JP2008188475A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】確率変動モードが継続して選択される回数が制限される遊技機において、遊技内容の単調化を防止し、興趣の飛躍的な向上を図る。
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には第1種始動口3及び大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には表示部13aを備えた表示装置13が組込まれている。表示部13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複数種類の図柄によって構成されている。制御装置24は、所定回数継続して確変モードが選択された場合には、次回の大当たり時において、確変モードが選択されないようにする。また、次回の大当たり状態の発生に際し、確変モード以外の複数の所定モードのうち、いずれかのモードを選択するよう制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には第1種始動口3及び大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には表示部13aを備えた表示装置13が組込まれている。表示部13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複数種類の図柄によって構成されている。制御装置24は、所定回数継続して確変モードが選択された場合には、次回の大当たり時において、確変モードが選択されないようにする。また、次回の大当たり状態の発生に際し、確変モード以外の複数の所定モードのうち、いずれかのモードを選択するよう制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、第1の始動条件の成立に基づき第1の始動遊技を行い、該第1の始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるパチンコ機等の遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種として、複数種類の図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための特別図柄表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
この種のパチンコ機では、表示装置での変動表示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状態」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられる。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリーチを発生させるための外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させるための外れ図柄がある。
前記のようなパチンコ機では、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこと(例えば、遊技球が始動入賞口に入賞すること等)によって、特別図柄表示装置において、図柄の変動表示が開始される。また、上記特別遊技図柄、外れリーチ図柄、及び、外れ図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択され、その選択された停止図柄で前記変動表示が停止させられる。そして、大当たり図柄で停止した場合には、特別変動入賞装置が遊技者にとって有利な状態(大当たり状態)となるように切換えられる。より詳しくは、大入賞口が開放される等によって、遊技者は大量の景品球を獲得することが可能となる。
ところで、近年、この種のパチンコ機においては、別途設けられた普通図柄始動口(又はゲート)の通過に基づき、普通図柄表示装置による補助可変表示制御(例えば7セグ表示制御)が行われる。そして、その表示結果が予め定められた所定の停止状態となった場合(例えば「7」で停止した場合)に、普通図柄当たりとなって、始動入賞口を兼ねた普通変動入賞装置が開放されて、始動入賞口への入賞率が高められる。
また、最近では、確率変動モードの設定されてなるパチンコ機が知られるようになってきている。当該確率変動モードというのは、大当たり図柄が、例えば「3」「3」「3」、「7」「7」「7」の如き特別の図柄であった場合に、その大当たり状態の終了後、次回の大当たり状態が1回(又は2回)発生するまで、大当たり状態の発生確率が高められるものである。また、これに加えて、特別図柄変動表示装置の変動時間が短縮されたり、或いは、普通図柄可変表示装置における普通図柄当たりとなる確率が高められたりする。
しかし、確率変動モードがあまりにも多くの回数にわたって繰り返し継続されると、却って遊技者の射幸心をあおりすぎることにつながってしまうおそれがある。このため、最近のパチンコ機においては「リミッタ制御」なる概念が導入されつつある。すなわち、このリミッタ制御は、遊技者にとっての射幸心を抑制するために実行されるものであって、予め定められた所定回数を超えて確率変動モードが継続しないように制御するものである。例えば、4回続けて確率変動モードとなった場合には、5回目の大当たり時においては、強制的に通常モードとなるように制御される。より具体的には、5回目の大当たり時においては、「2」「2」「2」、「4」「4」「4」等の確率変動モードとはならない図柄で大当たり状態が発生するように制御されるのである。
ところが、上記従来技術においては、所定回数(例えば4回)続けて確率変動モードとなった場合には、次回(5回目)の大当たり時に、確率変動モードとはならない図柄で大当たり状態が発生すること、つまり、通常モードとなってしまうことが遊技者に予めわかってしまう。そのため、例えば4回続けて確率変動モードとなった場合の次回の遊技時においては、単に次の大当たり状態への消化遊技を行うことになってしまう。その結果、遊技内容の単調化を招くとともに、興趣の著しい低下を招くことにもつながっていた。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、始動条件の成立に基づき始動遊技を行い、該始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるとともに、確率変動モードが継続して選択される回数が制限される遊技機において、遊技内容の単調化を防止し、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、第1の始動条件の成立に基づき第1の始動遊技を行い、該第1の始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、第2の始動条件の成立に基づき第2の始動遊技を行い、該第2の始動遊技の結果が特定の条件を満たした場合に、前記第1の始動条件の成立が容易になるという遊技者に有利な特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と、前記特別遊技状態の発生に際し、少なくとも次回の遊技において前記特別の条件を満たしやすくする確率変動モードを含んでなる所定モードのうち、いずれかのモードを選択するモード選択手段と、前記モード選択手段により前記確率変動モードが継続して選択される回数を制限するリミッタ制御手段とを備えた遊技機であって、
少なくとも所定回数の確率変動モードが継続して選択されたときは、次回の前記特別遊技状態の発生に際し、前記モード選択手段が前記確率変動モード以外の複数の所定モードのうち、いずれかのモードを選択するよう制御するモード選択制御手段を設けたことをその要旨としている。
少なくとも所定回数の確率変動モードが継続して選択されたときは、次回の前記特別遊技状態の発生に際し、前記モード選択手段が前記確率変動モード以外の複数の所定モードのうち、いずれかのモードを選択するよう制御するモード選択制御手段を設けたことをその要旨としている。
(作用)
上記請求項1に記載の発明にかかる遊技機によれば、特別遊技状態発生手段では、第1の始動条件の成立に基づき第1の始動遊技が行われ、該第1の始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態が発生させられる。また、特定遊技状態発生手段では、第2の始動条件の成立に基づき第2の始動遊技が行われ、該第2の始動遊技の結果が特定の条件を満たした場合に、前記第1の始動条件の成立が容易になるという遊技者に有利な特定遊技状態が発生させられる。さらに、モード選択手段により、いずれかのモードが選択される。なかでも、特別遊技状態の発生に際し、確率変動モードが選択された場合には、少なくとも次回の遊技において特別の条件を満たしやすくなり、比較的容易に特別遊技状態が発生させられる。
