JP2008184925A - 内燃機関のegrシステム - Google Patents

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宏樹 村田
Isao Matsumoto
功 松本
Masahiro Nagae
正浩 長江
Tomoyuki Ono
智幸 小野
Akira Yamashita
晃 山下
Hiroyuki Haga
宏行 芳賀
Hajime Shimizu
肇 清水
Shigeki Nakayama
茂樹 中山
Tomomi Onishi
知美 大西
Teruhiko Miyake
照彦 三宅
Koji Karita
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Abstract

【課題】排気浄化装置より下流の排気を内燃機関に再循環させる低圧EGR装置を備える内燃機関において、排気浄化装置の再生処理時に排気中に添加される還元剤や該還元剤の反応生成物が、低圧EGR装置によって排気とともに内燃機関に再循環することを抑制する技術を提供する。
【解決手段】ターボチャージャ5のタービン52下流の下流側排気管12とコンプレッサ51上流の吸気管3とを接続する低圧EGR通路31と、低圧EGR通路31の接続部より上流の上流側排気管4において分岐して合流する分岐通路60、70とを備え、各分岐通路に燃料添加弁61、71、排気浄化装置62、72、排気絞り弁63、73を設ける。一方の排気浄化装置72に対する再生処理実施時に、燃料添加弁71によって燃料添加するとともに排気絞り弁73を閉弁し、排気絞り弁63を開弁する。燃料やCOが低圧EGR通路31に流入して内燃機関に再循環することが抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のEGRシステムに関する。
内燃機関において燃料が燃焼する際に発生する窒素酸化物(NOx)の量を低減する技術として、排気通路と吸気通路とを連通させて排気の一部を内燃機関に再循環させる技術(以下EGRという)が知られている。
さらに、より広範な運転領域においてEGRを実施可能にする技術として、ターボチャージャのタービンより上流の排気通路とターボチャージャのコンプレッサより下流の吸気通路をと接続する高圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に再循環させる高圧EGR装置と、タービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に再循環させる低圧EGR装置と、を備え、内燃機関の運転状態に応じて高圧EGR装置と低圧EGR装置とを切り替えて、或いは併用してEGRを行う技術が提案されている。
また、内燃機関において燃料が燃焼する際に発生するNOxや粒子状物質(PM)等の有害物質が大気中に放出されることを抑制する技術として、パティキュレートフィルタ(以下フィルタという)、NOx触媒、酸化触媒、DPR、DPNR等の排気浄化装置によって排気の後処理を行う技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。
ところで、排気浄化装置によっては、使用に伴ってその排気浄化能力が低下する場合があるため、適宜排気浄化能力を再生させる再生処理を実施する必要がある。
例えば、吸蔵還元型のNOx触媒の場合、NOx触媒におけるNOxの吸蔵量の増加に伴ってNOx触媒のNOx吸蔵能力が低下するため、適宜吸蔵されたNOxを放出させる必要がある。そのために、例えば、NOx触媒に燃料等の還元剤を供給することでNOx触媒に吸蔵されたNOxを放出させるとともに放出されたNOxを窒素に還元させて無害化する処理(以下NOx還元処理という)が行われる。
さらに、NOx触媒には、NOxと同様のメカニズムによって排気中の硫黄酸化物(SOx)が吸蔵され、SOx吸蔵量が増加した場合にもNOx触媒のNOx吸蔵能力が低下する。そのため、NOx触媒の床温を上昇させるとともに燃料等の還元剤を供給することでNOx触媒に吸蔵されたSOxを放出させる処理(以下硫黄被毒回復処理という)を行う場合もある。
また、フィルタの場合、フィルタにおけるPMの捕集量の増加に伴ってフィルタが目詰まりし、排気通路の背圧が上昇して機関性能を低下させる原因となるため、適宜捕集されたPMをフィルタから除去する必要がある。そのために、例えば、フィルタの温度を上昇させることでフィルタに堆積したPMを酸化させる処理(以下フィルタ再生処理という)が行われる。ここで、フィルタの温度を上昇させる方法としては、例えば、フィルタの上流に酸化触媒を配置し、この酸化触媒に燃料などの還元剤を供給することによって酸化触媒において酸化反応を起こさせ、この酸化反応に伴って発生する反応熱によってフィルタに流入する排気の温度を上昇させる方法が知られている。
このように、排気浄化装置に対して再生処理を実施する際には、排気浄化装置に燃料等の還元剤を供給する場合がある。排気浄化装置に還元剤を供給する方法としては、例えば
、排気浄化装置より上流の排気通路に還元剤添加弁を設けて排気中に還元剤を添加する方法が知られている。また、気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁に対して、燃焼に供される燃料を噴射するメイン噴射に続いて、圧縮上死点より遅い時期に燃焼に供されない燃料を噴射するポスト噴射を行わしめることによって、内燃機関からの排気中に還元剤としての燃料を添加する方法も知られている。このように、排気中に還元剤を添加することで排気の還元剤濃度を局所的に高くすることを排気燃料添加ともいう。
特開2002−276405号公報 特開2001−73741号公報
ここで、低圧EGR装置を用いてEGRを行う内燃機関において、低圧EGR装置が排気浄化装置より下流の排気通路を流れる排気の一部をコンプレッサより上流の吸気通路に導くように構成されている場合、排気浄化装置に対する再生処理の実施時に排気燃料添加が行われると、排気燃料添加によって排気中に添加される還元剤やこの還元剤の化学反応によって生成される反応生成物が排気浄化装置から流出し、その一部が低圧EGR通路に流入して排気とともに内燃機関に再循環してしまう可能性がある。
例えば、酸化触媒が十分活性化していない時に還元剤として燃料が排気中に添加された場合、添加燃料は酸化触媒において酸化反応することなくそのまま酸化触媒から流出し、その一部が低圧EGR通路に流入して排気とともに内燃機関に再循環する可能性がある。この場合、吸気の空燃比が目標とする空燃比より低くなって過早着火を誘発したりトルク変動を招いたいりする虞があった。
