JP2008181627A - ヘッドスライダ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ヘッドスライダ表面に付着した潤滑剤が集まって大きな液滴とならないようなヘッドスライダを提供することを課題とする。
【解決手段】空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダにおいて、記録媒体に対向する浮上面10aにおいて、空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に凹部を形成する。浮上面10aに凹部が形成され、凹部は第1の深さを有する第1の凹部3と、第1の深さより小さな第2の深さを有する第2の凹部11を含む。
【選択図】図4

Description

本発明はディスク装置のヘッドスライダに係り、特に浮上安定性を得るために表面に凹部が設けられたヘッドスライダに関する。
磁気ディスク装置の記録密度の増大に伴い、磁気ヘッドが磁気ディスク上に浮上しながら作動する際の磁気ヘッドと磁気ディスクとの間の距離をより小さくすることが要求されている。磁気ヘッドと磁気ディスクとの間の距離を低減するには、磁気ヘッドが搭載されたヘッドスライダの浮上量を低減する必要がある。近年の磁気ディスク装置におけるヘッドスライダの浮上量は10nm以下にまで低減されている。
磁気ディスク装置のヘッドスライダには、浮上量を調節し且つ浮上時の安定性を得るために、その表面に凹部(溝とも称する)が設けられる(例えば、特許文献1参照。)。磁気ヘッドの回転に伴って発生した空気流が凹部に沿って流れる際に適度な静圧が発生する。これにより、ヘッドスライダを磁気ディスク上で所定の距離を維持しながら安定して浮上させることができる。
特開2004−55127号公報
通常、磁気ディスクの表面には、ヘッドスライダとの摩擦を低減するための潤滑剤(例えば、PFPE(パーフルオロポリエーテル油))が塗布されている。この潤滑剤は液体であるが比較的粘度は高く、磁気ディスクが高速で回転しても磁気ディスク表面上に膜状に付着している。したがって、ヘッドスライダは磁気ディスク上の潤滑剤の被膜の上で浮上する。
上述のように、ヘッドスライダと磁気ディスクとの間の距離を小さくすると、ヘッドスライダが潤滑剤に接触して微量な潤滑剤がヘッドスライダの表面に付着するおそれがある。また、気化した潤滑剤がヘッドスライダの表面に接触して凝縮することで、潤滑剤がヘッドスライダの表面に付着するという現象も起こる。
ヘッドスライダの表面に沿って流れる空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在すると、その領域に潤滑剤が集まることとなる。
このようにある程度溜まって大きくなった潤滑剤の液滴がスライダから離脱して磁気ディスク上(潤滑剤の被膜の上)に落ちると、落ちたばかりの潤滑剤の液滴は磁気ディスク上の潤滑剤の被膜の上で突起状になる。そして、磁気ディスクが一回転して落ちた潤滑剤がヘッドスライダの位置に戻ってくると、落ちた潤滑剤にヘッドスライダが衝突することがある。磁気ディスクは高速で回転しており、また潤滑剤の粘度が高いため、磁気ディスク上に落ちて突起状となった潤滑剤が平坦な状態に戻る前に、磁気ディスクが一回転してしまうためである。このようにヘッドスライダが潤滑剤に衝突すると、最悪の場合、衝突の衝撃でヘッドスライダが損傷するおそれがある。このような問題は、磁気ヘッドと磁気ディスクとの間の距離が小さくなるほど顕著になる。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、ヘッドスライダの表面に付着した潤滑剤が集まって大きな液滴とならないようなヘッドスライダを提供することを目的とする。
上述の問題を解決するために、本発明によれば、空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、該記録媒体に対向する面において、該空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に凹部を形成したことを特徴とするヘッドスライダが提供される。
また、本発明によれば、空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、且つ該凹部内において該ヘッドスライダの両側面近傍に凸部が形成され、該凸部と前記ヘッドスライダの後縁との間に、該空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に構成されたことを特徴とするヘッドスライダが提供される。
さらに、本発明によれば、空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部は第1の深さを有する第1の凹部と、該第1の深さより小さな第2の深さを有する第2の凹部を含むことを特徴とするヘッドスライダが提供される。
また、本発明によれば、空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部の底面は前記ヘッドスライダの後縁に向かって深さが次第に小さくなる傾斜面を含むことを特徴とするヘッドスライダが提供される。
さらに、本発明によれば、空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部の底面は前記ヘッドスライダの後縁に向かって深さが段階的に小さくなる段差面を含むことを特徴とするヘッドスライダが提供される。
