JP2008190478A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガソリンとアルコールとをそれぞれ適正に燃焼する内燃機関を提供する。
【解決手段】本発明は、アルコールを貯留する燃料タンク40と、燃料タンク内の燃料のアルコール濃度を検出する手段41と、アルコール濃度に基づき燃料タンク内の燃料種別を判定する手段18と、判定された燃料に応じた成層燃焼を制御する制御手段18とを備えた内燃機関において、内燃機関の燃焼室内に気体流動を生じさせる手段30を備え、制御手段は、成層燃焼時のアルコールの燃料噴射量をガソリンのの発熱量と同じに補正して燃料噴射するとともに、気体流動手段を制御して燃焼室内に気体流動を生じさせ、噴射されたアルコールを点火プラグ近傍に移動する内燃機関である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、アルコールを貯留する燃料タンク40と、燃料タンク内の燃料のアルコール濃度を検出する手段41と、アルコール濃度に基づき燃料タンク内の燃料種別を判定する手段18と、判定された燃料に応じた成層燃焼を制御する制御手段18とを備えた内燃機関において、内燃機関の燃焼室内に気体流動を生じさせる手段30を備え、制御手段は、成層燃焼時のアルコールの燃料噴射量をガソリンのの発熱量と同じに補正して燃料噴射するとともに、気体流動手段を制御して燃焼室内に気体流動を生じさせ、噴射されたアルコールを点火プラグ近傍に移動する内燃機関である。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関、特に燃料としてガソリンまたはアルコールのいずれかを選択可能とした内燃機関の改良に関する。
従来、アルコールを燃料として用いる内燃機関において、燃料としてのアルコール濃度に応じてエンジン制御を異ならせることが行われている(特許文献1参照のこと)。このエンジン制御では、100%ガソリン使用時のフィードバック制御定数のマップと100%アルコール使用時のフィードバック制御定数のマップとを設け、ガソリンとアルコールの混合燃料使用時には、2つのマップ値から直線近似でフィードバック制御定数を算出し、この算出値をアルコール混合割合に応じた重みつきで補正するようにしている。
特開平5−195838号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、燃料がガソリンからアルコールに切り換わった場合に、燃料の発熱量を同一とすると、燃圧が等しい場合には、燃料噴射時間が長くなり、噴射完了時期を同じにすると噴射開始時期が早まり、点火プラグ回りを燃料が通過、拡散してしまい、適正なリタード燃焼となる混合気を形成することができず、燃焼が安定しないことになる。
したがって、本発明は、燃料としてガソリンとアルコールのいずれを用いても適正な燃料を達成する混合気を燃焼室内に形成する内燃機関を提供することを目的とする。
本発明は、単位量当たりの発熱量がガソリンより低いアルコールを貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内の燃料のアルコール濃度を検出する濃度検出手段と、アルコール濃度に基づき前記燃料タンク内の燃料種別を判定する燃料種別判定手段と、判定された燃料に応じた成層燃焼を制御する制御手段とを備えた内燃機関において、前記内燃機関の燃焼室内に気体流動を生じさせる気体流動手段を備え、前記制御手段は、成層燃焼時のアルコールの燃料噴射量をガソリンの燃料噴射量の発熱量と同等となるように補正して燃料噴射するとともに、前記気体流動手段を制御して前記燃焼室内に気体流動を生じさせ、噴射されたアルコールを点火プラグ近傍に移動することを特徴とする内燃機関である。
この発明によれば、噴射されたアルコールを気体流動によって確実に点火プラグ近傍に導き、アルコールを燃料とした成層燃焼を行うことができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、複数種類の燃料のいずれかを選択または混合して、例えばガソリンとアルコールとのいずれかを選択または混合して燃料として用いる筒内直接噴射式エンジンのシステムを説明するための概略図である。このエンジンシステムでの燃料の選択は、共通の燃料タンク40内に、例えばガソリンスタンド等での燃料補給時に乗員の要望によりいずれかの燃料が選択される。従って、このエンジンシステムに用いられるエンジンや燃料配管等は、いずれの燃料にも対応できるように、耐食性等を考慮した材料により構成される。
