JP2008180348A - ネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置 - Google Patents

ネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 転がり軸受装置に径方向の荷重が加わった場合に、レゾルバの誤検出を防止するのに好適な転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】 ダイレクトドライブモータ100は、内輪14aおよび外輪14bを有するクロスローラ軸受14と、内輪14aの内周面に隙間設定で嵌合し内輪14aに支持されるハウジングインナ22と、外輪14bの外周面に隙間設定で嵌合し外輪14bに支持されるロータ12と、ハウジングインナ22とロータ12の間のリラクタンスがロータ12の位置により変化するレゾルバ30とを有して構成されている。そして、ハウジングインナ22の内輪14aの内周面との嵌合面と、ハウジングインナ22の内周面を接続するネジ穴70aを形成し、ハウジングインナ22の内周面側からネジ穴70aを通じてネジ74aにより内輪14aをネジ止めした。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受およびレゾルバを備える転がり軸受装置に係り、特に、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わった場合に、レゾルバの誤検出を防止するのに好適なネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置に関する。
従来、転がり軸受装置としては、転がり軸受およびレゾルバを備える転がり軸受装置が知られている。
図8は、従来の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
転がり軸受装置200は、図8に示すように、固定子であるハウジングインナ22と、回転子であるロータ12と、ロータ12とハウジングインナ22の間に介在してロータ12を回転可能に支持するクロスローラ軸受14とを有して構成されている。
クロスローラ軸受14は、内輪14aおよび外輪14bを有して構成されている。内輪14aは、ハウジングインナ22の外周面に嵌合し、内輪押え26により軸方向に押圧された状態でハウジングインナ22に固定されている。外輪14bは、ロータ12の内周面に嵌合し、外輪押え28により軸方向に押圧された状態でロータ12に固定されている。ここで、ハウジングインナ22と内輪14aの嵌め合い、およびロータ12と外輪14bの嵌め合いは、クロスローラ軸受14にストレスを加えないために隙間設定となっている。
ロータ12とハウジングインナ22の間には、ロータ12の回転角度を検出するためのレゾルバ30が設けられている。
レゾルバ30は、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた内周を有する円環状のレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18と所定間隔をもって対向して配置され、レゾルバロータ18との間のリラクタンス変化を検出する位置検出器20とを有して構成されている。レゾルバロータ18はロータ12の内周面に、位置検出器20はハウジングインナ22の外周面に一体に取り付けられている。レゾルバロータ18を偏心させてレゾルバロータ18と位置検出器20の間の距離を円周方向に変化させることにより、リラクタンスがレゾルバロータ18の位置により変化するようになっている。したがって、ロータ12の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となるため、レゾルバ30は、ロータ12の回転角度位置に応じて変化するレゾルバ信号を出力する。
なお、軸方向の予圧を付与して内輪14aおよび外輪14bを固定する転がり軸受装置としては、例えば、特許文献1記載の軸受装置が知られている。
特開2005−69252号公報
しかしながら、上記従来の転がり軸受装置200にあっては、軸方向については予圧を付与して内輪14aおよび外輪14bを固定するが、径方向については隙間設定での嵌合により内輪14aおよび外輪14bを固定する構成となっているため、転がり軸受装置200に径方向の荷重が加わると、ハウジングインナ22と内輪14aの間の距離がその隙間分だけ、ロータ12と外輪14bの間の距離がその隙間分だけそれぞれ変化し、これに伴ってレゾルバ30のギャップが変化する。そのため、ロータ12の回転角度位置を正確に検出することができないという問題があった。
また、この場合、クロスローラ軸受14に内部予圧がかかっているため、焼き嵌めを行うこともできない。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わった場合に、レゾルバの誤検出を防止するのに好適なネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される中空の内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、前記内輪被支持体の前記内輪の内周面との嵌合面と、前記内輪被支持体の内周面を接続するネジ穴を形成し、前記内輪被支持体の内周面側から前記ネジ穴を通じて前記内輪をネジ止めした。
このような構成であれば、転がり軸受により、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転可能に支持される。
転がり軸受装置に径方向の荷重が加わると、内輪被支持体の内周面側からネジ穴を通じて内輪がネジ止めされているので、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制される。
ここで、内輪被支持体および外輪被支持体は、転がり軸受により相対的に回転可能に支持されていればよく、内輪被支持体が固定されて外輪被支持体が回転可能に支持されていてもよいし、外輪被支持体が固定されて内輪被支持体が回転可能に支持されていてもよいし、両者が回転可能に支持されていてもよい。以下、発明4、14および15のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において同じである。
〔発明2〕 さらに、発明2のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記ネジ止め用のネジと前記内輪の間に弾性体を介挿した。
このような構成であれば、ネジ止め用のネジと内輪の間に弾性体が介挿されているので、内輪に変形を与えることなく、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制される。
〔発明3〕 さらに、発明3のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明1および2のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、複数の前記ネジ穴を円周方向に180度以下の位相で形成し、前記内輪被支持体の内周面側から前記各ネジ穴を通じて前記内輪をネジ止めした。
このような構成であれば、円周方向に180度以下の位相で内輪が複数箇所ネジ止めされているので、内輪をバランスよく固定することができる。
〔発明4〕 さらに、発明4のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、前記外輪被支持体の前記外輪の外周面との嵌合面と、前記外輪被支持体の外周面を接続するネジ穴を形成し、前記外輪被支持体の外周面側から前記ネジ穴を通じて前記外輪をネジ止めした。
このような構成であれば、転がり軸受により、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転可能に支持される。
転がり軸受装置に径方向の荷重が加わると、外輪被支持体の外周面側からネジ穴を通じて外輪がネジ止めされているので、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制される。
〔発明5〕 さらに、発明5のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明4のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記ネジ止め用のネジと前記外輪の間に弾性体を介挿した。
