止板12Bが、蒸気出口13と所定の間隔をおいてその下側から離れてこれを覆うように付設されている。これら蓋板12及び吹き上げ防止板12Bは水槽1から同時に取り外すことができる。
外装ハウジング2の一端には、仕切板24にて仕切られた接続室25が形成されている。
給水管6は、この接続室25内において給水用電磁弁7を備えているとともに、一端の接続口6aを外装ハウジング2の一端外部へ突出させ、また、その反対側では、接続室25の蓋板26を上側に貫通して水槽1の外蓋板12A上まで延びてから下向きに曲がっており、水槽1内に上側から給水できるようになっている。
水槽1の底部には、図16及び図17に示すように、複数本の電熱線3を一定の間隔をおいて平行に埋設した発熱板4が設置されている。発熱板4は、本例では、電熱線3として既製のシーズヒータを用いてこれを伝熱性の良い基板4aに埋設した形態となっており、その平面サイズは、水槽1の底部の周縁部を残してその大部分に及ぶ大きさとなっている。電熱線3は、接続室25内に設置された電源接続端子(図16では省略)を介して電源に接続される。発熱板4の中央には、図5に示したような構造の測温器5が付設されている。
この発熱板4上には、強制循環器9が取り外し可能に設置されている。強制循環器9は、図18に示すように、天板9aと、その前後左右の4辺縁からそれぞれ垂下する前後の側板9b及び左右の側板9cとはあるが、底板が無いことにより下面が開口した横長の箱状となっている。そして、その天板9aには、円形孔である排出口10を一定の間隔をおいて複数形成し、前後の側板9bには細長い横孔である吸い込み口11を複数ずつ形成し、左右の側板9cには同様の吸い込み口11を1個ずつ形成している。また、前後及び左右の側板9b・9cには外側に折り曲げた鍔部9d・9eが形成され、この鍔部9d・9eを発熱板4の上面に例えばネジ止めすることにより、強制循環器9は発熱板4上に取り外し可能に設置されている。
水槽1の他端には、外装ハウジング2の他端外部へ突出するオーバーフロー管15が接続されている。
外装ハウジング2の底部4箇所に突設したブラケット27に、ネジ付きの調整脚16が装着されている。
実施例2の加湿装置はこのような構成で、その作用は、スケール付着ネット29が無いだけで図2及び3を参照して説明した場合と同様であるので、省略する。
上記の実施例では、発熱板4としてシーズヒータを埋設したものを使用したが、電熱線を埋設した面状発熱体と称されている既製のものを使用してもよい。
従来例の概要断面図である。 本発明の加湿装置の長手方向の全体概要断面図である。 図2と直交する方向の概要断面図である。 測温器の概要断面図である。 発熱板の加熱温度を測温して制御する制御例を示すグラフである。 本発明の実施例1の加湿装置全体の外観斜視図である。 蓋板を取り外したその分解斜視図である。 強制循環器のみの斜視図である。 概要断面図である。 一端部の平面図である。 スケール付着ネットの展開図である。 ロール状に巻いたスケール付着ネットの中間省略平面図である。 本発明の実施例2の加湿装置全体の外観斜視図である。 その外観正面図である。 その蓋板を取り外した斜視図である。 その断面図である。 発熱板の一部平面図である。 強制循環器のみの斜視図である。
符号の説明
1 水槽
2 外装ハウジング
3 電熱線
4 発熱板
5 温度検知器
6 給水管
6a 接続口
7 給水用電磁弁
8 電源接続端子
9 強制循環器
9a 天井部(天板)
9b 側部(側板)
9c 側板
9d・9e 鍔部
10 排出口
11 吸い込み口
12 蓋板
12A 外蓋板
12B 内蓋板
12a ブラケット
12b 側縁部
13 蒸気出口
14 水位検知器
15 オーバーフロー管
16 調整脚
17 熱水
18a 上昇流
18b 下降流
19 蒸気
20 保護管
21 水位制御用発熱体
22 感温体
23 開口
24 仕切板
25 接続室
26 蓋板
27 ブラケット
28 断熱材
29 スケール付着ネット

Claims (8)

  1. 給水用電磁弁を介して給水される水槽の底部に、その上面に露呈しない電熱線で加熱される発熱板を設置するとともに、この発熱板上に、排出口を上面に、吸い込み口を側面に形成した強制循環器を設置し、発熱板による加熱温度を測温器で測温し、その温度により前記給水用電磁弁を制御することを特徴とする加湿装置。
  2. 強制循環器は下面開口した屋根形で、その天井部に排出口、側部に吸い込み口を形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 強制循環器の吸い込み口に、スケールを付着させる網状のスケール付着ネットを配置したことを特徴とする請求項2に記載の加湿装置。
  4. 水槽及び強制循環器を横長、強制循環器の天井部を山形とし、その天井部の中央に排出口を横長に形成するとともに、強制循環器の両側の側部に吸い込み口を横長に形成し、その各吸い込み口の外側に、スケール付着ネットをロール状に巻いた状態で設置したことを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. ロール状に巻いたスケール付着ネットを、強制循環器の側部と水槽の内面との間に挟み込んで着脱自在に設置したことを特徴とする請求項4に記載の加湿装置。
  6. 強制循環器を水槽に対して着脱可能としたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の加湿装置。
  7. 測温器は、強制循環器の上面より突出する保護管内に、水位制御用発熱体と、その温度を感知する感温体とを配設したものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の加湿装置。
  8. 水槽の上面開口を蒸気出口を形成した蓋板で覆い、その蒸気出口と強制循環器の排出口との間に、吹き上げ防止板を設置したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の加湿装置。
JP2007170317A 2007-01-09 2007-06-28 加湿装置 Active JP4994127B2 (ja)

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