JP2008183475A - ガス分散器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】幅30μm以下の非円形である気体放出スリットを備えたことを特徴とするガス分散器。
【選択図】 図1
Description
従来の廃水処理における曝気槽の性能は、液中への酸素溶解速度が高いほど活性汚泥への酸素供給律速を解消でき、向上することが知られている。そのため、ガス分散器としては、微細な円孔をもつ多孔板やランダムな形状の孔をもつ多孔質板などが用いられることが多く、それにより、より小さなサイズの気泡を発生させ、単位体積あたりの気液接触面積を大きくすることを試みている。実際に水-空気系において従来のガス分散器から発生する気泡の大きさは通常3〜10mm程度であることが知られている。
一方、ガス分散器付近に強制液対流を起こさせる改善や、強力な液のせん断力を利用したマイクロバブル発生器など利用して生成気泡サイズをより小さくする試みもされている。
セラミックやプラスチックの微粒子の多孔質焼結体において、散気面の開口直径を小さくするためには、より小さい粒径を使用して焼結を行うことになる。セラミック焼結体は、曲げ強度が小さいので、外力や空気圧力によって割れないようにするためには、その厚さを10mm以上とする必要がある。また、セラミック焼結体は割れ易いので、1枚当たりの散気面積を小さくせざるを得ず、そのために設置枚数が多くなり、コストを押し上げる。
ゴム製のメンブレンを用いた散気装置が開発されている。ゴムの薄膜にスリットを切り込んだものを使用する装置で、曝気時にはゴムが膨らむことによりスリットが開いて気泡を発生させ、曝気停止時にはスリットが閉じて汚水の逆流を防止するものである。
いずれも散気板面上の孔径は不ぞろいになるため、通気ガス流量によっては気泡が出ない孔が生じたり、孔毎に生成気泡サイズが異なる。
特許文献1(特開2005−177551号公報)には、散気面に使用されるメッシュクロス1は、線径が10〜100μmの糸を用いて、100〜1000メッシュで織り上げ、開口の寸法を5〜200μmとしたクロスにより構成することにより、径が1mm程度の気泡を発生させることができる散気装置が提案されている。
特許文献2(特開2001−259395号公報)には、液体中に気相を取り込んで形成した気液二相流を被処理液中に吐出することで該被処理液に微細気泡を供給するエアレータにおいて、底部に吐出口が開口して被処理液中に浸漬される吐出流形成槽と、該吐出流形成槽の周壁に沿って槽内を旋回する旋回流となる噴射方向で前記吐出流形成槽に液体を加圧供給する液体供給手段と、前記吐出流形成槽内で前記吐出口に対峙して設けた気体導入口から前記旋回流によって気体を自然吸引させることで前記吐出流形成槽に気体を供給する気体供給手段とを備え、前記吐出流形成槽に液体を加圧供給して形成した気液二相流を前記吐出口から被処理液中に拡散噴射することによって、数十μm程度のサイズの気泡を供給することができるエアレータが提案されている。
特許文献3(特開2005−74348号公報)には、ステンレス製の素線をコイル状に撚りあわせ且つ中空に作られた中空撚線を使用し、コンプレッサーから送られた空気を素線の隙間から気泡として放出し、また、中空撚線に円周方向に沿う捩じりを加える事により気泡量や気泡の微細さを調整することができる機構を備えた径0.5〜15mmで3〜5mm径を中心とする気泡を発生させるエアレーション装置が提案されている。
特許文献4(特開平10−235390号公報)には、下方を向いた直径4〜8mmの散気穴が複数形成された散気管と、この散気管の散気穴に装着されるゴム製逆止弁とを備え、このゴム製逆止弁のドーム部半球面上に、曝気時に開き、非曝気時には閉じるスリットを形成した散気装置が開示されている。
特許文献5(特開平10−180287号公報)には、中空体の器壁に穿設された内径3〜50mmのエア噴出孔を複数設け、エア噴出孔の軸方向に移動可能な振動子を嵌め込まれている散気装置が開示されている。