このような構成であれば、ネジ止め用のネジと外輪の間に弾性体が介挿されているので、外輪に変形を与えることなく、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制される。
〔発明6〕 さらに、発明6のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明4および5のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、複数の前記ネジ穴を円周方向に180度以下の位相で形成し、前記外輪被支持体の外周面側から前記各ネジ穴を通じて前記外輪をネジ止めした。
このような構成であれば、円周方向に180度以下の位相で外輪が複数箇所ネジ止めされているので、外輪をバランスよく固定することができる。
〔発明7〕 さらに、発明7のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明1ないし6のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記レゾルバは、内周および外周の一方を前記転がり軸受の軸心に対して偏心させた円環状の被検出体と、前記被検出体との間のリラクタンス変化を検出する検出手段とを有し、前記被検出体の内周および外周のうち偏心している側が前記検出手段に対向するように、前記内輪被支持体および前記外輪被支持体の一方に前記被検出体を、他方に前記検出手段を設けた。
このような構成であれば、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転すると、これに伴って検出手段および被検出体も相対的に回転する。そして、被検出体の内周および外周のうち検出手段に対向する側が偏心しているので、回転によりリラクタンス変化が生じ、検出手段により、そのリラクタンス変化が検出される。
このように、1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となるタイプのレゾルバでは、荷重によるギャップ変化の影響が大きいので、ギャップ変化の抑制は、誤検出防止に効果的である。
ここで、被検出体および検出手段については、内輪被支持体に被検出体を、外輪被支持体に検出手段を設けてもよいし、その逆の配置で設けてもよい。前者の場合は、被検出体の外周を偏心させ、被検出体の外周を検出手段に対向させて被検出体および検出手段を設ける。後者の場合は、被検出体の内周を偏心させ、被検出体の内周を検出手段に対向させて被検出体および検出手段を設ける。
〔発明8〕 さらに、発明8のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明1および4のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、さらに、軸方向の予圧を付与して前記内輪被支持体に前記内輪を固定する内輪固定手段を備え、前記内輪固定手段を前記内輪被支持体よりも熱膨張率の高い材質で構成し、前記内輪被支持体が前記内輪固定手段を径方向外側から嵌合するように、前記内輪固定手段および前記内輪被支持体を、それらの軸方向の端部にインロー部を形成してインロー嵌合した。
このような構成であれば、温度が上昇すると、内輪固定手段が内輪被支持体よりも膨張しようとするが、内輪被支持体が径方向外側に配置されているので内輪被支持体により抑制される。したがって、内輪被支持体と内輪固定手段の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができる。
ここで、インロー部は、内輪固定手段および内輪被支持体をインロー嵌合するための凹凸段部であって、内輪固定手段および内輪被支持体の一方に凹段部を、他方に凸段部を設ければよい。また、インロー部は、内輪固定手段および内輪被支持体の内周面側に設けてもよいし、外周面側に設けてもよい。
〔発明9〕 さらに、発明9のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明8のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記内輪固定手段および前記内輪被支持体は、前記内輪固定手段が前記内輪に接触する状態において、前記インロー部を構成する凸段部と凹段部の間に軸方向の隙間が、前記内輪固定手段と前記内輪被支持体の間に軸方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
このような構成であれば、使用温度範囲内で内輪固定手段および内輪被支持体が軸方向に膨張しても、凸段部と凹段部、および内輪固定手段と内輪被支持体が接触することがないので、内輪固定手段および内輪被支持体の軸方向の嵌合については、常に、内輪固定手段が内輪を固定する状態を維持することができる。
〔発明10〕 さらに、発明10のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明8および9のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記内輪固定手段は、前記内輪と前記内輪固定手段の間に径方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
このような構成であれば、使用温度範囲内で内輪固定手段および内輪被支持体が膨張しても、内輪と内輪固定手段が接触することがないので、内輪と内輪固定手段および内輪被支持体の径方向の嵌合については、常に、内輪被支持体が内輪を固定する状態を維持することができる。
〔発明11〕 さらに、発明11のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明1および4のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、さらに、軸方向の予圧を付与して前記外輪被支持体に前記外輪を固定する外輪固定手段を備え、前記外輪固定手段を前記外輪被支持体よりも熱膨張率の高い材質で構成し、前記外輪被支持体が前記外輪固定手段を径方向外側から嵌合するように、前記外輪固定手段および前記外輪被支持体を、それらの軸方向の端部にインロー部を形成してインロー嵌合した。
このような構成であれば、温度が上昇すると、外輪固定手段が外輪被支持体よりも膨張しようとするが、外輪被支持体が径方向外側に配置されているので外輪被支持体により抑制される。したがって、外輪被支持体と外輪固定手段の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができる。
ここで、インロー部は、外輪固定手段および外輪被支持体をインロー嵌合するための凹凸段部であって、外輪固定手段および外輪被支持体の一方に凹段部を、他方に凸段部を設ければよい。また、インロー部は、外輪固定手段および外輪被支持体の内周面側に設けてもよいし、外周面側に設けてもよい。
〔発明12〕 さらに、発明12のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明11のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記外輪固定手段および前記外輪被支持体は、前記外輪固定手段が前記外輪に接触する状態において、前記インロー部を構成する凸段部と凹段部の間に軸方向の隙間が、前記外輪固定手段と前記外輪被支持体の間に軸方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
このような構成であれば、使用温度範囲内で外輪固定手段および外輪被支持体が軸方向に膨張しても、凸段部と凹段部、および外輪固定手段と外輪被支持体が接触することがないので、外輪固定手段および外輪被支持体の軸方向の嵌合については、常に、外輪固定手段が外輪を固定する状態を維持することができる。
〔発明13〕 さらに、発明13のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、発明11および12のいずれか1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置において、前記外輪固定手段は、前記外輪と前記外輪固定手段の間に径方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
このような構成であれば、使用温度範囲内で外輪固定手段および外輪被支持体が膨張しても、外輪と外輪固定手段が接触することがないので、外輪と外輪固定手段および外輪被支持体の径方向の嵌合については、常に、外輪被支持体が外輪を固定する状態を維持することができる。
