JP2008179881A - 耐再熱脆化特性に優れた耐火h形鋼及びその製造方法 - Google Patents

耐再熱脆化特性に優れた耐火h形鋼及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高価なMoを含有することなく、600℃における耐力を確保し、再熱脆化を防止した、耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼及びその製造方法を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.005%以上0.030%以下、Nb:0.01%以上0.35%未満、N:0.0001以上0.0045%以下、及び、Zr:0.005%以上0.060%以下又はREM:0.001%以上0.01%以下の1種又は2種を含有し、(Zr+5REM)/N≧4.0、C−Nb/7.74≦0.02%を満足することを特徴とする耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
【選択図】図2

Description

本発明は、建造物の構造部材として用いられる耐火H形鋼及び制御圧延による耐火H形鋼の製造方法に関する。
建築物の超高層化、建築設計技術の高度化などから耐火設計の見直しが建設省総合プロジェクトにより行われ、昭和62年3月に「新耐火設計法」が制定された。この規定により、旧法令による火災時に鋼材の温度を350℃以下にするように耐火被覆するとした制限が解除され、鋼材の高温強度と建築物の実荷重に応じて耐火被覆方法を選択できるようになった。即ち600℃での設計高温強度を確保できる場合はそれに見合い耐火被覆を削減できるようになった。
このような動向に対応し、Mo、Cr、Nb等を添加し600℃での降伏点を向上させた耐火鋼が提案されている(例えば、特許文献1〜5)。鋼材の600℃における高温強度は、常温での強化機構と同様、(1)フェライト結晶粒径の微細化、(2)合金元素による固溶体強化、(3)硬化相による分散強化、(4)微細析出物による析出強化によって向上する。従来の耐火鋼は、Moの炭化物による析出強化とCrの添加による転位の消失抑制によって、高温での軟化抵抗を高めている。
しかし、Moは高価な元素であり、添加量が多い場合に経済性が損なわれるため、添加量の抑制が必要であり、Moを無添加とすることが望ましい。更に、Moの添加量が過剰になると、炭化物析出による再熱脆化が懸念される。また、Crについては、溶接熱影響部(Heat Affeced Zone、HAZという。)の靭性を確保するという観点から、過剰な添加は避ける必要がある。従来の特許文献1〜5に提案されている鋼材は、溶接熱影響部における高温脆化(以下、再熱脆化という。)を考慮したものではなかった。
特開平6−10040号公報 特開平9−137218号公報 特開平10−68043号公報 特開平10−121194号公報 特開平2005−272949号公報
本発明は、引張強度が400MPa級以上であり、高価なMoを含有することなく、600℃における耐力が常温における耐力の50%以上であるという優れた高温強度を確保し、溶接時の高温加熱、急冷という熱履歴が与えられた部位が、再び高温に加熱された場合に生じる再熱脆化を防止した、耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼及びその製造方法を提供するものである。
本発明は、微量のB、Nbの添加により焼入れ性を高め、固溶Nbのドラッグ効果によって高温強度を高め、更に、固溶Nを固定するZrあるいはREMの添加によって耐再熱脆化特性も確保した耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼及びその製造方法であり、その要旨は以下のとおりである。
(1) 質量%で、C:0.005%以上0.030%以下、Si:0.05%以上0.40%以下、Mn:0.40%以上1.85%以下、Nb:0.01%以上0.35%未満、B:0.0003%以上0.0030%以下、N:0.0001以上0.0045%以下、及び、Zr:0.005%以上0.060%以下、REM:0.001%以上0.01%以下の1種又は2種を含有し、Al:0.03%以下、P:0.030%以下、S:0.020%以下に制限し、かつ(Zr+5REM)/N≧4.0、C−Nb/7.74≦0.02%を満足し、残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴とする耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
