JP2008182008A - 実装構造体、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

実装構造体、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の実装後に、電子部品の端子と、各種の電極との電気的な接続状態の良否確認を目視にて容易に行うことが可能な実装構造体を提供する。
【解決手段】実装構造体は、基材及びその面上に形成された突起状の電極を含む電子部品と、それを実装する透明基板とを含む。電極は、電極パッド、弾性を有する突起体、それらの各表面を覆う導電膜を含む。透明基板は導電膜と接続された端子を含む。基材の面上には、電子部品の実装時の圧力により弾性変形する電極の変形量に対して所定の割合の変形量にて弾性変形する突起状のダミー突起が設けられ、透明基板においてダミー突起に対応する位置には、透明基板の前記面と逆側の対向面を通してダミー突起の変形量を確認するためのパターンが設けられている。これにより、目視にてダミー突起の変形量を確認でき、これに基づき電極の変形量を間接的に確認でき、電子部品の端子と各種の電極との電気的な接続状態の良否確認できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品を基板上に実装してなる実装構造体及びその実装構造体の構成を適用した電気光学装置等に関する。
従来より、ICなどに代表される電子部品が、COG(Chip On Glass)などの方法によりACF(Anisotropic Conductive Film;異方性導電膜)を介して基板上に実装されてなる実装構造体が知られている。一般的なACFの形態としては、樹脂よりなる粒子と、それを被覆する導電膜(メッキ)と、を備えた構成が知られている。このような実装構造体を用いた電気光学装置の一例としての液晶装置では、液晶を駆動するための電子部品(例えば、ドライバIC)がCOGなどの方法によりACFを介して基板上に実装されてなる。
かかる構成において、ドライバICの入出力用の端子(バンプ)は、ACFの接着剤中にランダムに配置された導電性粒子を介して、基板上に形成された、データ信号が供給されるソース電極、走査信号が供給されるゲート電極、及び外部接続用電極などと夫々電気的に接続される。このように、ACF中の導電粒子は、電子部品の端子と、そのような各種の電極とを電気的に接続するための重要な役割を有している。
しかしながら、そのような液晶装置は近年益々高精細化し、これに伴い、電子部品の端子や基板上の電極が狭ピッチ化の傾向にある。このため、このようなACFを用いた接続方式では、ACF中の導電性粒子を介して、隣り合う端子間、或いは隣り合う電極間にて短絡してしまう不具合が発生している。
そこで、このような不具合を改善する接続方式として、ACFを用いない接続方式が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この接続方式では、電子部品の端子が、電極パッド及び弾性を有する樹脂突起と、電極パッドの表面から樹脂突起の表面にかけて配置された導電膜とを備えて構成される。そして、当該各導電膜と、当該各種の電極とが直接的に接続された状態にて、電子部品が通常の接着剤を用いて基板に対して実装される。
かかる構成によれば、導電粒子を用いないので、導電粒子を介して、隣り合う端子間、或いは隣り合う電極間にて短絡が生じてしまうというといったことがない。また、電子部品の実装後に、経時劣化により、前記接着剤の接着力が落ちた場合でも、それに応じて樹脂突起が弾性変形するため、その復元力により、当該導電膜と、当該各種の電極との接続不良が生じることも殆どない。さらに、導電粒子を用いないので、その分だけ、製品コストを下げられる。このように、この接続方式によれば、ACFによる接続方式と比較して様々な利点を有する。
特開2005−353983号公報
上記した特許文献1に記載の接続方式では、電子部品の端子と、当該各種の電極との電気的な接続状態の良否は、電子部品の本実装時における当該端子の変形量に基づいて判断することが可能である。即ち、当該端子が所定の変形量だけ弾性変形していれば、当該端子の導電膜と当該各種の電極との接触面積が大きくなるので、その接続状態は適切であるものと判断することが可能である。しかしながら、当該端子は、当該各種の電極と平面的に重なり合う位置に配置されているため、電子部品の本実装後において当該端子の変形量を目視にて確認するのは難しい。つまり、この接続方式では、電子部品の端子と、当該各種の電極との電気的な接続状態の良否を目視にて確認することが困難であるといった課題がある。
なお、上記したACFを用いた接続方式では、電子部品の本実装後に、電子部品の実装領域にランダムに配置されたACFのうち、いくつかのACFの潰れ形状を透明性の基板を通して目視により確認すると共に、そのACFの潰れ形状と、例えばパソコンなどにサンプルとして登録された規定のACFの潰れ形状(良い潰れ形状、及び悪い潰れ形状のいくつかのランク分けがある)とを間接的に比較して、電子部品の端子と、各種の電極との接続状態の良否確認を行うようにしている。このため、この検査方法では、実装構造体のみで前記接続状態の良否を目視にて容易に確認することができないといった課題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、上記の特許文献1に記載の接続方式において、電子部品の実装後に、電子部品の端子と、各種の電極との電気的な接続状態の良否確認を目視にて容易に行うことが可能な実装構造体及びその実装構造体を適用した電気光学装置等を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、実装構造体は、基材と、前記基材の面上に形成された突起状の電極と、を有する電子部品と、前記電子部品を実装する透明基板と、を備え、前記電極は、電極パッドと、弾性を有する突起体と、前記電極パッドの表面から前記突起体の表面にかけて連なるように形成された導電膜と、を有し、前記透明基板は、前記導電膜と電気的に接続された端子を有し、前記基材の前記面上には、前記透明基板に対する前記電子部品の実装時の圧力により弾性変形する前記電極の変形量に対して所定の割合の変形量にて弾性変形する突起状のダミー突起が設けられ、前記透明基板において、前記ダミー突起に対応する位置には、前記透明基板の前記面と逆側の対向面を通して前記ダミー突起の前記変形量を確認するためのパターンが設けられている。