また、酸化触媒が活性化している場合には、添加燃料が酸化触媒において酸化反応して二酸化炭素や水等の反応生成物が酸化触媒から流出し、その一部が低圧EGR通路に流入して排気とともに内燃機関に再循環する可能性がある。この場合、吸気における酸素濃度が低下して失火等の燃焼不良を招く虞があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、排気浄化装置より下流の排気通路を流れる排気の一部を内燃機関に再循環させるように構成された低圧EGR装置を備える内燃機関において、排気燃料添加によって排気中に添加された還元剤や該還元剤の反応生成物が低圧EGR装置によって排気とともに内燃機関に再循環することを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、ターボチャージャを備えた内燃機関のEGRシステムであって、前記ターボチャージャのコンプレッサが設けられた吸気通路と、前記ターボチャージャのタービンより下流において複数の分岐通路に分岐するとともに、それら複数の分岐通路が下流において再び合流するように形成された排気通路と、前記複数のの分岐通路の各々に設けられ、各分岐通路を流れる排気を浄化する排気浄化装置と、前記複数の分岐通路の各々に設けられ、各分岐通路を流れる排気の流量を調節する流量調節弁と、前記排気浄化装置より上流を流れる排気中に還元剤を添加する還元剤添加手段と、前記複数の分岐通路の合流箇所より下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路と、前記排気浄化装置に還元剤を供給することで該排気浄化装置の排気浄化能力を再生させる再生処理を行う再生手段と、前記再生処理の対象となる排気浄化装置に前記還元剤添加手段によって添加される還元剤を導くとともに、該再生処理の対象となる排気浄化装置から流出する排気が前記複数の分岐通路の合流箇所より下流の排気通路に流入することを抑制するように前記流量調節弁を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成のように、低圧EGR通路を経由して内燃機関に再循環する排気が流通する経路(以下低圧EGR経路という)の途中に排気浄化装置が配置され、排気浄化装置より下流の排気通路を流れる排気の一部を内燃機関に再循環させるように構成されたEGRシステムでは、再生処理の実施時に還元剤添加手段によって排気中に添加される還元剤や該還元剤の化学反応によって生成される反応生成物が排気浄化装置から流出し、その一部が排気とともに低圧EGR経路を流通して内燃機関に再循環してしまう可能性がある。
これに対し、本発明によれば、再生処理の実施時に還元剤添加手段によって排気中に添加される還元剤は、再生処理の対象となる排気浄化装置(以下再生対象装置という)に選択的に供給される。すなわち、還元剤添加手段によって排気中に還元剤が添加された場合、排気通路を流れる排気に局所的に還元剤濃度が高い部分ができるが、少なくともこの還元剤濃度の高い排気を再生対象装置に流入させるように、流量調節弁が制御される。
さらに、このようにして再生対象装置に供給された還元剤が再生対象装置において化学反応することによって生成される反応生成物や、再生対象装置において化学反応することなく再生対象装置を通過して流出する還元剤が、再生対象装置が設けられている分岐通路(以下再生分岐通路という)から排気通路に流出することを抑制するように流量調節弁が制御される。例えば、再生分岐通路を流れる排気における局所的に還元剤濃度の高い部分が再生対象装置を通過した後、再生分岐通路から排気通路に流出しないように、流量調節弁が制御される。
これにより、排気浄化装置に対する再生処理の実施時に還元剤添加手段によって排気中に添加される還元剤や該還元剤の反応生成物が、排気とともに低圧EGR通路を介して内燃機関に再循環してしまうことが抑制される。その結果、還元剤や還元剤の反応生成物が吸気に混入することによる燃焼異常や還元剤の浪費を抑制することが可能になる。
本発明の還元剤添加手段は、排気通路が前記複数の分岐通路に分岐する分岐箇所より上流の排気通路に設けられた還元剤添加弁によって、該排気通路を流れる排気中に還元剤を添加するように構成することができる。
還元剤添加手段をこのように構成した場合、還元剤添加弁によって添加される還元剤が再生対象装置に選択的に供給されるようにするためには、例えば、還元剤添加弁によって排気中に還元剤が添加された時に、再生分岐通路に設けられた流量調節弁の開度を、再生処理の対象ではない排気浄化装置(以下非再生対象装置という)が設けられている分岐通路(以下非再生分岐通路という)に設けられた流量調節弁の開度よりも開き側の開度になるように、流量調節弁を制御すればよい(以下この制御を還元剤導入制御という)。
これにより、再生分岐通路の圧力損失が非再生分岐通路の圧力損失より小さくなるため、還元剤添加弁によって添加された還元剤によって局所的に還元剤濃度が高くなっている排気を選択的に再生分岐通路に流入させることができる。
さらに、再生対象装置において還元剤が化学反応することによって生成される反応生成物や化学反応することなく再生対象装置を通過する還元剤が、再生分岐通路から排気通路に流出することを抑制するためには、還元剤導入制御による流量調節弁の制御が実行されてから所定時間が経過した時点で、再生分岐通路に設けられた流量調節弁を閉弁すればよい。
ここで、所定時間は、例えば、還元剤導入制御による流量調節弁の制御が実行されてから、再生分岐通路に流入した排気中の局所的に還元剤濃度の高い部分が再生対象装置を通
過したと判定されるまでの時間とすることができる。これにより、再生対象装置において反応せずに再生対象装置から流出する還元剤や再生対象装置における還元剤の化学反応によって生成される反応生成物を乗せた排気が再生分岐通路から排気通路に流出することを抑制できる。
なお、所定時間は、還元剤導入制御による流量調節弁の制御が実行されてから、再生分岐通路に流入した排気中の局所的に還元剤濃度の高い部分が再生対象装置に到達したと判定されるまでの時間とすることもできる。この場合、流量調節弁に対する閉弁制御が開始されてから実際に当該流量調節弁の閉弁動作が完了するまでに応答遅れが無視できない場合においても、当該応答遅れ期間中に再生対象装置から流出する還元剤や反応生成物が当該流量調節弁を通過して下流に流出してしまう可能性を抑制できる。
また、還元剤導入制御による流量調節弁の制御が実行されてから上記のような所定時間が経過した時点で、非再生分岐通路に設けられた流量調節弁を開弁しても良い。こうすることで、排気燃料添加によって局所的に還元剤濃度が高くされている部分を含まない排気が非再生分岐通路に流入し、非再生対象装置を通過することで該排気は浄化され、非再生分岐通路から排気通路に流出する。すなわち、再生対象装置において再生処理が実行されている期間中においても、非再生対象装置において排気の浄化を続行することができる。
本発明の還元剤添加手段は、各分岐通路における排気浄化装置より上流に設けられた還元剤添加弁によって、各分岐通路を流れる排気中に還元剤を添加するように構成することができる。
還元剤添加手段をこのように構成した場合、還元剤添加弁によって添加される還元剤が再生対象装置に選択的に供給されるようにするためには、例えば、再生分岐通路に設けられた還元剤添加弁によって再生分岐通路を流れる排気中に還元剤を添加するとともに再生分岐通路に設けられた流量調節弁を閉弁し、さらに、非再生分岐通路の流量調節弁を開弁するように、流量調節弁を制御すればよい。
この時、還元剤添加弁による還元剤の添加が行われてから再生分岐通路の流量調節弁を閉弁するまでに適当な時間差を設けるようにしても良い。例えば、再生分岐通路に設けられた還元剤添加弁によって再生分岐通路を流れる排気中に還元剤が添加されてから所定時間が経過した時に、再生分岐通路の流量調節弁を閉弁するようすれば、添加された還元剤を再生対象装置により確実に到達させることができる。
ここで、所定時間は、例えば、再生分岐通路に設けられた還元剤添加弁によって還元剤が添加されてから、該還元剤が再生対象装置に到達したと判定されるまでの時間とすることができる。