吸気絞り弁1により調量される空気は、吸気コレクタ2に蓄えられた後、吸気マニホールド3を介して各気筒の燃焼室5に導入される。燃料は各気筒の吸気ポート4に配置された燃料噴射弁10より、エアフローメータ17により検出される吸入空気流量と、クランク角センサ12、13からの信号に基づいて演算されるエンジン回転速度とに応じ、所定のタイミングで吸気ポート内に、間欠的に噴射供給される。
燃焼室5内に噴射された燃料は、吸気と混合して混合気を作り、この混合気は吸気弁15を閉じることで燃焼室5内に閉じ込められ、ピストン6の上昇によって圧縮され、点火プラグ14により着火されて燃焼する。この燃焼によるガス圧がピストン6を押し下げ、このピストン6の往復運動は、クランクシャフト7の回転運動へと変換される。燃焼後のガス(排気)は排気弁16が開いたとき排気通路8へと排出される。
排気通路8には三元触媒9を備え、三元触媒9は排気に含まれるHC、CO及びNOxを同時に効率よく除去する。このために、エンジンコントローラ18では運転条件に応じて燃料噴射弁10からの基本燃料噴射量を定めると共に、三元触媒9の上流に設けたO2センサ(不図示)からの信号に基づいて空燃比をフィードバック制御する。
吸気絞り弁1はスロットルモータ19により駆動される。運転者が要求するトルクはアクセルペダル20の踏み込み量(アクセル開度)に現れるので、エンジンコントローラ18ではアクセルセンサ21からの信号に基づいて目標トルクを定め、この目標トルクを実現するための目標空気量を定め、この目標空気量が得られるようにスロットルモータ19を介して吸気絞り弁1の開度を制御する。エンジンコントローラ18では、設定した目標空気量の積算値または流量センサ等を用いて検出した実際の空気量の積算値から三元触媒9の温度を算出する。なお、三元触媒9の温度は、温度センサにより検出するようにしていもよい。
また、主に燃費向上のため、EGR装置(EGR通路25、EGR弁26、アクチュエータ27からなる)とVTC機構(バルブタイミングコントロール機構)29を備えている。さらに、図2に示すように、吸気マニホールド3内に燃焼室5内にタンブル流を発生させる、気体流動手段としてのタンブルコントロールバルブ(以下、TCV)30を設置し、TCV30はエンジンコントローラ18により開閉制御される。TCV30は、吸気マニホールド3内の流路面積を可変とするバルブであり、流路面積を減少する(TCV30を閉じる)ことで、燃焼室内に流入する吸気の流速を早めて燃焼室内にタンブル流を発生されるものである。
燃焼室5内に燃料を噴射する複数の燃料噴射孔を備えた燃料噴射弁10と、燃料噴射弁10に燃料を供給する燃料タンク40とを接続する燃料配管途中には、供給される燃料中のアルコール濃度を検出する濃度センサ41を設け、この濃度センサ41の検出信号はエンジンコントローラ18に送られ、エンジンコントローラ18は、検出値に基づいて燃料種類を判別し、後述する燃料噴射弁10の燃料噴射制御を実施する。
このように構成されたエンジンシステムにおいて、燃料噴射弁10に燃料を供給する燃料タンク40への燃料注入時に燃料がガソリンからアルコールへと切り換わった時のエンジン始動時燃料噴射制御について図2を用いて説明する。
図2は、燃料としてガソリンを用いた場合の燃料噴射タイミングとその噴射量、及びガソリンより発熱量の低いアルコールを用いた場合の燃料噴射タイミングとその噴射量とを示す図である。ここで燃料噴射タイミングは、1回の燃焼で2回燃料を噴射する、いわゆる2度噴きを行い、1回目はBDC近傍の圧縮工程で噴射され、2回目はTDC後の膨張工程で噴射される。2回目の燃料噴射後に点火プラグ14により燃料に点火される。したがって、燃料点火時期としては、リタード制御されている。これは、エンジン始動時に三元触媒9の活性化を早めるためである。
図において、エンジンの部分断面図は燃焼室内の燃料の動きを模式的に示しているが、図中の2つの燃料の集まり(燃料群)は、同時に噴射された、複孔式の燃料噴射弁10の最上部の噴孔から噴射された燃料(図中イ)と最下部の噴孔から噴射された燃料(図中ロ)を示したものである。
