JP2008185946A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板ステージに搭載される基板の端面の位置をレーザー測長器で直接計測することにより、マスクに対する基板の相対位置を高精度で位置決めできるようにして、基板端面からパターンまでの距離のバラつきを防止して高精度の露光を行うことができる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置PEは、被露光材としての基板Wを保持する基板ステージ20と、露光パターンを有するマスクMを保持するマスクステージ10と、パターン露光用の光をマスクMを介して基板Wに照射する照射手段30と、を有し、計測光により基板ステージ20に保持される基板Wの位置を計測する計測装置90を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、露光装置に関し、より詳細には、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイのカラーフィルタを製造するプロキシミティ露光装置に関する。
液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットパネルディスプレイ装置のカラーフィルタを製造する露光装置においては、マスクを保持するマスクステージに対して、基板を保持する基板ステージを高精度で位置決めしながらステップ移動させて露光パターンを露光転写する。また、基板ステージへの基板の搭載は、ロボットにより行われている。従来の露光装置において、基板の位置は、基板ステージに固定されたミラーにレーザー測長器からレーザー光を照射し、その反射光によって干渉縞を得て、基板ステージの位置を高精度で位置計測することにより測定されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−243316号公報
しかしながら、基板を基板ステージへ搭載する際、ロボットの位置再現精度、搭載時の振動などの要因により、基板ステージに対する基板の搭載位置がバラつく場合がある。基板ステージの計測位置を基板の位置と仮定する従来の計測によると、基板ステージへ基板を搭載する際のバラつきは、そのまま基板の端面からパターンまでの距離のバラつきとなって現れることになり、要求される露光パターン位置精度を満足させることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、基板ステージに搭載される基板の端面の位置をレーザー測長器で直接計測することにより、マスクに対する基板の相対位置を高精度で位置決めできるようにして、基板端面からパターンまでの距離のバラつきを防止して高精度の露光を行うことができる露光装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 被露光材としての基板を保持する基板ステージと、露光パターンを有するマスクを保持するマスクステージと、パターン露光用の光をマスクを介して基板に照射する照射手段と、を有し、マスクの露光パターンを基板に露光転写する露光装置であって、計測光により基板ステージに保持される基板の位置を計測する計測装置を備えることを特徴とする露光装置。
(2) 計測装置は、レーザー測長器であって、レーザー光により基板の位置を計測することを特徴とする(1)に記載の露光装置。
本発明の露光装置によれば、基板ステージに保持される基板の位置を計測装置からの計測光によって直接計測するため、基板ステージの位置精度に影響されることなく、基板の位置を高精度で計測して位置決めすることができる。これにより、露光パターンを高精度で基板に露光転写し、基板端面からパターンまでの距離のバラつきをなくして、高精度の露光を行うことができる。
また、本発明の露光装置によれば、計測装置がレーザー光によって位置を計測するレーザー測長器であるため、簡便な装置により基板の位置を高精度で計測することができる。また、基板の位置計測は、レーザー光によって非接触で行われるので、基板を傷付けたり、基板損傷に起因するごみ等を発生させたりする可能性がなく、高精度、且つ高い再現精度で計測することができる。
以下、本発明に係る露光装置の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、分割逐次近接露光装置を例に説明する。
図1は本発明に係る露光装置を説明するための一部分解斜視図、図2は図1に示す露光装置の正面図、図3は図1に示すマスクステージの拡大斜視図、図4は図3のA−A線矢視断面図、図5は基板ステージの平面図、図6は図5のB矢視側面図、図7は図1に示す露光装置の電気的構成を示すブロック図、図8は基板ステージに対して傾いて搭載された基板の位置を補正してパターン露光させる工程を説明するための概略説明図である。