上述の発明によれば、ヘッドスライダの浮上面において、空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域である淀み点の発生を抑制することができる。したがって、淀み点に潤滑剤が滞留して塊状の液滴に成長する前に、潤滑剤を後縁方向に連続的に排出することができる。これにより、潤滑剤の液滴に起因するヘッドスライダの浮上特性への影響を低減することができ、液滴への衝突によるヘッドスライダの損傷を防止することができる。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明が適用可能なヘッドスライダについて図1を参照しながら説明する。図1は本発明が適用可能なヘッドスライダの一例である磁気ヘッドスライダの側面図である。図1に示す磁気ヘッドスライダ1は、記録媒体である磁気ディスク2の上で浮上しながら、磁気ヘッド素子(図示せず)により磁気ディスク2に磁気信号を書き込み、磁気ディスク2に記録された磁気信号を読み取るよう構成されている。磁気ヘッドスライダ1は、例えば幅1mm、長さ1.2mm、厚さ数100μm程度の小さな磁気ヘッドであり、磁気ディスク2に対向する浮上面1aを有している。なお、磁気ディスク2の表面には、潤滑剤の被膜2aが形成されている。
磁気ヘッドスライダ1は、磁気ディスク2の回転により発生する空気流により浮上するよう構成されている。磁気ヘッドスライダ1の浮上時は、磁気ヘッドスライダ1の浮上面1aの前縁1b、すなわち、空気流の方向に関して上流側の辺は、磁気ヘッドスライダ1の浮上面1aの後縁1c、すなわち、空気流の方向に関して下流側の辺よりも高い位置となる。したがって、磁気ヘッドスライダ1は、後縁1cが磁気ディスク2に最も近い状態で磁気ディスク2上に浮上する。磁気ヘッド素子は、浮上時に磁気ディスク2に近い位置である後縁1cの近傍に搭載される。浮上面1aに沿った空気流は後縁1cから流出するので、後縁1cは流出端とも称される。なお、以下において、前とは空気流に対してヘッドスライダの軸方向に沿った上流側を意味し、後とは空気流に対してヘッドスライダの軸方向に沿った下流側を意味する。
次に、参考例として浮上面で空気流による剪断応力の淀みが発生する形状のヘッドスライダについて図2及び3を参照しながら説明する。図2は空気流による剪断応力の淀みが発生する形状のヘッドスライダの浮上面を示す斜視図である。図3は図2に示す浮上面の表面における空気流による剪断応力ベクトルを示す剪断応力ベクトル線図である。
図2は、磁気ヘッドスライダ1の浮上面1aの斜視図である。浮上面1aには空気流を制御するための凹凸が形成されている。実際には磁気ヘッドスライダ1の表面に凹部(溝とも称する)を形成することにより凹凸が形成される。図2において、垂直方向の寸法(凹部又は溝の深さ)は拡大して描かれており、実寸ではない。例えば、磁気ヘッドスライダ1の寸法が、幅1mm、長さ1.2mmであれば、凹部又は溝の底面の深さは1.5〜2.0μm程度である。
磁気ヘッドスライダ1の浮上面1aの前縁1b側は凹部は形成されておらず、後縁1c側に凹部3が形成される。凹部3は図2に示すように複雑な形状に形成されており、凹部3を形成することで、凹部3の底面3aから突出した部分が形成されている。この突出した部分は、後縁1cの近傍で磁気ヘッドスライダ1の幅方向の中央位置に形成されたセンターパッド4(第1の凸部)と、磁気ヘッドスライダ1の側面近傍において長さ方向に沿って形成された2つの側壁部5と、側壁部5の後方の位置に形成された2つのサイドパッド(第2の凸部)6と、を含む。
センターパッド(第1の凸部)4は、後縁1cの近傍に位置しており、表面近傍に磁気ヘッド素子(図示せず)が搭載されている。サイドパッド(第2の凸部)6は、磁気ヘッドスライダ1の後側で磁気ヘッドスライダ1の両側面の近傍に位置しており、磁気ヘッドスライダ1の浮上時の姿勢を安定させるために設けられる。側壁部5は磁気ヘッドスライダ1の略中央に空間を画成するために設けられる。この空間に空気流が入り込むと空間内に負圧が発生し、磁気ヘッドスライダを適度な圧力で磁気ディスク2に押し付ける力が生じる。
以上のような形状の浮上面1aを有する磁気ヘッドスライダ1に、前縁1b側から空気を流した際に、空気流により浮上面1aに加わる剪断応力をベクトルで表した図が図3である。図3中、矢印は剪断応力を表すベクトルであり、矢印の向きは剪断応力の方向、すなわち空気流により作用する剪断応力の方向に相当する。
図3において、円で囲まれた領域では、矢印が周囲全方向から向かっている。このような領域は空気流による剪断応力が実質的に周囲全方向から一点に集中する領域である。以下、剪断応力が実質的に周囲全方向から一点に集中する領域を淀み点と称する。淀み点が生じると、その領域に運ばれてきた微量な潤滑剤が滞留することとなる。時間が経つにつれて淀み点に蓄積されて滞留する潤滑剤の量が増えると、潤滑剤は大きな液滴に成長する。
潤滑剤の液滴が磁気ヘッドスライダ1の浮上特性に悪影響を及ぼし、最悪の場合ヘッドスライダ上の液滴がディスク上に落下し、磁気ヘッドスライダ1と衝突して磁気ヘッドスライダ1が損傷することがある。図2に示す磁気ヘッドスライダ1では、特にサイドパッド6の後側に淀み点が生じ易い。
そこで、本発明ではヘッドスライダの浮上面において上述の淀み点を生じさせないような形状に凹部を形成することを特徴とする。
