JP2008177139A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶テレビの急速な普及拡大に伴い電源回路、インバータ回路の更なる効率改善とコスト低減が求められている。
【解決手段】力率改善コンバータ回路に絶縁トランスを設けて、その2次側出力からL−C直列共振回路で構成した熱陰極放電灯インバータ回路の電源電圧を供給する手段を設け、主電源回路での変換ロスを低減し効率を改善する。また同時に主電源回路の小型化によるコスト低減が実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】力率改善コンバータ回路に絶縁トランスを設けて、その2次側出力からL−C直列共振回路で構成した熱陰極放電灯インバータ回路の電源電圧を供給する手段を設け、主電源回路での変換ロスを低減し効率を改善する。また同時に主電源回路の小型化によるコスト低減が実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱陰極放電灯インバータ回路を有する液晶テレビ電源の効率改善、コスト低減を実現する電源装置に関するものである。
液晶テレビの急速な普及拡大に伴い電源回路、インバータ回路の効率改善、コスト低減が求められている。インバータ回路の効率改善として特願2006−335103にある熱陰極放電灯が提案されている。
図3は特願2006−335103での熱陰極放電灯インバータ回路を用いた実施例を示すのもである。交流電源5に接続された整流回路7の出力に力率改善コンバータ回路2が接続され、その出力に主電源回路3が接続されている。主電源回路3からインバータ電源が熱陰極インバータ回路1に供給されている。この時、交流電源から熱陰極インバータ回路までの効率ηはη1(力率改善回路効率)×η2(主電源回路効率)×η3(熱陰極放電灯インバータ効率)で表わされる。η1=0.95、η2=0.9、η3=0.95とするとη=約0.81 約81%の電源効率となる。3コンバータシリーズの構成のために電源効率が悪化する。特に大型液晶テレビではインバータ回路の電力が全体電力の約70%を占めており顕著となる。
また図4は冷陰極インバータ回路での電源効率を改善した実施例である。冷陰極放電灯を多灯並列接続する場合には特開2005−203347号公報に示すような電流均等分配バランス回路が必要となりコスト増加となる。また力率改善とインバータ制御を両立させることができない。
ところが、上記従来例では電源効率の悪化とコストの増加、力率改善とインバータ制御の両立ができないという課題を有している。
本発明は、前記課題を解決して、高効率、低コストで力率改善もできる熱陰極インバータ回路を実現する電源装置を提供するものである。
請求項1の発明は、前記目的を達成するために力率改善コンバータ回路に絶縁トランスを設けて、その2次側出力から前記L−C直列共振回路で構成した熱陰極放電灯インバータ回路の電源電圧を供給することで、主電源回路での変換ロスを低減ですることがきる。交流電源から熱陰極放電灯インバータ回路までの効率ηはη1(力率改善回路効率)×η3(熱陰極放電灯インバータ効率)で表わされる。η1=0.95、η3=0.95とするとη=約0.9 約90%の電源効率となり前記従来例より約9%の効率が改善できる。また同時に前記構成により、主電源回路での電力が約70%減ることにより主電源回路の小型化が可能となり、コスト低減できることを特徴とする。
この発明によれば、主電源回路での変換ロスを低減でき電源回路トータルでの効率改善が実現できる。また同時に主電源回路の電力が約70%減ることにより主電源回路の小型化が可能となりコスト低減でき、電源回路トータルでのコストが低減できることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において力率改善コンバータ回路の絶縁トランス2次側出力電圧(熱陰極インバータ回路入力電圧)を分圧した電圧を誤差増幅して、フォトカプラで帰還した電圧と1次側平滑出力電圧(主電源回路入力電圧)を分圧した電圧とを加算した電圧を力率改善制御ICの誤差増幅回路に帰還し、2出力電圧を同時にフィードバック制御して安定化させることを特徴とする。
この発明によれば、絶縁トランス2次側出力電圧と1次側平滑出力電圧を同時に安定化制御できる電源装置を提供できる。
この発明によれば、主電源回路での変換ロスを低減でき電源回路トータルでの効率改善が実現できる。また同時に主電源回路の電力が約70%減ることにより主電源回路の小型化が可能となりコスト低減でき、電源回路トータルでのコストが低減できる。また絶縁トランス2次側出力電圧と1次側平滑出力電圧の2出力電圧を同時に安定化制御できる電源装置を提供できるという効果がある。
以下、本発明の実施形態1を図1〜図2に基づいて説明をする。図1は実施形態1の回路構成を示すものである。交流電源5にはノイズフィルタ6と整流回路7接続されている。整流回路7の出力には力率改善コンバータ回路2が接続されている。力率改善コンバータ回路2は、コンデンサC2、絶縁トランスT1、MOSFET Q1、ダイオードD1、平滑コンデンサC3からなる、力率改善コンバータ回路と絶縁トランスT1、フォトカプラIC2、フィードバック制御増幅回路4、ダイオードD2、平滑コンデンサC3からなる、熱陰極放電灯インバータ回路1の電源回路から構成されている。また力率改善コンバータ回路の出力電圧は、主電源回路3に接続されている。主電源回路3は液晶テレビ信号電源を供給する電源であり、60W〜70W程度の負荷電力で一般的にコストパフォーマンスに優れた自励式のスイッチング電源が採用できる。
