JP2008177301A - 熱電発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいにときにも十分な発電量が得られ、熱電発電素子の周辺の熱害も防止できる熱電発電装置を提供する。
【解決手段】高温側フィン付熱流板21が所定の高温に上昇するまでは、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への無駄な熱流入が遮断されて排気熱が高温側フィン付熱流板21に蓄熱される。高温側フィン付熱流板21が所定の高温に上昇すると、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nは、その高温端への熱流入に応じて熱発電を開始する。高温側フィン付熱流板21の温度が所定の低温に低下すると、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nへの熱流入が遮断されてその周辺の熱害が防止される。その際、冷却水循環ポンプの作動が停止されることで無駄な電力ロスが無くなる。
【選択図】図11

Description

本発明は、内燃機関の排気熱を回収して熱発電する熱電発電装置に関するものである。
内燃機関の排気熱を回収して熱発電する熱電発電装置が従来一般に知られている。この種の熱電発電装置は、ゼーベック効果により温度差に応じた熱起電力を発生する複数の熱電発電素子を備えており、各熱電発電素子の高温端は、内燃機関の排気が流通するインナーシェルなどの排気熱回収部材に密着し、各熱電発電素子の低温端は、冷却水が流通するアウターシェルなどの放熱部材に密着している(例えば特許文献1参照)。
特開平11−261117号公報(段落番号12)
前述したように、従来一般に知られている熱電発電装置においては、各熱電発電素子の高温端がインナーシェルなどの排気熱回収部材に常時密着し、各熱電発電素子の低温端がアウターシェルなどの放熱部材に常時密着しているため、内燃機関の低負荷運転時や、動力源として内燃機関とモータとを併用したハイブリッド車における内燃機関の間欠運転時などのように、排気の温度が低く流量も少ない排気熱量の小さいときにも熱発電が可能である。
しかしながら、従来の熱電発電装置は、内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時において、小さい排気熱量のもとに熱発電するので十分な発電量が得られないという問題がある。また、高負荷運転直後の内燃機関の停止時においては、高温の排気熱が各熱電発電素子に流入するため、各熱電発電素子の周辺の電極や配線のハンダ接合部が熱破損するという熱害発生の虞もある。
そこで、本発明は、内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいときにも十分な発電量が得られ、熱電発電素子の周辺の熱害も防止できる熱電発電装置を提供することを課題とする。
本発明に係る熱電発電装置は、内燃機関の排気熱を回収する排気熱回収部材に高温端が接触し、低温端が放熱部材に接触することで熱発電可能な熱電発電素子を備えた熱電発電装置であって、排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態または遮断状態に切り換える切換手段を備えていることを特徴とする。
本発明に係る熱電発電装置では、内燃機関の運転時に切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態に切り換えると、排気熱回収部材から熱電発電素子の高温端への熱流入が遮断されて排気熱が排気熱回収部材に蓄熱される。その結果、内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいときにも、熱電発電素子は、排気熱回収部材に蓄熱された排気熱により十分な発電量をもって熱発電することが可能となる。
また、内燃機関の運転時に切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態に切り換えると、排気熱回収部材から熱電発電素子の高温端への熱流入に応じて熱電発電素子が熱発電を開始する。
そして、内燃機関の運転停止直後に切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態に切り換えると、排気熱回収部材から熱電発電素子への熱流入が遮断されて熱電発電素子の周辺の熱害が防止される。
本発明に係る熱電発電装置において、排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態または遮断状態に切り換える切換手段は、排気熱回収部材の温度が所定の高温まで上昇すると遮断状態から接触状態に切り換え、排気熱回収部材の温度が所定の低温まで低下すると接触状態から遮断状態に切り換えるように構成されているのが好ましい。
この場合、排気熱回収部材の温度が所定の高温に上昇するまでは、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態に切り換えているため、排気熱回収部材から熱電発電素子の高温端への無駄な熱流入が遮断されて排気熱が排気熱回収部材に蓄熱される。その結果、内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいときにも、熱電発電素子は、排気熱回収部材に蓄熱された排気熱により十分な発電量をもって熱発電することが可能となる。