図4は本発明の第1実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第1実施例によるヘッドスライダの浮上面10aは、凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが2段となった凹部が形成されている。
本実施例では、2つのサイドパッド6の前面を結ぶ線より前側を凹部3(第1の凹部)とし、凹部11(第2の凹部)の底面11aは、2つのサイドパッド6の前面を結ぶ線より後側全体に渡って設けられている。したがって、サイドパッド6及びセンターパッド4を取り囲むように凹部11の底面11aが形成されている。言い換えれば、センターパッド4及びサイドパッド6は凹部11(第2の凹部)内に設けられ、底面11aから突出している。
図5は、浮上面10aの前縁10b側から後縁10cに向かって空気を流した際に、空気流により浮上面11aに加わる剪断応力をベクトルで表した図である。センターパッド4の後方及びサイドパッド6の後方において、図2に示す淀み点が発生していないことがわかる。すなわち、本実施例では、凹部を2段とし、サイドパッド6より後側を浅い凹部11の底面11aとすることで、センターパッド4及びサイドパッド6の後方における淀み点の発生を防止している。
図5の剪断応力解析図からわかるように、凹部の深さを小さくするとサイドパッド6のような空気流に対する障害物の後方での淀みが生じ難くなる。言い換えれば、障害物の高さを低くすれば淀みが生じ難くなる。しかし、凹部の深さはそれにより発生する負圧に関係しており、適度な負圧を発生させるためにはある程度の深さが必要となる。そこで、本実施例では、凹部の底面を2段とし、深い方の凹部3(第1の凹部)により必要な負圧を発生させ、浅い方の凹部11(第2の凹部)をサイドパッド6のような障害物がある領域に設けて淀み点の発生を防止している。
なお、図4に示す浮上面10aでは、凹部11の底面11aは、浮上面10aの後縁10cの位置まで延在し、実質的にヘッドスライダの後縁を画成している。
図6は本発明の第2実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第2実施例によるヘッドスライダの浮上面15aは、上述の第1実施例と同様に凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが2段となった凹部が形成されている。
本実施例では、凹部11(第2の凹部)の底面11aは、センターパッド4の周囲近傍にのみに設けられている。したがって、センターパッド4を取り囲むように凹部11の底面11aが形成されている。言い換えれば、センターパッド4は凹部11(第2の凹部)内に設けられ、底面11aから突出している。
浮上面15aの前縁15b側から後縁15cに向かって空気を流すと、センターパッド4の後方において、図2に示す淀み点が発生しない。すなわち、本実施例では、凹部を2段とし、センターパッド4を取り囲むように浅い凹部11の底面11aを設けることで、センターパッド4の後方における淀み点の発生を防止している。
なお、凹部11の底面11aをセンターパッド4の周囲全体を取り囲むように設けなくても、図7に示すように、センターパッド4の後部で半分以上を囲むように底面11aを設けることとしても、センターパッド4の後方における淀み点の発生を防止する効果がある。
図8は本発明の第3実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第3実施例によるヘッドスライダの浮上面20aは、凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが2段となった凹部が形成されている。
本実施例では、凹部11(第2の凹部)の底面11aは、各サイドパッド6の周囲近傍にのみに設けられている。したがって、サイドパッド6を取り囲むように凹部11の底面11aが形成されている。言い換えれば、サイドパッド6は凹部11(第2の凹部)内に設けられ、底面11aから突出している。
浮上面25aの前縁20b側から後縁20cに向かって空気を流すと、各サイドパッド6の後方において、図2に示す淀み点が発生しない。すなわち、本実施例では、凹部を2段とし、各サイドパッド6を取り囲むように浅い凹部11の底面11aを設けることで、サイドパッド6の後方における淀み点の発生を防止している。
なお、凹部11の底面11aを各サイドパッド6の周囲全体を取り囲むように設けなくても、図9に示すように、各サイドパッド6の後部で半分以上を囲むように底面11aを設けることとしても、各サイドパッド4の後方における淀み点の発生を防止する効果がある。
また、図10に示すように、各サイドパッド6の周囲に設ける凹部11の底面11aを、ヘッドスライダの中心線に対して傾斜する形状とし、各サイドパッド6の全面から後方に向かって幅が広くなるように形成してもよい。ヘッドスライダは、取り付けられたアームの回動によりディスク上を半径方向に移動するため、ディスク上において常にディスクの接線方向に中心線が一致しているわけではなく、ディスクの接線方向とヘッドスライダの中心線との間にいわゆるスキュー角が存在する。したがって、ヘッドスライダの浮上面に沿った空気流の方向も、スキュー角だけ傾いた方向となる。すなわち、ヘッドスライダには常に真正面(前縁に垂直な方向)から空気が流れてくるわけではなく、前縁に垂直な方向からスキュー角だけ傾いた方向から空気が流れてくる。