(2) 質量%で、さらに、Ti:0.030%以下、Hf:0.01%以下の一方又は双方を含有することを特徴とする上記(1)記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
(3) 質量%で、さらに、Cr:1.5%以下、Cu:1.0%以下、Ni:0.7%以下の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)又は(2)記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
(4) 質量%で、さらに、Mg:0.005%以下、Ca:0.005%以下の1種又は2種を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
(5) NbとCの質量濃度積が0.0015以上であることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
(6) 600℃での0.2%耐力と室温での0.2%耐力の比が0.50以上であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
(7) 上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の成分を含有する鋼片を1200〜1350℃の温度範囲に加熱し、1000℃以下での累積圧下率が30%以上となる熱間圧延を行うことを特徴とする耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼の製造方法。
本発明により、十分な常温強度、靭性、高温強度を有し、かつ耐再熱脆化特性に優れ、耐火被覆の厚さを軽減でき、又は耐火被覆が不要である耐火H形鋼を調質熱処理を施すことなく製造することが可能になり、施工コスト低減、工期の短縮による大幅なコスト削減が図られ,大型建造物の信頼性向上、安全性の確保、経済性等の産業上の効果が極めて顕著である。
本発明者は、B、Nbの添加により焼入れ性を高め、マッシブフェライトまたはベイナイトを生成させることにより、高温強度並びに常温での強度及び靭性を高め、耐再熱脆化特性に優れたH形鋼を得ることを検討した。その結果、固溶Nbのドラッグ効果により、高温での転位移動速度を遅らせることにより、高温での軟化に対して抵抗力を発揮し、耐火鋼として強度確保が可能となることを見出した。更に、B及びNbの効果を最大限に発揮させるため、低C化、低N化、Zr、REMの添加を検討した。その結果、以下の知見を得た。
低C化及び低N化は、ポリゴナルフェライトの生成の抑制及び固溶Nb、固溶Bの確保に有効である。Nb及びBの炭化物、即ち、NbC及びFe23CB6、並びに窒化物、即ち、NbN及びBNは、フェライトの生成核となり、かつ、析出によって固溶Nb、固溶Bが減少する。特に、Nb、Bの炭化物、窒化物が少量、微細に析出すれば、析出強化による強度向上に寄与するが、溶接時には、オーステナイトの結晶粒界(以下、γ粒界ともいう。)にNbC、BNが析出して再熱脆化を発現することがある。そのため、耐再熱脆化特性を確保する観点から、C添加量及びN添加量の上限を規定することは極めて重要である。
更に、Zr、REM(希土類元素)の添加によって、固溶NをZrN等として固定し、更に固溶Nを低減することができる。本発明では、Zr、REMの添加は極めて重要である。窒化物を生成する代表的な元素であるTiを添加すると、HAZのように1400℃に加熱され、急冷される熱履歴では、TiNが固溶し、冷却時にTiNを再析出させることができない。そのため、固溶NがHAZに残存し、再度、溶接された際にBN、NbNが析出して、再熱脆性を発現する。これは、TiNは1300℃を超えると一部溶体化し、1400℃でほぼ完全に固溶するためであり、Tiのみを添加する成分では本発明の目的とする耐再熱脆化特性に優れた鋼材を提供することができない。これに対して、Zrは、1400℃でも安定なZrNを生じるため、HAZに固溶Nを残存させることがなく、HAZの固溶Nを低減させることが可能である。そのため、耐火性を評価する基準である600℃の高温に加熱された場合でも、HAZのγ粒界へのBN、NbNの析出が抑制され、再熱脆性を防止することができる。
