JP2008187497A - カメラ、画像記録プログラムおよび画像表示プログラム - Google Patents

カメラ、画像記録プログラムおよび画像表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被写体像を完全に正立させて表示できるカメラ、画像記録プログラムおよび画像表示プログラムを提供する。
【解決手段】CPU12は、傾斜センサー14でから出力された信号値に基づいて、撮像素子2で被写体像が撮像されたときのカメラボディ100の傾斜角度θを算出し、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きを判定する。CPU12は、傾斜角度θと、判定したカメラボディ100の90度毎の縦横の向きとの角度差△θを算出する。この角度差△θは、EXIF規格で規定された、各ベンダー(メーカー)が任意に使用できる領域に記録される。記録された画像データを再生する際、CPU12は、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きと、角度差△θとに基づいて、画像データを回転させて、表示装置9に表示させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、カメラで撮像して得た画像の傾きを修正する技術に関する。
撮像素子を用いて被写体像を撮像するカメラでは、たとえばExif規格のような画像ファイルの規格であらかじめ定められた領域に、カメラの姿勢が横位置で撮像されたか縦位置で撮像されたかを表す姿勢に関する情報が画像データとともに記録される(特許文献1参照)。
特開2006−27017号公報
従来のカメラで撮像して得た画像をカメラやパソコンで表示させる際には、画像データとともに記録されている姿勢の情報に基づいて、画像が90度単位で適宜回転された状態で表示される。しかし、従来のカメラでは、撮像時のカメラの姿勢が90度単位で記録されるため、僅かに斜めにカメラが傾いた状態で撮像されると、カメラやパソコンで表示される画像も僅かに斜めに傾いた状態で表示されてしまう。
(1) 請求項1の発明によるカメラは、撮像手段と、撮像手段が配設される筐体と、光軸に関する筐体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、傾斜角度検出手段が検出した筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、撮像手段で撮像して得た画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた第1の領域に格納し、傾斜角度検出手段で検出した筐体の傾斜角度に関する情報を第1の領域とは異なる第2の領域に格納する格納手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、筐体の傾斜角度に関する情報は、画像の縦横の向きの情報から決定される画像の向きに合わせて回転させた画像から、さらにどの程度画像を回転させると被写体像が正立するかを示す傾斜角度の差分の情報であることを備えることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、筐体の傾斜角度に関する情報は、傾斜角度検出手段が検出した筐体の傾斜角度であることを備えることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、第2の領域は、画像ファイルの規格であらかじめ定められた、メーカーまたはユーザーが利用可能な領域であることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、傾斜角度検出手段で検出する筐体の傾斜角度が筐体の実傾斜角度と一致するように補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明による画像記録プログラムは、コンピュータに、光軸に関する、撮像素子が配設される筐体の傾斜角度を検出する処理と、筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、撮像素子で撮像して得た画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた画像ファイルの第1の領域に格納する処理と、筐体の傾斜角度に関する情報を第1の領域とは異なる、画像ファイルの第2の領域に格納する処理とを実行させることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項6に記載の画像記録プログラムにおいて、筐体の傾斜角度に関する情報は、画像の縦横の向きの情報から決定される画像の向きに合わせて回転させた画像から、さらにどの程度画像を回転させると被写体像が正立するかを示す傾斜角度の差分の情報であることを備えることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明は、請求項6に記載の画像記録プログラムにおいて、筐体の傾斜角度に関する情報は、検出した筐体の傾斜角度、および、第1の領域に格納された画像の縦横の向きの情報が無効であることを示す無効性情報であることを備えることを特徴とする。
(9) 請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれか一項に記載の画像記録プログラムにおいて、第2の領域は、画像ファイルの規格であらかじめ定められた、メーカーまたはユーザーが利用可能な領域であることを特徴とする。
(10) 請求項10の発明による画像表示プログラムは、コンピュータに、請求項6に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された画像の縦横の向きの情報と、画像のデータとを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された筐体の傾斜角度に関する情報を読み込む処理と、読み込んだ画像の縦横の向きの情報と、筐体の傾斜角度に関する情報とに基づいて、読み込んだ画像のデータから得られる画像の向きを回転させる処理と、回転させる処理が施された画像を表示装置に表示させる処理とを実行させることを特徴とする。
(11) 請求項11の発明による画像表示プログラムは、コンピュータに、請求項7に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された画像の縦横の向きの情報と、画像のデータとを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された傾斜角度の差分の情報を読み込む処理と、読み込んだ画像の縦横の向きの情報から得られる画像の縦横の向きと一致するように、第1の領域から読み込んだ画像のデータから得られる画像を所定の単位角度で回転させる処理と、所定の単位角度で回転させる処理が施された画像を読み込んだ傾斜角度の差分の情報に基づいてさらに回転させる処理と、さらに回転させる処理が施された画像を表示装置に表示させる処理とを実行させることを特徴とする。
(12) 請求項12の発明による画像表示プログラムは、コンピュータに、請求項8に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された画像の縦横の向きの情報と、画像のデータを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された筐体の傾斜角度を読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された無効性情報の有無を判定する処理と、無効性情報が存在しないと判定されると、読み込んだ画像の縦横の向きの情報から得られる画像の縦横の向きと一致するように、第1の領域から読み込んだ画像のデータから得られる画像を所定の単位角度で回転させて表示画像として決定する処理と、無効性情報が存在すると判定されると、読み込んだ筐体の傾斜角度に基づいて、第1の領域から読み込んだ画像のデータから得られる画像を被写体像が正立するように回転させて表示画像として決定する処理と、表示画像として決定する処理が施された画像データを表示装置に表示させる処理とを実行させることを特徴とする。
(13) 請求項13の発明は、請求項7に記載の画像記録プログラムにおいて、第2の領域に格納した傾斜角度の差分の情報に基づいて第1の領域に格納した画像データの被写体像の角度を修正する処理と、被写体像の角度を修正した画像データを第1の領域に格納するとともに、第2の領域に格納した傾斜角度の差分の情報を消去する処理とをさらに実行させることを特徴とする。
(14) 請求項14の発明は、請求項7に記載の画像記録プログラムにおいて、第2の領域に格納した傾斜角度の差分の情報に基づいて第1の領域に格納した画像データの被写体像の角度を修正する処理と、被写体像の角度を修正した画像データを第1の領域に格納するとともに、第1の領域に格納した画像データが第2の領域に格納した傾斜角度の差分の情報によって修正済みであることを示す修正情報を、第1および第2の領域とは異なる第3の領域に格納する処理とをさらに実行させることを特徴とする。
(15) 請求項15の発明は、請求項14に記載の画像記録プログラムにおいて、第3の領域は、画像ファイルの規格であらかじめ定められた、メーカーまたはユーザーが利用可能な領域であることを特徴とする。
