JP2008186727A - 荷電粒子線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、荷電粒子線の走査に基づいて検出される信号を合成する際に、低ノイズ化と低ドーズ化の両立を実現するための合成信号形成方法、及び装置を提供することにある。
【解決手段】
上記目的を達成するために、荷電粒子線の複数回の走査に基づいて検出される信号を合成して、合成信号を形成する方法おいて、前記複数の走査によって得られる複数の信号間の乗算を行うと共に、当該乗算された信号について、前記走査の回数の逆数を指数とした演算を行うことを特徴とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、被観察試料へ荷電粒子線を当ててそこから得られる2次電子発生等の物理現象を利用して試料の形状または材質等を観察または測定する荷電粒子線装置に関し、特に複数回の走査によって得られる信号を合成して合成信号を形成する荷電粒子線装置に関する。
真空中にて、電子線を加速して試料へ当てると、試料表面より表面状態に応じて、2次電子(Secondary Electron:SE)、或いは後方散乱電子(Backscattered Electron:
BSE)が試料より放出される。走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)は、2次電子等の放出量等が、試料の形状等に強く依存して変化する現象を利用して、試料表面形状の撮像を行う。このとき、照射される電子線は、試料表面に焦点位置を一致させるように電子レンズを用いてフォーカスされる。
以上のような構成により、試料上の凹凸を鮮明な画像として捉えることが可能となる。このような走査電子顕微鏡では、2次電子の発生効率は非常に悪く、また白色ノイズ等、非常に不規則なノイズの影響を強く受けることがあり、撮像領域内を1回走査しただけでは、十分な信号量が得られず、SN比の非常に悪い像しか得られない場合がある。
特許文献1、及び特許文献2には、上述のようなノイズの影響を抑えるために、同じ撮像領域内を複数回に亘って走査し、走査の結果得られた信号を加算平均する技術が説明されている。加算平均を行うことによって、不規則に生じるノイズをある程度抑制することが可能となる。また、特許文献2には積算される画像の信号強度を適宜調整することで、ノイズ低減効果を制御する技術が説明されている。
なお、本明細書の説明では、走査1回毎に得られる撮像全領域分の像信号を1フレームと呼び、走査2回分の平均像信号を2フレーム像、走査4回分の平均像信号を4フレーム像のように称する場合がある。
特開平9−330679号公報 特開2000−182556号公報
近年、半導体デバイス等の微細化に伴い、電子顕微鏡による微細パターンの測定,検査が重要になってきた。例えば、走査電子顕微鏡によるパターンの測長等では、得られる画像の像質と測長再現性を考慮して、32フレームまたは16フレームの像が用いられることがある。
先に述べたように、このフレーム枚数を小さくすると、不規則なノイズの影響を強く受けるようになり、像質を落とす原因となる。また、全く同じ箇所にある同一パターンを複数回に渡って撮像とパターン寸法測定を繰り返したときに得られる測長再現性も、やはり不規則なノイズの影響を受けて、悪化する。
一方で、半導体工程にて製造する半導体デバイスの微細化はますます進展している。このような状況下で、測定,検査等に用いられる走査電子顕微鏡には、試料への低ダメージ化のために、ますます電子線の低ドーズ化(所定領域に対するビームの低照射量化)が必要とされている。
以上のように、画像の像質や測長再現性等の観点からは、フレーム枚数が多い方が望ましいが、一方でフレーム枚数の増加は、電子線量の増加に比例するので、試料へのダメージが懸念される。例えば、16フレーム程度まで加算枚数を低下させると、所定の像質を得ることが困難になる場合がある。