上記請求項1に記載の発明にかかる遊技機によれば、特別遊技状態発生手段では、第1の始動条件の成立に基づき第1の始動遊技が行われ、該第1の始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態が発生させられる。また、特定遊技状態発生手段では、第2の始動条件の成立に基づき第2の始動遊技が行われ、該第2の始動遊技の結果が特定の条件を満たした場合に、前記第1の始動条件の成立が容易になるという遊技者に有利な特定遊技状態が発生させられる。さらに、モード選択手段により、いずれかのモードが選択される。なかでも、特別遊技状態の発生に際し、確率変動モードが選択された場合には、少なくとも次回の遊技において特別の条件を満たしやすくなり、比較的容易に特別遊技状態が発生させられる。
併せて、リミッタ制御手段では、モード選択手段により確率変動モードが継続して選択される回数が制限される。これにより、確率変動モードが極めて多数回にわたって継続して選択されることが抑制されることとなる。そのため、遊技者にとっての射幸心をあおりすぎてことが回避されうる。
これに加えて、本発明では、少なくとも所定回数の確率変動モードが継続して選択されたときは、次回の前記特別遊技状態の発生に際し、モード選択制御手段によって、前記モード選択手段が確率変動モード以外の複数の所定モードのうち、いずれかのモード(複数のモードでもよい)を選択するよう制御される。このため、次回の前記特別遊技状態の発生に際し、リミッタ制御手段に基づいて確率変動モードが選択されることがないと分かっている場合であっても、次にいかなるモードが選択されるのかが不明となる。従って、遊技者は、いわゆる通常モードが選択されてしまうことが分かりきっている場合に比べて、次回の前記特別遊技状態の発生に際し、いかなるモードが選択されるのかをわくわく感を伴いながら遊技を行うこととなる。
以上詳述したように、本発明によれば、始動条件の成立に基づき始動遊技を行い、該始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるとともに、確率変動モードが継続して選択される回数が制限される遊技機において、遊技内容の単調化を防止し、興趣の飛躍的な向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
以下に、本発明における遊技機を、第1種始動口付パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)に具体化した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤2には、第1種始動口3及び大入賞口4が設けられている。第1種始動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の奥には、シーソー7が設けられており、その右側にはVゾーン8が、左側には入賞通路9が設けられている(左右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入賞した遊技球5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン8又は入賞通路9のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当該ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態となることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入賞口4は閉鎖される。
前記大入賞口4の一側部には、シーソー用ソレノイド10が設けられている。シーソー用ソレノイド10は通常、非励磁状態となっており、この状態においては、遊技球5がVゾーン8を通過するようにシーソー7を傾けている。また、シーソー用ソレノイド10が励磁状態となることにより、シーソー7は、遊技球5が入賞通路9を通過するように傾動させられる。本実施の形態では、シャッタ11が開状態において、遊技球5が1つでもVゾーン8を通過した場合には、シーソー用ソレノイド10が励磁される。そして、シャッタ11が閉じられることにより、シーソー用ソレノイド10が非励磁状態となる。
遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装置13が組込まれている。この特別図柄表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列として左図柄列14、中図柄列15及び右図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。各図柄列14〜16は、それぞれ複数種類で複数個の図柄17A〜17Hと、1種類で複数個の図柄17Kとによって構成されている。各図柄17A〜17Hは、それぞれ「1」〜「8」の数字によって構成され、これらの数字は順に配列されている。これらの図柄17A〜17Hは、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになり得る(これらについては後述する)。また、図柄17Kは「キャンディ」の絵によって構成されており、当該図柄17Kは、外れ図柄にのみなりうる。
各々の図柄列14〜16においては、各図柄17A〜17H,17Kがスクロールすることにより変動表示される。本実施の形態では、中央の横ライン、その上下の2本の横ライン、及び斜めの2本のラインによって大当たりラインLが構成されている(通常5ラインと称される)。しかし、このような表示態様に何ら限定されるものではなく、例えば各図柄列14〜16に1つずつの図柄17A〜17H等が表示される態様であってもよい。
また、図1に示すように、特別図柄表示装置13の上部には普通図柄表示装置51が併設されている。普通図柄表示装置51は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ52と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ表示部53とを有している。
さらに、前記特別図柄表示装置13の左右両側方には一対の通過ゲート54が配設されている。同通過ゲート54を遊技球5が通過すると前記普通図柄表示装置51が作動する。本実施の形態では、普通図柄表示装置51は、「0」から「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部53にセグメント表示させ、その数字が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合に、第1種始動口3の羽根6を所定秒数開放させる。この開放により、第1種始動口3への入賞が比較的容易なものとなる。普通図柄表示装置51は、遊技球5の通過ゲート54の通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ52でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ2が点灯している状態で遊技球5が通過ゲート54を通過してもカウントされず、保留ランプ52が点灯している限り、遊技球5が通過ゲート54を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置51は作動するようになっている。
図2(a),(b)に示すように、特別図柄表示装置13の表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回転変動)が、遊技球5の第1種始動口3への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜16が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列14、右図柄列16、中図柄列15の順に停止させられるが、これはあくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるようにしてもよい。