(16) 請求項16の発明による画像表示プログラムは、コンピュータに、請求項14または請求項15に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された画像データの縦横の並びの情報と、画像データとを読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された傾斜角度の差分の情報を読み込む処理と、読み込んだ画像ファイルから第3の領域に格納された修正済みであることを示す修正情報の有無を判定する処理と、読み込んだ画像データの縦横の並びの情報と、画像データとに基づいて画像データの縦横の姿勢を決定する処理と、決定された画像データの縦横の姿勢となるように第1の領域から読み込んだ画像データを所定の単位角度で回転させる処理と、修正情報が存在しないと判定されると、所定の単位角度で回転させる処理が施された画像データを読み込んだ傾斜角度の差分の情報に基づいてさらに回転させて表示画像として決定し、修正情報が存在すると判定されると、所定の単位角度で回転させる処理が施された画像データを表示画像として決定する処理と、表示画像として決定する処理が施された画像データを表示装置に表示させる処理とを実行させることを特徴とする。
(17) 請求項17の発明によるカメラは、撮像手段と、撮像手段が配設される筐体と、光軸に関する筐体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、撮像手段で撮像して得た画像を、傾斜角度検出手段が検出した筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きに合わせて回転させた後、さらにどの程度画像を回転させると被写体像が正立するか、を示す傾斜角度の差分の情報を算出する傾斜角度差算出手段と、傾斜角度差算出手段で算出した傾斜角度の差分の情報に基づいて、撮像手段で撮像して得た画像を回転させる画像回転手段と、傾斜角度検出手段が検出した筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、画像回転手段で回転させた画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた領域に格納する格納手段とを備えることを特徴とする。
(18) 請求項18の発明による画像記録プログラムは、コンピュータに、光軸に関する、撮像素子が配設される筐体の傾斜角度を検出する処理と、撮像素子で撮像して得た画像を、筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きに合わせて回転させた後、さらにどの程度画像を回転させると被写体像が正立するか、を示す傾斜角度の差分の情報を算出する処理と、傾斜角度の差分の情報に基づいて、撮像素子で撮像して得た画像を回転させる処理と、筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、回転させる処理を施した画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた領域に格納する処理とを実行させることを特徴とする。
(1) 請求項1の発明によるカメラおよび請求項6の発明による画像記録プログラムでは、撮像時の僅かな傾きを記録できるとともに、生成された画像ファイルが従来の画像ファイルの規格との互換性を有するので、利便性および汎用性が高い。
(2) 請求項10〜12および請求項16の発明による画像表示プログラムでは、被写体像を正立させて表示できるとともに、従来の画像ファイルの規格で記録された画像も表示させることができるので、利便性および汎用性が高い。
(3) 請求項17の発明によるカメラでは、撮像時の僅かな傾き修正して画像データを記録できるとともに、生成された画像ファイルが従来の画像ファイルの規格との互換性を有するので、利便性および汎用性が高い。
(4) 請求項18の発明による画像記録プログラムでは、生成された画像ファイルを従来の表示用プログラムで再生しても被写体像を正立させて表示できるとともに、生成された画像ファイルが従来の画像ファイルの規格との互換性を有するので、利便性および汎用性が高い。
−−−第1の実施の形態−−−
図1〜8を参照して、本発明をカメラに適用した第1の実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用したカメラである一眼レフタイプのカメラボディ100とカメラボディ100に装着する撮影レンズ200を示した斜視図である。カメラボディ100にはレリーズボタン104と、被写体像を撮像する撮像素子2と、カメラボディ100の各部を制御する制御回路101とが設けられている。カメラボディ100には記録媒体11が取り付けられている。
301は、撮影レンズ200からの被写体像を撮像素子2に導くための撮影光路である。カメラボディ100に撮影レンズ200を装着すると、レンズ側絞りレバー203とカメラ側の絞り連動レバー323とが当接する。レンズ側絞りレバー203は、カメラ側の絞り連動レバー323により駆動されて所定の絞り値に制御される。321はメインミラーである。
撮像素子2は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子2は、撮影レンズ1を通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号(アナログ撮像信号)を制御回路101へ出力する。記録媒体11は、たとえばメモリーカードのようにカメラボディ100に着脱可能な記憶媒体であり、後述するように制御回路101で所定の処理が施された画像データを保存する。なお、本実施の形態では、撮影レンズ200が取り付けられるカメラボディ100の前方を正面と呼び、撮像素子2が設けられるカメラボディ100の後方を背面と呼ぶ。また、カメラボディ100の上下左右方向を各図に記載したように規定する。
図2は、制御回路101の構成を説明するブロック図である。制御回路101は、A/D変換回路3と、タイミングジェネレータ4と、イメージメモリー5とを備えている。また、制御回路101は、画像処理回路6と、圧縮伸長回路7と、表示回路8と、表示装置9と、メモリー10と、CPU12と、不揮発メモリー13と、傾斜センサー14とを備えている。
A/D変換回路3は、アナログ撮像信号をデジタル信号に変換する。撮像素子2およびA/D変換回路3は、タイミングジェネレータ4から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動される。イメージメモリー5は、撮像素子2で撮像されてA/D変換回路3でデジタル信号に変換された被写体像の画像データを一時的に保存するメモリーである。
画像処理回路6は、デジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行う。圧縮伸長回路7は、画像処理回路6で画像処理をした後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理を行う。また圧縮伸長回路7は、記録媒体11に記録されている圧縮された画像データを伸長する伸長処理を行う。
表示回路8は、撮像して得た画像を表示装置9に表示するための処理を行う回路である。画像処理回路6、圧縮伸長回路7、および表示回路8によって画像処理ブロックが構成されている。
表示装置9は、表示回路8で処理された画像などを表示するための装置であり、液晶表示装置などが用いられる。表示装置9は、カメラボディ100の背面側から表示面が視認可能となるように配設されている。メモリー10は、圧縮伸長回路7で圧縮処理された画像データを一時的に保存するメモリーである。
CPU12は、カメラボディ100の各部の制御を行う制御回路であり、各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各部へ出力する。不揮発メモリー13は、各種設定値等を保持するためのメモリーである。傾斜センサー14は、撮影レンズ200に入射する光軸を中心とする、カメラボディ100の傾斜角度θを検出するための角度センサーである。以下の説明では、撮影レンズ200に入射する光軸を中心とする、カメラボディ100の傾斜角度のことを、単にカメラボディ100の傾斜角度θまたは傾斜角度θと呼ぶ。
−−−撮像時の動作−−−
このように構成されるカメラボディ100では、不図示の電源スイッチがオンされてレリーズボタン104が押圧されると、メインミラー321がミラーアップされるとともに、CPU12でシャッタ速度および絞り値が適宜決定され、被写体像が撮像素子2で撮像される。撮像素子2で撮像された被写体像のアナログ撮像信号はA/D変換回路3でデジタル信号に変換されて、画像処理回路6で画像処理が行わる。画像処理回路6で処理された画像データは、圧縮伸長回路7でたとえばJPEG形式による圧縮処理が行われて記録媒体11に記録される。
なお、本実施の形態では、EXIF規格に則って、JPEG形式による圧縮処理が行われた画像データと、EXIF情報とが記録媒体11に記録される。EXIF情報とは、画像ファイルに添付されている画像の各種情報をEXIF規格に則って記録したものである。EXIF情報を記録する領域には、撮像時のカメラボディ100の縦横の向きや解像度など画像に関する各種情報を記録する領域、撮影日時を記録する領域、露出時間や絞り値などの各種撮影条件を記録する領域、各ベンダー(メーカー)が任意に使用できる任意領域、ユーザーが任意に使用できる領域などが含まれる。本実施の形態では、後述するように、任意領域にカメラボディ100の傾斜角度に関する情報を記録する。