これにより、再生対象装置に供給される還元剤や該還元剤の反応生成物が再生分岐通路から排気通路に流出することが抑制される。また、排気燃料添加によって局所的に還元剤濃度が高くされている排気が再生分岐通路にのみ存在することになるため、局所的に還元剤濃度が高くされている部分を有さない排気が非再生分岐通路に流入し、非再生対象装置を通過することで浄化され、非再生分岐通路から排気通路に流出する。
これにより、還元剤や還元剤の反応生成物を含む排気が低圧EGR通路を介して内燃機関に再循環することを抑制できる。
本発明の還元剤添加手段は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射装置によって、燃焼に供される燃料を噴射するメイン噴射に続いて、圧縮上死点より遅い時期に燃焼に
供されない燃料を着火しないタイミングで噴射するポスト噴射を行うように構成することができる。
ポスト噴射が行われると、内燃機関から排出される排気には局所的に空燃比の低い部分が形成される。この局所的に空燃比が低くされた部分を含む排気が分岐通路の分岐箇所より上流の排気通路を流れて、分岐通路に流入することになる。
従って、還元剤添加手段を上記のように構成した場合に、ポスト噴射によって排気中に添加された燃料が再生対象装置に選択的に供給されるようにするためには、例えば、ポスト噴射が行われた時に、再生分岐通路に設けられた流量調節弁の開度を、非再生分岐通路に設けられた流量調節弁の開度よりも開き側の開度になるように、流量調節弁を制御すればよい(以下この制御をポスト噴射時制御という)。
これにより、再生分岐通路の圧力損失が非再生分岐通路の圧力損失と比較して小さくなるため、ポスト噴射によって局所的に空燃比が低くなっている排気を選択的に再生分岐通路に流入させることができる。
さらに、再生対象装置において燃料が化学反応することによって生成される水や二酸化炭素等の反応生成物や、化学反応することなく再生対象装置を通過する燃料が、再生分岐通路から排気通路に流出することを抑制するためには、ポスト噴射時制御による流量調節弁の制御が実行されてから所定時間が経過した時点で、再生分岐通路に設けられた流量調節弁を閉弁すればよい。
ここで、所定時間は、例えば、ポスト噴射時制御が実行されてから、再生分岐通路に流入した排気における局所的に空燃比の低い部分が再生対象装置を通過したと判定されるまでの時間とすることができる。これにより、再生対象装置において反応せずに再生対象装置から流出する燃料や再生対象装置における燃料の反応によって生成される二酸化炭素などの反応生成物を乗せた排気が再生分岐通路から排気通路に流出することを抑制できる。よって、燃料や二酸化炭素等を含む排気が低圧EGR通路を介して内燃機関に再循環することを抑制できる。
なお、所定時間は、ポスト噴射時制御による流量調節弁の制御が実行されてから、再生分岐通路に流入した排気における局所的に空燃比の低い部分が再生対象装置に到達したと判定されるまでの時間とすることもできる。この場合、流量調節弁に対する閉弁制御が開始されてから実際に当該流量調節弁の閉弁動作が完了するまでに応答遅れが無視できない場合においても、当該応答遅れ期間中に再生対象装置から流出する燃料や反応生成物が当該流量調節弁を通過して下流に流出してしまう可能性を抑制できる。また、燃料や二酸化炭素等の反応生成物を乗せた排気が再生分岐通路から排気通路に流出することを抑制できる。
また、ポスト噴射時制御による流量調節弁の制御が実行されてから上記のような所定時間が経過した時点で、非再生分岐通路に設けられた流量調節弁を開弁しても良い。こうすることで、ポスト噴射によって局所的に空燃比が低くされている部分を含まない排気が非再生分岐通路に流入し、非再生対象装置を通過することで該排気は浄化され、非再生分岐通路から排気通路に流出する。すなわち、再生対象装置において再生処理が実行されている期間中においても、非再生対象装置において排気の浄化を続行することができる。
本発明により、排気浄化装置より下流の排気通路を流れる排気の一部を内燃機関に再循環させるように構成された低圧EGR装置を備える内燃機関において、排気燃料添加によ
って排気中に添加された還元剤や該還元剤の反応生成物が低圧EGR装置によって排気とともに内燃機関に再循環することが抑制される。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る内燃機関のEGRシステムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す概念図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式4サイクルディーゼルエンジンである。
内燃機関1の気筒2には、吸気マニホールド17及び排気マニホールド18が接続されている。吸気マニホールド17には吸気通路としての吸気管3が接続されている。吸気マニホールド17と吸気管3との接続部近傍には、吸気管3を流れる吸気の流量を調節する第2スロットル弁9が設けられている。第2スロットル弁9は、電動アクチュエータによって開閉される。第2スロットル弁9より上流の吸気管3には、吸気と外気との間で熱交換を行うことで吸気を冷却するインタークーラ8が設けられている。インタークーラ8より上流の吸気管3には、排気のエネルギーを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング51が設けられている。コンプレッサハウジング51より上流の吸気管3には、吸気管3を流れる吸気の流量を調節する第1スロットル弁6が設けられている。第1スロットル弁6は、電動アクチュエータによって開閉される。第1スロットル弁6より上流の吸気管3には、吸気管3に流入する新気の流量に応じた電気信号を出力するエアフローメータ7が設けられている。エアフローメータ7により吸入空気量が検出される。
一方、排気マニホールド18には上流側排気管4が接続されている。上流側排気管4の途中には、ターボチャージャ5のタービンハウジング52が設けられている。タービンハウジング52より下流における分岐部10において上流側排気管4は2系統の分岐通路、すなわち第1分岐通路60及び第2分岐通路70に分岐している。第1分岐通路60には還元剤としての燃料を排気中に添加する還元剤添加手段としての第1燃料添加弁61が設けられ、その下流には第1排気浄化装置62が設けられ、その下流には流量調節弁としての第1排気絞り弁63が設けられている。一方、第2分岐通路70には還元剤添加手段としての第2燃料添加弁71が設けられ、その下流には第2排気浄化装置72が設けられ、その下流には流量調節弁としての第2排気絞り弁73が設けられている。第1排気絞り弁63より下流の第1分岐通路60と第2排気絞り弁73より下流の第2分岐通路70とは合流部11において合流し、下流側排気管12に接続している。下流側排気管12は合流部11より下流において大気に開放されている。本実施例では上流側排気管4、下流側排気管12、第1分岐通路60、及び第2分岐通路70により、本発明における排気通路が形成される。第1排気絞り弁63及び第2排気絞り弁73はそれぞれ電動アクチュエータによって開閉される。第1排気浄化装置62及び第2排気浄化装置72は同一の構成を有しており、吸蔵還元型NOx触媒(以下NOx触媒という)を担持したウォールフロー型のパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)と、フィルタの前段に配置された酸化触媒とから成っている。
内燃機関1には、下流側排気管12を流れる排気の一部を低圧で吸気管3へ導き気筒2に再循環させる低圧EGR装置30が備えられている。低圧EGR装置30は、低圧EGR通路31、低圧EGR弁32、及び低圧EGRクーラ33を有して構成されている。