また、炭素含有量0.03%以上の低炭素ベイナイト成分系鋼では、島状マルテンサイトを生成し、靭性が著しく低下し、規準に満たない部位が生じた。そこで、本発明者はC、Si、Mn、Nb、B、Zr、REMの最適成分バランスを検討し、目的の常温強度、高温強度、靭性の向上を達成することに成功した。
特に、CとNbの関係を最適化は、NbC及びFe23CB6の析出の抑制に加えて、更に、NbCが微細に析出して析出強化に寄与するため、極めて有効である。また、Zr、REMとNの関係の最適化は、HAZのγ粒界へのNbN、BNの析出の抑制による再熱脆化の防止に極めて有効である。更に、この成分系に、必要に応じてTi、Hf、Cr、Cu、Ni、Mg、Caを適宜添加することにより、特性を向上させることができることも明らかにした。
以上の知見を基に、本発明者は、C及びNbと鋼材の高温強度との関係、Zr、REM及びNと再熱脆化との関係について詳細な検討を行った。
本発明者は、質量%で、C:0.005〜0.030%、Si:0.05〜0.40%、Mn:0.4〜1.85%、Nb:0.01〜0.35%未満B:0.0003%〜0.0030%、N:0.0001〜0.0045%、及び、Zr:0.005〜0.060%又はREM:0.01%以下の1種又は2種を含有し、脱酸元素であるAlの上限を0.03%以下、不純物であるP及びSの上限をそれぞれP:0.030%以下、S:0.020%以下に制限し、更に、選択的に、Ti:0.030%以下、Hf:0.01%以下の1種又は2種、Cr:1.5%以下、Cu:1.0%以下又はNi:0.7%以下の1種又は2種以上、Mg:0.005%以下、Ca:0.005%以下の1種又は2種を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼を溶製して、鋳造し、得られた鋼片を1100〜1350℃に加熱し、1000℃以下での累積圧下率を30%以上として、板厚10〜40mmの鋼板を製造した。
鋼板から、JIS Z 2201に準拠して引張試験片を採取し、常温での引張試験をJIS Z 2241に準拠して行い、600℃での引張試験をJIS G 0567に準拠して行った。また、鋼板から小片を採取して、昇温速度10℃/sで1400℃に加熱して1s保持し、800℃から500℃までの冷却に要する時間を10sとして冷却する、HAZの熱履歴を模擬する熱処理(HAZ再現試験という。)を施した後、試験片に加工し、直径10mmの試験片を採取し、600℃に加熱して引張試験を行い、絞りを測定した。結果を図1及び図2に示す。
図1は、C−Nb/7.74と、高温強度との関係を示したものである。図1の縦軸のYS(600℃)/YP(RT)は、600℃における0.2%耐力を常温の降伏強度で除した比である。なお、常温における降伏強度は、降伏現象が発現する場合は上降伏点であり、降伏現象が発現しない場合は、0.2%耐力である。
図1から、C−Nb/7.74が0.03以上では、YS(600℃)/YP(RT)が0.50未満となることがわかる。これは、Nbの含有量に対してC量が過剰であり、固溶Nbが不足するためであると考えられる。C−Nb/7.74の低下によって、600℃における0.2%耐力は上昇し、C−Nb/7.74が0.02超〜0.03未満では、若干のばらつきはあるものの、YS(600℃)/YP(RT)が0.50以上になる。更に、C−Nb/7.74が0.02以下になると、十分に固溶Nb量が確保され、YS(600℃)/YP(RT)が、確実に0.50%以上になる。したがって、C−Nb/7.74は0.03未満とすることが必要であり、0.02以下とすることが好ましい。
なお、図1における、C−Nb/7.74が0.02超〜0.03未満の範囲での、YS(600℃)/YP(RT)のばらつきは、主に、常温の降伏強度のばらつきに起因するものである。即ち、降伏現象の有無や、上降伏点の測定誤差が主な原因である。また、その他の原因として、Nb量がC量に対して若干少ないため、Nの含有量や、Zr、Ti等の炭窒化物生成元素の含有量にも影響され易いことが挙げられる。