(1)気体放出孔短辺の最大幅が30μm以下の非円形のスリット状であることを特徴とするガス分散器。
(2)気体放出スリットの長辺の長さが1〜30mmであることを特徴とする(1)記載のガス分散器。
(3)非円形のスリット形状が矩形であることを特徴とする(1)又は(2)記載のガス分散器。
(4)気体放出スリットを、枠体の中央空間から枠体の外側に通ずる溝が形成された1乃至複数個の中間枠体あるいはガス分散器の両端面に配置した平面板体を積層することにより形成することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のガス分散器。
(5)中間枠体に形成される溝が、同一中間枠体上に複数形成されていることを特徴とする(4)記載のガス分散器。
(6)切欠を1つまたは複数個もつ中間枠体と、切欠きを持たない平面枠体とを、交互に複数積層することで、合同なスリットをガス分散器の散気面上に2次元的に複数配置することを特徴とする(5)記載のガス分散器。
(7)隣接するスリット間隔xを、x>2mmとすることを特徴とする(5)〜(6)記載のガス分散器。
(8)幅30μm以下の非円形である気体放出スリットを備えたガス分散器を液中に配置し、気体放出スリットからガスを放出することにより、径1mm以下の泡を発生する方法。
(9)前面板と後面板との間にガス放出用の切欠きを形成した中間枠体を設けて一体化してなるガス分散器の中間枠体の製造方法であって、
切欠きが中間枠体の中央空間部に連通する溝状に形成することを特徴とするガス分散器の中間枠体の製造方法。
(10)溝状に切欠きを形成する手段として、枠の一部を切欠いた枠体と切欠きを設けない全枠体とを積層することにより、中央空間部に連通するコ字状の溝状の切欠き付き中間枠体を製造することを特徴とする(9)記載のガス分散器の中間枠体の製造方法。
(11)溝状に切欠きを形成する手段として、枠体の一部を中央空間側から外側まで連続して溝の深さに相当する厚さのマスキングを施し、その後マスキングを施した側の全面に合成樹脂剤または無機系塗布剤を塗布し、その後マスキングを取り除くことにより、中央空間部に連通する溝状の切欠き付き中間枠体を製造することを特徴とする(9)記載のガス分散器の中間枠体の製造方法。
(12)溝の深さが30μm以下であることを特徴とする(9)〜(11)いずれかに記載のガス分散器の中間枠体の製造方法。
開口部となる切欠きを設けた中間枠を複数組み合わせることにより、単純で少ない種類の部品で大きさを自由に設計することができる。また、分解して再組立などのメンテナンスも容易である。
構造が簡単なため、スケールアップやスケールダウンやメンテナンスが容易である。またガスコンプレッサー以外の外部動力を必要としないので実用化も容易である。
また、生成気泡サイズが1mm以下となるのでガス吸収速度が増加し、ガス吸収が律速であるような化学反応や排水処理などで有利である。
気泡表面は、例えば、水-空気系であれば約70mN/mの界面張力が働いており、そのため気泡断面を円形に維持しようとする力が働いている。球形に成長すべく膨張を始める気泡の生成場所である孔の形が矩形などの非円形であると、孔と接触している気泡の断面形状と孔形との間に大きな無理が生じ、孔の辺の一部で不安定な点が発生する。それをきっかけとして気泡とガス分散器の孔とをつなぐ「気泡の首」部分の破壊が生じて、1個の気泡として浮上を始める。これは、円形の孔から安定に生成する気泡に比べて、より早い段階で生じるので気泡を微細化することができる。このメカニズムには、強制液流(ポンプ+電気エネルギー)や添加物(化学薬品+購入コスト)を用いず、自然現象(浮力、表面張力、濡れ性など)しか利用していないので非常に低エネルギーである。
スリットの長辺の長さは、短辺の10倍以上とする。製作容易性も考慮すると1mm以上あれば問題がない。本発明では、スリット長は気泡の大きさにさほど影響しないので、特に上限は無いが、実験上は30mmでも十分に小さな気泡が発生していることが確認されている。