低圧EGR通路31は、下流側排気管12と、コンプレッサハウジング51より上流且つ第1スロットル弁6より下流の吸気管3と、を接続している。低圧EGR通路31を通って排気の一部が低圧で吸気管3へ導かれる。本実施例では、低圧EGR通路31を経由して気筒2に再循環する排気を低圧EGRガスと称する。
低圧EGR弁32は、低圧EGR通路31の流路断面積を変更することにより低圧EGR通路31を流れる排気の量を変更可能な流量調節弁である。低圧EGRガスの調量は低圧EGR弁32の開度を調節することによって行われる。なお、低圧EGRガスの調量は低圧EGR弁32の開度調節以外の方法によって行うこともできる。例えば、第1スロットル弁6の開度を調節して低圧EGR通路31の上流側と下流側との差圧を変化させることによって低圧EGRガス量を調節することもできる。
低圧EGRクーラ33は、低圧EGRガスと内燃機関1を冷却する冷却水との間で熱交換を行うことで低圧EGRガスを冷却する。
また、内燃機関1には、排気マニホールド18を流れる排気の一部を高圧で吸気マニホールド17の直上流の吸気管3へ導き気筒2に再循環させる高圧EGR装置40が備えられている。高圧EGR装置40は、高圧EGR通路41、高圧EGR弁42、及び高圧EGRクーラ43を有して構成されている。
高圧EGR通路41は、排気マニホールド18と吸気マニホールド17の直上流の吸気管3とを接続している。高圧EGR通路41を通って排気の一部が高圧で吸気管3へ導かれる。本実施例では、高圧EGR通路41を経由して気筒2に再循環する排気を高圧EGRガスと称する。
高圧EGR弁42は、高圧EGR通路41の流路断面積を変更することにより高圧EGR通路41を流れる排気の量を変更可能な流量調節弁である。高圧EGRガスの調量は高圧EGR弁42の開度を調節することによって行われる。なお、高圧EGRガスの調量は高圧EGR弁42の開度調節以外の方法によって行うこともできる。例えば、第2スロットル弁9の開度を調節して高圧EGR通路41の上流側と下流側との差圧を変化させることによって高圧EGRガス量を調節することもできる。また、ターボチャージャ5が可変容量型の場合には、タービンの流量特性を変更するノズルベーンの開度を調節することによっても高圧EGRガス量を調節することもできる。
高圧EGRクーラ43は、高圧EGRガスと内燃機関1を冷却する冷却水との間で熱交換を行うことで高圧EGRガスを冷却する。
内燃機関1には、クランク角度を検出するとともに内燃機関1の機関回転数を検出するクランクポジションセンサ16、運転者がアクセルペダル14を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し、内燃機関1の機関負荷を検出するアクセル開度センサ15、吸気管3に流入する新気の流量を検出するエアフローメータ7が設けられている。その他、特に図示及び説明はしていないが、ディーゼルエンジンが一般的に備えている各種センサを備えている。
以上説明したように構成された内燃機関1には、内燃機関1を制御するコンピュータであるECU20が併設されている。ECU20には、上記各種センサが電気配線を介して接続され、各センサからの出力信号がECU20に入力されるようになっている。また、ECU20には、低圧EGR弁32、高圧EGR弁42、第1スロットル弁6、第2スロットル弁9、第1燃料添加弁61、第2燃料添加弁71、第1排気絞り弁63、第2排気
絞り弁73、を含む各種機器が電気配線を介して接続され、ECU20から出力される制御指令信号に従ってこれらの機器が制御されるようになっている。
ここで、本実施例において低圧EGR装置30及び高圧EGR装置40を用いて行われるEGRについて説明する。低圧EGR装置30を用いて行われるEGRと高圧EGR装置40を用いて行われるEGRとは、それぞれ好適にEGRを行うことが可能な内燃機関の運転条件が予め実験により求められている。本実施例では、内燃機関1の運転状態に応じて低圧EGR装置30と高圧EGR装置40とを切り替えて、或いは併用してEGRを行うようにしている。
図2は、内燃機関1の運転状態の領域毎に定められた、低圧EGR装置30及び高圧EGR装置40の切替パターンを示した図である。図2の横軸は内燃機関1の機関回転数を表し、縦軸は内燃機関1の燃料噴射量を表している。なお、ここでは燃料噴射量を内燃機関1の機関負荷を代表するパラメータとして用いている。内燃機関1の機関負荷を代表するパラメータとしては、アクセル開度等他の物理量を採用することもできる。
図2のHPL領域は、内燃機関1の運転状態が低負荷低回転の領域であり、ここでは高圧EGR装置40を用いてEGRが行われる。図2のMIX領域は、内燃機関1の運転状態が中負荷中回転の領域であり、ここでは低圧EGR装置30と高圧EGR装置40とが併用されてEGRが行われる。図2のLPL領域は、内燃機関1の運転状態が高負荷高回転の領域であり、ここでは低圧EGR装置30を用いてEGRが行われる。図2のLPL領域より高負荷又は高回転の領域ではEGRは行われない。
このように、内燃機関1の運転状態に応じて低圧EGR装置30と高圧EGR装置40とを切り替えて、或いは併用してEGRを行うことによって、広範な運転領域においてEGRを行い、NOxの発生量を低減することを可能にしている。
次に、本実施例における排気浄化装置の再生処理について説明する。
まず、第1排気浄化装置62及び第2排気浄化装置72のフィルタに対するフィルタ再生処理について説明する。
本実施例では、フィルタおけるPM堆積量が所定の第1上限値を超えたと判定された場合に、フィルタに堆積したPMを酸化除去するフィルタ再生処理を実施する。
ここで、第1上限値とは、内燃機関1の機関性能に及ぼす影響が許容範囲となるようなPM堆積量の上限値であり、予め実験により求めておく。また、フィルタにおけるPM堆積量が第1上限値を超えたか否かを判定する方法としては、例えば内燃機関1の運転履歴に基づいて推定されるPM堆積量に基づいて判定する方法や、フィルタの前後差圧に基づいて推定されるPM堆積量に基づいて判定する方法等、既知の種々の判定方法を採用し得る。
以下、第2排気浄化装置72のフィルタ(以下第2フィルタという)におけるPM堆積量が第1上限値を超えたと判定された場合を例に説明する。この場合、まず、第2燃料添加弁71によって第2分岐通路70を流れる排気中に燃料を添加する。この時、第1排気絞り弁63を全開するとともに第2排気絞り弁73の開度を所定の第1開度に制御する。
ここで、第1開度とは、全開よりも閉じ側の開度であって、第2分岐通路70を流れる排気に乗って第2燃料添加弁71によって添加された燃料(以下添加燃料という)が第2排気浄化装置72の酸化触媒(以下第2酸化触媒という)に確実に到達し、且つ、第2酸
化触媒に到達した添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応するために十分な第2酸化触媒における滞留時間を確保し得るように、第2分岐通路70を流れる排気の低SV(Space Velocity)化を実現する第2排気絞り弁73の開度であり、予め実験により求めておく。
これにより、添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応し、その反応熱により第2フィルタに流入する排気の温度が上昇して、第2フィルタに堆積したPMが酸化除去される。また、この間内燃機関1からの排気の大部分は第1分岐通路60に流入し、第1排気浄化装置62を通過して浄化され、合流部11を経由して下流側排気管12に流出する。