図1に示すように、本実施形態の露光装置PEは、マスクMを保持するマスクステージ10と、ガラス基板(被露光材)Wを保持する基板ステージ20と、パターン露光用の照射手段としての照明光学系30と、基板ステージ20をX軸,Y軸,Z軸方向に移動し、且つ基板ステージ20のチルト調整を行う基板ステージ移動機構40と、マスクステージ10及び基板ステージ移動機構40を支持する装置ベース50と、制御装置80と、を備える。
なお、ガラス基板W(以下、単に「基板W」と称する。)は、マスクMに対向配置されており、このマスクMに描かれた露光パターンを露光転写すべく表面(マスクMの対向面側)に感光剤が塗布されている。
説明の便宜上、照明光学系30から説明すると、照明光学系30は、紫外線照射用の光源である例えば高圧水銀ランプ31と、この高圧水銀ランプ31から照射された光を集光する凹面鏡32と、この凹面鏡32の焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ33と、光路の向きを変えるための平面ミラー35,36及び球面ミラー37と、この平面ミラー36とオプチカルインテグレータ33との間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター34と、を備える。
そして、照明光学系30では、露光時に露光制御用シャッター34が開制御されると、高圧水銀ランプ31から照射された光が、図1に示す光路Lを経て、マスクステージ10に保持されるマスクM、さらには基板ステージ20に保持される基板Wの表面に対して垂直にパターン露光用の平行光として照射される。これにより、マスクMの露光パターンが基板W上に露光転写される。
マスクステージ10は、図1〜図3に示すように、中央部に矩形形状の開口11aが形成されるマスクステージベース11と、マスクステージベース11の開口11aにX軸,Y軸,θ方向に移動可能に装着されるマスク保持枠12と、を備える。
マスクステージベース11は、装置ベース50上に立設される支柱51、及び支柱51の上端部に設けられるZ軸移動装置52によりZ軸方向に移動可能に支持され、基板ステージ20の上方に配置される。Z軸移動装置52は、例えば、モータ及びボールねじ等からなる電動アクチュエータ、或いは空圧シリンダ等を備え、単純な上下動作を行うことにより、マスクステージ10を所定の位置まで昇降させる。なお、Z軸移動装置52は、マスクMの交換や、ワークチャック21の清掃等の際に使用される。
図3及び図4に示すように、マスクステージベース11の開口11aの周縁部の上面には、平面ベアリング13が複数箇所配置されており、マスク保持枠12は、その上端外周縁部に設けられるフランジ12aを平面ベアリング13に載置している。これにより、マスク保持枠12は、マスクステージベース11の開口11aに所定のすき間を介して挿入されるので、このすき間分だけX軸,Y軸,θ方向に移動可能となる。なお、本実施形態では、マスクステージベース11とマスク保持枠12との間に平面ベアリング13を設けているが、平面ベアリング13を使用せずに、マスクステージベース11とマスク保持枠12とを直接摺動させるようにしてもよい。
また、マスク保持枠12の下面には、図4に示すように、マスクMを保持するチャック部14が間座15を介して固定されている。このチャック部14には、マスクMの露光パターンが描かれていない周縁部を吸着するための複数の吸引ノズル14aが開設されており、マスクMは、吸引ノズル14aを介して不図示の真空式吸着装置によりチャック部14に着脱自在に保持される。また、チャック部14は、マスク保持枠12と共にマスクステージベース11に対してX軸,Y軸,θ方向に移動可能である。
また、マスクステージベース11の上面には、図3及び図4に示すように、マスク保持枠12をX軸,Y軸,θ方向に移動させ、このマスク保持枠12に保持されるマスクMの位置を調整するマスク位置調整機構16が設けられる。
マスク位置調整機構16は、マスク保持枠12のX軸方向に沿う一辺に取り付けられる1台のY軸方向駆動装置16yと、マスク保持枠12のY軸方向に沿う一辺に取り付けられる2台のX軸方向駆動装置16xと、を備える。
Y軸方向駆動装置16yは、マスクステージベース11上に設置され、Y軸方向に伸縮するロッド162を有する駆動用アクチュエータ(例えば、電動アクチュエータ等)161と、ロッド162の先端にピン支持機構163を介して連結されるスライダ164と、マスク保持枠12のX軸方向に沿う辺部に取り付けられ、スライダ164を移動可能に取り付ける案内レール165と、を備える。