燃料タンク内の燃料をガソリンからアルコールへと切り換えた場合には、アルコールの単位量当たりの発熱量がガソリンに比べ低いため、アルコールの燃料量をガソリンの比して増量補正する必要がある。図2の1)と2)に示すように、単位時間当たりの噴射量(燃圧)を同じとした場合、例えば1回目の燃料噴射量をクランク角度(°)で示すと、ガソリン量を6°とすると同等の発熱量を得るためにはアルコール量は8.4°となり、同様に2回目ではガソリン4°に対してアルコール5.6°となる。ここで、燃料噴射タイミングは、2回目の燃料噴射終了時が同じとなるように噴射時間を制御する。
1)はガソリン噴射の場合を示し、ガソリン噴射の場合には、1回目の噴射で燃焼室内がリーン均質化して、2回目の噴射で燃料が点火プラグ14回りに集まっており、点火され、これが火種となり1回目の燃料で均質化した混合気も燃焼する。
2)から4)はアルコール噴射の場合を示し、2)のアルコール噴射の場合には、1、2回目の噴射がそれぞれガソリン噴射の1、2回目と同じ発熱量となるよう燃料噴射時間(燃料噴射量)を増大する。1回目の噴射でアルコールの2つの燃料群イ、ロが燃焼室内で一体化し、2回目に噴射されるアルコールの多くは、点火プラグ14の点火タイミングで点火プラグ14を通過し、点火プラグ回りはリーン状態となっており、燃焼不良となってしまう恐れがある。
3)のアルコール噴射の場合は、2回目のアルコール噴射量をガソリンと同じ噴射量として1回目の噴射量のみを増量して全体としての発熱量を調整した場合である。この場合には、点火時に2回目噴射のアルコールの多くが点火プラグ回りにガソリンと同じ燃料量だけ存在するものの、発熱量が低いためリーン状態となり、燃焼不良となる可能性がある。なお、図に示す1回目に噴射された燃料は、イ、ロに分離した状態から2回目に燃料が噴射された時点ではイ、ロの燃料群が一体化した状態で存在する。
4)のアルコール噴射が本発明の噴射方法を示しており、2)、3)での燃料点火時の燃焼不良を解消するために1回目に噴射した燃料を気体流動により点火時に点火プラグ14回りに移動させ、2回目に噴射したアルコールと合わせて点火を確実にする場合を示す。
これは、TCV30を閉じて1回目の燃料噴射時(燃料噴射量はガソリンと同じ発熱量となる噴射量)に燃焼室内に吸気によるタンブル流を生じさせておき、このタンブル流に燃料を乗せて、燃料点火時に点火プラグ近傍に燃料を移動させ、2回目に噴射した燃料(燃料噴射量はガソリンと同じ発熱量となる噴射量)と混合させるものである。したがって、例えば、2回目に発熱量を同一とするため、ガソリンより増量したアルコールを噴射して点火プラグ回りがリーン状態となった場合にも、燃料点火時にタンブル流に乗った1回目噴射の燃料が点火プラグ14回りに供給されて1回目と2回目の燃料が混在して、点火プラグ回りでの混合気の空燃比が適性空燃比となり、安定した燃焼状態とすることができる。また、ピストン6の上面は、タンブル流の流動を維持しやすい凹面形状に形成される。
なお、図2においては、ガソリンからアルコールへの燃料切り替え時に、燃圧を一定として噴射時間を長くすることで噴射燃料量を増量することとしたが、まず燃圧を高めて対応し、燃圧で対応しきれない場合に噴射時間を長くするようにしても良い。
次に、図3、4に示すフローチャートを用いてエンジン始動時の燃料の燃焼制御について説明する。図3、4に示す制御は、エンジンコントローラ18により実施される。
まず図3は、エンジン停止時に使用されている燃料を記憶するためのフローチャートである。まず、ステップS1で燃料タンク40内の燃料種別を判別するためアルコール濃度を検出する。アルコール濃度は、燃料噴射弁10に燃料を供給する燃料配管に設けられたアルコール濃度センサ41により検出する。ステップS2では、エンジンをストップするかどうかを、例えばイグニッションスイッチのオン/オフ切換から判定し、エンジンストップの場合にはステップS3でアルコール濃度を記憶して制御を終了し、エンジンをストップしない場合にはそのままアルコール濃度を記憶することなく制御を終える。このようにしてエンジン停止時にこれまで使用してきた燃料のアルコール濃度を記憶しておき、次回エンジン始動の制御に用いる。
図4は、エンジン始動時に実施される燃料の燃焼制御のフローチャートであり、以下に説明する。