そこで、図10に示す例では、凹部11の底面11aを画成する面の長手方向に沿った辺(サイドパッドの両側から延在する辺)をスキュー角の最大値以上に傾斜させて、ヘッドスライダに流れる空気流の方向において常にサイドパッド6の後方に底面11aが存在するようにしている。
図11は本発明の第4実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第4実施例によるヘッドスライダの浮上面20aは、凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが3段となった凹部が形成されている。
本実施例では、凹部11(第2の凹部)の底面11aと凹部3(第1の凹部)の底面11aとの間に傾斜面26が形成されている。第1の凹部3の底面3aに沿った空気流は、傾斜面26に沿って流れて第2の凹部11の底面11aに流れる。したがって、傾斜面26を設けることにより、第1の凹部3から第2の凹部11への空気流が滑らかとなり、空気流の乱れや淀みを防止することができる。
本実施例では傾斜面26を設けることにより、第1の凹部3から第2の凹部11への空気流の乱れや淀みを防止しているが、図12に示す浮上面30aように、凹部11(第2の凹部)の底面11aと凹部3(第1の凹部)との間に階段状の段差面27a、27b、27cを設けることとしてもよい。段差が小さければ傾斜面26と同様の効果を得ることができる。
図13は本発明の第5実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第5実施例によるヘッドスライダの浮上面35aは、凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが2段となった凹部が形成されている。
本実施例では、凹部11(第2の凹部)の底面11aはセンターパッド4の後方部分の小さな領域となっており、サイドパッド6の前方に形成された凹部3(第1の凹部)の底面との間に傾斜面36が形成されている。第1の凹部3の底面3aに沿った空気流は、傾斜面26に沿って流れて第2の凹部11の底面11aに流れる。したがって、傾斜面36を設けることにより、第1の凹部3から第2の凹部11への空気流が滑らかとなり、空気流の乱れや淀みを防止することができる。サイドパッド6の後方は傾斜面36により、第1の凹部3の底面3aより高くなっており、サイドパッド6の後方における淀みを抑制する効果もある。
本実施例では傾斜面36を設けることにより、第1の凹部3から第2の凹部11への空気流の乱れや淀みを防止しているが、図14に示す浮上面40aように、凹部11(第2の凹部)の底面11aと凹部3(第1の凹部)との間を階段状の段差面37a、37b、37cを設けることとしてもよい。段差が小さければ傾斜面36と同様の効果を得ることができる。
図15は本発明の第6実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第6実施例によるヘッドスライダの浮上面45aは、凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが2段となった凹部が形成されている。
本実施例では、センターパッド4の前後面及び側面とサイドパッド6の後面及び側面に傾斜が設けられており、センターパッド4及びサイドパッド6の近傍の空気流の乱れが抑制され空気流による剪断応力の淀みが抑制される。
本実施例のように、センターパッド4の前後面及び側面とサイドパッド6の後面及び側面に傾斜を設ける構成は、上述の第1乃至第5実施例及びそれらの変形例に適用することができる。
上述の各実施例では深さの大きい第1の凹部3の一部に深さの小さい第2の凹部11を設けて、空気流による剪断応力の淀みを抑制している。本発明者は、幅1mm、長さ1.2mm程度の大きさのヘッドスライダにおいて、第1の凹部3の深さを1.5〜2.0μm程度とした場合における潤滑剤の残存量を調べた。図16は第2の凹部11の深さと第2の凹部11の底面11aに残存する潤滑剤の量の関係を示すグラフである。
図16に示すように、凹部11の深さは小さいほど凹部11の底面11aに残存する潤滑剤の量は少なくなる。凹部11の深さが大きすぎると、凹部11を設けた効果は小さくなってしまう。本発明者による検討によれば、潤滑剤の残存量が7以下であれば潤滑剤による浮上特性にあまり問題がないことがわかった。そこで、図16のグラフより、凹部11の深さを0.8μm以下とすることが望ましいことがわかった。
次に、本発明の更なる実施例について説明する。
図17は本発明の第7実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。本発明の第7実施例によるヘッドスライダの浮上面50aは、凹部3(第1の凹部)の他に凹部11(第2の凹部)を有する。凹部11の底面11aの深さは、凹部3の底面3aの深さより小さくなっており、結果として深さが2段となった凹部が形成されている。
本実施例では、底面11aの前縁11bが、サイドパッド6の前縁6aより後方に位置している。すなわち、底面11aの前縁11bは、両側のサイドパッド6の間において、サイドパッド6の前縁6aとセンターパッド4の後縁10c(ヘッドスライダの後縁)との間に位置している。なお、ヘッドスライダの後縁は、センターパッド4の後縁10cに相当し、また、センターパッド4の後縁10cは、凹部11の底面11aの後縁11cとほぼ同じ位置である。