一方、X軸方向駆動装置16xも、Y軸方向駆動装置16yと同様の構成であって、マスクステージベース11上に設置され、X軸方向に伸縮するロッド162を有する駆動用アクチュエータ161と、ロッド162の先端にピン支持機構163を介して連結されるスライダ164と、マスク保持枠12のY軸方向に沿う辺部に取り付けられ、スライダ164を移動可能に取り付ける案内レール165と、を備える。
そして、マスク位置調整機構16では、1台のY軸方向駆動装置16yを駆動させることによりマスク保持枠12をY軸方向に移動させ、2台のX軸方向駆動装置16xを同等に駆動させることによりマスク保持枠12をX軸方向に移動させる。また、2台のX軸方向駆動装置16xのどちらか一方を駆動することによりマスク保持枠12をθ方向に移動(Z軸回りの回転)させる。
さらに、マスクステージベース11の上面には、図3に示すように、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定するギャップセンサ17と、チャック部14に保持されるマスクMの取り付け位置を確認するためのマスク用アライメントカメラ18と、が設けられる。これらギャップセンサ17及びマスク用アライメントカメラ18は、移動機構19を介してX軸,Y軸方向に移動可能に保持され、マスク保持枠12内に配置される。
移動機構19は、マスク保持枠12のY軸方向に互いに対向する二辺にそれぞれ配置され、ギャップセンサ17及びマスク用アライメントカメラ18を保持する保持架台191と、保持架台191をX軸,Y軸方向に移動可能に支持するリニアガイド192,193と、保持架台191をX軸,Y軸方向に移動させる駆動用アクチュエータ194,195と、を備える。
そして、移動機構19では、リニアガイド192及び駆動用アクチュエータ194により保持架台191をX軸方向に移動させ、リニアガイド193及び駆動用アクチュエータ195により保持架台191をY軸方向に移動させる。なお、移動機構19は、リニアガイド及び駆動用アクチュエータを使用して保持架台をX軸,Y軸方向に移動させているが、リニアーモータ等を使用してもよい。
なお、マスクステージベース11の上面には、図3に示すように、マスクステージベース11の開口11aのX軸方向の両端部に、マスクMの両端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ38が設けられる。このマスキングアパーチャ38は、モータ、ボールねじ、及びリニアガイド等からなるマスキングアパーチャ駆動機構39によりX軸方向に移動可能とされて、マスクMの両端部の遮蔽面積を調整する。なお、マスキングアパーチャ38は、開口11aのX軸方向の両端部だけでなく、開口11aのY軸方向の両端部に同様に設けてもよい。
基板ステージ20は、図1及び図2に示すように、基板ステージ移動機構40上に設置されており、その上面には、基板Wを基板ステージ20に保持するためのワークチャック21が設けられる。なお、ワークチャック21は、真空吸着により基板Wを保持している。
基板ステージ移動機構40は、図1及び図2に示すように、基板ステージ20をY軸方向に移動させるY軸送り機構41と、基板ステージ20をX軸方向に移動させるX軸送り機構42と、基板ステージ20のチルト調整を行うと共に、基板ステージ20をZ軸方向に微動させるZ−チルト調整機構43と、を備える。
Y軸送り機構41は、装置ベース50の上面にY軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド44と、リニアガイド44によりY軸方向に移動可能に支持されるY軸テーブル45と、Y軸テーブル45をY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置46と、を備える。
リニアガイド44は、装置ベース50上にY軸方向に沿って設置される案内レール44aと、Y軸テーブル45の下面に固定され、案内レール44aに移動可能に取り付けられる一対のスライダ44bと、案内レール44aとスライダ44bとの間に介設される不図示の転動体と、を備える。
Y軸送り駆動装置46は、Y軸テーブル45の下面に固定されるボールねじナット46aと、ボールねじナット46aに螺合されるボールねじ軸46bと、装置ベース50上に設置され、ボールねじ軸46bを回転駆動させるモータ46cと、を備える。
そして、Y軸送り機構41では、Y軸送り駆動装置46のモータ46cを駆動させ、ボールねじ軸46bを回転させることにより、ボールねじナット46aとともにY軸テーブル45をリニアガイド44の案内レール44aに沿って移動させて、基板ステージ20をY軸方向に移動させる。
X軸送り機構42は、Y軸テーブル45の上面にX軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド47と、リニアガイド47によりX軸方向に移動可能に支持されるX軸テーブル48と、X軸テーブル48をX軸方向に移動させるX軸送り駆動装置49と、を備える。
