JP2008182793A - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents

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幸徳 大庭
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Abstract

【課題】かしめ孔と半抜きかしめ突起の寸法精度を確保しながら、回転電機の異音や作動異常の原因となる髭バリの発生がない積層鉄心の製造方法を提供する。
【解決手段】搬送されてきた被加工板18に対し、プレス金型装置の別々のステーションA〜Fで、最初の鉄心片10にはかしめ孔14を次からの鉄心片11には半抜きかしめ突起15をそれぞれ形成してこれらをかしめ積層する積層鉄心の製造方法において、半抜きかしめ突起15の形成を行うステーションEに前のステーションDでかしめ孔14が形成された被加工板18が搬送されてきたとき、半抜きかしめ突起15の加工を行うパンチ25を上昇保持または自由状態にして、かしめ孔14にパンチ25が嵌入不能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、打抜きバリ脱落に起因する品質劣化がない積層鉄心の製造方法に関する。
回転電機(モータ)は試運転あるいは実作動において、意図せぬ異音や作動異常が発生することがある。特に急加減速回転が繰返されるモータや精密な回転制御を必要とされるモータで前記異常が生じることがある。
前記異常にはモータに組込まれている積層鉄心が関係することがあることから、本発明者達は異常を生ぜず、信頼性の高い積層鉄心を製造するべく、金属板から鉄心片を打抜いて積層鉄心を試作し試験を行った。
その結果、次のことを知見した。例えば、特許文献1の図4(添付図面の図5(B)参照)に示すように、複数枚の鉄心片を平面視して円形(または側面視してV字形)の半抜きかしめ突起を用いてかしめ積層する場合、かしめ突起が嵌入する最下部の鉄心片には、該かしめ突起が嵌入するかしめ孔が形成され、積層鉄心の片側の端面からかしめ突起が突出しないようにしている。
そして、かしめ孔と半抜きかしめ突起の形成にあっては、かしめ孔とこのかしめ孔に嵌入する半抜きかしめ突起の寸法差を正確に制御するため、別々のパンチとダイが用いられていた。そして、かしめ孔を形成するパンチaに対しては最下部の鉄心片にかしめ孔を形成した後、上昇させて使用不能としていたが、かしめ突起を形成するパンチbは上型に対して常時その位置を保持し、従って、最初(最下部)の鉄心片に一旦形成されたかしめ孔に対しても、かしめ突起を形成するパンチbが途中位置まで嵌入していた。
特開2000−152526号公報(図4)
このため、図5(A)に示すように、最下部の鉄心片50に形成されるかしめ孔51の周囲に髭バリ52が発生し、この状態で図5(B)に示すように2枚目の鉄心片53の半抜きかしめ54の突起部55が嵌入し積層鉄心が形成されていた。この髭バリ52は鉄心片の地金から外れ易く、モータ内に脱落し、これに起因して意図せぬ異音や作動異常が回転電機に発生していたことが分かった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、かしめ孔と半抜きかしめ突起の寸法精度を確保しながら、回転電機の異音や作動異常の原因となる髭バリの発生がない積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明の積層鉄心の製造方法は、搬送されてきた被加工板に対し、プレス金型装置の別々のステーションで、最初の鉄心片にはかしめ孔を次からの鉄心片には半抜きかしめ突起をそれぞれ形成してこれらをかしめ積層する積層鉄心の製造方法において、
前記半抜きかしめ突起の形成を行うステーションに前のステーションで前記かしめ孔が形成された前記被加工板が搬送されてきたとき、前記半抜きかしめ突起の加工を行うパンチを上昇保持または自由状態にして、前記かしめ孔に前記パンチが嵌入不能としている。
なお、ここで、半抜きかしめ突起は、例えば、平面視して円形の円形半抜きかしめ突起または側面視してV字のV形かしめ突起である。
請求項1、2記載の積層鉄心の製造方法においては、かしめ孔がすでに形成された鉄心片には半抜きかしめ突起加工を行なうパンチが進退せず、また、かしめ孔と半抜きかしめ突起とのクリアランスが微少に設定されているかしめ孔形成パンチと半抜きかしめ突起加工を行なうパンチを使用している場合であってもバリ(髭バリ)は元より生ぜず、信頼性がすぐれた積層鉄心が製造される。
また、かしめ孔と半抜きかしめ突起とが別々のステーションで形成されているので、鉄心片に形成するかしめ孔と半抜きかしめ突起のクリアランスを微少にでき、かしめ強度をより強くでき、積層鉄心の形状精度が高まる等の特有の効果がある。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法の説明図、図2はかしめ孔(および半抜きかしめ突起)を形成した鉄心片の平面図、図3、図4は同積層鉄心の製造方法を説明するための模式的な説明図である。
図2に、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法で製造された鉄心片10、11を示す。ここで、鉄心片10はプレス金型装置によって最初に打ち抜き形成される固定子鉄心片で、鉄心片11はこのプレス金型装置によってそれ以降(即ち、2枚目以降)に打ち抜き形成される固定子鉄心片である。
鉄心片10、11はリング状のヨーク片部12と、ヨーク片部12の半径方向内側に延設される複数の磁極片部13とを有し、鉄心片10には複数のかしめ孔14が、鉄心片11には平面視して円形の半抜きかしめ突起(円形半抜きかしめ突起)15が形成されている。半抜きかしめ突起15は周知の形状で裏側に円形の突起部が表側に円形の窪みが形成されている。隣り合う磁極片部13の間にはスロット16が、各磁極片部13の内側端部には極歯17が形成されている。