一方でフレーム枚数の増加は、試料表面での帯電量を増やすこととなる。特に、電子線照射によって表面帯電を発生し易い試料の撮像では、帯電起因の視野ドリフトや像歪みを生じ易くなる。また、1枚の画像を得るためにより多くのフレーム数に渡って像を取り込む必要があることから、画像取り込み時間がより長くなるという問題もある。
以上の様な理由により、複数枚の画像を加算平均する特許文献1のような手法では、画像の像質等の向上と、低ドーズ化の両立が困難であるという問題がある。また、特許文献2には、各フレームに対し、任意の係数を乗算することでノイズ低減効果をコントロールすることが説明されているが、試料の種類や装置条件に応じて変化する適正な係数を求めることは非常に困難であり、且つその条件を見出すために時間を要してしまうという問題がある。
本発明の目的は、荷電粒子線の走査に基づいて検出される信号を合成して、合成信号を形成する際に、低ノイズ化と低ドーズ化の両立を実現するための合成信号形成方法、及び装置を提供することにある。
本発明の一態様では、上記目的を達成するために、荷電粒子線の複数回の走査に基づいて検出される信号を合成して、合成信号を形成する方法、及び装置において、前記複数の走査によって得られる複数の信号間の乗算を行うと共に、当該乗算された信号について、当該乗算数の逆数を指数とした演算を行うことを特徴とする信号合成方法、及び装置を提供する。
以上のような本発明の一態様によれば、複数の走査において、安定して信号が検出される個所(例えばエッジ部分等)については、安定した合成信号を得ることができると共に、ノイズによって不規則に発生する信号については、上述の演算により効果的に減少させることができる。例えば、複数の走査を行った際に、安定して信号が得られる個所は、複数の走査ごとに同じレベルの信号が検出されるため、複数の信号間の乗算を行った上で、走査の回数の逆数を指数とした演算を行ったとしても、演算結果は元の結果と同じになる。例えば信号をSとした場合、(Sn)1/n=Sとなる(nは走査回数,フレーム数、或いは乗算数)。
その一方で、ノイズは不規則に発生するため、同じ個所であっても複数の走査回数ごとに同じノイズが発生することは稀である。例えば、ある特定の走査回数のときのみ、ノイズが発生した場合、上述の演算式を当てはめると、(Sh×Sn)1/nとなる(Shはノイズが発生したときの信号)。このような演算を行った場合、加算平均を行う場合と比較して、様々な状態でノイズを減らせることが確認できた。
このような本発明の一態様によれば、不規則に発生するノイズを効果的に減少させることができると共に、安定して信号が得られる個所についても、加算平均と同等の信号量を確保することが可能となる。
また、上記のような問題点を解決するために、本発明では各画素にて任意に選択された複数のフレームに含まれる像信号をフレームに渡って演算する演算手段を備え、その演算された結果を最大値が1、最小値が0となるような比例値に置き換える規格化手段を備え、その比例値を任意のフレームに含まれる像信号に当該画素毎に掛け合せる手段を備え、その掛け合せた結果を当該フレームの像信号として保持する手段を備え、全てのフレームについて前記掛け合せる手段によって求めた結果を最後に画素毎に積算する手段を備え、その積算された結果を像信号として表示または保存することで、16フレーム以下の低いフレーム枚数の像にて十分なSN比を持った像を得ること可能とする。
上記本発明の一態様によれば、合成信号を形成する際に、低ノイズ化と低ドーズ化の両立を実現するための合成信号形成方法、及び装置を提供することが可能となる。なお本発明の他の構成、及び具体的な実施態様は、発明を実施するための最良の形態の欄の中で明かにする。
以下に図面を用いて、本発明の具体的構成について例示する。
図1は走査電子顕微鏡の概略を説明する図である。なお、以下の説明では、荷電粒子線装置の一例である走査電子顕微鏡を例にとって説明するが、これに限られることはなく、画像等の二次信号を合成して合成信号を形成するイオンビーム装置等の他の荷電粒子線装置にも適用が可能である。
図1に図示する走査電子顕微鏡は、電子線源1と、当該電子線源1より放出された1次電子線2(電子ビームと称することもある)を収束する第一収束レンズ3および第二収束レンズ4と、前記1次電子線2を試料表面7上で走査するために偏向をかける偏向器5と、前記1次電子線2を試料表面7上で焦点を結ばせる対物レンズ6を備えている。
