JP2008184518A - 樹脂混合方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘度や比重といった特性の異なる樹脂を所望の混合比で混合することができ、混合不足による硬化不足や、気泡、フローマークおよびウェルドラインを抑制し、光学系レンズの透過率低下や不要な方向への光の輻射を抑制すると共に、金型隙間に浸入してしまうことによる不要なバリ等を抑制し、レンズのパッケージ(ダイ実装基板)への実装時における位置異常やレンズ浮き上がり等を防ぐ方法を提供する。
【解決手段】第一液状樹脂Aと第二液状樹脂Aとを混合し混合樹脂Aを形成し、第一液状樹脂Bと第二液状樹脂Bとを混合し混合樹脂Bを形成し、混合樹脂Aと混合樹脂Bとを混合し混合樹脂Cを形成する。
【選択図】図1
【解決手段】第一液状樹脂Aと第二液状樹脂Aとを混合し混合樹脂Aを形成し、第一液状樹脂Bと第二液状樹脂Bとを混合し混合樹脂Bを形成し、混合樹脂Aと混合樹脂Bとを混合し混合樹脂Cを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は少なくとも2液の樹脂を混合する混合方法に関する。
近年、光半導体装置を被覆するカバーや光学系レンズなどに用いる透光性樹脂としてシリコーン樹脂が用いられている。しかしながら、カバーや光学系レンズなどに用いられるシリコーン樹脂は、硬化を促進する触媒を含有した主剤と硬化剤とからなる2液を混合した後加熱を行い硬化させる付加反応硬化型が多い。さらに、最近ではシリコーン分子構造のメチル基CH3と酸素Oの数が異なる、シリコーンラバー(シリコーンエラストマー、シリコーンゴム)以下シリコーンラバーと記載)およびシリコーンレジンが用いられている。
従来の樹脂成形品の製造方法としては、主剤と触媒剤と硬化剤とをそれぞれ別々に保管しておき、樹脂成形品を製造するに際して、各成分を混合し射出成形しているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図2は、前記特許文献1に記載された従来の樹脂成形品の製造方法をしめした断面図である。図2において、主剤貯蔵タンク201は、主剤供給ポンプ204と主剤供給量調節器207を介して混合装置210に接続している。触媒貯蔵タンク202は、触媒供給ポンプ205と触媒供給量調節器208を介して混合装置210に接続している。硬化剤貯蔵タンク203は、硬化剤供給ポンプ206と硬化剤供給量調節器209を通して混合装置210に接続している。
混合装置210に供給された主剤、触媒および硬化剤は、混合装置210内で混合羽の付いた静的スタティックミキサやモーター等の駆動力を活かした動的スクリューを通過させ均一に混合された後、混合装置210の終端に位置するノズル(図示しない)を通して、成形機211内の成形金型212に射出し樹脂成形品を成形している。
特開2001−234070号公報
しかしながら、従来の樹脂成形品の製造方法では、粘度や比重の異なる樹脂を樹脂成形時に混合しようとした場合、混合装置210内での樹脂流動が不均一となり沈殿や偏りにより混合不具合が発生するという問題がある。
また、混合不具合を混合装置の条件変更を行い前記問題を解決することも考えられるが、それぞれの樹脂材料の流通形態や使用状況の変化から、製造時期、製造単位、包装単位などが異なり、樹脂材料は個別の粘度や比重のバラツキを有することになり、依然として混合不具合が発生するという問題が残る。
さらに混合不足により硬化不足や、樹脂流動がキャビティ内部において望ましくない場合において生じる気泡やフローマークおよびウェルドラインを発生させ、光学系レンズの透過率低下や不要な方向への光の輻射を誘発してしまうと共に、さらには粘度の低い成分が金型隙間に浸入してしまうことにより不要なバリ等が発生し、レンズのパッケージ(ダイ実装基板)への実装時における位置異常やレンズ浮き上がり等を誘発するという課題があった。
また、最近ではシリコーンラバーおよびシリコーンレジンが光学系レンズに使用され始めている。しかし、シリコーンラバーおよびシリコーンレジンは[表1]に示したように温度変化による粘性の変化が著しい。例えば、シリコーンレジンは温度上昇時の粘度が常温時の粘度と比較して約1/100〜1/100000程度に急激に低くなる。一方、シリコーンラバーは温度上昇時の粘度が常温時の粘度と比較して約1/2〜1/100程度と小さいという異なる温度特性を有しており、混合不足や所定の混合比で混合されないことによる硬化不足や、フローマークやウェルドラインといった不具合の発生が顕著になり、光学系レンズの透過率低下や不要な方向への光の輻射、レンズ実装時の異常を誘発するという課題があった。
前記従来の課題を解決するために、本発明の樹脂混合方法は、少なくとも2種類の液状樹脂を混合する方法であって、第一液状樹脂Aと第二液状樹脂Aとを混合し混合樹脂Aを形成する混合樹脂A形成工程と、第一液状樹脂Bと第二液状樹脂Bとを混合し混合樹脂Bを形成する混合樹脂B形成工程と、混合樹脂Aと混合樹脂Bとを混合し混合樹脂Cを形成する工程とを備えたものである。
これによれば、組成の異なる液状樹脂を所定の混合比で均一に混合することができる。