さらに、第2燃料添加弁71による燃料添加が行われてから所定の第1時間が経過した後、第2排気絞り弁73を全閉する。
ここで、第1時間とは、添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応することによって生成される水や二酸化炭素等の反応生成物や、第2酸化触媒において酸化還元反応することなく第2酸化触媒を通過した添加燃料が、第2排気浄化装置72から流出し始めると判定可能な経過時間であり、予め実験により求めておく。なお、第1時間を、添加燃料が第2酸化触媒に到達すると判定可能な経過時間としても良い。このようにした場合、第2排気絞り弁73を閉弁開始してから、閉弁動作が完了して第2排気絞り弁73が全閉状態になるまでに応答遅れが無視できない場合においても、当該応答遅れ期間中に第2酸化触媒から流出する添加燃料や反応生成物が第2排気絞り弁73を通過して下流側排気管12に流出してしまう可能性を抑制することができる。
第2燃料添加弁71による燃料添加が行われてから上記第1時間が経過した後、第2排気絞り弁73を全閉することにより、添加燃料や添加燃料の反応生成物が第2分岐通路70から下流側排気管12に流出することが抑制される。その結果、添加燃料や二酸化炭素が低圧EGR通路31を経由して排気とともに気筒2に再循環してしまうことが抑制されるため、吸気の空燃比や酸素濃度が変動して過早着火や失火等の燃焼不良やトルク変動が発生することを抑制できる。また、第2酸化触媒における添加燃料の反応時間が十分に確保され、第2酸化触媒をすり抜けてフィルタ再生処理に供されなくなる添加燃料の量が低減されるので、燃費の悪化を抑制することもできる。
以上、第2フィルタにおけるPM堆積量が第1上限値を超えた場合のフィルタ再生処理について説明したが、第1フィルタに対するフィルタ再生処理も上記説明と同様であり、上記説明における第1分岐通路に係る部分と第2分岐通路に係る部分とを読み替えればよい。
また、基本的に第1フィルタの再生処理と第2フィルタの再生処理とは交互に行うようにする。これにより、どちらか一方のフィルタに過剰にPMが堆積してしまうことが抑制される。また、第1フィルタ及び第2フィルタの双方においてPM堆積量が第1上限値を超えたと判定された場合には、例えば前回フィルタ再生処理が行われていない方のフィルタに対して再生処理を行うようにしても良いし、或いは、PM堆積量がより多い方のフィルタに対して再生処理を行うようにしても良い。
次に、第1排気浄化装置62又は第2排気浄化装置72のNOx触媒に対するNOx還元処理について説明する。
本実施例では、NOx触媒におけるNOx吸蔵量が所定の第2上限値を超えたと判定された場合に、NOx触媒に吸蔵されたNOxを放出還元するNOx還元処理が実施する。
ここで、第2上限値とは、NOx触媒が許容範囲のNOx吸蔵能力を有するようなNOx吸蔵量の上限値であり、予め実験により求めておく。また、NOx触媒におけるNOx吸蔵量が第2上限値を超えたか否かを判定する方法としては、例えば内燃機関1の運転履歴に基づいて推定されるNOx吸蔵量に基づいて判定する方法等、既知の種々の判定方法を採用し得る。
以下、第2排気浄化装置72のNOx触媒(以下第2NOx触媒という)におけるNOx吸蔵量が第2上限値を超えたと判定された場合を例に説明する。この場合、まず、第2燃料添加弁71によって第2分岐通路70を流れる排気中に燃料を添加する。この時、第1排気絞り弁63を全開するとともに第2排気絞り弁73の開度を所定の第2開度に制御する。
ここで、第2開度とは、全開よりも閉じ側の開度であって、第2分岐通路70を流れる排気に乗って添加燃料が第2NOx触媒に確実に到達し、且つ、第2NOx触媒に到達した添加燃料が第2NOx触媒において酸化還元反応するために十分な第2NOx触媒における滞留時間を確保し得るように、第2分岐通路70を流れる排気の低SV(Space
Velocity)化を実現する第2排気絞り弁73の開度であり、予め実験により求めておく。
これにより、第2NOx触媒周囲の雰囲気が一時的に還元雰囲気となり、第2NOx触媒に吸蔵されたNOxが第2NOx触媒から放出されるとともに、放出されたNOxが添加燃料によって還元される。また、この間内燃機関1からの排気の大部分は第1分岐通路60に流入し、第1排気浄化装置62を通過して浄化され、合流部11を経由して下流側排気管12に流出する。
さらに、第2燃料添加弁71による燃料添加が行われてから所定の第2時間が経過した後、第2排気絞り弁73を全閉する。
ここで、第2時間とは、添加燃料が第2NOx触媒において酸化還元反応することによって生成される水や二酸化炭素等の反応生成物や、第2NOx触媒において酸化還元反応することなく第2NOx触媒を通過した添加燃料が、第2排気浄化装置72から流出し始めると判定可能な経過時間であり、予め実験により求めておく。なお、第2時間を、添加燃料が第2NOx触媒に到達すると判定可能な経過時間としても良い。このようにした場合、第2排気絞り弁73を閉弁開始してから、閉弁動作が完了して第2排気絞り弁73が全閉状態になるまでに応答遅れが無視できない場合においても、当該応答遅れ期間中に第2NOx触媒から流出する添加燃料や反応生成物が第2排気絞り弁73を通過して下流側排気管12に流出してしまう可能性を抑制することができる。
第2燃料添加弁71による燃料添加が行われてから上記第2時間が経過した後、第2排気絞り弁73を全閉することより、添加燃料や添加燃料の反応生成物が第2分岐通路70から下流側排気管12に流出することが抑制される。その結果、添加燃料や二酸化炭素が低圧EGR通路31を経由して排気とともに気筒2に再循環してしまうことが抑制されるため、吸気の空燃比や酸素濃度が変動して過早着火や失火等の燃焼不良やトルク変動が発生することを抑制できる。また、第2NOx触媒における添加燃料の反応時間が十分に確保され、第2NOx触媒をすり抜けてNOx還元処理に供されなくなる添加燃料の量が低減されるので、燃費の悪化を抑制することもできる。
以上、第2NOx触媒におけるNOx吸蔵量が第2上限値を超えた場合のNOx還元処理について説明したが、第1NOx触媒に対するNOx還元処理も上記説明と同様であり、上記説明における第1分岐通路に係る部分と第2分岐通路に係る部分とを読み替えれば
よい。
また、基本的に第1NOx触媒のNOx還元処理と第2NOx触媒のNOx還元処理とは交互に行うようにする。これにより、どちらか一方のNOx触媒に過剰にNOxが吸蔵された状態になることが抑制される。また、第1NOx触媒及び第2NOx触媒の双方においてNOx吸蔵量が第2上限値を超えたと判定された場合には、例えば前回NOx還元処理が行われていない方のNOx触媒に対してNOx還元処理を行うようにしても良いし、或いは、NOx吸蔵量がより多い方のNOx触媒に対してNOx還元処理を行うようにしても良い。
また、NOx触媒に対して硫黄被毒回復処理を行う場合にも上記NOx還元処理の場合と同様の制御を行うことができる。