本実施例によれば、凹部3の底面3aは、サイドパッド6の前縁6aより後側まで延在することとなる。したがって、底面3aの面積が増大し、凹部3による負圧を増大することができる。これにより、ヘッドスライダの浮上量を小さく維持することができ、安定した浮上を達成することができる。
図17に示す例では底面11aの前縁11bが、センターパッド4の前縁4aに一致しているが、底面11aの前縁11bが、サイドパッド6の前縁6aとセンターパッド10の前縁4aの間に位置していてもよい。
また、図18に示す浮上面55aのように、両側のサイドパッド6の間において、底面11aの前縁11bが、センターパッド4の前縁4aより後方に位置していてもよい。この場合、底面11aの前縁11bの位置は、センターパッド4の前縁4aと後縁10cの間の距離Dの半分以上後縁10c側の位置であることが好ましい。ただし、前縁11bを後方にずらし過ぎて、両側のサイドパッド6の間で底面11aがなくなってしまうと、凹部3の底面3aがヘッドスライダの後端、すなわち流出端となってしまい、空気流がその部分で抜けてしまうので、凹部3により発生する負圧が低減してしまう。このため、凹部11の底面11aの後縁11cは、前記ヘッドスライダの後端部(センターパッド4の後縁10c以外の部分)を画成している必要がある。
さらに、図19に示す浮上面60aのように、凹部11の底面11aの内側の側縁11dに傾斜を設けることが好ましい。傾斜を設けることにより、底面11aの幅は、サイドパッド6の前縁6aの位置においてサイドパッド6の幅W1となり、底面11aの後縁11cの位置で幅W1より大きな幅W2となる。このように、側縁11dに傾斜を設けることにより、ヘッドスライダが空気流の方向に対して僅かに傾斜したとしても、サイドパッド6の後方に発生する淀み点を除去することができる。
ヘッドスライダは、磁気ディスク装置等に組み込まれた際に、取り付けられたアームの回動によりディスク上を半径方向に移動するため、ディスク上において常にディスクの接線方向に中心線が一致しているわけではなく、ディスクの接線方向とヘッドスライダの中心線との間にいわゆるスキュー角が存在する。したがって、ヘッドスライダの浮上面に沿った空気流の方向も、スキュー角だけ傾いた方向となる。すなわち、ヘッドスライダには常に真正面(ヘッドスライダの前縁に垂直な方向)から空気が流れてくるわけではなく、前縁に垂直な方向からスキュー角だけ傾いた方向から空気が流れてくる。なお、ディスクの最外周にヘッドスライダが位置したときのスキュー角をアウタスキュー角と称し、ディスクの最内周にヘッドスライダが位置したときのスキュー角をインナスキュー角と称する。
そこで、図20に示す例では、凹部11の底面11aの側縁11d(サイドパッド6の前縁から延在する縁)をスキュー角の以上に傾斜させて、ヘッドスライダに流れる空気流の方向において常にサイドパッド6の後方に底面11aが存在するようにしている。図20中、角θ1がアウタスキュー角に相当し、角θ2がインナスキュー角に相当する。このように、側縁11dの傾斜角をアウタスキュー角以上及びインナスキュー角以上とすることが好ましいが、傾斜角を大きくし過ぎると、凹部3の底面3aの面積が減少するので、アウタスキュー角及びインナスキュー角に等しくすることが好ましい。
次に、本発明の第8実施例について図21を参照しながら説明する。図21は本発明の第8実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。
図21に示すように、本実施例では、センターパッド4とサイドパッド6の周囲に僅かではあるが底面11aが存在する。これは浮上面65aの製造上の不具合を防止するためである。すなわち、複数のマスクを用いて順次浮上面65aの各部をエッチングにより形成していく際に、マスクの位置のばらつきにより底面11aより上側の部分と下側の部分とが正確に一致しないおそれがある。例えば、センターパッド4とサイドパッド6の底面11aより上側の部分を一つのマスクを用いてエッチングにより形成し、次に底面11aを彫り込んで底面11aより下側の部分、すなわち凹部3の底面3aを形成する場合、底面11aより上の部分(センターパッド4とサイドパッド6)を形成する工程で用いる第1のマスクの位置と、底面11aを彫り込んで凹部3の底面3aを形成する工程で用いる第2のマスクの位置が正確に一致せず、ずれるおそれがある。第1のマスクに対して第2のマスクの位置がずれた場合、センターパッド4やサイドパッド6がエッチングされたり、反対にセンターパッド4やサイドパッド6の周囲に底面11aが残るおそれがある。
ヘッドスライダの浮上特性は、浮上面全体の形状により変化するものであり、特にサイドパッド6の前側及びセンターパッドの前側の部分の形状の変化は浮上特性に大きく影響する。そこで、本実施例では、サイドパッド6の前側及びセンターパッド4の前側に、必ず底面11aが残るように浮上面を形成することで、マスクの位置決め精度に起因した浮上特性の変化を抑制している。
具体的には、サイドパッド6の前側及びセンターパッド4の前側において、底面11aが幅10μm以上残るように浮上面を形成する。このように浮上面を設計することにより、マスクの位置がずれたとしても、サイドパッド6の前側及びセンターパッド4の前側に必ず底面11aが残ることとなり、所望の浮上特性からの変化を小さくすることができる。
なお、本実施例のように、サイドパッド6とセンターパッド4の周囲に底面11aが残るように浮上面を設計することは、本発明の実施例にも適用することができる。