〔発明14〕 さらに、発明14のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、軸方向に貫通するネジ穴を前記内輪被支持体に形成し、前記内輪被支持体の外周面と前記ネジ穴の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記内輪を固定した。
このような構成であれば、転がり軸受により、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転可能に支持される。
ネジ穴にネジをねじ込むと、内輪被支持体の外周面が内輪側に押し出され、内輪を係止するので、内輪を固定することができる。そのため、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制される。
〔発明15〕 さらに、発明15のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、軸方向に貫通するネジ穴を前記外輪被支持体に形成し、前記外輪被支持体の内周面と前記ネジ穴の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記外輪を固定した。
このような構成であれば、転がり軸受により、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転可能に支持される。
ネジ穴にネジをねじ込むと、外輪被支持体の内周面が外輪側に押し出され、外輪を係止するので、外輪を固定することができる。そのため、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制される。
〔発明16〕 さらに、発明16のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、前記内輪被支持体の内周面に、前記内輪被支持体の外周面に達しない径方向に貫通するネジ穴を形成し、前記内輪被支持体の外周面と前記ネジ穴の先端の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記内輪を固定した。
このような構成であれば、転がり軸受により、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転可能に支持される。
ネジ穴にネジをねじ込むと、内輪被支持体の外周面が内輪側に押し出され、内輪を係止するので、内輪を固定することができる。そのため、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制される。
〔発明17〕 さらに、発明17のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置は、内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、前記外輪被支持体の外周面に、前記外輪被支持体の内周面に達しない径方向に貫通するネジ穴を形成し、前記外輪被支持体の内周面と前記ネジ穴の先端の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記外輪を固定した。
このような構成であれば、転がり軸受により、内輪被支持体および外輪被支持体が相対的に回転可能に支持される。
ネジ穴にネジをねじ込むと、外輪被支持体の内周面が外輪側に押し出され、外輪を係止するので、外輪を固定することができる。そのため、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制される。
以上説明したように、発明1のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバのギャップ変化が抑制され、レゾルバが誤検出する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、内輪被支持体および内輪が分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができるという効果も得られる。
さらに、発明2のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、内輪に変形を与えることなく、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのを抑制することができるという効果が得られる。
さらに、発明3のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、円周方向に180度以下の位相で内輪が複数箇所ネジ止めされているので、内輪をバランスよく固定することができるという効果が得られる。
さらに、発明4のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバのギャップ変化が抑制され、レゾルバが誤検出する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、外輪被支持体および外輪が分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができるという効果も得られる。
さらに、発明5のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、外輪に変形を与えることなく、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのを抑制することができるという効果が得られる。
さらに、発明6のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、円周方向に180度以下の位相で外輪が複数箇所ネジ止めされているので、外輪をバランスよく固定することができるという効果が得られる。
さらに、発明8のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、温度が上昇しても、内輪被支持体と内輪固定手段の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができるという効果が得られる。
さらに、発明9のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、内輪固定手段および内輪被支持体の軸方向の嵌合については、常に、内輪固定手段が内輪を固定する状態を維持することができるという効果が得られる。
さらに、発明10のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、内輪と内輪固定手段および内輪被支持体の径方向の嵌合については、常に、内輪被支持体が内輪を固定する状態を維持することができるという効果が得られる。
さらに、発明11のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、温度が上昇しても、外輪被支持体と外輪固定手段の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができるという効果が得られる。
さらに、発明12のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、外輪固定手段および外輪被支持体の軸方向の嵌合については、常に、外輪固定手段が外輪を固定する状態を維持することができるという効果が得られる。
さらに、発明13のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、外輪と外輪固定手段および外輪被支持体の径方向の嵌合については、常に、外輪被支持体が外輪を固定する状態を維持することができるという効果が得られる。
さらに、発明14のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバのギャップ変化が抑制され、レゾルバが誤検出する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、内輪被支持体および内輪が分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができるという効果も得られる。
さらに、発明15のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバのギャップ変化が抑制され、レゾルバが誤検出する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、外輪被支持体および外輪が分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができるという効果も得られる。
