JP2008187457A - 映像信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】「黒浮き」の現象を生じさせないで映像信号を処理できる映像信号処理装置を提供する。
【解決手段】映像信号処理装置は、入力された映像信号のうち、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部と、入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、前記RGB変換部で変換されたRGB信号のフィールドごとの最大値を検出するRGB信号最大レベル検出部と、前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記RGB信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】映像信号処理装置は、入力された映像信号のうち、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部と、入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、前記RGB変換部で変換されたRGB信号のフィールドごとの最大値を検出するRGB信号最大レベル検出部と、前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記RGB信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像信号を処理する映像信号処理装置に関する。
液晶表示装置に代表される受光型の表示装置は、テレビジョン受像機やコンピュータ装置等の表示デバイスとして広く使用されており、画像を見やすくするために随時変化する入力信号に応じてコントラストの調整を動的に行う方法が種々提案されている。
更に、このコントラストの調整を行ったことにより発生する映像信号における高輝度部分における信号の飽和による白つぶれや、低輝度部分における黒つぶれを抑制する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この提案では、コントラストの調整を行ったRGB信号のフィールドごとの最大値を検出し、この最大値を用いて出力信号をダイナミックレンジの最大値まで圧縮することによって、白つぶれの発生を防いで、RGB信号がダイナミックレンジをオーバーフローしないようにしている。
図4は、従来の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置50は、RGB変換部51と、RGB信号最大レベル・最小レベル検出部52と、制御パラメータ演算部54と、信号処理部55とを備える。RGB変換部51では、入力した輝度信号と色差信号をRGB信号(R1、G1、B1)に変換する。RGB信号最大レベル・最小レベル検出部52は、RGB変換部51で変換されたRGB信号(R1、G1、B1)のフィールドごとの最大値・最小値を検出する。制御パラメータ演算部54は、RGB信号最大レベル・最小レベル検出部52で検出した最大値及び最小値を用いてゲインの値の演算を行う。得られたゲインの値を用いて、信号処理部55において、RGB変換部51で変換されたRGB信号(R1、G1、B1)に対してRGB信号のレベルを抑制する信号処理を行って、処理後のRGB信号(Rout、Gout、Bout)を出力する。
図5は、入力信号に対する出力信号の関係を示す概略図である。図5において、入力信号に対応して出力される出力信号のダイナミックレンジは8ビットで規定されている。つまり、出力信号の取りうる最大値は255と想定しており、取りうる値は0から255の範囲の値である。図5において、領域Aは出力信号が255より大きい値をとる場合を示し、また領域Bは出力信号が0より小さい値(負の値)をとる場合を示している。
実際の回路では、出力信号が255より大きい値となる場合は255とし、0より小さい値となる場合は0にする、いわゆるクリップ処理が行われ、領域Aの出力信号は255の値に、領域Bの出力信号は0の値となる。この出力信号を液晶表示装置等に入力した場合に、領域A及び領域Bにおいては、この部分の諧調を表現することができず、いわゆる「つぶれ」を生ずる領域になってしまう。この領域Aが白つぶれとなる領域であり、また領域Bが黒つぶれの領域である。
上記の特開2002−152771号公報には、高輝度側の白つぶれについて記載されている。同様に、低域側の黒つぶれに関してもRGB信号の最小値を用いて黒つぶれの抑制を図ることは容易に類推できる。即ち、RGB信号の最大値及び最小値を検出して制御パラメータを設定し、図5のような白つぶれ及び黒つぶれが発生している場合に、図6に示すように高域側の領域Aと低域側の領域Bにおけるゲインを抑制することにより、白つぶれと黒つぶれの発生を抑える。
白つぶれ及び黒つぶれの補正処理の概念は、この領域Aと領域Bにおいて、つぶれている量に応じて出力信号の入力信号に対するゲインを抑制することで、高輝度側の白つぶれ及び低輝度側の黒のつぶれをなくすことである。つまり、高輝度の白側においては、8ビットの精度で表される信号の場合、255のレベルを超えた値の大きさに応じて信号を抑制するゲインの値を決定する。また、低輝度の黒側においては、0以下となる値の大きさに応じて信号を抑制するゲインの値を決定する。