上記の実装構造体は、基材と、その基材の面上に形成された突起状の電極と、を有する電子部品と、その電子部品を実装する透明基板と、を備える。好適な例では、透明基板は、ガラスや石英などの透明性を有する材料にて形成されていることが好ましい。電極は、導電性を有する電極パッドと、弾性を有する突起体と、電極パッドの表面から突起体の表面にかけて連なるように形成された導電性を有する導電膜と、を有する。好適な例では、突起体は、弾性を有する樹脂材料により形成されていることが好ましい。透明基板は、導電膜と電気的に接続された端子を有する。
特に、この実装構造体では、基材の面上には、透明基板に対する電子部品の実装時の圧力により弾性変形する電極の変形量に対して所定の割合の変形量にて弾性変形する突起状のダミー突起が設けられ、透明基板において、ダミー突起に対応する位置には、透明基板の前記面と逆側の対向面を通してダミー突起の変形量を確認するためのパターンが設けられている。ここで、所定の割合は、電極の変形量:ダミー突起の変形量=1〜9:9〜1とすることができる。好適な例では、前記ダミー突起と前記パターンとは互いに電気的に非導通性を有することが好ましい。また、前記ダミー突起は、弾性を有する他の突起体と、少なくとも前記他の突起体の表面上に形成された他の導電膜と、を有することが好ましい。
よって、電子部品の本実装後に、透明基板の前記面と逆側の対向面を通して弾性変形したダミー突起とパターンを見たときに、弾性変形したダミー突起とパターンとの相対的な位置関係を目視にて比較することにより、ダミー突起の変形量を目視にて確認することができ、そのダミー突起の変形量に基づき、電極の変形量を間接的に確認(推定)することができる。その結果、電極と端子との電気的な接続が確実にされているか否かにつき間接的に確認(推定)することが可能となる。ここで、もし、電極の変形量が不適切であれば、電極と端子との間で接続不良が生じる可能性が高くなるため、この場合は、電子部品を透明基板から剥離して、再度、電子部品の本実装を行うことが可能となり、電子部品のリワーク性を高めることができる。
好適な例では、電極とダミー突起は同一の形状(例えば、半球状の形状)に形成されていることが好ましい。これにより、電子部品の本実装後に、電極の変形量とダミー突起の変形量とが同一の割合で弾性変形することになり、電極と端子との電気的な接続が確実にされているか否かにつき確認(推定)が容易となる。
好適な例では、工程の簡略化を図るため、前記パターンは前記端子と同一の導電材料により形成されていることが好ましい。また、工程の簡略化を図るため、前記他の突起体は、前記突起体と同一の材料により形成されていることが好ましい。さらに、工程の簡略化を図るため、前記他の導電膜は、前記導電膜と同一の材料により形成されていることが好ましい。
上記の実装構造体の一つの態様では、前記基材は略直方体状の形状を有し、前記電極は、前記基材の前記面上の相互に対向する2つの外辺の各々に沿って複数個設けられ、前記ダミー突起は、前記基材の前記面上において、前記電極の近傍に且つ前記2つの外辺の各々の両端近傍及び中央近傍に各々設けられている。
これにより、透明基板の面上の略全体に亘って電子部品が均一に本実装されているか否かを確認することができる。つまり、上記した方法により、ダミー突起の変形量を目視により確認することで、電子部品の略全ての電極の変形量が適切か否かを間接的に確認(推定)することができる。その結果、略全ての電極と、対応する端子との電気的な接続が確実されているか否かを間接的に確認(推定)することが可能となる。
上記の実装構造体の他の態様では、前記電極及び前記ダミー突起は半球状の形状を有し、前記パターンは、複数の同心円状の環状パターンにより構成され、前記環状パターンの各々は、前記ダミー突起の前記変形量を確認するための変形量確認マークとしての機能を有し、前記透明基板の前記対向面を通して前記ダミー突起及び前記パターンを見たときに、前記環状パターンの各々と、前記弾性変形した前記ダミー突起の外形との相対的な位置関係に基づき、前記ダミー突起の前記変形量を確認することが可能な機能を有する。
この態様によれば、電極及びダミー突起の各々は半球状の形状を有するので、その両者は電子部品の実装時に円形の平面形状に弾性変形する。したがって、環状パターンの各々を変形量確認マークとして用い、透明基板の対向面を通してダミー突起の外形と環状パターンの各々との相対的な位置関係を目視にて比較することにより、ダミー突起の変形量を容易に確認することができる。例えば、環状パターンが2つ設けられ、ダミー突起の外形が、一方の環状パターンと他方の環状パターンとの間の領域に均一な状態(当該領域においてダミー突起の外形がパターンの中心から略等距離にある状態、以下同様)で位置していれば、ダミー突起の変形量は適切であるものと判断することができ、そうでなければ、ダミー突起の変形量は不適切であるものと判断することができる。
上記の実装構造体の他の態様では、前記パターンは、当該パターンの中心から外側に向かって一定の間隔毎に形成された目盛りパターンを有する。
これにより、透明基板の面上に対する電子部品の本実装後に、目盛りパターンを指標として、ダミー突起の変形量を定量的に確認する(測る)ことが可能となる。よって、そのダミー突起の変形量に基づき、電極の変形量をより精密に間接的に確認(推定)することができる。その結果、電極と端子との電気的な接続が確実されているか否かにつき、より精密に間接的に確認(推定)することが可能となる。
上記の実装構造体の他の態様では、前記パターンの中心は、前記透明基板に対する前記電子部品の実装時に前記パターンの前記中心と前記ダミー突起の中心との相対的な位置合せを行う際のアライメントマークとしての機能を有する。
これにより、透明基板の面上に対する電子部品の実装時に、ダミー突起の中心を、パターンの中心に一致させることにより、透明基板の面上の電子部品が実装されるべき領域に対して、電子部品を正確に仮実装することが可能となる。なお、ダミー突起の中心と、パターンの中心とが一致しているか否かについては、電子部品の仮実装後に、上記した方法にて確認可能である。
本発明の他の観点では、上記の実装構造体を備える電気光学装置を構成することができる。また、本発明の更に他の観点では、上記の電気光学装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[実装構造体]