ステップS11では、図3で記憶した燃料のアルコール濃度を読み込み、ステップS12で、読み込んだアルコール濃度に基づいて燃焼制御を選択する。燃焼制御は、アルコール濃度が、0%の場合、0%を越えX%未満の場合、およびX%以上の場合に区別されて制御される。ここで、判定基準となるアルコール濃度X%とは、TCV30が「開」ではエンジン始動時のリタード成層燃焼が不可能となる限界のアルコール濃度であり、予め実験的に求め、記憶しておく。
アルコール濃度が0%の場合には燃料がガソリンであると判断して、ステップS13に進み、TCV30を開き、タンブル流を生じることなく、通常のエンジン始動時のリタード燃焼制御を実施し、ステップS17に進み、演算したガソリンでの燃料噴射量の燃料を噴射する。続くステップS18でエアフローメータ17により検出される吸入空気量の積算値から三元触媒9の温度を推定し、推定した温度が所定温度以上であれば、三元触媒9が活性状態に達したと判断し、この制御を終了する。
アルコール濃度が0%を越えX%未満の場合には、ガソリンにアルコールが混入している状態のため、燃料トータルとしての発熱量が低下し、燃料の噴射量をガソリンに比して増量補正する。そこで、アルコール濃度が0%を越えX%未満と判断された場合には、ステップS14に進み、始動時クランキングを開始して、ステップS15でアルコール濃度に応じて燃料噴射量の補正を行う。燃料噴射量の補正は、100%ガソリンの場合の燃焼時発熱量と同等となるようにアルコールを含んだ混合燃料の燃料量を補正する。ステップS16で補正した燃料噴射量に基づいて燃料噴射弁10の開口時間を制御するためのパルス幅を演算し、続くステップS17で燃料を噴射する。
アルコール濃度が0%を越えX%未満の場合には、燃料はアルコールとガソリンとが混入されているがガソリン濃度が高いため、点火時に点火プラグ14近傍の混合気は点火可能であり、燃料量の補正のみを行えば良い。
アルコール濃度がX%以上の場合には、ステップS19に進み、始動時クランキングを開始して、ステップS20でTCV30を閉じ、燃焼室5内にタンブル流を発生させ、ステップS15へ進み、燃料量補正して燃料噴射を行う。この場合には、燃料中にX%以上のアルコールを含んでいるため、前述のように、燃料量の補正のみでは、点火時の燃焼に燃焼不良が生じやすい。このため、TCV30を閉じて燃焼室5内にタンブル流を発生させて、燃焼室内の燃料群、つまり1回目に噴射した燃料群をタンブル流に乗せて点火プラグ14近傍に移動させ、点火プラグ14周辺の混合気の空燃比を適正な空燃比として確実に点火、燃焼するように制御する。
図5は、本発明の制御内容を示すタイミングチャートである。
まず、時刻t1でスタータスイッチがオンになり、エンジンがクランキングを開始する。時刻t2でエンジンの点火時期制御が開始され、通常の点火時期にて1回目のアルコールの噴射が実施される。この燃料噴射時に、TCV30は触媒温度が低いため閉じて、タンブル流を発生させる。
続いて点火時期としてリタード制御となる時刻t3で2回目の燃料噴射が実施され、燃焼室5内では1回目に噴射された燃料がタンブル流に乗って点火プラグ近傍に移動し、2回目に噴射されたアルコールと混合して点火プラグ近傍に理論空燃比の混合気を形成し、成層燃焼を実施する。時刻t3でエンジンの完爆後にスタータスイッチがオフにされる。
時刻t2での燃料噴射後、エンジンでの燃焼が開始されるとともに触媒の温度が徐々に上昇を開始する。そして時刻t4で触媒の温度が活性状態となる所定の温度に達した時に、TCV30を開いてタンブル流の発生を中止し、燃料噴射の回数も2回から1回に減少させ、点火時期制御をリタード制御から通常制御へと切り換える。
これまで説明してきたように本発明では、単位量当たりの発熱量がガソリンより低いアルコールを貯留する燃料タンク40と、前記燃料タンク内の燃料のアルコール濃度を検出する濃度センサ(濃度検出手段)41と、アルコール濃度に基づき前記燃料タンク内の燃料種別を判定するエンジンコントローラ(燃料種別判定手段)18と、判定された燃料に応じた成層燃焼を制御するエンジンコントローラ(制御手段)18とを備えた内燃機関において、前記内燃機関の燃焼室内に気体流動を生じさせるTCV(気体流動手段)30を備え、前記エンジンコントローラ18は、成層燃焼時のアルコールの燃料噴射量をガソリンの燃料噴射量の発熱量と同等となるように補正して燃料噴射するとともに、前記TCV30を制御して前記燃焼室内に気体流動を生じさせ、噴射されたアルコールを点火プラグ近傍に移動することとしたので、噴射されたアルコールを気体流動によって確実に点火プラグ近傍に導き、アルコールを燃料とした成層燃焼を行うことができる。