さらに、発明16のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、内輪被支持体と内輪の間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバのギャップ変化が抑制され、レゾルバが誤検出する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、内輪被支持体および内輪が分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができるという効果も得られる。
さらに、発明17のネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置によれば、転がり軸受装置に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、外輪被支持体と外輪の間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバのギャップ変化が抑制され、レゾルバが誤検出する可能性を低減することができるという効果が得られる。また、外輪被支持体および外輪が分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができるという効果も得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明に係るネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本発明を適用するダイレクトドライブモータの構成を説明する。
図1は、ダイレクトドライブモータ100の軸方向の断面図である。
ダイレクトドライブモータ100は、図1に示すように、固定子である中空のハウジングインナ22と、回転子であるロータ12と、ロータ12とハウジングインナ22の間に介在してロータ12を回転可能に支持するクロスローラ軸受14とを有して構成されている。
ロータ12とハウジングインナ22の間には、ロータ12に回転トルクを付与するコイル16と、ロータ12の回転角度を検出するためのレゾルバ30とが設けられている。
レゾルバ30は、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた内周を有する円環状のレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18と所定間隔をもって対向して配置され、レゾルバロータ18との間のリラクタンス変化を検出する位置検出器20とを有して構成されている。レゾルバロータ18は、ボルト18aによりロータ12の内周面に一体に取り付けられ、位置検出器20は、ボルト20aによりハウジングインナ22の外周面に一体に取り付けられている。レゾルバロータ18を偏心させてレゾルバロータ18と位置検出器20の間の距離を円周方向に変化させることにより、リラクタンスがレゾルバロータ18の位置により変化するようになっている。したがって、ロータ12の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となるため、レゾルバ30は、ロータ12の回転角度位置に応じて変化するレゾルバ信号を出力する。
そして、コイル16に通電することにより、ロータ12およびレゾルバロータ18が一体に回転し、位置検出器20によりリアクタンス変化を検出し、制御器(不図示)により回転速度や位置決めの制御を行う構造となっている。
本実施の形態では、モータの外側が回転するアウターロータ型にて説明しているが、モータの内側が回転するインナーロータ型に採用しても何等問題はない。ダイレクトドライブモータ100は、軸受構成部分を除いて従来のダイレクトドライブモータと同一の周知構成であるため、以下、本発明の特徴的部分である軸受構成について説明する。なお、ダイレクトドライブモータ100の軸受構成部分を除いた構成にあっては、特に図示例に限定されるものではなく、他の周知構成が本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
クロスローラ軸受14は、内輪14aと、外輪14bと、内輪14aおよび外輪14bの間で転動可能に設けられた複数のクロスローラ(ころ)14cとを有して構成されている。クロスローラ14cは、直径が長さよりわずかに大きな略円筒状で、軌道上偶数番目の回転軸と、軌道上奇数番目の回転軸が互いに90ー傾斜している。
ハウジングインナ22の外周面には、径方向外側に突出したフランジ22aが形成され、内輪14aの下面をフランジ22aに接触させてハウジングインナ22の外周面に内輪14aが嵌合されている。そして、内輪押え26の押圧部26bを内輪14aの上面に接触させ、内輪押え26をボルト26aでハウジングインナ22に締結することにより、内輪14aは、ハウジングインナ22に軸方向に押圧された状態でハウジングインナ22に固定される。
一方、ロータ12の内周面には、径方向内側に突出したフランジ12aが形成され、外輪14bの下面をフランジ12aに接触させてロータ12の内周面に外輪14bが嵌合されている。そして、外輪押え28の押圧部28bを外輪14bの上面に接触させ、外輪押え28をボルト28aでロータ12に締結することにより、外輪14bは、ロータ12に軸方向に押圧された状態でロータ12に固定される。
ハウジングインナ22と内輪14aの嵌め合い、およびロータ12と外輪14bの嵌め合いは、クロスローラ軸受14にストレスを加えないために隙間設定となっている。
ハウジングインナ22の内輪14aの内周面との嵌合面には、同嵌合面とハウジングインナ22の内周面を接続するネジ穴70aが形成されている。内輪14aは、ハウジングインナ22の内周面側からネジ穴70aを通じてネジ74aによりネジ止めされている。また、ネジ74aと内輪14aの間には、弾性体72a(例えば、ゴム、プラスチック、スポンジ)が介挿されている。これにより、内輪14aに変形を与えることなく内輪14aを固定することができる。
一方、ロータ12の外輪14bの外周面との嵌合面には、同嵌合面とロータ12の外周面を接続するネジ穴70bが形成されている。外輪14bは、ロータ12の外周面側からネジ穴70bを通じてネジ74bによりネジ止めされている。また、ネジ74bと外輪14bの間には、弾性体72bが介挿されている。これにより、外輪14bに変形を与えることなく外輪14bを固定することができる。
図2は、ダイレクトドライブモータ100の径方向の断面図である。
ネジ穴70a、70bは、図2に示すように、円周方向に120度の位相で2つ形成されている。なお、ネジ穴70a、70bを3つ以上形成する場合は、180度以下の位相で形成する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
コイル16に通電すると、ロータ12に回転トルクが付与され、ロータ12が回転する。そして、位置検出器20により、ロータ12と一体に回転するレゾルバロータ18との間のリラクタンス変化が検出され、制御器(不図示)により回転速度や位置決めの制御が行われる。
ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わると、ハウジングインナ22の内周面側からネジ穴70aを通じて内輪14aが、ロータ12の外周面側からネジ穴70bを通じて外輪14bがネジ止めされているので、ハウジングインナ22と内輪14aの間の距離、およびロータ12と外輪14bの間の距離が変化するのが抑制される。その結果、レゾルバのギャップ変化が抑制される。
このようにして、本実施の形態では、内輪14aおよび外輪14bを有するクロスローラ軸受14と、内輪14aの内周面に嵌合し内輪14aに支持されるハウジングインナ22と、外輪14bの外周面に嵌合し外輪14bに支持されるロータ12と、ハウジングインナ22とロータ12の間のリラクタンスがロータ12の位置により変化するレゾルバ30とを備え、ハウジングインナ22の内輪14aの内周面との嵌合面と、ハウジングインナ22の内周面を接続するネジ穴70aを形成し、ハウジングインナ22の内周面側からネジ穴70aを通じてネジ74aにより内輪14aをネジ止めした。