更に、1次電子線2が試料表面7上に衝突した後に発生する2次電子16を検出する2次電子検出器12と、前記第一収束レンズ3および第二収束レンズ4を駆動する第一収束レンズ電源8および第二収束レンズ電源9と、前記1次電子線2を試料表面7上で所定の方法で走査させるよう偏向信号を生成する偏向信号発生器11と、その偏向信号を受けて前記偏向器5を駆動する偏向器駆動器10と、前記2次電子検出器12にて検出した2次電子信号を増幅する増幅器13と、その増幅された2次電子信号から1フレーム毎に像を生成するフレーム画像構成装置17と、前記1次電子線2を所定の位置で焦点を結ばせるよう前記対物レンズ6を駆動する対物レンズ電源14と、以上の制御を行う制御器15を備えている。
ここで、フレーム画像構成装置17で生成されたフレーム画像V(x,y,frame )は、いったんフレーム画像保存装置18にフレーム毎に保存された後、演算部19および画素掛算部20へ送られる。演算部19では、送られて来たフレーム画像毎にあらかじめ定められた演算式h(x,y,frame )に従って画素単位で演算結果を求めて、その結果を一時的に保存する。
一方、画素掛算部20では、送られて来たフレーム画像V(x,y,frame )と演算部19で求められた当該演算結果h(x,y,frame )との積を画素単位で求め、さらに所望の積算枚数分だけフレーム画像V(x,y,frame)×h(x,y,frame)を積算した後に積算枚数Nで割算を行う。その結果に係数K1を掛けて、そこへフレーム画像V(x,y,frame )を加算平均した結果に係数K2を掛けたものを足し込んで、最終的に表示および測長を行うSEM画像を得る。なお、フレーム画像V(x,y,frame )を得るところから、最終的なSEM画像を得るまでの流れは制御器15から適時に出される表示命令1から4に従って行われる。
次に図2にて、偏向信号発生器11および画像構成装置17を含めて、最終的なSEM像を得るまでの詳細な動作を説明する。まず偏向信号発生器11において、書込みクロック出力回路31から出力されるクロックに従って、書込みアドレス生成回路32にて試料7上で電子線を照射する位置を示すアドレスを出力する。そのアドレスを基にD/A変換器33から1次電子2を偏向させたい量に相当するアナログ信号を水平方向および垂直方向各々について発生させる。
そのアナログ信号に従って、偏向駆動器10が偏向器5を駆動させる。一方のフレーム画像構成装置17は以下のように動作する。すなわち、2次電子検出器16にて検出した2次電子信号は増幅器13にて増幅された後にA/D変換器34にてディジタル信号へ変換される。
このディジタル信号は入力スイッチ35にて指示される画像メモリ36内にあるメモリ群へ記憶される。ここで選択されるメモリ群は書込アドレス生成回路(MW1)32にて生成されているアドレスによって示されるラインと一対一の関係となっている。ここで、書込みアドレス生成回路(NW1)32で生成している1次電子線の偏向位置を図5に示している偏向パターンAに従って制御する。従って、画像メモリへ送られて来る1ライン毎の画像データは試料上の観察領域の中で垂直方向(ラインと垂直)に上から下へ順番に並んでいる。
入力スイッチ35は、これらの画像データを画像メモリ内で垂直方向に上から下へ順番に並ぶように次々に格納して行く。なお、本発明の電子顕微鏡では、適用される偏向パターンは図5のものに限らない。その他の偏向パターンを使ったときでも、上記と全く同じ仕組みによって、得られる画像データは画像メモリ36内に、そのときに適用された偏向パターンに従って並べられる。
このような手順を繰り返して試料7上の所定の領域に相当する画像を取り終えると、画像メモリ36と実際には一体化されているフレーム画像保存装置18にフレーム毎にいったん保存され、必要に応じて読出しを行われる。読出しアドレス生成回路(MR1)47にて指示される画像メモリ36内にあるメモリ群から出力スイッチ37によって読出されたフレーム画像は、演算部19および画素掛算部20へ送られる。