図2は、(Zr+5REM)/Nと、再現熱サイクル試験後の600℃における絞り値、即ち、再熱脆化絞りとの関係を示したものである。図2から、(Zr+5REM)/Nが4.0以上になると、再熱脆化絞りが30%以上と良好になる。更に、(Zr+5REM)/Nが、5.0以上、6.5以上になると、再熱脆化絞りが、それぞれ、40%以上、50%以上と極めて良好になることが判明した。
以下に本発明形鋼の成分範囲と制御条件の限定理由について述べる。
Cは鋼を強化するために添加するもので、0.005%未満では構造用鋼として必要な強度が得られない。また、0.030%超の過剰のC添加は、ベイナイト相のラス間に島状マルテンサイトを生成し母材及びHAZ靭性を低下させる。したがって、C量は、下限を0.005%、上限を0.030%とした。なお、Cに加えてBが過剰に含有する場合、炭硼化物(Fe23(CB)6)を生成する場合がある。この炭硼化物は主として旧γ粒界で析出することが多く、特にHAZ部においてこの析出物による析出脆化が発生し、特に高温での脆化(いわゆる再熱脆化)が発現し易くなる。
Siは、0.40%を超えると低融点の酸化物を生成しスケール剥離性を悪化させる。一方、母材の強度確保、溶鋼の予備脱酸のためには0.05%以上のSi添加が必要である。そのため、Siの含有量を0.05%以上0.40%以下とした。
Mnは焼入れ性を上昇させ、ベイナイトの生成を促進させる元素であり、母材の強度、靭性の確保には0.40%以上の添加が必要である。しかし、Mnが1.85%を超える濃度になると、連続鋳造において鋼片を製造する際、中心偏析を引き起こし、偏析部において焼入れ性が過度に上昇し靱性が悪化するため、上限を1.85%以下とした。靭性の劣化を確実に防止するには、Mnの上限を1.70%以下とすることが好ましい。
Nbは本発明において極めて重要な元素であり、固溶Nbが固溶Bと共存すると著しく焼入性が上昇して常温強度が向上し、また固溶Nbは転位のドラッグ効果によって変形抵抗を増加させ、高温域においても強度が向上する。これらの効果は、0.01%未満のNb添加では不十分である。一方、Nbを0.35%以上含有すると未固溶のNbNが残留してHAZ靭性が低下する。また、Nb量が過剰であると、特に、(Zr+5REM)/Nが低めである場合には、再熱脆化絞りも低下することがある。そのため、Nbの添加量を0.01%以上0.35%未満の範囲とした。なお、Bの含有量がやや少ない場合は、Nbを0.02%以上添加することが好ましい。
また、Nbは強力な炭化物形成元素であり、過剰なCをNbCとして固定することによる、Fe23CB6の形成による固溶Bの減少を防止する効果も期待できる。そのため、Nbの添加量とCの添加量との関係は、C−Nb/7.74≦0.02%を満たすことが必要であり、これにより、600℃における耐力が良好になり、常温の降伏強度の50%以上になる。ここで、C、Nbは、質量%で表されるそれぞれの元素の添加量である。
上記に加えて、さらにNbとCの質量濃度積を0.0015以上とすると、固溶Nb量が確実に確保され、高温強度をさらに向上させることができる。
Nは、窒化物を生成して、固溶Nb及び固溶Bを減少させるため、含有量を極力抑制することが必要である。更に、本発明では、Zr、REMの添加により、高温域まで安定なZrN等を生成させて、固溶Nを低減させる必要がある。本発明では、N濃度が0.0045%以下であれば、Zr、REMの添加によって、耐再熱脆化特性が向上することが確認されたことから、N濃度の上限を0.0045%とした。一方で、製鋼コスト上の観点からN濃度の下限は0.0001%とした。
ZrはZrNを生成することにより鋼中の固溶Nの低減に寄与する元素であり、固溶B、固溶Nbの確保に極めて有効である。ただし、Zrの添加量が0.005%未満では固溶Nの低減の効果が不十分であり、HAZのγ粒界に再熱脆化の原因となるBN、NbNを析出させ、高温強度、絞りを低下させる。また、Zrの添加量が0.060%超の場合は、鋳造前の溶鋼中に粗大なZrNが晶出し、常温での靭性、HAZの靭性を損なう。従って、Zrの濃度を0.005%〜0.060%の範囲に限定した。