また、通常の映像信号では、精度8ビットの場合、ダイナミックレンジの0から255の範囲に収まっているが、入力信号に応じて振幅の拡張を行う場合にはこのダイナミックレンジを超える場合が発生する。前述のようにダイナミックレンジに収まらない信号は、実際の回路ではクリップ処理が行われるが、この処理を受けた箇所は白つぶれ、黒つぶれの発生箇所となってしまう。従って、白つぶれ及び黒つぶれの検出には、クリップ処理を行う前のRGB信号を用いる。
このとき、問題を発生する原因になるのは、RGB変換により輝度信号及び色差信号から生成されるRGB信号の値である。RGB信号は、RGB変換部51によって輝度信号からRGB信号を生成される。RGB変換に用いる変換式は、輝度信号Yと色差信号U,Vを用いて以下の各式で表される。
R = Y + 1.140 × V ・・・式(1)
G = Y − 0.394 × U − 0.581 × V ・・・式(2)
B = Y + 2.032 × U ・・・式(3)
G = Y − 0.394 × U − 0.581 × V ・・・式(2)
B = Y + 2.032 × U ・・・式(3)
このRGB変換式(1)〜(3)で用いられるそれぞれの係数は固定値であるが、実際の回路構成においては、この固定値をパラメータとして変更できるようにしたものが多くある。例えば、映像信号に応じて、あるいはセットとして使用する用途に応じてその設定値を設定する場合も多く存在し、場合によっては色を濃く出力するために、そのパラメータの値を変える場合もある。
ここで、前述した映像信号の振幅を伸張させたことにより黒つぶれが発生した場合には、その部分の信号の値は0以下の負の値となり、最小値としては負の値が検出される。すなわち、黒つぶれを生じている信号は、0以下の負の値である最小値のレベルから0までのレベルの間の値を持つ。黒つぶれの補正では、0以下の最小値を0のレベル値に持ち上げる処理を施すことにより、画面上でつぶれている信号は0以上のレベルとなり、黒つぶれの解消ができる。
しかし、前述のRGB変換式のパラメータを意図的に変化させた場合に、そのパラメータの組み合わせ方によっては、振幅を拡張していない信号の場合に、本来であれば黒つぶれが発生していない映像信号であるにもかかわらず、RGB信号への変換によって最小値が0以下の負の値となってしまう場合が生じてしまう。即ち、輝度信号の値においては負の値が発生していないにもかかわらず、RGB信号に変換したことによって、負の値が発生してしまい、輝度信号において黒つぶれは発生していないにもかかわらず、RGB信号で検出を行った場合には黒つぶれが発生していると判断される。
すなわち、YUVの信号において輝度信号Yの値が負の値ではない場合であっても、RGB変換部で用いる前述の式(1)から式(3)で用いる係数を変えたことによって、変換後のRGB信号の値においては負の値を生じてしまう場合がある。このような場合、当然ながら、最小値として検出される値も負の値となる。この最小値を用いて通常の黒つぶれ補正の処理を行ってしまうと、前述の通り、負の値の最小値に応じて信号のレベルを正の方向に持ち上げてしまう。つまり、振幅を拡張した場合に生ずる黒つぶれを補正するための動作によって、振幅の拡張を行っていない信号に対してまでその信号レベルを持ち上げてしまうと言う不具合を生じる。
このように、RGB変換式のパラメータ設定を意図的に行い決定している黒のレベルが、黒つぶれ補正の処理を通すことにより、黒のレベルが持ち上がってしまう、いわゆる「黒浮き」の現象が弊害として現れてしまうという課題があった。
本発明の目的は、「黒浮き」の現象を生じさせないで映像信号を処理できる映像信号処理装置を提供することである。
本発明に係る映像信号処理装置は、入力された映像信号のうち、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部と、
入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、
前記RGB変換部で変換されたRGB信号のフィールドごとの最大値を検出するRGB信号最大レベル検出部と、
前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記RGB信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、
前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部と
を備えたことを特徴とする。
入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、
前記RGB変換部で変換されたRGB信号のフィールドごとの最大値を検出するRGB信号最大レベル検出部と、
前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記RGB信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、
前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部と
を備えたことを特徴とする。
また、入力された前記映像信号に応じて振幅調整を行って、前記RGB変換部に振幅調整後の映像信号を出力する振幅調整部をさらに備えてもよい。
本発明に係る他の態様の映像信号処理装置は、入力された映像信号のうち、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部と、
入力された前記輝度信号のフィールドごとの最大値を検出する輝度信号最大レベル検出部と、