また、排気熱回収部材の温度が所定の高温に上昇すると、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態から接触状態に切り換えるため、排気熱回収部材から熱電発電素子の高温端への熱流入に応じて熱電発電素子が熱発電を開始する。
そして、排気熱回収部材の温度が所定の高温に上昇してから所定の低温に低下すると、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態から遮断状態に切り換えるため、排気熱回収部材から熱電発電素子への熱流入が遮断される。その結果、高負荷運転の直後の内燃機関の運転停止時に発生する虞のある熱電発電素子の周辺の熱害が防止される。
また、本発明に係る熱電発電装置において、排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態または遮断状態に切り換える切換手段は、放熱部材を冷却する冷却水の温度が所定の高温まで上昇すると接触状態から遮断状態に切り換え、冷却水の温度が所定の低温まで低下すると遮断状態から接触状態に切り換えるように構成されているのが好ましい。
この場合、冷却水が所定の高温まで上昇すると、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態から遮断状態に切り換えることで排気熱回収部材から熱電発電素子への熱流入が遮断されるため、放熱部材の温度上昇が抑制されて冷却水の温度が低下する。そして、冷却水が所定の低温まで低下すると、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態から接触状態に切り換えることで排気熱回収部材から熱電発電素子への熱流入が開始されるため、熱電発電素子が熱発電を再開する。
本発明の熱電発電装置には、放熱部材を冷却水の循環により強制冷却するためのラジエータおよび冷却水循環ポンプを付設することができる。この場合、冷却水が所定の高温まで上昇すると、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態から遮断状態に切り換えることで所定の高温まで上昇した冷却水の温度が低下するため、ラジエータを大型化して冷却水の温度上昇を抑制する必要が無くなる。
ここで、排気熱回収部材の温度が所定の低温まで低下して切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態から遮断状態に切り換える際に、切換手段が冷却水循環ポンプの作動を停止させるように構成されていると、熱電発電素子が熱発電を停止した状態で冷却水循環ポンプを作動させる電力ロスが無くなる。
本発明の熱電発電装置において、内燃機関は他の動力源との併用により間欠運転されるものであってもよい。この場合でも、排気熱回収部材が所定の高温に上昇するまでは、排気熱回収部材から熱電発電素子の高温端への無駄な熱流入が遮断されて排気熱が排気熱回収部材に蓄熱されるため、熱電発電素子は、排気熱回収部材に蓄熱された排気熱により十分な発電量をもって熱発電することが可能となる。
本発明に係る熱電発電装置によれば、内燃機関の運転時に切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態に切り換えることで排気熱が排気熱回収部材に蓄熱され、切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを接触状態に切り換えることで熱電発電素子が熱発電を開始するため、内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいときにも排気熱回収部材に蓄熱された排気熱により熱電発電素子が十分な発電量をもって熱発電するのであり、十分な発電量を得ることができる。
また、内燃機関の運転停止直後に切換手段が排気熱回収部材と熱電発電素子の高温端とを遮断状態に切り換えることで排気熱回収部材から熱電発電素子への熱流入が遮断されるため、熱電発電素子の周辺の熱害を防止できる。
以下、図面を参照して本発明に係る熱電発電装置の最良の実施形態を説明する。参照する図面において、図1は一実施形態に係る熱電発電装置が介設された内燃機関の排気系の概略構造を示す平面図、図2は図1に示した熱電発電装置の外観を示す側面図、図3は図2に示した熱電発電装置の正面図、図4は図2に示した熱電発電装置の内部構造を示す断面斜視図、図5は図2に示した熱電発電装置の内部構造を示す断面図である。
一実施形態に係る熱電発電装置は、車両に搭載された内燃機関の排気系に排出される排気から排気熱を回収して熱発電する装置である。このため、図1に示すように、一実施形態の熱電発電装置1は、内燃機関(図示省略)の排気系において、例えば、排気上流側の排気マニホールド2に接続された触媒コンバータ3と、排気下流側のマフラー4との間に介設されている。
熱電発電装置1により熱発電される電気エネルギーは、ECU(Electric Control Unit)5によってオン・オフ制御されるDC−DCコンバータ6を介してバッテリー7に充電されるように構成されている。
なお、熱電発電装置1による排気の圧損が急増した場合に、触媒コンバータ3から熱電発電装置1を迂回してマフラー4側に排気を流通させるため、熱電発電装置1の中心部には排気のバイパス管8が貫通して設置されている。そして、このバイパス管8の排気流入口には、ECU5によって開閉制御されるバイパスバルブ9が付設されている。