次に、上記の第2フィルタに対するフィルタ再生処理について、図3に基づいて説明する。図3は、フィルタ再生処理を行うためのルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはECU20によって所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS301では、ECU20は、第2フィルタに対するフィルタ再生処理要求があるか否かを判定する。具体的には、第2フィルタにおけるPM堆積量が第1上限値を超えた場合に本ステップにおいて肯定判定がなされる。或いは、第1フィルタにおけるPM堆積量及び第2フィルタにおけるPM堆積量の双方が第1上限値を超えている場合には、前回のフィルタ再生処理が第1フィルタに対して実施されていた場合に本ステップにおいて肯定判定がなされる。
ステップS301で肯定判定された場合、ECU20はステップS302に進む。一方、ステップS301で否定判定された場合、ECU20はステップS307に進む。
ステップS302では、ECU20は、第2燃料添加弁71から第2分岐通路70を流れる排気中に燃料を添加し、続くステップS303において、第1排気絞り弁63の開度を全開に制御するとともに、第2排気絞り弁の開度を第1開度に制御する。これにより、添加燃料が第2酸化触媒に供給され、第2酸化触媒において添加燃料が酸化還元反応し、その反応熱によって第2フィルタに流入する排気の温度が上昇し、第2フィルタに堆積したPMが酸化される。本実施例においては、ステップS302を実行するECU20が、本発明における再生手段に相当する。
ステップS304において、ECU20は、第2燃料添加弁71によって排気燃料添加が実行されてからの経過時間が第1時間に達したか否かを判定し、肯定判定された時点でステップS305に進み、第2排気絞り弁73の開度を全閉に制御する。これにより、添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応することによって発生する二酸化炭素等の反応生成物や、第2酸化触媒で酸化還元反応することなく第2酸化触媒を通過した添加燃料が第2分岐通路70から下流側排気管12に流出することが抑制される。
ステップS306において、ECU20は、第2フィルタに対する再生処理の終了条件が成立したか否かを判定する。この判定方法は既知のフィルタ再生処理の終了判定方法を採用し得る。例えば、第2フィルタの前後差圧が所定の基準値以下となった場合や、フィルタ再生処理が開始されてから所定時間が経過した場合に、フィルタ再生処理の終了条件が成立したと判定できる。本ステップで肯定判定されたら、ステップS307に進む。
ステップS307では、ECU20は、第1排気絞り弁63の開度を全開にするとともに、第2排気絞り弁73の開度を全開に制御し、本ルーチンの実行を一旦終了する。本実
施例においては、ステップS303乃至ステップS307を実行するECU20が、本発明における制御手段に相当する。
なお、第1フィルタに対するフィルタ再生処理も上記ルーチンと同様のルーチンによって実行可能であり、上記ルーチンにおける第1分岐通路に係る部分と第2分岐通路に係る部分とを読み替えればよい。
また、NOx触媒に対するNOx還元処理や硫黄被毒回復処理についても同様のルーチンによって実行可能である。
次に、実施例1とは異なる本発明の実施例について説明する。図4は、本実施例に係る内燃機関のEGRシステムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す概念図である。
本実施例と実施例1との相違点は、実施例1において各分岐通路毎に設けられる燃料添加弁(第1燃料添加弁61及び第2燃料添加弁71)の代わりに、分岐部10より上流の上流側排気管4に1つの燃料添加弁19を設けた構成を有する点である。その他の構成については実施例1と同様である。以下の説明では、実施例1の内燃機関のEGRシステムと実質的に同一の構成要素については、同一の名称及び符号を用い、詳しい説明を省略する。
ここで、本実施例における排気浄化装置の再生処理について説明する。
まず、第1排気浄化装置62及び第2排気浄化装置72のフィルタに対するフィルタ再生処理について説明する。
実施例1と同様に、第2排気浄化装置72のフィルタ(以下第2フィルタという)におけるPM堆積量が第1上限値を超えたと判定された場合を例に説明する。この場合、まず、燃料添加弁19によって上流得排気管4を流れる排気中に燃料を添加する。この時、第1排気絞り弁63の開度を全閉するとともに、第2排気絞り弁73の開度を所定の第3開度に制御する。
ここで、第3開度とは、燃料添加弁19によって上流側排気管4に添加された燃料(以下添加燃料という)が、上流側排気管4から分岐部10を経由して第2分岐通路70に流入する排気の流れに乗って第2酸化触媒に確実に到達し、且つ、第2酸化触媒に到達した添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応するために十分な第2酸化触媒における滞留時間を確保し得るような排気の流速を実現する第2排気絞り弁73の開度であり、予め実験により求めておく。
これにより、第1分岐通路60の圧力損失より第2分岐通路70の圧力損失が小さくなるため、添加燃料によって局所的に空燃比が低くされた排気は選択的に第2分岐通路70に流入する。また、この間内燃機関1からの排気は第1分岐通路60には流入しないため、第1分岐通路60には添加燃料を含まない排気が滞留する。
そして、燃料添加弁19による燃料添加が行われてから所定の第3時間が経過した後、第2排気絞り弁73を全閉するとともに、第1排気絞り弁63のを全開に制御する。
ここで、第3時間とは、添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応することによって生成される水や二酸化炭素等の反応生成物や、第2酸化触媒において酸化還元反応する
ことなく第2酸化触媒を通過した添加燃料が、第2排気浄化装置72から流出し始めると判定可能な経過時間であり、予め実験により求めておく。
これにより、第2分岐通路70における排気の流れが停止し、添加燃料を含む排気が第2分岐通路70に滞留する。よって、添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応し、その反応熱により第2フィルタに流入する排気の温度が上昇し、第2フィルタに堆積したPMが酸化除去される。また、この間、添加燃料を含まない内燃機関1からの排気が第1分岐通路60に流入し、第1排気浄化装置62を通過して浄化され、合流部11を経由して下流側排気管12に流出する。
従って、添加燃料や添加燃料の反応生成物が第2分岐通路70から下流側排気管12に流出することが抑制される。その結果、添加燃料や二酸化炭素が低圧EGR通路31を経由して排気とともに気筒2に再循環してしまうことが抑制され、吸気の空燃比や酸素濃度が変動して過早着火や失火等の燃焼不良やトルク変動が発生することを抑制できる。また、第2酸化触媒における添加燃料の反応時間が十分に確保され、第2酸化触媒をすり抜けてフィルタ再生処理に供されなくなる添加燃料の量が低減されるので、燃費の悪化を抑制することもできる。また、実施例2によれば、1個の燃料添加弁19を用いて実施例1と同様の効果を得ることができ、システムをより簡単化し、コストの削減や搭載の向上といった副次的な効果を得ることもできる。
以上、第2フィルタにおけるPM堆積量が第1上限値を超えた場合のフィルタ再生処理について説明したが、第1フィルタに対するフィルタ再生処理も上記説明と同様であり、上記説明における第1分岐通路に係る部分と第2分岐通路に係る部分とを読み替えればよい。