気泡の発生状況を観察すると、気泡は安定した球形になろうとする形成力が働くので、幅を30μmとする長いスリットを想定した場合、スリットの全体の形状に沿った泡は発生せず、30μmの幅に制限を受けた状態で、スリットの一部から気泡が発生する様子が観察されている。即ち、長いスリットの場合は、一つのスリットから複数の気泡が同時併行に発生することとなり、幅以上の長さがあれば、長さの制限は原理上問題がない。ただし、実使用上は、製作容易性や送気圧力圧力損失を考慮すると1mm以上の長さを設けることが現実的である。スリット長を長くすると、一部に目詰まり生じても、他の部分から気泡が発生可能である。
気泡は小さいと泡同士が接触しても合体せずに独立性が高くなり、水中での浮遊時間が長くなって、水中へのガス供給能力を高めることができる。
一方、切欠きを設けない枠体を準備し、前記切欠き付き枠体と重ね合わせて積層一体化することにより、スリットの幅と同じ深さの溝付き中間枠体を製造する。切欠きを設けない枠体の厚さは、切欠き付き枠体と同厚あるいはもっと厚い枠体を使用することができる。切欠きを設けない枠体を複数使用して厚みを調整することもできる。前後するスリット間隔に適する厚さの枠体とすることが好ましい。
切欠き加工する枠体の材料として、金属箔を使用することができる。例えば、アルミニウム箔、銅箔、チタン、ステンレス、錫等及びこれらの合金を用いることができる。これらの金属は、厚さ1〜30μmの金属箔シートが他の用途では実用化されている。
この中間枠体を連続して積層することにより、ガス放出孔となるスリットを形成することができる。積層する方向は縦横に可能であり、個数を選択することによりスリットの数を柔軟に変更することができる。
これらの複数の中間枠の前後に入気口を形成した前面板体と後面板体とを配置して、枠部を貫通するボルトとナットなどによって一体化して、ガス分散器本体を形成することができる。ネジ止めは、分解などメンテナンスが容易である。
複数の中間枠を一体化する手段は、枠部に貫通孔を1〜複数設け、全体を通しボルトにより密着緊締する手段、あるいは、接着や溶接することもできる。
塗布する合成樹脂として接着性合成樹脂を利用すると、積層接着を同時に行うことができる。他の塗布剤としては、ガラス、メッキ、ほうろうなどを用いることができる。
金属は、水など使用環境に合わせて腐蝕耐性が高い材質を使用することが好ましい。例えば、ステンレス、銅、アルミニウム、鉄、チタニウム、ニッケル、クロム、錫など、及びこれらの合金を使用することができる。異種金属を使用する場合は、電蝕を考慮することが好ましい。また、食品関係に用いる場合は、人体に対する影響も考慮する必要がある。
本実施例のガス分散器1は、ガスラインと接続する板であるガスの入気口21を設けた前面板体2とメクラ板である後面板体6の間に多数のスリット板である中間枠体3が配置されて構成されている。中間枠体3には、ガス放出スリット7となる溝4が設けられ、中央空間部32に連通している。前面板体2から後面板体6まで中間枠体3の枠部34に設けられた通し穴33の位置に該当する穴が設けられ、図示を省略した通しボルトを刺し通してナットにて緊締し、一体化して本実施例のガス分散器1とする。
図3に示した中間枠体3は、中央部に中央空間部32を有する方形の枠体であって、中間枠厚31が3mmであり、深さ30μm、幅10mmの溝が設けられている。枠部34には、複数の通し穴33が形成されている。図示は11個の通し穴が設けられているが、前後の枠体を密着できれば十分であり、全ての通し穴にボルトを通す必要はなく、通し穴の数自体も必要な数とすれば十分である。この中間枠体3を溝4の方向を揃えて前面板体2と後面板体6にて挟み込み積層してガス放出スリット7が形成されたガス分散器1とする。
図示は1個の溝を形成した例を示しているが、下記実施例4に示すように複数設けることができる。
本実施例は、厚さ30μm箔の方形枠を実施例1の溝幅と同じ長さに切除して切欠き53を設けた切欠き付き枠体51と切欠きを設けない厚さ3mmの枠体52とを組み合わせて溝54を形成して中間枠体3とするものである。本実施例では、厚さ30μm箔として、アルミニウム箔を使用したが、これに限られるものではない。