ECU5は、入出力インターフェースI/O、A/Dコンバータ、プログラムおよびデータを記憶したROM(Read Only Memory)、入力データ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等をハードウェアとして備えたマイクロコンピュータであり、後述する切換手段の制御装置を構成する。
図2〜図5に示すように、熱電発電装置1は、その外周部を構成する円筒状の冷却水ケース10、排気の流入部を構成する筒状の流入側ハウジング11、排気の流出部を構成する筒状の流出側ハウジング12、流入側ハウジング11を覆う流入側ジャバラ管13、流出側ハウジング12を覆う流出側ジャバラ管14等の部材を備えて構成されている。
冷却水ケース10には、冷却水が流入する流入側ニップル10Aと、冷却水が流出する流出側ニップル10Bとが接続されている。これらの流入側ニップル10Aおよび流出側ニップル10Bは、図1に示したECU5によりオン・オフ制御される冷却水循環ポンプ15およびラジエータ16を備えた冷却水の循環管路に接続されており、冷却水循環ポンプ15がECU5によりオン制御されると、ラジエータ16で冷却された冷却水が冷却水ケース10内を流通して循環するようになっている。
図4および図5に示すように、筒状の流入側ハウジング11は、その内端部に複数本の放射状連結部11Aを介して連続する小径のリング状支持部11Bを有し、このリング状支持部11Bがバイパス管8の外周に摺動自在に嵌合することでバイパス管8に同芯状に支持されている。同様に、筒状の流出側ハウジング12は、その内端部に複数本の放射状連結部12Aを介して連続する小径のリング状支持部12Bを有し、このリング状支持部12Bがバイパス管8の外周に摺動自在に嵌合することでバイパス管8に同芯状に支持されている。
流入側ハウジング11内に臨むバイパス管8の端部には大径部8Aが形成されており、この大径部8Aの段部に流入側ハウジング11のリング状支持部11Bが係止されている。また、流出側ハウジング12内に臨むバイパス管8の端部には小径部8Bが形成されており、この小径部8Bには複数の皿ばね17および押しナット18が装着されている。
流入側ジャバラ管13は、その外端部が流入側ハウジング11の外端部に気密状態で連結され、その内端部が冷却水ケース10の一端部に気密状態で連結されている。同様に、流出側ジャバラ管14は、その外端部が流出側ハウジング12の外端部に気密状態で連結され、その内端部が冷却水ケース10の他端部に気密状態で連結されている。
ここで、流入側ハウジング11と流出側ハウジング12との間には、バイパス管8の外周および冷却水ケース10の内周に摺動自在に嵌合するドーナツ状に組み立てられた熱電発電ユニット20が排気流入側から排気流出側に向かって例えば12段に配置されている。
各熱電発電ユニット20は、排気熱回収部材としてバイパス管8の外周に嵌合される高温側フィン付熱流板21と、放熱部材として冷却水ケース10の内周に嵌合される低温側熱流板22と、両者の間に介設される熱電発電素子モジュール23とで構成されている。
図5に示すように、各熱電発電ユニット20を構成する各高温側フィン付熱流板21の外周部付近は、バイパス管8の小径部8Bに装着された押しナット18のねじ込みによる皿ばね17の押圧力を受けて流入側ハウジング11の内端部と流出側ハウジング12の内端部と間に所定の圧力で挟持されている。また、各熱電発電ユニット20を構成する各低温側熱流板22の外周面は、熱伝導性の高いシリコングリース層を介して冷却水ケース10の内周面に密着している。そして、流入側ジャバラ管13および流出側ジャバラ管14により外気と遮断された冷却水ケース10の内側空間には、熱電発電素子モジュール23の酸化を防止するための適宜の不活性ガスが充填されている。
ここで、図6に分解して示すように、熱電発電ユニット20を構成する高温側フィン付熱流板21は、相互に対向して組み合わされる左右一対で構成されている。この高温側フィン付熱流板21は、耐熱性のある絶縁性セラミックスにより一体に成形されており、リング状の本体21Aと、この本体21Aの左右方向の外端側に形成された大径のフランジ部21Bと、フランジ部21Bと反対側に突出する状態で本体21Aの内周側に放射状に配列されて形成された多数のフィン21Cとを有する。
左右一対の高温側フィン付熱流板21,21のフランジ部21B,21Bにおける相互に対面する内側面には、熱電発電素子モジュール23を構成する小判形の一群の高温側電極23Aがそれぞれ環状に配列されて接合される。そして、左右一対の高温側フィン付熱流板21,21は、多数のフィン21C,21C同士が交互に放射状に配列されるように本体21A,21A同士を突き当てた状態で組み合わされ、この状態で多数のフィン21C,21Cがバイパス管8を囲んでその外周に嵌合する(図4参照)。
熱電発電ユニット20を構成する低温側熱流板22は、絶縁性セラミックスにより一体に成形されており、外周面が冷却水ケース10の内周面に嵌合する幅の広い環状の嵌合部22Aと、内周部が左右一対の高温側フィン付熱流板21,21のフランジ部21B,21B間に臨む幅の狭い環状の装着部22Bとを有する。そして、この装着部22Bの左右の両側部には、後述する切換手段を構成する一群のピストン31がそれぞれ環状に配列されて摺動自在に嵌合される。
熱電発電ユニット20を構成する熱電発電素子モジュール23は、前述したように環状に配列される一群の高温側電極23A,23Aと、低温側熱流板22の装着部22Bの内周部に装着されて環状に配列される一群の低温側電極23Bと、各低温側電極23Bに予めPNパイ型接合されることで交互に環状に配列される一群のp型熱電発電素子Pおよび一群のn型熱電発電素子Nとを有する。