以上のように、上述の第7実施例、第8実施例では、安定した浮上特性が得られるため、図22に示すように、凹部11の底面11aの深さを1.0μm以下とすることが好ましい。なお、図22は図19に示すヘッドスライダの浮上面60aにおいて、凹部11の底面11aの深さを1.0μm以下とすることを一例として示すものであり、他の構成の浮上面においても同様に凹部11の底面11aの深さを1.0μm以下とすることが好ましい。
上述の第7実施例、第8実施例及びそれらの変形例では、深さの大きい第1の凹部3の一部に深さの小さい第2の凹部11を設けて、空気流による剪断応力の淀みを抑制している。例えば、幅1mm、長さ1.2mm程度の大きさのヘッドスライダにおいて、第1の凹部3の深さを1.5〜2.0μmとした場合、凹部11の深さは1.0μm以下とすることが好ましい。これら実施例では、凹部11の底面11aの面積を大きくすることで安定した浮上特性を得ることができるため、凹部11の深さを1.0μm程度まで深くしても、良好な浮上特性を維持したまま、空気流による剪断応力の淀みを抑制することができ、凹部11の底面11aに残存する潤滑剤の量を少なくすることができる。
また、上述の各実施例において、浮上面の両側にサイドパッド6を設けて、浮上時のヘッドスライダの姿勢を安定させるために浮上面の両側にサイドパッド6を設けているが、必ずしもサイドパッド6を設ける必要はない。特に、図23に示すように、凹部3の底面3aの面積を大きくした場合は浮上特性が安定するため、サイドパッド6を設けなくても浮上時のヘッドスライダの姿勢を安定させることができる。図23に示すヘッドスライダの浮上面70aは、図19に示す浮上面60aにおいて、サイドパッドを除去したものに相当する。
以上のように、本明細書は以下の発明を開示する。
(付記1)
空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
該記録媒体に対向する面において、該空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に凹部を形成したことを特徴とするヘッドスライダ。(1)
(付記2)
空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、且つ該凹部内において該ヘッドスライダの両側面近傍に凸部が形成され、該凸部と前記ヘッドスライダの後縁との間に、該空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に構成されたことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記3)
空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部は第1の深さを有する第1の凹部と、該第1の深さより小さな第2の深さを有する第2の凹部を含むことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記4)
付記3記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部は、ヘッド素子が搭載された第1の凸部の近傍に形成されたことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記5)
付記4記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面は、前記第1の凸部の少なくとも後方の半分以上を取り囲むことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記6)
付記3記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部は、前記ヘッドスライダの両側面近傍に形成された第2の凸部と前記ヘッドスライダの後縁との間に設けられたことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記7)
付記6記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面は、前記第2の凸部の少なくとも後方の半分以上を取り囲むことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記8)
付記6記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面は、前記第2の凸部の近傍から後方に向けて幅が大きくなる形状であることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記9)
付記3記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面は、前記ヘッドスライダの後縁を画成することを特徴とするヘッドスライダ。
(付記10)
付記3記載のヘッドスライダであって、
前記第1の凹部の底面と前記第2の凹部の底面の間に傾斜面が形成されたことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記11)
付記3記載のヘッドスライダであって、
前記第1の凹部の底面と前記第2の凹部の底面の間に複数の段差が形成されたことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記12)