演算部19では、送られて来たフレーム画像毎にあらかじめ定められた演算式h(x,y,frame )に従って画素単位で演算結果を求めて、その結果を一時的に保存する。一方、画素掛算部20では、送られて来たフレーム画像V(x,y,frame )と演算部19で求められた当該演算結果h(x,y,frame )との積を画素単位で求め、さらに所望の積算枚数分だけフレーム画像V(x,y,frame)×h(x,y,frame)を積算した後に積算枚数Nで割算を行う。
その結果に係数K1を掛けて、そこへフレーム画像V(x,y,frame )を加算平均した結果に係数K2を掛けたものを足し込んで、最終的に表示および測長を行うSEM画像を得る。ここで得られたSEM画像は、入力スイッチ38にて、書込みアドレス生成回路(MW2)48にて指示される画像メモリ49内にあるメモリ群へ格納される。
なお、画素演算器20での演算と結果の保存を円滑に行うために、読出しアドレス生成回路(MR1)47と書込みアドレス生成回路(MW2)48は演算クロック出力回路
39によって同期して動作している。以上の手順によって最終的に得られたSEM画像は、以下の手順にて従って表示される。
すなわち、読出しクロック出力回路40から出力されるクロックに従って、読出しアドレス生成回路(MR2)41にて表示器46上で描画する位置を示すアドレスを出力する。そのアドレスを基にD/A変換器42から表示器46内で発生させる描画用電子線を偏向させたい量に相当するアナログ信号を水平方向および垂直方向各々について発生させる。そのアナログ信号に従って、偏向増幅器43にて表示器46内にある偏向器を駆動させる。
このとき、画像構成装置21は以下のように動作する。すなわち、画像メモリ49内にすでに画像データが蓄積されている状態で、出力スイッチ44にて指示される画像メモリ49内にあるメモリ群から1ライン分の画像データをディジタル信号として読出す。
ここで選択されるメモリ群は読出しアドレス生成回路(MR2)41にて生成されているアドレスによって示されるラインと一対一の関係となっている。読出されたディジタル信号をD/A変換器45にてアナログ信号へ変換して、表示器46内へ供給する。表示器46内では、そのアナログ信号に従ってカソードから発生している描画用電子線の輝度を変化させるとともに、その描画用電子線を先に説明した表示器46内にある偏向器にて偏向することによって像を表示させる。ここで、読出しアドレス生成回路(MR2)41で生成している表示器46上で描画する位置をやはり図5に示す偏向パターンAに従って制御する。
従って、画像メモリから出力されて来る1ライン毎の画像データは試料上の観察領域の中で垂直方向(ラインと垂直)に上から下へ順番に並んでいる。出力スイッチ44は、これらの画像データを同じく偏向パターンAに従って順番に表示器46へ送る。これらの過程を経て試料の走査型電子顕微鏡像を表示する。また、本図とは別に、画像メモリ49に蓄積された画像データは制御器15へ送られて、しかるべき画像処理を経て所定の目的を達成する。
なお、本発明の電子顕微鏡では、適用される偏向パターンは図5のものに限らないのは、書込みアドレス生成回路(NW1)32にて生成している1次電子線の偏向位置の場合と同様である。
図3および図4に、図1と図2に示した実施例の他の例を示す。動作としては、ほぼ同様であるが、演算式h(x,y,frame)はg(x,y,frame)に置き換えている。図6に、演算部19で用いられる演算式g(x,y,frame)(演算式h(x,y,frame)でも同様)を生成する仕組みを示す。すなわち、フレーム画像V(x,y,frame )は、入力制御器1または2によって演算器C=A×BまたはC=A+Bへ順次選択入力される。
ここで、所定の回数n1またはn2だけ演算を繰り返した後、演算器C=A×Bからの出力はn1分の1乗として、さらに信号の最大値Vmaxにて割る。一方、演算器C=A+Bからの出力はn2分の1として、さらに信号の最大値Vmaxにて割る。これらの結果は一時的にStack(1)からStack(M)までに記憶されて、次段の演算に使われる。