低温側電極23Bは、図7に示すように、中央部にばね部23B1が湾曲して形成され正面視U字形のクリップ状に形成されており、その左右の挟持片部23B2,23B2の外面には、それぞれ一組のp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの低温端がハンダ層や拡散層を介してPNパイ型接合されている。そして、左右の挟持片部23B2,23B2は、一組のp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの間の部分がばね部23B1付近まで切り欠かれることでそれぞれ前後に分割されている。
ここで、図8に示すように、一群の低温側電極23Bの一つは、ばね部23B1を含めて左右の挟持片部23B2,23B2が完全に前後に分割されており、その前後一方の左右一側の挟持片部23B2には、例えばマイナス側リード片23B3が連続して形成され、その前後他方の左右他側の挟持片部23B2には、プラス側リード片23B4が連続して形成されている。
マイナス側リード片23B3は、図9および図10に示すように正面視U字状に外側に屈曲している。プラス側リード片23B4は、同様に正面視U字状に外側に屈曲し、さらにその先端部が他段の熱電発電素子モジュール23のマイナス側リード片23B3に向けて屈曲している。そして、各段の熱電発電素子モジュール23は、プラス側リード片23B4とマイナス側リード片23B3とが接触することで交互に直列に接続されており、その一端部および他端部から各段の熱電発電素子モジュール23で熱発電された電気エネルギが取り出されるようになっている。
図11に示すように、高温側フィン付熱流板21の本体21A,21Aの対向面間には、冷却水ケース10で覆われた空間に充填される不活性ガスを封止するためにリング状のガスケットG1が挟持されている。また、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bの対向面間およびフランジ部21Bと流入側ハウジング11との対向面間には、ガスケットG1と同様の機能を有するリング状のガスケットG2が挟持されている。なお、図11に図示されていない流出側ハウジング12とフランジ部21Bとの対向面間にもガスケットG2が挟持されている。
ここで、図11および図12に示すように、低温側熱流板22の嵌合部22Aの外周面における幅方向中央部には、圧縮空気の圧力を導入するための環状溝32Aが切換手段30の一部として形成されており、その両側部分には、圧縮空気の漏出を防止するように冷却水ケース10の内周面との間をシールする一対のオーリングO,Oの装着溝22Cが形成されている。
また、低温側熱流板22の装着部22Bには、その左右の側面にそれぞれ環状に配列されて開口するそれぞれ一群のピストン室32B,32Bが形成されている。これらのピストン室32B,32Bは、左右それぞれ一群の連通孔32C,32Cを介して環状溝32Aに連通されている。そして、各ピストン室32Bには、絶縁性セラミックス製のピストン31がそれぞれ摺動自在に嵌挿されている。
一方、図13に示すように、冷却水ケース10の後端部には、圧力導入プラグ32Dが装着されており、この圧力導入プラグ32Dに連通する圧力導入通路32Eが冷却水ケース10内に形成されている。そして、この圧力導入通路32Eは、冷却水ケース10の内周面に開口する複数の連通孔32Fを介して各低温側熱流板22の嵌合部22Aに形成された各環状溝32Aに連通している。
なお、冷却水ケース10の後端部には、熱電発電装置1の一方のモジュール電極23Cが絶縁部材19を介して支持されており、このモジュール電極23Cには、最後段の熱電発電素子モジュール23のプラス側リード片23B4が接続されている。
図11および図12に示したピストン31は、図14に示すように、引張りコイルばね31Aを収容してその一端部を係止するカップ状に形成されており、その外周にはオーリング31Bが装着されている。このピストン31は、引張りコイルばね31Aの他端部がピストン室32B(図11参照)の奥部に係止されることで、ピストン室32B内に引き込まれるように構成されている。
ここで、一実施形態の熱電発電装置1は、図11に示した一群の高温側電極23Aと、一群のp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端とを接触状態または遮断状態に切り換える切換手段として、例えば図15に示す切換手段30を備えている。この切換手段30は、前述したECU5によって作動がオン・オフ制御される圧力バルブ33と、この圧力バルブ33を介して圧力タンク34内に蓄圧された圧縮空気の圧力が伝達される圧力伝達経路32と、この圧力伝達経路32を介して伝達される圧力に応じて進退作動する前述の一群のピストン31とを主体に構成されている。
圧力伝達経路32は、冷却水ケース10に装着された圧力導入プラグ32Dから冷却水ケース10内の圧力導入通路32Eおよび各連通孔32F、低温側熱流板22の環状溝32Aおよび各連通孔32Cを介して各ピストン室32Bに至る伝達経路を有する(図11および図13参照)。
圧力バルブ33は、ECU5によってオン制御されると、圧力タンク34内に蓄圧された圧縮空気の圧力を圧力伝達経路32に伝達することで、一群のピストン31をそれぞれ引張りコイルばね31Aに抗してピストン室32Bから進出させる。一方、ECU5によってオフ制御されると、圧力伝達経路32内の圧力を大気に開放することで、一群のピストン31をそれぞれ引張りコイルばね31Aの付勢力によりピストン室32B内に退入させる。