すなわち、CPU12は、傾斜センサー14から出力された信号値に基づいて、撮像素子2で被写体像が撮像されたときのカメラボディ100の傾斜角度θを算出する。ここで、傾斜角度θについて、基準位相および回転方向を次のように規定する。図3(a)に示すように、カメラボディ100の上面を鉛直真上に向けたときカメラボディ100の姿勢(回動位相)を基準位相とし、このときの傾斜角度θを0度とする。また、図3(b)に示すように、カメラボディ100を正面から見た際に、基準位相から時計方向に回転させたときに傾斜角度θが正の値となるように回転方向を規定する。
CPU12は、傾斜角度θから、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きを次のように判定する。傾斜角度がマイナス45度(315度)以上45度未満の場合、カメラボディ100の向きが水平であると判定する。傾斜角度が45度以上135度未満の場合、カメラボディ100の向きが90度傾斜した垂直であると判定する。傾斜角度が135度以上225度未満の場合、カメラボディ100の向きが上下が反転した水平であると判定する。傾斜角度が225度以上315度未満の場合、カメラボディ100の向きが270度傾斜した垂直であると判定する。この、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報は、従来からEXIF情報として記録される撮像時のカメラボディ100の縦横の向きの情報と同じ情報である。
また、CPU12は、傾斜角度θと、上述したカメラボディ100の90度毎の縦横の向きとの角度差△θを算出する。角度差△θは、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きからさらにどの程度カメラボディ100が傾いているかを示す情報である。換言すれば、角度差△θは、画像の縦横の向きの情報から決定される画像の向きに合わせて回転させた画像から、さらにどの程度画像を回転させると被写体像が正立するかを示す傾斜角度の差分の情報である。
たとえば、図4(a)に示すように、傾斜角度θが93度である場合、カメラボディ100の向きが90度傾斜した垂直であると判定されるので、角度差△θは、傾斜角度θ(93度)から、判定されたカメラボディ100の向きである90度を減じた3度となる。同様に、傾斜角度θが85度である場合、角度差△θはマイナス5度となり、傾斜角度θが220度である場合、角度差△θは40度となる。
なお、図4(a)は、傾斜角度θが93度のときの撮像範囲および被写体像を、被写体像の鉛直方向が図示上下方向と一致するように描いたものである。図4において、矢印Uは、被写体像の鉛直真上の方向を示しており、一点鎖線は撮像素子2(カメラボディ100)の上下左右方向、すなわち、画像データ上の上下左右方向を示している。また、図4(a)に記載された撮像範囲および被写体像は、カメラボディ100の背面側から見たものとなるため、反時計方向に回転させたときに傾斜角度θが正の値を採ることになる。
CPU12は、上述したようにカメラボディ100の90度毎の縦横の向きと、角度差△θを算出すると、これらをEXIF情報として記録媒体11に記録させる。これにより、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データと、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報と、角度差△θとが1つの画像ファイルとして記録媒体11に記録される。ここで、画像データは、EXIF規格で規定された画像データを記録する領域(以下、画像データ記録領域と呼ぶ)に記録され、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報は、EXIF情報を格納する領域のうち、撮像時のカメラボディ100の縦横の向きを記録する領域(以下、向き記録領域と呼ぶ)に記録される。角度差△θは、EXIF情報を格納する領域のうち、上述した任意領域に記録される。
すなわち、画像データやカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報は、ベンダー(メーカー)に関わらず共通して使用される領域(第1の領域)に従来どおり記録されることとなる。角度差△θは、各ベンダー(メーカー)が任意に使用できる領域(第2の領域)に記録されることとなる。これにより、EXIF規格に対応した従来の再生プログラムを用いた、従来のカメラや携帯電話機、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末などの画像再生機能を有する装置(画像再生装置)で、カメラボディ100で撮像して得た画像データを従来どおり再生して表示することができる。
たとえば、図4(a)に示すように、撮像されたときの傾斜角度θが93度であった場合、上述したように、画像データ記録領域に画像データが記録され、向き記録領域にカメラボディ100の向きが90度傾斜した垂直であることを示す情報が記録される。記録された画像データは、図4(b)に示すように、カメラボディ100の上下左右方向に対して被写体像が図示時計方向に93度回転した状態となる。
このように記録された画像データを従来の再生プログラムを用いて再生する場合、画像ファイルの中の画像データが画像データ記録領域から読み込まれ、カメラボディ100の向きが90度傾斜した垂直であることを示す情報が向き記録領域から読み込まれる。そして、再生する際の画像の縦横を自動的に回転させるように設定されている場合には、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、図4(c)に示すように、表示装置に表示する画像が図示反時計方向に90度回転された状態で表示される。
しかし、撮像時の傾斜角度θが93度であったため、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、画像を図示反時計方向に90度回転させても、被写体像が完全には正立しないこととなる。このような場合、従来の再生プログラムを用いた画像表示装置では、被写体像を完全に正立させるためには、表示される画像を図示反時計方向にさらに3度回転するようにユーザーが修正作業を行う必要がある。
これに対し、本実施の形態では、撮像して得た画像をカメラボディ100の表示装置9に表示する際に、以下に述べる処理を行うことで被写体像を完全に正立させて表示できる。以下、詳述する。
本実施の形態では、記録媒体11に記録された画像データを再生する際、CPU12は、記録媒体11に記録された画像ファイルのデータを読み込む。すなわち、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込み、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θを任意領域から読み込む。
再生する際の画像の縦横を自動的に回転させるように設定されている場合には、CPU12は、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度単位で回転させ、さらに、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて画像データを回転させる。これにより、被写体像が完全に正立した画像が生成される。その後、CPU12は、表示回路8を制御することで、生成した画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整させて、当該画像を表示装置9に表示させる。
たとえば、図4(a)に示すように、撮像されたときの傾斜角度θが93度であった場合、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込む。またCPU12は、カメラボディ100の向きが90度傾斜した垂直であることを示す情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θが3度であることを任意領域から読み込む。
再生する際の画像の縦横の向きを自動的に回転させるように設定されている場合には、CPU12は、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、図4(c)に示すように、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度回転させ、さらに、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて画像データを3度回転させる。その結果、図5(a)に示すように被写体像が正立した画像が生成される。
その後、CPU12は、表示回路8を制御することで、図5(a)に示す画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整させて、当該画像を表示装置9に表示させる。その結果、図5(b)に示すように、被写体像が完全に正立した画像が表示装置9に表示される。なお、図5(a),(b)において、一点鎖線は、撮像素子2(カメラボディ100)の上下左右方向、すなわち、画像を回転させる前の画像データ上の上下左右方向を示している。また、二点鎖線は、画像を回転させた後の画像データ上の上下左右方向を示している。画像を回転させた後の画像データ上の上下方向または左右方向は、矢印Uで示した被写体像の鉛直真上の方向と平行となる。