次段の演算では、やはり演算器C=A×BまたはC=A+Bへ順次選択入力される。ここで、所定の回数n3またはn4だけ演算を繰り返した後、演算器C=A×Bからの出力はn3分の1乗とする。一方、演算器C=A+Bからの出力はn4分の1とする。これらの結果は、演算しているフレーム画像と対になるg(x,y,frame )へと一時的に格納される。以上のようにして合成信号が形成される。なお、本例では画像情報のような二次元的な信号を合成することについて説明するが、これに限られることはなく、ラインプロファイルのような一次元的な情報を合成するときに用いることも可能である。
このように求められる演算式の1例を演算式例1から6までに記す。
Figure 2008186727
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Figure 2008186727
Figure 2008186727
Figure 2008186727
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以下で本発明の効果を説明する。
図7に示すような内径φ,高さHのホールにてSEM像を収得すると、理想的には図8に示すようにエッジ傾斜部で最大値を取る滑らかな曲線を描く信号を得られるはずである。しかし、実際の走査型電子顕微鏡の像はホワイトノイズの影響を強く受けており、1フレームの画像は図9に示すように信号部分とノイズ部の区別も難しい状態となる。
例えば、図10に示すように本来の像信号最大値Hに対して、その0.71倍(0.71H)の高さとなるノイズを位置Aに持つフレーム画像I(同図(a)参照)と、同じく像信号最大値Hに対して0.71倍(0.71H)の高さとなるノイズを位置Bに持つフレーム画像II(同図(b)参照)を得たとする。それらを、本発明の方法によって積算処理した時の結果を図11(a)に、従来から行われている「積算して平均を取る」方法によって積算処理した時の結果を同図(b)に示す。
これらを比較してみると分かるように、本発明の方法によって積算処理したときには、位置Aのノイズの高さは像信号最大値Hの0.37倍(0.37H)、位置Bのノイズは同じくHの0.19倍(0.19H)と小さくなる。しかし、従来から行われている「積算して平均を取る」方法では、位置Aのノイズの高さは像信号最大値Hの0.55倍(0.55H)、位置Bのノイズは同じくHの0.37倍(0.37H)となることが分かる。その一方で、本発明の方法による積算処理では、像信号最大値Hは処理の影響を全く受けない。
これらより、本発明の方法による積算処理を行えば、従来比でノイズを約半分に抑え込めることが分かる。また、それにともない、本発明の方法による積算処理によれば、像のノイズ度合いを測る尺度であるSN比を従来比で約2倍とすることが可能となる。
走査電子顕微鏡の概略を説明する図。 偏向信号発生器と画像構成装置の詳細を説明する図。 走査電子顕微鏡の概略を説明する図。 偏向信号発生器と画像構成装置の詳細を説明する図。 走査偏向器の偏向パターンを説明する図。 演算部での演算のステップを説明する図。 ホールパターンのSEM像を説明する図。 ラインプロファイルの一例を説明する図。 本発明実施例の効果を説明する図。 本発明実施例の効果を説明する図。 本発明実施例の効果を説明する図。
符号の説明
1 電子線源
2 1次電子線
3 第一収束レンズ
4 第二収束レンズ
5 偏向器
6 対物レンズ
7 試料
8 第一収束レンズ電源
9 第二収束レンズ電源
10 偏向器駆動器
11 偏向信号発生器
12 2次電子検出器
13,43 増幅器
14 対物レンズ電源
15 制御器
16 2次電子線
17 フレーム画像構成装置
18 フレーム画像保存装置
19 演算部
20 画素掛算部
21 画像構成装置
31 書込みクロック出力回路
32 書込みアドレス生成回路MW1
33,42,45 D/A変換器
34 A/D変換器
35,38 入力スイッチ
36 画像メモリ
37,44 出力スイッチ
39 演算クロック出力回路
40 読出しクロック出力回路