厚さ3mmの枠体52の枠部を厚さ30μm、幅10mmのアルミニウム箔テープで中央空間部から外側まで覆い(a)、このマスキングした状態で、枠部全体をエポキシ樹脂製塗料で塗装して厚さ30μmの塗膜56を形成し(b)(c)、アルミニウム箔テープを除去し溝54を形成した中間枠体3(d)とするものである。
塗料として親水性剤や撥水性剤を添加することでさらに性能を変化させることが可能になる。親水性剤を添加することにより、水がガス放出スリットの塗料面に引きつけられるので発生する気泡は小さくなる傾向がある。撥水性剤を用いた場合は、気泡の離れが悪くなり、気泡が大きくなる傾向がある。撥水性剤や親水性剤は、他の実施例にも吹きつけなどの手法により用いることができる。
このように多数のスリット板を積層し、金具でとめ、両端面を閉じ、片端面よりガスを供給すればガス分散が可能となる。さらに孔数も積層枚数を変更するだけで自由に変えられる。スリットを設ける面は、上面以外に側面や底面あるいは複数の方向にもスリット設けることができ、レイアウトの自由度が高い。
ガス放出スリットのサイズや間隔、ガス流量を変えて気泡の発生を観察した。
基本的には、実施例1を用いたが、ガス放出スリットの形状や間隔を変更するには、実施例2の手法を用いると容易であるので、アルミニウム箔をカットして試験用ガス分散器を作成した。
ガス放出スリットの拡大図を図7に示す。前後に積層した中間枠体31a、31bを想定し、スリット幅SW、スリット長さSLの2つのガス放出スリット41、42が間隔xをおいて、設けられている。
スリット幅30μm、スリット長さ10mm、ガス流量10cc/min、窒素ガスを用いて水道水を入れた水槽にガス分散器の上面にガス放出スリットを向けてセットして発生する気泡を観察した。ガス放出スリットに隣接してものさしを置き、そのスケールから発生している気泡は1mm以下であることがわかる。ガス放出スリットから同時併行して複数の気泡が発生している様子も観察され、スリット長ではなくスリット幅に規制されて気泡が発生していることとなる。気泡の大きさは、径1mm以下で揃っており、合体することなく独立して状態も観察される。
30μm厚のアルミニウム箔を1枚、2枚、3枚使用して、スリット幅を変更して、気泡の発生状況を観察した。その結果を図9に示す。
生成気泡は、スリット幅を30μmにおいて気泡径が1mm以下になることがわかる。また、スリット幅が60μmでは、気泡径が3mmとなり、急激に大きくなることもわかる。スリット幅が30μm以下で1mm以下の気泡が得れることが明らかである。
スリット間隔aを変えて、安定的に1mm以下の気泡径を発生させることができる限界のガス流量を測定した。ガス流量は、スリット1個当たりのcc/minである。ガス流量が増加すると気泡が大きくなるので、小さな気泡を安定的に発生できる条件を探った。その結果を図10に示す。
スリット相互の間隔が2mm以下では、安定的に小さな気泡を発生させることができるガス流量は6cc/min以下であって、3mmでは50cc/minまで安定して小さな気泡を発生させることができる。2mmより大きなスリット間隔で大きなガス流量を供給できることが明らかである。
スリット幅30、60、90μmの3種類のガス分散器を用いて、供給ガス流量と発生する気泡の大きさを観察した。その結果を図11に示す。
スリット幅が60、90μm大きくなると多量のガスを供給できるが、気泡径は3mm前後である。スリット幅30μmでは、気泡が0.5mm前後の気泡径が得られる。スリット1個当たりのガス流量は少ないが、小さな気泡を長時間水中に浮遊させることができるので、水中へガスを溶解させる実能力は高い。また、スリット個数を増やすことにより容易にガスの放出量を増やすことが可能である。
スリット幅30μmとして、スリット長10、20、30mmの3種類のガス分散器を用いて、ガス流量と発生する気泡の大きさの変化を観察した。