−−−傾斜センサー14の校正について−−−
カメラボディ100の傾斜角度θを正確に算出するために、カメラボディ100が基準位相となるように保持されているときに傾斜センサー14から出力される信号値に基づいて、CPU12が傾斜角度θを0度と算出するように、カメラボディ100の製造段階で校正が行われている。具体的には、カメラボディ100が基準位相となるように保持されているときに傾斜センサー14から出力される信号値を第1のキャリブレーション値として不揮発メモリー13に記録させている。この不揮発メモリー13に記録された第1のキャリブレーション値で傾斜センサー14から出力される信号値を補正することで、撮像時に正しい傾斜角度θが得られる。
また、撮像素子2がカメラボディ100に対して僅かに傾いて固定されていることがある。そこで、カメラボディ100が基準位相となるように保持されているときに鉛直または水平な被写体を撮像して得た画像に基づいて、被写体像の傾きθ1を算出する。そして、カメラボディ100の製造段階で、この傾きθ1を第2のキャリブレーション値として不揮発メモリー13に記録させておく。あるいは、鉛直または水平な被写体を撮像した画像が表示画面上で正しく垂直または水平となるようにカメラボディ100を傾けて、このときの傾斜角度θを第2のキャリブレーション値として不揮発メモリー13に記録させておく。そして、撮像時に、傾斜角度θまたは角度差△θを第2のキャリブレーション値で補正する。これにより、画像データの再生時に被写体像を完全に正立できる。
−−−フローチャート−−−
図6は、被写体像の撮像の際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図6のフローチャートによるプログラムは、カメラボディ100の不図示の電源スイッチがオンされると起動してCPU12で実行される。
ステップS1において、レリーズボタン104が押圧されるまで待機する。ステップS1が肯定判断されるとステップS11およびステップS31へ進む。ステップS11において、公知のミラーアップ、絞り制御、シャッタ制御、撮像という一連の撮像動作を行うよう各部を制御してステップS13へ進む。ステップS13において、撮像動作が終了するまで待機して、ステップS15およびステップS21へ進む。
ステップS15において、公知のリセット動作を行うように各部を制御してステップS17へ進む。ステップS17においてリセット動作が終了するまで待機した後、リターンする。
ステップS21において、撮像素子2で撮像された被写体像のアナログ撮像信号を画像処理ブロックで処理するように各部を制御してステップS41へ進む。
ステップS31において、傾斜センサー14から出力される信号値に基づいて傾斜角度θを算出してステップS33へ進む。ステップS33において、ステップS31で算出した傾斜角度θに基づいてカメラボディ100の90度毎の縦横の向きを判定してステップS35へ進む。ステップS35において、ステップS31で算出した傾斜角度θ、および、ステップS33で判定したカメラボディ100の90度毎の縦横の向きに基づいて角度差△θを算出してステップS41へ進む。
ステップS41において、画像処理ブロックで処理された画像データと、ステップS33で判定したカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報と、ステップS35で算出した角度差△θとを所定の領域に記録するよう制御してリターンする。
図7は、記録媒体11に記録された画像データを再生する際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図7のフローチャートによるプログラムは、不図示の操作スイッチが操作されて記録媒体11に記録された画像データを再生するように指示されると起動してCPU12で実行される。
ステップS51において、記録媒体11に記録された画像ファイルのデータを読み込むよう画像処理ブロックを制御してステップS53へ進む。ステップS53において、圧縮された画像データを伸長するよう圧縮伸長回路8を制御してステップS55へ進む。ステップS55において、不図示の操作スイッチの操作によって、再生する際の画像の縦横の向きを自動的に回転させるように設定されているか否かを判断する。
ステップS55が肯定判断されるとステップS57へ進み、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、伸長した画像データを回転させてステップS59へ進む。ステップS59において、ステップS57で回転された画像データを、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいてさらに回転させてステップS61へ進む。
ステップS61において、画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整するように表示回路8を制御してステップS63へ進む。ステップS63において、ステップS61で画像のサイズを調整させた画像データを表示装置9に表示するよう表示回路8を制御してリターンする。
ステップS55が否定判断されるとステップS61へ進む。
上述した第1の実施の形態のカメラボディ100では、次の作用効果を奏する。
(1) 画像データが、EXIF規格で規定された画像データを記録する領域(画像データ記録領域)に記録され、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報が、EXIF情報を格納する領域のうち、撮像時のカメラボディ100の縦横の向きを記録する領域(向き記録領域)に記録されるように構成した。また、カメラボディ100の傾斜角度θに関する情報が、向き記録領域とは異なる領域に記録されるように構成した。したがって、従来のEXIF規格に準拠して画像データを記録でき、生成された画像ファイルが従来のEXIF規格の画像ファイルと互換性を有するとともに、撮像時のカメラボディ100の僅かな傾斜角度を記録できる。これにより、従来の再生プログラムを用いた画像再生装置で、カメラボディ100で撮像して得た画像データを従来どおり再生して表示することができる。また、向き記録領域とは異なる領域に記録されたカメラボディ100の傾斜角度θに関する情報をさらに読み込むことができる再生プログラムを用いることで、被写体像を正立させて表示できるのでユーザーが画像の回転操作を行わなくても済む。
(2) 向き記録領域とは異なる領域に角度差△θを記録するように構成した。角度差△θは、画像の縦横の向きの情報から決定される画像の向きに合わせて回転させた画像から、さらにどの程度画像を回転させると被写体像が正立するかを示す傾斜角度の差分の情報である。これにより、向き記録領域に記録されているカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報と合わせて、撮像時のカメラボディ100の僅かな傾斜角度を精度よく記録できる。また、向き記録領域とは異なる領域に記録された角度差△θをさらに読み込むことができる再生プログラムを用いることで、被写体像を精度よく正立させて表示できるのでユーザーが画像の回転操作を行わなくても済む。
(3) 角度差△θが、EXIF情報を格納する領域のうち、各ベンダー(メーカー)が任意に使用できる任意領域に記録されるように構成した。任意領域はメーカー側で任意に利用可能であり、他の領域のデータに影響を与えないので、高い互換性を有する。また、画像データの記録用のプログラムおよび再生用のプログラムの変更部分が少なくて済み、開発コストを低減できる。
(4) 記録された画像ファイルから画像を再生して表示させる際に、向き記録領域に記録されているカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報と、向き記録領域とは異なる領域に記録されたカメラボディ100の傾斜角度θに関する情報とを読み込んで画像を回転させて表示するように構成した。これにより、撮像時のカメラボディ100の僅かな傾きを修正して、被写体像を正立させて表示できるとともに、従来のEXIF規格で記録された画像も表示させることができるので、従来のEXIF規格との互換性を有していて汎用性が高い。
(5) 記録された画像ファイルから画像を再生して表示させる際に、向き記録領域に記録されているカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報に基づいて画像を回転させ、さらに、向き記録領域とは異なる領域に記録された角度差△θとを読み込んで画像を回転させて表示するように構成した。これにより、被写体像を精度よく正立させて表示できる。
(6) カメラボディ100が基準位相となるように保持されているときに傾斜センサー14から出力される信号値に基づいて、CPU12が傾斜角度θを0度と算出するように校正を行っている。これにより、カメラボディ100の傾斜角度θを正確に算出できる。
−−−第2の実施の形態−−−
図8,9を参照して、本発明をカメラに適用した第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、角度差△θの代わりに傾斜角度θを任意領域に記録するとともに、向き記録領域に記録されたカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報が無効であることを示す無効性情報を任意領域に記録する。