圧力タンク34は、圧力ポンプ35から供給される圧縮空気の圧力を蓄圧する。この圧力タンク34には、蓄圧された圧縮空気の圧力を検出する圧力センサ36が付設されており、この圧力センサ36は、その検出信号をECU5に出力する。
ECU5には、前述した高温側フィン付熱流板21のフィン温度を検出する温度センサ37および前述した冷却水ケース10内の冷却水の温度を検出する水温センサ38からそれぞれ検出温度の信号が入力される。このECU5は、温度センサ37および水温センサ38の検出信号に基づいて圧力バルブ33の作動をオン・オフ制御すると共に、圧力センサ36の検出信号に基づいて圧力ポンプ35の作動をオン・オフ制御する。
以上のように構成された本実施形態の熱電発電装置1では、図15に示した切換手段30のECU5が圧力バルブ33にオフ信号を出力している初期状態において、圧力バルブ33が圧力伝達経路32内の圧力を大気に開放しているため、図16に示すように、ピストン31,31は、引張りコイルばね31A,31Aの付勢力により、低温側熱流板22のピストン室32B,32B内に退入したとなる。その結果、低温側電極23Bの挟持片部23B2,23B2がピストン31,31に追従して弾性復帰し、その外面に接合されたp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端が高温側フィン付熱流板21,21のフランジ部21B,21Bに接合された高温側電極23A,23Aから離間して遮断状態となる。
一方、図15に示した切換手段30のECU5が圧力バルブ33にオン信号を出力している場合、圧力バルブ33が圧力タンク34内に蓄圧された圧縮空気の圧力を圧力伝達経路32に伝達するため、図17に示すように、ピストン31,31は、引張りコイルばね31A,31Aの付勢力に抗して低温側熱流板22のピストン室32B,32B内から進出する。その結果、低温側電極23Bの挟持片部23B2,23B2がピストン31,31に押動されて弾性変形し、その外面に接合されたp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端が高温側フィン付熱流板21,21のフランジ部21B,21Bに接合された高温側電極23A,23Aに接触して接触状態となる。
以下、図18のフローチャートに示すECU5の処理手順に沿って本実施形態の熱電発電装置1の作用を説明する。図示しない内燃機関の運転開始に伴い、まず、ステップS1では、図15に示した温度センサ37から高温側フィン付熱流板21のフィン温度Tfを読み込む。次のステップS2では、フィン温度Tfが例えば200℃の第1の設定温度To1より高いか否かを判定する。
ここで、ステップS2の判定結果がNOであれば、ステップS1の処理に戻る。すなわち、内燃機関の運転開始から熱電発電装置1の高温側フィン付熱流板21のフィン温度Tfが第1の設定温度To1に上昇するまでは、ECU5が図15に示した圧力バルブ33をオフ状態に維持している。
その結果、図16に示すように、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端は、高温側電極23A,23Aから離間したままとなっている。すなわち、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端と、排気熱回収部材である高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bとが遮断状態となっている。
このような遮断状態では、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への無駄な熱流入が遮断されて排気熱が高温側フィン付熱流板21に蓄熱される。従って、以後の内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいときにも、熱電発電素子1は、高温側フィン付熱流板21に蓄熱された排気熱により十分な発電量をもって熱発電することが可能となる。
一方、ステップS2の判定結果がYESであれば、ステップS3に進んで図5に示したDC−DCコンバータ6および冷却水循環ポンプ15をそれぞれオンする。この処理により、ラジエータ16で冷却された冷却水が冷却水ケース10内を流通して循環すると共に、バッテリー7がDC−DCコンバータ6を介して充電可能となるため、熱電発電装置1は熱発電可能なスタンバイ状態となる。
次のステップS4では、再度、温度センサ37から高温側フィン付熱流板21のフィン温度Tfを読み込む。そして、次のステップS5では、フィン温度Tfが例えば220℃の第2の設定温度To2より高いか否かを判定する。
ステップS5の判定結果がNOであれば、高温側フィン付熱流板21への排気熱の蓄熱を継続するため、ステップS4の処理に戻る。一方、ステップS5の判定結果がYESであれば、ステップS6に進んで図15に示した圧力バルブ33をオンする。
このステップS6の処理により、図17に示すように、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端が高温側電極23A,23Aに接触する。すなわち、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端と、排気熱回収部材である高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bとが高温側電極23A,23Aを介して接触状態となる。