これにより、ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、ハウジングインナ22と内輪14aの間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバ30のギャップ変化が抑制され、レゾルバ30が誤検出する可能性を低減することができる。また、ハウジングインナ22および内輪14aが分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネジ74aと内輪14aの間に弾性体72aを介挿した。
これにより、内輪14aに変形を与えることなく、ハウジングインナ22と内輪14aの間の距離が変化するのを抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、複数のネジ穴70aを円周方向に180度以下の位相で形成し、ハウジングインナ22の内周面側から各ネジ穴70aを通じてネジ74aにより内輪14aをネジ止めした。
これにより、内輪14aをバランスよく固定することができる。
さらに、本実施の形態では、ロータ12の外輪14bの外周面との嵌合面と、ロータ12の外周面を接続するネジ穴70bを形成し、ロータ12の外周面側からネジ穴70bを通じてネジ74bにより外輪14bをネジ止めした。
これにより、ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わっても、ロータ12と外輪14bの間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバ30のギャップ変化が抑制され、レゾルバ30が誤検出する可能性をさらに低減することができる。また、ロータ12および外輪14bが分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネジ74bと外輪14bの間に弾性体72bを介挿した。
これにより、外輪14bに変形を与えることなく、ロータ12と外輪14bの間の距離が変化するのを抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、複数のネジ穴70bを円周方向に180度以下の位相で形成し、ロータ12の外周面側から各ネジ穴70bを通じてネジ74bにより外輪14bをネジ止めした。
これにより、外輪14bをバランスよく固定することができる。
さらに、本実施の形態では、レゾルバ30は、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた内周を有する円環状のレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18と所定間隔をもって対向して配置され、レゾルバロータ18との間のリラクタンス変化を検出する位置検出器20とを有して構成されている。
このように、1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となるタイプのレゾルバ30では、荷重によるギャップ変化の影響が大きいので、ギャップ変化の抑制は、誤検出防止に効果的である。
上記第1の実施の形態において、クロスローラ軸受14は、発明1ないし7の転がり軸受に対応し、ハウジングインナ22は、発明1、3、4または7の内輪被支持体に対応し、ロータ12は、発明1、4、6または7の外輪被支持体に対応し、レゾルバロータ18は、発明7の被検出体に対応している。また、位置検出器20は、発明7の検出手段に対応している。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図3および図4は、本発明に係るネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、内輪押え26とハウジングインナ22、および外輪押え28とロータ12をそれぞれ熱膨張率の異なる材質で構成し、それらをインロー嵌合した点が異なる。
まず、本発明を適用するダイレクトドライブモータの構成を説明する。
図3は、ダイレクトドライブモータ100の軸方向の部分断面図である。
ロータ12およびハウジングインナ22は、内輪押え26および外輪押え28よりも熱膨張率の低い材質(例えば、鉄)で構成されている。これに対し、内輪押え26および外輪押え28は、ロータ12およびハウジングインナ22よりも熱膨張率の高い材質(例えば、アルミ)で構成されている。このように熱膨張率に差がある場合、内輪押え26および外輪押え28の熱膨張量に対してロータ12およびハウジングインナ22の熱膨張量が小さくなる。そこで、本実施の形態では、温度が上昇したときに、この熱膨張量の差を利用してインロー嵌合部に径方向の隙間が生じるのを防止する。
内輪押え26の下面の内周面側には、図3に示すように、ハウジングインナ22とインロー嵌合するための凸段部34aが軸方向に突出して形成され、ハウジングインナ22の上面の内周面側には、内輪押え26とインロー嵌合するための凹段部34bが形成されている。
そして、内輪押え26の押圧部26bを内輪14aの上面に接触させ、内輪押え26をボルト26aでハウジングインナ22に締結することにより、内輪14aは、ハウジングインナ22に軸方向に押圧された状態でハウジングインナ22に固定されるとともに、内輪押え26およびハウジングインナ22は、凸段部34aおよび凹段部34bで軸方向にインロー嵌合される。
インロー嵌合部(凸段部34aおよび凹段部34bが嵌合する部分)では、熱膨張率の低いハウジングインナ22が熱膨張率の高い内輪押え26を径方向外側から嵌合する配置となっている。そのため、温度が上昇すると、内輪押え26がハウジングインナ22よりも膨張しようとするが、ハウジングインナ22が径方向外側に配置されているのでハウジングインナ22により抑制される。したがって、ハウジングインナ22と内輪押え26の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができる。
図4は、インロー嵌合部での配置を逆にした場合を示す図である。
仮に、図4(a)に示すように、ハウジングインナ22と内輪押え26のインロー嵌合部において内輪押え26を径方向外側に配置する図3とは逆の配置を採用した場合は、温度が上昇すると、内輪押え26がハウジングインナ22よりも膨張することにより、図4(b)に示すように、ハウジングインナ22と内輪押え26の間に径方向の隙間が生じてしまう。
また、内輪押え26およびハウジングインナ22は、図3に示すように、ボルト26aの締結により内輪押え26の押圧部26bが内輪14aの上面に接触して固定されている状態において、凸段部34aの下面と凹段部34bの上面の間に軸方向の隙間h1が、内輪押え26の下面とハウジングインナ22の上面の間に軸方向の隙間h2が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。これにより、使用温度範囲内で内輪押え26およびハウジングインナ22が軸方向に膨張しても、凸段部34aの下面と凹段部34bの上面、および内輪押え26の下面とハウジングインナ22の上面が接触することがないので、内輪押え26およびハウジングインナ22の軸方向の嵌合については、常に、内輪押え26が内輪14aを固定する状態を維持することができる。すなわち、当該軸方向の嵌合は、温度変化にかかわらず、内輪押え26の押圧部26bと内輪14aの上面が接触する位置を基準として行われる。
また、内輪押え26は、内輪14aの側面と内輪押え26の側面の間に径方向の隙間w1が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。これにより、使用温度範囲内で内輪押え26およびハウジングインナ22が膨張しても、内輪14aの側面と内輪押え26の側面が接触することがないので、内輪14aと内輪押え26およびハウジングインナ22の径方向の嵌合については、常に、ハウジングインナ22が内輪14aを固定する状態を維持することができる。すなわち、当該径方向の嵌合は、温度変化にかかわらず、ハウジングインナ22と内輪14aが接触する位置を基準として行われる。
一方、外輪押え28の下面の内周面側には、ロータ12とインロー嵌合するための凸段部36aが軸方向に突出して形成され、ロータ12の上面の内周面側には、外輪押え28とインロー嵌合するための凹段部36bが形成されている。
そして、外輪押え28の押圧部28bを外輪14bの上面に接触させ、外輪押え28をボルト28aでロータ12に締結することにより、外輪14bは、ロータ12に軸方向に押圧された状態でロータ12に固定されるとともに、外輪押え28およびロータ12は、凸段部36aおよび凹段部36bで軸方向にインロー嵌合される。
インロー嵌合部(凸段部36aおよび凹段部36bが嵌合する部分)では、熱膨張率の低いロータ12が熱膨張率の高い外輪押え28を径方向外側から嵌合する配置となっている。そのため、温度が上昇すると、外輪押え28がロータ12よりも膨張しようとするが、ロータ12が径方向外側に配置されているのでロータ12により抑制される。したがって、ロータ12と外輪押え28の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができる。