入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、
前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記輝度信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、
前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部と
を備えたことを特徴とする。
入力された前記輝度信号のフィールドごとの最大値を検出する輝度信号最大レベル検出部と、
入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、
前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記輝度信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、
前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部と
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、映像信号における黒つぶれの現象に対して、黒浮きの現象を発生させることなく、効果的に黒つぶれの抑制を実施することができる。これによって、良好な表示性能を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る映像信号処理装置について、添付図面を用いて説明する。なお、図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置10の構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置10は、RGB変換部1と、RGB信号最大レベル検出部2と、輝度信号最小レベル検出部3と、制御パラメータ演算部4と、信号処理部5とを備える。RGB変換部1では、入力した輝度信号と色差信号をRGB信号(R1、G1、B1)に変換する。RGB信号最大レベル検出部2は、RGB変換部1で変換されたRGB信号(R1、G1、B1)のフィールドごとの最大値を検出する。輝度信号最小レベル検出部3では、入力した輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する。制御パラメータ演算部4は、RGB信号最大レベル検出部2で検出した最大値と、輝度信号最小レベル検出部3で検出した最小値を用いてゲインの値の演算を行う。得られたゲインの値を用いて、信号処理部5において、RGB変換部1で変換されたRGB信号(R1、G1、B1)に対してRGB信号のレベルを抑制する信号処理を行って、処理後のRGB信号(Rout、Gout、Bout)を出力する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像信号処理装置10の構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置10は、RGB変換部1と、RGB信号最大レベル検出部2と、輝度信号最小レベル検出部3と、制御パラメータ演算部4と、信号処理部5とを備える。RGB変換部1では、入力した輝度信号と色差信号をRGB信号(R1、G1、B1)に変換する。RGB信号最大レベル検出部2は、RGB変換部1で変換されたRGB信号(R1、G1、B1)のフィールドごとの最大値を検出する。輝度信号最小レベル検出部3では、入力した輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する。制御パラメータ演算部4は、RGB信号最大レベル検出部2で検出した最大値と、輝度信号最小レベル検出部3で検出した最小値を用いてゲインの値の演算を行う。得られたゲインの値を用いて、信号処理部5において、RGB変換部1で変換されたRGB信号(R1、G1、B1)に対してRGB信号のレベルを抑制する信号処理を行って、処理後のRGB信号(Rout、Gout、Bout)を出力する。
実施の形態1に係る映像信号処理装置10では、フィールドごとの輝度信号の最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部3を備えることを特徴とする。従来の構成に比べて、RGB信号のフィールドごとの最小値を検出するのではなく、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出することによって、RGB変換におけるパラメータの設定の影響を受けることなく黒つぶれの発生を検出でき、適切な黒つぶれの補正を行うことができる。
以下、この映像信号処理装置10の動作を従来の構成と対比させて説明する。
まず、図4に示す従来の映像信号処理装置50の構成では、RGB変換部51において生成されたRGB信号における最大値と最小値をフィールドごとに検出して、制御パラメータの演算に用いていた。前述したように、輝度信号において負の値が発生していない映像信号においても、最小値の検出はRGB信号で行っているために、RGB変換部51でのRGB信号生成において負の値が発生している場合にはこの値を最小値として検出し、黒つぶれが発生していると判断する。また、輝度信号の状態で負の値が発生している場合でもRGB変換部1によりRGB信号における負の絶対値を大きくしている、その黒つぶれ量を増大させている場合には、黒つぶれ量を過度に検出してしまうことにつながる。