付記3記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面から突出しヘッド素子が搭載される第1の凸部の側面、及び、前記第2の凹部の該底面から突出して前記ヘッドスライダの両側面近傍に形成された第2の凸部の側面に、傾斜面が設けられことを特徴するヘッドスライダ。
(付記13)
付記3乃至11のうちいずれか一項記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の深さは0.8μm以下であることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記14)
空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部の底面は前記ヘッドスライダの後縁に向かって深さが次第に小さくなる傾斜面を含むことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記15)
空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部の底面は前記ヘッドスライダの後縁に向かって深さが段階的に小さくなる段差面を含むことを特徴とするヘッドスライダ。
(付記16)
付記6記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面の前縁は、前記第2の凸部の間において、前記第2の凸部の前縁と前記ヘッドスライダの前記後縁との間にあり、
前記第2の凹部の底面の後縁は、前記ヘッドスライダの前記後縁を画成することを特徴とするヘッドスライダ。
(付記17)
付記16記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の前記前縁は、前記第2の凸部の間において、前記第1の凸部の前縁の位置にあることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記18)
付記16記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の前記前縁は、前記第2の凸部の間において、前記第1の凸部の前縁と後縁の間の距離の半分以上、前記第1の凸部の後縁側に位置することを特徴とするヘッドスライダ。
(付記19)
付記18記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の前記底面の側縁は、前記第2の凸部の間において、前記ヘッドスライダの長手方向軸に対して所定角度傾斜しており、前記第2の凸部の各々の後方における前記第2の凹部の底面の幅は後方に向けて次第に大きくなることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記20)
付記19記載のヘッドスライダであって、
前記所定の角度は、前記ヘッドスライダが組み込まれるディスク装置のスキュー角以上であることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記21)
付記16記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凸部の前側において、前記第2の凹部の底面の前縁は、前記第2の凸部の前縁から所定の距離だけ前記ヘッドスライダの前縁側の位置にあることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記22)
付記21記載のヘッドスライダであって、
前記所定の距離は、10μm以上であることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記23)
付記16乃至22のうちいずれか一項記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の深さは1.0μm以下であることを特徴とするヘッドスライダ。
(付記24)
付記4記載のヘッドスライダであって、
前記第2の凹部の底面は前記第1の凸部以外の凸部を有しないことを特徴とするヘッドスライダ。
本発明が適用可能なヘッドスライダの一例である磁気ヘッドスライダの側面図である。 図1に示す磁気ヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 図2に示す浮上面における剪断応力ベクトル線図である。 本発明の第1実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 図4に示す浮上面における剪断応力ベクトル線図である。 本発明の第2実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第2実施例の変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第3実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第3実施例の第1変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第3実施例の第2変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第4実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第4実施例の変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第5実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第5実施例の変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第6実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 第2の凹部の深さと第2の凹部の底面に残存する潤滑剤の量の関係を示す図である。 