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る実装構造体90の構成等について説明する。
図1(a)は、本実施形態に係る実装構造体90の構成を模式的に示す平面図である。図1(b)は、図1(a)の切断線A−A’に沿った実装構造体90の要部拡大断面図である。図2は、実装構造体90を構成する電子部品60を、電極70等が設けられている側からみた斜視図を示す。図3は、図1(b)の破線領域A1に対応する、実装構造体90の構成要素である透明基板91の要部平面図であり、特に、透明基板91の主面91a上に形成されたパターン94の構成を示す。
実装構造体90は、IC(Integrated Circuit)などに代表される電子部品60と、例えば、ガラスや石英などの透明性を有する材料にて形成され、電子部品60を実装する透明基板91と、を備える。
電子部品60は、例えばシリコン(Si)などの材料からなり、略直方体状の形状を有する基材65と、基材65の主面65a上に形成された複数の突起状の電極70及びダミー突起80と、を有する。
各電極70は、基材65の主面65a上の相互に対向する2つの外辺65aa及び65abの各々に沿って複数個設けられ且つ一定の間隔をおいて配列されている。なお、本例では、各電極70は、基材65の主面65a上の相互に対向する2つの外辺65aa及び65abの各々に沿って1列状に配列されているが、これに限らず、本発明では、各電極70は、基材65の主面65a上の相互に対向する2つの外辺65aa及び65abの各々に沿って複数列状に配列されていても構わない。各電極70は、図2の破線領域に示すように、電極パッド71と、弾性を有する樹脂材料などからなる突起体72と、電極パッド71の表面から突起体72の表面にかけて連なるように形成されたストライプ状の導電膜73と、を有して構成される。各電極パッド71及び各導電膜73は、金属などの導電性を有する材料にて形成されている。各突起体72は、半球状の形状を有する。但し、本発明では、各突起体72の形状に限定はない。相隣接する突起体72は、それらの間に設けられた繋ぎ部72aにより繋がっている。よって、各突起体72と繋ぎ部72aとを結合した形状は略直線状の形状を有する。
各ダミー突起80は、例えば、図2の一点鎖線領域に示すように、弾性を有する樹脂材料などからなる突起体82と、少なくとも突起体82の表面上に形成されたストライプ状の導電膜83と、を備え、後述する各パターン94に対して電気的に非導通性を有する。
各ダミー突起80は、透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の実装時の圧力により弾性変形する各電極70の変形量に対して、所定の割合の変形量にて弾性変形する形状を有する。ここで、所定の割合は、電極70の変形量:ダミー突起80の変形量=1〜9:9〜1とすることができる。このため、弾性変形後の各ダミー突起80の変形量(面積や形状などを含む、以下同様)を確認することで、各ダミー突起80の変形量に基づき、弾性変形後の各電極70の変形量を間接的に確認及び推定することが可能である。ここで、弾性変形後の各ダミー突起80の変形量は、当該弾性変形後の各ダミー突起80と、後述の各パターン94との相対的な位置関係を目視にて確認することにより確認することが可能である。
各突起体82は、半球状の形状を有する。好適な例では、各突起体82は、各突起体72と同一の形状を有することが好ましい。これは、電子部品60の実装後に、弾性変形後の各ダミー突起80の変形量と、弾性変形後の各電極70の変形量とが略同一になるため、弾性変形後の各電極70の変形量を確認し易くなるからである。但し、本発明では、各突起体82の形状に限定はない。また、工程の簡略化を図るため、各突起体82は、各電極70の突起体72と同一の材料により形成されていることが好ましい。また、工程の簡略化を図るため、各導電膜83は、各電極70の導電膜73と同一の材料により形成されていることが好ましい。各ダミー突起80は、基材65の主面65a上において、電極70の近傍に且つ2つの外辺65aa及び65abの各々の両端近傍及び中央近傍に各々設けられている。但し、本発明では、各ダミー突起80は、各電極70と重ならないことを条件として、基材65の主面65a上のどの位置に設けられていてもよい。
なお、本発明では、各ダミー突起80の構成に限定はなく、各ダミー突起80は、樹脂材料のみにより形成され、或いは各電極70と異なる形状に形成されていても構わない。即ち、各ダミー突起80は、その変形量(潰れ量)が確認できるものであればどのような材料及び形状を有して構成されていても良い。例え、各ダミー突起80の材料及び形状が各電極70と違っていても、予め決められた各ダミー突起80の潰れ量が所定の範囲であれば、後述する方法に基づき、当該各電極70と、後述する各入力用端子92及び各出力用端子93との電気的な接続が良好な状態であるか否かにつき確認することができるからである。
透明基板91は、各電極70の導電膜73と電気的に接続される複数の入力用端子92及び複数の出力用端子93と、複数のパターン94と、を有する。
各入力用端子92及び各出力用端子93は、金属などの導電性を有する材料にて形成されている。各入力用端子92には、図1(a)の矢印Y1に示すように、外部からFPC(Flexible Printed Circuit)などの配線基板を介して電気信号が入力される。一方、各出力用端子93には、図1(a)の矢印Y2に示すように、電子部品60を介して電気信号が出力される。なお、各出力用端子93を通じて出力された電気信号は、例えば、図示しない信号処理回路などによる処理の用に供される。