まず、図4に示す従来の映像信号処理装置50の構成では、RGB変換部51において生成されたRGB信号における最大値と最小値をフィールドごとに検出して、制御パラメータの演算に用いていた。前述したように、輝度信号において負の値が発生していない映像信号においても、最小値の検出はRGB信号で行っているために、RGB変換部51でのRGB信号生成において負の値が発生している場合にはこの値を最小値として検出し、黒つぶれが発生していると判断する。また、輝度信号の状態で負の値が発生している場合でもRGB変換部1によりRGB信号における負の絶対値を大きくしている、その黒つぶれ量を増大させている場合には、黒つぶれ量を過度に検出してしまうことにつながる。
図4の従来の構成では、輝度信号では負の値が発生していない、即ち、黒つぶれが発生していないにもかかわらず、RGB変換部51で生成されたRGB信号を検出するために、不要な黒つぶれの補正を実施する場合や、黒つぶれ量を過度に検出することで黒つぶれ補正量が増大してしまう場合が発生する。つまり、図4の構成ではRGB変換に用いる変換式の係数(パラメータ)の設定によって負の値が発生した場合、RGB変換により発生した負の値の影響を受けることで、過度の黒つぶれ補正を行う場合があり、それに伴って不要な黒浮きの現象を起こす場合がある。
RGB信号の最大値と同じように、RGB信号の最小値を検出する構成の場合には、前述のようにRGB変換部における変換式のパラメータの設定値によっては、振幅調整を行っていないにもかかわらず、最小値が負の値となる。このため、黒つぶれが発生していると判断され、ゲイン調整により黒レベルの補正を行う場合が生じる。つまり、本来は補正の必要がないにもかかわらず、ゲイン調整を行ってしまうために、結果的に黒のレベルが持ち上がってしまういわゆる黒浮きの状態が生じる。
これに対して、図1で示している本実施の形態に係る映像信号処理装置10の構成においては、輝度信号最小レベル検出部3は入力した輝度信号のフィールドごとの最小値を検出し、この検出した輝度信号の最小レベルの値を用いて、制御パラメータ部4で制御パラメータであるゲインの演算を行い、信号処理部5でRGB信号のレベルを抑制する信号処理を行って黒つぶれの補正を行っている。つまり、RGB変換部1へ入力前の信号である輝度信号を検出するので、負の値は当然検出されない。即ち、この場合、輝度信号最小レベル検出部3により輝度信号の最小値を検出して、この最小値を制御パラメータ演算部4で用いることで黒つぶれ補正の動作を行う必要はないと判断できるので、ゲイン調整による黒浮きは生じない。
このように、輝度信号最小レベル検出部3で輝度信号の最小値において負の値が検出された場合に黒つぶれが発生していると判断して黒つぶれの補正を実施することで、図5における黒つぶれの箇所である領域Bの補正を効果的に行うことができる。
また、輝度信号からRGB信号に変換する場合に、変換式の係数の設定の影響を受けることなく黒つぶれ量を検出することができる。即ち、RGB変換部1で用いる係数を変化させた場合に、従来の構成では最小値の値も変わるために、その補正量が変化してしまう現象が発生していたが、輝度信号における最小値を検出し演算に用いているので、RGB変換部の係数の影響を受けない。
同様に、輝度信号において黒つぶれのある場合、即ち、輝度信号の最小値が負の場合においても、従来の構成のように最小値の検出にRGB信号を用いた場合には、RGB変換部によって負の絶対値が増大した信号を検出してしまう。このため、従来の構成では、過度の黒つぶれ補正を行うおそれがあり、黒浮きが発生する可能性がある。
一方、この映像信号処理装置10では、輝度信号の最小値を検出して、黒つぶれ量補正のパラメータ演算を実施するので、RGB信号では発生する可能性のあった過度の黒つぶれ補正も発生しない。
また、制御パラメータ演算部4で作成した制御パラメータを用いて、信号処理部5で実施している白つぶれ及び黒つぶれの補正に関して、図6に示すような折れ線を用いて補正を行っているが、折れ点ポイントは任意に決定すればよく、その方法はここでは規定しない。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る映像信号処理装置10aの構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置10aは、実施の形態1に係る映像信号処理装置と比較すると、入力信号の輝度信号について、その特徴に応じて振幅を調整する振幅調整部12をさらに備える点で相違する。この振幅調整部12では、入力信号の輝度信号の特徴、たとえば、輝度信号のフィールドごとの平均値、最大値、最小値などの特徴値を検出して、この特徴値に応じてゲインを制御して振幅の拡張を図ることができる。
図2は、本発明の実施の形態2に係る映像信号処理装置10aの構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置10aは、実施の形態1に係る映像信号処理装置と比較すると、入力信号の輝度信号について、その特徴に応じて振幅を調整する振幅調整部12をさらに備える点で相違する。この振幅調整部12では、入力信号の輝度信号の特徴、たとえば、輝度信号のフィールドごとの平均値、最大値、最小値などの特徴値を検出して、この特徴値に応じてゲインを制御して振幅の拡張を図ることができる。