大当たり図柄は、リーチ状態を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、図2(e),(f)に示すように、全ての図柄列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されている図柄17A〜17Hの組合せが、予め定められた大当たりの組合せとなる場合がある。すなわち、同一種類の図柄17A〜17Hが大当たりラインLに沿って並んだときに、同一図柄17A〜17Hの組合せ(例えば、図2(e)では「4」、「4」、「4」の図柄17D、図2(f)では「3」、「3」、「3」の図柄17C)となる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態が発生させられる。すなわち、より多くの景品球を獲得することが可能となる。
また、図2(c),(d)に示すように、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう。リーチ状態には、右図柄列16の図柄変動が、大当たりラインL上において左図柄列14の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。図2(c)に示す例では、大当たりラインLが、表示部13aの下部において横方向へ延びるように位置しており、かつ、同ライン上で停止している左・右両図柄列14,16の図柄17A〜17Hが共に「4」の付された図柄17Dとなっている。また、図2(d)に示す例では、大当たりラインLが、表示部13aの斜めにクロスするように位置しており、かつ、各ライン上で停止している左・右両図柄列14,16の図柄17A〜17Hが共に「4(右下がりのライン)」、「3(右上がりのライン)」の付された図柄17D,17Cとなっている(いわゆるダブルリーチと称される)。
上記のリーチ状態には、中図柄列15の図柄変動が、最終的に左・右両図柄列14,16の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停止した後、同一種類の図柄17A〜17Hが大当たりラインに沿って並んだ状態で、再度全図柄列が変動し、その後全図柄列14〜16の図柄17A〜17Hが同時に停止するような場合(再変動全回転リーチとも称される)も含まれる。
上記リーチ状態においては、種々のリーチパターンが設定されている。リーチパターンとしては、「ノーマルリーチ」、「フラッシュリーチ」、「高速リーチ」等の種々のリーチパターンが設定されている。これらリーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。また、「スーパーリーチ」においても、各リーチパターンによって大当たり期待値が異なったものとなっている。なお、上記各リーチパターンについては、本発明とは直接的な関連性はないため、ここでのこれ以上の説明は省略することとする。
遊技球5の第1種始動口3への入賞に基づいて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球5が第1種始動口3に入賞した場合には、通過ゲート54を通過した場合と同様、その分の変動表示は、現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。
図1に示すように、特別図柄表示装置13において、表示部13aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ18a,18b,18c,18dが組み込まれている。当該保留ランプ18a〜18dの数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプや電飾部材が取付けられている。これらのランプ等は、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技盤2には、スルースイッチ20、始動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23がそれぞれ取付けられている。スルースイッチ20は、遊技球の通過ゲート54の通過を検出し、始動口用スイッチ21は、遊技球5の第1種始動口3への入賞を検出する。また、Vゾーン用スイッチ22は遊技球5の大入賞口4のうちのVゾーン8への入賞を検出し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出する。
本実施の形態では、各スイッチ20〜23の検出結果に基づきソレノイド10,12、特別図柄表示装置13、各保留ランプ18a〜18d、普通図柄表示装置51(7セグ表示部53及び保留ランプ52)、羽根6等をそれぞれ駆動制御するために制御装置24が設けられている。制御装置24は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理制御装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、図3に示す図柄乱数バッファ31〜36、図4に示す図柄乱数エリア41(i)〜45(i)、図5に示す停止図柄エリア46〜48等に一時的に記憶する。
図3に示すように、図柄乱数バッファは、左・中・右の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,33と、左・中・右の3つの外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36とによって構成されている。図4に示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)と、5つの左外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つの中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの右外れ図柄乱数エリア45(i)とによって構成されている。iは、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別するためのものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の値をとる。iの各値は、保留されている変動表示の回数に対応している。また、図5に示すように、停止図柄エリアは、左・中・右の各停止図柄乱数エリア46,47,48によって構成されている。
また、本実施の形態においては、CPU(制御装置24)による制御の1つとして、モード切替制御がある。本実施の形態においては、基本的には3つのモードが用意されている。すなわち、例えば300分の1程度の低確率で大当たり遊技状態を発生させる通常モードと、その約5倍である60分の1程度の高確率で大当たり遊技状態を発生させる高確率モード(以降、便宜上「確変モード」と称する)と、確率は通常モードと同じであるが、大当たり発生までに要する平均遊技時間を短縮させる時間短縮モード(以降、便宜上「時短モード」と称する)とがある。
なお、一般的に、時短モードの概念としては、(1)7セグ表示部53に「7」が表示される確率を通常時に比べて高め、第1種始動口3の羽根6を開放させる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部53における数字の変動時間を短くすること、(3)羽根6の開放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くすること)、(4)特別図柄表示装置13の表示部13aの図柄17A〜17H,17Kの変動時間を短くすること、等が挙げられるが、本実施の形態における時短モードにおいては、これら(1)〜(4)の全ての事項が実行される。また、確変モードは、上記時短モードの全ての事項に加え、上述のとおり、大当たり期待値が通常モードに比べて高くなるという特典が付与される。
パチンコ機1の電源投入時においては、通常モードに設定される。また、その後は、大当たり遊技状態となったときの図柄17A〜17H(大当たり図柄)に基づいて決定される。より詳しくは、「2」又は「4」の図柄17B,17Dで大当たりとなった場合には、次回の遊技においては通常モードに設定される。また、「6」又は「8」の図柄17F,17Hで大当たりとなった場合には、次回の遊技においては時短モードに設定される。さらに、それ以外の「1」,「3」,「5」,「7」の図柄17A,17C,17E,17Gで大当たりとなった場合には、次回の遊技においては確変モードに設定される。
さらに、本実施の形態では、「6」又は「8」の図柄17F,17H(時短モード図柄)で大当たりとなった場合には、それ以外の図柄で大当たりとなった場合に比べて、結果的に払い戻される景品球数が少なくなるように設定されている(これについては後述する)。
併せて、本実施の形態では、CPU(制御装置24)による別の制御として、リミッタ制御がある。このリミッタ制御は、遊技者にとっての射幸心を抑制するために実行されるものであって、予め定められた所定回数を超えて確変モードが継続しないように制御するものである。より詳しくは、CPUは、4回続けて確変モードとなった場合には、5回目の大当たり時(リミッタ時)においては、確変モード以外のモード、つまり、時短モード又は通常モードとなるように制御する。すなわち、リミッタ時においては、「2」,「4」,「6」,「8」のうちのいずれかの図柄17B,17D,17F,17Hで大当たりするように制御する。