次に図2に基づいて力率改善コンバータ回路2の動作について説明をする。整流回路7の全波整流電圧VINを絶縁トランスT1の1次側コイルのインダクタンスとMOSFET Q1、ダイオードD1、平滑コンデンサC3で構成される昇圧チョッパー回路で昇圧し直流電圧V0に変換する。絶縁トランスT1の1次側コイルに発生する電圧は、V0−VINとなる。絶縁トランスT1の2次側のコイルに発生する電圧は、1次側巻線数N1、2次側巻線数N2とすると(V0−VIN)×N2/N1となる。これを整流ダイオードD2、平滑コンデンサC1で平滑整流して熱陰極放電灯インバータ回路1のインバータ電源を供給する。インバータ電源電圧は抵抗R7、R8で分圧して誤差増幅回路4に入力される。その出力はフォトカプラIC2で絶縁して抵抗R5、抵抗R6で分圧して、力率制御IC1のフィードバック回路FB入力に帰還される。また同時に主電源回路3の電源V0も抵抗R4、抵抗R6で分圧し上記インバータ電源の帰還電圧と加算して、力率制御IC1のフィードバック回路FB入力に帰還される。これにより熱陰極放電灯インバータ回路1へ供給するインバータ電源電圧と主電源回路3への供給電圧の2出力を同時に安定化制御させることができる。
力率制御IC1の乗算器入力MULには、整流回路7の全波整流電圧VINを抵抗R1、抵抗R2で分圧した正弦波電圧(交流電源5の電圧に比例した電圧波形)が入力される。乗算器入力MULでは上記FB電圧と正弦波電圧とを乗算した波形で、MOSFET Q1を駆動する。この結果、絶縁トランスT1の1次側コイルには電流ピーク値が正弦波状の連続した三角波電流波形となり力率が改善できる。
また交流電源から熱陰極放電灯インバータ回路までの効率ηはη1(力率改善回路効率)×η3(熱陰極放電灯インバータ効率)で表わされる。η1=0.95、η3=0.95とするとη=約0.9 約90%の電源効率となり前記従来例より約9%の効率が改善できる。
1、熱陰極放電灯インバータ回路
2、力率改善コンバータ回路
3、主電源回路
4、誤差増幅回路
5、交流電源
7、整流回路
10、発振制御回路
11、L−C直列共振回路
12、ブリッジ回路
13、熱陰極放電灯
C4、C5、C6、C7、共振コンデンサ
T1、絶縁トランス
IC1、力率改善制御IC
IC2、フォトカプラ
2、力率改善コンバータ回路
3、主電源回路
4、誤差増幅回路
5、交流電源
7、整流回路
10、発振制御回路
11、L−C直列共振回路
12、ブリッジ回路
13、熱陰極放電灯
C4、C5、C6、C7、共振コンデンサ
T1、絶縁トランス
IC1、力率改善制御IC
IC2、フォトカプラ
Claims (2)
- 交流電源に接続された整流回路と力率改善を行う力率改善コンバータ回路及び主電源回路及び熱陰極放電灯を駆動するインバータ回路を有し、前記力率改善コンバータ回路は力率改善動作と前記熱陰極放電灯インバータ回路に電源を供給する絶縁トランスを有し、その絶縁トランス2次側出力には前記熱陰極放電灯インバータ回路を備え、1次側平滑出力には主電源回路が接続され、前記熱陰極放電灯インバータ回路には、周波数をR,Cの時定数で決める発振制御回路とこの周波数で動作するハーフブリッジ又はフルブリッジ回路に接続したL−C直列共振回路と共振コンデンサと並列に熱陰極型放電灯の両端の熱陰極(フィラメント)のそれぞれの片端を接続し、更に放電管両端フィラメントの他端に直列にコンデンサを接続して点灯させる熱陰極放電灯点灯装置を備えることを特徴とした電源装置。
- 請求項1において、前記絶縁トランス2次側電圧を分圧した電圧を誤差増幅してフォトカプラで帰還した電圧と、前記絶縁トランス1次側平滑出力電圧を分圧した電圧とを加算した電圧を力率改善制御ICの誤差増幅回路に帰還し、2出力電圧を同時にフィードバック制御して安定化させることを特徴とした電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007035491A JP2008177139A (ja) | 2007-01-18 | 2007-01-18 | 電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007035491A JP2008177139A (ja) | 2007-01-18 | 2007-01-18 | 電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008177139A true JP2008177139A (ja) | 2008-07-31 |
Family
ID=39703997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007035491A Pending JP2008177139A (ja) | 2007-01-18 | 2007-01-18 | 電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008177139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8654552B2 (en) | 2010-08-12 | 2014-02-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Interleaved type power factor correction circuit having transformer forming separated winding structure |
-
2007
- 2007-01-18 JP JP2007035491A patent/JP2008177139A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8654552B2 (en) | 2010-08-12 | 2014-02-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Interleaved type power factor correction circuit having transformer forming separated winding structure |
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