各パターン94は、例えば金属などの導電性を有する材料にて形成され、各ダミー突起に対して電気的に非導通性を有する。好適な例では、工程の簡略化を図るため、各パターン94は、各入力用端子92及び各出力用端子93と同一の導電材料にて形成されていることが好ましい。但し、本発明では、各パターン94は樹脂材料により形成されていても良く、その形成材料に限定はない。各パターン94は、透明基板91の主面91a上において、各ダミー突起80に対応する位置に設けられている。各パターン94は、電子部品60を透明基板91の主面91a上に実装したときの圧力により弾性変形した各ダミー突起80の変形量を確認するための機能を有する。具体的には、各パターン94は、図3に示すように、複数の同心円状の環状パターン94a及び94bにより構成される。そして、環状パターン94a及び94bの各々は、各ダミー突起80の変形量を確認するための変形量確認マークとして機能し、透明基板91の主面91aと逆側の対向面91b側から各ダミー突起80及び各パターン94を見たときに、環状パターン94a及び94bの各々と、電子部品60の実装時に弾性変形した各ダミー突起80との相対的な位置関係を目視にて確認することで、各ダミー突起80の変形量を確認することが可能な機能を有する。なお、この具体的な確認方法については後述する。また、各パターン94の中心94cは、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に実装するためのアライメントマーク(位置決め基準マーク、以下同様)としての機能を有する。
以上の構成を有する実装構造体90では、各電極70の導電膜73が、各入力用端子92及び各出力用端子93と電気的に各々接続された状態で、且つ、各ダミー突起80が各パターン94に対応する位置に配置された状態で、接着剤50を通じて電子部品60が透明基板91の主面91a上に実装されてなる。
(ダミー突起及びパターンを用いた透明基板に対する電子部品の位置合せ方法)
次に、図4(a)及び(b)を参照して、各ダミー突起70及び各パターン94を用いた透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の位置合せ方法について説明する。
図4(a)は、図1(b)の破線領域A1に対応する、電子部品60の仮実装後の実装構造体90の要部断面図を示す。ここで、「仮実装」とは、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を配置した状態を意味する。図4(b)は、図4(a)において、透明基板91の主面91aと逆側の対向面91b側からダミー突起80及びパターン94等を見たときの、電子部品60の本実装後の実装構造体90の要部平面図を示す。ここで、「本実装」とは、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を取り付けた状態を意味する。
本実施形態において、各パターン94の中心94cは、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に実装するためのアライメントマーク(位置決め基準マーク)としての機能を有する。このため、実装構造体90の製造過程において、既知の手段により、各ダミー突起70の頂部(又は中心、以下同様)80xと、各パターン94の中心94cとの位置合せを行うことで、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に仮実装することができる。
ここで、その位置合せ方法について簡単に述べる。図4(a)及び(b)において、まず、電子部品60を透明基板91の主面91a側へ移動させ、続いて、各ダミー突起70の頂部80xと、各パターン94の中心94cとを一致させつつ、電子部品60を接着剤50を介して透明基板91の主面91a上へ配置する。これにより、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60が正確に仮実装される。
また、本実施形態では、電子部品60の仮実装後に、電子部品60が透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して正確に仮実装されているか否かにつき、透明基板91の対向面91bを通して目視により確認することが可能である。
具体的には、図4(b)に示すように、電子部品60の仮実装後に、透明基板91の対向面91b側から各ダミー突起80及び各パターン94を見たときに、各ダミー突起70の頂部80xと、各パターン94の中心94cとが一致しているか否かにつき確認する。
このとき、各ダミー突起70の頂部80xと、各パターン94の中心94cとが一致していれば、電子部品60が透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して正確に仮実装されていることになる。なお、図4(b)では、各ダミー突起70の頂部80xと、各パターン94の中心94cとが一致している。一方、各ダミー突起70の頂部80xと、各パターン94の中心94cとが一致していなければ、電子部品60が透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して正確に仮実装されていないことになる。この場合は、電子部品60を透明基板91の主面91a上から剥離して、再度、上記した位置合せ方法にて、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に仮実装することが可能となり、電子部品60のリワーク性が高まる。
(ダミー突起及びパターンを用いた電極の変形量の確認方法)
次に、図4(c)及び(d)を参照して、各ダミー突起70及び各パターン94を用いた各電極70の変形量の確認方法について説明する。
図4(c)は、図1(b)の破線領域A1に対応する、電子部品60の本実装後の実装構造体90の要部断面図を示す。図4(d)は、図4(c)において、透明基板91の主面91aと逆側の対向面91b側からダミー突起80及びパターン94等を見たときの、電子部品60の本実装後の実装構造体90の要部平面図を示す。
本実施形態では、実装構造体90の製造過程において、上記のように、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に仮実装した後に、熱圧着などの方法を用いて、電子部品60を透明基板91の主面91a上へ本実装する。この熱圧着の際、電子部品60の主面65aと逆側の対向面65bの全体に対して均一に圧力が付与されない場合には、電子部品60の両端部が反り返った状態で透明基板91の主面91a上に本実装され、或いは、電子部品60が透明基板91の主面91a上に対して斜めに傾いた状態で本実装されることがある。