次に、前記のように構成されたパチンコ機1の作用及び効果について説明する。図8から図17のフローチャートは、制御装置24によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理は、カウンタ群及び入賞判定フラグFE等に基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、リミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBL、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR及びリーチ種別決定カウンタCV等よりなっている。
なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタCEは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントするためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これらの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0は、保留されていない状態を意味する。
図6(a)に示すように、内部乱数カウンタCIは、特別図柄表示装置13での大当たり状態を決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するためのものである。さらに、大当たり図柄乱数カウンタCBはリミッタ時以外での大当たり図柄を決定するためのものであり、リミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLはリミッタ時での大当たり図柄を決定するためのものである。これらのカウンタCI,CO,CB,CBLはそれぞれ所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出される。また、各カウンタCI,CO,CB,CBLは、各値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。
左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRは、停止図柄等を決定するためのものである。左図柄乱数カウンタCDLは、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。右図柄乱数カウンタCDRは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。
また、図6(b)に示すリーチ種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの1つを選択するために用いられるものであり、例えば左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値に戻す。ただし、各リーチパターンには重み付けがなされており、各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。また、本実施の形態においては、大当たりとなる場合(大当たり時)と、外れとなる場合(外れリーチ時)とで各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。
さらに、図7に示すように、大当たり図柄乱数カウンタCB及びリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLは、例えば共に0〜399の値をとる。そして、リミッタ時以外においては、大当たり図柄乱数カウンタCBが0〜49のときは大当たり図柄が「2」に設定され、50〜99のときは大当たり図柄が「4」に設定され、100〜149のときは大当たり図柄が「6」に設定され、150〜199のときは大当たり図柄が「8」に設定され、200〜249のときは大当たり図柄が「1」に設定され、250〜299のときは大当たり図柄が「3」に設定され、300〜349のときは大当たり図柄が「5」に設定され、350〜399のときは大当たり図柄が「7」に設定される。また、リミッタ時においては、リミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLが0〜99のときは大当たり図柄が「2」に設定され、100〜199のときは大当たり図柄が「4」に設定され、200〜299のときは大当たり図柄が「6」に設定され、300〜399のときは大当たり図柄が「8」に設定されるようになっている。
なお、入賞判定フラグFEは、Vゾーンへの入賞の有無を判定するために用いられるものである。同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定され、入賞ありの場合に「1」に設定される。
さて、図8のフローチャートは、上述した各カウンタCI,CO,CB,CBL,CDL,CDC,CDR,CVの更新後に、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値(乱数)の組合せを分別し(振分け)、その振分けられた値を対応する図柄乱数バッファ31〜36に格納するための「乱数振分けルーチン」を示している。このルーチンは、パチンコ機1の電源投入後、所定時間(2ms)毎に実行される。このルーチンが開始されると、制御装置24はまずステップS1において、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、リミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLにそれぞれ「1」を加算する(更新する)。
また、ステップS2において、左図柄乱数カウンタCDLに「1」を加算する。中・右図柄乱数カウンタCDC,CDRに関しては、それぞれ左・中図柄乱数カウンタCDL,CDCの値に応じて更新処理を行う。詳しくは、左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタCDCが初期値に戻されるタイミングであれば右図柄乱数カウンタCDRに「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCDRの値を維持する。さらに、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種別決定カウンタCVを更新する。
次に、ステップS4において、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS5において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,33に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ31〜33とは、具体的には左図柄乱数カウンタCDLに関しては左外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ32を指し、右図柄乱数カウンタCDRに関しては右外れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するステップS7に関しても同様)。そして、制御装置24は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を一旦終了する。
一方、前記ステップS4の条件が満たされていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判断する。そして、この条件が満たされていると、ステップS7において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ34,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了する。
なお、ステップS6の条件が満たされていない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理をも行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。この場合とは、各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいずれの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組合せの場合である。