仮に、図4(a)に示すように、ロータ12と外輪押え28のインロー嵌合部において外輪押え28を径方向外側に配置する図3とは逆の配置を採用した場合は、温度が上昇すると、外輪押え28がロータ12よりも膨張することにより、図4(b)に示すように、ロータ12と外輪押え28の間に径方向の隙間が生じてしまう。
また、外輪押え28およびロータ12は、図3に示すように、ボルト28aの締結により外輪押え28の押圧部28bが外輪14bの上面に接触して固定されている状態において、凸段部36aの下面と凹段部36bの上面の間に軸方向の隙間h3が、外輪押え28の下面とロータ12の上面の間に軸方向の隙間h4が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。これにより、使用温度範囲内で外輪押え28およびロータ12が軸方向に膨張しても、凸段部36aの下面と凹段部36bの上面、および外輪押え28の下面とロータ12の上面が接触することがないので、外輪押え28およびロータ12の軸方向の嵌合については、常に、外輪押え28が外輪14bを固定する状態を維持することができる。すなわち、当該軸方向の嵌合は、温度変化にかかわらず、外輪押え28の押圧部28bと外輪14bの上面が接触する位置を基準として行われる。
また、外輪押え28は、外輪14bの側面と外輪押え28の側面の間に径方向の隙間w2が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。これにより、使用温度範囲内で外輪押え28およびロータ12が膨張しても、外輪14bの側面と外輪押え28の側面が接触することがないので、外輪14bと外輪押え28およびロータ12の径方向の嵌合については、常に、ロータ12が外輪14bを固定する状態を維持することができる。すなわち、当該径方向の嵌合は、温度変化にかかわらず、ロータ12と外輪14bが接触する位置を基準として行われる。
このようにして、本実施の形態では、内輪押え26をハウジングインナ22よりも熱膨張率の高い材質で構成し、ハウジングインナ22が内輪押え26を径方向外側から嵌合するように内輪押え26およびハウジングインナ22を軸方向にインロー嵌合した。
これにより、温度が上昇しても、ハウジングインナ22と内輪押え26の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、内輪押え26およびハウジングインナ22は、内輪押え26の押圧部26bが内輪14aの上面に接触する状態において、凸段部34aの下面と凹段部34bの上面の間に軸方向の隙間h1が、内輪押え26の下面とハウジングインナ22の上面の間に軸方向の隙間h2が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
これにより、内輪押え26およびハウジングインナ22の軸方向の嵌合については、常に、内輪押え26が内輪14aを固定する状態を維持することができる。
さらに、本実施の形態では、内輪押え26は、内輪14aの側面と内輪押え26の側面の間に径方向の隙間w1が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
これにより、内輪14aと内輪押え26およびハウジングインナ22の径方向の嵌合については、常に、ハウジングインナ22が内輪14aを固定する状態を維持することができる。
さらに、本実施の形態では、外輪押え28をロータ12よりも熱膨張率の高い材質で構成し、ロータ12が外輪押え28を径方向外側から嵌合するように外輪押え28およびロータ12を軸方向にインロー嵌合した。
これにより、温度が上昇しても、ロータ12と外輪押え28の間に径方向の隙間が生じるのを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、外輪押え28およびロータ12は、外輪押え28の押圧部28bが外輪14bの上面に接触する状態において、凸段部36aの下面と凹段部36bの上面の間に軸方向の隙間h3が、外輪押え28の下面とロータ12の上面の間に軸方向の隙間h4が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
これにより、外輪押え28およびロータ12の軸方向の嵌合については、常に、外輪押え28が外輪14bを固定する状態を維持することができる。
さらに、本実施の形態では、外輪押え28は、外輪14bの側面と外輪押え28の側面の間に径方向の隙間w2が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されている。
これにより、外輪14bと外輪押え28およびロータ12の径方向の嵌合については、常に、ロータ12が外輪14bを固定する状態を維持することができる。
上記第2の実施の形態において、ハウジングインナ22は、発明8または9の内輪被支持体に対応し、内輪押え26は、発明8ないし10の内輪固定手段に対応し、ロータ12は、発明11または12の外輪被支持体に対応し、外輪押え28は、発明11ないし13の外輪固定手段に対応している。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図5は、本発明に係るネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置の第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第1および第2の実施の形態に対して、軸方向のネジ止めにより内輪14aおよび外輪14bを固定した点が異なる。
まず、本発明を適用するダイレクトドライブモータの構成を説明する。
図5は、ダイレクトドライブモータ100の軸方向の部分断面図である。
ハウジングインナ22の上面には、図5に示すように、軸方向に貫通するネジ穴22dが形成されている。ここで、ハウジングインナ22の外周面とネジ穴22dの肉厚w1は、ネジ穴22dの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとなっている。そのため、ハウジングインナ22および内輪14aを嵌合した後に、ネジ穴22dに止めネジ22eをねじ込むと、ハウジングインナ22の外周面が内輪14a側に押し出され、内輪14aを係止するので、内輪14aを固定することができる。
一方、ロータ12の上面には、軸方向に貫通するネジ穴12dが形成されている。ここで、ロータ12の内周面とネジ穴12dの肉厚w2は、ネジ穴12dの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとなっている。そのため、ロータ12および外輪14bを嵌合した後に、ネジ穴12dに止めネジ12eをねじ込むと、ロータ12の内周面が外輪14b側に押し出され、外輪14bを係止するので、外輪14bを固定することができる。
なお、ネジ穴22d、12dは、上記第1および第2の実施の形態と同様に、円周方向に120度の位相で2つ形成されている。また、ネジ穴22d、12dを3つ以上形成する場合も同様である。
このようにして、本実施の形態では、ハウジングインナ22の上面に、軸方向に貫通するネジ穴22dを形成し、ハウジングインナ22の外周面とネジ穴22dの肉厚w1をネジ穴22dの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、ネジ穴22dに止めネジ22eをねじ込んで内輪14aを固定した。
これにより、ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、ハウジングインナ22と内輪14aの間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバ30のギャップ変化が抑制され、レゾルバ30が誤検出する可能性を低減することができる。また、ハウジングインナ22および内輪14aが分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ロータ12の上面に、軸方向に貫通するネジ穴12dを形成し、ロータ12の内周面とネジ穴12dの肉厚w2をネジ穴12dの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、ネジ穴12dに止めネジ12eをねじ込んで外輪14bを固定した。