本発明の第7実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第7実施例の第1変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 本発明の第7実施例の第2変形例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 図19に示す浮上面における側縁の傾斜角を示す図である。 本発明の第8実施例によるヘッドスライダの浮上面の斜視図である。 図19に示すヘッドスライダの浮上面において、凹部の底面の深さを示す斜視図である。 図19に示すヘッドスライダの浮上面において、サイドパッドが取り除かれた構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 ヘッドスライダ
1a,10a,15a,20a,25a,30a,35a,40a,45a,50a,55a,60a,65a,70a 浮上面
2 磁気ディスク
3 第1の凹部
3a 底面
4 センターパッド
4a 前縁
5 側壁部
6 サイドパッド
6a 前縁
6b 後縁
10b 前縁
10c 後縁
11a 底面
11b 前縁
11c 後縁
11d 側縁
26 傾斜面
27a,27b 段差面
36 傾斜面
37a,37b,37c 段差面

Claims (10)

  1. 空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
    該記録媒体に対向する面において、該空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に凹部を形成したことを特徴とするヘッドスライダ。
  2. 空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
    該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、且つ該凹部内において該ヘッドスライダの両側面近傍に凸部が形成され、該凸部と前記ヘッドスライダの後縁との間に、該空気流により作用する剪断応力が一点に集中する領域が存在しない形状に構成されたことを特徴とするヘッドスライダ。
  3. 空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
    該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部は第1の深さを有する第1の凹部と、該第1の深さより小さな第2の深さを有する第2の凹部を含むことを特徴とするヘッドスライダ。
  4. 請求項3記載のヘッドスライダであって、
    前記第2の凹部は、ヘッド素子が搭載された第1の凸部の近傍に形成されたことを特徴とするヘッドスライダ。
  5. 請求項3記載のヘッドスライダであって、
    前記第2の凹部は、前記ヘッドスライダの両側面近傍に形成された第2の凸部と前記ヘッドスライダの後縁との間に設けられたことを特徴とするヘッドスライダ。
  6. 請求項5記載のヘッドスライダであって、
    前記第2の凹部の底面の前縁は、前記第2の凸部の間において、前記第2の凸部の前縁と前記ヘッドスライダの前記後縁との間にあり、
    前記第2の凹部の底面の後縁は、前記ヘッドスライダの前記後縁を画成することを特徴とするヘッドスライダ。
  7. 請求項5記載のヘッドスライダであって、
    前記第2の凹部の前記前縁は、前記第2の凸部の間において、前記第1の凸部の前縁と後縁の間の距離の半分以上、前記第1の凸部の後縁側に位置することを特徴とするヘッドスライダ。
  8. 請求項7記載のヘッドスライダであって、
    前記第2の凹部の前記底面の側縁は、前記第2の凸部の間において、前記ヘッドスライダの長手方向軸に対して所定角度傾斜しており、前記第2の凸部の各々の後方における前記第2の凹部の底面の幅は後方に向けて次第に大きくなり、
    前記所定の角度は、前記ヘッドスライダが組み込まれるディスク装置のスキュー角以上であることを特徴とするヘッドスライダ。
  9. 空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
    該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部の底面は前記ヘッドスライダの後縁に向かって深さが次第に小さくなる傾斜面を含むことを特徴とするヘッドスライダ。
  10. 空気流により記録媒体上でヘッドを浮上させるためのヘッドスライダであって、
    該記録媒体に対向する面に凹部が形成され、該凹部の底面は前記ヘッドスライダの後縁に向かって深さが段階的に小さくなる段差面を含むことを特徴とするヘッドスライダ。
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