すなわち、CPU12は、傾斜センサー14から出力された信号値に基づいて、撮像素子2で被写体像が撮像されたときのカメラボディ100の傾斜角度θを算出するとともに、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きを判定する。そして、CPU12は、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データを画像データ記録領域に記録し、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域に記録し、傾斜角度θと無効性情報とを任意領域に記録するよう各部を制御する。
すなわち、画像データやカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報は、ベンダー(メーカー)に関わらず共通して使用される第1の領域に従来どおり記録されることとなる。角度差△θは、各ベンダー(メーカー)が任意に使用できる第2の領域に記録されることとなる。これにより、EXIF規格に対応した従来の再生プログラムを用いた、従来のカメラやパーソナルコンピュータ、携帯情報端末などの画像再生機能を有する装置(画像再生装置)で、カメラボディ100で撮像して得た画像データを従来どおり再生して表示することができる。
また、本実施の形態では、撮像して得た画像をカメラボディ100の表示装置9に表示する際に、以下に述べる処理を行うことで被写体像を完全に正立させて表示できる。本実施の形態では、記録媒体11に記録された画像データを再生する際、CPU12は、記録媒体11に記録された画像ファイルのデータを読み込む。すなわち、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込み、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θと無効性情報とを任意領域から読み込む。
再生する際の画像の縦横の向きを自動的に回転させるように設定されている場合、CPU12は、任意領域から無効性情報を読み込んでいる場合には、向き記録領域から読み込んだ情報に関わりなく、任意領域から読み込んだ傾斜角度θに基づいて画像データを回転させる。これにより、被写体像が完全に正立した画像が生成される。その後、CPU12は、表示回路8を制御することで、生成した画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整させて、当該画像を表示装置9に表示させる。
また、CPU12は、任意領域から無効性情報を読み込んでいない場合には、任意領域から読み込んだ傾斜角度θに関わらず、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度単位で回転させる。その後、CPU12は、表示回路8を制御することで、生成した画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整させて、当該画像を表示装置9に表示させる。
従来のEXIF規格に則って記録された画像ファイルには、任意領域に角度差△θおよび無効性情報が記録されていない。したがって、従来のEXIF規格に則って記録された画像ファイルから画像を再生する場合には、従来どおり、画像データが90度単位で回転されることとなり、互換性を有する。
−−−フローチャート−−−
図8は、被写体像の撮像の際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図8のフローチャートによるプログラムは、カメラボディ100の不図示の電源スイッチがオンされると起動してCPU12で実行される。
ステップS1からステップS21まで、および、ステップS31、ステップS33は、図6に示した第1の実施の形態のフローチャートでステップ番号が対応するステップと同様であるので説明を省略する。ステップS241において、画像処理ブロックで処理された画像データを画像データ記録領域に記録し、ステップS33で判定したカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域に記録し、無効性情報およびステップS31で算出した傾斜角度θを任意領域に記録するよう制御してリターンする。
図9は、記録媒体11に記録された画像データを再生する際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図9のフローチャートによるプログラムは、不図示の操作スイッチが操作されて記録媒体11に記録された画像データを再生するように指示されると起動してCPU12で実行される。
ステップS51からステップS55まで、および、ステップS61、ステップS63は、図6に示した第1の実施の形態のフローチャートでステップ番号が対応するステップと同様であるので説明を省略する。ステップS55が肯定判断されるとステップS256へ進み、ステップS51で読み込んだ画像ファイルのデータのうち、任意領域に無効性情報が存在しているか否かを判断する。
ステップS256が肯定判断されるとステップS259へ進み、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて、ステップS53で伸長した画像データを回転させてステップS61へ進む。ステップS256が否定判断されるとステップS257へ進み、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、ステップS53で伸長した画像データを回転させてステップS61へ進む。
第2の実施の形態のカメラボディ100を上述のように構成することで、第1の実施の形態の作用効果と同様の作用効果を奏する。
−−−第3の実施の形態−−−
図10,11を参照して、本発明をカメラに適用した第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1および第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1および第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、上述した角度差△θに基づいて、画像データを回転させた後、記録媒体11に記録できる。
すなわち、撮像後、CPU12は、第1の実施の形態で説明したように、被写体像が撮像されると、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データを画像データ記録領域に記録し、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域に記録し、角度差△θを任意領域に記録するよう各部を制御する。その後、不図示の操作スイッチが操作されて、画像データの傾きを修正して再記録するように指示されると、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込み、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θを任意領域から読み込む。
CPU12は、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを回転させる。その後CPU12は、再び圧縮処理が行われるように圧縮伸長回路7を制御する。そして、CPU12は、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データを、上述した回転処理を行う前の元の画像データが記録されている画像データ記録領域に上書きして記録するとともに、任意領域に記録された傾斜角度θを消去するよう各部を制御する。
図10(a)は、傾斜角度θが93度のときの撮像範囲および被写体像を、被写体像の鉛直方向が図示上下方向と一致するように描いたものであり、図4(a)と同じ図である。また、図10(b)は、画像データを角度差△θに基づいて上述のように回転させる前の、記録媒体11に記録された画像データであり、図4(b)と同じ図である。図10(a),(b)において、矢印Uは、被写体像の鉛直真上の方向を示しており、一点鎖線は撮像素子2(カメラボディ100)の上下左右方向、すなわち、画像データ上の上下左右方向を示している。
たとえば、図10(a)に示すように、撮像されたときの傾斜角度θが93度であった場合、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込み、カメラボディ100の向きが90度傾斜した垂直であることを示す情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θが3度であることを任意領域から読み込む。
そしてCPU12は、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを3度だけ回転させる。その結果、図10(c)に示すように被写体像の鉛直真上の方向が画像データ上の垂直方向または水平方向を平行となる画像が生成される。なお、図10(c)において、一点鎖線は、撮像素子2(カメラボディ100)の上下左右方向、すなわち、角度差△θに基づいて画像を回転させる前の画像データ上の上下左右方向を示している。また、二点鎖線は、角度差△θに基づいて画像を回転させた後の画像データ上の上下左右方向を示している。