さらに、この映像信号処理装置10aでは、入力信号に用いる映像信号として振幅調整部12で振幅を拡張した輝度信号を用いているが、実施の形態1で述べたのと同様にこの振幅拡張後の輝度信号がダイナミックレンジをオーバーした場合にも、振幅拡張後の輝度信号の最小値を検出することで黒つぶれの補正を有効に行うことができる。このように黒つぶれの補正を的確に行うことで黒浮きの発生を抑えることができるので、映像信号の振幅拡大を更にダイナミックに行うことができる。
なお、その他の構成は実施の形態1に係る映像信号処理装置と実質的に同一であるのでその説明を省略する。
なお、その他の構成は実施の形態1に係る映像信号処理装置と実質的に同一であるのでその説明を省略する。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係る映像信号処理装置20の構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置20は、実施の形態1に係る映像信号処理装置と比較すると、RGB信号最大レベル検出部に代えて輝度信号最大レベル検出部6を備える点で相違する。即ち、輝度信号最大レベル検出部6で輝度信号のフィールドごとの最大値を検出している点で、実施の形態1に係る映像信号処理装置と異なる。なお、制御パラメータ演算部4は、輝度信号最大レベル検出部6で検出したフィールドごとの最大値と、輝度信号最小レベル検出部3で検出したフィールドごとの最小値とを用いてゲイン値の演算を行って制御パラメータを算出する。得られた制御パラメータを用いて、信号処理部5において、RGB変換部1で変換されたRGB信号のレベルを抑制し、レベル抑制処理後のRGB信号(Rout、Gout、Bout)を出力する。
図3は、本発明の実施の形態3に係る映像信号処理装置20の構成を示すブロック図である。この映像信号処理装置20は、実施の形態1に係る映像信号処理装置と比較すると、RGB信号最大レベル検出部に代えて輝度信号最大レベル検出部6を備える点で相違する。即ち、輝度信号最大レベル検出部6で輝度信号のフィールドごとの最大値を検出している点で、実施の形態1に係る映像信号処理装置と異なる。なお、制御パラメータ演算部4は、輝度信号最大レベル検出部6で検出したフィールドごとの最大値と、輝度信号最小レベル検出部3で検出したフィールドごとの最小値とを用いてゲイン値の演算を行って制御パラメータを算出する。得られた制御パラメータを用いて、信号処理部5において、RGB変換部1で変換されたRGB信号のレベルを抑制し、レベル抑制処理後のRGB信号(Rout、Gout、Bout)を出力する。
以下、具体的にこの映像信号処理装置20の動作を従来の構成と対比させて説明する。なお、ここでも出力におけるダイナミックレンジが8ビットで規定されており、出力の取りうる最大値を255と想定している。
従来の構成では、低輝度側に関してRGB変換に用いる変換式の係数の値によって輝度信号においては負の値が発生していないにもかかわらず、RGB変換部によって負の値が発生し、これが黒浮きの原因となっていた。高輝度側に関しても同様に、RGB変換に用いる変換式の係数によって、輝度信号でダイナミックレンジを超えていないにもかかわらず、即ち255以下の値のデータがRGB変換によってRGB信号に生成されることで、ダイナミックレンジを超えた値、即ち、255よりも大きな値を持つ場合が出てくる。
出力信号として255よりも大きい値を検出した場合には、255を超えた値の大きさが白つぶれの度合いを表しているので、この大きさに応じてゲインの抑制を図り、白つぶれの補正を行う。しかし、RGB信号における最小値の場合と同じように、輝度信号がダイナミックレンジを越えていない場合でも、RGB信号による最大値を用いて白つぶれの補正処理を行うことによって、高域側のゲインを抑制することで出力信号の出力レベルが低くなってしまい、ダイナミックレンジを狭める動作と同様の処理が信号処理部5でなされてしまう。
つまり、本来は白つぶれが発生していないのでこの補正処理を行う必要はないにもかかわらず、RGB変換によって生成されたダイナミックレンジを超えてしまった信号を検出して、これを用いて補正処理の制御パラメータを作成したことで、この補正処理が行われる。
一方、実施の形態3に係る映像信号処理装置20の構成によれば、黒浮きが発生した低輝度側と同じように、高輝度側に関しても、RGB変換を行う前の段階で白つぶれの発生していない輝度信号の最大値をフィールドごとに検出することで、不必要な補正処理が行われなくなる。
つまり、図3の映像信号処理装置20の構成では、輝度信号最大レベル検出部6で輝度信号の最大値を検出するので、RGB変換部1によるRGB変換の影響は無関係になる。この場合、輝度信号においてオーバーフローが発生した場合、最大値として255以上のデータを検出し、この場合にのみ白つぶれの補正処理が行われる。一方、輝度信号でオーバーフローが発生していない場合には最大値は255以下となり、このときには白つぶれの補正処理は行われない。換言すれば、本来白つぶれの補正を行わなくても良い信号には補正処理が行われず、振幅の拡張により輝度信号にオーバーフローが発生している信号に対してのみ補正処理が行われることになり、効果的な処理ができる。このように、フィールドごとの最大値を輝度信号から検出した場合には白つぶれの抑制も効果的に実現できる。
以上説明したように、実施の形態3に係る映像信号処理装置によれば、輝度信号の最大値を検出して白つぶれの補正処理に用いることで、白つぶれの抑制も効果的にでき、良好な表示性能を得ることができる。なお、実施の形態1と同様に、映像信号における黒つぶれの補正処理に関して、効果的に黒つぶれの抑制ができ、黒浮きの現象を発生させることないのでディスプレイの表現力を大幅に高めることができる。