そうすると、このとき、その圧力が加わり過ぎて変形量が過度になってしまう電極70と、その圧力が不足して変形量が足りない電極70とが混在することになり、電子部品60の各位置において電極70の変形量にバラツキが生じることになる。特に、後者の場合には、電極70の変形量が小さくなるので、これに伴って、当該電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との接触面積が小さくなり、その両者の間において接触不良が生じてしまう虞がある。したがって、電子部品60の本実装後において、何らかの方法により、電極70の変形量の良否を確認することができれば、電子部品60の本実装が適切に行われているか否かにつき容易に判断することができる。そして、もし、電極70の変形量が不適切であれば、そのような接触不良が生じる可能性が高くなるので、この場合には、電子部品60を透明基板91から剥離して、再度、電子部品60の本実装を行うことが可能となる。つまり、電子部品60のリワーク性を高めることができる。
そこで、本実施形態では、電子部品60の本実装後に、透明基板91を通して、弾性変形した各ダミー突起70と各パターン94との相対的な位置関係を通じて各ダミー突起70の変形量を目視により確認し、その各ダミー突起70の変形量に基づいて、各電極70の変形量を間接的に確認(推定)する。そして、各パターン94との比較で各ダミー突起70の変形量が適切であれば、各電極70の変形量が適切であるものと判断し、当該各電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実にされているものと判断する。一方、各パターン94との比較で各ダミー突起70の変形量が不適切であれば、各電極70の変形量が不適切であるものと判断し、当該各電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が不確実であるものと判断する。以下、その具体的な確認方法について説明する。
本実施形態では、図4(d)に示すように、電子部品60の本実装後に、透明基板91の主面91aと逆側の対向面91bを通して各ダミー突起80及び各パターン94を見たときに、弾性変形後の各ダミー突起80の外形(外周、以下同様)80yが、環状パターン94aと環状パターン94bの間の領域A10に対して均一な状態(領域A10において各ダミー突起80の外形80yが各パターン94の中心94cから略等距離にある状態、以下同様)で位置していれば、各電極70の変形量が適切であり、当該各電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実されているものと判断される。 図4(d)の例では、弾性変形後の各ダミー突起80の外形80yが、環状パターン94aと環状パターン94bの間の領域A10に対して均一な状態で位置しているので、当該各電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実されているものと判断される。これに対して、弾性変形後の各ダミー突起80の外形80yが、環状パターン94aと環状パターン94bの間の領域A1に不均一な状態(領域A10において各ダミー突起80の外形80yが各パターン94の中心94cから等距離にない状態、以下同様)で位置している場合や、環状パターン94aと環状パターン94bの間の領域A10に位置していない場合(例えば、環状パターン94aや、環状パターン94bと平面的に重なり合っている場合など)には、当該各電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が不確実(不良)であると判断される。
以上のように、本実施形態に係る実装構造体90では、透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の実装時の圧力により弾性変形する各電極70の変形量に対して、所定の割合の変形量にて弾性変形する突起状のダミー突起80が設けられ、透明基板91の主面91a上において、ダミー突起80に対応する位置には、透明基板91の対向面91bを通してダミー突起80の変形量を確認するためのパターン94が設けられている。
よって、透明基板91の対向面91bを通して、弾性変形した各ダミー突起70と各パターン94とを見たときに、弾性変形した各ダミー突起70と各パターン94との相対的な位置関係を目視にて比較することにより、各ダミー突起70の変形量を目視にて確認することができ、そのダミー突起80の変形量に基づき、電極70の変形量を間接的に確認(推定)することができる。その結果、電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実にされているか否かにつき間接的に確認(推定)することが可能となる。ここで、もし、電極70の変形量が不適切であれば、電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との間で接続不良が生じる可能性が高くなるため、この場合は、電子部品60を透明基板91から剥離して、再度、電子部品60の本実装を行うことが可能となり、電子部品60のリワーク性を高めることができる。
好適な例では、各電極70と各ダミー突起80は同一の形状に形成されていることが好ましい。これにより、電子部品60の本実装後に、各電極70の変形量と、各ダミー突起80の変形量とが同一の割合で弾性変形することになり、電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実にされているか否かにつき確認(推定)が容易となる。
また、本実施形態では、電極70及びダミー突起80は半球状の形状を有し、パターン94は、複数の同心円状の環状パターン94a及び94bにより構成され、環状パターン94a及び94bの各々は、各ダミー突起80の変形量を確認するための変形量確認マークとしての機能を有し、透明基板91の対向面91b側を通してダミー突起80及びパターン94を見たときに、環状パターン94a及び環状パターン94bの各々と、弾性変形後のダミー突起80の外形80yとの相対的な位置関係に基づき、ダミー突起80の変形量を確認することが可能な機能を有する。