このように、「乱数振分けルーチン」では、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せがチェックされる。そして、外れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納される。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数はどの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。
次に、図9のフローチャートに示す「格納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主な機能は、遊技球5が第1種始動口3に入賞する毎に、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値を図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納することである。
当該「格納処理ルーチン」が開始されると、制御装置24は、ステップS10において、始動口用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が第1種始動口3に入賞したか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされていない場合には、その後の処理を一旦終了し、満たされている場合には、ステップS11において、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場合「4」)よりも小さいか否かを判定する。
保留カウンタCHの値が最大保留回数よりも小さい場合には、ステップS12において、保留カウンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS13において、制御装置24は対応する保留ランプ(18aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS14へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が満たされていない場合には、前述したステップS12以降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、それ以上の入賞があっても保留は記憶されない。
ステップS14において、制御装置24は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41(i)に格納する。また、次のステップS15において、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS16において、制御装置24は、左・中・右の各外れ図柄乱数バッファ31〜33の値(CDL,CDC,CDR)を、対応する左・中・右の各外れ図柄乱数エリア43(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終了する。
このように、「格納処理ルーチン」においては、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納される。なお、ステップS14〜ステップS16では、例えばステップS12での更新後の保留カウンタCHの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア44(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)が、今回制御周期での格納場所となる。
次に、図10、図11のフローチャートに示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて特別電動役物を制御するためのものであり、パチンコ機1の電源投入後、所定時間毎に実行される。
この「特別電動役物制御ルーチン」が開始されると、制御装置24はまずステップS20において、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30において、「i」を「0」に設定し、次のステップS40において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否かを判定する。
そして、この判定条件が満たされている場合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算し、ステップS40へ戻る。
一方、ステップS40の判定条件が満たされない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタCHに対応するものを消灯させる。また、次のステップS80において保留カウンタCHから「1」を減算する。
次に、制御装置24は、ステップS90において、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図12の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステップS91において、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値の場合には、ステップS92において、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、さらにモードを設定する(この処理については後述する)。その後、ステップS95へ移行する。
一方、ステップS91における判定条件が満たされていないと、ステップS93において、外れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合には、ステップS94において、外れリーチ値に対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS95へ移行する。
また、ステップS93の判定条件が満たされていない場合には、ステップS96において、ステップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS97へ移行する。
さて、ステップS92又はステップS94から移行して、ステップS95においては、リーチパターンを取得する。すなわち、上述した「ノーマルリーチ」、「フラッシュリーチ」、「高速リーチ」等の種々のリーチパターンのうちのいずれかをリーチ種別決定カウンタCVに基づいて決定する。
そして、ステップS95又はステップS96から移行して、ステップS97においては、特別図柄表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始処理ルーチン」を終了する。
ここで、ステップS92に対応する処理内容について説明する。すなわち、図13〜図15は、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、さらにモードを設定するために、制御装置24により実行される「大当たり図柄記憶ルーチン」を示すフローチャートである。なお、本実施の形態において、モードXMODEが「1」の場合には通常モードであることを示し、「2」の場合には時短モードであることを示す。また、「3」の場合には、今回大当たり状態となってもリミッタ制御が行われない確変モードであることを示し、「4」の場合には今回の大当たり状態に際しリミッタ制御が行われる確変モードであることを示す。
処理がこのルーチンに移行すると、制御装置24はまずステップS9201において、現在のモードXMODEが「4」でないか否かを判定する。そして、現在のモードXMODEが「4」でない場合には、リミッタ制御を行う必要がないものとして、ステップS9202へ移行する。
ステップS9202においては、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが0〜49の範囲内にあるか否かを判定し、肯定判定された場合には、ステップS9203において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「2」に設定する。さらに、続くステップS9204において、通常モードとするべく、モードXMODEを「1」に設定する。