その後、CPU12は、上述のように3度だけ回転させた画像データを再び圧縮するように圧縮伸長回路7を制御する。そして、CPU12は、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データで、上述した回転処理を行う前の元の画像データに対して上書きして記録するとともに、任意領域に記録された傾斜角度θを消去するよう各部を制御する。
このように、角度差△θに基づいて回転させた後の画像データは、向き記録領域に記録されたカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報に基づいて回転させるだけで、被写体像を完全に正立させることができる。すなわち、上述した角度差△θに基づく回転処理を行うことで、当該処理後の画像ファイルに記録された画像データを従来の再生プログラムを用いた画像表示装置で表示させても、被写体像を完全に正立した状態で表示させることができる。
図11は、上述した角度差△θに基づく回転処理を行う際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図11のフローチャートによるプログラムは、不図示の操作スイッチが操作されて、画像データの傾きを修正して再記録するように指示されると起動してCPU12で実行される。
ステップS351において、記録媒体11に記録された画像ファイルのデータを読み込むよう画像処理ブロックを制御してステップS353へ進む。ステップS353において、圧縮された画像データを伸長するよう圧縮伸長回路7を制御してステップS355へ進む。ステップS355において、ステップS353で伸長した画像データを、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて回転させてステップS357へ進む。
ステップS357において、ステップS355で回転させた画像データを圧縮するように圧縮伸長回路7を制御してステップS359へ進む。ステップS359において、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データで、上述した回転処理を行う前の元の画像データに対して上書きして記録するとともに、任意領域に記録された傾斜角度θを消去するよう各部を制御してリターンする。
第3の実施の形態のカメラボディ100では、第1の実施の形態の作用効果に加えて次の作用効果を奏する。
(1) 角度差△θに基づいて画像データを回転させた後、記録媒体11に記録するように構成した。これにより、上述した処理後の画像ファイルに記録された画像データを従来の再生プログラムを用いた画像表示装置で表示させても、被写体像を完全に正立した状態で表示させることができる。したがって、互換性および高い汎用性を備えるとともに、ユーザーが画像の回転操作を行わなくてよいので利便性が高い。
(2) 角度差△θに基づいて画像データを回転させた後、任意領域に記録された傾斜角度θを消去するように構成した。これにより、上述した処理後の画像ファイルに記録された画像データをカメラボディ100の表示装置9に表示させる場合であっても、被写体像を完全に正立した状態で表示させることができる。
−−−第4の実施の形態−−−
図12,13を参照して、本発明をカメラに適用した第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1〜第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1〜第3の実施の形態と同じである。本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、角度差△θに基づいて画像データを回転させた後、記録媒体11に記録できる。ただし、任意領域に記録された傾斜角度θを消去しない点、および、角度差△θに基づいて画像データがすでに回転されていることを示す修正情報を任意領域に記録する点で第3の実施の形態とは異なる。
すなわち、撮像後、CPU12は、第1および第3の実施の形態で説明したように、被写体像が撮像されると、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データを、画像データ記録領域に記録し、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域に記録し、角度差△θを任意領域に記録するよう各部を制御する。その後、不図示の操作スイッチが操作されて、画像データの傾きを修正して再記録するように指示されると、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込み、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θを任意領域から読み込む。
CPU12は、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを回転させる。その後CPU12は、再び圧縮処理が行われるように圧縮伸長回路7を制御する。そして、CPU12は、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データで、上述した回転処理を行う前の元の画像データに対して上書きして記録するとともに、角度差△θに基づいて画像データがすでに回転されていることを示す修正情報を任意領域に追加して記録するよう各部を制御する。
このように、角度差△θに基づいて回転させた後の画像データは、第3の実施の形態と同様に、向き記録領域に記録されたカメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報に基づいて回転させるだけで、被写体像を完全に正立させることができる。すなわち、上述した角度差△θに基づく回転処理を行うことで、当該処理後の画像ファイルに記録された画像データを従来の再生プログラムを用いた画像表示装置で表示させても、被写体像を完全に正立した状態で表示させることができる。
なお、本実施の形態では、記録媒体11に記録された画像データを再生する際、以下に述べる処理を行う。記録媒体11に記録された画像データを再生する際、CPU12は、画像データを画像データ記録領域から読み込み、カメラボディ100の90度毎の縦横の向きの情報を向き記録領域から読み込み、角度差△θおよび修正情報を任意領域から読み込む。
再生する際の画像の縦横の向きを自動的に回転させるように設定されている場合には、CPU12は、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度単位で回転させる。画像データがすでに上述した処理によって角度差△θに基づいて回転されている場合には、この段階で生成される画像の被写体像が完全に正立する。
そこでCPU12は、任意領域から修正情報を読み込んでいる場合には、任意領域から読み込んだ角度差△θに関わらず、表示回路8を制御することで、90度単位で回転させた当該画像データを、画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整させる。その後、当該画像を表示装置9に表示するように、表示回路8を制御する。
逆に、CPU12は、任意領域から修正情報を読み込んでいない場合には、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度単位で回転させた後、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて画像データをさらに回転させる。これにより、被写体像が完全に正立した画像が生成される。その後、CPU12は、表示回路8を制御することで、生成した画像の全体が表示装置9に表示されるように画像のサイズを調整させて、当該画像を表示装置9に表示させる。
図12は、上述した角度差△θに基づく回転処理を行う際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図12のフローチャートによるプログラムは、不図示の操作スイッチが操作されて、画像データの傾きを修正して再記録するように指示されると起動してCPU12で実行される。ステップS351からステップS357までは、図11に示した第3の実施の形態のフローチャートでステップ番号が対応するステップと同様であるので説明を省略する。
ステップS357が実行されるとステップS459へ進み、圧縮伸長回路7で圧縮処理が行われた画像データで、上述した回転処理を行う前の元の画像データに対して上書きして記録するとともに、修正情報を任意領域に追加して記録するよう各部を制御してリターンする。
図13は、記録媒体11に記録された画像データを再生する際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。図13のフローチャートによるプログラムは、不図示の操作スイッチが操作されて記録媒体11に記録された画像データを再生するように指示されると起動してCPU12で実行される。
ステップS51からステップS55まで、および、ステップS61、ステップS63は、図6に示した第1の実施の形態のフローチャートでステップ番号が対応するステップと同様であるので説明を省略する。ステップS55が肯定判断されるとステップS457へ進み、向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて、画像データを回転させてステップS458へ進む。