この構成によれば、電極70及びダミー突起80の各々は半球状の形状を有するので、その両者は電子部品60の実装時に円形の平面形状に弾性変形する。したがって、環状パターン94a及び94bの各々を変形量確認マークとして用い、透明基板91の対向面91bを通して、ダミー突起80の外形(外周)80yと、環状パターン94a及び94bの各外形(各外周又は各内周)との相対的な位置関係を目視にて比較することにより、ダミー突起80の変形量を容易に確認することができる。例えば、上記したようにダミー突起80の外形(外周)80yが、環状パターン94aと環状パターン94bの間の領域A10に均一な状態で位置していれば、ダミー突起80の変形量は適切であるものと判断することができ、そうでなければ、ダミー突起80の変形量は不適切であるものと判断することができる。
なお、本実施形態では、パターン94は、2つの同心円状の環状パターン94a及び94bにより構成されているが、これに限定されず、本発明では、パターン94は、3つ以上の同心円状の環状パターンにより構成されていても構わない。これにより、環状パターンの数量が増加した分だけ、各々の環状パターンと、ダミー突起80の外形(外周)80yとの相対的な位置関係についての比較精度が向上するので、より精密に、ダミー突起80の変形量を確認することが可能となる。
また、本実施形態では、電子部品60の基材65は略直方体状の形状を有し、電極70は、基材65の主面65a上の相互に対向する2つの外辺65aa及び65abの各々に沿って複数個設けられ、ダミー突起80は、基材65の主面65a上において、電極70の近傍に且つ2つの外辺65aa及び65abの各々の両端近傍及び中央近傍に各々設けられている。これにより、透明基板91の主面91a上の略全体に亘って電子部品60が均一に本実装されているか否かを確認することができる。つまり、上記した方法により、各ダミー突起70の変形量を目視により確認することで、電子部品60の略全ての電極70の変形量が適切か否かを間接的に確認(推定)することができる。その結果、略全ての電極80と、対応する入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実されているか否かを間接的に確認(推定)することが可能となる。
なお、本発明では、パターンは、当該パターンの中心から外側に向かって一定の間隔毎に形成された目盛りパターンを有して構成されていても構わない。これにより、上記した確認方法にて、各目盛りパターンを通じてダミー突起80の変形量を定量的に測ることが可能となり、より精密に、ダミー突起80の変形量を確認することが可能となる。以下、この構成の一態様を変形例1として説明する。
図5(a)は、透明基板91の主面91aと逆側の対向面91b側からダミー突起80及びパターン94等を見たときの、電子部品60の本実装後の変形例1に係る実装構造体の要部平面図を示す。
変形例1に係るパターン94xは、十字状の形状を有する十字パターン94xaと、当該十字パターン94xaの中心94xcから外側に向かって一定の間隔毎に形成された目盛りパターン94xbと、を有する。好適な例では、工程の簡略化を図る為、パターン94xは入力用端子92及び出力用端子93と同一の導電材料により形成されていることが好ましい。但し、本発明では、パターン94xの形成材料に限定はない。また、パターン94xの中心94xcは、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に実装するためのアライメントマーク(位置決め基準マーク)としての機能を有する。
これにより、透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の仮実装時に、ダミー突起80の頂部(中心)80xを、パターン94xの中心94xcに一致させることにより、透明基板91の主面91a上の電子部品60が実装されるべき領域に対して、電子部品60を正確に仮実装することができる。なお、ダミー突起80の頂部80xと、パターン94xの中心94xcとが一致しているか否かについては、電子部品60の仮実装後に、上記した本実施形態と同様の方法にて確認可能である。
例えば、図5(a)の対応図である図5(b)において、ダミー突起80の頂部(中心)80xが領域A30(パターン94xの中心94xc)に位置していれば、透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の仮実装が正確であり、ダミー突起80の頂部(中心)80xが領域A31(円形の破線部分)に位置していれば、透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の仮実装が不正確であるということになる。
また、かかる構成により、透明基板91の主面91a上に対する電子部品60の本実装後に、各目盛りパターン94xbを指標として、ダミー突起80の変形量を定量的に確認する(測る)ことが可能となる。よって、そのダミー突起80の変形量に基づき、電極70の変形量をより精密に間接的に確認(推定)することができる。その結果、電極70と、入力用端子92及び出力用端子93との電気的な接続が確実されているか否かにつき、より精密に間接的に確認(推定)することが可能となる。
例えば、図5(a)の対応図である図5(c)において、電子部品60の本実装後における弾性変形後のダミー突起80が領域A40に位置していれば、ダミー突起80の外形は、パターン94xの中心94xcから数えて3つ目の目盛りパターン94xbに位置しているので、これにより、ダミー突起80の変形量(形状や面積など)を正確に確認(算出)することができる。
[電気光学装置への適用例]
次に、図6を参照して、上記した実装構造体90を適用した電気光学装置の一例としての液晶装置の構成について説明する。なお、本発明では、液晶装置の構成及び駆動方法等に限定はなく、以下の構成等はあくまで一例を示すものである。
(液晶装置の構成)
図6は、本実施形態に係る液晶装置100の構成を模式的に示す平面図である。図6では、紙面手前側(観察側)にカラーフィルタ基板102が、また、紙面奥側に素子基板101が夫々配置されている。図6において、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の各着色層6に対応する領域は1つのサブ画素領域SGを示していると共に、それら3つのサブ画素領域SGにより構成される1行3列の画素配列は、1つの画素領域Gを示している。
そして、1つの画素領域GがX方向及びY方向に複数個、マトリクス状に並べられた領域が有効表示領域V(2点鎖線により囲まれる領域)である。この有効表示領域Vに、文字、数字、図形等の画像が表示される。なお、有効表示領域Vの外側の領域は表示に寄与しない額縁領域38となっている。