また、ステップS9202において否定判定された場合には、ステップS9205において、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが50〜99の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9206において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「4」に設定し、さらに、ステップS9204において、通常モードとするべく、モードXMODEを「1」に設定する。
上記ステップS9205において否定判定された場合には、ステップS9207において、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが100〜149の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9208において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「6」に設定し、さらに、ステップS9209において、時短モードとするべく、モードXMODEを「2」に設定する。
また、ステップS9207において否定判定された場合には、ステップS9210において、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが150〜199の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9211において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「8」に設定し、さらに、ステップS9209において、時短モードとするべく、モードXMODEを「2」に設定する。
ステップS9204,9209を経ることにより、モードXMODEが設定された後、制御装置24は、ステップS9212において、確変モードが選択されなかったことに基づいて、確変継続回数KNを「0」にクリヤし、その後の処理を一旦終了する。
一方、ステップS9210において否定判定された場合には、ステップS9213(図14参照)において、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが200〜249の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9214において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「1」に設定する。
また、ステップS9213において否定判定された場合には、ステップS9215において、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが250〜299の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9216において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「3」に設定する。
さらに、ステップS9215において否定判定された場合には、ステップS9217において、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが300〜349の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9218において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「5」に設定する。
併せて、ステップS9217においても否定判定された場合には、現在の大当たり図柄乱数カウンタCBが350〜399の範囲内にあるものとして、ステップS9220において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「7」に設定する。
さらに、ステップS9214,9216,9218,9220から移行して、ステップS9221において、制御装置24は、確変モードが選択されることに基づいて、確変継続回数KNを「1」ずつインクリメントする。そして、続くステップS9222において、現在の確変継続回数KNが「4」となっているか否かを判断する。そして、現在の確変継続回数KNが「4」となっている場合には、次回の大当たり時において確変モードが選択されないようにするため(リミッタ制御を行うため)、モードXMODEを「4」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
また、現在の確変継続回数KNが「4」となっている場合には、次回の大当たり時において再度確変モードが選択されるのを許容するため、モードXMODEを「3」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
一方、上述したステップS9201において、否定判定された場合、すなわち、現在設定されているモードXMODEが「4」の場合には、今回の大当たりに際して、確変モードが選択されるのを禁止するため、ステップS9225(図15参照)へ移行する。
そして、ステップS9225において、制御装置24は、現在のリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLが0〜99の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9226において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「2」に設定し、さらに、ステップS9227において、通常モードとするべく、モードXMODEを「1」に設定する。
また、ステップS9225において否定判定された場合には、ステップS9228において現在のリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLが100〜199の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9229において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「4」に設定し、さらに、ステップS9227において、通常モードとするべく、モードXMODEを「1」に設定する。
さらに、ステップS9228において否定判定された場合には、ステップS9230において現在のリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLが200〜299の範囲内にあるか否かを判定する。そして、肯定判定された場合には、ステップS9231において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「6」に設定し、さらに、ステップS9232において、時短モードとするべく、モードXMODEを「2」に設定する。
また、ステップS9230において否定判定された場合には、現在のリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLが300〜399の範囲内にあるものとして、ステップS9233において、最終的に停止されるべき大当たり図柄を「8」に設定し、さらに、ステップS9232において、時短モードとするべく、モードXMODEを「2」に設定する。
このように、上記「大当たり図柄記憶ルーチン」においては、リミッタ時以外の場合においては、大当たり図柄として「1」〜「8」のいずれかの図柄が設定記憶され、通常モード(25%)、時短モード(25%)、確変モード(50%)のいずれかのモードが選択され、設定される。また、リミッタ時においては、大当たり図柄として「2」「4」「6」「8」のいずれかの図柄が設定記憶され、通常モード(50%)、時短モード(50%)のいずれかのモードが選択され、設定される。
さて、上記のように、ステップS90(「変動開始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、図10のステップS110において、左右両図柄列14,16における図柄17A〜17H,17Kを、前記ステップS92,S94,S96のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。また、左右両図柄列14,16での図柄変動を停止させ、差替え後の図柄17A〜17H,17Kを左右両図柄列14,16に表示する。
次に、ステップS120において、制御装置24は、リーチ動作処理を行う。例えば、前記ステップS95で取得したリーチパターンが、「ノーマルリーチ」の場合には、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kが通常のスクロール動作を行うよう動作処理を実行する。また、リーチパターンが「フラッシュリーチ」の場合には、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kが煌めきながらゆっくりとスクロール動作を行うよう動作処理を実行する。さらに、リーチパターンが「高速リーチ」の場合には、遊技者が視認できないほど高速で、中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kがスクロール動作を行うよう動作処理を実行する。