ステップS458において、ステップS51で読み込んだ画像ファイルのデータのうち、任意領域に修正情報が存在しているか否かを判断する。ステップS458が肯定判断されるとステップS61へ進む。ステップS458が否定判断されるとステップS459へ進み、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて、ステップS53で伸長した画像データを回転させてステップS61へ進む。
第4の実施の形態のカメラボディ100では、第1〜第3の実施の形態の作用効果に加えて次の作用効果を奏する。
(1) 記録媒体11に記録された画像データを再生する際、任意領域から修正情報を読み込んでいる場合には、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度単位で回転させた後、画像を表示するように構成した。また、任意領域から修正情報を読み込んでいない場合には、画像データ記録領域から読み込んだ画像データを90度単位で回転させ、任意領域から読み込んだ角度差△θに基づいて画像データをさらに回転させた後、画像を表示するように構成した。これにより、従来のEXIF規格に則って記録された画像ファイルであっても、画像の縦横の向きを自動的に回転させて表示できるので、互換性および高い汎用性を有する。
−−−変形例−−−
(1) 上述した第3の実施の形態では、一旦記録媒体11に記録された画像ファイルを読み込んで、画像データを角度差△θに基づいて回転させた後、画像データを上書きするように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、被写体像を撮像した後、被写体像の画像データを記録媒体に記録する前に、画像データを角度差△θに基づいて回転させてもよい。すなわち、第1の実施の形態における図6のステップS41で実行する記録処理に先だって、第3の実施の形態における図11のステップS355で実行される角度差△θに基づく回転処理を行うように構成してもよい。なお、第4の実施の形態についても同様のことが言える。
(2) 上述した第3および第4の実施の形態では、一旦記録媒体11に記録された画像ファイルを読み込んで、画像データを角度差△θに基づいて回転させた後、画像データを上書きするように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、一旦記録媒体11に記録された画像ファイルを読み込んで、画像データを角度差△θに基づいて回転させた後、当該回転処理を行った画像データを含む新たな画像ファイルを生成してもよい。
(3) 上述の説明では、カメラボディ100を用いて撮影して得た画像をカメラボディ100の表示装置9に表示するように構成したが、本発明はこれに限定されない。CPU12および画像処理ブロックで行っている一連の処理、すなわち、記録媒体11に記録された画像ファイルから画像データを読み込んで被写体像を完全に正立させて表示させる処理を実行するプログラムを作成する。そして、このプログラムを、従来の画像再生装置にインストールしてもよい。これにより、従来の画像再生装置でも上述の説明と同様に、ユーザーが画像の回転操作を行わなくても被写体像を完全に正立させて表示できる。
(4) 上述の説明では、角度差△θ、傾斜角度θ、無効性情報、および修正情報を、各ベンダー(メーカー)が任意に使用できる任意領域に記録するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ユーザーが任意に使用できる領域など、画像ファイルの規格上で任意に利用できる領域に、角度差△θ、傾斜角度θ、無効性情報、および修正情報を記録するようにしてもよい。
(5) 上述の説明では、角度差△θ、傾斜角度θ、無効性情報、および修正情報を、すべて任意領域に記録するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。それぞれのデータを、各ベンダー(メーカー)やユーザーが任意に使用できる領域であって、異なった領域にそれぞれ記録するようにしてもよい。たとえば、角度差△θや傾斜角度θを上述した任意領域に記録することとし、無効性情報や修正情報をユーザーが任意に使用できる領域に記憶することとしてもよい。
(6) 上述の説明では、画像ファイルのフォーマットがEXIF規格に準拠するものとしているが、EXIF規格以外の他のフォーマットであってもよい。この場合、角度差△θ、傾斜角度θ、無効性情報、および修正情報を、各ベンダー(メーカー)やユーザーが任意に使用できる領域に記録するように構成すればよい。
(7) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
カメラボディ100とカメラボディ100に装着する撮影レンズ200を示した斜視図である。 制御回路101の構成を説明するブロック図である。 カメラボディ100の姿勢を説明する図であり、(a)はカメラボディ100の回動位相が基準位相とされた状態を示し、(b)はカメラボディ100を傾斜角度θだけ回動させた状態を示す。 撮像された画像データによる画像を示す図であり、(a)は被写体像を、被写体像の鉛直方向が図示上下方向と一致するように描いた図であり、(b)は記録された画像データを回転させない場合の画像を示す図であり、(c)は、記録された画像データを向き記録領域から読み込んだ情報に基づいて図示反時計方向に90度回転させた場合の画像を示す図である。 角度差△θに基づいて回転させた後の画像データによる画像を示す図であり、(a)は角度差△θに基づいて回転させた後の画像データによる画像であり、(b)は(a)の画像を表示装置9に表示させた状態を示す図である。 被写体像の撮像の際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。 記録媒体11に記録された画像データを再生する際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。 第2の実施の形態における、被写体像の撮像の際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。 第2の実施の形態における、記録媒体11に記録された画像データを再生する際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。 第3の実施の形態における、撮像された画像データによる画像を示す図であり、(a)は被写体像を、被写体像の鉛直方向が図示上下方向と一致するように描いた図であり、(b)は画像データを角度差△θに基づいて回転させる前の画像データによる画像を示す図であり、(c)は画像データを角度差△θに基づいて回転させた後の画像データによる画像を示す図である。 第3の実施の形態における、角度差△θに基づく回転処理を行う際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。 第4の実施の形態における、角度差△θに基づく回転処理を行う際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。 第4の実施の形態における、記録媒体11に記録された画像データを再生する際にカメラボディ100で行われる処理についてのフローチャートを示す図である。
符号の説明
2 撮像素子 6 画像処理回路
7 圧縮伸長回路 8 表示回路
9 表示装置 11 記録媒体
12 CPU 14 傾斜センサー
100 カメラボディ 101 制御回路
200 撮影レンズ

Claims (18)

  1. 撮像手段と、
    前記撮像手段が配設される筐体と、
    光軸に関する前記筐体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、
    前記傾斜角度検出手段が検出した前記筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、前記撮像手段で撮像して得た画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた第1の領域に格納し、前記傾斜角度検出手段で検出した前記筐体の傾斜角度に関する情報を前記第1の領域とは異なる第2の領域に格納する格納手段とを備えることを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記筐体の傾斜角度に関する情報は、前記画像の縦横の向きの情報から決定される画像の向きに合わせて回転させた前記画像から、さらにどの程度前記画像を回転させると被写体像が正立するかを示す傾斜角度の差分の情報であることを備えることを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記筐体の傾斜角度に関する情報は、前記傾斜角度検出手段が検出した前記筐体の傾斜角度であることを備えることを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記第2の領域は、前記画像ファイルの規格であらかじめ定められた、メーカーまたはユーザーが任意に利用可能な領域であることを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
    前記傾斜角度検出手段で検出する前記筐体の傾斜角度が前記筐体の実傾斜角度と一致するように補正する補正手段をさらに備えることを特徴とするカメラ。