また、基本的に第1フィルタの再生処理と第2フィルタの再生処理とは交互に行うようにする。これにより、どちらか一方のフィルタに過剰にPMが堆積してしまうことが抑制される。また、第1フィルタ及び第2フィルタの双方においてPM堆積量が第1上限値を超えたと判定された場合には、例えば前回フィルタ再生処理が行われていない方のフィルタに対して再生処理を行うようにしても良いし、或いは、PM堆積量がより多い方のフィルタに対して再生処理を行うようにしても良い。
次に、上記の第2フィルタに対するフィルタ再生処理について、図5に基づいて説明する。図5は、フィルタ再生処理を行うためのルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはECU20によって所定時間毎に繰り返し実行される。なお、第1フィルタに対するフィルタ再生処理も同様のルーチンによって実行可能である。
まず、ステップS501では、ECU20は、第2フィルタに対するフィルタ再生処理要求があるか否かを判定する。具体的には、第2フィルタにおけるPM堆積量が第1上限値を超えた場合に本ステップにおいて肯定判定がなされる。或いは、第1フィルタにおけるPM堆積量及び第2フィルタにおけるPM堆積量の双方が第1上限値を超えている場合には、前回のフィルタ再生処理が第1フィルタに対して実施されていた場合に本ステップにおいて肯定判定がなされる。
ステップS501で肯定判定された場合、ECU20はステップS502に進む。一方、ステップS501で否定判定された場合、ECU20はステップS507に進む。
ステップS502では、ECU20は、燃料添加弁19から上流側排気管4を流れる排気中に燃料を添加し、続くステップS503において、第1排気絞り弁63の開度を全閉に制御するとともに、第2排気絞り弁の開度を第3開度に制御する。これにより、添加燃
料によって局所的に空燃比が低くされた排気が選択的に第2分岐通路70に流入する。また、この間内燃機関からの排気は第1分岐通路60には流入しないため、第1分岐通路60には添加燃料を含まない排気が滞留する。本実施例においては、ステップS502を実行するECU20が、本発明における再生手段に相当する。
ステップS504において、ECU20は、燃料添加弁19によって排気燃料添加が実行されてからの経過時間が第3時間に達したか否かを判定し、肯定判定された時点でステップS505に進み、第1排気絞り弁63の開度を全開にするとともに、第2排気絞り弁73の開度を全閉に制御する。これにより、添加燃料を含む排気が第2分岐通70に滞留し、添加燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応し、その反応熱によって第2フィルタに流入する排気の温度が上昇し、第2フィルタに堆積したPMが酸化される。また、この間、添加燃料を含まない内燃機関1からの排気が第1分岐通路60に流入し、第1排気浄化装置62において浄化された後、合流部11を経由して下流側排気管12に流出する。
ステップS506において、ECU20は、第2フィルタに対する再生処理の終了条件が成立したか否かを判定する。この判定方法は既知のフィルタ再生処理の終了判定方法を採用し得る。例えば、第2フィルタの前後差圧が所定の基準値以下となった場合や、フィルタ再生処理が開始されてから所定時間が経過した場合に、フィルタ再生処理の終了条件が成立したと判定できる。本ステップで肯定判定されたら、ステップS507に進む。
ステップS507では、ECU20は、第1排気絞り弁63の開度を全開にするとともに、第2排気絞り弁73の開度を全開に制御し、本ルーチンの実行を一旦終了する。本実施例においては、ステップS503乃至ステップS507を実行するECU20が、本発明における制御手段に相当する。
以上のルーチンを実行することにより、第2フィルタの再生処理時に添加された燃料が第2酸化触媒において酸化還元反応することによって発生する二酸化炭素等の反応生成物や、第2酸化触媒で酸化還元反応することなく第2酸化触媒を通過した添加燃料が、第2分岐通路70から下流側排気管12に流出することが抑制される。従って、添加燃料や二酸化炭素が低圧EGR通路31を経由して排気とともに気筒2に再循環することが抑制され、燃焼異常やトルクショックが発生することを抑制できる。
なお、NOx触媒に対するNOx還元処理や硫黄被毒回復処理についても同様のルーチンによって実行可能である。
なお、以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施零には種々の変更を加え得る。
例えば、上記実施例では、燃料添加弁によって排気中に燃料を添加することによって排気燃料添加を行っているが、気筒2に燃料を噴射する燃料噴射弁に対して、燃焼に供される燃料を噴射するメイン噴射に続いて、圧縮上死点より遅い時期に着火しないタイミングで燃焼に供されない燃料を噴射するポスト噴射を行わせることで排気燃料添加を行うこともできる。
また、上記実施例では排気浄化装置として、NOx触媒を担持したフィルタとフィルタの前段に配置された酸化触媒とから成る排気浄化装置が各分岐通路に並列に設けられている構成について説明したが、排気浄化装置の構成についてはこれに限られない。例えば、NOx触媒を担持していないフィルタの後段にNOx触媒を直列に配置する構成を採用することもできる。
また、分岐部10とタービンハウジング52との間に酸化触媒及びフィルタを配置するとともに、該フィルタの再生処理に必要な燃料を添加する燃料添加インジェクタを排気マニホールド18に設け、NOx触媒のみを各分岐通路に並列に設けた構成を採用することもできる。その他、複数の分岐通路に排気浄化装置を並列に配置する構成を有する排気浄化システムであって、排気浄化装置の再生処理のために添加される還元剤が分岐通路から合流部下流の排気通路に流出することを抑制可能なものであれば、どのようなものであっても採用し得る。
また、上記実施例では還元剤として燃料を添加する場合について説明したが、排気浄化装置として選択還元型のNOx触媒を設け、還元剤として尿素を添加する構成も採用し得る。
実施例1における内燃機関の吸気系及び排気系の概略構成を示す概念図である。 実施例1における低圧EGR装置及び高圧EGR装置の内燃機関の運転状態に応じた切替パターンを示す図である。 実施例1におけるフィルタ再生処理のルーチンを示すフローチャートである。 実施例2における内燃機関の吸気系及び排気系の概略構成を示す概念図である。 実施例2におけるフィルタ再生処理のルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気管
4 上流側排気管
5 ターボチャージャ
51 コンプレッサハウジング
52 タービンハウジング
6 第1スロットル弁
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 第2スロットル弁
10 分岐部
11 合流部
12 下流側排気管
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ
16 クランクポジションセンサ
17 吸気マニホールド
18 排気マニホールド
19 燃料添加弁
20 ECU
30 低圧EGR装置
31 低圧EGR通路
32 低圧EGR弁
33 低圧EGRクーラ
40 高圧EGR装置
41 高圧EGR通路
42 高圧EGR弁
43 高圧EGRクーラ
60 第1分岐通路
61 第1燃料添加弁
62 第1排気浄化装置
63 第1排気絞り弁
70 第2分岐通路
71 第2燃料添加弁
72 第2排気浄化装置
73 第2排気絞り弁

Claims (14)