上記のように、ステップS120(「リーチ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24は、ステップS130(図10参照)において、中図柄列15での図柄変動を停止させる。
続いて、制御装置24は、ステップS135において、再変動処理を実行する。詳しくは、再変動処理を実行する条件が成立しているか否かを判定し、再変動処理実行条件が成立している場合には、前記リーチ動作処理における各リーチ動作と同じ背景で、全図柄列14〜16の図柄17A〜17H,17Kを同時に再変動させる。そして、所定条件が成立した後、全図柄列14〜16の図柄17A〜17H,17Kを停止させる。一方、再変動処理を実行する条件が成立していない場合には、何らの処理をも実行しない。
さて、上記再変動処理を行った後、制御装置24は、次に、ステップS140において、図柄17A〜17H,17Kの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルーチン」を終了する。また、図柄17A〜17H,17Kの組合せが大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行われた場合も、この場合に該当する)には、ステップS150において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤする。なお、このとき、制御装置24によって大当たり報知表示がなされる。
次に、制御装置24は、ステップS160(図11参照)において、入賞カウンタCEを「0」にクリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設定する。また、続くステップS170においては、ラウンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
さらに、ステップS180において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾーン8及び入賞通路9への入賞が可能となる。
次に、ステップS190において、制御装置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされている場合には、ステップS200において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期が到来していないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない場合には、処理をステップS190へ戻す。その結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個よりも多くの遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。これに対し、ステップS190又はステップS200のいずれか一方が満たされていないと、ステップS210において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直状態となり、大入賞口4が閉鎖される。
続いて、ステップS220において、制御装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められた所定値CRmax以下であるか否かを判定する。そして、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmax以下の場合には、続くステップS230において入賞判定フラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定フラグFEが「1」の場合には、処理をステップS160へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生すると、遊技球5がVゾーン8に入賞することによる継続条件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞口4が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値CEmaxが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーン8への入賞を条件に最大で16回(16ラウンド)繰り返されることとなる。
なお、本実施の形態では、上記所定値CRmax、すなわち最大限のラウンド数は、そのときどきのモードXMODEによって異なっており、制御装置24によって決定されるようになっている。より詳しくは、図17の「ラウンド数決定ルーチン」に示すように、ステップS2201において、制御装置24は、現在のモードXMODEが「2」であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、ステップS2202において前記所定値CRmaxを「2」に設定する。また、否定判定された場合には、ステップS2203において前記所定値CRmaxを「16」に設定する。従って、時短モードが選択された場合には、2ラウンドしか大入賞口4の開閉サイクルが繰り返されない。また、それ以外のモード(通常モード又は確変モード)が選択された場合には、大入賞口4の開閉サイクルが16回まで繰り返されることとなる。
そして、ステップS220又はステップS230の判定条件のいずれか一方が満たされていない場合には、大当たり状態が終了したものとして、その旨を表示部13aに表示する。また、これとともに、モードを報知する処理を実行する。より詳しくは、図16の「モード報知処理ルーチン」に示すように、ステップS2401において、制御装置24は、現在のモードXMODEが「1」であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、ステップS2402において、表示部13aに通常モードである旨の表示を行う。
また、否定判定された場合には、ステップS2403において、現在のモードXMODEが「2」であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、ステップS2404において、表示部13aに時短モードである旨の表示を行う。
さらに、ステップS2403で否定判定された場合には、ステップS2405において、現在のモードXMODEが「3」であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、ステップS2406において、表示部13aに確変モードである旨の表示を行う。
また、ステップS2405で否定判定された場合には、現在のモードXMODEが「4」であるものとして、次回の大当たりに際しては確変モードが選択されないことを示すリミッタ時確変モードである旨を表示部13aに表示する。その後、ステップS2402,2404,2406,2407の処理を経た後、制御装置24はその後の処理を一旦終了する。
そして、上記モード報知処理を実行した後、制御装置24は「特別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、4回継続して確変モードが選択された場合には、リミッタ制御手段により、次回の大当たり時において、確変モードが選択されないようにした。このため、確変モードが極めて多数回にわたって継続して選択されてしまうことが抑制される。従って、遊技者にとっての射幸心をあおりすぎてことを回避することができる。
これに加えて、本実施の形態では、4回継続して確変モードが選択されたときは、次回の大当たり時に際し、通常モード又は時短モードが選択される。このため、次回の大当たり状態の発生に際し、上記リミッタ制御手段に基づいて確変モードが選択されることがないと分かっている場合であっても、次にいかなるモードが選択されるのかが不明となる。従って、遊技者は、いわゆる通常モードが選択されてしまうことが分かりきっている場合(従来技術)に比べて、次回の大当たり状態の発生に際し、いかなるモードが選択されるのかをわくわく感を伴いながら遊技を行うこととなる。その結果、飛躍的な興趣の向上を図ることができる。