これにより、ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わっても、ロータ12と外輪14bの間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバ30のギャップ変化が抑制され、レゾルバ30が誤検出する可能性をさらに低減することができる。また、ロータ12および外輪14bが分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができる。
上記第3の実施の形態において、クロスローラ軸受14は、発明14または15の転がり軸受に対応し、ハウジングインナ22は、発明14または15の内輪被支持体に対応し、ロータ12は、発明14または15の外輪被支持体に対応している。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図6は、本発明に係るネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置の第4の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第1および第2の実施の形態に対して、ロータ12およびハウジングインナ22を貫通することなく、径方向のネジ止めにより内輪14aおよび外輪14bを固定した点が異なる。
まず、本発明を適用するダイレクトドライブモータの構成を説明する。
図6は、ダイレクトドライブモータ100の軸方向の部分断面図である。
ハウジングインナ22の内周面には、図6に示すように、径方向に貫通するネジ穴22fが形成されている。上記第1および第2の実施の形態と異なるのは、ネジ穴22fの先端がハウジングインナ22の外周面まで達していない点である。ここで、ハウジングインナ22の外周面とネジ穴22fの先端の肉厚w3は、ネジ穴22fの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとなっている。そのため、ハウジングインナ22および内輪14aを嵌合した後に、ネジ穴22fに止めネジ22gをねじ込むと、ハウジングインナ22の外周面が内輪14a側に押し出され、内輪14aを係止するので、内輪14aを固定することができる。
一方、ロータ12の外周面には、径方向に貫通するネジ穴12fが形成されている。上記第1および第2の実施の形態と異なるのは、ネジ穴12fの先端がロータ12の内周面まで達していない点である。ここで、ロータ12の内周面とネジ穴12fの先端の肉厚w4は、ネジ穴12fの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとなっている。そのため、ロータ12および外輪14bを嵌合した後に、ネジ穴12fに止めネジ12gをねじ込むと、ロータ12の内周面が外輪14b側に押し出され、外輪14bを係止するので、外輪14bを固定することができる。
なお、ネジ穴22f、12fは、上記第1および第2の実施の形態と同様に、円周方向に120度の位相で2つ形成されている。また、ネジ穴22f、12fを3つ以上形成する場合も同様である。
図7は、ネジ穴22f、12fおよび止めネジ22g、12gの先端の形状を示す断面図である。
ネジ穴22f、12fおよび止めネジ22g、12gの先端は、図6に示すような尖鋭な形状に限らず、図7(a)に示すような湾曲形状であってもよいし、図7(b)に示すような角形形状であってもよい。
このようにして、本実施の形態では、ハウジングインナ22の内周面に、ハウジングインナ22の外周面に達しない径方向に貫通するネジ穴22fを形成し、ハウジングインナ22の外周面とネジ穴22fの先端の肉厚w3をネジ穴22fの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、ネジ穴22fに止めネジ22gをねじ込んで内輪14aを固定した。
これにより、ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わっても、従来に比して、ハウジングインナ22と内輪14aの間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバ30のギャップ変化が抑制され、レゾルバ30が誤検出する可能性を低減することができる。また、ハウジングインナ22および内輪14aが分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ロータ12の外周面に、ロータ12の内周面に達しない径方向に貫通するネジ穴12fを形成し、ロータ12の内周面とネジ穴12fの先端の肉厚w4をネジ穴12fの略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、ネジ穴12fに止めネジ12gをねじ込んで外輪14bを固定した。
これにより、ダイレクトドライブモータ100に径方向の荷重が加わっても、ロータ12と外輪14bの間の距離が変化するのが抑制されるので、荷重によるレゾルバ30のギャップ変化が抑制され、レゾルバ30が誤検出する可能性をさらに低減することができる。また、ロータ12および外輪14bが分解可能となるので、メンテナンス性を向上することができる。
上記第4の実施の形態において、クロスローラ軸受14は、発明16または17の転がり軸受に対応し、ハウジングインナ22は、発明16または17の内輪被支持体に対応し、ロータ12は、発明16または17の外輪被支持体に対応している。
なお、上記第1および第2の実施の形態においては、内輪14aおよび外輪14bをネジ止めして構成したが、これに限らず、内輪14aおよび外輪14bの一方をネジ止めして構成することもできる。この場合、ネジ止めする側にのみネジ穴70aまたはネジ穴70bを形成すればよい。
また、上記第3および第4の実施の形態においては、内輪14aおよび外輪14bをネジ止めして構成したが、これに限らず、内輪14aおよび外輪14bの一方をネジ止めして構成することもできる。この場合、ネジ止めする側にのみネジ穴22d、22fまたはネジ穴12d、12fを形成すればよい。
また、上記第1および第2の実施の形態においては、ネジ74aと内輪14aの間に弾性体72aを介挿して構成したが、これに限らず、弾性体72aを介挿せず、内輪14aを直接ネジ止めして構成することもできる。
また、上記第1および第2の実施の形態においては、ネジ74bと外輪14bの間に弾性体72bを介挿して構成したが、これに限らず、弾性体72bを介挿せず、外輪14bを直接ネジ止めして構成することもできる。
また、上記第1および第2の実施の形態においては、ハウジングインナ22において複数のネジ穴70aを円周方向に形成して構成したが、これに限らず、ネジ穴70aを1つだけ形成して構成することもできる。
また、上記第3および第4の実施の形態においては、ハウジングインナ22において複数のネジ穴22d、22fを円周方向に形成して構成したが、これに限らず、ネジ穴22d、22fを1つだけ形成して構成することもできる。
また、上記第1および第2の実施の形態においては、ロータ12において複数のネジ穴70bを円周方向に形成して構成したが、これに限らず、ネジ穴70bを1つだけ形成して構成することもできる。
また、上記第3および第4の実施の形態においては、ロータ12において複数のネジ穴12d、12fを円周方向に形成して構成したが、これに限らず、ネジ穴12d、12fを1つだけ形成して構成することもできる。
また、上記第1ないし第4の実施の形態においては、クロスローラ軸受14を適用したが、これに限定するものではなく、アンギュラ玉軸受、深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円錐ころ軸受などを適用してもよい。
また、上記第1ないし第4の実施の形態においては、本発明に係るネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置を、ハウジングインナ22とロータ12を回転可能に支持する構造に適用したが、これに限らず、2つの部材の間に介在してそれらを相対的に回転可能に支持する構造であればどのような構造にも適用することもできる。
ダイレクトドライブモータ100の軸方向の断面図である。 ダイレクトドライブモータ100の径方向の断面図である。 ダイレクトドライブモータ100の軸方向の部分断面図である。 インロー嵌合部での配置を逆にした場合を示す図である。 ダイレクトドライブモータ100の軸方向の部分断面図である。 ダイレクトドライブモータ100の軸方向の部分断面図である。 ネジ穴22f、12fおよび止めネジ22g、12gの先端の形状を示す断面図である。 従来の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