以上、この発明は、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
1:吸気絞り弁
2:吸気コレクタ
3:吸気マニホールド
4:吸気ポート
5:燃焼室
6:ピストン
7:クランクシャフト
8:排気通路
9:三元触媒
10:燃料噴射弁
12、13:クランク角センサ
14:点火プラグ
16:排気弁
17:エアフローメータ
18:エンジンコントローラ
23:EGR通路
24:EGR制御弁
30:TCV
40:燃料タンク
41:濃度センサ
2:吸気コレクタ
3:吸気マニホールド
4:吸気ポート
5:燃焼室
6:ピストン
7:クランクシャフト
8:排気通路
9:三元触媒
10:燃料噴射弁
12、13:クランク角センサ
14:点火プラグ
16:排気弁
17:エアフローメータ
18:エンジンコントローラ
23:EGR通路
24:EGR制御弁
30:TCV
40:燃料タンク
41:濃度センサ
Claims (6)
- 単位量当たりの発熱量がガソリンより低いアルコールを貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンク内の燃料のアルコール濃度を検出する濃度検出手段と、
アルコール濃度に基づき前記燃料タンク内の燃料種別を判定する燃料種別判定手段と、
判定された燃料に応じた成層燃焼を制御する制御手段とを備えた内燃機関において、
前記内燃機関の燃焼室内に気体流動を生じさせる気体流動手段を備え、
前記制御手段は、成層燃焼時のアルコールの燃料噴射量をガソリンの燃料噴射量の発熱量と同等となるように補正して燃料噴射するとともに、前記気体流動手段を制御して前記燃焼室内に気体流動を生じさせ、噴射されたアルコールを点火プラグ近傍に移動することを特徴とする内燃機関。 - 前記制御手段は、検出されたアルコール濃度が所定濃度以上の場合に、前記気体流動手段により気体流動を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 前記所定濃度は、前記気体流動手段が気体流動を生じさせない状態で、成層燃焼が可能な上限のアルコール濃度であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
- 前記内燃機関の排気管に排気を浄化する触媒を設け、
前記制御手段は、エンジン始動時に前記補正した燃料噴射量のアルコールを噴射するとともに、前記気体流動手段を制御して噴射されたアルコールを前記点火プラグ近傍に移動して燃焼し、前記触媒を暖機することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。 - 前記燃焼室内に燃料を複数回に分けて噴射する燃料噴射手段を設け、
前記制御手段は、前記燃料噴射手段を制御して所定量のアルコールを2回に分割して噴射し、前記気体流動手段を制御して1回目のアルコールを点火プラグ近傍に移動することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。 - 噴射される2回目のアルコール量は、燃料がガソリンの場合の発熱量と同じとなるアルコール量とすることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223543A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Toyota Motor Corp | 多種燃料内燃機関 |
JP2014058962A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-04-03 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | 可変燃料噴射プロファイルを有する内燃エンジン |
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2007
- 2007-02-07 JP JP2007027775A patent/JP2008190478A/ja active Pending
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