REMは、鋼中で酸化及び硫化反応し、酸化物及び硫化物を生成することに加えて、窒化物も生成する特性を有する。この窒化物の生成により、固溶B、固溶Nbの確保に極めて有効である。ただし、この効果を得るには、すべての希土類元素の合計の含有量を、0.001%以上として添加することが好ましい。一方、REMを0.010%を超えて添加すると、窒化物とともに生成する酸化物や硫化物の体積分率が高くなり、靭性を低下させることがあるため、上限を0.010%とすることが好ましい。
更に、Zr、REMの添加による固溶Nの低減のためには、
(Zr+5REM)/N≧4.0
を満足することが必要である。これは、図2に示したように、(Zr+5REM)/Nが4.0以上であれば、再熱脆化絞りが30%以上になり、耐再熱脆化特性が向上することが確認されたことに基づくものである。なお、(Zr+5REM)/Nの下限は、5.0以上、更に、6.5以上であることが好ましい。この理由は、図2に示したように、再熱脆化絞りが(Zr+5REM)/Nとともに向上する傾向があるためである。なお、(Zr+5REM)/Nの上限は規定しないが、Zr量およびREM量の上限とNの下限により制限される。
Bは微量の添加で焼入性を上昇させ、強度上昇に寄与し、これらの効果を得るには、0.0003%以上の添加が必要である。一方、B濃度が0.0030%を超えるとHAZにBNが析出し、耐再熱脆化特性を損なう。従って、B濃度を0.0003〜0.0030%に限定した。
Alは脱酸元素であるが、0.03%超を含有すると、島状マルテンサイトを形成し靱性を悪化させるため、上限を0.03%以下とした。なお、溶鋼の脱酸のためには、0.005%以上の添加が好ましい。
P及びSは不可避不純物であり、これらの含有量の下限について特に限定しないが、凝固偏析による溶接割れおよび靭性の低下を生じるので、P量及びS量の上限は、それぞれ0.03%以下及び0.02%以下とする。
次に選択的に添加する成分について説明する。
Tiは窒化物生成元素であり、1300℃までの温度域において安定な窒化物を形成してγ粒界をピンニングすることにより、オーステナイトの結晶粒(以下、γ粒ともいう。)の粗大化を防止する。ただし、0.030%を超えるTiの添加によって、HAZの靭性が低下することがあるため、上限を0.030%とすることが好ましい。なお、より好ましいTi量の上限は0.025%以下であり、これによりTiNの析出に起因するHAZ靭性の低下を確実に防止することができる。γ粒を微細化させて粒界面積を減少させ、γ粒界に偏析するB濃度の過剰な上昇を抑制し、焼入れ性の過剰な上昇にともなう必要以上の強度上昇、靭性低下を抑制するには、Tiを0.005%以上添加することが好ましい。
HfはTiと同様、γ粒を微細化する効果を有するが、0.01%を超えるHfの添加は、HAZの靭性を低下させることがあるため、上限を0.01%とすることが好ましい。
Cr、Cu、Niは、焼き入性の向上により強度上昇に寄与する元素であるため、積極的に添加しても良い。しかし、Cr及びCuは、過剰に含有すると強度が上昇し、靭性を損なうことがあるため、上限を、それぞれ、1.5%以下及び1.0%以下とすることが好ましい。また、Niは、経済性の観点から上限を0.7%以下とすることが好ましい。
Mgは強力な脱酸元素であり、高温で安定な、多層の溶接による熱履歴の最高到達温度においても固溶せず、γ粒をピンニングする機能を有するMg系酸化物を生成する。これにより、溶接熱影響部の組織が微細化し、γ粒界の面積を高く維持することが可能になる。その結果、γ粒界に偏析するBの必要以上の濃化を抑制し、焼入れ性の過剰な上昇にともなう必要以上の強度上昇、靭性低下を抑制する。ただし、0.005%を超えるMgの添加によって、Mg系酸化物が粗大化してγ粒界のピンニングに寄与しなくなることがあり、また、粗大な酸化物の生成によって靭性が低下することがあるため、上限を0.005%とすることが好ましい。
Caは、少量を添加することにより、熱間圧延での硫化物の圧延方向への延伸を抑制する効果を発現する。これにより、靭性が向上し、特に、板厚方向のシャルピー値の改善に寄与する。この効果を得るには、Caを0.001%以上添加することが好ましい。一方、Caを0.005%を超えて添加すると、酸化物や硫化物の体積分率が高くなり、靭性を低下させることがあるため、上限を0.005%とすることが好ましい。