液晶装置100は、素子基板101と、その素子基板101に対向して配置されるカラーフィルタ基板102とが枠状のシール材5を介して貼り合わされ、そのシール材5の内側に、例えば、TN(Twisted Nematic)型の液晶が封入されて液晶層4が形成されてなる。
液晶装置100は、3色の着色層6を用いて構成されるカラー表示用の液晶装置であると共に、スイッチング素子としてα−Si型のTFT素子を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置である。また、液晶装置100は、透過型表示のみを行う透過型の液晶装置である。
まず、素子基板101の平面構成について説明する。素子基板101の構成要素である透明基板101xの内面上には、主として、複数のソース線32、複数のゲート線33、複数のα−Si型TFT素子21、複数の画素電極10、ドライバIC40、外部接続用配線35、配線15及びFPC41などが形成若しくは実装されている。ここで、外部接続用配線35は、上記の実装構造体90の入力用端子92に対応している一方、複数のソース線32又は複数のゲート線33などは、上記の実装構造体90の出力用端子93に対応している。また、素子基板101の外面上には照明装置としてのバックライト(図示略)が配置されている。
図1に示すように、素子基板101の透明基板101xは、カラーフィルタ基板102の一辺側から外側へ張り出してなる張り出し領域36を有しており、その張り出し領域36上には、接着剤(図示略)を介してドライバIC40が実装されている。ここで、ドライバIC40は、上記の実装構造体90の電子部品60に対応している。また、素子基板101の張り出し領域36上であって、ドライバIC40のダミー突起80に対応する位置には、パターン94又は94xが設けられている。ドライバIC40の入力側の端子(図示略、上記の実装構造体90の入力側の電極70に対応)は、上記の実装構造体90の入力用端子92たる外部接続用配線35の一端側と電気的に接続されていると共に、複数の外部接続用配線35の他端側はFPC41と電気的に接続されている。FPC41の一端側は、後述する電子機器と接続されている。
各ソース線32は、上記の実装構造体90の出力用端子93に対応している。各ソース線32の一端側は、ドライバIC40の出力側の端子(図示略;上記の実装構造体90の出力用の電極70に対応)に電気的に接続されている。そして、各ソース線32は、ドライバIC40の出力側から有効表示領域Vにかけて延在するように形成されている。
各ゲート線33は、上記の実装構造体90の出力用端子93に対応している。各ゲート線33は、Y方向に延在するように形成された第1配線33aと、その第1配線33aの終端部から有効表示領域V内にかけて折れ曲がるように形成された第2配線33bとを備えている。各ゲート線33の第1配線33aの一端側は、ドライバIC40の出力側の端子(図示略;上記の実装構造体90の出力用の電極70に対応)に電気的に接続されている。
各α−Si型TFT素子21は、各ソース線32と各ゲート線33の第2配線33bの交差位置付近に対応して設けられている。そして、各α−Si型TFT素子21は、各ソース線32、各ゲート線33及び各画素電極10等に電気的に接続されている。各画素電極10は、各サブ画素領域SG内に設けられている。
配線15の一端側は、ドライバIC40のCOMに対応する出力端子(接地用端子;上記の実装構造体90の出力用の電極70に対応)に電気的に接続されている。
次に、カラーフィルタ基板102の平面構成について説明する。カラーフィルタ基板102は、遮光層(一般に「ブラックマトリクス」と呼ばれ、以下では、単に「BM」と略記する)、3色の着色層6、及び共通電極8などを備える。
各着色層6は、サブ画素領域SGに対応する位置に設けられている。BMは、各ゲート線33の第2配線33b及び各α−Si型TFT素子21に対応する位置などに形成されている。共通電極8は、画素電極と同様にITOなどの透明導電材料からなり、シール材5の内側の領域に略一面に亘って形成されている。共通電極8は、シール材5の隅の領域E1において配線15の他端側と電気的に接続されている。
以上の構成を有する液晶装置100は、その駆動時に次のようにして動作を行う。
まず、画像信号を供給するソース線32はα−Si型TFT素子21のソース電極(図示略)に繋がっており、画素電極10は、α−Si型TFT素子21のドレイン電極(図示略)に接続されている。そして、α−Si型TFT素子21のゲート電極(図示略)にはゲート線33が繋がっており、スイッチング素子であるα−Si型TFT素子21を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、ソース線32から供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。この画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、或いは、相隣接する複数のゲート線32同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。また、ゲート信号G1、G2、…、Gmは、ゲート線33に所定のタイミングでパルス的に、この順に線順次で印加される。
このような駆動方法によって透過型表示がなされる場合、バックライトから出射した照明光は、画素電極10及びR、G、Bの各着色層6等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、その各着色層6を通過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
以上の基本的な構成を有する液晶装置100では、素子基板101の構成要素である透明基板101xが透明性を有し、ドライバIC40がダミー突起80を含む電子部品60に対応し、ドライバIC40の入力端子(図示略、上記の実装構造体90の入力側の電極70に対応)が外部接続用配線35(上記の実装構造体90の入力用端子92)に電気的に接続され、ドライバIC40の出力端子(図示略、上記の実装構造体90の出力側の電極70に対応)が各ソース線32、各ゲート線33及び配線15を含む配線(上記の実装構造体90の出力用端子93)にそれぞれ電気的に接続されている。また、素子基板101の透明基板101xにおける張り出し領域36上であって、ダミー突起80に対応する位置には、パターン94又は94xが設けられている。そのため、上記した実装構造体90と同様の作用効果を得ることができる。