以上のように、本発明の樹脂混合方法によれば、シリコーンラバーとシリコーンレジンを、成形機直前で且つ温度が高温ではない常温環境で、所定の混合比でよく混合することができることで、沈殿や容器内での偏りや分離と共に混合不足による未硬化、気泡やフローマーク、ウェルドライン、さらにはバリといった不良発生を生じることなく、コストが安いシリコーンラバーと硬度が高く且つタック性に優れたシリコーンレジンの中間の特性を有する優れた樹脂成形品を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る樹脂混合方法を示した模式図である。図1において、101は樹脂容器、102は成形機の射出ユニット直前に置かれたスタティックミキサやスクリューなどの樹脂混合機であり、シリコーンラバー樹脂Aとシリコーンレジン樹脂AとをミキサAで混合し混合樹脂Aが形成され、シリコーンラバー樹脂Bとシリコーンレジン樹脂BとがミキサBで混合し混合樹脂Bが形成され、混合樹脂Aおよび混合樹脂BとをミキサCで混合し混合樹脂Cが形成される。このとき、例えば、シリコーンラバー樹脂Aとシリコーンレジン樹脂Aとが主剤であり、シリコーンラバー樹脂Bとシリコーンレジン樹脂Bとが硬化剤である2液混合樹脂である。
図1は本発明の実施の形態1に係る樹脂混合方法を示した模式図である。図1において、101は樹脂容器、102は成形機の射出ユニット直前に置かれたスタティックミキサやスクリューなどの樹脂混合機であり、シリコーンラバー樹脂Aとシリコーンレジン樹脂AとをミキサAで混合し混合樹脂Aが形成され、シリコーンラバー樹脂Bとシリコーンレジン樹脂BとがミキサBで混合し混合樹脂Bが形成され、混合樹脂Aおよび混合樹脂BとをミキサCで混合し混合樹脂Cが形成される。このとき、例えば、シリコーンラバー樹脂Aとシリコーンレジン樹脂Aとが主剤であり、シリコーンラバー樹脂Bとシリコーンレジン樹脂Bとが硬化剤である2液混合樹脂である。
これによれば、予め、組成の異なる主剤同士を混合した混合樹脂Aを形成し、組成の異なる硬化剤同士を混合した混合樹脂Bを形成することで、主剤および硬化剤をそれぞれ均一に混合することができる。さらに、均一に混合された主剤および硬化剤を混合した混合樹脂Cを形成することができる。
また、樹脂の供給方法としては、樹脂容器1内部に樹脂を入れ圧力を印加することで、容器内に設けられた貫通孔を介して取り付けられたホース中を樹脂が通過する方法が望ましく、エア圧としては0.03MPaから50MPaで圧送するのが望ましく、樹脂容器1から射出ユニット直近の混合機に到達するまでの流路長は、各樹脂容器からトーナメント的に等長であることが、エア等による圧送時の樹脂にかかる圧力が均一となり、所望の混合比で樹脂が混合されるため好適である。
これによれば、液状シリコーン樹脂を所望の量で射出ユニットに送ることが可能となる。
また、樹脂混合機102としては、2の乗数で表現される混合羽のついたスタティックミキサや、モータ制御によるスクリューを介してダイナミックに混合される方法を用いればよい。
なお、複数ステップを組合せトーナメント式に構成すれば、樹脂成分をより一層均一に混合することができる。また、少なくとも混合された時点で硬化促進が開始される樹脂の混合であれば、3種類以上の液状樹脂を同様に適用することができる。
少なくとも2液の樹脂を混合する樹脂混合方法等として有用であり、特に組成が異なり特性差が顕著な樹脂の混合等に適している。
101 樹脂容器
102 樹脂混合機
201 主剤貯蔵タンク
202 触媒貯蔵タンク
203 硬化剤貯蔵タンク
204 主剤供給ポンプ
205 触媒供給ポンプ
206 硬化剤供給ポンプ
207 主剤供給量調節器
208 触媒供給量調節器
209 硬化剤供給量調節器
210 混合装置
211 成形機
212 成形金型
213 成形金型のキャビティ部
102 樹脂混合機
201 主剤貯蔵タンク
202 触媒貯蔵タンク
203 硬化剤貯蔵タンク
204 主剤供給ポンプ
205 触媒供給ポンプ
206 硬化剤供給ポンプ
207 主剤供給量調節器
208 触媒供給量調節器
209 硬化剤供給量調節器
210 混合装置
211 成形機
212 成形金型
213 成形金型のキャビティ部
Claims (1)
- 少なくとも2種類の液状樹脂を混合する方法であって、
第一液状樹脂Aと第二液状樹脂Aとを混合し混合樹脂Aを形成する混合樹脂A形成工程と、
第一液状樹脂Bと第二液状樹脂Bとを混合し混合樹脂Bを形成する混合樹脂B形成工程と、
前記混合樹脂Aと前記混合樹脂Bとを混合し混合樹脂Cを形成する工程とを備えたことを特徴とする、樹脂混合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007018310A JP2008184518A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 樹脂混合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007018310A JP2008184518A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 樹脂混合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008184518A true JP2008184518A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39727773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007018310A Pending JP2008184518A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 樹脂混合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008184518A (ja) |
-
2007
- 2007-01-29 JP JP2007018310A patent/JP2008184518A/ja active Pending
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