符号の説明
100 ダイレクトドライブモータ
12 ロータ
14 クロスローラ軸受
14a 内輪
14b 外輪
14c クロスローラ
16 コイル
18 レゾルバロータ
20 位置検出器
22 ハウジングインナ
26 内輪押え
28 外輪押え
34a、36a 凸段部
34b、36b 凹段部
1〜h4、w1、w2、32a、32b 隙間
70a、70b、22d、12d、22f、12f ネジ穴
72a、72b 弾性体
74a、74b、22e、12e、22g、12g ネジ
12a、22a フランジ
26b、28b 押圧部
18a、20a、26a、28a ボルト

Claims (17)

  1. 内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される中空の内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、
    前記内輪被支持体の前記内輪の内周面との嵌合面と、前記内輪被支持体の内周面を接続するネジ穴を形成し、前記内輪被支持体の内周面側から前記ネジ穴を通じて前記内輪をネジ止めしたことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  2. 請求項1において、
    前記ネジ止め用のネジと前記内輪の間に弾性体を介挿したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  3. 請求項1および2のいずれか1項において、
    複数の前記ネジ穴を円周方向に180度以下の位相で形成し、前記内輪被支持体の内周面側から前記各ネジ穴を通じて前記内輪をネジ止めしたことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  4. 内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、
    前記外輪被支持体の前記外輪の外周面との嵌合面と、前記外輪被支持体の外周面を接続するネジ穴を形成し、前記外輪被支持体の外周面側から前記ネジ穴を通じて前記外輪をネジ止めしたことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  5. 請求項4において、
    前記ネジ止め用のネジと前記外輪の間に弾性体を介挿したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  6. 請求項4および5のいずれか1項において、
    複数の前記ネジ穴を円周方向に180度以下の位相で形成し、前記外輪被支持体の外周面側から前記各ネジ穴を通じて前記外輪をネジ止めしたことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記レゾルバは、内周および外周の一方を前記転がり軸受の軸心に対して偏心させた円環状の被検出体と、前記被検出体との間のリラクタンス変化を検出する検出手段とを有し、前記被検出体の内周および外周のうち偏心している側が前記検出手段に対向するように、前記内輪被支持体および前記外輪被支持体の一方に前記被検出体を、他方に前記検出手段を設けたことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  8. 請求項1および4のいずれか1項において、
    さらに、軸方向の予圧を付与して前記内輪被支持体に前記内輪を固定する内輪固定手段を備え、
    前記内輪固定手段を前記内輪被支持体よりも熱膨張率の高い材質で構成し、前記内輪被支持体が前記内輪固定手段を径方向外側から嵌合するように、前記内輪固定手段および前記内輪被支持体を、それらの軸方向の端部にインロー部を形成してインロー嵌合したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  9. 請求項8において、
    前記内輪固定手段および前記内輪被支持体は、前記内輪固定手段が前記内輪に接触する状態において、前記インロー部を構成する凸段部と凹段部の間に軸方向の隙間が、前記内輪固定手段と前記内輪被支持体の間に軸方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されていることを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  10. 請求項8および9のいずれか1項において、
    前記内輪固定手段は、前記内輪と前記内輪固定手段の間に径方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されていることを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  11. 請求項1および4のいずれか1項において、
    さらに、軸方向の予圧を付与して前記外輪被支持体に前記外輪を固定する外輪固定手段を備え、
    前記外輪固定手段を前記外輪被支持体よりも熱膨張率の高い材質で構成し、前記外輪被支持体が前記外輪固定手段を径方向外側から嵌合するように、前記外輪固定手段および前記外輪被支持体を、それらの軸方向の端部にインロー部を形成してインロー嵌合したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  12. 請求項11において、
    前記外輪固定手段および前記外輪被支持体は、前記外輪固定手段が前記外輪に接触する状態において、前記インロー部を構成する凸段部と凹段部の間に軸方向の隙間が、前記外輪固定手段と前記外輪被支持体の間に軸方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されていることを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  13. 請求項11および12のいずれか1項において、
    前記外輪固定手段は、前記外輪と前記外輪固定手段の間に径方向の隙間が使用温度範囲内で形成されるように隙間設定されていることを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  14. 内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、
    軸方向に貫通するネジ穴を前記内輪被支持体に形成し、前記内輪被支持体の外周面と前記ネジ穴の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記内輪を固定したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  15. 内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、
    軸方向に貫通するネジ穴を前記外輪被支持体に形成し、前記外輪被支持体の内周面と前記ネジ穴の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記外輪を固定したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  16. 内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、
    前記内輪被支持体の内周面に、前記内輪被支持体の外周面に達しない径方向に貫通するネジ穴を形成し、前記内輪被支持体の外周面と前記ネジ穴の先端の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記内輪を固定したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
  17. 内輪および外輪を有する転がり軸受と、前記内輪の内周面に嵌合し前記内輪に支持される内輪被支持体と、前記外輪の外周面に嵌合し前記外輪に支持される外輪被支持体と、前記内輪被支持体と前記外輪被支持体の間のリラクタンスがそれらの相対位置により変化するレゾルバとを備える転がり軸受装置において、
    前記外輪被支持体の外周面に、前記外輪被支持体の内周面に達しない径方向に貫通するネジ穴を形成し、前記外輪被支持体の内周面と前記ネジ穴の先端の肉厚を前記ネジ穴の略1ピッチ分の長さに相当する厚さとし、前記ネジ穴にネジをねじ込んで前記外輪を固定したことを特徴とするネジ止めによる固定構造を有する転がり軸受装置。
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