いずれの幅のスリットの場合も、ガス供給量を増やしても気泡径は1mm以下で安定しており、スリット長の影響が小さいことが確認できた。この点は、図8の気泡発生状況の写真でも観察されたことにも示されている。
この結果、スリット幅30μm以下であれば、スリット長には影響を受けない径1mm以下の気泡を安定して発生させることができることが明らかとなった。
スリット状の微細な孔をもつガス分散器とその簡便な設計方法を提供することができた。これを用いれば付加的な動力をほとんど使用することなく、1mm以下の直径をもつ気泡を発生させることができ、コストパフォーマンスに優れた高い酸素溶解速度を実現できる。
開口部となる切欠きを設けた中間枠を複数組み合わせることにより、少ない部品で大きさを自由に設計することができる。また、分解して再組立などのメンテナンスも容易である。
構造が簡単なため、スケールアップやスケールダウンやメンテナンスが容易である。またガスコンプレッサー以外の外部動力を必要としないので実用化も容易である。
また、生成気泡サイズが1mm以下となるのでガス吸収速度が増加し、ガス吸収が律速であるような化学反応や排水処理などで有利である。
2 前面板体
21入気口
3 中間枠体
31中間枠厚
31a、31b 中間枠体
32中央空間部
33通し穴
34枠部
4 溝
51切欠き付き枠体
52枠体
53切欠き
54溝
55マスキングテープ
56塗膜
6 後面板体
7 ガス放出スリット
41、42 ガス放出スリット
Claims (12)
- 気体放出孔短辺の最大幅が30μm以下の非円形のスリット状であることを特徴とするガス分散器。
- 気体放出スリットの長辺の長さが1〜30mmであることを特徴とする請求項1記載のガス分散器。
- 非円形のスリット形状が矩形であることを特徴とする請求項1又は2記載のガス分散器。
- 気体放出スリットを、枠体の中央空間から枠体の外側に通ずる溝が形成された1乃至複数個の中間枠体あるいはガス分散器の両端面に配置した平面板体を積層することにより形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス分散器。
- 中間枠体に形成される溝が、同一中間枠体上に複数形成されていることを特徴とする請求項4記載のガス分散器。
- 切欠きを1つまたは複数個もつ中間枠体と、切欠きを持たない平面枠体とを、交互に複数積層することで、合同なスリットをガス分散器の散気面上に2次元的に複数配置することを特徴とする請求項5記載のガス分散器。
- 隣接するスリット間隔xを、x>2mmとすることを特徴とする請求項5〜6記載のガス分散器。
- 幅30μm以下の非円形である気体放出スリットを備えたガス分散器を液中に配置し、気体放出スリットからガスを放出することにより、径1mm以下の泡を発生する方法。
- 前面板と後面板との間にガス放出用の切欠きを形成した中間枠体を設けて一体化してなるガス分散器の中間枠体の製造方法であって、
切欠きが中間枠体の中央空間部に連通する溝状に形成することを特徴とするガス分散器の中間枠体の製造方法。 - 溝状に切欠きを形成する手段として、枠の一部を切欠いた枠体と切欠きを設けない全枠体とを積層することにより、中央空間部に連通するコ字状の溝状の切欠き付き中間枠体を製造することを特徴とする請求項9記載のガス分散器の中間枠体の製造方法。
- 溝状に切欠きを形成する手段として、枠体の一部を中央空間側から外側まで連続して溝の深さに相当する厚さのマスキングを施し、その後マスキングを施した側の全面に合成樹脂剤または無機系塗布剤を塗布し、その後マスキングを取り除くことにより、中央空間部に連通する溝状の切欠き付き中間枠体を製造することを特徴とする請求項9記載のガス分散器の中間枠体の製造方法。
- 溝の深さが30μm以下であることを特徴とする請求項9〜11いずれかに記載のガス分散器の中間枠体の製造方法。
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