このような接触状態では、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への熱入力が開始されて熱電発電装置1が熱発電を開始する。
次のステップS7では、図15に示した水温センサ38から冷却水ケース10内の冷却水温度Twを読み込むと共に、温度センサ37から再度、高温側フィン付熱流板21のフィン温度Tfを読み込む。そして、続くステップS8では、冷却水温度Twが例えば120℃の第3の設定温度To3より高いか否かを判定する。
ここで、ステップS8の判定結果がYESであれば、冷却水の沸騰を防止するため、ステップS9に進んで図15に示した圧力バルブ33をオフする。この処理により、図16に示すように、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端が高温側電極23A,23Aから離間する。すなわち、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端と、排気熱回収部材である高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bとが遮断状態となる。
このような遮断状態では、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への熱流入が遮断されて放熱部材である低温側熱流板22の温度上昇が抑制されるため、冷却水ケース10内の冷却水温度Twが低下する。従って、冷却水の沸騰を防止するように図1に示したラジエータ16を大型化する必要が無くなる。
ステップS9に続くステップS10では、水温センサ38から再度、冷却水温度Twを読み込む。そして、続くステップS11では、冷却水温度Twが例えば100℃の第4の設定温度To4より低いか否かを判定する。
ここで、ステップS8の判定結果がYESであれば、冷却水が沸騰する虞がなく、冷却水温度Twを適正温度に保つことができるため、ステップS12に進んで図15に示した圧力バルブ33をオンし、その後、ステップS7に戻る。この処理により、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への熱入力が開始されて熱電発電装置1が熱発電を再開する。
一方、前述したステップS8の判定結果がNOであって冷却水温度Twが例えば120℃の第3の設定温度To3より低い場合には、内燃機関の運転停止に応じた熱電発電装置1のクールダウン判定のため、ステップS13に進んで高温側フィン付熱流板21のフィン温度Tfが例えば150℃の第5の設定温度To5より低いか否かを判定する。
ここで、ステップS13の判定結果がNOであってフィン温度Tfが例えば150℃の第5の設定温度To5より高い場合には、熱電発電装置1の熱発電を継続するため、ステップS7の処理に戻る。一方、ステップS13の判定結果がYESであれば、熱電発電装置1をクールダウンするため、ステップS14に進んで図15に示した圧力バルブ33をオフする。
このステップS14処理により、図16に示すように、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端と、排気熱回収部材である高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bとが遮断状態となり、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への熱入力が遮断される。
その結果、内燃機関の高負荷運転の直後の運転停止時に発生する虞のある熱害が防止される。すなわち、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの低温端と低温側電極23Bの挟持片部23B2,23B2との接合部の熱破損や、ピストン31に装着されたオーリング31B(図14参照)、低温側熱流板22に装着されたオーリングO(図11参照)、冷却水ケース10に接続されるゴムホース(図示省略)、あるいは熱電発電素子モジュール23の配線用リード線(図示省略)の被覆などの熱劣化が防止される。
ステップS14に続くステップS15では、図5に示したDC−DCコンバータ6および冷却水循環ポンプ15をそれぞれオフする。この処理により、熱電発電装置1が熱発電を停止した状態で冷却水循環ポンプ15を作動させるという無駄な電力ロスが無くなる。
従って、一実施形態の熱電発電装置1によれば、図示しない内燃機関の低負荷運転時や間欠運転時などの排気熱量が小さいときにもp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nによる十分な熱発電を行うことができる。
また、内燃機関の運転停止の際には、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への熱入力を遮断することでp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの周辺の熱害を防止することができる。その際、冷却水循環ポンプ15の作動を停止させることで無駄な電力ロスを無くすことができる。