リニアガイド47は、Y軸テーブル45上にX軸方向に沿って設置される案内レール47aと、X軸テーブル48の下面に固定され、案内レール47aに移動可能に取り付けられる一対のスライダ47bと、案内レール47aとスライダ47bとの間に介設される不図示の転動体と、を備える。
X軸送り駆動装置49は、X軸テーブル48の下面に固定される不図示のボールねじナットと、このボールねじナットに螺合されるボールねじ軸49bと、Y軸テーブル45上に設置され、ボールねじ軸49bを回転駆動させるモータ49cと、を備える。
そして、X軸送り機構42では、X軸送り駆動装置49のモータ49cを駆動させ、ボールねじ軸49bを回転させることにより、不図示のボールねじナットとともにX軸テーブル48をリニアガイド47の案内レール47aに沿って移動させて、基板ステージ20をX軸方向に移動させる。
Z−チルト調整機構43は、X軸テーブル48上に設置されるモータ43aと、モータ43aによって回転駆動されるボールねじ軸43bと、くさび状に形成され、ボールねじ軸43bに螺合されるくさび状ナット43cと、基板ステージ20の下面にくさび状に突設され、くさび状ナット43cの傾斜面に係合するくさび部43dと、を備える。そして、本実施形態では、Z−チルト調整機構43は、X軸テーブル48のX軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台(図1の奥手側、図2参照。)の計3台設置され、それぞれが独立して駆動制御されている。なお、Z−チルト調整機構43の設置数は任意である。
そして、Z−チルト調整機構43では、モータ43aによりボールねじ軸43bを回転駆動させることによって、くさび状ナット43cがX軸方向に水平移動し、この水平移動運動がくさび状ナット43c及びくさび部43dの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換されて、くさび部43dがZ方向に微動する。従って、3台のZ−チルト調整機構43を同じ量だけ駆動させることにより、基板ステージ20をZ軸方向に微動することができ、また、3台のZ−チルト調整機構43を独立して駆動させることにより、基板ステージ20のチルト調整を行うことができる。これにより、基板ステージ20のZ軸,チルト方向の位置を微調整して、マスクMと基板Wとを所定の間隔を存して平行に対向させることができる。
また、露光装置PEには、図1及び図2に示すように、基板ステージ20の位置を検出する位置測定装置であるレーザー測長装置60が設けられる。このレーザー測長装置60は、基板ステージ移動機構40の駆動に際して発生する基板ステージ20の移動距離を測定するものである。
レーザー測長装置60は、図1及び図2に示すように、基板ステージ20のX軸方向側面に沿うように配設されるX軸用ミラー64と、基板ステージ20のY軸方向側面に沿うように配設されるY軸用ミラー65と、装置ベース50のX軸方向端部に配設され、レーザー光(計測光)をX軸用ミラー64に照射し、X軸用ミラー64により反射されたレーザー光を受光して、基板ステージ20の位置を計測するX軸測長器(測長器)61及びヨーイング測定器(測長器)62と、装置ベース50のY軸方向端部に配設され、レーザー光をY軸用ミラー65に照射し、Y軸用ミラー65により反射されたレーザー光を受光して、基板ステージ20の位置を計測する1台のY軸測長器(測長器)63と、を備える。そして、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65は、図5及び図6に示すように、ワークチャック21の基台22のX軸方向側面22a(図5の上側面)及びY軸方向側面22b(図5の右側面)にそれぞれ固定される一対のミラー固定台70,71にそれぞれ載置される。
そして、レーザー測長装置60では、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63からX軸用ミラー64及びY軸用ミラー65に照射されたレーザー光が、X軸用ミラー64及びX軸用ミラー65で反射されることにより、基板ステージ20のX軸,Y軸方向の位置が高精度に計測される。また、X軸方向の位置データはX軸測長器61により、θ方向の位置はヨーイング測定器62により測定される。なお、基板ステージ20の位置は、レーザー測長装置60により測定されたX軸方向位置、Y軸方向位置、及びθ方向の位置を加味して、適宜補正を加えることにより算出される。
そして、本実施形態の露光装置PEには、図5及び図6に示すように、ワークチャック21上に載置される基板Wの位置を検出する計測装置90が設けられる。この計測装置90は、X軸レーザー測長器91、ヨーイングレーザー測長器92、及びY軸レーザー測長器93の3台のレーザー測長器を備え、基板Wの側面位置を直接計測することにより、ワークチャック21に対する基板Wの位置を計測するものである。