[電子機器]
次に、上述した各種の実施形態に係る液晶装置100を備える電子機器の具体例について図7を参照して説明する。
まず、各種の実施形態に係る液晶装置100を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図7(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置100を適用した表示部713とを備えている。
続いて、各種の実施形態に係る液晶装置100を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図7(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶装置100を適用した表示部724を備える。
なお、各種の実施形態に係る液晶装置100を適用可能な電子機器としては、図7(a)に示したパーソナルコンピュータや図7(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の実施形態に係る実装構造体の構成を示す平面図及び要部断面図。 実装構造体の要素である電子部品の構成を示す斜視図。 実装構造体の要素であるパターンを含む透明基板の要部平面図。 本実施形態に係る透明基板に対する電子部品の実装構造を示す要部断面図及び要部平面図。 変形例1に係るパターンの構成を示す要部平面図。 本実施形態に係る実装構造体を液晶装置に適用した例を示す平面図。 本発明の実施形態に係る液晶装置を備える電子機器の例。
符号の説明
50 接着剤、 60 電子部品、 65 基材、 65a 主面、 65aa、65ab 外辺、 70 電極、 71 電極パッド、 72 突起体、 73 導電膜、 80 ダミー突起、 82 突起体、 82 導電膜、 90 実装構造体、 91 透明基板、 91a 主面、 91b 対向面、 92 入力用端子、 93 出力用端子、 94、94x パターン、 94a、94b 環状パターン、 100 液晶装置

Claims (11)

  1. 基材と、前記基材の面上に形成された突起状の電極と、を有する電子部品と、前記電子部品を実装する透明基板と、を備え、
    前記電極は、電極パッドと、弾性を有する突起体と、前記電極パッドの表面から前記突起体の表面にかけて連なるように形成された導電膜と、を有し、
    前記透明基板は、前記導電膜と電気的に接続された端子を有し、
    前記基材の前記面上には、前記透明基板に対する前記電子部品の実装時の圧力により弾性変形する前記電極の変形量に対して所定の割合の変形量にて弾性変形する突起状のダミー突起が設けられ、
    前記透明基板において、前記ダミー突起に対応する位置には、前記透明基板の前記面と逆側の対向面を通して前記ダミー突起の前記変形量を確認するためのパターンが設けられていることを特徴とする実装構造体。
  2. 前記ダミー突起は、弾性を有する他の突起体と、少なくとも前記他の突起体の表面上に形成された他の導電膜と、を有することを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
  3. 前記他の突起体は、前記突起体と同一の材料により形成されていると共に、前記他の導電膜は、前記導電膜と同一の材料により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の実装構造体。
  4. 前記基材は略直方体状の形状を有し、
    前記電極は、前記基材の前記面上の相互に対向する2つの外辺の各々に沿って複数個設けられ、
    前記ダミー突起は、前記基材の前記面上において、前記電極の近傍に且つ前記2つの外辺の各々の両端近傍及び中央近傍に各々設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の実装構造体。
  5. 前記電極及び前記ダミー突起は半球状の形状を有し、
    前記パターンは、複数の同心円状の環状パターンにより構成され、
    前記環状パターンの各々は、前記ダミー突起の前記変形量を確認するための変形量確認マークとしての機能を有し、前記透明基板の前記対向面を通して前記ダミー突起及び前記パターンを見たときに、前記環状パターンの各々と、前記弾性変形した前記ダミー突起の外形との相対的な位置関係に基づき、前記ダミー突起の前記変形量を確認することが可能な機能を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の実装構造体。
  6. 前記パターンは、当該パターンの中心から外側に向かって一定の間隔毎に形成された目盛りパターンを有することを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
  7. 前記パターンの中心は、前記透明基板に対する前記電子部品の実装時において前記パターンの前記中心と前記ダミー突起の中心との相対的な位置合せを行う際のアライメントマークとしての機能を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の実装構造体。
  8. 前記ダミー突起と前記パターンとは互いに電気的に非導通性を有することを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
  9. 前記パターンは前記端子と同一の導電材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
  10. 前記請求項1乃至9のいずれか一項に記載の実装構造体を備えることを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項10に記載の電気光学装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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