なお、実施の形態2と同様に、入力信号の輝度信号について振幅調整する振幅調整部をさらに備えてもよい。
本発明に係る映像信号処理装置は、例えば、屋内あるいは屋外で使用する映像機器の映像信号処理装置として適用できる。さらに、入力信号に応じて出力信号の振幅を拡張する映像信号処理装置として有用である。
1 RGB変換部
2 RGB信号最大レベル検出部
3 輝度信号最小レベル検出部
4 制御パラメータ演算部
5 信号処理部
6 輝度信号最大レベル検出部
10、10a 映像信号処理装置
12 振幅調整部
20 映像信号処理装置
50 映像信号処理装置
51 RGB変換部
52 RGB信号最大レベル・最小レベル検出部
54 制御パラメータ演算部
55 信号処理部
2 RGB信号最大レベル検出部
3 輝度信号最小レベル検出部
4 制御パラメータ演算部
5 信号処理部
6 輝度信号最大レベル検出部
10、10a 映像信号処理装置
12 振幅調整部
20 映像信号処理装置
50 映像信号処理装置
51 RGB変換部
52 RGB信号最大レベル・最小レベル検出部
54 制御パラメータ演算部
55 信号処理部
Claims (3)
- 入力された映像信号のうち、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部と、
入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、
前記RGB変換部で変換されたRGB信号のフィールドごとの最大値を検出するRGB信号最大レベル検出部と、
前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記RGB信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、
前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部と
を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。 - 入力された前記映像信号に応じて振幅調整を行って、前記RGB変換部に振幅調整後の映像信号を出力する振幅調整部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
- 入力された映像信号のうち、輝度信号のフィールドごとの最小値を検出する輝度信号最小レベル検出部と、
入力された前記輝度信号のフィールドごとの最大値を検出する輝度信号最大レベル検出部と、
入力された前記輝度信号と、入力された色差信号とに基づいてRGB信号に変換するRGB変換部と、
前記輝度信号最小レベル検出部で検出した最小値と、前記輝度信号最大レベル検出部で検出した最大値とを用いて、ゲインを制御するゲイン制御パラメータを演算する制御パラメータ演算部と、
前記ゲイン制御パラメータを用いて、前記RGB変換部で変換された前記RGB信号のレベルを抑制してレベル抑制処理後のRGB信号を出力する信号処理部と
を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007019309A JP2008187457A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | 映像信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007019309A JP2008187457A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | 映像信号処理装置 |
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JP2008187457A true JP2008187457A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39730202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007019309A Pending JP2008187457A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | 映像信号処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008187457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022244073A1 (ja) * | 2021-05-17 | 2022-11-24 | 三菱電機株式会社 | 画像処理装置、プログラム及び画像処理方法 |
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2007
- 2007-01-30 JP JP2007019309A patent/JP2008187457A/ja active Pending
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WO2022244073A1 (ja) * | 2021-05-17 | 2022-11-24 | 三菱電機株式会社 | 画像処理装置、プログラム及び画像処理方法 |
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