特に、本実施の形態では、リミッタ時に時短モードが選択された場合には、実質的に次回の大当たり時に際し、再度確変モードが選択される機会が与えられる(比較的短時間で再度確変モードが選択される可能性があり、この場合には実質上の連チャン回数の増大が可能となる)。従って、遊技者は、リミッタ時において、通常モードではなく、時短モードが選択されることを切望することとなり、さらに遊技内容の厚みが増す。
さらに、本実施の形態では、上述したように実質上の連チャン回数が増大してしまうことが一見射幸心をあおりすぎてしまうようにも思われるが、本実施の形態では、時短モードが選択された場合には、2ラウンドしか大入賞口4の開閉サイクルが繰り返されない。このため、それ以外のモード(通常モード又は確変モード)が選択された場合に比べて、景品球の獲得量が比較的少ないものとなる。その結果、射幸心のあおりすぎを依然として抑制することができる。
尚、本発明は上述した実施の形態の記載内容に限定されるものではなく、従って、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施の形態では、時短モードの概念として、(1)7セグ表示部53に「7」が表示される確率を通常時に比べて高め、第1種始動口3の羽根6を開放させる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部53における数字の変動時間を短くすること、(3)羽根6の開放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くすること)、(4)特別図柄表示装置13の表示部13aの図柄17A〜17H,17Kの変動時間を短くすること、の全ての事項が実行されることとした。
これに対し、(1)〜(4)のいずれか1つを満たすことを、時短モードとしてとらえてもよい。また、(1)〜(4)の任意の組合せ(例えば(1)と(2)、(1)と(3)、(1)と(4)、(2)と(3)、(2)と(4)、(3)と(4)、(1)と(2)と(3)、(1)と(2)と(4)、(1)と(3)と(4)、(2)と(3)と(4))を時短モードとしてとらえてもよい。
(b)時短モードとしては、次回の大当たり時まで継続されるようにしてもよいし、図柄17A〜17H,17Kの予め定められた所定回転変動回数だけ継続され、その後通常モードに切り替えられるようにしてもよい。また、時短モードが選択された場合には、大当たり状態が2回又はそれ以上発生するまで、当該時短モードが継続されるようにしてもよい。さらに、確変モードについても上記と同様のことがいえる。
併せて、大当たり図柄に応じて、確変モードや時短モードの継続回数(大当たり状態の継続発生回数)を可変とするようにしてもよい。例えば「1」、「5」で大当たりの場合には、次回の大当たりまで確変モードが継続され、「3」、「7」で大当たりの場合には、次々回の大当たりまで確変モードが継続されるようにしてもよい。
(c)さらに、上記実施の形態では、大当たり図柄乱数カウンタCB及びリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLが共に0〜399の値をとるようにし、それぞれ「50」、「100」毎に異なる大当たり図柄となるようにしたが、かならずしもそのような幅をもたせなくてもよい。例えば、大当たり図柄乱数カウンタCBが0のときには大当たり図柄が「2」、1のときには大当たり図柄が「4」、2のときには大当たり図柄が「6」、3のときには大当たり図柄が「8」、4のときには大当たり図柄が「1」、5のときには大当たり図柄が「3」、6のときには大当たり図柄が「5」、7のときには大当たり図柄が「7」となるようにシンプルなものとしてもよい。
(d)また、大当たり図柄乱数カウンタCB及びリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLを共通化してもよい。すなわち、2つのテーブルを予め用意しておいて、リミッタ時には、リミッタ時以外とは別のテーブルから値をとる(0〜199までの範囲内でとる)ようにしてもよい。
(e)上記実施の形態では、リミッタ時に通常モード、時短モードのうちのいずれかが選択されるようになっていたが、確変モード以外の複数のモードのうちのいずれかであれば、他のモード(例えば回数を限定した確変モード等)を選択するようにしてもよい。
(f)上記実施の形態では、再変動処理を行うこととしたが、かかる処理を省略してもよい。また、再変動処理に際しては、それまでのリーチパターンを維持することとしたが、そのようなリーチパターンを維持せずとも、単に全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lを再変動させるだけの構成としてもよい。また、それまでとは異なったリーチパターンを採用してもよい。
(g)表示装置13としては、上述した液晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示菅等を用いてもよい。
(h)上記実施の形態では、普通図柄表示装置51は、「0」から「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部53にセグメント表示させ、その数字が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合に、第1種始動口3の羽根6を所定秒数開放させることとした。これに対し、7セグ表示以外の他の表示方法(例えばランプの点灯等)を用いて表示するようにしてもよい。また、羽根6を開放させる以外にも別の第1種始動口を設けておいてシャッタを開放するようにしてもよい。
(i)大当たり図柄乱数カウンタCB及びリミッタ時大当たり図柄乱数カウンタCBLを含む乱数に関するカウンタ(内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR及びリーチ種別決定カウンタCV等)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定してもよい。
(j)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプのパチンコ機等にも適用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも、アレパチ、アレンジボール等の各種遊技機にも適用できる。
(k)上記実施の形態では、大当たり状態の終了時にモードの表示を行うようにしたが(ステップS240)、このような表示をおこなわなくてもよい。また、大当たり時や、大当たり中に表示するようにしてもよい。さらには、大当たり後、次回の大当たり時まで継続的に表示するようにしてもよい。また、表示部に表示する以外にもランプや音でモードを報知するようにしてもよい。
特許請求の範囲の請求項に記載されないものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)請求項1に記載の遊技機において、さらに、モードの選択結果を表示する表示手段を設けたことを特徴とする。
(2)請求項1及び上記付記(1)に記載の遊技機において、上記所定のモードは、確率変動モード、時間短縮モード、及び通常モードを含んでいることを特徴とする。
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…第1種始動口、4…大入賞口、5…遊技球、13…特別図柄表示装置、13a…表示部、14…左図柄列、15…中図柄列、16…右図柄列、17A〜17H,17K…図柄、24…制御装置、51…普通図柄表示装置、54…通過ゲート。
Claims (1)
- 第1の始動条件の成立に基づき第1の始動遊技を行い、該第1の始動遊技の結果が特別の条件を満たした場合に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
第2の始動条件の成立に基づき第2の始動遊技を行い、該第2の始動遊技の結果が特定の条件を満たした場合に、前記第1の始動条件の成立が容易になるという遊技者に有利な特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と、
前記特別遊技状態の発生に際し、少なくとも次回の遊技において前記特別の条件を満たしやすくする確率変動モードを含んでなる所定モードのうち、いずれかのモードを選択するモード選択手段と、
前記モード選択手段により前記確率変動モードが継続して選択される回数を制限するリミッタ制御手段と
を備えた遊技機であって、
少なくとも所定回数の確率変動モードが継続して選択されたときは、次回の前記特別遊技状態の発生に際し、前記モード選択手段が前記確率変動モード以外の複数の所定モードのうち、いずれかのモードを選択するよう制御するモード選択制御手段を設けたことを特徴とする遊技機。
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