  6. コンピュータに、
    光軸に関する、撮像素子が配設される筐体の傾斜角度を検出する処理と、
    前記筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、前記撮像素子で撮像して得た画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた画像ファイルの第1の領域に格納する処理と、
    前記筐体の傾斜角度に関する情報を前記第1の領域とは異なる、画像ファイルの第2の領域に格納する処理とを実行させるための画像記録プログラム。
  7. 請求項6に記載の画像記録プログラムにおいて、
    前記筐体の傾斜角度に関する情報は、前記画像の縦横の向きの情報から決定される画像の向きに合わせて回転させた前記画像から、さらにどの程度前記画像を回転させると被写体像が正立するかを示す傾斜角度の差分の情報であることを備えることを特徴とする画像記録プログラム。
  8. 請求項6に記載の画像記録プログラムにおいて、
    前記筐体の傾斜角度に関する情報は、前記検出した前記筐体の傾斜角度、および、前記第1の領域に格納された画像の縦横の向きの情報が無効であることを示す無効性情報であることを備えることを特徴とする画像記録プログラム。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の画像記録プログラムにおいて、
    前記第2の領域は、前記画像ファイルの規格であらかじめ定められた、メーカーまたはユーザーが任意に利用可能な領域であることを特徴とする画像記録プログラム。
  10. コンピュータに、
    請求項6に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された画像の縦横の向きの情報と、画像のデータとを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された筐体の傾斜角度に関する情報を読み込む処理と、
    前記読み込んだ前記画像の縦横の向きの情報と、前記筐体の傾斜角度に関する情報とに基づいて、前記読み込んだ前記画像のデータから得られる画像の向きを回転させる処理と、
    前記回転させる処理が施された前記画像を表示装置に表示させる処理とを実行させるための画像表示プログラム。
  11. コンピュータに、
    請求項7に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された前記画像の縦横の向きの情報と、画像のデータとを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された傾斜角度の差分の情報を読み込む処理と、
    前記読み込んだ前記画像の縦横の向きの情報から得られる前記画像の縦横の向きと一致するように、前記第1の領域から読み込んだ前記画像のデータから得られる画像を所定の単位角度で回転させる処理と、
    前記所定の単位角度で回転させる処理が施された前記画像を前記読み込んだ前記傾斜角度の差分の情報に基づいてさらに回転させる処理と、
    前記さらに回転させる処理が施された前記画像を表示装置に表示させる処理とを実行させるための画像表示プログラム。
  12. コンピュータに、
    請求項8に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第1の領域に格納された前記画像の縦横の向きの情報と、画像のデータを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された筐体の傾斜角度を読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから第2の領域に格納された前記無効性情報の有無を判定する処理と、
    前記無効性情報が存在しないと判定されると、前記読み込んだ前記画像の縦横の向きの情報から得られる前記画像の縦横の向きと一致するように、前記第1の領域から読み込んだ前記画像のデータから得られる画像を所定の単位角度で回転させて表示画像として決定する処理と、
    前記無効性情報が存在すると判定されると、前記読み込んだ前記筐体の傾斜角度に基づいて、前記第1の領域から読み込んだ前記画像のデータから得られる画像を被写体像が正立するように回転させて表示画像として決定する処理と、
    前記表示画像として決定する処理が施された前記画像データを表示装置に表示させる処理とを実行させるための画像表示プログラム。
  13. 請求項7に記載の画像記録プログラムにおいて、
    前記第2の領域に格納した前記傾斜角度の差分の情報に基づいて前記第1の領域に格納した前記画像データの被写体像の角度を修正する処理と、
    前記被写体像の角度を修正した前記画像データを前記第1の領域に格納するとともに、前記第2の領域に格納した前記傾斜角度の差分の情報を消去する処理とをさらに実行させるための画像記録プログラム。
  14. 請求項7に記載の画像記録プログラムにおいて、
    前記第2の領域に格納した前記傾斜角度の差分の情報に基づいて前記第1の領域に格納した前記画像データの被写体像の角度を修正する処理と、
    前記被写体像の角度を修正した前記画像データを前記第1の領域に格納するとともに、前記第1の領域に格納した前記画像データが前記第2の領域に格納した前記傾斜角度の差分の情報によって修正済みであることを示す修正情報を、前記第1および前記第2の領域とは異なる第3の領域に格納する処理とをさらに実行させるための画像記録プログラム。
  15. 請求項14に記載の画像記録プログラムにおいて、
    前記第3の領域は、前記画像ファイルの規格であらかじめ定められた、メーカーまたはユーザーが任意に利用可能な領域であることを特徴とする画像記録プログラム。
  16. コンピュータに、
    請求項14または請求項15に記載の画像記録プログラムで記録された画像ファイルを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから前記第1の領域に格納された前記画像データの縦横の並びの情報と、前記画像データとを読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから前記第2の領域に格納された前記傾斜角度の差分の情報を読み込む処理と、
    前記読み込んだ画像ファイルから前記第3の領域に格納された前記修正済みであることを示す修正情報の有無を判定する処理と、
    前記読み込んだ前記画像データの縦横の並びの情報と、前記画像データとに基づいて前記画像データの縦横の姿勢を決定する処理と、
    前記決定された前記画像データの縦横の姿勢となるように前記第1の領域から読み込んだ前記画像データを所定の単位角度で回転させる処理と、
    前記修正情報が存在しないと判定されると、前記所定の単位角度で回転させる処理が施された前記画像データを前記読み込んだ前記傾斜角度の差分の情報に基づいてさらに回転させて表示画像として決定し、前記修正情報が存在すると判定されると、前記所定の単位角度で回転させる処理が施された前記画像データを表示画像として決定する処理と、
    前記表示画像として決定する処理が施された前記画像データを表示装置に表示させる処理とを実行させるための画像表示プログラム。
  17. 撮像手段と、
    前記撮像手段が配設される筐体と、
    光軸に関する前記筐体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、
    前記撮像手段で撮像して得た画像を、前記傾斜角度検出手段が検出した前記筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きに合わせて回転させた後、さらにどの程度前記画像を回転させると被写体像が正立するか、を示す傾斜角度の差分の情報を算出する傾斜角度差算出手段と、
    前記傾斜角度差算出手段で算出した前記傾斜角度の差分の情報に基づいて、前記撮像手段で撮像して得た画像を回転させる画像回転手段と、
    前記傾斜角度検出手段が検出した前記筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、前記画像回転手段で回転させた画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた領域に格納する格納手段とを備えることを特徴とするカメラ。
  18. コンピュータに、
    光軸に関する、撮像素子が配設される筐体の傾斜角度を検出する処理と、
    前記撮像素子で撮像して得た画像を、前記筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きに合わせて回転させた後、さらにどの程度前記画像を回転させると被写体像が正立するか、を示す傾斜角度の差分の情報を算出する処理と、
    前記傾斜角度の差分の情報に基づいて、前記撮像素子で撮像して得た画像を回転させる処理と、
    前記筐体の傾斜角度に基づいて得られる画像の縦横の向きの情報と、前記回転させる処理を施した画像のデータとを画像ファイルの規格であらかじめ定められた領域に格納する処理とを実行させるための画像記録プログラム。
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