次に、製造方法について説明する。鋼は、常法で溶製し、鋳造して鋼片とする。生産性の観点から、連続鋳造が好ましい。得られた鋼片は、熱間圧延によってH形鋼に成形され、冷却される。
熱間圧延の際には、鋼片の加熱温度を1200〜1350℃の温度範囲とする。これは、熱間圧延によってH形鋼を製造するには、塑性変形を容易にし、Nbを十分に固溶させるため、加熱温度の下限を1200℃とした。加熱温度の上限は加熱炉の性能、経済性から1350℃とした。
熱間圧延の圧延開始温度は特に規定しないが、1300℃以下で熱間圧延を開始することが好ましい。熱間圧延においては、1000℃以下での累積圧下率を30%以上とすることが必要である。これにより、熱間加工での再結晶を促進させてγ粒を細粒化し、靭性及び強度を向上させることができる。また、オーステナイト単相領域あるいはフェライト体積分率が低い状態で熱間加工を完了させることにより、フェライト塑性変形による降伏強度の著しい上昇、靭性の低下および靭性の異方性の発生等、機械特性の低下を回避することが必要である。上記の理由から熱間圧延の下限温度を800℃とする。
表1に示す成分組成の鋼を転炉にて溶製し、連続鋳造により250〜300mm厚の鋼片とした。表1の「−」は、選択元素を含有しないことを意味する。鋼片を冷却した後、表2に示す条件で鋳片を熱間圧延した。粗圧延工程の図示は省略するが、中間圧延及び仕上げ圧延は、図3に示すユニバーサル圧延装置列で行い、H形鋼とした。圧延パス間の水冷は中間ユニバーサル圧延機4の前後に水冷装置5aを設け、フランジ外側面のスプレー冷却とリバース圧延の繰り返しにより行い、圧延後の加速冷却は仕上げユニバーサル圧延機6での圧延が終了した後に圧延機の後面に設置した冷却装置5bでフランジ外側面を水冷して行った。
機械特性は、図4に示すように、フランジ2の板厚t2の中心部(1/2t2)でフランジ幅全長(B)の1/4(1/4B)から、試験片を採取して求めた。なお、これらの箇所の特性は、図2に示したフランジ1/4F部の機械特性が、H形鋼の平均的な機械特性を示すためである。引張試験片は、JIS Z 2201に準拠したものであり、常温での引張試験はJIS Z 2241に準拠して行い、600℃での引張試験はJIS G 0567に準拠して行った。また、シャルピー衝撃試験は、JIS Z 2242に準拠して行った。
更に、HAZの靭性を評価するため、H形鋼のフランジ1/4F部から小片を採取し、HAZの熱履歴を模擬する熱処理(HAZ再現試験という。)を施した後、試験片に加工し、JIS Z 2242に準拠してシャルピー衝撃試験を行った。HAZ再現試験は、昇温速度10℃/sで1400℃に加熱して1s保持し、800℃から500℃までの冷却に要する時間を10sとして冷却するものである。
また、HAZの再熱脆化は、実際に溶接を行ってHAZ部の特性を評価せず、溶接と同等の熱サイクルをサンプルに加える再現試験で評価した。再熱脆化特性は、溶接熱サイクル後の再加熱引張試験(以降、再熱脆化試験と称す)での破断部の絞り(再熱脆化絞り)で評価した。再熱脆化試験は、H形鋼のフランジ1/4F部から小片を採取し、昇温速度10℃/sで1400℃に加熱して1s保持し、800℃から500℃までの冷却に要する時間を15sとして冷却し、引張試験片に加工して、JIS G 0567に準拠し、昇温速度を1℃/sとして600℃に加熱し、600s保持した後、0.5MPa/sの増加速度で引張応力を加える条件で実施した。
結果を表2に示す。表2に示すように、本発明の鋼A〜O、AA〜AGは、常温の強度が400MPa以上であり、降伏比(YP/TS)も0.8以下の低YR値を満たし、600℃での降伏強度と常温の降伏強度の比が2/3以上である(本発明例でも低下しているものがある)。更に、0℃でのシャルピー衝撃値も良好であり、母材では100J以上、HAZでは47J以上である。また、再熱脆化絞りも30%以上である。
一方、鋼P〜Yは表1の下線で示す添加成分が本発明の範囲外である比較例であり、必要特性が得られない。鋼Pは、C量が過剰であるため母材及びHAZ靭性が低下し、(Zr+5REM)/Nが低いため再熱脆化絞りも低下した例である。なお、鋼Pは、C−Nb/7.74が0.026と若干大きいものの、Nb量が多めであるため、高温強度は良好である。鋼Qは、Zrの含有量が本発明の範囲よりも過剰であり、母材及びHAZの靭性が低下した例である。