本発明に係る熱電発電装置は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、図10に示した熱電発電素子モジュール23は、図19に示すようにそれぞれ環状に独立して構成された熱電発電素子モジュール24,24に変更し、これに対応して高温側フィン付熱流板21および低温側熱流板22は、図20に示すような構造に変更することができる。
図19に示す熱電発電素子モジュール24は、各一組のp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端に跨って小判形の一群の高温側電極24Aが拡散接合やハンダ付けで接合され、各一組のn型熱電発電素子Nおよびp型熱電発電素子Pの低温端に跨って小判形の一群の低温側電極24Bが同様に接合されており、この接合構造により一群のp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nが電気的に直列に接続されている。
これに対応して、図20に示すように、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21Bの内面には、小判形の一群の高温側電極24Aが押し込まれて接触する一群の接触凹部21Dが形成されている。また、低温側熱流板22の装着部22Bの側面には、小判形の一群の低温側電極24Bが収容される一群の収容凹部22Dが形成されている。なお、各低温側電極24Bには、低温側熱流板22の各ピストン室32Bに嵌挿された各ピストン31の外端面が予め接合されている。
このように変更された熱電発電素子モジュール24を備える熱電発電装置1では、低温側熱流板22の各ピストン室32Bから各ピストン31が進出すると、熱電発電素子モジュール24を構成する一群の高温側電極24Aが高温側フィン付熱流板21のフランジ部21Bに形成された一群の接触凹部21Dに押し込まれて接触することで、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端へ熱入力される接触状態となる。
反対に、低温側熱流板22の各ピストン室32B内に各ピストン31が退入すると、熱電発電素子モジュール24を構成する一群の高温側電極24Aが高温側フィン付熱流板21側の一群の接触凹部21Dから離間することで、高温側フィン付熱流板21のフランジ部21B,21Bからp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端への熱入力が遮断される遮断状態となる。
ここで、図19および図20に示した各高温側電極24Aおよび各低温側電極24Bの外端面から周面に亘る部分は、図21に示すように、適宜の絶縁材24Cで覆ってもよい。この場合、図20に示した高温側フィン付熱流板21、低温側熱流板22およびピストン31は、適宜の金属材料で構成することができる。
また、図21に示したp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端には、図22に示すように、例えばニッケルなどの硬質なメッキ層24Dを凸曲面をなすように施してもよい。この場合、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端のエッジロードが緩和され、耐摩耗性が向上するので好ましい。
図15に示した切換手段30を構成する圧力バルブ33は、ECU5によってディーティ制御される構造のものに変更し、ピストン31に作用させる圧力値を可変に制御するようにしてもよい。この場合、ピストン31に作用させる圧力値を低く制御することで、高温側電極23Aとp型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端との間の熱抵抗を意図的に制御でき、p型熱電発電素子Pおよびn型熱電発電素子Nの高温端へ入力される熱量を制御することができる。
また、図4および図5に示すように排気の上流側から下流側に向かって多段に配列される熱電発電ユニット20は、個々に独立して熱発電し、あるいは数個づつのグループ毎に熱発電するように構成してもよい。これに対応して、図15に示した切換手段30は、個々の熱電発電ユニット20あるはいグループ毎の熱電発電ユニット20を制御対象とするように構成する。
この場合、排気の上流側に配置された熱電発電ユニット20の高温側フィン付熱流板21の温度と、排気の下流側に配置された熱電発電ユニット20の高温側フィン付熱流板21の温度との差が大きいときにも、各段の熱電発電ユニット20を的確に制御することができ、内燃機関の低負荷運転時の発電量の増大が期待できる。
なお、図15に示したピストン31に作用させる作動圧は、圧縮空気の圧力に限らず、その他の気体や液体の圧力であってもよい。また、内燃機関は電動モータなどの他の動力源との併用により間欠運転されるものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る熱電発電装置が介設された内燃機関の排気系の概略構造を示す平面図である。 図1に示した熱電発電装置の外観を示す側面図である。 図2に示した熱電発電装置の正面図である。 図2に示した熱電発電装置の内部構造を示す断面斜視図である。 図2に示した熱電発電装置の内部構造を示す断面図である。 図4に示した熱電発電ユニットの構造を示す分解斜視図である。 図6に示した低温側電極の構造を拡大して示す斜視図である。 図6に示した熱電発電素子モジュールの正面図である。 図8に示した熱電発電素子モジュールの側面図である。 図9に示した熱電発電素子モジュールの斜視図である。 図5に示した熱電発電装置の前部の内部構造の一部を拡大して示す断面図である。 