この鉄心片10、11を製造するプレス金型装置の概略構成を図3、図4に示すが、このプレス金型装置は、磁性鋼板である被加工板18にパイロット孔19を形成する第1のステーションAと、パイロット孔19の形成された被加工板18に、隣り合う磁極片部13およびヨーク片部12の内側部を形成するスロット抜きを行う第2のステーションBと、各磁極片部13の内側に極歯17を形成する第3のステーションCと、被加工板18から形成される最初(即ち、最下部)の鉄心片にかしめ孔14を形成する第4のステーションDと、被加工板18から形成される2番目以降の鉄心片に半抜きかしめ突起15を形成する第5のステーションEと、被加工板18から製造された鉄心片10、11の外形抜きを行う第6のステーションFとを有している。
図3において、20、21はパイロット孔19を形成するパンチを、22はスロット16を形成するパンチを、23は極歯17を形成するパンチを、24はかしめ孔14を形成するパンチを、25は半抜きかしめ突起15を形成するパンチを、26は外形抜きパンチを示す。なお、各パンチには対応するダイを有し、これらのダイは下型27に設けられている。図1にはステーションD、Eの詳細を示すが、かしめ孔14を形成するパンチ24に対応するダイ28と、半抜きかしめ突起15を形成するパンチ25に対応するダイ29が示されている。
第6のステーションFの下型27内には打ち抜き形成された鉄心片10、11を所定枚数までかしめ積層する積層鉄心形成部30が設けられている。これらのステーションA〜Fを順次経由して、最初の鉄心片10とそれ以降のかしめ積層される鉄心片11が形成されて、ステーションFのダイ内でかしめ積層される。
プレス金型装置の上型本体31には、前記パンチ20〜25の上部が保持されているが、かしめ孔14を形成するパンチ24と、半抜きかしめ突起15を形成するパンチ25とは上型本体29に一定の範囲で上下動可能に配置されている。
そして、パンチ24、25の上端部にはそれぞれアクチュエータ32、33によって水平移動可能なスライドプレート34、35が設けられている。スライドプレート34、35にはパンチ24、25の頂部が嵌入する窪み36、37が設けられている。パンチ24、25は図示しないスプリングなどで上方に付勢されている。なお、38はガイドポストを、40はストリッパーを示す。
スライドプレート34が移動してパンチ24の頂部が窪み36に嵌入している場合は、上型本体31が下降してもパンチ24が作動せず、スライドプレート34が移動してパンチ24の頂部が窪み36から外れてスライドプレート34の下端に当接している場合には、上型本体31の下降に伴い、被加工板18にかしめ孔14を形成するようになっている。
スライドプレート35が移動してパンチ25の頂部が窪み37に嵌入している場合は、上型本体31が下降してもパンチ25が被加工板18に対して作動せず、スライドプレート35が移動してパンチ25の頂部が窪み37から外れてスライドプレート35の下端に当接している場合には、上型本体31の下降に伴い、被加工板18に半抜きかしめ突起15を形成するようになっている。
即ち、パンチ25の頂部がスライドプレート35の窪み37に嵌入している場合は、パンチ25は被加工板18に対して全く作動しないようになっているので、図1に示すように、ステーションDでパンチ24によって被加工板18(従って、鉄心片10)を貫通するかしめ孔14が形成され、そのままステーションEに搬送された場合には、パンチ25は上昇保持された状態で被加工板18(鉄心片10)に対して作動せず(嵌入不能状態となっている)、かしめ孔14内に髭バリが生じないようになっている。この髭バリのない状態で、次のステーションFでかしめ孔14内には2番目の鉄心片11の半抜きかしめ突起15の突起部が嵌入する。
なお、前記スライドプレート34、35は異なる側に配設しているが、同じ側に配設してもよい。
前記実施の形態においては、固定子積層鉄心について説明したが、回転子積層鉄心であっても本発明を適用できる。
また、前記実施の形態は平面視して円形の半抜きかしめ突起について説明したが、側面視してV字のV形かしめ突起であっても適用できる。
更に、前記実施の形態においては、説明を容易にするため、プレス金型装置をA〜Fのステーションに分けているが、これよりもステーション数が多い場合であっても少ない場合であっても、また途中に遊びのステーションが設けられている場合にも本発明は適用される。また、半抜きかしめ突起加工を行なうパンチを自由状態にして、このパンチがかしめ孔に嵌入不能とすることもできる。
本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法の説明図である。 かしめ孔(および半抜きかしめ突起)を形成した鉄心片の平面図である。 同積層鉄心の製造方法を説明するための模式的な説明図である。 同積層鉄心の製造方法を説明するための模式的な説明図である。 (A)、(B)は従来例の鉄心片の積層状態を示す説明図である。
符号の説明
10、11:鉄心片、12:ヨーク片部、13:磁極片部、14:かしめ孔、15:半抜きかしめ突起、16:スロット、17:極歯、18:被加工板、19:パイロット孔、20〜25:パンチ、26:外形抜きパンチ、27:下型、28、29:ダイ、30:積層鉄心形成部、31:上型本体、32、33:アクチュエータ、34、35:スライドプレート、36、37:窪み、38:ガイドポスト、40:ストリッパー

Claims (2)

  1. 搬送されてきた被加工板に対し、プレス金型装置の別々のステーションで、最初の鉄心片にはかしめ孔を次からの鉄心片には半抜きかしめ突起をそれぞれ形成してこれらをかしめ積層する積層鉄心の製造方法において、
    前記半抜きかしめ突起の形成を行うステーションに前のステーションで前記かしめ孔が形成された前記被加工板が搬送されてきたとき、前記半抜きかしめ突起の加工を行うパンチを上昇保持または自由状態にして、前記かしめ孔に前記パンチが嵌入不能とすることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 請求項1記載の積層鉄心の製造方法において、前記半抜きかしめ突起は平面視して円形の円形半抜きかしめ突起または側面視してV字のV形かしめ突起であることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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