X軸レーザー測長器91及びヨーイングレーザー測長器92は、基台22のX軸方向側面22c(図5の下側面)に固定される一対の支持アーム23にそれぞれ取り付けられ、ワークチャック21上に載置される基板Wと略同じ高さに配置される。X軸レーザー測長器91は、基板WのX軸方向側面Wxに向けてレーザーを照射し、X軸方向側面Wxから反射されたレーザー光を受光して、ワークチャック21に対する基板WのX方向位置を計測する。ヨーイングレーザー測長器92は、基板WのX軸方向側面Wxに向けてレーザーを照射し、X軸方向側面Wxから反射されたレーザー光を受光し、X軸レーザー測長器91による計測値を参照して、ワークチャック21に対する基板Wの傾き角を計測する。
Y軸レーザー測長器93は、ミラー固定台71の外側面に固定される取付ステー24に取り付けられ、ワークチャック21上に載置される基板Wと略同じ高さに配置される。Y軸レーザー測長器93は、基板WのY軸方向側面Wyに向けてレーザーを照射し、Y軸方向側面Wyから反射されたレーザー光を受光して、ワークチャック21に対する基板WのY方向位置を計測する。
制御装置80は、図7に示すように、4台のギャップセンサ17により測定されるマスクMと基板Wとの間の距離データ、及びX軸測長器61、ヨーイング測定器62、Y軸測長器63により測定される基板ステージ20の位置データ、及びX軸レーザー測長器91、ヨーイングレーザー測長器92、Y軸レーザー測長器93により測定されるワークチャック21に対する基板Wの位置データが入力され、この入力データに基づいてマスク位置調整機構16、基板ステージ移動機構40、及びZ軸移動装置52を駆動制御する。
次に、本実施形態の露光装置PEの動作をY軸方向にステップ露光を行う場合を例に説明する。また、図8に示すように、基板ステージ20のワークチャック21には、不図示のプリアライメント装置でプリアライメントがなされた基板Wがワークチャック21に対して角度θ傾いた状態で真空吸着されているものとする。なお、角度θは、基板Wの取付誤差であって極めて小さな角度であるが、ここでは理解を容易にするため、誇張して示している。
まず、制御装置80が、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、Y軸測長器63により測定される基板ステージ20の位置データ、及びX軸レーザー測長器91、ヨーイングレーザー測長器92、Y軸レーザー測長器93により測定されるワークチャック21に対する基板Wの位置データに基づいて、Y軸送り機構41及びX軸送り機構42を駆動制御して、ワークチャック21に保持された基板WをマスクMの下方の1ショット目の露光位置までX軸,Y軸方向に移動させ、基板WをマスクMに対向配置する。
このとき、基板Wは、ワークチャック21に対して角度θ傾いた状態で保持されるため、マスクMに対応する露光予定位置P1’は、図中破線で示すように基板Wに対して角度θだけ傾いている。制御装置80は、X軸レーザー測長器91、ヨーイングレーザー測長器92、Y軸レーザー測長器93により測定されるワークチャック21に対する基板Wの位置データに基づいて移動補正量を算出し、2台のY軸方向駆動装置16y及びX軸方向駆動装置16xを駆動制御することによってマスクMを移動させて、ワークチャック21に対する基板WのX軸,Y軸,θ方向の誤差を解消する。これにより、露光位置P1は、図中実線で示すように基板Wの端面と平行、且つ端面からの距離が、例えば0.15mm程度の所定の距離X0、Y0となって、基板端面からの焼付けパターンのバラつきがなくなる。
次に、制御装置80が、4台のギャップセンサ17により測定されるマスクMと基板Wとの間の距離データに基づいて、3台のZ−チルト調整機構43を駆動制御することによって、マスクMの下面と基板Wの上面との間のギャップ調整を行い、このギャップ調整後、照明光学系30から1ショット目の露光用の光をマスクMに向けて照射してマスクMのマスクパターンを基板Wに露光転写する。
1ショット目の露光後、制御装置80は、基板WがマスクMの下方の2ショット目の露光位置P2に対向するように、Y軸送り機構41及びX軸送り機構42を駆動制御して、基板ステージ20を1パターンステップPS分だけ移動させる。このときの基板ステージ20のY方向移動距離y、及びX方向移動距離xは、基板Wがワークチャック21に対して角度θだけ傾いているので、y=PS・cosθ、x=PS・sinθとなる。