図11に示した低温側熱流板の一部を拡大して示す斜視図である。 図5に示した熱電発電装置の後部の内部構造の一部を拡大して示す断面図である。 図12に示したピストンの構造を示す分解斜視図である。 一実施形態の熱電発電装置における切換手段の構成を示すブロック図である。 図15に示した切換手段により遮断状態に切り換えられた熱電発電素子モジュールの図11に対応する拡大断面図である。 図15に示した切換手段により接触状態に切り換えられた熱電発電素子モジュールの図16に対応する拡大断面図である。 一実施形態の熱電発電装置におけるECUの処理手順を示すフローチャートである。 図10に示した熱電発電素子モジュールの変形例を示す斜視図である。 図19に示した熱電発電素子モジュールに対応する高温側フィン付熱流板および低温側熱流板の構造を示す部分斜視図である。 図19および図20に示した高温側電極および低温側電極の変形例を示す拡大側面図である。 図21に示したp型熱電発電素子およびn型熱電発電素子の変形例を示す拡大側面図である。
符号の説明
1…熱電発電装置、2…排気マニホールド、3…触媒コンバータ、4…マフラー、5…ECU、6…DC−DCコンバータ、7…バッテリー、8…バイパス管、9…バイパスバルブ、10…冷却水ケース、11…流入側ハウジング、12…流出側ハウジング、13…流入側ジャバラ管、14…流出側ジャバラ管、15…冷却水循環ポンプ、16…ラジエータ、17…皿ばね、18…押しナット、19…絶縁部材、
20…熱電発電ユニット、21…高温側フィン付熱流板(排気熱回収部材)、21A…本体、21B…フランジ部、21C…フィン、22…低温側熱流板(放熱部材)、22A…嵌合部、22B…装着部、22C…装着溝、23…熱電発電素子モジュール、23A…高温側電極、23B…低温側電極、23B1…ばね部、23B2…挟持片部、23C…モジュール電極、24…熱電発電素子モジュール、
30…切換手段、31…ピストン、31A…引張りコイルばね、31B…オーリング、32…圧力伝達経路、32A…環状溝、32B…ピストン室、32C…連通孔、32D…圧力導入プラグ、32E…圧力導入通路、32F…連通孔、33…圧力バルブ、34…圧力タンク、35…圧力ポンプ、36…圧力センサ、37…温度センサ、38…水温センサ、
G1,G2…ガスケット、N…n型熱電発電素子、P…p型熱電発電素子。

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気熱を回収する排気熱回収部材に高温端が接触し、低温端が放熱部材に接触することで熱発電可能な熱電発電素子を備えた熱電発電装置であって、
    前記排気熱回収部材と前記熱電発電素子の高温端とを接触状態または遮断状態に切り換える切換手段を備えていることを特徴とする熱電発電装置。
  2. 前記切換手段は、前記排気熱回収部材の温度が所定の高温まで上昇すると前記遮断状態から接触状態に切り換え、前記排気熱回収部材の温度が所定の低温まで低下すると前記接触状態から遮断状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の熱電発電装置。
  3. 前記切換手段は、前記放熱部材を冷却する冷却水の温度が所定の高温まで上昇すると前記接触状態から遮断状態に切り換え、前記冷却水の温度が所定の低温まで低下すると前記遮断状態から接触状態に切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電発電装置。
  4. 前記放熱部材を冷却水の循環により強制冷却するためのラジエータおよび冷却水循環ポンプが付設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の熱電発電装置。
  5. 前記切換手段は、前記排気熱回収部材の温度が所定の低温まで低下して前記接触状態から遮断状態に切り換える際に前記冷却水循環ポンプの作動を停止させることを特徴とする請求項4に記載の熱電発電装置。
  6. 前記内燃機関が他の動力源との併用により間欠運転されるものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の熱電発電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102710174A (zh) * 2012-05-25 2012-10-03 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 多级温差发电组件、发电装置和发电系统
JP2013133822A (ja) * 2011-12-23 2013-07-08 Hyundai Motor Co Ltd 車両用熱電発電機
JP2015154640A (ja) * 2014-02-17 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 熱電発電装置
RU2767595C1 (ru) * 2021-05-12 2022-03-17 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт химии твердого тела Уральского отделения Российской академии наук Термоэлектрический генератор

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