41 読出しアドレス生成回路MR1
46 表示器

Claims (15)

  1. 荷電粒子線の複数回の走査に基づいて検出される信号を合成して、合成信号を形成する合成信号形成方法において、
    前記複数の走査によって得られる複数の信号間の乗算を行うと共に、当該乗算された信号について、当該乗算数の逆数で累乗した演算を行うことを特徴とする合成信号形成方法。
  2. 請求項1において、
    前記乗算は、同じ位置の画素ごとに行われることを特徴とする合成信号形成方法。
  3. 荷電粒子源と、
    当該荷電粒子源より放出される荷電粒子線を走査する走査偏向器と、当該走査偏向器の走査によって得られる信号をフレーム単位で合成する制御装置を備えた荷電粒子線装置において、
    前記制御装置は、前記走査偏向器による複数回の走査によって得られる複数の信号間の乗算を行うと共に、当該乗算された信号について、当該乗算数の逆数で累乗した演算を行うことを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項3において、
    前記乗算は、同じ位置の画素ごとに行われることを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 走査によって得られた画像間での演算を行う装置において、前記演算式の中に少なくとも1つの乗算を含むことを特徴とした装置。
  6. 走査型電子顕微鏡において、
    各画素にて任意に選択された複数のフレームに含まれる像信号をフレームに渡って演算する演算手段を備え、その演算された結果を最大値が1、最小値が0となるような比例値に置き換える規格化手段を備え、その比例値を任意のフレームに含まれる像信号に当該画素毎に掛け合せる手段を備え、その掛け合せた結果を当該フレームの像信号として保持する手段を備え、全てのフレームについて前記掛け合せる手段によって求めた結果を最後に画素毎に積算する手段を備え、その積算された結果を像信号として表示または保存する手段を備えたことを特徴とする装置。
  7. 走査型電子顕微鏡において、
    各画素にて任意に選択されたフレームに含まれる単数または複数の像信号を保持する手段を備え、その保持された結果を最大値が1、最小値が0となるような比例値に置き換える規格化手段を備え、その比例値を任意のフレームに含まれる像信号に当該画素毎に掛け合せる手段を備え、その掛け合せた結果を当該フレームの像信号として保持する手段を備え、全てのフレームについて前記掛け合せる手段によって求めた結果を最後に画素毎に積算する手段を備え、その積算された結果を像信号として表示または保存する手段を備えたことを特徴とする装置。
  8. 請求項6において、
    前記演算手段に使われる複数のフレームと、その演算結果を掛け合せるフレームとの間に排他的な関係を持つことを特徴とする装置。
  9. 請求項7において、
    その像信号が前記規格化される複数のフレームと、その規格化結果を掛け合せるフレームとの間に排他的な関係を持つことを特徴とする装置。
  10. 請求項6および8のいずれかにおいて、
    前記演算手段に少なくとも1つ以上の掛け算を含むことを特徴とする装置。
  11. 請求項10において、
    N個の掛け算を含む前記演算手段の演算結果をN+1分の1乗に再演算する手段を備えたことを特徴とする装置。
  12. 請求項6および8のいずれかにおいて、
    前記演算手段に少なくとも1つ以上の足し算を含むことを特徴とする装置。
  13. 請求項12において、
    N個の足し算を含む前記演算手段の演算結果をN+1分の1に再演算する手段を備えたことを特徴とする装置。
  14. 請求項6および8のいずれかにおいて、
    前記演算手段に少なくとも1つ以上の引き算を含むことを特徴とする装置。
  15. 請求項6および8のいずれかにおいて、
    前記演算手段に少なくとも1つ以上の割り算を含むことを特徴とする装置。
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