次に、制御装置80が、2ショット目の露光位置P2に移動する際に生じた基板ステージ20のX軸,Y軸,θ方向の移動誤差に対する移動補正量を、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63により測定された位置データに基づいて算出し、その移動補正量に基づいて、2台のY軸方向駆動装置16y及びX軸方向駆動装置16xを駆動制御することによって、基板ステージ20のX軸,Y軸,θ方向の移動誤差を解消する。
次に、制御装置80が、上記1ショット目と同様に、4台のギャップセンサ17により測定されるマスクMと基板Wとの間の距離データに基づいて、3台のZ−チルト調整機構43を駆動制御することによって、マスクMの下面と基板Wの上面との間のギャップ調整を行い、このギャップ調整後、照明光学系30から2ショット目の露光用の光をマスクMに向けて照射してマスクMのマスクパターンを基板Wに露光転写する。
以後、同様の操作を繰り返し行ってマスクMの露光パターンを順次基板Wに露光する。
以上説明したように、本実施形態の露光装置PEによれば、基板ステージ20に保持される基板Wの位置を、レーザー測長器91,92,93からのレーザー光によって直接計測するため、基板ステージ20の位置精度に影響されることなく、基板Wの位置を高精度で計測して位置決めすることができる。これにより、露光パターンの位置を高精度で基板Wに露光転写し、基板端面Wx,Wyからパターンまでの距離のバラつきをなくして、高精度の露光を行うことができる。
また、本実施形態の露光装置PEによれば、計測装置90がレーザー光によって位置を計測するレーザー測長器91,92,93であるため、簡便な装置により基板Wの位置を高精度で計測することができる。また、基板Wの位置計測は、レーザー測長器91,92,93のレーザー光によって非接触で行われるので、基板を傷付けたり、基板損傷に起因するごみ等を発生させたりする可能性がなく、高精度、且つ高い再現精度で計測することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、フラットパネルディスプレイの露光装置に本発明を適用した場合を例示したが、これに代えて、半導体の露光装置に本発明を適用してもよい。
本発明に係る露光装置を説明するための一部分解斜視図である。 図1に示す露光装置の正面図である。 図1に示すマスクステージの拡大斜視図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 基板ステージの平面図である。 図5のB矢視側面図である。 図1に示す露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 基板ステージに対して傾いて搭載された基板の位置を補正してパターン露光させる工程を説明するための概略説明図である。
符号の説明
PE 露光装置
W ガラス基板(被露光材)
M マスク
10 マスクステージ
11 マスクステージベース
12 マスク保持枠
16 マスク位置調整機構
17 ギャップセンサ
20 基板ステージ
21 ワークチャック
22 基台
30 照明光学系(照射手段)
40 基板ステージ移動機構
41 Y軸送り機構
42 X軸送り機構
43 Z−チルト調整機構
50 装置ベース
52 Z軸移動装置
60 レーザー測長装置
61 X軸測長器
62 ヨーイング測定器
63 Y軸測長器
64 X軸用ミラー
65 Y軸用ミラー
70,71 ミラー固定台
80 制御装置
90 計測装置
91 X軸レーザー測長器(レーザー測長器)
92 ヨーイングレーザー測長器(レーザー測長器)
93 Y軸レーザー測長器(レーザー測長器)

Claims (2)

  1. 被露光材としての基板を保持する基板ステージと、露光パターンを有するマスクを保持するマスクステージと、パターン露光用の光を前記マスクを介して前記基板に照射する照射手段と、を有し、前記マスクの露光パターンを前記基板に露光転写する露光装置であって、
    計測光により前記基板ステージに保持される前記基板の位置を計測する計測装置を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記計測装置は、レーザー測長器であって、レーザー光により前記基板の位置を計測することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011221245A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Hitachi High-Technologies Corp プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板位置決め方法、及び表示用パネル基板の製造方法、並びに光学式変位計を用いた微小角度検出方法

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