  1. ターボチャージャを備えた内燃機関のEGRシステムであって、
    前記ターボチャージャのコンプレッサが設けられた吸気通路と、
    前記ターボチャージャのタービンより下流において複数の分岐通路に分岐するとともに、それら複数の分岐通路が下流において再び合流するように形成された排気通路と、
    前記複数の分岐通路の各々に設けられ、各分岐通路を流れる排気を浄化する排気浄化装置と、
    前記複数の分岐通路の各々に設けられ、各分岐通路を流れる排気の流量を調節する流量調節弁と、
    前記排気浄化装置より上流を流れる排気中に還元剤を添加する還元剤添加手段と、
    前記複数の分岐通路の合流箇所より下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路と、
    前記排気浄化装置に還元剤を供給することで該排気浄化装置の排気浄化能力を再生させる再生処理を行う再生手段と、
    前記再生処理の対象となる排気浄化装置に前記還元剤添加手段によって添加される還元剤を導くとともに、該再生処理の対象となる排気浄化装置から流出する排気が前記複数の分岐通路の合流箇所より下流の排気通路に流入することを抑制するように、前記流量調節弁を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関のEGRシステム。
  2. 請求項1において、
    前記還元剤添加手段は、排気通路が前記複数の分岐通路に分岐する分岐箇所より上流の排気通路に設けられ、該排気通路を流れる排気中に還元剤を添加する還元剤添加弁を有して構成され、
    前記制御手段は、前記還元剤添加弁によって排気中に還元剤が添加される時に、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁の開度が、前記再生処理の対象ではない排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁の開度よりも開き側の開度になるように前記流量調節弁を制御する還元剤導入制御を実行する内燃機関のEGRシステム。
  3. 請求項2において、
    前記制御手段は、前記還元剤導入制御を実行後所定時間が経過した時点で、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁を閉弁する内燃機関のEGRシステム。
  4. 請求項3において、
    前記制御手段は、前記還元剤導入制御を実行後所定時間が経過した時点で、前記再生処理の対象ではない排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁を開弁する内燃機関のEGRシステム。
  5. 請求項3又は4において、
    前記所定時間は、前記還元剤導入制御が実行されてから、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に流入する排気の、前記還元剤添加弁によって添加される還元剤によって局所的に還元剤濃度の高くなっている部分が、前記再生処理の対象となる排気浄化装置を通過したと判定されるまでの時間である内燃機関のEGRシステム。
  6. 請求項3又は4において、
    前記所定時間は、前記還元剤導入制御が実行されてから、前記再生処理の対象となる排
    気浄化装置が設けられている分岐通路に流入する排気の、前記還元剤添加弁によって添加される還元剤によって局所的に還元剤濃度の高くなっている部分が、前記再生処理の対象となる排気浄化装置に到達したと判定されるまでの時間である内燃機関のEGRシステム。
  7. 請求項1において、
    前記還元剤添加手段は、前記複数の分岐通路の各々における前記排気浄化装置より上流に設けられ、各分岐通路を流れる排気中に還元剤を添加する還元剤添加弁を有して構成され、
    前記制御手段は、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記還元剤添加弁によって還元剤が添加される時に、該分岐通路に設けられた前記流量調節弁を閉弁するとともに、前記再生処理の対象ではない排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁を開弁する内燃機関のEGRシステム。
  8. 請求項7において、
    前記制御手段は、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記還元剤添加弁によって還元剤が添加されてから所定時間が経過した時に、該分岐通路に設けられた前記流量調節弁を閉弁する内燃機関のEGRシステム。
  9. 請求項8において、
    前記所定時間は、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記還元剤添加弁によって還元剤が添加されてから、該還元剤が該排気浄化装置に到達したと判定されるまでの時間である内燃機関のEGRシステム。
  10. 請求項1において、
    前記還元剤添加手段は、内燃機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射装置と、前記燃料噴射装置に対してメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅く燃料が着火しないタイミングでポスト噴射を行わしめる噴射制御手段と、を有して構成され、
    前記制御手段は、前記噴射制御手段によってポスト噴射が行われる時に、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁の開度を、前記再生処理の対象ではない排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁の開度よりも開き側の開度になるように前記流量調節弁を制御するポスト噴射時制御を実行する内燃機関のEGRシステム。
  11. 請求項10において、
    前記制御手段は、前記ポスト噴射時制御を実行後所定時間が経過した時点で、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁を閉弁する内燃機関のEGRシステム。
  12. 請求項10において、
    前記制御手段は、前記ポスト噴射時制御を実行後所定時間が経過した時点で、前記再生処理の対象ではない排気浄化装置が設けられている分岐通路に設けられた前記流量調節弁を開弁する内燃機関のEGRシステム。
  13. 請求項11又は12において、
    前記所定時間は、前記ポスト噴射時制御が実行されてから、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に流入する排気の、前記ポスト噴射によって局所的に空燃比が低くなっている部分が、前記再生処理の対象となる排気浄化装置に到達したと判定されるまでの時間である内燃機関のEGRシステム。
  14. 請求項11又は12において、
    前記所定時間は、前記ポスト噴射時制御が実行されてから、前記再生処理の対象となる排気浄化装置が設けられている分岐通路に流入する排気の、前記ポスト噴射によって局所的に空燃比が低くなっている部分が、前記再生処理の対象となる排気浄化装置を通過したと判定されるまでの時間である内燃機関のEGRシステム。
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