鋼Rは、B量が少なく、C−Nb/7.74も大きいため、常温強度及び高温強度が低下している。鋼Sは、C量及びB量が過剰であり、(Zr+5REM)/Nも小さいため、再熱脆化絞りが低下し、C−Nb/7.74も大きいため、高温強度が低下している。鋼T及び鋼Xは、Zr量が少なく、(Zr+REM)/Nが小さいため、再熱脆化絞りが低下している。
鋼Uは、(Zr+5REM)/Nが小さいため、再熱脆性を生じている。なお、鋼Uは、C−Nb/7.74が大きいものの、B量が多いため、高温強度は良好である。鋼Vは、Nbが過剰であるため、HAZ靭性が低下し、(Zr+5REM)/Nがやや低いため、再熱脆化絞りも低下している。鋼Wは、(Zr+5REM)/Nが小さく、C−Nb/7.74が大きいため、再熱脆性を生じ、高温強度も低下している。鋼Yは、C及びCu量が過剰であるため、強度が上昇し、靭性が低下し、(Zr+5REM)/Nも低いため、再熱脆化絞りも低下している。なお、鋼Yは、C−Nb/7.74が大きいものの、Nb及びBの含有量が多めであるため、高温強度は良好である。
なお、本発明が対象とする圧延形鋼は上記実施例のH形鋼に限らずI形鋼、山形鋼、溝形鋼、不等辺不等厚山形鋼等のフランジを有する形鋼にも適用できることは勿論である。
Figure 2008179881
Figure 2008179881
高温強度に及ぼすC−Nb/7.74の影響を示す図である。 再熱脆性に及ぼす(Zr+5REM)/Nの影響を示す図である。 本発明法を実施する装置配置の一例である。 H形鋼の断面形状および機械試験片の採取位置を示す図である。
符号の説明
1 H形鋼
2 フランジ
3 ウェブ
4 中間圧延機
5a 中間圧延機前後面の水冷装置
5b 仕上げ圧延機後面冷却装置
6 仕上げ圧延機

Claims (7)

  1. 質量%で、
    C:0.005%以上0.030%以下、
    Si:0.05%以上0.40%以下、
    Mn:0.40%以上1.85%以下、
    Nb:0.01%以上0.35%未満、
    B:0.0003%以上0.0030%以下、
    N:0.0001以上0.0045%以下、及び、
    Zr:0.005%以上0.060%以下、又は、REM:0.001%以上0.01%以下の1種又は2種を含有し、
    Al:0.03%以下、
    P:0.030%以下、
    S:0.020%以下
    に制限し、かつ
    (Zr+5REM)/N≧4.0、
    C−Nb/7.74≦0.02%
    を満足し、残部がFe及び不可避不純物からなることを特徴とする耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
  2. 質量%で、さらに、
    Ti:0.030%以下、
    Hf:0.01%以下
    の1種又は2種を含有することを特徴とする請求項1記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
  3. 質量%で、さらに、
    Cr:1.5%以下、
    Cu:1.0%以下、
    Ni:0.7%以下
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
  4. 質量%で、さらに、
    Mg:0.005%以下、
    Ca:0.005%以下
    の1種又は2種を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
  5. NbとCの質量濃度積が0.0015以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
  6. 600℃での0.2%耐力と室温での0.2%耐力の比が0.50以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載の成分を含有する鋼片を1200〜1350℃の温度範囲に加熱し、1000℃以下での累積圧下率が30%以上となる熱間圧延を行うことを特徴とする耐再熱脆化特性に優れた耐火H形鋼の製造方法。
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